エレンが戦闘中に異世界に召喚される話@3
- 未分類 × 進撃の巨人
- 2004
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- 1 : 2018/07/28(土) 14:09:03 :
- エレンが戦闘中に異世界に召喚される話
http://www.ssnote.net/link?q=http://www.ssnote.net/archives/57663
エレンが戦闘中に異世界に召喚される話@2
http://www.ssnote.net/archives/58926の続きです
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- 2 : 2018/07/28(土) 14:20:21 :
- 前回までのあらすじ
エレンが巨人に食われる
↓
巨人の胃袋の中で異世界に召喚される
↓
召喚された世界で元の世界に帰る代わりに魔王を倒すことを条件に出された
↓
召喚された夜に夢で異世界の神様になんか色々言われる(今回の魔王は召喚された世界とはまた別の世界の神が現人神として降臨しているよーとか)
↓
翌日なんか色々あってエレンと同じく召喚された佐藤と斉藤に色々教えてもらう←いまここ
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- 3 : 2018/07/28(土) 23:03:04 :
- まぁ…あらすじが雑というのは勘弁してもらいたい。
それはさておき、だ。
俺は魔王討伐を少しでも早めるため、ユニークスキルについて詳しく知ろうという考えに思い立った。
俺と一緒に勇者召喚によって召喚された、サトウダイキ、サイトウユウキ、コガタクヤ。
この三人の内、サトウダイキとサイトウユウキの二人は勇者召喚や、魔術などについて詳しい。
どうもこいつらがいた世界では、主人公が勇者として異世界に召喚されて活躍する…といった内容の小説が流行っていたとのこと。
その小説に書かれていた内容とこの世界が似ているらしく、二人の知識はそこそこ役に立つと言ってもいい。
そんなわけで、俺はダイキとユウキに色々教えてもらうことにした。
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- 4 : 2018/08/03(金) 00:12:00 :
- 期待するYO!!!
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- 5 : 2018/08/03(金) 20:17:26 :
- ガンバレー!
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- 6 : 2018/08/05(日) 02:04:44 :
- エレン「やっぱ何度確認しても職業が空欄なんだけど…これってよくあることなのか?」
ちなみに俺のステータスはこうなっている。
エレン・イェーガー
レベル 3990
ユニークスキル
〈身体強化 極〉
〈万物創造〉
素質値
筋力 250
俊敏 300
物理攻力 100
物理防力 200
魔法攻力 120
魔法防力 100
素質値にレベルをかけた数値が、今の俺の能力値になる。(ソフィアの講義で魔力の話のついでに、ステータスについても少し教えてもらった)
佐藤「レベルとかユニークスキルとかはどうなってるんだ?」
エレン「えっと…
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- 7 : 2018/08/06(月) 08:18:24 :
- レベルを伝えようと、口に出そうとして、ふと思い出した。
異世界から召喚された勇者は、この世界とは違う概念で生きているため、レベルが1なのが普通だ。
だが、俺の場合はなぜかレベルが3990という数値になっている……原因は確定ではない…が、この世界の神が俺が寝ているときに夢を通して伝えて来たことが本当ならそれが理由だ。
この世界ではない、また別の世界の神がこの世界に侵略をしているがこの世界の神は動けない。
それに対抗するために、この世界の神が俺に力を託した…ということだ。
話が逸れたが、端的にいうと俺のレベルは普通ではなく、それがダイキやユウキにバレるのはまずいかもしれない。よし、本当のことを言うのはやめとくか
エレン「レベルは…1だ。ユニークスキルは…
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- 8 : 2018/08/10(金) 23:20:24 :
- エレン「…〈創造〉ってスキルだな。文字通り、何かを創造するスキルなんじゃないか?制限もあるみたいだが」
嘘だ。俺のユニークスキルは〈万物創造〉で、その欄にはこう書いてある。
〈万物創造〉
あらゆるものをを創り出すスキル。
このユニークスキルについてはわからないが言葉の通りだとすれば、このスキルは「万物」を「創造」するものだろう。
講義では、魔法は魔力、その他諸々を媒介にして発動すると教えてもらった。
ついでに教えてもらったのだが、スキルには魔法や技能の媒介になって効果を発揮するものと、何かを媒体にして発動する、魔法と同様のものがある。
後者についてだが、消費される媒体は生命力だったり所持金銭だったりと、多岐にわたるが、どれも自分の物を消費するという共通点がある。
自分の物かどうかを判断するのはこの世界の神がつくった法則だそうだ……と講義に熱が入ってきたあたりから俺には理解の及ばないことになっていた。
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- 9 : 2018/08/10(金) 23:24:18 :
- 訂正
〈万物創造〉
あらゆるものをを創り出すスキル。
↓
〈万物創造〉
万物を想像可能。ユニークスキル、スキル、事象、概念なども含む。
誠に申し訳ありません
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- 10 : 2018/08/12(日) 22:57:46 :
- まぁ、話が脱線したが、なぜユニークスキルを偽ったかというと、だ。
それは、万物を創造可能なんて能力はこの世界のお偉いさんに目をつけられて当然だという理由からだ。足りない資材も、食糧も、この能力1つで解決できるわけだからな。まぁ、それで魔王討伐が早くなるために少しでも貢献できれば俺も協力を惜しまない。
だが、俺はこのスキルに関してほとんどわかっていない。そりゃあ、説明されている通りのスキルだというのはわかるが。
だが、媒体に何を使うのかがわからないのだ。それが寿命だったら?精神だったら?
