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戦刃「盾子ちゃんが、私と苗木君が話すのを執拗に邪魔してくる」

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  1. 1 : : 2013/12/28(土) 23:38:33
    苗木「あ、おはよう。戦刃さん」

    戦刃「お…おは…

    江ノ島「苗木くーん!おっはようー!」

    苗木「お…おはよう。江ノ島さん。…っていうかモノクマは?」

    江ノ島「いやーずっとモノクマ操作してんのに飽きたから、放置!」

    苗木「果てしなく適当だね…」

    江ノ島「おっしゃ!苗木!今から食堂まで競争だ!負けたら朝食抜き!よいドン!」

    苗木「あ!?ちょっと!?待ってよ!!理不尽すぎるって!!」

    江ノ島と苗木は走って行った…

    戦刃「…はぁ…」
  2. 2 : : 2013/12/28(土) 23:43:26
    苗木部屋


    苗木「…はあ…結局負けて、強制的に朝食抜きにされた…」

    ピンポーン

    苗木「…ん?はーい」

    ガチャ

    戦刃「…苗木君。レーション食…

    江ノ島「苗木!ほら朝食!持って来てやったぜえ!」

    江ノ島は持って来た弁当を投げた。

    苗木「うわ!と…。あれ、食べていいの?」

    江ノ島「食べないなら没収させてもらうわよ!」

    苗木「うわあ!食べる!食べるって!」

    江ノ島「べ…べつにあんたの為なんかじゃないんだからねっ!」

    バタン!

    苗木「…ってそもそも江ノ島さんが言い出した事じゃないか…」


    戦刃「…」
  3. 3 : : 2013/12/29(日) 00:11:06
    自由行動開始


    苗木(戦刃さんに会いに行こうかな)


    苗木(あ、戦刃さん発見っ!)

    「?」を投げた!

    サッ!

    苗木「!?」

    江ノ島が横入りした!

    バシィ!

    江ノ島「私様に話しかけるとは、いい度胸ね!特別に私様のエピソードを語ってあげましょう!」

    苗木(…どうしよう…。江ノ島さんと過ごして無事でいられるかな…?)

    江ノ島と過ごす

    江ノ島「じゃあ、今から3秒前のエピソードを語ってあげましょう!」

    …今僕の目の前で起こった事を、長々と説明された…

    戦刃「…」
  4. 4 : : 2013/12/29(日) 00:21:46
    モノクマ操作室


    モニターの向こうで、十神が手を叩いた。

    江ノ島「お呼びですかっ!」

    十神『モノクマ。コイツがお前に聞きたい事があるようだ』

    江ノ島「うんうん。で、なんなの?」

    苗木『…校則についてなんだけどさ…』


    戦刃「盾子ちゃん…」

    江ノ島「んー?」

    戦刃「なんで苗木君と話すのを邪魔してくるの?」

    江ノ島「んー。暇だから。おもしろいから。絶望してくれるから」

    戦刃「私が苗木君と話したらだめなの?」

    江ノ島「別にいーよー。っていうか、その方が私的には助かるよ。お姉ちゃんが絶望してくれるし。おもしろいし」

    戦刃「…はぁ…」

    江ノ島「本当に苗木と仲良くなりたいんならさ、私を突き飛ばして、本気で苗木と話せばいいんだよ」

    戦刃「…」

    江ノ島「苗木と仲良くなってくれれば、それはそれで、後で苗木が絶望してくれる要素が増えるだけだしねー」

    戦刃「…」
  5. 5 : : 2013/12/29(日) 00:26:36
    戦刃「…苗木君!」

    苗木「あ、戦刃さん!」

    戦刃「あの…ね、この後、一緒に過ごさな…!

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『夜10時になりました。…』

    戦刃「い…一緒に…過ごさ…!

    モノクマ『今のは誤報です。失礼致しました』

    戦刃「い…い…いいしょに…」

    戦刃「…ごめん。やっぱなんでもない…」

    苗木「…え?えっと…?」

    戦刃は去って行った。

    苗木「…?」

    苗木(…あ)
  6. 6 : : 2013/12/29(日) 11:27:02
    戦刃部屋


    戦刃「…はあ…」

    戦刃「…無理だよ…」

    戦刃「…」

    戦刃(…苗木君と…話したいなあ…)

    ピンポーン

    戦刃「…」

    ガチャ

    苗木「戦刃さん!こんにちは!」

    戦刃「あ…!な、苗木君!こんにちは!」

    苗木「あはは。今日はすごく元気だね。安心したよ」

    戦刃「え…えっと…上がる?」

    苗木「あ、じゃあお邪魔させてもらうよ」


    苗木(やっぱり軍人なだけあって、色々な武器とかレーションとか置かれてる。それ以外の不要なものは無いみたいだ)

    戦刃(苗木君が来てくれた!話しかけるチャンス!)

