アニ「ローグ・ワン」 ② 進撃×スター・ウォーズ
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                  - 1 : : 2018/01/17(水) 18:40:07
- 進撃×スターウォーズ、ローグ・ワンの第二話になります
 
 よろしくお願いします<m(__)m>
 
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                  - 2 : : 2018/01/17(水) 18:41:05
 ________宇宙空間を航行する巨大な戦艦、スター・デストロイヤー。
 それさえも小さく見えるほどの巨大なものが、戦艦に影を落としている。
 デス・スターの主砲であるスーパー・レーザーが、数隻のスター・デストロイヤーに守られて、ゆっくりと取り付けられているところであった。
 その様を、スター・デストロイヤーのブリッジから、一人の男が眺めていた。
 その男、銀河帝国の中でもナンバー2の地位を占める- 総督 。
 ジェル・サネスは、ヴィリー・タイバーが報告のためにやって来るのを待っていた。
 ややあって二体の黒いストーム・トルーパー(つまり、デス・トルーパー)を引き連れて、ヴィリーはサネスのいるブリッジにやってきた。
 サネスはデス・スターを眺めたまま、話を始めた。
 「度重なる工事の遅延の挙句情報漏洩まで引き起こすとは、呆れてものが言えんな、タイバー。」
 
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                  - 3 : : 2018/01/17(水) 18:42:00
 くるりとヴィリーの方を振り返るサネスの表情には、幾分かの軽蔑の色が混じっていた。
 「逃げた先のジェダの街は噂でもちきりになっている。貨物パイロットは随分と口の軽いようだな。これが元老院に知れ渡れば面倒なことになる。」
 「このデス・スターが完成すれば元老院など物の数ではありません。」
 「反乱軍が勢いづく。これ以上の遅延は皇帝がお許しにならない。」
 サネスはヴィリーに近づき、耳元で囁くように言葉をかける。
 「この問題を一気に解決するには、このスーパー・レーザーの威力を即刻テストするよりほかはあるまい。」
 「!?」
 つまりサネスは、逃亡者であるパイロットと噂を運ぶ口とを、一挙に消そうと目論んだのである。
 サネスが銀河帝国ナンバー2の地位にあるのは、こうした広い視野と冷酷な判断とを併せ持っていたが故であった。
 対して、そこまでの視野がないヴィリーは、苦み走った顔でうなずくしかなかった。
 そうしたヴィリーの反応を十分に承知していたサネスはブリッジの窓の前に戻り、長官の方へとふり向いて嫌味を吐いた。
 「言っておくが、失敗は許されんぞ? 長官?」
 「・・・・・・私は失敗などしません。」
 敵意を隠し切れないかのようにとげとげしく言葉を吐いた後、ヴィリーは踵を返してブリッジから去っていく。
 その様子を薄ら笑いを浮かべて見送った後、サネスは再びデス・スターを眺め始めた。
 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 
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                  - 4 : : 2018/01/24(水) 12:28:57
 惑星ジェダ、パルチザンの拠点
 連行されていったベルトルトは暗い部屋の一室に連れていかれ、椅子に座らされ両手首を縛りあげられていた。
 そして、目の前には見るに堪えないクリーチャーがゆっくり迫って来ていた。
 http://vignette1.wikia.nocookie.net/starwars/images/2/20/Bor_Gullet.jpg/revision/latest?cb=20161229153032&path-prefix=ja
 「なっ、ぼ、僕に一体何をする気だ!?」
 ぬめぬめした外観を持つクリーチャーの触手に絡まれ、ベルトルトは思わず悲鳴を上げた。
 その様子を眺めるジークは、いかにも疑わしげな眼をベルトルトに注ぎ続けていた。
 冷酷な口調で、ジークは話しかける。
 「ボー・ガレットは真実を見つけ出す。さぁ、背の高いのっぽのパイロット。お前、ほんとは何を持ってきた?」
 「待ってくれ! 話を聞いてってば!!」
 「ボー・ガレットは真実を見つけ出す。そして、探られたものの精神は崩壊して、元に、戻る、ことは・・・・・・ない。」
 「うぐ、うあぁ、あああぁあぁぁッ!!」
 触手がベルトルトの頭部を捉え、ボー・ガレットがベルトルトの頭の中へと入りこんでいく。
 部屋中に、ベルトルトの絶叫がこだました。
 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 
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                  - 5 : : 2018/01/24(水) 12:43:51
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 銀河帝国首都惑星、コルサント
 天を突くばかりの摩天楼の聳え立つ銀河の中心地。
 その夜景を一望することの出来るゲイレンのマンションの一室にて、帝国軍の士官たちが酒を飲み交わしていた。
 士官たちの中には、白い軍服をまとったヴィリーの姿もある。
 そして、士官たちに交じり、ゲイレンの妻であるライラも一緒になってグラスを傾けていた。
 「ん? どうしたんだ、アニ?」
 さて、士官たちが酒を飲み交わす部屋に、まだ幼いアニが入ってきた。
 少し怯えた表情を取るアニに、父ゲイレンは優しく声をかける。
 「大丈夫だ、私が守ってやるからな。私のスターダスト。」
 そういって、ゲイレンはアニを抱き上げた。
 父親の温かい感触が、伝わってくる。
 ・・・・・・・・・・・・パパ。
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                  - 6 : : 2018/02/20(火) 09:48:40
 「起きるんだ、アニ。もうすぐ到着するぞ。」
 ライナーの言葉にアニが目を覚ますと、眼下に砂漠の惑星が見えてきた。
 「あれがジェダだ。今じゃ昔とすっかり変わっちまったがな。」
 ________眼下に望む不毛の砂漠惑星、ジェダ
 ここはかつて、ジェダイの聖地だったという。
 今となってはその面影を、わずかに砂の中に埋もれていく、横倒しになった巨大なジェダイの像に偲ぶのみだ。
 さて、アニやライナーを乗せたUウイングはジェダの中心都市であるジェダ・シティから少し離れた砂漠の上へと着陸した。
 
