『うんこ』 作:ベルトルト・フーバー



フーバーが踏ん張ると、

ひとつ

立派なうんこが出ました。


フーバーは大変嬉しくなりまして

世界中のみんなに

自分は大層立派なうんこをしたのだと

言って聞かせたい気分になったのです。


しかし、フーバーには友達がいませんので

どうしたものかと考えました。


ふと、その瞬間

目の前を蝿が通りすぎました。


しめた!

フーバーは一目散に尻を拭き

蝿の後を追い、捕まえると


「僕は大変立派なうんこをしたんだ」

と誇らしげに言って聞かせ、

蝿の複眼に

フーバーの立派なうんこを見せてやりました。