    苗木「…」

    戦刃「…」

    戦刃「…え…えーっと…」

    戦刃「な…苗木君は…何か…用なの?」

    苗木「うーん…。用がある…わけでもないんだよね。ただ戦刃さんと話したかっただけだよ。…あ、部屋ばかり見てごめん!」

    戦刃「ううん!気にしないでいいよ!」

    ピンポンパンポーン

    モノクマ『死体が発見されました!』

    モノクマ『一定の自由時間の後、学級裁判を行います!』

    苗木「え…?」

    戦刃「死体?」

    苗木「し…死体…て…。しかも何だよ…学級裁判って…」

    戦刃「誰かが殺されたのかな?」

    苗木「…殺された!?」

    ピンポンパンポーン

    モノクマ『えー。またしても誤報です。ちょっと調子が悪いんで。失礼しました』

    苗木「…」

    戦刃「…」

    苗木「…」

    戦刃「…」

    戦刃(…雰囲気が最悪だよ…)
  7. 7 : : 2013/12/29(日) 11:48:29
    食堂


    戦刃「…はあ…」ムシャムシャ

    戦刃「…レーションおいしい…」

    朝日奈「あれっ。戦刃ちゃん、元気ないねー」

    戦刃「う…うん…」

    朝日奈「そんな時は泳ぐに限るよ!よしっ!今からプールに行って泳ごう!」

    戦刃「…うーん…」

    朝日奈「ほらほら!急いで!」

    戦刃「…わっ!」

    朝日奈に手を掴まれ、戦刃は連れて行かれた。

    戦刃(…プールか…)

    戦刃「って…速い!ちょっと!スピード下げてえええ!!」


    プール


    朝日奈「やっほー!」

    ザブーン!ドドドドドド!!

    戦刃(うわあ…。めちゃくちゃ速い…。魚雷みたい…)

    戦刃(さすが超高校級のスイマー…)

    朝日奈「戦刃ちゃーん!早く泳ぎなよー!」

    戦刃「う…うん…」

    戦刃(立ち泳ぎしかできないんだけど…)


    朝日奈「はー楽しかった!どう?良い気分転換になったでしょ?」

    戦刃「う…うん」

    朝日奈「じゃーねー!」

    戦刃「…うん」

    戦刃(そういえば…今回は盾子ちゃんに邪魔されなかったなあ)

    戦刃「そっか…。今回はただ興味がなかっただけなのかもしれないけど…」

    戦刃(盾子ちゃんに邪魔されないように…苗木君と話すには…)
  8. 8 : : 2013/12/29(日) 12:48:03
    脱衣所


    苗木「…うーん…」

    苗木(戦刃さんに呼ばれたけど…何でここなんだろう…)

    苗木(しかも、なんで戦刃さんがいないんだろう…)

    すると、戦刃が入ってきた。

    苗木「あ、戦刃さん」

    戦刃「…ごめんね。…こんなとこに呼びだして…」

    苗木「ううん。気にしてないよ。…で、何で呼び出したりしたの?部屋じゃだめだったの?」

    戦刃「…うん。…盾子ちゃんに邪魔されちゃうから…」

    苗木「…ああ。あれ?そういえば…ここには監視カメラがないんだ」

    戦刃「うん。ここなら盾子ちゃんに邪魔されないはず…」

    苗木「…そういえば、こうやって改めて話した事なかったね」

    戦刃「うん」

    苗木「いつも江ノ島さんに邪魔されて…。何か僕に恨みでもあるのかと思ったよ」

    苗木「あ、そうだ。戦刃さん。はいこれ」

    【レーション】

    戦刃「!」

    苗木「戦刃さん、レーション好きなんだよね?だから、これ手に入れてから、ずっと戦刃さんに渡す為にとっておいたんだよ」

    戦刃「あ…ありがとう…!」

    苗木「っはは。ここまで喜んでくれると、こっちまで嬉しくなるよ」

    戦刃(大事にとっておこう…)

    苗木「…戦刃さん」

    戦刃「…何?」

    苗木「僕は…」

    モノクマ「ガオー!!」

    2人「うわあああ!?」

    モノクマ「アーッハッハ!ナイスリアクショーン!!」

    苗木「モ…モノクマ!?何しに来たんだよ!」

    戦刃「ど…どうしてここが…!」

    モノクマ「オマエラの行動なんて、お見通しなんだよ!監視カメラがなきゃ何もできないと思うなよ!!」

    戦刃「じゅ…盾子ちゃん…」

    苗木「…?戦刃さん…?」

    戦刃「…うっ…!うあああん!!」

    戦刃は、泣きながら走って出て行った…

    苗木「戦刃さん!」

    苗木は、走って追いかけた。

    モノクマ「アーッハッハッハッハ!!」
  9. 9 : : 2013/12/29(日) 14:19:47
    廊下


    苗木「はあ…はあ…」

    苗木(見失った…)