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                  - 7 : : 2018/02/20(火) 10:15:41
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 巨大な砂岩で出来た丘に昇り、スコープを覗くライナー。
 
 その視線の先にはかつてのジェダイの聖地、ジェダ・シティがあった。
 
 
 
 
 
 https://i.gzn.jp/img/2017/10/02/rogue-one-behind-magic/s11.jpg
 
 
 
 
 
 
 「見ろ、アニ。あれがかつてジェダイの聖地だった街、ジェダ・シティだ。」
 
 
 
 
 
 スコープをアニへと手渡すライナー。
 
 
 
 巨大な砂岩の丘をくりぬいて作られたジェダ・シティには、先が音叉のように二つに分かれた巨大な尖塔が建てられていた。
 
 この建物はかつては銀河各地に点在したジェダイ寺院の一つであり、ウィルズの守護者たちがこの塔を守っていたのであるが、銀河帝国によって荒らされてしまった後は廃墟と化していた。
 
 
 
 
 ところで、スコープを覗いたアニは、とあることに気が付いた。
 
 
 
 
 
 「なぜジェダ・シティの上空にスター・デストロイヤーが?」
 
 「気づいたようだな。カイバー・クリスタルを運び出してるんだ。」
 
 「カイバー・クリスタルを!?」
 
 
 
 
 アニはハッとして、思わず首飾りの先についたクリスタルを握りしめる。
 
 それは、母の形見であるカイバー・クリスタルの首飾りであった。
 
 
 
 
 「奴ら、この地でとれるカイバー・クリスタルを略奪している。究極兵器に転用するつもりらしい。」
 
 
 
 
 そう語るライナーは苦々しげな表情を浮かべた。
 
 
 カイバー・クリスタルはもともと、ジェダイのライトセイバーのパワーの源である。
 
 そのクリスタルの色がライトセイバーの光刃の色を決め、鮮やかな色の刃が低い唸り声をあげるという訳なのだ。
 
 
 
 そして、このカイバー・クリスタルを産出するがために、このジェダはジェダイたちにとって聖地の一つに数えられるのだ。
 
 
 
 
 
