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• 進撃の巨人 × 東方Project × 東京喰種トーキョーグール
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1. 1 : 早咲 蓮斗 0Z8W4pXvMQ : 2018/08/07(火) 22:06:29

   どーも早咲 蓮斗です！
   このシリーズで3作品です
   前回 前々回がこちら！
   
   前々回 http://www.ssnote.net/archives/59631
   
   前回 http://www.ssnote.net/archives/59819
   
   前々回は荒らされてるんで、ご了承ください

2. 2 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/08(水) 17:20:49

   
   ーーーーーーー試合終了ーーーーーーー
   
   蓮斗 パチ
   
   
   蓮斗（ここは……？）
   
   
   エレン「起きたか…」
   
   
   蓮斗「！？エレン様……」
   
   
   エレン「どうした？」
   
   
   蓮斗「どうでした？僕の剣術」
   
   
   エレン「あぁ、良かった……充分成長できていた……」
   
   
   エレン「だが、あれは妖夢の技、自分で剣術を考えて、俺にまた挑め」
   
   
   蓮斗「は、はい」
   
   
   エレン「せっかくだ…強くなった記念に……」ゴソゴソ
   
   
   蓮斗「？？」
   
   
   エレン「これやるよ…古いやつだが…」
   
   
   蓮斗「スペルカード？」
   
   
   エレン「普通のじゃない……お前の能力に合ったやつがあったからな」
   
   
   蓮斗「いいのですか？」
   
   
   エレン「いいぞ…もう使わんしな」
   
   
   蓮斗「ありがとうございます！！」
   
   
   エレン「技名は……」
   
   
   蓮斗 ゴクリ
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   夜符「闇の帝王」
   
   
   蓮斗「かっこいい名前……」
   
   
   エレン「そうか……」
   
   
   エレン「蓮斗……強くなれ……」
   
   
   蓮斗「え？」
   
   
   エレン「強くなれば負けることはない……」
   
   
   エレン「戦いをし、勝てば生きる 負ければ死ぬ……そんな世の中だ……」
   
   
   エレン「俺はお前に死んでほしくないからな」
   
   
   エレン「頑張れよ…蓮斗」キィー バタン
   
   
   蓮斗（エレン様……ありがとうございます……）
   
   
   ーーーーーーーー
   
   それから1年が経ち、さまざまな訓練をして来た…
   
   
   今日はキースが「エレンには、1対その他をやってもらうからな」だってさ
   
   
   キースも俺の第2部隊隊長だったが、キースの前で本気でやったことねぇな……
   
   
   
   蓮斗はあれから強くなった…
   
   
   もう俺も長い事生きてるが、5番目ぐらい強くなってるな…
   
   
   まあ、頭の中で喋っても意味ねぇか……
   
   
   それじゃ、そろそろ始まるからじゃあな……
   
   
   ーーーーーーーー
   
   
   キース「今日は特別訓練だ！！」
   
   
   キース「これからエレン対その他104期で戦ってもらう！！」
   
   
   キース「文句のあるやつの意見は聞かん！」
   
   
   キース「本人に許可を貰ったんだ……
   文句はなかろう……」
   
   
   ーーー
   
   蓮斗「エレン様！！なぜあの様な事をなさるのです！！」
   
   
   エレン「別に…退屈じゃなさそうだしな……」
   
   
   蓮斗「……僕は本気で行きます、エレン様も本気でしてくださいね？
   
   
   エレン「あぁ…」
   
   
   ミカサ「エレン！なんで無茶なことを！」
   
   
   アルミン「そうだよ！」
   
   
   ライナー「いくら主席でも、難しいだろ！」
   
   
   ベルトルト「さすがに無茶しすぎじゃ……」
   
   
   クリスタ「危ないって思わないの！」
   
   
   
   
   
   
   
   エレン「チッ……」
   
   
   104期皆 ピクッ
   
   
   エレン「おめぇら俺を舐めとんか？」ギロッ
   
   
   
   皆ゾクッ！
   
   
   エレン「言っとくが……俺の能力はなんだ？トーマス」
   
   
   トーマス「コピーする程度の能力、
   体力を消耗する代わりに強くなる程度の能力、だろ？」
   
   
   エレン「あぁ、そうだ」
   
   
   エレン「お前らはマイナスをずっと見ている」
   
   
   皆？？ドウイウコト？
   
   
   エレン「お前らはな……俺をなめてんだよ……
   
   俺が負ける
   死んでしまう
   無理がある
   無茶苦茶だ……」
   
   
   エレン「なんて思ってる奴が大半だろう？」
   
   
   皆「…………」
   
   
   エレン「ミカサ」
   
   
   ミカサ「……なに？」
   
   
   エレン「俺が喧嘩で負けた事や死にそうになったことはあるか？」
   
   
   ミカサ「ない」
   
   
   エレン「あぁ……そうだな」
   
   
   エレン「マルコ」
   
   
   マルコ「なに？」
   
   
   エレン「俺の事はどう思ってる？」
   
   
   マルコ「頼りになったりするし、
   優しいし、僕の憧れの人と思ってるよ…」
   
   
   エレン「じゃあさっきの話聞いてどう思った？」
   
   
   マルコ「無理があると思ったよ」
   
   
   エレン「なあ、マルコ…」
   
   
   エレン「俺に憧れているなら信頼してるんならなぜ、負けると分かる？」
   
   
   エレン「お前らもだ…俺は死ぬことや負ける自身はこれっぽっちも思ってねぇ」
   
   
   エレン「たしかにお前らは強い…」
   
   
   エレン「だが、俺にとっちゃ、弱いんだよ……」ギロッ ゴゴゴゴゴ
   
   
   皆「……ッ」
   
   
   エレン「蓮斗とミカサ…昔言った言葉覚えてるか？」
   
   
   ミカサ「うん…戦え、勝てば生きれて自由、負けたら死んで不幸になる」
   
   
   蓮斗「戦え、勝てば生きて、負ければ死ぬ」
   
   
   エレン「あぁ、そうだな」
   
   
   エレン「……まあ、お前らは本気でやれ、手を抜いたらシバく」
   
   
   エレン「まあ、俺はしなねぇ……ただそれだけだ…」ガチャ
   
   
   
   
   バタン
   
   
   
   皆「……」
   
   
   
   
   
   
   キース（フッ……エレン…お前はやっぱりおかしいやつだ……）
   
   
   エレン「よく言われるぜ……」
   
   
   キース「！？……心を読むな…」
   
   
   エレン「…はいはい」
   
   
   
   
   
   
   
   

3. 3 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/08(水) 18:48:22

   
   キース「これより試合を行う！」
   
   
   早咲「司会と審判の早咲です」
   
   
   早咲「ルールを説明します」
   
   ・エレンの降参
   ・エレンが気絶
   ・エレンが死ぬ
   
   早咲「以上です」
   
   
   早咲「それでは、全員前へ」
   
   
   サッ ザッザッザッ
   
   
   エレン「……お前ら、本気で来い……」
   
   
   蓮斗「分かってます」
   
   
   アルミン「……うん」
   
   
   ミカサ「……じゃあエレンも本気なの？」
   
   
   エレン「そこそこだ…」
   
   
   