    戦刃部屋


    ピンポーン

    ピンポーンピンポーン

    苗木「…」

    苗木(留守…かな)

    苗木「一体どこに行ったんだろう…」

    モノクマ「うぷぷ…!教えてあげよっか?」

    苗木「戦刃さーん!」

    モノクマ「おい!無視するな!」

    苗木「うるさいな!お前に付き合ってる暇はないんだよ!」

    モノクマ「うぷぷ!君には絶対見つけられないよ!」

    苗木「それでも僕だけで探すんだ!お前の手なんか借りてたまるもんか!」

    モノクマ「ふん…!じゃあもういいよーだ!勝手にやってろや!」

    モノクマは去って行った…

    苗木「言われなくてもそうするよ!」

    苗木(…とはいえ…女子しか入れない場所に居るとなると厄介だよな…)

    朝日奈「あれ?苗木。戦刃ちゃんがどうかしたの?」

    苗木「あ!朝日奈さん!丁度よかった!戦刃さん知らない!?」

    朝日奈「えっと…知らないけど…?どうしたの?」

    苗木「とにかく、戦刃さんを探してるんだよ…!見つけたら教えて!」

    朝日奈「うん!分かった!任せといて!」

    朝日奈は走っていった。

    苗木「戦刃さん…」

    苗木(一体どこに行ったんだ…?)
  10. 10 : : 2013/12/29(日) 15:44:26
    食堂

    苗木(いない…)

    ランドリー

    苗木(いない…)

    保健室

    苗木(いない…)

    視聴覚室

    苗木(いない…)

    プール

    苗木(いない…)

    図書室

    苗木(いない…)

    娯楽室

    苗木(いない…)

    音楽室

    苗木(いない…)


    情報処理室


    苗木(…)

    ガチャガチャ

    苗木(開かない…)

    苗木「戦刃さん!」

    ドンドンドン!

    苗木「…」

    苗木「さすがに…いないか…」

    カチャ

    苗木「…ん?」

    苗木(鍵が開いた音…)

    ガチャ…

    苗木(開いた…!)


    苗木「…戦刃さん?」

    初めて情報処理室に来たにも関わらず、苗木は戦刃を探し続けて居た。

    苗木「…」

    モノクマの顔が描かれた扉…

    苗木「…」


    モノクマ操作室


    江ノ島「よーこそ。苗木」

    苗木「江ノ島さん…」

    戦刃「…」

    苗木「…戦刃さん!」

    戦刃「…苗木君…」

    江ノ島「もう飽きたんだよね。あんたらを妨害するの」

    苗木「やっぱ妨害してたんだ…」

    江ノ島「苗木。あんたはお姉ちゃんをどう思ってるわけ?」

    苗木「…え?」

    江ノ島「苗木。あんたはお姉ちゃんをどう思ってるわけ?」

    苗木「ど…どう思ってる…って…」

    戦刃「…盾子ちゃん…止めてよ…」

    江ノ島「嫌だ。ほら苗木。お姉ちゃんに言ってやりなよ。あんたが思ってることを」

    苗木「…そ…そんな…」

    苗木「…」

    戦刃「…な…苗木君…」

    苗木「…」

    苗木「…す…き…だよ…」

    戦刃「え…!?」

    苗木「…僕は…戦刃さんが…」

    苗木「…好きなんだ!」
  11. 11 : : 2013/12/29(日) 16:03:26
    モノクマ『…好きなんだ!』

    舞園「な…」

    霧切「…」

    セレス「…」

    モノクマ『…好きなんだ!』

    桑田「…?」

    大和田「な…なんなんだよ…」

    山田「ど…堂々と!?」


    モノクマ操作室


    江ノ島「…く…くく…あはは…!」

    江ノ島「アーッハッハッハッハ!!」

    苗木「言ったよ!これで満足なの!」

    戦刃「苗木君…。ごめんなさい…」

    苗木「…え?」

    戦刃「…あ!そういうことじゃなくてね!!言われた事は嬉しかったよ!…でも…今の言葉…」

    江ノ島「ぜ〜〜〜〜〜〜〜んぶ、校内放送で流されました!!」

    苗木「…」

    苗木「えええええええええええええ!!!???」


    モノクマ『えええええええええええええ!!!???』

    桑田「…マジで気づいて無かったのか…」

    山田「…モノクマが告白してる画面に見えますが」

    十神「ふん。マヌケだな」

    舞園「…」

    霧切「…」

    セレス「…」

    朝日奈「戦刃ちゃんも…そこにいるの…?」

    大神(…江ノ島…何を考えておるのだ…?これを放送しても、苗木が恥ずかしい思いをするだけではないか…?)