 
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                  - 8 : : 2018/02/20(火) 10:34:34
 「よし、街に潜入するぞ、アニ。」
 ライナーが合図を出し、丘を降り始めるアニ。
 さて、二人の後ろをくっついてきていたK-2SOも丘を降りようとすると、ライナーが口を挟んだ。
 「K、お前はここに残れ。目立つからな。」
 「私は帝国軍のドロイドです。あなた達より目立たないかと。」
 思いついたことをすぐ口にするK-2SOの反論に、今度はアニが口を挟んだ。
 「お前のでかい図体は良い的になるからね。」
 「これは意外なことに、私を心配してくださると?」
 「勘違いするな。お前を狙った流れ弾が、私に当たるのを防ぐためだ。」
 そうぴしゃりといって、アニは自分の荷物をK-2SOに押し付けた。
 肩をすくめたライナーも、K-2SOに荷物を預ける。
 「・・・・・・・・・・・・そうなるのも悪くないと思いますがね。」
 アニとライナーが立ち去った後、K-2SOは不満げに二人の荷物を地面へと投げ捨てた。
 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 
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                  - 9 : : 2018/02/20(火) 11:30:20
 ________アニとライナーの潜入したジェダ・シティは、かつての宗教都市のよすがをここに伝えていた。
 二人の目に映ったのは、色とりどりの薄汚れたローブに身を包んだ宗教関係者たちであり、学者たちでありそして、ならず者たち。
 ・・・・・・・・・・・・少しばかり訂正した方がいいだろうか。
 今のジェダ・シティには、宗教的あるいは学術的な理由で巡礼に訪れる人間たちやエイリアンたちもいることにはいるのだが、多くのならず者も流れ込んで、聖なるものと汚れたものとがまるでごった煮のようにひしめき合っていた。
 鼻を突くようなむっとした熱気に包まれたこの街は、ライナーの言うとおり、かつてジェダイの聖地であったことを忘れさせるには十分であった。
 ならず者たちの中には随分と危険な輩も紛れ込んでおり、その中には、12の惑星で死刑宣告を受けたエヴァザン医師や、その相棒のポンダ・バーバのような危険な男も含まれていた。
 エヴァザン(左)とバーバ(右)
 https://pbs.twimg.com/media/C4Nbo1vUEAQhyjD.jpg
 「おい、テメェ気をつけろ!!」
 すれ違いざま、肩のぶつかったアニに因縁をつけるエヴァザン。
 アニはきっと睨み返したが、咄嗟にライナーが機転を利かせて二人の間に割って入った。
 「すまなかったな、この通りだ。」
 そういいつつもアニを引っ張っていき、人ごみの中へと入っていく。
 エヴァザンの方も、当局に追われているのを忘れていない相方のバーバが肩を引っ張り、何とか事なきを得たのであった。
 
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                  - 10 : : 2018/02/20(火) 14:11:30
 さて、ライナーとアニは、街のいたるところにとある男の顔がホログラムによって映し出されていることに気が付いた。
 言わずもがな、脱走した貨物船パイロットであるベルトルトのものである。
 「こいつがお尋ね者のパイロットか。」
 「少し情報を集める。アニ、お前はここで待っていろ。」
 ライナーはそういって、この物騒な街の喧騒の中へと消えていった。
 「あまねくフォースと共にあらんことを! あまねくフォースと共にあらんことを!」
 すると、アニの耳にどこからか、男性の声が響いてきた。
 アニがあたりを見渡すと、果たして、ボロボロの服をまとった男が目の前を左右に通り過ぎていく通行人に向かって何やら説教をしているらしかった。
 
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                  - 11 : : 2018/02/20(火) 14:11:52
 (あの男・・・・・・・・・・・・盲いているのか?)
 説教をしているその男は目が見えていないらしく、通行人が気にも留めないことに気が付いていないようにも見えた。
 そう思っていると・・・・・・
 「そこの、カイバー・クリスタルの首飾りをかけているお嬢さん!」
 「!?」
 「そう、そこのお嬢さん。こっちへ。」
 こちらを見ることもなく盲目の男は手招きをしてくるので、アニは驚いた様子でその男へと近づいた。
 「あんた、私のことがわかるのか?」
 「ああ、分かるとも。」
 「なぜ?」
 「お金を支払ってくれるなら、その問いに答えよう。」
 この言葉を聞いて、アニはハァと肩を落とした。
 (フォースなんてあるわけない。
 この男も他の奴らと同様、落ちぶれてここにたどり着いたんだろう。)
 落胆の様子を隠せないアニの元へ、ライナーが帰ってきた。
 「おい、そんな奴の相手なんかしてないで行くぞ!」
 ライナーの口調には、どこか焦りが感じられた。
 去っていくアニとライナーに向かって、盲目の男は再度声をかけた。
 「フォースの強い惑星にはカイバーの心がある!」
 