何を媒体に……悪く言えば何を代償にして発動するかもわからないスキルである以上、そういうわけにもいかないし、誰にも知られないようにした方がいいだろう。それが例え召喚された勇者でもだ。
まぁ、ルファスには知られてしまっているが、あいつは鑑定紙を偽ってくれているし、バラしたりはしない…と信じたい。
斎藤「へ〜…なんか思ったより……その…普通なんですね」
明らかに、「こいつ使えないな」といった表情をするユウキ。そこに侮蔑の色はないが、哀れみをはっきりと出した表情だ。
そんな表情を見て、ダイキは俺にフォローにすかさず入れる。
佐藤「なんか弱そうだもんな。……まぁ、そういう職業がいきなりチートに化けることもラノベではありありな展開だし、まだわからないぜ」
正直、こっちからすれば騙されてくれてありがたいわけだから、フォローなんていらないのだが。
斎藤「ですね〜」
エレン「まぁ、何を言ってるかはよくわからないが、同情入らないとだけ返しておく」
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- 11 : 2018/08/14(火) 21:19:43 :
- 書くのうますぎ!!!
(よし期待した)
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- 12 : 2018/08/15(水) 02:41:32 :
- 期待です
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- 13 : 2018/08/15(水) 15:16:09 :
- 期待してます
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- 14 : 2018/08/17(金) 00:36:13 :
- その後俺はユウキとダイキにスキルのことや魔術のことについて聞いた。
ほとんどはソフィアが言っていたことと同じだったが、2人はソフィアほどスキルについては詳しくなかった。
ちなみに2人のユニークスキル……確かダイキの方が〈真・回復力上昇〉でユウキは〈聖属性魔法・極〉とか言っていた覚えがあるが……2人とも魔法の補助をするスキルだろう。
ただ無駄だったかと言うと、そうでもない。
あの2人はスキルの発動する感覚がわかるようだった。
もともと魔法に対して憧れを持っていたらしく、魔法が使えるとなっていたもたってもいられなくなって使ってみたらしい。
エレン「で、使えたのか?」
佐藤「ばっちし使えたぜ!なんか小さな箱があったから、"回復させるぜ〜"って思いながら魔法を発動させるイメージをしたら唱えれたな」
エレン「"回復させるぜ〜"ってどんなイメージだよ」
斎藤「凄かったですよ!木でできた箱だったんですが、シロアリに食われたみたいにボロボロになって崩れたんです!」
エレン「マジか……って、詠唱はどうしたんだ?詠唱がないと基本的に魔法は発動しないらしいが…」
佐藤「え?そうなのか?」
ソフィアが言うには、〈無詠唱〉というスキルがない限り、魔法には詠唱が必要だそうだが……。謎だな。
斎藤「僕も聖属性にちなんで、強い光をイメージして魔力を消費させると魔法を発動させられたんですが…詠唱とかはしてないですね」
エレン「そうか……もしかしたらだが、こことは別の世界から来た影響かもしれないな」
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- 15 : 2018/08/18(土) 13:31:24 :
- 期待してます!!!