   早咲「それでは、開始！！！！！」
   
   
   ダンッダンッ
   
   
   皆！？
   
   
   ジャン「先にやらせてもらうへぜ！」
   
   
   マルコ「エレン！覚悟してよ！！」
   
   
   エレン（めんど）
   
   
   
   火符「アグニレイディアンス」
   
   
   
   
   木符「グリーンストーム」
   
   
   
   
   
   ズドォォォォォォォン
   
   
   
   
   
   エレン「甘い！！」
   
   
   火＆木符「豪火暴風」
   
   
   
   ビュゥゥゥゥ
   
   
   
   クリスタ「！？危ない！」
   
   
   「二重結界」
   
   
   カキィィィィン
   
   
   
   ジャン「ク、クリスタ……サンキュ」
   
   
   マルコ（死ぬかと思った……）
   
   
   エレン「あれを防ぐか…」
   
   
   エレン「じゃあ、これは？」ニヤ
   
   
   
   
   
   火符「業火陣」
   
   
   ボォォォォォォ
   
   
   
   パリィィィィン
   
   
   
   クリスタ「や、やぶられた……」
   
   
   アルミン「エレン！僕からはこれだ！」
   
   
   
   水符「黒水の雨」
   
   
   
   
   エレン「ん？…」ジュワァ
   
   
   エレン「チッ…」
   
   
   
   「弾幕二重結界」
   
   
   
   アルミン「くそ！」
   
   
   アルミン「一気にみんなでやるよ！」
   
   
   皆「！？あぁ！」
   
   
   
   蓮斗「ある技を出します！その剣に力や弾幕を打ってください！！」
   
   
   「妖剣シルバーブレードー大」
   
   
   
   シャキン
   
   
   
   アルミン「一気にやるよ！！」
   
   
   「「「あぁ！」」」
   
   
   〜〜数分後〜〜
   
   
   皆「ハァ……ハァ……」
   
   
   アルミン「結構入れたよ」
   
   
   蓮斗「ミカサ…」
   
   
   ミカサ「なに？」
   
   
   蓮斗「この剣をエレンに向かって投げてくれ」
   
   
   ミカサ「これは…」
   
   
   蓮斗「みんなの魔力を詰め込んだ剣……
   
   
   
   
   人神剣「すべての剣」
   
   
   これを投げてくれ」
   
   
   ミカサ「投げたら、どうなるの？」
   
   
   蓮斗「結界が割れてエレンの元に行く」
   
   
   ミカサ「……分かった」
   
   
   皆「ミカサがんばれ！」
   
   
   蓮斗「それじゃあ行くよ！！」
   
   
   ミカサ「えぇ！」
   
   
   蓮斗「僕もある技を放つ」
   
   
   蓮斗「合わさればさすがのエレン様も無理だと思うから…」
   
   
   ミカサ「えぇ」
   
   
   蓮斗「行くよ！せーの！」
   
   
   皆「届けぇぇぇぇぇぇ！！！」
   
   
   シュウン
   
   
   蓮斗「夜符「闇の帝王」！！」
   
   
   ゴォォォォォ
   
   
   ……僕らは勝ったと確信した…
   
   
   パリン
   
   
   ドカァァァァァァァン
   
   
   
   
   …砂埃がまってみんなも勝ったと思った
   
   
   
   ……思いたかった
   
   
   
   「フフッ……」
   
   
   皆 カッタカ？
   
   
   「アハハハハハハハ！！！！」
   
   
   皆！？マサカ！！
   
   
   蓮斗（まさか、そんな…）
   
   
   アルミン（たしかに、直撃したのに……）
   
   
   ミカサ（エレン…）
   
   
   エレン「フフッ……よくぞここまで追い込んだな…」ニヤァ
   
   
   皆 ゾクッ
   
   
   …そう、エレンは生きていた…服はボロボロだった…
   
   
   エレン「フフッ……お前ら…覚悟しろよ？」ギロッ
   
   
   皆ゾクゾクゾクッ！！
   
   
   蓮斗（怒らせちゃった……）
   
   
   アルミン（やばいのがわかる……）
   
   
   ミカサ（こ、怖い……）
   
   
   
   
   人神剣「天叢雲剣」
   
   
   シュン
   
   
   
   エレン「久しぶりだ…こんなに追い込まれたのは…」
   
   
   エレン「一気にかたずけてやる」ギロッ
   
   
   
   
   スッ
   
   
   
   生命剣「生と死の間」
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   カキン
   
   
   
   エレン「ん？」
   
   
   蓮斗「エレン様…勝負です！」
   
   
   エレン「フッ…」
   
   
   エレン「あぁ…
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   蓮斗……稽古を付けてやろう！！」
   
   
   
   聖剣「エクスカリバー」
   
   
   
   エレン「蓮斗これ使え。」
   
   
   蓮斗「は、はい…」
   
   
   エレン「じゃあ俺は…」
   
   
   魔剣「ゲイヴォルグ」
   
   
   聖剣「グラム」
   
   
   神槍「グングニル」
   
   
   エレン「さあ、蓮斗…勝負だ……」ニヤ
   
   
   
   
   
   

4. 4 : 名無しさん : 2018/08/08(水) 18:54:38

   進撃、東方、喰種…欲張りバリューセットみたいだな

5. 5 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/08(水) 19:15:35

   エレン「来い！蓮斗！」
   
   
   蓮斗「はい！」
   
   
   タッタッタッタッ
   
   
   蓮斗「はぁぁぁ！！」
   
   
   ブン
   
   
   カキン
   
   
   エレン「大振り過ぎだ……」
   
   
   エレン「あ、弾幕使っていいぞ」
   
   
   蓮斗「分かりました……」チャキ
   
   
   
   符の壱「風雅神切」
   
   
   ブン
   
   
   カキン
   
   
   エレン「俺を甘く見過ぎだ…」
   
   
   
   「空間斬」
   
   
   ブオン
   
   
   シャキン
   
   
   蓮斗「……空間が、切れた？」
   
   
   エレン「当たり前だ…空間斬だからな…」
   
   
   
   蓮斗（……できるかな）
   
   
   
   
   「覇道空絶斬」
   
   
   
   
   ザクっ
   
   
   エレン「チッ……」
   
   
   
   神術「女神の涙」
   
   
   
   エレン（やるな…）
   
   
   
   エレン（ちと、本気で行きますか……後ろのネズミもろとも……）
   
   
   神槍「スピア・ザ・グングニル」
   
   
   
   蓮斗（あれはまずい！レミリアさんの！）
   
   
   
   
   ドカァァァァァン
   
   
   
   
   
   ミーナ「くっ……流石に無理だったか……」
   
   
   
   蓮斗「いっ……」ポタポタ
   
   
   エレン「降参か？」
   
   
   蓮斗「まだです！！」
   
   
   
   
   「豪華兼山」
   
   
   
   ザクっ
   
   
   
   
   エレン（回復めんどいな…よし、終わらせよう）
   
   
   
   
   
   
   
   エレン「悪いが、一気に終わらす……
   アルミンたちも」
   
   
   皆「え？」
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   「金翅鳥王剣」
   
   
   ゴォォォォォォ
   
   
   
   
   皆バタッ
   
   
   蓮斗「ぐ……さすがです……」バタッ
   
   
   
   
   
