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  1. 1 : : 2018/01/05(金) 07:08:39
    初投稿です!
    改善点やこうした方が良いというようなアドバイスなどがあると嬉しいです(´・ω・`;)
    あと更新は遅くなると思われます…


    またこのssは苗木が安価でコロシアイを止めます。
    1.エロや過激なグロの安価は取り消されます

    2.キャラ崩壊が起こったり、本編とは違うストーリーになります

    苗木の超高校級の才能が何かによって選択肢が変わるかも………?
  2. 2 : : 2018/01/05(金) 07:11:42
    トリップ間違えました……
  3. 3 : : 2018/01/05(金) 07:12:42
    試し
  4. 4 : : 2018/01/05(金) 07:19:46
    苗木の才能が変わるため、新たな幸運が加わり、16人ではなく17人の高校生たちとなります!
  5. 5 : : 2018/01/05(金) 07:27:55
    >>5
    超高校級の幸運は……
    1.男
    2.女
  6. 6 : : 2018/01/05(金) 07:28:50
    間違えた…
    >>7超高校級の幸運は……
    1.男
    2.女
  7. 7 : : 2018/01/05(金) 07:45:51
    女性陣はヤンデレになるかもしれないから、1の男
  8. 8 : : 2018/01/05(金) 07:50:25
    >>7
    男ですね!分かりました(๑•̀ㅂ•́)و了解✧
  9. 9 : : 2018/01/05(金) 08:09:10
    名前とトリップ付け忘れました……次から気をつけます。
  10. 10 : : 2018/01/05(金) 12:16:44
    午後(10時以降)にまた更新します
  11. 11 : : 2018/01/05(金) 15:40:08
    霧切さんの苗木くんへのフォロー楽しみ
  12. 12 : : 2018/01/05(金) 23:16:35
    遅くなってすみませんでした。
    続き更新します!
  13. 13 : : 2018/01/05(金) 23:37:37
    -希望ヶ峰学園 校門前ー

    ボクの名前は苗木誠だ。
    各分野において、超一流の才能を持った超高校級の生徒たちが集まるこの希望ヶ峰学園にスカウトされた。

    そして、ボクは超高校級の______



    >>14
    安価です。苗木誠の超高校級の才能をお願いします。
    『超高校級の○○○』という感じにしてくださると嬉しいです(´・ω・`;)

  14. 14 : : 2018/01/05(金) 23:39:40
    理不尽
  15. 15 : : 2018/01/05(金) 23:48:18
  16. 16 : : 2018/01/06(土) 00:10:30
    そして、ボクは『超高校級の理不尽』だ…………

    苗木「なんだろう……本当に希望ヶ峰学園にスカウトされたのかどうか怪しくなってくるよ…」

    苗木「まぁ、確かに小さい頃からいろいろ理不尽な目にあってるんだけと……」

    道路の脇に落ちてた財布を交番に届けようとした時に、落とした持ち主に会い盗まれたと勘違いされたり…
    小学生の頃には、テストの点数の付け間違いに気づいて先生に指摘するとキレられ………
    しまいには、青信号を渡ってるときに信号無視て軽トラに轢かれそうになって、運転手に罵倒された時もあった………


    ボク昔のことを思い出し、テンションを下げながらも数日前に見た希望ヶ峰学園のスレッドを思い出す。

  17. 17 : : 2018/01/06(土) 00:29:44
    そのスレッドにはボク以外の超高校級の人たちについて書かれていた。

    国民的アイドルグループに所属している『超高校級のアイドル』
    高校野球大会の優勝チームのエース『超高校級の野球選手』
    人気モデルで表紙を飾る『超高校級のギャル』

    …………なんだか、今年の超高校級の人たちについての事を思い出すと、本当にボクは理不尽な気がして悲しくなってきた。

    ……その中には、ボクの事についても書かれていた。
    なんで知っているのか不思議だ。というか少し怖い。いや、少しどころでない。凄く怖い。
  18. 18 : : 2018/01/06(土) 00:40:59
    ……え?何が怖いかって……?
    それは………

    苗木「どうしてこんなにボクの日常の悲惨劇を知っているんだ!?」

    この独り言がもしスレだったら『(泣)』とでも入れているだろう……
    入学通知に書いてあった『超高校級の理不尽』を見た瞬間、こまる曰く、ボクが気絶したとかしてないとか……
  19. 19 : : 2018/01/06(土) 00:57:48
    苗木「……はぁ………」

    なぜ理不尽な目にあってる事を希望ヶ峰学園が知ってのか一瞬だけ気になった____が

    苗木「こんな事いつまでも考えててもダメだ!」

    ネガティブな事を考えるのを止めて、自分を奮い立たせる。
    大丈夫、登校初日から理不尽な目に合うわけがない。いや、合いたくもない。
    希望の学園だし………きっと何とかなるはず。