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- 16 : 2018/08/25(土) 21:40:28 :
- 俺たちがスキルや魔法について話している間、タクヤは部屋の隅の方で椅子に座って、昨日と変わらず不機嫌そうにしていた。
あいつはダイキやユウキの様に、スキルや魔法を知っている風でもない。あいつもスキルについて知っていてくれたら、その分魔王討伐も早まると思うんだが……。時折目があったりするが、その度に邪険オーラを放ってくるので話しかけづらいところだ。
だが、話しかけるきっかけは必ずある。
あいつはルファスに鑑定されていた時や、昨日の朝食の時のメイドにはあまりきつい態度をとらなかった。
そう。古賀拓也は女に対して寛容である。
俺は女と話すときはいつも態度が柔らかかった馬顔の某者を思い出した。
エレン「よし、あいつに話しかける感覚でいってみるか」
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- 17 : 2018/08/31(金) 00:17:50 :
- その後はスキルとは関係のない話ばかりが続いたので、俺は会話から抜けさせてもらうことにした。
情報は充分に集まった。あとは実践あるのみだ。
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再び訓練場だ。さっきは室内で訓練をしたが、今度は屋外でスキルを実際に使用してみる。
ルファス「それで、私を呼び出した訳ですね」
エレン「あぁ、まずは〈身体強化 極〉からなんだが…」
〈万物創造〉は後回しににしようと思う。
ある程度の実力者なら持っていて当然と言われている〈身体強化〉系統スキルは需要がかなり高いらしいから、そっちを先に使いこなせるるようになっておきたいといったところだ。
ルファス「確かにそれはいい考えです。ですが〈万物創造〉はリスクも未知とはいえ、そちらも後で試しておいた方が良いと思いますよ」
エレン「けどなぁ……」
やはり、何を媒体にするかがわからない故に足踏みしてしまう。
ルファス「エレンさんは本当に元の世界に戻りたいと思ってるんですか?」
エレン「……思ってるさ」
ルファス「私にはそうは見えませんね。少なくともエレンさんがリスク1つ背負わずに世界を超えようとするその姿勢である限りは」
ルファスが言っていることに少々憤りを覚えるが、ここで「召喚して来たのはお前らだろう。」というのは無粋だろう。
彼女なりに励起させようとしてくれているのだから。
エレン「全くその通りだな。リスク1つ背負わず、なんて臆病者のすることだ。そんなことじゃ……」
巨人1匹倒すことすらできない。
どうも俺は巨人のいない異世界に来てたった1日で腑抜けてしまっていたらしい。
気合いを入れ直さないとな。
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- 18 : 2018/09/08(土) 23:11:06 :
- というわけで、〈万物創造〉を使うわけだが…
エレン「何を作ろうか...」
ルファス「じゃあ、試しに私の好きなパンを創ってみましょう」
エレン「パン?……まぁ試すだけだし、それでいくか」
ルファス「とびっきりのやつでお願いします!」
自分の好物を推してくるあたりちゃっかりした奴だと思いながら、イメージする。
イメージするのは食事のたびに硬い硬いと苦労していたあのパンだ。それも時折でてくるとびっきり硬いやつだ。
ルファスもよくこんなものが好物でいられる。元の世界では、食べられるならそれだけでもありがたかったとは思っていた。ただ、好きになろうとは思えなかったがな。
エレン(パンをイメージして…見た目、香り、味、あと硬さ……そしてスキルを発動させるように強くイメージ……っ!)