   早咲「えー、勝者はエレンです」
   
   
   キース「威力が凄いな」
   
   
   早咲「エレーン！！」
   
   
   エレン「はい？」
   
   
   早咲「回復してあげて！」
   
   
   エレン「へーい」
   
   
   「回復の間」
   
   
   エレン「…10分程度で起きるぞ」
   
   
   キース「あぁ、分かった」
   
   
   早咲（相変わらずつえーな……）
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

6. 6 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/08(水) 19:17:02

   まあ、進撃 東方 グール好きですからw

7. 7 : 名無しさん : 2018/08/08(水) 19:21:41

   好きなもん全部ブッ込んだその男気に乾杯

8. 8 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/08(水) 22:50:24

   まだ未成年なんで飲めませんw
   あ、名前つけてもらえます？
   その方が呼びやすいので

9. 9 : ニート(´･_･`) : 2018/08/09(木) 15:43:49

   じゃあコーラで乾杯

10. 10 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/09(木) 16:59:15

    はい！コーラで乾杯！
    今日の夜に投稿します！
    
    お酒飲んだことありますが、あまり美味しくなかったですw
    父に飲まされましたw

11. 11 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/09(木) 22:49:13

    
    
    〜〜〜〜〜〜〜数時間後〜〜〜〜〜〜〜
    
    アルミン「ぐっ…………」
    
    
    エレン「……起きたか…」
    
    
    アルミン「……ここは？」
    
    
    エレン「絶壁の中だ…回復魔法かけてるから傷も治っているだろう。」
    
    
    アルミン「……負けたんだね…エレンに…」
    
    
    エレン「…フッ……俺もあんな追い込まれたのは久々だ……」
    
    
    エレン「誇ってもいいぐらいだ……」
    
    
    アルミン「……そっか」
    
    
    エレン「……もう少し眠れ……」
    
    
    エレン「動くと傷に毒だ…」
    
    
    アルミン「分かった……」
    
    
    エレン（さぁて、キースに言わんとな）
    
    
    蓮斗「……エレン様」
    
    
    エレン「起きていたか…」
    
    
    蓮斗「はい……やはり負けたのですね」
    
    
    エレン「あぁ……たが、お前達は俺を追い込んだ……」
    
    
    エレン「誇りを持っていい事だ」
    
    
    エレン「蓮斗も強くなっている……」
    
    
    エレン「いつかは俺を越せる存在になれよ……」
    
    
    蓮斗「！？……はい！」
    
    
    エレン（さて、いつ正体を明かそうか……俺はこいつらを信用があんまりできないからな……）
    
    
    
    エレン（……どうしたものか……）
    

12. 12 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/09(木) 23:08:41

    
    
    あれから104期訓練兵は傷が治り、すぐに起きた……
    
    
    エレンは、自分の正体をいつ明かすかを、悩んでいた…
    
    
    そして、卒団式が終わった……
    
    
    
    ーーーーーーーー
    
    
    
    マルコ「みんなはどこの兵団に入るの？」
    
    
    エレン「俺は調査兵だ……」
    
    
    アルミン「僕も」
    
    
    ミカサ「私も……」
    
    
    ベルトルト「僕もかな……」
    
    
    ライナー「俺もだな、故郷に戻りたいし、」
    
    
    マルコ「調査兵が今年は多いみたいだね……」
    
    
    アルミン「そうだね 多かったら心強いよ」
    
    
    エレン「……！？」
    
    キョロキョロ
    
    
    マルコ「？エレンどうしたの？」
    
    
    エレン「みんな伏せろ！！」
    
    
    皆 え？
    
    
    エレン「早く！！」
    
    
    シュン シュン シュン
    
    
    エレン「チッ」
    
    
    「 二重結界」
    
    
    カキン カキン カキン
    
    
    エレン「誰だ！！」
    
    
    皆 ナニカオキタノ？
    
    
    紫「私よ」
    
    
    エレン「！？…紫？」
    
    
    紫「そうよ 久しぶりね…エレン！」
    
    
    エレン「紫……紫！！」ダキッ
    
    
    紫「ちょ、ちょっと！////」
    
    
    エレン「紫だ！久しぶりの紫だ！」
    
    
    紫「フフッ……///相変わらずね///」
    
    
    蓮斗「……紫様、久しぶりですね。」
    
    
    紫「蓮斗か…久しぶりね」
    
    
    蓮斗「そうですね、エレン様！！」
    
    
    エレン「…なに？」スリスリ
    
    
    蓮斗「……まだあそこにはいけないですよ？」
    
    
    エレン「分かってる…」スッ
    
    
    紫（……あっ…）
    
    
    エレン「紫……後ろの人たちに挨拶を……」
    
    
    皆 ダレダ？
    
    
    紫「そうね」
    
    
    紫「私は八雲 紫よ エレンの昔からの親友だわ」
    
    
    皆 ド、ドウモ
    
    
    エレン「久しぶりに、しよ？」
    
    
    紫「！？そうね///」
    
    
    皆？？
    
    
    蓮斗「ちょ！エレン様！！」
    
    
    チュ
    
    
    
    皆え！？
    
    
    紫「フフッ……ありがとね みんな待ってるから早く帰って来なさいよ」
    
    
    エレン「あぁ……」
    
    
    皆 スゴイノヲミタ……
    
    
    
    キース（エレンだからといっても……さすがにキスは……
    
    
    （ダメだろ……）
    
    
    エレン「……フフッ」
    
    
    蓮斗「ハァ……」
    
    

13. 13 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/09(木) 23:16:38

    
    
    ……訓練兵の中では紫とエレンがカップルと言う噂が流れた……
    
    
    その後は何も起きずに紫は幻想郷に帰った
    
    
    そして、翌日……
    
    
    
    ーーーーーーーー大砲整備ーーーーーー
    
    
    コニー「タクッ！いきなり整備かよ…」
    
    
    トーマス「仕方ないさ…」
    
    
    ミーナ「ねぇ！コニー調査兵になるのホント？」
    
    
    コニー「まあな、アルミンの演説で行きたくなった……」
    
    
    ミーナ「あら？素直だね」
    
    
    コニー「うっせぇ！」
    
    
    ミーナ「と言うか、この班は調査兵でしょ？」
    
    
    トーマス「え！？お前らもかよ」
    
    
    エレン「うるさい…静かにやれ」
    
    
    エレン ！？
    
    キョロキョロ
    
    エレン（来たか……超大型……）
    
    
    エレン「お前ら、早く降りろ」
    
    
    ミーナ「え？」
    
    
    エレン「はやくおりろ！！！」
    
    
    ミーナ「ひゃい！」
    
    
    タッタッタッタッ
    
    
    エレン「来たか……」
    
    
    ビリビリビリ
    
    
    ピカァァァン
    
    
    
    超大型「ぐぉぉぉ」
    
    
    エレン「さあ、勝負だ！！」
    

14. 14 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/10(金) 13:24:20

    
    
    超大型「グゥぅぅぅ」
    
    
    超大型（なんだこいつ…なぜこんな強い……）
    
    
    エレン「これで終わりだ！！」
    
    
    超大型（何もなしで帰ったらやばい…せめて壊さないと。）
    
    
    超大型「グオォォォォォ！！」バコォォォォォン
    
    
    エレン「スペルカード発動！！」
    
    
    超大型（ヤベェ！！）
    
    
    水符「スピア・オンザ・ウォーター」
    
    
    シュンッ
    
    
    ザシュ
    
    
    超大型「グアァァァァァ！！！」
    
    
    シュウゥゥゥゥ
    
    
    ？？？「ここまで……か…」バタ
    
    
    エレン「ふぅ……」
    
    
    エレン「さすがに、使いすぎたか…ぐ…」
    
    

