このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
色んな短編集
-
- 1 : 2018/05/22(火) 23:41:12 :
- 初めまして。
こういうところでこういうことするの(ネットにss載せるの)初めてなので、至らぬところが多々あるかと思いますが、どうかお手柔らかにお願いします。
明日、学校から帰ってくる迄に誰かコメントしてくれたら書こうと思います。
書いたとしても、不定期×亀更新だと思います。
それでは、おやすみなさい。 ごきげんよう。
-
- 2 : 2018/05/23(水) 20:50:14 :
- 書きまーす。
――――●●●●●●
地が震え、空が揺れる。
あちらこちらで轟音が鳴り響き、そこかしこで雷が落ち、樹木は周りを巻き込みながら、音を発て倒れる。
『ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、』
そんな山道を、全身ボロボロの少女が駆ける。
髪はボサボサで、服は所々穴が開いており、肌は泥と血で汚れ、足は裸足で砂利や小石が突き刺さる。
『ハァッ、...ッ、...ッ、』
身体は小さく、一歩一歩の足幅も狭い。
何かから逃げるかの様だが、しかしこれでは直ぐに倒れてしまうだろう。
『.........、.........、』
事実、少女の足元はおぼついておらず、何度も前に倒れそうになっている。
――――■■■■■■■
轟音が、先ほど迄よりも近く、低く重くなってきていた。
まるで世界の終わりかと思わせる光景の中、しかし少女は希望を求めるが如く、走る。走る。走る。
―――すると、
『.........ッ!!!!』
少女の目の視界が、明るく晴れる。
そこには、これまでの道中――今まで生きてきた中でも見たことがない.........いや、恐らく紀元前より、人間が観てきた中でもっとも美しいであろうという事を確信する光景だった。
そこには、白百合の花が咲き乱れる、直径100m程の不自然な迄に円形な場が広がっており、その円の中心には、有り得ない程太く高い桜の木が聳えていて、その木には人間1人が入れるほどの穴が開いていた。
『...~~~ッ』
少女は最後の力を振り絞り穴に飛び込むと、安らかに...まるで死んでしまったかの様に眠った。
すると、桜の木の穴は少女を守るが如く塞がった。
―――◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
轟音の正体は、間も無くその木に【急接近した】。
【隕石】は、桜の木に衝突すると、周囲に影響を及ぼす前に【消滅】した。
――――あ、これ長編用の文じゃん。間違えた。
多分これっから長編になっちゃうと思います。
一応下書きはPCにあるのですが、親がいる前ではあんまり使えないので、PSVITAで書いてますので、タイピング凄く遅いです。
今日はこれで終わりかと思いますが、できれば明日からも書きたいな、と思っております。
どうぞ、宜しくお願いします。
(...私文なげぇなぁ...この癖どうにかしないと)
-
- 3 : 2018/05/23(水) 20:51:06 :
- ああっ!2回投稿しちゃった! ごめんなさいッ!
-
- 4 : 2018/05/23(水) 20:54:22 :
- あれ?消えてる?何で?
...早く慣れなきゃ。
-
- 5 : 2018/05/24(木) 20:26:41 :
プロローグ《転校生》
.........―――夢。夢を見た。
内容は断片的にしか覚えていない。だが、とても重要な夢だった気がする。
僅かに分かる事は、『嵐の中』『ボロボロになった』『誰かが』『どこかを目指し』『走り』『眠った』という事だけ。
.........あほらし。
きっとこんな夢を見たのは、最近まともに寝てないからだ.........今日は早く寝よ。
「おーい。」
「んぁ?」
「よっす」
「.........よっす」
『藤崎凜』
男女共に交遊関係が広く、『美人だけど話しやすい奴』というポジション。
勉強運動共に平均前後で、ここまで良かったらクラスメイトの女子がスレ立てて百合っ娘になってまう(因みに飼っている犬はジャーマン・シェパード・ドッグ)。
「あははっ、やっぱいっつもどーりだね、あんた」
「あぁ...仕方ねぇだろ。3徹してたんだから」
...あ、何か話してたら逆に眠くなって来た。...寝てやろうか。
「こーらっ、あたしが話し掛けた途端眠くなってんじゃありませんっ!」
凜は、立派なれでぃ(笑)の様なリアクションでぐーでポカポカ殴って来た。...痛くない。
「うるせぇなぁ...」
「なっ...煩いとはなんだ煩いとはっ!」
凜はポカポカをやめ、ブーブー文句を垂れている。
.........周りから、冷やかし半分怒り半分の視線を感じるが...多分気のせいだ、うん。
-
- 6 : 2018/05/24(木) 20:59:35 :
- 「で?お前一体何しに来たの?」
まさか俺の睡眠妨害の為だけに来たんじゃ無いよね?...と暗に伝えると、凜は思い出したかの様に手を打つ。
「あ、そーだソーダ。SHR(ショートホームルーム)まで暇だからさぁ、何か本貸してよ。」
...うむ、若者のスマホ依存が騒がれる今、敢えて紙媒体で文章を読む心意気、敬意を表す。
「あぁ、んな事かよ。...何がいぃ?」
「えっとねぇ...あぁ、これがいーわ。」
凜は、俺のバッグから適当にガサガサして見つけた本を手に、すると......あ、こいつ俺の机に座って読む気だ。
「お前さァ...自分の席で読めよ。」
「えー?席戻んのダルい。」
...さっき表した敬意、やっぱ取り下げるわ。
「...ならせめて其処を退け。邪魔だ。眠りづらい。」
「...あんた、まだ眠んの?...てか珍しいね、あんたが3徹程度でそこまで眠そうになるなんて...普段5徹でそれ位でしょ?」
机に腰掛けたまま話し掛けるな瞼に触れるな。俺ぁ【彼女持ち】なんだよ藤崎凜!
