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  1. 1 : : 2018/08/24(金) 11:29:29
    主な登場人物


    【アルミン・アルレルト】年齢:22歳

    21歳の時、小説家としてデビュー。


    【エレン・イェーガー】年齢:22歳

    アルミンの友人。彼と共に事件に巻き込まれる。


    【ジャン・キルシュタイン】年齢:25歳

    『キルシュタイン商店』の一人息子。


    【ライナー・ブラウン】年齢:32歳

    警察の警部。アルミンの友人。


    その他登場人物有。
  2. 2 : : 2018/08/24(金) 12:32:18
    【プロローグ】


    「雨が酷いな」


    大雨が降る中、彼は言った。
    雷鳴が鳴り響き、薄暗い室内を稲妻が照らす。


    「失礼します」


    この家の使用人が入ってくる。


    「何だ?」


    「これを......」


    使用人が出したのは黒い封筒。その外見から禍々しさを彼は感じていた。


    「中身はまだ見ておりません。どうぞ」


    「......」


    彼は無言で黒い封筒を開く。黒い封筒の中から、これまた黒い手紙が出てきた。


    『貴様にそこから出ていくこと、そして商店から離れることを私は要求する。これらの要求を呑めぬ場合、余興を差し上げる。
                期間  来週の水曜日迄(まで)』


    「......」


    彼はまた無言で黒い封筒の中に手紙を入れ、封筒ごとポケットにねじ込む。


    「どうかしましたか?」


    「何でもない。取り敢えず、出ていってくれ。ご苦労だった」


    「はい」


    使用人が出ていくと、彼は一人溜め息をつく。
    外では雷が再び光っていた。

  3. 3 : : 2018/08/24(金) 12:52:47
    【1章 小説家の憂鬱】


    「ぬぬぬっ......」


    「.....何やってるんだよ、アルミン」


    考え込んでいる小説家、アルミンを見、エレンが思わず声を掛ける。


    アルミン「この前、新作小説出したじゃん」


    エレン「ああ、あれか。結構面白かったぞ」


    アルミン「新しい小説を書きたいけど、どうしようかなって思ってさ」


    アルミンは腕を組みながら辺りを徘徊する。


    エレン「そんなに急がなくてもいいだろ」


    アルミン「まったくエレンは.....未だに親の脛かじってないだろうね」


    そう言われたエレンはほぼ反射的に言い返す。


    エレン「ちゃんと仕事してるって。働き始めたのは1ヶ月前からだし」


    アルミン「それにしても......」


    彼は窓から外の景色を見る。


    アルミン「昨日までは大雨だったのに、今日はこんなに晴れてるよ」


    エレン「ま、雨雲はもう過ぎ去ったしな」


    アルミン「そこで、彼から招待状が来ているんだ」


    懐から白い封筒を取り出す。


    アルミン「ジャンからだよ」


    エレン「あいつか......何年前かに引っ越して、それっきり連絡が途絶えたんだよな」


    アルミン「ジャンの家に集合だってさ。明日迄になってるけど、どうする?」


    無言でエレンは頷き、アルミンは微笑を浮かべ微笑む。


    アルミン「じゃあ、今から行こうか。午後2時にはついているかな」


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