ダイキとユウキが魔術を使ったように、イメージをしながら、スキルを発動させる。
胸のあたりに何かが流れ込むような感じがし、それが徐々に肩へ、腕へ、そして手の平へと移っていく。
エレン「っ!なんだ!?」
ルファス「だっ、大丈夫ですか!?」
たまらず腕を前に突き出すと、さっきの感触が手の平から光の粒子になって飛び出してきた。
その光は瞬時に手の腹の前に集まっていく。光がおさまると、そこには1日と少しぶりに見る、硬いパンがふよふよと宙に浮いていた。
「「……」」
もっとこう……"ポンッ"と出てくる感じかと思っていたんだけどな…。
と、宙に浮いていたパンはゆっくりと落ちていき始めたため、手に取る。
ルファス「……できましたね」
エレン「……できた、みたいだな。あ、これパンな」
ルファス「ありがとうございます。…今更ですが、食べても大丈夫てすよね?」
確かに…なんか手の平から出てきてたし…。
エレン「まぁ、大丈夫だって。ちゃんと吐けばいい。そうだろ?」
ルファス「吐くこと前提になっていませんか?……ですが、せっかくつくってもらいましたし、……い、いただきます」
はむっ、と可愛らしい擬音が聞こえそうな仕草でルファスがパンをかじろう…として、パンに歯を立てたところで止まる。
そして、苦しそうな表情で
ルファス「かっ、かった……」
と言った。
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- 19 : 2018/09/12(水) 07:41:08 :
- きたいェーガー
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- 20 : 2018/09/16(日) 01:58:06 :
- ルファス「な、なんですかこのパン!というか、これパンなんですか!?硬すぎですよ!」
エレン「ん?とびっきりのパンを作ったはずなんだが…」
どうもルファスの思っていたものとは違うようだった。
とびっきりの(硬さの)パンだよな?
ルファス「違います、朝食や昼食でエレンさんも食べていたあのパンですよ!あの白くてほんのり焼き色のついたふわふわのパンですっ!」
エレン「は…あれパンだったのか?パンってあんなに柔らかいものなのか!?」
たしかにそれらしきものが出ていた。食感や味が俺の知っているパンとは全く違ったため、てっきりこの世界特有の食べ物かと思っていたが……
エレン「悪い、気づかなかった」
ルファス「い、いえ…謝らないでください……たしかに世界間で認識が違うのを考えてなかった私も悪かったですし……それよりも、何か体に変化はありますか?脱力感などはスキルを使った時によくあることですが、目眩や頭痛がある場合は危険ですので」
と言われても、特に体がだるかったりはない。それどころか、なんというか、胸の奥から力が無尽蔵に湧き上がってくるような……そんな感じだ。
エレン「特に何も感じない……な。むしろ調子がいい」
ルファス「はぁ、そうですか…主体スキルを使うと大抵は脱力感や倦怠感を感じるはずなのですが……」
エレン「だが……」
そんな時、直接声が頭に響いて来た。
『やっとスキルを使ったんだね。これで繋がりができた』
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- 21 : 2018/09/16(日) 08:05:45 :
- 期待
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- 22 : 2018/09/16(日) 18:31:07 :
- まさかアルミンとかとか?
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- 23 : 2018/09/22(土) 15:31:49 :
- エレン「!?」
思わず身構えたが、周りにはルファスを除いては誰もいない。…が、どこからか声が聞こえてくる。
ルファス「ど、どうしたんですか、急に」
エレン「い、いや……なんでもない」
気のせいかとも思ったが、それを否定するように、声が続く。
『いや〜、やっとスキルを使ってくれたんだね。他の召喚勇者はすぐに使ってくれたのに君ときたらチキって全然使ってくれないから……。ちなみに私の姿は見えないよ、そこからはね。君以外には私の声は聞こえてないし。あ、それと君の思ったことは私に筒抜けだから。エッチなこととか考えないでよね。ほぼ強制的に君の考えが頭に流れ込んでくるんだ』
なんだコイツめっちゃ喋る……。というか、この声どこかで聞いたような……
ルファス「エレンさん、そんな顔でなんでもないなんて言われても信じられませんよ。何かあったんですよね?話して来れたら、私出来ることならなんでもしますよ?……あの、無視されると辛いんですが」
ルファスが心配そうに話しかけてくれていたらしいが、ちょっと聞いてなかった。
『なかなかいい感じじゃん。もうお前ら付き合っちゃえよ』
お前はちょっと黙ってろ。
エレン「いや、悪い。ちょっとユウキから頼みごとをされていたのを忘れていたんだ。急ぎの用だから、悪いけど行くわ」