    苗木「な…な…!?」

    戦刃「本当にごめんね!…でも、私も苗木君が好きだから!ね!」

    苗木「え!?え…あ…えっと…うん…」

    江ノ島「あーもう随分笑ったし、本題入ろっか」

    苗木「本題…?」

    江ノ島「そ。ここからが本題だよ」

    江ノ島「希望と絶望。どっちが生き残るか…!」
  12. 12 : : 2013/12/29(日) 16:16:59
    江ノ島「ルールは簡単だよ。苗木は、死ぬか生き残るかを選んでもらう」

    苗木「え…そんなの…」

    江ノ島「それだけで終わるわけねえだろうが!苗木!」

    江ノ島「あんたが生き残る場合、この学園の生徒全員も…死ぬ」

    苗木「…!」

    江ノ島「あんたが死ぬ場合、私とお姉ちゃんも…死ぬ」

    苗木「…!」

    江ノ島「この2択…どっちを選ぶ?」

    苗木「そ…そんなの…!」

    戦刃「…苗木君」

    戦刃「…ごめんなさい…」

    苗木「な…なんだよそれ…!」

    苗木「なんなんだよ!!選べるわけない…だろ…!!」


    モノクマ『なんなんだよ!!選べるわけない…だろ…!!』

    朝日奈「苗木…」

    石丸「苗木君!我々のことは気にするな!!」

    大和田「そうだ!てめえは生きろ!苗木!!」

    舞園「…」

    不二咲「理不尽…すぎるよ…」

    霧切(…苗木君の性格からして…これは…)

    セレス「…」

    モノクマ『どうすれば…いいんだよ…』

    モノクマ『僕は…』
  13. 13 : : 2013/12/29(日) 17:24:06
    戦刃「苗木君!!」

    苗木「…!」

    戦刃「希望を見せてよ!苗木君の!」

    苗木「…戦刃さん…」

    戦刃「…苗木君が選んだ答えに、私は従うから…」

    苗木「…」

    江ノ島「さあどうする?自分を犠牲にして、私とお姉ちゃんを殺す?」

    江ノ島「それとも、みんなを犠牲にして、助かる?」

    苗木「…」

    苗木「これが僕の答えだよ!!」

    パシッ

    苗木「…!」

    苗木の江ノ島への攻撃は、簡単に防がれた…

    江ノ島「甘いっての。あんたは、あの2択から選択するしかないんだよ」

    苗木「しない…!僕は…」

    苗木「自分の手で誰かを犠牲にしたくない!」

    江ノ島「いつまでかっこつけてんだよ!」

    苗木「うわっ!」

    蹴飛ばされた

    苗木「…っ!」

    江ノ島「苗木。今ここで、あいつらとお姉ちゃんだけを処刑しても、私は構わないんだよ!」

    苗木「…」

    苗木「戦刃さん…!」

    戦刃「…」

    江ノ島「希望が絶望に助けを求めるの?」

    戦刃「…私は…盾子ちゃんを…裏切れない…」

    苗木「…戦刃さん…」

    戦刃「…ごめん…なさい…」

    江ノ島「オラッ!さっさと選びやがれ!!苗木!」

    苗木「う…く…!」
  14. 14 : : 2013/12/29(日) 17:39:36
    バキイ!!

    江ノ島「?何の音だ?」

    戦刃「骨折った音…じゃないよね…」

    バキイ!!

    江ノ島「!?」

    ドアが壊れた!

    大和田「苗木!無事か!」

    苗木「!大和田クン…!」

    ツルハシを持った大和田が突撃してきた!

    大神「江ノ島あああ!」

    江ノ島「うわ!」

    ドゴオオオオン!!

    大神の一撃が、機械を破壊した!

    江ノ島「あああ!!モノクマちゃんが動かせなくなったじゃん!」

    大神&江ノ島「キサマ…!!」

    苗木「…」

    戦刃「…」

    大和田「苗木!速く逃げるぞ!」

    苗木「あ…うん…!」

    ドサッ

    大和田「苗木…?」

    苗木「あ…れ?…力が…入らない…」

    大和田「大丈夫か!?うご!!」

    江ノ島「邪魔だ!」

    大和田が蹴飛ばされた!