15. 15 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/10(金) 13:29:39

    コニー「エレン！お前が倒しちまったのか！？」
    
    
    エレン「あぁ、でも気をつけろ！！まだいるかもしれねぇ！」
    
    
    トーマス「さすがエレン！！」
    
    
    駐屯兵「何をしている！！」
    
    
    訓練兵34班！？
    
    
    駐屯兵「超大型巨人出現時においての作戦は始まっている！急いで本部へ行け！」
    
    
    エレン以外「「「はっ！」」
    
    
    エレン「ちょっといい？」
    
    
    駐屯兵「なんだ」
    
    
    エレン「大型殺したんだが、」
    
    
    駐屯兵「なに！？急いでキッツ隊長の所に行け！」
    
    
    エレン「へーい」
    
    

16. 16 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/10(金) 14:25:24

    
    
    ーーーーーーーー本部ーーーーーーーー
    
    ジャン「くそ！なんで今日なんだよ…」
    
    
    バンッ
    
    
    ジャン「明日には憲兵にいけると思ったのによ……」
    
    
    ダズ「オロロロロロロ」
    
    
    モブ「ここで、死ぬのか…」
    
    
    
    モブ「くそ！せっかくなら母さんにあってから死にたかったぜ！」
    
    
    エレン「……アルミン、どういうじょうきょうだ？」
    
    
    アルミン「…死にたくないんだよ…みんな」
    
    
    エレン「……チッ……目障りだ……」
    
    タッタッタッ
    
    
    アルミン「え？」
    
    
    エレン「お前らぁぁぁ！！！！」
    
    
    皆 ビクッ
    
    
    エレン「なにおまえら弱音はいてんだ！！」
    
    
    エレン「なにが死にたくないだ！！！！
    何が母さんに会いたかっただ！！！！！！」
    
    
    エレン「やる前にやらなくてどうする！！！！」
    
    
    ジャン「みんなお前みたいに強くねぇんだよ！！！！」
    
    
    エレン「それは訓練を真面目にやってなかったからだ！！」
    
    
    エレン「お前らは戦場知らない雑魚だ！！」
    
    
    エレン「何が死にたくないだ！！！！」
    
    
    エレン「行きたいんなら勝てばいいんだよ！」
    
    
    エレン「それがダメなら俺が守ってやる！！」
    
    
    皆エ？
    
    
    
    エレン「分かったか！！」
    
    
    皆 は、はい！
    
    
    
    
    
    エレン「……フゥ…」
    
    
    アルミン「……さすがエレン…」
    
    
    エレン「当たり前のことをいったまでた……」
    
    
    駐屯兵「34班！！準備しろ！！」
    
    
    「「「はっ！！」」
    
    
    ーーーーーーーー数分後ーーーーーーー
    
    エレン「…めんどくさ」
    
    
    アルミン「エレン…巨人いるから気をつけないと」
    
    
    エレン「！？」
    
    
    アルミン「どうしたの？」
    
    
    エレン「トーマス！！」
    
    
    トーマス「なんだ？」
    
    
    ミーナ「トーマス！避けて！」
    
    
    エレン「スペルカード発動！！」
    
    
    
    
    「強化 二重結界」
    
    
    トーマス「え？」
    
    
    巨人「グアァァァ」
    
    
    アルミン「危ない！！」
    
    
    アルミン（結界があっても無理がある……）
    
    
    エレン「スペルカード発動！！」
    
    
    星符「黒炎流星群」
    
    
    ヒゥゥゥゥゥ
    
    
    エレン「さらに！！」
    
    
    絶壁「プロジェクトゴーレム 解」
    
    
    
    バァァン
    
    
    
    ヒゥゥゥゥ
    
    
    アルミン「エレン！！あれは？」
    
    
    
    エレン「全員ふせろぉ！！」
    
    
    皆 エ？
    
    
    
    ドカァァァァン ドガァァァァ
    
    ズドォォォォォン
    
    
    
    トーマス「イテテ……」
    
    
    ミーナ「何が起こった？」
    
    
    アルミン「……す、すごい」
    
    
    エレン「やべ…やりすぎた…」
    
    
    
    流星群を放ったエレンだが、エレンの周りはクレームが何個かあり、巨人がハイになっていた
    
    
    他の班の人はボーゼンとしていた…
    
    
    
    
    エレン「……とりあえず、鐘なってるからいこうか……」
    
    
    
    34班 う、うん……
    
    
    
    
    ーーーーーーーー合流ーーーーーーーー
    
    
    ライナー「……あの流星群なんだったんだ？」
    
    
    アニ「さあね……」
    
    
    ベルトルト「エレンじゃないかな」
    
    
    ライナー「……まだあんな技を…」
    
    
    プシュゥゥゥゥ
    
    
    トン
    
    
    アルミン「？？なんで上がらないの？」
    
    
    ジャン「ガスが足りねぇんだよ」
    
    
    マルコ「補給施設に巨人が集まっててね」
    
    
    マルコ「補給ができないんだよ……」
    
    
    コニー「エレン、あの流星群って…」
    
    
    エレン「あぁ、俺の技だ」
    
    
    コニー「あ、あれで巨人倒せないのか！！」
    
    
    エレン「残念だが、あれは気候を操る性質だからなんども迎えないんだ……」
    
    
    コニー「そ、そうか…」
    
    
    クリスタ「じゃ、じゃあ意地でも無理やり弾幕を打てば……」
    
    
    ユミル「ばかか、建物ごとほきとんじまうよ」
    
    
    ミカサ「いい方法はないのだろうか…」
    
    
    エレン（どうする……あの姿を出せば簡単だが……）
    
    
    エレン（差別されそうだしな……）
    
    
    エレン（一か八かやるか……）
    
    
    エレン「なぁ、お前ら」
    
    
    皆？？
    
    
    アルミン「どうしたの？」
    
    
    マルコ「いい作戦思いついた？」
    
    
    エレン「いや、聞きたいことがある…」
    
    
    ミーナ「聞きたい事？」
    
    
    エレン「お前らは、俺の事を仲間と思ってるか？」
    
    
    皆 ！？
    
    
    ライナー「当たり前じゃないか！」
    
    
    ベルトルト「いつも訓練に協力してくれたし」
    
    
    クリスタ「いつも優しい」
    
    
    ミカサ「訓練にまじめ」
    
    
    アルミン「頼れる……」
    
    
    
    皆「頼れて誇れる仲間だよ！！（だせ」
    
    
    エレン「フッ……そうか」
    
    
    エレン「なら……」 サッ
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    皆？
    
    
    
    
    
    
    エレン「守るしかねぇよな！！！！」
    
    
    ダッ
    
    
    アルミン「エレン！」
    
    
    
    妖術「人化の術 解」
    
    
    
    ビリビリビリ ドカァァァァァァン
    
    
    
    エレン「フッ……」
    
    
    エレン「さあ、ショータイムだ」ニッ
    
    

17. 18 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/10(金) 14:44:44

    
    イメージはこんな感じです
    これの顔がエレンと思ってください
    
    https://goo.gl/images/GhLigW

18. 19 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/10(金) 19:02:32

    
    