-
- 7 : 2018/05/24(木) 21:10:18 :
- コメされると喜ぶ(実況者牛沢風)。
多分今日はもう書かないです。
これ迄の文で分かると思いますが、アニパロ多めです。
.........この書き方難しいな...台本形式で、時たまモノローグ出す方が楽だったか...?
-
- 8 : 2018/05/26(土) 22:03:10 :
- 「退けっつってんの。そこまで眠そうだと分かってるんなら、いーかげん寝かして」
俺が手で『退け』のジェスチャーをしながらそう言うと、凜は「ちぇー」と言いながら軽く跳ねる様に俺の机を退く。
(ふー。やっと寝れる。)
凜が自分の机に戻ったのと、朝のSHRまで後10分だと言うことを確認し、俺は自分の腕を枕に再びねむりに就いた。
覚えている限り、1、2を争うレベルで早く意識が没入していった。
ガララッ
パンッ、パンッ
「よーっすテメーら~。早く席着いて、近所の寝てる奴起こせや~。」
「...、...、...わっ...ぁ?」
...担任の磯川が教室に入って来たのを感知し、意識が浮かび上がって来た途端に感じた背後の気配に、俺は辛うじて反応する。
「馬鹿が。寝起きの俺が、テメェの気配に気付かねぇとでも?」
「やっはは~。......やっぱバレちったかー。」
これからSHRの為振り返らずにだったが、俺の右手は運良く俺の右斜め後ろの野郎の顔面を掴むことに成功した。
『瀬戸健人』
俺の小学校からの友人で、今まで学業も運動も成績1位独走男。
んでもってちょーイケメンの癖して恋人が居た事がないという、良くある学園物のリア充。...それ以外に何かこいつの説明は...無ぇな。
「何だろう、今、すげえ雑に扱われた気がする」
「気のせいだろう。気にするな」
「そうか..いい加減手を離してくれないか?」
「あぁ、悪い。」
俺が手を離すと、丁度SHRが開始した。
「ん、日直~。」
「はい。 起立。注目、礼」
日直の号令で、クラスメイト達は大声、普通の声量、小声、無言と、バラバラの声量で挨拶する。
「着席。」
生徒が着席したのを確認すると、磯川は何時も通り諸々の連絡事項を伝えていった。
俺はその間、机の下に隠した本を読みつつ、時たまちょっかいをかけてくる瀬戸を適当にあしらい、平日朝恒例の退屈な時間を辛うじて寝ずに過ごした。
...そういや、さっきの睡眠では、夢を見なかった。
......ま、さすがに10分ちょいで夢なんて見ねえか。
「さて...それじゃ最後に、テメェ等に大事なお知らせが有る」
――ちなみに俺は、朝のSHRを初めとする学校に関する事は大抵退屈だと感じていた。
――入学時。願ったことを何でも叶える美少女にも。それに振り回される一般的な男子生徒にも。本好き宇宙人にも。ロリ顔巨乳の未来人にも。謎の超能力者の転校生にも。その誰一人として会うことは望めなかった。
「良かったな。テメェ等がもっとも求めてたモンだぞ。喜べぇ?」
――だから、俺は俺の学校生活を、全く意味の無い物だと思っていた。
――そんな風に考えていた俺は、磯川の――教師の言葉を聞いても、大して何も考えずに、本を読み進めるだけだった。
――事実、今まで俺は学校で、何の異常にも出会った事はなかった。
「いーかぁ?そろそろ発表だぁ...。――なんとッ!」
――そう、今日もそんな風に、1日が始まり、そして終わり、また明日が来るものだと思っていた。
「――このクラスに、新しい仲間が増える。」
――磯川の、その台詞を聞くまでは。
-
- 9 : 2018/05/26(土) 22:07:02 :
- すみません、区切りどころが分からなくなって、微妙に長くなってしまいました。
次から気を付けます。(多分一生改善されない。)
-
- 10 : 2018/05/28(月) 21:41:33 :
- この作品、実は私の地元をモデルに書いてます。(今ので出身都道府県がバレましたね(笑))
明日から2泊3日で京都に修学旅行に行きます。
その間此処を見ることは出来ませんが、意見・感想・リクエスト等々、様々コメント戴けると幸いです。
どうぞこれからも宜しくお願いします。
-
- 11 : 2018/05/31(木) 21:48:42 :
- 結構面白いかったです。
-
- 12 : 2018/05/31(木) 21:50:41 :
- 次はいつ出しますか?