    苗木「大和田クン!」

    戦刃「…」

    江ノ島「お姉ちゃん!そいつら捕まえとけ!!」

    戦刃「…うん…」

    大神「ふん!」

    江ノ島「危なっ!」

    苗木「…戦刃さん…」

    戦刃「…」

    戦刃「…苗木君。…逃げるよ」

    苗木「…え?うわっ!」

    戦刃は、苗木の手を引いて飛び出した!

    江ノ島「お姉ちゃん!…まさか…苗木達の味方につくつもりじゃない!?あっはっは!絶望的だよ!!」

    大神「江ノ島よ…!覚悟してもらうぞ…!」

    江ノ島「まあいいや!残念だけど、残念なお姉ちゃんは諦めるしかないのかな!」

    江ノ島「…ずっと私のそばにいたら、私が殺しちゃいそうだしね…」
  15. 15 : : 2013/12/29(日) 17:52:13
    廊下


    苗木「はあ…はあ…」

    戦刃「…大丈夫?」

    苗木「うん…なんとかね…」

    苗木「ありがとう…戦刃さん…」

    戦刃「…うん…」

    朝日奈「あ!苗木!戦刃ちゃん!」

    十神「チッ。戦刃も居るのか」

    葉隠「まあ無事でよかったべ!」

    苗木「みんな…。…あ、そっか。さっきまでの会話、全て放送されてたから…みんな駆けつけてきたの?」

    十神「江ノ島を追い詰める為だ」

    腐川「な…苗木なんかの為じゃないわよ!」

    山田「ツンデレが2人居ますな」

    十神「黙れ」

    腐川「だ…黙りなさい!」

    十神「お前も黙れ」

    腐川「…」

    苗木「はは…」

    舞園「…苗木君…」

    苗木「…あ、舞園さん…?だよね…?」

    舞園「はいっ。そうですよ?」

    苗木(なんか…オーラを感じる…)

    霧切「無事で良かったわね」

    セレス「苗木君。さっきは見事な告白でしたわね」

    苗木「お…思い出させないでよ…」

    戦刃「…」

    桑田(2人とも顔真っ赤)

    石丸「うむ。2人とも、保険室に行った方がいいだろう。…ハッ!兄弟!!」

    江ノ島に蹴飛ばされて、情報処理室の前で倒れていた。

    石丸「大丈夫か!?兄弟いいいいい!!」

    大和田「…へっ。俺がこんなんでくたばるかよ…!」

    石丸「兄弟!今すぐ保健室に連れて行くぞ!」

    不二咲「あ…頭から血が出てるよ…」
  16. 16 : : 2013/12/29(日) 19:31:20
    情報処理室


    江ノ島「…」

    江ノ島は拘束されていた。

    大神「…手強い相手だった…」

    ジェノサイダー「アタシを敵にまわすなんて、1000000000000000000000000000000000年早いのよ!」

    戦刃「…ごめんね…盾子ちゃん…」

    桑田「見たか!俺の剛速球!」

    江ノ島「あっはっは…。さすがに戦闘タイプ3人+αを相手にするのは無理だったか…。絶望的…」

    桑田「おい!+αって俺のことか!」

    大神「…で、これはどうするのだ?」

    ジェノサイダー「切り刻んで切り刻んで、お楽しみタイムでも味わっちゃいますか?ゲラゲラゲラ!!」

    戦刃「…とりあえず下に連れて行こう」

    桑田(女ってつえー)


    食堂


    大神「…で、連れてきたわけだが」

    江ノ島「…」

    霧切「とりあえず野放しにはできないから…どこかに閉じ込めて、交代で見張りしましょうか?」

    葉隠「そうするべ…。こんな奴が徘徊する学園に居たくないべ…」

    石丸「うむ…。風紀を守らなければ…」

    腐川「あ…あれ?そういえば…戦刃は?」

    桑田「苗木が気になるとかなんとか言って、保健室に行ったみてーだな」

    不二咲(大和田君の心配もしてあげてよ…)


    保健室


    苗木「…どう大和田クン?」

    大和田「あー。まあ動かなければいつか治んだろ」

    苗木「…強いね」

    大和田「…俺が…強い…か」

    大和田「…」

    大和田(俺は…本当に…強いのか…?)

    苗木「どうかしたの?」

    大和田「…なんでもねえよ…」

    苗木「…そう」

    ガラガラ

    保険室のドアが開いた。

    戦刃「苗木君。…大和田君。大丈夫?」

    苗木「うん」

    大和田「おう」

    苗木「戦刃さんこそ大丈夫だったの?…江ノ島さん相手に」

    戦刃「…うん」

    大和田「あ、そうだ。江ノ島はどうした」

    戦刃「…今拘束されてるよ。どこかに閉じ込めて、みんなで交代で見張るんだって」

    苗木「勝ったんだ。…すごい」

    戦刃「…えっと…。ミネラルウォーターとレーション、置いていくね」

    苗木「うん。ありがとう」

    大和田「お、サンキュー」

    大和田(正直俺のも持ってくるとは思わなかった。すまん)

    戦刃「…じゃあね。お大事に」

    ガラガラ…

    ドアが閉まった。

    苗木「…」

    ガラガラ!