    苗木「玄関ホールに向かおう」

    ボクは玄関ホールに着き、置時計が7時10分を指しているのを見た。結構時間はある。
    先に学園の中を見て回ろうと思い、1歩踏み出す。

    踏み出した途端、視界がぐるぐると歪み始める。
    苗木「………えっ!?」

    ________そしてボクは気付く。ボクはやっぱり『超高校級の理不尽』だったと。
  20. 20 : : 2018/01/06(土) 01:02:29
    ~PROLOGUE ようこそ絶望学園~
  21. 21 : : 2018/01/06(土) 01:05:00
    今日……というかもう日にちが変わりましたが、今回これで終わりです!
    更新遅くてすみませんでした………

    次の更新は10時頃になると思います!
  22. 22 : : 2018/01/07(日) 00:45:41
    ??「______い___ま__と_____き___」



    ??「___お_い____ま__と____き____ろ」



    ??「おい_____誠、起きろ」

    それは聞き覚えのある声だった。
    ボクは伏せた顔をゆっくりと上げ、目の前の人物に驚く。

    (どうして……彼がボクの目の前に?)

    ボクが口を開こうとするが、その前に彼はボクに言葉をかけた。

    ??「おー、起きたかー?おはよ」

    棒読みに近いこの声___間違いない。

    ??「久しぶり……2年ぶり…だよなー?」

    苗木「う、うん2年ぶりであってると思うよ」

    苗木「久しぶり_____凪クン」
  23. 23 : : 2018/01/07(日) 00:56:48
    黒髪の長髪を細長く束ね、ネックウォーマーを首にかけている彼は『[ruby]日暮凪(ひぐれなぎ)[/ruby]』である。

  24. 24 : : 2018/01/07(日) 01:05:45
    確かめとして、少し打ちます
    本編とは関係ありません。

    [ruby]梨(なし)[/ruby]
  25. 25 : : 2018/01/07(日) 01:07:00
    やっぱり、ダメでした………
    本編に戻ります。すみません(´Д`|||)
  26. 26 : : 2018/01/07(日) 01:24:34
    目の前に彼の名は『日暮 凪(ヒグレ ナギ)』

    相変わらず黒髪の長髪を細長く束ねていて、それを指でくるくると回している。

    まず、ボクと彼との関係を説明しよう。

    ………ボクと彼とは【幼馴染】だ。保育園から中1の時までずっと一緒で、運良く近所に住んでいたんだ。
    彼は中2になる時に引っ越ししてそれからは、手紙ででしかやり取りをしなくなった。

    引っ越ししてしまった後、『初めて』ボク達はここで再会を果たしている。

    (ん………?初めて?ハジメテ……?)
  27. 27 : : 2018/01/07(日) 01:39:57
    日暮「………?どーしたんだ?ぼーっとして」

    苗木「い、いや何でもないよ………それよりなんで凪クンがここにいるの?」

    ボクは『初めて』に対して、何か引っかかってた気がした。
    ……気のせいかなにかだろうと思い、頭の隅に置いた。

    日暮「いや、いざ学園の中に入ろうと思ったら気を失って________」

    (………え?)

    苗木「ちょ、ちょっと待って!!」

    日暮「だよなー。やっぱし、信じれないなー」

    苗木「そうじゃなくて……!!ボクも同じだよ。それ……」

    苗木の発言に少しだけ日暮は目を丸くした。そして、少しだけ間を置いて、日暮が言う。

    日暮「………そーいえば、このパンフレットなんだけどさー……」
  28. 28 : : 2018/01/07(日) 02:07:32
    日暮かぁ...サポート役ですかね?


  29. 29 : : 2018/01/07(日) 09:44:59
    >>28
    まぁ、間違ってはいないですね( ´−ω−` )
  30. 30 : : 2018/01/07(日) 11:10:53
    苗木「パンフレット………?」

    ボクは日暮に差し出されたパンフレットを見る。

    日暮「汚たなーい字で入学案内って書いてあるんだけど……どーゆうことだと思う??」

    苗木「………入学案内?ってことはここは希望ヶ峰学園ってこと____」

    (あれ、それだったら超高校級じゃない凪クンがここにいるんだ?)