-
- 13 : 2018/05/31(木) 23:04:53 :
- 今日は修学旅行で疲れているのでもう書きませんが、明日は帰りが遅いので帰ってから書くと思います。
お休みなさい。
-
- 14 : 2018/05/31(木) 23:08:38 :
- T.Wさん、コメント頂き有り難う御座います。
-
- 15 : 2018/06/01(金) 21:13:39 :
- 『新しい仲間』。
つまりは、まぁ単純に考えて転校生の御登場だろう。
転校生。
どんなキャラだろうか。
今まで、俺の知り合いに日ごとに髪を結ぶ箇所が増える美少女は居らず、今朝は曲がり角でパンをくわえた美少女にぶつかったりもしなかった。
つまり俺には、それ系のフラグの心当たりが無かったので、関係の無い話しだ。
.........どうしようか。瀬戸が休みならこのまま居眠りして夢の世界に旅行にでも行こうものを。
取敢えず特に何かする事も無いので、一応は転校生様の顔を確認しておこう。
「それじゃぁ早速御登場戴きましょう。......どうぞっ!」
カララッ
『おおおぉぉぉ~~~』
金色の腰まである長髪――見たところ天然ものだろう――の、おしとやかに目を閉じ俯いた完全ロリの女子生徒が、鞄を身体の前で両手で持ち、足音を立てずに入ってきた。
「はい、転校生さん、自己紹介どーぞ。」
磯川に促され、女子生徒は顔を上げ口を開く。
「皆さん、初めまして。今日からこのクラスにお邪魔させて戴く事になりました。転校生の、アルル・アキシオン・アウローラです。こんな見た目ですが、この通り日本語も問題無く使えるので、気軽に話しかけてきて下さい。」
ぺこり、と、一度お辞儀をして。
「私は【島】の出身です。この学校には、【島】に連れていく人材を探しに来ました。」
-
- 16 : 2018/06/08(金) 16:53:39 :
- ハルヒ要素が多すぎると思います。
-
- 17 : 2018/06/08(金) 19:03:36 :
- >>16
何となく自分でも分かってましたけど、やっぱりそうですかねぇ?
よし、他アニメネタを使うよう意識しようっ!(←ちゃうやろ
書こうと思ったけどこの後塾があるので、深夜に書きます。
私の気を削ぐるーちゃん先輩が悪い。
-
- 18 : 2018/06/09(土) 08:16:03 :
- 『【島】に連れていく。』
【島】が何処を指していて、連れていくと言う行為がどれ程の強制力を持っているのか。
転校生の言葉を理解出来た奴は凜や瀬戸を含め居ないだろう。
...まぁ俺も理解してないけど。
転校生は教室内をぐるっと見回して、俺らの反応を見ている様だ。
クラスの連中は、ざわざわと何かしら話している。
「おいっ」
「?」
瀬戸が小声で話しかけてきた。
「どーしたん?」
「あの転校生、何言ってんの?」
「学年主席に分からんなら俺にゃ分からん」
一応警戒の為転校生から目線を放さずに小声で答える。
「だよなぁ...」
瀬戸は椅子を軽く引き、浅く腰掛け踵を浮かす。
「おいおい...んな身構えて、どーすんだ?」
「一応、直ぐに行動に移れる様にな...」
少し目線を横にずらし――だが一応転校生も視界の端に入れておく。――俺は前の方に座る凜に視線を向ける。
凜は、近くの友人と話しながら目線だけ此方に向け、アイコンタクトとハンドサイン――と言うよりボディランゲージか?――で、此方に意思疏通を試みる。
対し俺は、ノートを取り出し返答する。
クラスの連中は、転校生や友人の方を向いており、俺逹の会話(?)は気づかないだろう。
『ねぇ、あの子、なんなの?』
『瀬戸とも話したが、まだ良く分からん。』
『あんたどんなフラグ建てたの?』
『それが、皆目検討もつかねぇ。お前は?』
『あったら聞いてない。朝も何事もなかった』
『そうか.』
意見交換を完了した俺逹は、また転校生に意識を集中する。
と、此処で、転校生が新たに行動を見せる。
磯川は、マトモな自己紹介もしていない転校生に席を教えるタイミングが掴めず居た。
すると転校生は、鞄を床に落とし、両手をさながらマジックショーやパントマイムの演者の様に胸の前で見えない何かを持つような仕草をした。
「――――――」
口を小さく動かし、上半身を軽く後ろに反らす
『『『『『『――――ッ!』』』』』』
瞬間、頭に激痛が走った。
-
- 19 : 2018/06/09(土) 08:17:11 :
- すみません。見事に寝落ちしました。
.........睡魔には勝てなかったよ.........