    苗木「!?」

    石丸「兄弟いいいいいい!!」

    大和田「うお!?」

    石丸と舞園が入ってきた。

    舞園「静かにしてくださいっ!」

    石丸「大丈夫か!!兄弟いいい!!」

    大和田「静かにしろっつってんだろ…。俺がこの程度でくたばるかっての」

    舞園「苗木君。体の調子はどうですか?」

    苗木「はは…。調子がいいとはいえないけど、きっとすぐ治るよ」

    舞園「前向きですねっ」

    苗木「それが僕の唯一の取り得だからね」
  17. 17 : : 2013/12/29(日) 19:48:53
    数日後


    苗木部屋


    モノクマ『オマエラ!朝ですよー!…』

    苗木「っはー。やっと痛みが無くなってきた…」

    カチャ

    ガチャ

    戦刃「苗木君。おはよう。もう大丈夫?」

    苗木「うん。今までありがとう」

    戦刃「まるでどこかに行くような台詞だね」

    苗木「いや、そういう意味じゃないんだけどね」

    苗木「あ、そういえば、もう僕の部屋のスペアキー要らないよね?」

    戦刃「え?何で?」

    苗木「戦刃さんが僕の世話をしてくれるから、特別に作ってもらったけど、もう体治ったし…」

    戦刃「別にいいでしょ。持ってても」

    苗木「うーん…まあいいか。悪用される心配もないし」

    戦刃「うん!じゃ、食堂に行こっ!」

    苗木「うん。そうだね」


    食堂


    大和田「よう苗木!もう体は治ったのか?」

    苗木「うん。大和田クン、治るの早かったよね」

    大神「苗木よ。お主、もう少し鍛えた方がよいぞ。怪我の治りが遅かったな」

    苗木「そうだね。…たまにはトレーニングでもしようかな」

    戦刃「うん!その時は私も手伝うよ!」

    舞園「あっ。苗木君!おはようございます!」

    苗木「おはよう。舞園さん」

    十神「ふん。案外しぶといな」

    山田「ツンデレ再び!」

    腐川「黙りなさい!このアホメガネ!」

    桑田「十神もメガネだが」
  18. 18 : : 2013/12/29(日) 20:07:16
    十神「苗木。今日はお前が見張り役だ」

    苗木「あ、うん。分かった」


    倉庫


    苗木「江ノ島さん」

    江ノ島「苗木!いやー数ヶ月ぶりな気がするよ!」

    戦刃「盾子ちゃん、元気そうだね」

    江ノ島「あ、お姉ちゃん!やっほー。楽しくやってる?」

    戦刃「うん。とっても」

    江ノ島「そう。…いやー暇なんだよねー。絶望的に暇だよ苗木ー」

    苗木「どうしろっての…」

    江ノ島「なんでもいいから私様を楽しませなさい!」

    戦刃「うーん…じゃあ

    江ノ島「じゃ、しりとりでもしましょうか!」

    苗木「あ、うん。いいよ」

    戦刃「…」

    苗木「戦刃さんもやろう!」

    戦刃「うん!」

    江ノ島「じゃあ「リアルタイムプロセッシングシステム」」

    苗木「え?え?えっと…ムだから…」

    苗木「む…むあ…むい…むう…むえ…むお…」

    苗木「むか…ムカは駄目?」

    江ノ島「擬態語禁止」

    苗木「えー。むき…むく…」

    苗木「…むくろ」

    戦刃「…え…!」

    戦刃「え…えええっと…ろ…だよね?ろ…ろ…」

    戦刃「…六!」

    江ノ島「串打ち三年裂き八年火鉢一生。そんな言葉あったよね?」

    苗木「う?うだよね?えっと…あ、ウクライナ!…ってあったよね?」

    戦刃「な…」

    戦刃「…苗木…」
  19. 19 : : 2013/12/29(日) 21:13:27


    江ノ島「…よし!同盟!」

    苗木「い?い…」

    苗木「…戦刃」

    戦刃「ばっ!?ば…ばばば…バック!」

    江ノ島「ク、ね。えーっと…」

    江ノ島(「ま」に繋げるには…)