苦し紛れの嘘だが、表情でごまかす。これでも問い詰めてくるようなら、ルファスにも相談したほうがいいかもしれないけれど、得体の知れないものにルファスを関わらせたくない。
ルファス「……そうですか。なるべく早く済ましてくださいね」
エレン「本当に悪い。じゃあ後で!」
そう言って、俺は訓練場を離れた。
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- 24 : 2018/09/23(日) 18:01:57 :
- 期待
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- 25 : 2018/10/01(月) 22:50:09 :
- 一話から全部みたがおもろい期待
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- 26 : 2018/10/04(木) 01:26:08 :
- 期待
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- 27 : 2018/10/04(木) 01:27:03 :
- 期待
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- 28 : 2018/10/04(木) 22:12:14 :
そういう訳で訓練場を離れた俺は、適当に人気の少ない場所を探す。
この謎の声に対しては考えることも筒抜けらしい。言い換えれば考えるだけでも会話ができるということでもあるし、実際訓練場に残って、思考だけで会話をすれば良かったのだろう。
だが、驚きで冷静を保てなかったため、ルファスに不審がられるだろうという理由からそれはやめておいた。
そしてこの謎の声だが、途中何かあるたびに小馬鹿にしたように話しかけてくるのが鬱陶しいので、最初は言い返していたが、途中からひたすら無視した。
だが、考えを読んでは何かといってくるので俺のストレスはかなりギリギリのところまで来ている。
中庭に出ると、豪勢な装飾の施された噴水と長椅子が備え付けられていた。ちょうど人気も少ないようなので、その長椅子に腰掛ける。
エレン(で、本当になんなんだ?お前。一々癪に触る喋り方しやがって。この場にいたら速攻でぶん殴ってたよ)
『うわ〜、怖いね〜。そんなんじゃあのルファスとかいう子にも嫌われちゃうゾ☆』
と、俺の怒った様子に対しても流すように話す。それがまた癪に触る。
エレン(だあぁああうるせぇ!!マジでウゼええぇ!!とりあえずお前が誰か、なんの目的で俺に話しかけてきてるのかだけ教えて二度と関わってくるな!)
『まぁまぁ落ち着いて?君カルシウム足りてないんじゃない?魚ちゃんと食べなよ。で、私が誰かだっけ?酷いな〜、もう忘れちゃったの?すぐ前に会ったばかりじゃないか〜』
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- 29 : 2018/10/05(金) 20:10:23 :
- 期待
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- 30 : 2018/10/13(土) 22:00:53 :
- 少しの間、俺は持てる全ての言葉を使ってこの謎の声の主を言い負かそうとした。
結果としてはこいつには口では勝てないとわかった。
閑話休題、俺は話を最初に戻す。
エレン(それで、お前は誰なんだ?)
『本当にわからない?え〜わからないか〜』
エレン(あぁ。わからない。だから早く教えろ)
いちいち癪に触る言い方をする奴だと思いながらも、やはり誰かわからないので、そこは素直に聞いた。
どこかで会った気がするのだが、もう少しの所で引っかかって出てこない。
『じゃあ大ヒントっ!ていうか〜これ言ったらもうわかっちゃうかな??』
エレン(いいから早く教e『昨日はどんな夢を見た?』
エレン(夢って…………!?お前まさか、『おっ!わかったみたいだね!そうそうわたしわたし!超絶美少女にして万能、そして超チャーミング少女なこの世界の神でした〜!!』
エレン「は、はあああぁぁ!?」
驚きのあまり声に出して叫んでしまった。周りの巡回している兵士から変な目で見られてしまったじゃないか。こいつのせいで。
ていうか……
エレン(なんか、喋り方もだけど色々キャラが違うんだけど………)
『あの空間は他の神にも見られてたりするからね〜。本性曝け出すと色々面倒なんだよ。やれ礼儀がなってないとか、弁えろとか。あの老害共がさ。本当、いつまでたっても頭が柔らかくならないんだよね。ガッチガチのオリハルコンみたいだよ。………さっさと消えればいいのに』
途中までは説明だったはずなのに、愚痴になり最後は暴言で締めるというとんでも神はお喋りを続けた。
『そ・こ・でっ!君にスキルを授けたのを利用して「繋がり」を作ったというわけさ!この繋がりは君と私の二人だけのものだからね。他の神に気にすることなく喋ることができるんだよ〜。そう、本能のままにっ!』
エレン(まぁ、それはわかったけど……そうまでして俺に何か言うことがあるのか?)