-
- 20 : 2018/06/15(金) 18:37:42 :
- 『――、――が――っ、――♪』
......?
『――!――は――って...』
......おにゃのこ...?
『―――!?...れはっ...』
.........ンだこれ?
『―――カがっ...なんで......』
......さっきのと...違う...戦争?
『ダメっ......がぁ――のにっ......』
映像.........誰かの...記憶...?
『―――?ね...って...ちゃんが――』
...またおにゃのこか...
『って...メイ―――から...』
『――れはっ...えん――』
ロリっ娘は...もう...お腹イッパイ...
『――!―――っが!......って』
只でさえ、最近読んだラノベで...サブヒロ...ロリだってのに......
『馬鹿っ...―――はっ...――ってのに』
『だからっ......それは...――が――って』
......?これは――また、違う...?
『――が?だって...』
だからさぁ、誰の記憶よ...いつンなったら目覚めンの?
『~~~~~~ッ!!!!』
『―――様...』
.........?
『助けて――助けて下さい...―――様』
..................コイツ
『助けて下さいッ!ユウヤ様っ......!』
-
- 21 : 2018/06/15(金) 22:26:36 :
- 約1週間ですか。お久しぶりですごめんなさい。
ちょっと所用で優しい魔王様と悪の幹部のお姉さんと元サキュバスの魔王様に捕まって拷問(仮)を受けてました。
ある程度構想は練れたので、土日で書こうと思います。
それでは、アリーヴェデルチ。
-
- 22 : 2018/06/16(土) 10:26:05 :
- 「.........ッ!」
さっきのは......なんだ?最後の...あの女。
.........いや...まさかな.....そんなはずは無ぇ。
だって...アイツは...。
.........ユウヤ...様...。
......だから、偶々だっての。
「オイッ」
「...!」
「よう、起きたか」
肩を叩かれ振り返ると、瀬戸が片手で頭を押さえていた。
瞬間、また頭に激痛が走った。
しかも、先程は一瞬だけだったのに、今度は持続的なモノだ。
「...どうだ、調子は」
「あぁ...頭痛が痛い...どーしたんだ、俺?馬から落馬したのか?」
「......んなこと言えてるんなら大丈夫だろう」
瀬戸は頭を振り、押さえていた手を元に戻した。
野郎...俺ぁまだ痛ぇってのに...。
俺は、痛みを紛らわす為に周囲を見回す。
「......ッ!?」
「アァ.....気付いたか」
......クラスメイトが、俺らと転校生、ついでに磯川以外の全員がぶっ倒れていた。
.........。
「......オイ、転校生。」
「はい、なんでしょう」
「...これは、お前の仕業か?」
「はい、そうです。」
転校生は、悪びれもせずに、真っ直ぐこっちを見返してきた。
「......もう幾つか質問する」
「はい。...順応早いですね。」
「あァ......♪この手のイベントはもう何千回も経験済みだァ...」
俺は、押さえていた手の人差し指で頭を叩く。
「それじゃぁ質問――コイツらの状態は?」
「ただの気絶です。数十分もすれば起きます。」
数十分って......割と長ぇな...。
「じゃあ――何で俺らだけ起きてンだ?」
「私はともかく...貴方達は素質があったのでしょう元々、そうゆう人を見つける為に私は来たので。」
......素質。そうゆう人。見つける。
「お前がさっき言ってた島――というのは?」
「それについては、今はまだ言えません。」
「何故?」
「いや...別に疚しい事は無く...これっから他にも人集めて一斉に説明するので、正直二度手間ですね。」
.....なるほどね。
「分かった。もーいーよ。」
「え、待って俺まだいく無い。」
後ろっから瀬戸が何か言ってるが、それはスルスルスルーで。
「何処に集まるって?」
「この学校の体育館です。――その前に少し。」
転校生は、鞄からタブレットを取り出す。
そして軽く操作すると、
「こっち来て下さい。」
転校生は手招きする。
俺らが磯川の隣に並ぶと、転校生がタブレットを差し出し切り出す。
「それではこちらに、皆さんのお名前を入力下さい。」
-
- 23 : 2018/06/17(日) 08:04:48 :
- 「おい。転校生。」
「はい。」
「今気絶している奴らはどうなる?」
「...場合によっては、一生のお別れ、ですかねぇ......」
...一生のお別れ。
「...分かった。ちょっと待ってて。」
まぁこれもまだ確信している訳じゃ無いけど。
...多分『アイツ』は、だいじょーぶだろー。
「おい。藤崎凜。起きろ。」
「...。」
1.)普通に起こす。 応答なし。 ダメか。
「...あ~あ、藤崎さん起きてくれねぇのかぁ。残念だなぁ」
「......。」
2.)期待していた演出。 応答なし。 まぁ、だろーな。
「ここで起きなきゃ、一生のお別れだとさ。」
「...........................。」
3.)別れを仄めかす。 応答なし。 ...?