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                  - 12 : : 2018/02/20(火) 14:12:40
 「ライナー、あの浮浪者は一体なんだ?」
 「ウィルズの守護者の一人だ。昔はジェダイ寺院を守っていた僧兵だが、今じゃ皆の厄介者だ。それより急いでこの街を離れるぞ!」
 「!? 何を焦ってる?」
 「この街は間もなく爆破される!」
 「何だって!?」
 情報を集めていたライナーは、間もなくこの街が帝国軍の究極兵器の実験台として破壊されることを知った。
 それゆえ、ここから一刻も離れなければと焦りの色を見せていたのである。
 が、事はそう簡単には運ばなかった。
 この街をいち早く抜け出そうとしてライナーたちは、この街の地下に広がる鉱脈から掘り出したカイバー・クリスタルを運搬する帝国軍のタンクと鉢合わせする羽目になってしまった。
 そのタンクは大勢のストーム・トルーパーに護衛され、プロパガンダ放送を流しているところであった。
 “ジェダ市民の皆さん。我々は、正義と安全のための帝国です。”
 咄嗟に建物の陰に身を隠すライナーとアニ。
 こんな時にとライナーは舌打ちしたい気分であったが、このタンクがまだ地上を移動している限りは安全だということでもある。まぁ皮肉なことではあるが。
 
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                  - 13 : : 2018/05/05(土) 05:50:45
 見つかっては面倒ごとになると身を隠しつつ移動していく二人。
 とここで、アニはとあることに気が付いた。
 「ライナー。」
 「ああ。こいつは厄介なことになっちまったな。」
 銀河帝国のタンクが通っていくこの通りには、自分たちのほかにも息を潜めている者たちがいるようだった。
 その数は決して多くもないが少なくもない。
 物陰に隠れているものも入れば、一般市民を装って通りを歩いているものもいる。
 ________赤い閃光が火を噴いた。
 瞬く間に通りは赤いレーザーの応酬となり、爆発、閃光があたりを満たした。
 「よし! 行け行け行けッ!!」
 「帝国の奴らをぶっ殺せ!!」
 一人の攻撃を皮切りに、姿を潜めていたパルチザンたちが、路上から、建物の上から、一斉に帝国のタンクへと集中砲火を浴びせる。
 対して帝国軍のストームトルーパも負けじとレーザーで応戦。
 白昼堂々の不意打ちに、通りからはあっという間に火の手が上がった。
 
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                  - 14 : : 2018/07/09(月) 12:49:03
 「ったく、面倒なことになったな!」
 物陰に身を隠したままライナーはアニにそう毒づく。
 そう、自分の後ろにいるはずだったアニに。
 「!? アニ!?」
 振り返るとそこにアニがいなかった。
 しまったと思い、辺りを見渡すと、何とアニは物陰から飛び出していた。
 「おいおい!」
 銀河帝国のストーム・トルーパーを撃ち殺しながら走っていくアニを見て、ライナーは絶句した。
 くそ、なんて無茶をしやがるんだ。
 と、物陰から飛び出していったアニが一目散に走っていったその先には、人間の子供が一人泣き叫んでいた。
 「ママぁあぁぁぁッ!!」
 荒れ狂うレーザーの嵐を掻い潜り、アニはその子供を無理やり抱きかかえる。
 やむなくライナーも物陰からではあるがレーザーでアニを援護。
 アニは何とか子供を戦場から救い出し、戦闘騒ぎから物陰に身を潜めていた母親の元に子供を渡したのである。
 
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                  - 15 : : 2018/07/09(月) 12:51:07
 一目散に子供を抱きかかえて逃げていく母親を尻目に、ため息交じりにライナーが呟く。
 「よし、俺たちも逃げるぞ。」
 勿論、これだけ目立つことをしておきながらやすやすと逃がしてくれる銀河帝国ではない。
 銃弾の嵐に巻き込まれ、アニは追い詰められていた。
 何とか身を隠そうと、タンクの物陰に身を寄せるアニ。
 と、ここで建物の上から、パルチザンの一人が爆弾を掲げた。
 「アニ!? クソッ!!」
 ライナーはやむなく引き金を引いた。
 「ぐあっ!?」
 パルチザンの一人は撃たれて建物の上から落下。
 ________ドゴオォオオォンッ!!
 派手に爆発して建物の真下にいたパルチザンを巻き込んだ。
 こうなったらヤケクソとライナーはタンクへと飛び出し、爆発に動揺した帝国軍の間を縫ってアニの腕を引っ張っていった。
 
