『うんこ』 作:リヴァイ・アッカーマン


ぎゅるるるる……

腹がなる。

空腹から鳴っているのではない。

糞、腹が痛い。便所に行きたい。


あぁ……最悪だ……

今、俺がいるのは馬の上で、しかも壁外だ。

目の前には糞でかい巨人もいやがる。


あぁ……畜生

漏れそうだ。


いっそのこと、
一思いに喰われてやろうかとも思ったが
人類側の損失を思えば、無理な話だ。


あぁ……


巨人に喰われる憐れな人間か
糞を漏らして憐れまれる人間か

生きていることの尊さは
痛い程知っている筈なのに

俺の頭では、その2つの思いがぐるぐると
周り続けていた