結論.) へんじが ない ただの しかばねの ようだ
-
- 24 : 2018/06/18(月) 18:24:53 :
- ...起きねぇなぁ。
「おい。もう諦めろ。」
瀬戸が後ろから話し掛けてくるが......。
「大丈夫。今までのはただの前フリ」
つまりはまぁ、こっからが本命。
さて...と。
「...」
俺は、凜の両肩を掴む。
高校生とは言え、やはり女子、と言うべきだろう。
掴んだ肩は、少し力加減を間違えるとすぐ折れてしまいそうだ。
「凜......。」
凜の耳に、口を寄せる。
凜の髪から、女子特有の物かシャンプーか、甘い良い香りが鼻孔をくすぐる。
「............愛してr」
バキッ
ドンッ
ガラガッシャーン!!!!
-
- 25 : 2018/06/18(月) 23:34:17 :
- 『愛してる』
そう言おうとしたところ、腹部に強い衝撃が走る。
グーだ。ノーモーションで繰り出されるグー。これでもかというくらいに見事な握り拳が俺の腹目掛けクリーンヒットした。
一番廊下側の列に居た凜に殴り飛ばされ、その隣の列の机や椅子、更には気絶していたクラスメイトを巻き込み、崩れ落ちる。
「しょ、衝撃の...ファースト......ブリット.........」
遠のきかける意識を必死に手繰り寄せながら顔を上げると、凜は怒りに顔を震わせ、口角を無理矢理吊り上げる。
「撃滅のセカンドブリットを喰らいたくなかったら、彼女持ちの分際で幼馴染みにそんなこと言うな」
「す、すいませんでした......。抹殺のラストブリットは勘弁してください」
すぐに謝罪したのが功を奏したのか、それ以上の追撃は無かった。
「『スクライド』はいいよねぇ...。理解が早くて助かる」
「今の、どっちかって言うと『俺ガイル』の方だろ...」
そんなことを話していると、痺れを切らしたのか転校生が話し掛けて来た。
「あの...早くしていただけます?」
「あぁ...すまん。ちょっとふざけてた。...話は聞いてたか?」
「うん。それ(タブレット)に、名前入力すれば良いんでしょ?」
「はい。お願いします」
俺と凜は、転校生の元に近寄る。
磯川と瀬戸は既に入力を終えたらしく、後は俺たちの名前を入力するだけの様だ。
「じゃ、私から、良い?」
「ん。俺は最後が良い」
「変わんないね。昔っから」
「まぁな」
そして、俺たちも入力を終了する。
-
- 26 : 2018/06/18(月) 23:44:22 :
『磯川 華月 (イソカワ カヅキ)』
『瀬戸 健人 (セト ケント)』
『藤崎 凜 (フジサキ リン)』
『新井 裕也 (アライ ユウヤ)』
-
- 27 : 2018/06/20(水) 22:46:06 :
- あの後、転校生がクラスメイトに【素質のある者】がいない事を確認し、俺たちは体育館へ向かっている。
荷物類は教室に置いたままなので全員手ぶらだ。
転校生は、用事があると言うことで後から来るらしい。
「あ"ぁ"ぁ"~~~......なんかもう疲れた...」
その道中を、俺は気だるさ全開の猫背で歩く。
「止めろ新井。教師の前で生徒がそんな気だるそうにするな。気が滅入る」
『磯川華月』
俺らのクラスの担任で、担当教科は生物。特に生き物の体や習性に詳しい。
俺の入学前にちょっとお世話になって、それ以来よくしてもらっている。
常に火の着いていない煙草を咥えており(この高校は(大体の高校でそうだろうが)禁煙だ)、目付きが悪く眼鏡でポニーテール。
「しょうがないでしょう。3徹の後に頭痛・気絶・頭痛ですよ?」
「私は二日酔いだが、ソコまでじゃない」
...それはアンタが酒飲みまくって馴れているからだろう。
...気絶中に見た記憶(夢?)について...聞いても良いのか?