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                  - 16 : : 2018/07/20(金) 11:12:34
 ________ドゴオォオオォンッ!!
 再び巻き起こる爆発。
 別のパルチザンがライナー同様にタンクに近づき、爆弾を投げつけてタンクを爆破。
 タンクの残骸にパルチザンたちが集まり、護送していたカイバー・クリスタルを盗み出し始めた。
 とここで、帝国軍の後詰が駆けつけてくる。
 しかも、二足歩行戦車――――AT-STまで一緒に。
 ________ビュビュビュウッ! ビュビュビュウッ!
 AT-STに搭載されたヘビーレーザーが火を噴くなか、散り散りに逃げていくパルチザンたちに交じって、ライナーとアニも逃げていく。
 裏通りに身を隠そうとする二人であったが。
 「いたぞッ!!」
 「撃てッ!!」
 ストーム・トルーパーの追撃は執拗であった。
 狭い路地で銃撃戦を繰り広げるさなか、ストーム・トルーパーたちがアニへと近づいていく。
 「!! アニ、そっち行ったぞ!!」
 ライナーがそう叫ぶのが早かったか、それとも、アニの動作のほうが早かったか。
 「はぁッ!!」
 「あう!!!」
 「ぐあぁ!!!」
 アニの強烈なキックが白い装甲を打ち砕いた。
 進撃の本編でも建物の壁を蹴り崩すあのキックをもろに浴びたストーム・トルーパーに関しては哀れとしか言いようがない。
 
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                  - 17 : : 2018/07/20(金) 11:13:11
 「・・・・・・何だが違う世界でキックを喰らった気がするな。」
 背中に何か冷たいものを感じるライナーであった。
 そして・・・・・・・・・・・・
 ________ゴォンッ!!
 次にアニは後ろから近付いてきた黒い帝国軍のドロイドを蹴り倒した。
 僅かにハッとした表情を浮かべるアニ。
 とそこに、その黒いドロイドと同じ外観をしたK-2SOがやってきた。
 K-2SO「私と違うと分かっていて蹴り倒したのですか?」
 アニ「も、もちろん。」
 ライナー「船で待ってろと言ったはずだぞ!?」
 K-2SO「退屈だったもので。」
 悪びれずに口答えするK-2SOへ向けて、アニに倒されたストーム・トルーパーが爆弾を投げつける。
 が、K-2SOは何食わぬ顔で爆弾を掴むと、背後から迫っていたストーム・トルーパーの一隊にまるでポイ捨てするかのように、彼らに背を向けたまま爆弾を投げつけた。
 ________ドゴオォオオォンッ!!
 「しかしライナーの言うとおりでしたね。ここは少し物騒です。」
 ストーム・トルーパーの一隊を吹き飛ばし、とぼけた口調でしれっとそういうK-2SOに、ライナーはやれやれとため息をついた。
 
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                  - 18 : : 2018/09/23(日) 23:44:50
 「全く・・・・・・。アニ、K、ずらかるぞ。」
 頷くアニ。その後をついていくK-2SO。
 裏路地を通り、別の通りへと出ていく三人であったが・・・・・・。
 「ライナー。」
 「分かってるさ、アニ。」
 通りの先には墜落したXウィング、それを取り囲む帝国軍の兵士たちの姿。
 つくづくついていないと心の中で舌打ちをしつつ踵を返す三人であったが、それを見逃す帝国軍でもなかった。
 「おい、そいつらをどこに連れていく?」
 ストーム・トルーパーの一人がK-2SOに近づいてくる。
 どうやら、元々は帝国軍のドロイドであるK-2SOが、囚人を連行していくものだと勘違いしたらしかった。
 咄嗟にK-2SOは機転を利かせようとしてしゃべり始めた。
 K-2SO「独房から出して、独房へと連行します。」
 ストーム・トルーパー「よし、引き継ごう。どこの独房だ。」
 K-2SO「いいえ、結構です。私が連行します。」
 ライナー「おい、俺をどこに連れてこうってんだ?」
 K-2SO「うるさいッ!」
 鈍い音を立てて、ライナーの頬を文字通りの鉄拳で殴るK-2SO。
 痛そうな音があたりに響いたが、それでもストーム・トルーパーはなお怪しむのをやめなかった。
 