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- 31 : 2018/10/13(土) 22:12:27 :
- ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーー
この世界の神(自称)が言うには、今代の魔王は今までにないイレギュラーらしく、対応もイレギュラーなものになってしまうということだった。
だが、他の世界の神は事を荒だてたくないらしく、そのイレギュラーな対応に猛反対した。
そのイレギュラーな対応だが、内容としては
勇者召喚によって召喚された勇者のうちの1人に神の力を一部与える
というものだった。
最終的には強引に決行したのだが、やはり色々うるさく言ってくる奴らがいるようで、そいつらが俺に何かしら干渉してくるのを防ぐために繋がりを作ったということらしい。
この世界の神がいう「繋がり」には、他の世界の神に見聞きされることなく話ができるだけでなく、他の世界の神からの干渉を防ぐ働きもあるということだ。
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- 32 : 2018/10/14(日) 14:50:58 :
- 期待
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- 33 : 2018/10/14(日) 14:54:31 :
- なろう志願してるのか。俺も一時期書いてたぜ(どうでも(ry
期待
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- 34 : 2018/10/20(土) 03:05:41 :
- 『そういうわけでっ☆なにかあったらこっちから話しかけるからさ〜』
エレン「一方的なのかよ……それはわかったけど、お前のことは何て呼べばいいんだ?流石にお前とはいえ、神相手にお前呼びば気が引けるというか」
『まったくそんな様子は見受けられないし、そんなこと微塵も思ってないよね?そうだよね?……まぁ私は寛大だからお前呼びでも許しちゃう心の広さを持ってるんだよね。それにしても、名前かぁ……』
お気楽を貫き通すこの世界の神だが、名前に関しては何か嫌な事でもあったのだろうか、言葉に詰まる。
『ここだけの話だけど、私も昔は人間だったんだよね〜』
エレン「人間?」
『そう。で、その頃は確か……〝ウル〟って呼ばれてたから、私のことはウルって呼んでくれたらいいよ』
コイツ……ウルが元は人間だったということには驚いたし色々疑問が湧いたが、聞いても話を流されたので、やはり嫌な事でもあるのだろうと、話題を切り替えた。
エレン「………それで、俺は魔王を倒すのになにをしたらいい?」
ウル『よくぞ聞きました!』
ウル『相手が神だからね……まずは対策のためのスキルを作成してもらおうかな〜。やり方はわかるよね?』
ここから、俺の劇的ビフォーアフターが始まったのだった。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
エレン「こ、これでいいのか?」
ウル「まぁ、こんなもんかな〜。まだ作成させたいスキルはあるんだけど、君の体は貧弱貧弱ゥ!だからね。スキルに体が耐えられないから。」
こうしてぶっ壊れた俺のスキル一覧がこれだ
ユニークスキル
〈万物創造〉
〈身体強化 極〉
スキル
全素質値強化EX
ステータス強化EX
ステータス倍率倍加EX
最大内包魔力増加EX
物理耐性EX
魔術耐性EX
体力自動回復値増加EX
魔力自動回復値増加EX
因果律干渉耐性EX
反射神経強化EX
全状態異常無効
並行思考
戦神降臨
限界突破
魔術の真髄
武術の真髄
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- 35 : 2018/10/20(土) 23:23:50 :
- 期待
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- 36 : 2018/10/21(日) 13:10:29 :
- 期待
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- 37 : 2018/10/21(日) 13:10:58 :
- 期待
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- 38 : 2018/10/27(土) 01:39:33 :
- ウル『今回の用事は済んだしもう伝えることもないし……またね。私に会えなくて寂しいかもしれないけれど〜、泣いちゃダメだぞっ☆』
エレン「失せろ」
なにが会えなくて寂しいだ。ぶっ飛ばすぞ。
エレン「もう日暮れか……1時間も経ってたのか…………そういえばルファスのことほったらかしにしたまま忘れてたな」
怒ってるかな……。急にどっか行ったまま戻ってこなかったし……まぁ、でも、しょうがないよな。
エレン(魔王を倒す為だから。これは必要なことなんだ。そう、必要なことなんだよ)
コラテラルコラテラルと、ユウキから教えてもらった謎の言葉を呟きながら俺は訓練場へと戻った。
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- 39 : 2018/10/27(土) 08:21:15 :
神作品期待
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- 40 : 2018/10/27(土) 21:56:35 :
魔王 「期待」
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- 41 : 2018/10/29(月) 01:08:08 :
- 区切りが悪いかもしれませんが、続きです。
http://www.ssnote.net/archives/71734
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