『助けて下さいッ!ユウヤ様っ......!』
.........イヤ、やめておこう。
コイツらが話題に挙げたら話す、位で良いか。
それから、3人と情報交換をしていると、いつの間にか体育館へ着いていた。
「......入るか。」
ドアノブを持ち、皆に確認をとる。
皆は、声を出さず頷いた。
...まぁ、こんな警戒してはいるが、別に学園異能バトルものじゃないのだから、鬼も蛇も出ては来ないだろう。
教室から体育館への道中、この道順、ひょっとして巨大招き猫が出てくるんじゃないかとビビったが、教室の時点で達磨が出て来なかった為、杞憂と判断した。
ギィッ
スタ、スタ、スタ、
外から玄関に入り、そこから更に内側の扉に手をかける。
スッ...
――玄関から館内を隔てる扉は、普段よりも重く感じた。
-
- 28 : 2018/06/23(土) 14:31:49 :
第1話『ヲレラにただの高校ものは難しい...らしい』
入ってみると、館内はカーテンが全て閉じ、ライトは1つも着いていなかった。
ステージの前には、教師やら生徒やらが数人~十数人居た。
「ん、なんだ。思ったより人居たんだな。」
「だね。てっきりもうちょい少数精鋭かと思った」
...これなら『アイツ』も...。と、思っていると。
タタタッ...トンッ
「うぉっと」
左側から、軽い衝撃がぶつかって来た。
その衝撃の方を向くと。
「あぁ『メグル』。良かった、来てたんだな。」
「あぁ裕也。良かった、来てくれたんだね。」
『夜桜メグル』
俺の可愛い恋人。家が隣同士で、誕生日も近い事から凜や瀬戸より長い付き合いだ。
腿まである長い髪を三つ編みしており、あまり感情を顔に出さないが実は感受性豊かで仲良くなれば凄く可愛い姿をみせてくれる。 ボクッ娘。
「お前、どんくらい前から来てたんだ?」
「ボクはちょっと前に来たよ。そのすぐ後に裕也達が来たんだ。」
なんだろ。凜の狸寝入りのせいかな。
「お前のクラスから一緒に来たのは?」
「お友達のシズクちゃん。ボクのクラスからは他に居ないよ。」
「ふーん」
ウチの高校は、1年が4クラス。2年が5クラス。3クラス。
今館内に居るのは教師含め十数人なので、俺等以外のクラスが全て一人ずつ来たとしても――まぁ多分それは無いので――、まだ来てない奴が何人かいる...かな。
「じゃぁ...凜、瀬戸、センセ。おれ、メグルとシズクに話し聞いて来るんで、情報収集よろ。」
「ん...」「あぁ」「分かった」
3人共、目で『てめぇただ彼女とその友達とイチャイチャしてたら承知しねぇぞ』と語っていた。
...分かってるって。別にただ話し聞くだけだって。...因みにソコの体育倉庫に柔らかいマットが有ると思うんですけど、御二人はどう思います?
-
- 29 : 2018/07/04(水) 20:13:49 :
バチンッ
「イッ......テェなコラ!」
「あんた今体育倉庫でナニしようとしたァ!」
なんでコイツ俺の考えてることわかんの!?
女の勘って恐ろしい...。
「分かったよ...真面目にやるっての」
「.........ん。分かった。信じよう。」
俺の目をジーッと見つめた凜は、一応信じてくれたのか、メグルとシズクに情報を聞く事を了承してくれた。
その後凜達3人は、ステージ前に集まっている集団に向かって行った。 まぁ、アイツ等に任せりゃ、あっちは大丈夫だろう。
「さて...と、」
そうと決まりゃ、こっちはこっちの仕事をするか。
「話しオワタ?」
「え、何お前どっか行ってたの。」
「うん。シズクちゃん呼んで来た。」
『白椿シズク』
メグルの高校に入ってからの友達で、極度の人見知り。俺とはメグルを介して友人になった。
普段のおどおどしている姿をみると、なぜそこまでメグルになついているのか分からないが、とにかくいつもメグルの側に居る。
「ぁ...こんにちは、です。ゅぅゃ...さん」
......うーん。まだ慣れてもらってない......か。
「あはは、『さん」なんて。呼び捨てで良いって言ってるじゃん。」
「...ぁ、はぃ...ごめん、なさい......」
相変わらず、メグルの後ろに隠れてる...。さっきは何処に隠れて(?)いたんだろう。
「.........。」
にしても、この人選は一体何なんだろう。
アニオタとハスキー(仮)とイケメンと生物教師とボクッ娘と人見知り...。
「なぁメグルゥ、この人選どう思う?」
「う~ん...なんかねぇ...なんと言うか...」
考え事してる俺の彼女が可愛いすぎる件について。
「なんか分かったか?」
「言って良いのかなぁ...?」
言い淀む彼女が可愛いんですが、此方写真撮影OKでしょうか。
「良いぜ。何でも思った事言ってくれて」
「そっか。じゃぁ...」
はい、軽く深呼吸して。
「ぶっちゃけこれ、多分頭の悪い作者が自分の出したいキャラ出そうとして、収拾つかなくなってるんだとおm」
「それ以上言うんじゃねぇ!」
こ、こいつ...まさか此処まで赤裸々にメタ発言しやがるとは...。
全 く 以 て そ の 通 り だ よ ! ! ! ! ! !