    江ノ島「九九」

    苗木「え、まだ「く」?く…く…熊!」

    戦刃「ま…ま…」

    戦刃「…誠」

    舞園「…え?」

    苗木「…あ、舞園さん?」

    倉庫の入り口に舞園が居た。

    舞園「ま…誠って…。いつから名前で呼び合うようになったんですか!?」

    苗木「い、いや、そうじゃなくて、しりと…

    江ノ島「随分前からだよねー。誠♪」

    苗木「え!?ちょ!?」

    舞園「そ、そうなんですか!?」

    苗木「い…いや…え!?ちょ…ま…!?」

    江ノ島「ほらほら。お姉ちゃんも言ってあげなよー」

    戦刃「…誠」

    苗木「戦刃さん!?」

    江ノ島「舞園がいるからって遠慮しないでいいじゃん。むくろって呼んであげなよー。さっきそう言ったじゃーん」

    苗木「あ…あれはしりと…

    舞園「本当なんですか!?苗木君!?」

    苗木「え…いや…あの…」

    戦刃「…」

    苗木「む…むくろ…」

    戦刃「…!」

    舞園「え…?ええええ??」

    江ノ島「で、舞園。何しに来たんだい?」

    舞園「あ、えっと…昼食を持って来ました…」

    苗木「ありがとう!そっか、もう昼なんだ」

    戦刃「ここには時計がないからね」

    江ノ島「ま、探せばありそうだけどね」

    舞園「えっと…では…」

    舞園は出て行った

    苗木「…なんか元気なかったみたいだね」

    江ノ島「そりゃあね」

    苗木「え?何か知ってるの?」

    江ノ島「…ほんっと鈍感だよね」

    苗木「え?え?」

    江ノ島「まあいいや。早く昼食べよ」

    苗木「あ、そうだね」

    戦刃「パン…みたいだね」

    苗木「うん。じゃあいただきまーす」

    戦刃「いただきます」

    江ノ島「誠ー。食えない」

    苗木「え?…あ、拘束してるんだっけ。っていうか誠って止めてよ…」

    戦刃「はい。盾子ちゃん」

    戦刃がパンを差し出した。

    江ノ島「誠ー」

    苗木「ん?」

    江ノ島「パン食べさせてよー」

    苗木「え、戦刃さんが今」

    江ノ島「命令よ!誠!あんたが私様に食べさせなさい!そうしないと、ずっと名前で呼ぶわよ!」

    戦刃「…」

    苗木「…はあ…。はい」

    江ノ島「ありがとー苗木君!」
  20. 20 : : 2013/12/29(日) 21:57:41
    苗木「…はあ…」

    戦刃「どうしたの?」

    苗木「うーん…。このままでいいのかなって…」

    戦刃「?」

    苗木「江ノ島さんの事だよ。このままずっと監禁してても仕方ないでしょ?」

    戦刃「うーん…」

    江ノ島「苗木はどうしたいわけ?」

    苗木「…出来ることなら、江ノ島さんには普通に過ごしてほしいと思ってるよ…。でも、出来ないでしょ?」

    江ノ島「うん。私は、絶望を求める。それが私なんだ」

    苗木「だから、無理なのは分かる…。…でも、このままでいいのかな…」

    戦刃「…」

    ガチャ

    苗木「ん?」

    十神「苗木。…と戦刃。出て来い」

    苗木「え?見張りは?」

    十神「必要ない。これから俺達は学園の外に出るからな」

    苗木「…え?」
  21. 21 : : 2013/12/29(日) 22:04:44
    苗木「い…一体どういうこと?」

    十神「言ってるだろう。学園の外に脱出するんだよ」

    戦刃「!」

    戦刃「だめ!」

    苗木「え?…戦刃さん?」

    十神「なんだ。結局お前は絶望の味方か」

    戦刃「違う…!」

    戦刃「外に出たら駄目なんだよ!」

    十神「ふん」

    苗木「な…何で?」

    江ノ島「人類史上最大最悪の絶望的事件」

    苗木「え…?」

    江ノ島「外の世界で起こっていることだよ」

    十神「人類史上最大最悪の絶望的事件だと…?」

    戦刃「…うん。そうなんだよ」

    江ノ島「説明してもいいよ。その代わり…」

    十神「拘束を解けと?断る」

    苗木「え!?ちょっ!?十神クン!?」

    十神「コイツは危険人物だ。逃がすわけにはいかない」

    十神「それに、何が起きたかなんて、外に行けばすぐ分かることだ」

    江ノ島「うぷぷ…!それからじゃ遅いんだよねー」

    十神「何…?」

    戦刃「…うん」

    苗木「…外の世界で何が起きてるの?」

    戦刃「…人類史上最大最悪の絶望的事件…」

    戦刃「…世界が終わったんだよ」
  22. 22 : : 2013/12/29(日) 22:42:12