    エレン（さあ、この姿も何百年ぶりだな…） バサッ バサッ
    
    
    エレン（さて…あいつらの状況は）
    
    
    エレン（…………呆然としてるな…）
    
    
    エレン（……まあいいか）
    
    
    巨人「グァァァァ」
    
    
    エレン（チッ……もう来やがった……これでかたづけるか……）
    
    
    
    恋符「マスタースパーク」
    
    
    ブゥゥゥゥゥゥン
    
    
    
    エレン「チッ…おいお前ら！」
    
    
    皆！？
    
    
    エレン「道は開けた！！」
    
    
    エレン「付いて来い！！」
    
    
    
    
    アルミン「みんな！行こう！！」
    
    
    皆「あぁ！」
    
    
    パシュ パシュ
    
    
    
    エレン「来たか…」
    
    
    エレン「めんどくさいが……」
    
    
    
    神槍「スピア・ザ・グングニル」
    
    
    
    巨人「グァァァァァァ！！！！！！」
    
    
    
    エレン「これで終わらせるぞ！」
    
    光撃「シュート・ザ・ムーン」
    
    
    闇符「ダークサイドオブザムーン」
    
    
    月符「ムーンライトレイ」
    
    
    天罰「スターオブダビデ」
    
    
    紅符「ブラッディマジックスクウェア」
    
    
    
    ズドォォォォォォォォォォォン
    
    
    
    エレン「……このくらいか……」
    
    
    アルミン「す、すごい……」
    
    
    ミカサ「あなたは……いったい」
    
    
    ライナー「スゲェな…」
    
    コニー「見たこと無い技もあったぞ！」
    
    
    クリスタ「全部人のコピーかな？」
    
    
    ユミル「さあな」
    
    
    エレン「今のうちに行け」
    
    
    
    
    
    アルミン「え、でも」
    
    
    エレン「早く行け！！」
    
    
    アルミン「……分かった」
    
    
    タッタッタッタッタッ
    
    
    
    シーーーーン
    
    
    
    
    
    
    エレン「さて、掃除しますか…」
    
    
    エレン「まずは手始めに……」
    
    
    絶壁「プロジェクトゴーレム」
    
    
    「強化 開始」
    
    
    エレン「まあこれで壊されることはないか……」
    
    
    巨人「グァァァ」
    
    
    巨人「ガァァガ」
    
    
    
    エレン「数は……100か…」
    
    
    エレン「これでいいか…」
    
    
    
    妖刀「天叢雲剣」
    
    
    
    妖刀「ムラマサ」
    
    
    
    
    エレン「はぁぁぁぁ！」
    
    
    
    「前駆羅線」
    
    
    
    シャキン
    
    
    
    
    
    巨人「グォォォォ……」
    
    
    巨人「グガァァァ！！」ダダダダダダ
    
    
    エレン「スペルカード発動」
    
    
    絶命「刹那き終わり」
    
    
    
    ズドォォォォン
    
    
    
    エレン「やれやれ…これで終わったか…」
    
    
    巨人「グガァァ！！」
    
    
    
    エレン「チッ……発動」
    
    
    「天界法輪斬」
    
    
    
    巨人「グァァァ……」
    
    
    エレン「よし…」
    
    
    カチャカチャ
    
    
    エレン「ん？」
    
    
    駐屯兵「動くな！」
    
    
    エレン「は？」
    
    
    駐屯兵「お前は方位されている！」
    
    
    駐屯兵「おとなしく同行しろ！」
    
    
    エレン「チッ……めんどくせぇ…」
    
    
    エレン「蓮斗召喚」
    
    
    ボフッ
    
    
    蓮斗「なんでしょうか、エレン様」
    
    
    エレン「巨人が攻めてきた。紫に死大魔法使うと言ってくれ」
    
    
    蓮斗「分かりました。お気をつけ下さい」
    
    
    エレン「あぁ」
    
    
    ーーーーーーーー壁の隅ーーーーーーー
    
    
    エレン「めんどくさ……」
    
    
    キッツ「貴様は何者だ！」
    
    
    エレン「人間だけど？」
    
    
    キッツ「しらばっくれるな！」
    
    
    エレン「は？」ジロ ゴゴゴ
    
    
    キッツ「お前の姿を見たものがお勢いる！」
    
    
    エレン「だから？」
    
    
    キッツ「もう一度聞く！」
    
    
    キッツ「人間か巨人か、どっちだ！！！！」
    
    
    エレン「人間だと言ってるだろうがっ！！」ギロッ ゴゴゴゴゴ
    
    
    キッツ「しょうがない……」スッ
    
    
    
    
    
    バッ
    
    
    
    
    ドカァァン
    
    
    エレン（大砲は……10か……）
    
    
    エレン（まあこれで足りるだろう……）
    
    
    エレン「甘く見るな！！」
    
    
    火水木土金符「賢者の石」
    
    
    エレン（おそらくあれは弾幕でできた大砲だから……）
    
    
    「博麗弾幕大結界」
    
    
    
    ズドォォォォォォォン
    
    
    
    キッツ「……やったか！！」
    
    
    「フッ……」
    
    
    エレン「甘く見るなと…言っただろう……？」ギロッ
    
    
    リコ「どうしますか、隊長」
    
    
    キッツ「構わん、打つだけだ」
    
    
    リコ「…………はっ」
    
    
    スッ
    
    
    キッツ（私は間違っていない……）
    
    
    キッツ（これも……人類の為だ……）
    
    
    
    
    
    
    ガシ
    
    
    ？？？「よさぬか…相変わらず小馬鹿だのぉ」
    
    
    
    キッツ「ピ、ピクシス司令！」
    
    
    ピクシス「面白い話を聞いたからの」
    
    
    ピクシス「あの者も悪くなさそうじゃ」
    
    
    
    
    ……エレンは敵意されていた人間が憎かったが、ピクシスを見て、こんな奴もいるのか……と思ったそうだ……
    
    
    だが、エレンはこの事で心の闇が深まっていた……
    
    
    
    

19. 20 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/11(土) 18:14:32

    
    
    ピクシス「すまぬな…ワシの部下が」
    
    
    エレン「いや、気にしてない」
    
    
    ピクシス「ところで君、何者だ？」
    
    
    エレン「……どういうことだ？」
    
    
    ピクシス「君からはいろんな力が漏れている」
    
    
    ピクシス「霊力、魔力、妖力、神力とな」
    
    
    エレン「さあ？」
    
    
    ピクシス「教えてくれんか？」
    
    
    エレン「残念ながら教えれない」
    
    
    ピクシス「ところでイェーガーよ」
    
    
    エレン「なんだ？」
    
    
    ピクシス「壁の穴を防げるか？」
    
    
    エレン「あぁ、出来る」
    
    
    ピクシス「やってくれるか？」
    
    
    エレン「いいぞ」
    
    
    ピクシス「よっしゃ、じゃあ早速皆に伝えるかの」
    
    
    
    
    ーーーーーーーー数分後ーーーーーーー
    
    
    皆ナンダ？ナゼキュウニ？
    
    
    