-
- 30 : 2018/07/12(木) 19:33:12 :
- 「...はぁ」
なんだろう。俺等はこんなヤベェ状況下ですら真面目な会話が出来ねぇんだろうか。
こうゆう時はなんか曲でも聞きながら考えたいのに咄嗟の事でタブレット持ってくんの忘れたし...。
「おやどうしたんだいボクの彼氏にして学年第3位の裕也君。お悩みかい?」
「...なんだよ俺の彼女にして学年次席のメグルちゃん。自慢か?」
ええい後ろっから抱き付くな腹に手を回すな肩に顎を乗っけんな背中に2個柔らかいのが当たってんだよ。.........ちょっと待ってマジで離れてくれません?さっき凜さんが行った方からなんか怖い気配が...。
「ねぇ」
耳の近くで話し掛けんなシズクちゃんが恥ずかしがってんじゃん顔赤くしてるよ?
「あぁ?...なんか話しあんならまず離れてくんない?...凜の居る辺りっからヤベェ気配が...」
「教室で凜ちゃんとナニしてた?」
「ん?」
話し聞いてた?その凜ちゃんがパネェんだけど。
「裕也の身体から、凜ちゃんの匂いがした。」
「......」
うーん。
『............愛してr』
まぁ、するわな。
逆にしなきゃ可笑しいまである。
「えっとなぁ...」
「ふぅん...」
俺は、情報収集の時間も考えて1、2分の短時間でメグルに説明した。
説明している間、シズクちゃんが声は出さないものの自分の身体を抱き身悶えていて、メグルはそれをスマホのカメラでコッソリ撮っていた(人の話し聞けよ)。
「...まぁ、妥協点かなぁ...」
こうゆう時って妥協点って言い方でいいの?
「...それじゃ、そろそろ本題に入っていい?」
「うん、そうだね。シズクちゃん、こっち来て。」
「あっはぁい」
ちょっと離れたとこにいたシズクちゃんは、トコトコ此方にやって来て、メグルの隣に腰を下ろした。
夜更かしはするもんじゃ無いですね。
眠すぎて日本語が可笑しい部分が多々ありすぎます。(分かってんなら投稿すんなってツッコミは無しの方向で。
来週学校が夏期長期休校(で合ってる?)なので、そっから頑張りたいっす。
御願いします。御免なさい。
-
- 31 : 2018/09/03(月) 17:59:11 :
- 夏季長期休校で頑張ると言ったな。すまんありゃ嘘だった。
【君の膵臓をたべたい】を――アニメですが――観てきました。
泣くまい泣くまいと思って観ていましたが、やはり泣いてしまうモノですね。
すごい御勧めです。
シズクちゃんが腰を下ろすと、2人とも先程までの顔ではない、真剣な顔つきになった。
それに倣い、俺も気を引き締める。
「…さて、それじゃあまず、俺のクラスの事を――」
俺は――
・前予告無しで転校生が来たこと。
・転校生が、『【島】から来た・【島】に連れていく』と言っていたこと。
・突然、激しい頭痛が襲ったこと。
・クラスの全員が気絶したこと。
・結局、俺のクラスからは俺達4人だということ。
――を話した。
「………ふぅん」
「…」
俺の話しを聞き、メグルは顎に手を当てて、シズクちゃんは何処からか取り出した可愛らしいメモ帳に可愛らしいペンで可愛らしい字を書いて、それぞれ情報を整理していた。
「どうだ?お前等の体験と、何処か違うところは?」
「んー…いや、ボク達もそんな感じ。だよね?」
「ぅん…そぅ、だね。そんな感じ…」
「そか。」
うーむ。そんな感じ、ということは、逆に言えば新しい情報が無いという事か。
「あ、そうだ」
「うん?」
なんて考えていると、メグルが声を上げる。
「そういえば、そっちのクラスに来た転校生、名前は?」
「え?なん…あぁ」
同性同名やらファミリー・ネームやらが同じだったり、語感が似てたりするのが、コレ系のでは定番か。
えっと確か…。
「アルル・アキシオン・アウローラ…だったか」
「あー」「うぅん」
えーなにその反応。
「…で、そっちの転校生の名前は?」
「ぇぇと…」
「イルル・インフラトン・イムホテプ…だったっけ」
「ぅん」
…『アルル』と『イルル』…。
「お前等、クラスは2組だったか?」
「うん。裕也達は1組だったっけ?」
「あぁ。」
1組に『アルル』で2組に『イルル』…
「3組には『ウルル』で4組は『エルル』とかかな?」
「あー。案外そんな感じかも」
その辺は凜と瀬戸とセンセの報告を待つか。
それから俺等は、さらに情報を交換した。
それなりに時間は掛かっていたと思ったが、情報収集に出た4人が戻って来ないので、俺等はさらに話しを進める。
すると…。
「よう」
さらにもう1人、来訪者が現れた。
…自分で書いといて何だけど、キャラ数多すぎィ!!!