    苗木「そ…そんな…ことが…」

    十神「十神財閥が滅んだ…だと…」

    江ノ島「まあそうゆうことよ」

    戦刃「ね?ここに居た方が、外の世界なんかより安全で、楽しく暮らせるんだよ?」

    戦刃「だから…ここに居て!外の世界に行かないで…!苗木君…!」

    苗木「…戦刃さん…」

    苗木「…」

    十神「…どうするんだ?苗木」

    苗木「…」

    苗木「…出るよ…。…外の…世界に」

    戦刃「…!」

    十神「…そうか。なら俺は、予定通り他の連中を集めてくるとしよう」

    苗木「…分かった。あとで行く」

    十神は出て行った

    戦刃「苗木…君…」

    苗木「僕達は外の世界に行くよ。戦刃さん。…だから、君もついて来てほしいんだ」

    戦刃「…」

    江ノ島「…はあ…。苗木、どこまで馬鹿なの?なんでわざわざ危険な外に行くのよ」

    苗木「ここでずっと生きて行くのも悪くはないと思うよ。…でも、やっぱり違うんだ。僕の住む世界はここじゃない」

    苗木「僕達は前に進む。ここで立ち止まるわけにはいかない」

    苗木「希望は前に進むんだ」
  23. 23 : : 2013/12/29(日) 22:57:09
    戦刃「…苗木君…」

    戦刃「…」

    江ノ島「…さてと。じゃあ私は先行ってるよ」

    苗木「え…?」

    戦刃「盾子ちゃん…?」

    江ノ島「苗木、あんたの言うことを曲げるのは難しいからね。外に出るんでしょ?早く出る準備しなよ」

    苗木「うん」

    戦刃「また」

    江ノ島「あんたらも早く来なよ。私はみんなの絶望した顔が早く見たいからさ!うぷぷぷ…!」

    江ノ島は、拘束されたまま出て行った…

    苗木「…」

    戦刃「…」

    苗木「…さ、行こうか」

    戦刃「…うん」

    戦刃「…あの…苗木君…」

    苗木「ん?」

    戦刃「…外に出ても…私は…苗木君のそばに居るから…!」

    苗木「…うん。僕もだよ、戦刃さん。ずっと一緒に居るよ」

    苗木「僕は君が好きだから」

    戦刃「…ありがとう…!私もだよ…!」

    戦刃「だから…絶対死なないで…!外の世界でも…!」

    苗木「うん。僕は死なない。ずっと君のそばにいるよ」

    苗木「むくろ…」
  24. 24 : : 2013/12/29(日) 23:24:51
    玄関


    十神「遅いぞ。苗木、戦刃」

    腐川「白夜様を待たせるなんて…!いい度胸してるわね…!」

    苗木「ごめんごめん!」

    戦刃「みんなもう集まってる!?」

    石丸「うむ!僕が1番のりだったぞ!」

    江ノ島「残念でした!その前から私が居ました!」

    石丸「な…何だとおお!?」

    江ノ島「まあ嘘だけどねっ!」

    葉隠「なんだ嘘か!っはっはっは!」

    桑田「いいからとっとと出ようぜ!」

    セレス「で、どうやって出ますの?」

    不二咲「この【脱出スイッチ】で扉が開くよ!」

    山田「へ?作ったの?」

    大和田「さすがだぜ不二咲!」

    霧切「ようやく…この学園ともお別れね」

    舞園「長いようで短かったですね」

    朝日奈「帰ったらまずドーナツ食べよ!」

    大神「ふふ…」

    苗木「…戦刃さん」

    戦刃「何?」

    苗木「…えっとさ…

    江ノ島「よーし!脱出だあ!!」

    苗木「えっ」

    戦刃「えっ」

    不二咲「うん!いっくよー!」

    ポチッ

    ブー!ブー!

    あたりが赤く光り、警報が鳴り響き、銃がしまわれた。

    苗木「…はは…」

    戦刃「あはは…!」

    苗木「今初めて、戦刃さんが笑うところを見られたよ!」

    戦刃「そうだっけ?」

    苗木「うん!」

    苗木「一緒にいよう!むくろ…!」

    戦刃「うん!誠君…!」

    ゴゴゴゴゴ…!

    扉がゆっくりと開きはじめた…


    END
  25. 25 : : 2014/01/19(日) 09:35:03
    終わり方が…
    江ノ島ちゃんを肉便器に
  26. 26 : : 2014/01/19(日) 10:16:25
    してません
  27. 27 : : 2014/10/13(月) 06:22:09
    やらせません

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hurenn1gou

フレン

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