    ピクシス「ごっほん！」
    
    
    スーーーーーー
    
    
    ピクシス「……ちゅぅぅぅぅもぉぉぉく！！！」
    
    
    皆 ビクッ
    
    
    ピクシス「これより壁を防ぐための作戦を発表する！」
    
    
    皆 タノアナヲ？デキルワケネェ……
    
    
    ピクシス「お前たちは壁の上で待機だ」
    
    
    ピクシス「だが、駐屯兵の精鋭部隊」
    
    
    ピクシス「訓練兵上位5名を覗いてな」
    
    
    
    
    ライナー「ということは俺もか？」
    
    
    アニ「私もか……」
    
    
    蓮斗「僕もですね」
    
    
    ミカサ「私もか……」
    
    
    ピクシス「塞ぐ者は訓練兵のエレン イェーガーだ！」
    
    
    皆 は？
    
    
    ピクシス「こやつは強力な能力を持っておる」
    
    
    ピクシス「それで塞ぎ、2度と破られないように封印する」
    
    
    ピクシス「以上だ！」
    
    
    
    
    
    エレン（………めんどくさ）
    
    
    ピクシスどうした？」
    
    
    エレン「べつになにも」
    
    
    イアン「ピクシス司令！上位5名連れてきました！」
    
    
    ピクシス「ご苦労、そこのモノか？」
    
    
    イアン「はい！」
    
    
    ピクシス「ほぅ」
    
    
    ミカサ「ミカサ アッカーマンです」
    
    
    蓮斗「蓮斗です」
    
    
    ライナー「ライナー ブラウンです」
    
    
    アニ「…アニ レオンハートです」
    
    
    ピクシス「そうか、いい能力を持っておる」
    
    
    ミカサ「なぜわかるのですか？」
    
    
    ピクシス「わしの能力、能力察知じゃ」
    
    
    ピクシス「話が逸れたな、君達にはイェーガーを守っていただきたい」
    
    
    エレン「だから守る必要ねぇから」
    
    
    ピクシス「念のためじゃ」
    
    
    エレン「チッ……」
    
    
    ピクシス「任せてくれるか？」
    
    
    5名「「「はっ！」」」
    
    
    ピクシス「よくぞ言った」
    
    
    ーーーーーーーー
    
    
    エレン（……めんどくさいなー）
    
    
    ライナー「本当にできるのか？」
    
    
    エレン「あぁ」
    
    
    ミカサ「エレン、早くしないと」
    
    
    エレン「あぁ」
    
    
    ※巨人が来ている状況です
    
    
    ライナー「おい！巨人きたぞ！」
    
    
    エレン「チッ めんど」
    
    
    巨人「グァァァァ」
    
    
    エレン サッ
    
    
    ライナー「え？」
    
    
    
    炎符「消えない黒炎」
    
    
    
    
    
    巨人「グァァァァァ」
    
    
    エレン「……はやくいくぞ」
    
    
    ライナー「あぁ…」
    
    
    
    ーーーーーーー門の前ーーーーーーーー
    
    
    
    エレン「はぁ……」
    
    
    エレン「やるかー」
    
    
    夢符「博麗弾幕結界ー強化」
    
    
    絶壁「プロジェクトゴーレム」
    
    
    エレン「ふぅ」
    
    
    エレン「鎖をしてと」チャリンチャリン
    
    
    エレン「博麗のお札を」ペタペタ
    
    
    エレン「よし！完成」
    
    
    アニ「……戻るか」
    
    
    蓮斗「そうですね」
    
    
    ライナー「いっそ巨人でねぇか」
    
    
    ドカァァァァン
    
    
    蓮斗「なにフラグ立ててるんですか！」
    
    
    エレン「チッ……」
    
    
    神槍「スピア・ザ・グングニル」
    
    
    ヒゥゥゥゥ
    
    
    
    ドカァァァァン
    
    
    蓮斗（相変わらずチートだ……）
    
    
    
    

20. 21 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/11(土) 22:56:42

    
    
    エレン「めんどくせぇ……巨人が増えやがった」
    
    
    蓮斗「今は1回しかスペルは使用できない……」
    
    
    ライナー「おい！どうすんだ！」
    
    
    アニ「ぐ……」
    
    
    ミカサ「みんな、1回はできる？」
    
    
    ライナー「1回だが……」
    
    
    エレン「全員でいっせいに畳み掛けろ」
    
    
    蓮斗「エレン様はどうするんですか？」
    
    
    エレン「……俺も打つ、がお前らが打った後にな」
    
    
    蓮斗「分かりました」
    
    
    ミカサ「ライナー、行くよ！」
    
    
    ライナー「おうよ！」
    
    
    ミカサ「蓮斗！あなたから！」
    
    
    蓮斗「え？あ、はい」
    
    
    巨人がぁぁぁ」
    
    
    
    
    
    「剣舞」
    
    
    
    
    グサッグサグサグサグサ
    
    
    
    巨人「グァァァ……」シュウゥゥゥ
    
    
    ミカサ「らいなー！」
    
    
    ライナー「あぁ！」
    
    
    
    土腑「大地の怒り」
    
    
    ゴゴゴゴゴゴゴゴ
    
    
    巨人「グァァァァ」
    
    
    ミカサ「次は私ね」
    
    
    
    
    
    炎符「イフリートの焔」
    
    
    
    ボォォォォォォォォ
    
    
    
    巨人「グアァァァ」
    
    
    
    
    エレン「これで……終わりだ！」
    
    
    
    
    
    
    剣義「獄炎疾風斬」
    
    
    
    
    ザクザクザクザクザク
    
    
    
    ボォォォォォォォ
    
    
    
    巨人「グァァァァァ…………」シュゥゥゥ
    
    
    
    
    
    エレン「これで……片付いたか……」
    
    
    蓮斗「なんとか……」
    
    
    エレン「……アニ…大丈夫か？」
    
    
    アニ「ちょっと…やばいかもね……ウッ」
    
    
    エレン「少し待て……」
    
    
    
    
    
    
    回復「聖なる矢」
    
    
    
    
    
    シュワァァァ
    
    
    アニ「傷が無くなっていく……」
    
    
    皆 アレ？キズガナクナッテル……
    
    
    蓮斗（この技は！？）
    
    
    蓮斗「エレン様！！」
    
    
    エレン「ぐっ……」
    
    
    アニ「ど、どうしたの……？」
    
    
    蓮斗「回復「聖なる矢」は、怪我を治す代わりに発動者はその痛みを全身に受ける危険な技なんだ……」
    
    
    アニ「エレン！？なんで……そんな技を！」
    
    
    エレン「そりゃ……みんなが苦しそうだったしな……」
    
    
    エレン「俺は怪物の仲間だが、人間が好きなんだよ……」
    
    
    エレン「だから……な」
    
    
    アニ「バカかい！あんた！」
    
    
    アニ「わざわざこんなことしなくても……」
    
    
    エレン「俺は、大丈夫だ…」
    
    
    エレン ガクッ
    
    ーーーーーーーー少し経ち病院ーーーー
    
    
    
    
    