8人(新キャラ入れて9人)て!!!8人(9人)てぇ!!!
-
- 32 : 2018/09/19(水) 23:07:04 :
- 「お」「ぁ」「んー?」
俺の背後から現れた人影に、最初メグルとシズクちゃんが気付き、それに気付いて俺もリアクションをとる。
クッソぅ。まさか俺が最後に気付くなんて。
「んーッと」
振り返るのがダルいので、胡座(あぐら)の姿勢のまま後ろにぶっ倒れる。 と、
「おぉ。シスコン様のお出ましだぁ・・・」
ズドンッ!!!
頬の横すぐ・・・というか耳潰す位の距離の床に足を踏み下ろされた。
野郎・・・今のマジで耳潰すつもりでヤリやがったな・・・。
「ホントは顔面潰すつもりだったが、流石に人前じゃな。」
開口二番がこえぇよ・・・てか人前じゃなきゃ潰す気だったのかヨ。
『シスコン仮面セントウィング』・・・待ってそこは俺のオレが・・・。分かったよぉ・・・
『高橋聖羽(たかはしとわ)』
俺の小学校からの友人で、妹が1人いる(俺は兄弟がいればブラコン・姉妹がいればシスコンだと思ってる)。
えーっと・・・
どうしよう。まさか男キャラの説明がここまでダルいとは・・・瀬戸ぉ、そういやお前もだったな・・・スマソ。
「まさかお前まで来るとは思わんかったよ。」
「あぁ。俺もまさかこんな事に巻き込まれるとは。誰がフラグ建設者?」
高橋は、肩にかけていた鞄2つを降ろしながら俺の隣に腰を下ろす。
「わからん。・・・?おい、その鞄俺のやんな?」
俺は、鞄にアライさんとフェネックのキーホルダーを付けている。
「あぁ。お前んとこの教室っからパクってきた。お前らの席だけスペース空いてたんで席探し余裕でした(^^ゞ」
高橋が俺の前に鞄をおき、自分の鞄の中を探り、中からラノベを取り出し読み始める。
俺もスマホを取り出し、イヤホンを右耳に入れ、ノートにシャーペンで、図やらじ字やらを書き、状況を整理する。
「高橋、お前のとこの転校生、名前は?」
「んーっと、ウルル・ウプシロン・ウアジェト・・・なんで?」
「情報収集」
確認していなかったが、やはり転校生は来ていたのか。
この感じじゃ、全クラス転校生が来たのかな?
「・・・?お前んとこにも来たのか?転校生」
「あぁ。俺のとこ(1組)にはアルル、メグルんとこ(2組)にはイルル、お前んとこ(3組)にはウルル」
「へぇん・・・意図的?」
「・・・だと思う。偽名か、まぁ・・・コードネーム?」
「ふぅん。」
言うと高橋は、今度は此方もスマホを取り出し、俺のメモを見ながらGoogle先生に質問を開始した。
「うし、わぁーったぞコイツらやっぱ偽名だ」
少しして、自分のノートになにやらメモってた高橋が声をあげた。
「何故に?」
「それぞれのミドルネーム、アキシオン、インフラトン、ウプシロンは、物理学だかの用語(?)で、ファミリーネーム、アウローラ、イムホテプ、ウアジェトは、神話に出てくる女神様の名前だ。」(詳しく知りたい方は、Google先生にご質問下さい。)
「あー。そりゃ偽名だわなw」
高橋の示したスマホの画面には、それぞれの検索結果が映されていた。
今日はここまで。
新キャラは、私の学校の友人をそのまま採用してます。
あ、勿論、本人に許可はとってますよ?
え?2人が話している間、メグルとシズクちゃんが何してたかって?
さぁ・・・それこそ体育倉庫でゆりんゆりんしてるんじゃないっすか?
では、お休みなさい。
- 「未分類」カテゴリの人気記事
- 「未分類」カテゴリの最新記事
- 「未分類」SSの交流広場
- 未分類 交流広場