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                  - 19 : : 2018/09/23(日) 23:45:51
 ストーム・トルーパー「そこのドロイド、お前怪しいな。回路をチェックする。」
 K-2SO「失礼な!? 私は自分の回路を自分でチェックできます!」
 そうこうしているうちに三人の周りを、ストーム・トルーパーたちが囲み始めた。
 これでは兵士たちを出し抜いて逃げることもままならない。
 (ぐ、万事休すか・・・・・・。)
 冷や汗をかくライナーに、そっとブラスターに手をかけようとするアニ。
 かくなる上は一か八か、勝負に出るしか逃れるすべはない。
 __________そう覚悟した矢先に、不意に一人の男の声が通りに響いた。
 
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                  - 20 : : 2018/09/23(日) 23:48:01
 「その三人を放してあげるんだ。」
 そういって通りの片隅から立ち上がった男は、先ほどの盲目の男であった。
 その男は手に持った杖を頼りに、帝国軍の兵士たちの真っただ中へとゆっくり歩いてくる。
 その異様な姿に、ストーム・トルーパーたちは顔を見合わせた。
 「おいお前! ここで何してる!?」
 「あの男、盲いているのか?」
 「止まれ! 止まらないと撃つぞ!!」
 ストーム・トルーパーの足に力が入る。砂の音が微かに響く。
 別のストーム・トルーパーの手に力が入る。ブラスターのトリガーに指をかける音が微かに響く。
 __________これらすべての音を、その男は聞き分けた。
 レーザーが放たれたその瞬間、男は動いた。
 その動き、身のこなしの軽やかさは、アニを驚愕させるほどものであった。
 
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                  - 21 : : 2018/09/23(日) 23:48:32
 (一体なんなんだ? この動きは?)
 男はレーザーを躱すと、ストーム・トルーパーの一人に襲い掛かった。
 手に持った杖で殴りかかったと思うと、その兵士を盾にして、レーザーの嵐を防いでいた。
 次にアニが見たのは、その男が盾にした兵士の後ろから飛び出し、他の兵士たちを杖で殴り倒す姿。
 かと思えば足に杖を突き立て、痛がるストーム・トルーパーに一言。
 「おっと、足は大丈夫かい?」
 次の瞬間にはそのストーム・トルーパーをも、その男は杖の一撃で倒していた。
 すると、騒ぎを駆け付けた別のストーム・トルーパーの一隊が路地から走り出てきた。
 __________ビュビュビュビュビュウッ!!!
 突如耳をつんざくような轟音と共に放たれたレーザーは、馳せ参じたストーム・トルーパーたちを一掃した。
 ライナーとアニがその方向を見ると、そこにはもう一人の男が立っていた。
 その背中に巨大なタンクを背負い、タンクからケーブルで繋がれたヘビーレーザー砲を両手に持っている。
 すると、盲目の男がタンクを背負った男に文句をつけ始めた。
 「もう少しで当たるところだったぞ!? ポルコ!?」
 「礼ならいらねぇぞ、ファルコ。」
 盲目のウィルズの守護者、ファルコはなおも不満気であったが、ポルコは意にも介さないようであった。
 
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                  - 22 : : 2020/10/26(月) 14:18:01
- http://www.ssnote.net/users/homo 
 ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
 http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
 ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
 ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
 ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
 ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
 10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
 みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
 今回は誠にすみませんでした。
 13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
 >>12
 みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
 現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
 私自身の謝罪を忘れていました。すいません
 改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
 今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
 あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
 SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
 本当に今回はすみませんでした。
 ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
 http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
 ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
 56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 ごめんなさい。
 58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 ずっとここ見てました。
 怖くて怖くてたまらないんです。
 61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
 お願いです、やめてください。
 65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 元はといえば私の責任なんです。
 お願いです、許してください
 67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 アカウントは消します。サブ垢もです。
 もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
 どうかお許しください…
 68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 これは嘘じゃないです。
 本当にお願いします…
 79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 ホントにやめてください…お願いします…
 85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 それに関しては本当に申し訳ありません。
 若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
 お願いですから今回だけはお慈悲をください
 89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 もう二度としませんから…
 お願いです、許してください…
 5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
 ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
 本当に申し訳ございませんでした。
 元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
 私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
 今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
 
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