    
    ミカサ「エレン！？どうしたの？！」
    
    
    エレン「……ミカサか…大丈夫か？」
    
    
    ミカサ「私よりあなたの方が！」
    
    
    エレン「このくらい平気だ」
    
    
    エレン「蓮斗……」
    
    
    蓮斗「はい……」
    
    
    エレン「みんなを外に……」
    
    
    蓮斗「あれを…言うんですか？」
    
    
    エレン「あぁ……俺は、細胞を操る……」
    
    
    蓮斗「分かりました」
    
    
    蓮斗「みなさん、外に……」
    
    
    皆 ？？
    
    
    ガチャ
    
    
    エレン「行ったか……さて、俺は細胞を……」
    
    
    ーーーーーーーー外ーーーーーーーーー
    
    
    アルミン「なんで外に出したの？」
    
    
    蓮斗「それは…エレン様の過去を話す為です」
    
    
    ミカサ「エレンの…過去？」
    
    
    蓮斗「はい……皆様、エレン様の能力が２つと知っていますね？」
    
    
    ライナー「あぁ」
    
    
    蓮斗「実は、もう４つほど持っています」
    
    
    ベルトルト「え？」
    
    
    ユミル「チートになるぞ」
    
    
    蓮斗「今から話すのは…エレン様の能力で起きた…過去の話です」
    

21. 22 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/11(土) 23:16:23

    
    ……エレン様は、今持っている能力は全部で６つ……
    
    1つ目は能力をコピーする程度の能力
    これはこの世の全ての能力をコピー
    ができる
    
    ２つ目は体力を減少するかわりに力が上がる程度の能力
    これは文字通り
    
    ３つ目は生き物、物を操る程度の能力
    物と生き物を自由自在に操ることが
    できる
    
    ４つ目は物質や化学物質を操る程度の能力
    主に、重力、時、天候などを操る
    
    ５つ目は全属性を操る程度の能力
    全ての属性を操れる
    
    ６つ目は空間が支配できる程度の能力
    この世の太陽の流れ、時間の流れ
    重力、空間を操れて、支配下に置
    ける
    
    ……エレン様は６つ目の空間支配の能力
    のせいで、人間に殺されそうになった
    
    
    そのようなことが、何年も続き、心の中に闇が生まれた…
    
    
    
    昔のエレン様は優しく、天使のようだったが、闇が大きくなることによって……
    
    
    裏の人格が生まれ、ある世界で異変を起こした……
    
    
    エレン様は裏人格に体を乗っ取られ、世界を破滅へと変えたが、少女が裏人格を信用した……
    
    
    だか、人間はその少女が危険と思い殺した……
    
    
    エレン様は怒り、人を信用する事をやめたが、今はもう収まり、今に至る……

22. 23 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/11(土) 23:24:25

    
    
    アルミン「そんなことが……」
    
    
    蓮斗「それでも、皆様はエレン様を信じてくれますか？」
    
    
    皆 当たり前！！
    
    
    蓮斗「！？……ありがとうございます」
    
    
    エレン「みんな……」
    
    
    アルミン「エレン！？」
    
    
    ミカサ「体は大丈夫なの？！」
    
    
    エレン「あぁ、もうほぼ治った」
    
    
    エレン「蓮斗……ありがとな」ダキッ
    
    
    蓮斗「い///いえ///」
    
    
    エレン「……大好きだ……」コソ
    
    
    蓮斗 プシュ〜〜〜〜
    
    
    エレン「みんな……」
    
    
    皆 ？？
    
    
    エレン「こんな俺でも、信用してくれるか？」
    
    
    
    アルミン「当たり前だよ！」
    
    
    ミカサ「エレン、あなたは一人じゃない……」
    
    
    皆 俺、（私）がいる！
    
    
    エレン「！？…………がと…」ポロ
    
    
    皆 エ？
    
    
    エレン「みんな…ありがとう」ニコッポロポロ
    
    
    ドキッ
    
    
    女子軍（か、かわいい///）
    
    
    男子軍（く、男なのにドキッとしてしまった……）
    
    
    ーーーーーーースキマーーーーーーーー
    
    紫「エレン〜〜すごいかわいい///」
    
    
    
    エレン「……どうした？」
    
    
    女子軍「な、なんでもない！」
    
    
    エレン「そうか……」
    

23. 24 : ラーメンラーメン : 2018/08/12(日) 09:48:03

    期待です！

24. 25 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/12(日) 23:30:34

    期待ありがとうございます
    続きは月曜の朝に書きます

25. 26 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/13(月) 16:43:37

    
    エレン（そろそろ巨人を撲滅しないとな……）
    
    
    エレン（無事、調査兵になれたが………団長に頼むか……）
    
    
    ーーーーーーー団長室ーーーーーーーー
    
    
    コンコン
    
    
    エルヴィン「？入れ」
    
    
    エレン「失礼する」
    
    
    エルヴィン「エレン？どうした？」
    
    
    エレン「今日と明日、休みをいただきたい」
    
    
    エルヴィン「内容は？」
    
    
    エレン「巨人の撲滅だ」
    
    
    エルヴィン「！？君にできるのと思うのか！」
    
    
    エレン「あぁ…出来るさ」
    
    
    エルヴィン「どこに根拠が！」
    
    
    エレン「団長、あんたも俺の姿を知っているだろう？」
    
    
    エルヴィン「知っているが、信用が出来ない」
    
    
    エレン「はぁ……じゃあこれでいいか？」
    
    
    バサッ
    
    
    エルヴィン「この姿は…」
    
    
    エレン「あぁ…俺の１つの姿、堕天使だ」
    
    
    エルヴィン「わかったが、明日の昼は壁の外に行くが、会ったらどうする？」
    
    
    エレン「ほっとけ、気になったら声をかけろ」
    
    
    エルヴィン「分かった」
    
    
    エレン「それじゃ、明日」
    
    
    シュン
    
    
    エルヴィン「瞬間移動便利だな」
    
    
    

26. 27 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/13(月) 16:59:41

    ここからはエレン視点です
    今までは様々なしてんでしたが、これからはエレン視点を主にやって行きます
    それでは、どうぞ
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    
    
    
    
    
    エレン（とは、言ったものの、巨人を集めなければ意味がないんだが……）
    
    
    エレン（まずは壁の外に行くか……）
    
    
    シュン
    
    
    ーーーーーーー壁の外ーーーーーーーー
    
    
    ブオン
    
    
    エレン（さて、まずは……）
    
    
    エレン（巨人を呼びますか…）
    
    
    エレン（呼ぶには……座標でいいか……）
    
    
    エレン「ごほん……」
    
    
    エレン「グォォォォォォォォ！！！！」
    
    
    
    ドドド
    
    
    エレン「お？来たか…」
    
    
    ドドドドドドドド
    
    
    エレン「しかも結構いる」
    
    
    ドドドドドドドドドドドドドドドド
    
    
    エレン「これは…2000くらいか…」
    
    
    エレン「少し本気で行きますか……」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    妖術「人化の術 解」
    
    
    エレン「まずは…」
    
    
    巨人「グォォ」
    
    
    巨人「グァァァ」
    
    
    エレン「あいつらかな…」
    
    
    
    
    
    「天界法輪斬」
    
    
    
    ザクザクザクザク
    
    
    ジャキン
    
    
    
    巨人「ギィィィ……」シュァァァ
    
    
    巨人「グォォォ！！」
    
    
    エレン「まだまだおるな」
    
    
    エレン「新しい技使ってみるか……」
    
    
    エレン「スペルカード発動」
    
    
    
    
    
    
    
    
    氷符「絶対零度」
    
    
    
    
    キン
    
    
    
    
    シーーーン
    
    
    
    エレン「…静か…」
    
    
    エレン「スペルカード発動」
    
    
    
    
    
    
    爆裂魔法「太陽の欠片」
    
    
    
    ドカァァァァァァァン
    
    
    
    
    
    
    パリン
    
    
    
    
    エレン「ざっとこんなもんか…」
    
    
    エレン「とりあえず……殺す」ニヤァ
    
    
    エレン「スペルカード発動」
    
    
    
    
    
    
    
    土符「大地の目覚め」
    
    
    木符「神風の舞」
    
    
    
    ドカァァァァァン
    
    
    
    巨人「グォォォ」
    
    
    巨人達「グァァァァァァ……」
    
    
    
    
    シュゥゥゥゥ
    
    
    
    エレン「結構体力使うな…」
    
    
    
    回復「精霊の加護」
    
    シュゥゥゥ
    
    エレン「もうこんな時間か……」
    
    
    エレン「森で寝よ…」
    

27. 28 : 早咲 蓮斗 進撃大ファン！！0Z8W4pXvMQ : 2018/08/18(土) 23:38:34

    皆様、お久しぶりです……。
    風邪を引いたので少しお休みします……。
    待ってくれた方にはもうしわけございませんが、もう少しお待ち下さい。

28. 29 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:54:44

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

29. 30 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:54:53

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

30. 31 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:54:56

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

31. 32 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:54:59

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

32. 33 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:02

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

33. 34 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:05

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

34. 35 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:08

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

35. 36 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:10

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

36. 37 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:14

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

37. 38 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:16

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

38. 39 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:19

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

39. 40 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:22

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

40. 41 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:24

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

41. 42 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:27

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

42. 43 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:29

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

43. 44 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:32

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

44. 45 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:34

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

45. 46 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:36

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

46. 47 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:39

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

47. 48 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:41

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

48. 49 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:43

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

49. 50 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:46

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

50. 51 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:49

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

51. 52 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:52

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

52. 53 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 09:55:54

    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

53. 54 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 10:52:17

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

54. 55 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 10:52:21

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

55. 56 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 10:52:23

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

56. 57 : 名無しさん : 2018/08/24(金) 10:52:28

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

57. 58 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:25:21

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

58. 59 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:25:28

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

59. 60 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:25:35

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

60. 61 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:25:41

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

61. 62 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:25:46

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

62. 63 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:25:53

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

63. 64 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:25:57

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

64. 65 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:26:03

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

65. 66 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:26:08

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

66. 67 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:26:14

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

67. 68 : 名無しさん : 2018/08/25(土) 16:26:19

    自分を登場させる当たりキモイとワイトもそう思います。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    「昨日、ドゥルヒブルフミューラーと呼ばれている例の砲撃士官を見た。
    その士官はわが軍の1万門もの大砲をオーケストラのごとく指揮して、たった5時間で300万発もの砲弾を降り注がせた。
    敵陣はすっかり炎と煙に覆われて
    この世の終わりのような有様だった。
    何も知らずに塹壕で襲われたイギリスの連中が不憫に思われたほどだ」
    
    
    
    「これは…なんて砲撃だ…耳が…それに煙も」
    「こんな恐ろしい砲撃は聞いたことない」
    こっちの陣地に大きな弧を描いて炎が広がってる。端が見えないぞ」
    「これは今までにない戦争だぞ。気を付けろ」
    「連中は突撃歩兵と言うらしい。ドイツの最精鋭だ。塹壕を飛び出て、俺たちに突撃するよう命令を受けてる」
    「それがなんだ、こっちには銃剣がある。奴らの心臓にまっすぐ突きこんでやれ。
    一人残らずだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「食べ物があれば甥たちはさらに喜ぶだろう。
    こちらでは、イギリス兵が放棄した物資の集積所を見つけた。
    僕らはまさに戦利品をたらふくいただいているところだ。パンや卵、ビールもある。
    アミアンを手に入れ次第、そちらにも送ってみる」
    
    
    「勝っていると思わせておけ。奴らは英国兵を知らない。俺たちを壁に追い詰めたなら、噛みついてでも引っ掻いてでも戦う、命懸けでな」
    「このアミアンの街は、あのソンムの戦いの戦場に近い。
    信じられない数のイギリス兵が命を落した戦場だ。忘れられるものか…」
    「生き残りを掛けた戦争だ。皆わかっている。フランス兵にカナダ兵、インド兵もそうだ」
    「オーストラリアにニュージーランドも」
    「インド兵、そしてすべての同盟国だ。
    だが今ここにいるのは、壁を背にしてドイツの精鋭に追い詰められた俺たちだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    「明日は俺たちの出番だ。ようやくドイツ兵と戦える」
    「連中の機関銃は見たか？砲台に飛行機は？」
    「最悪だ。この作戦を生き残れるのはせいぜい25人いて1人だろう」
    「連中は軟弱だ。俺たちならすぐに守りを突破できるさ」
    「このヒンデンブルク線を突破すれば戦争は終わる。フランスはもう4年も戦い続けている。
    彼らが言うにはドイツの防衛線を相手に4分も戦えば、すぐに一人前になれるらしい。
    奴らと同じ死んだ目になれるとさ」
    
    
    
    「アメリカ兵など恐れるに足らない。
    所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
    炎と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ
    そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
    この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残を含む土だ。
    連中もすぐに現実を思い知ることだろう」
    
    
    
    
    
    
    
    
    「ああ、立て籠もってやがる。だが何だ？食料も乏しいだろう」
    「パーシング将軍はわかってない。ドイツ軍はコンクリートに守られてるんだ、巨大な大砲まである！」
    「コンクリートのシェルターに、マシンガン、マスタードガスか」
    「川で、10人近くが榴弾に吹き飛ばされたのを見たぞ。
    自由の精神なんかで身を守れるものか」
    「俺たち若者が、ドイツ兵を引退させてやる番だ」
    「銃剣よし、弾込めよし、いいぞ、この俺が一人残らず地獄に送ってやる」
    
    
    
    「戦争が終わるのではないかとの噂だが、今更、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
    もう4年も続いているのだ。目にする現実は死ばかりだ。
    我々の多くは戦争の外の世界など忘れてしまった。
    戦争の前に皆が心を弾ませた物語も今となっては偽りにしか聞こえてこない。そうだ、まだ終わりのはずがない。
    この森で終わるはずがなく、今日でもない。
    我々はただ戦うだけだ」
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

68. 69 : 名無しさん : 2018/08/26(日) 09:40:37

    自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。自分を登場させる当たりキモイと、ワイトもそう思います。

69. 70 : 名無しさん : 2018/08/26(日) 09:40:43

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70. 71 : 井上雅也 : 2018/08/29(水) 22:41:56

    ククククククククククククククククク

71. 72 : 名無しさん : 2018/09/01(土) 14:09:12

    兄妹そろってこんなン書いて恥ずかしくないの？
    

72. 73 : 井上雅也 : 2018/09/01(土) 14:15:34

    クククククククククククククククククククククククククククククククク

73. 74 : 名無しさん : 2018/09/01(土) 23:26:52

    クククククククククククククククククククククククククク

74. 75 : 名無しさん : 2018/09/06(木) 16:26:00

    兄妹ともにあきらめてて草

75. 76 : 名無しさん : 2019/07/10(水) 14:21:17

    ワロタ( ´△｀)キチガイが黙ってろよこのハゲ！（サイタマ風）