    苗木「な、凪クン………」

    日暮「………??なんだ?」

    苗木「えっと、キミって希望ヶ峰学園の生徒じゃないよね?」

    日暮「なーに言ってんだ。……………あー、そーいえば伝えるの忘れてたな」

    日暮「オレは『超高校級の幸運』だ」

    ボクは目を丸くした。まさか、彼が普通の学生の中から選ばれるなんて____

    日暮「まぁ、そんなことより……あれ見ろよ」

    日暮は窓側に向かって指をさす。
    本来なら窓があるべき場所に、鉄板が打ち付けられている。

    苗木「てっ、鉄板……?どうしてそんなものが……」

    日暮「さぁな。………そーいえば、8時集合……だっけ?」

    苗木「うん。そうだよ」

    時計を見ると_______7時半だった。
  31. 31 : : 2018/01/07(日) 11:26:50
    苗木「ねぇ、凪クン」

    日暮「ん、今度はなんだ?」


    【選択肢(安価)】
    >>32 選んでください。
    1.「玄関ホールに行ってみない?」
    (玄関ホールに集まった人と本編より長く会話ができます)

    2.「ちょっとだけ他の教室でも見て周らない?」
    (少しだけ探索と一部の部屋で、玄関ホールに集まっていない人と会話することができます)
  32. 32 : : 2018/01/07(日) 11:39:06
    1で
  33. 33 : : 2018/01/07(日) 11:55:22
    苗木「ねぇ、凪クン」

    日暮「ん、今度はなんだ?」

    苗木「玄関ホールに行ってみない?」

    日暮「………どーして?」

    苗木「だ、だって多分ここは希望ヶ峰学園なんでしょ?」

    苗木「それならさ、他の超高校級の生徒達も、集合場所の玄関ホールにいるかもしれないし…………」

    そう言ってボク達は玄関ホールへ移動した。

    そして扉を開けると____何人か人がいた。
  34. 34 : : 2018/01/07(日) 13:31:26
    数えてみると、そこには10人ほど人がいた。

    ???「オメーらもここの新入生か?」

    苗木「じゃあ…キミ達も…!?」

    ???「うん。今日、希望ヶ峰学園に入学する予定の…新入生だよ」

    ???「これで12人ですか……」

    ボクは辺りを見わたす

    苗木「えっと、あの…はじめまして…苗木 誠って言います…」

    日暮「………オレは日暮 凪」

    苗木「えっと、なんかいつの間にか寝てて………」

    ???「え?オメーもそうなんか?」

    苗木「『も』ってことは……やっぱり…」

    日暮「………………………」

    ???「異常だ…これは間違いなく異常事態宣言発令ですぞ!」

    苗木「えっ、てことはここの皆も……いつの間にか寝ていたってこと?」

    ボクが頭を混乱させながら話すとまた、扉が開いた。
    振り向くと青い髪の美少女がそこに立っていた。

  35. 35 : : 2018/01/07(日) 14:47:22
    ボクは彼女を知っている。
    彼女の名前は舞園 さやか_______確か、『超高校級のアイドル』である。

    舞園「……えっーと…こんにちは。舞園さやかです。皆さんは………??」


    そう言って彼女は不思議そうにボク達12人を見渡す。ボクは彼女と目があったが、つい逸らしてしまう。


    ???「舞園さやか殿ももしかして………」

    舞園「……?」

    ???「いつの間にか気を失ってたとか……寝てたとか言わねーよな?」

    舞園「…!?なぜそれを……」

    ???「僕たち全員いつの間にか寝ていたんだ………」


    髪の短い少女がおどろおどろそう言うと、舞園は少し驚き口を閉じてしまう。


    苗木「えっ、えっとさ、ほら。自己紹介でもしない??時間もあるし…」


    そう言ってボク達13人は自己紹介しあう。
    『超高校級のアイドル』の舞園さん。
    『超高校級の文学少女』の腐川さん。
    『超高校級のスイマー』の朝日奈さん。
    『超高校級の格闘家』の大神さん。
    『超高校級のプログラマー』の不二咲さん。
    『超高校級の同人作家』の山田クン。
    『超高校級の風紀委員』の石丸クン。
    『超高校級の野球選手』の桑田クン。
    『超高校級の占い師』の葉隠くん。
    『超高校級の暴走族』の大和田くん。

    そして_______『超高校級の???』の霧切さん。

    ボク達は一通り自己紹介を終える。
    ………すると舞園は苗木に話しかけてきた。
  36. 36 : : 2018/01/07(日) 17:22:27
    霧切さん死亡パターンあるんだよな……今回
  37. 37 : : 2018/01/08(月) 00:13:04
    >>36
    /(=◕ x ◕=)\訳が分からないよ

    海里さんのコメが純粋に嬉しいd(^_^o)
  38. 38 : : 2018/01/08(月) 16:32:17
    舞園「あ、あの……苗木君」

    苗木「な、なんだい舞園さん」


    ボクは近寄ってきた舞園さんに思わず驚いてしまう。


    舞園「苗木君って、ひょっとすると根黒六中じゃないですか?ほら、確か二組の……」

    苗木「うん、そうだけど…」


    ボクがそう答えると、彼女は顔を明るくした。


    舞園「…やっぱり!」ニコッ

    舞園「私も同じ根黒六中だったんです!四組にいたんですけど、知ってます?」

    苗木「知ってるも何も…」


    彼女は中学時代から、超が何個もつくほど有名人だった…
    ボクが知らないはずない……………凪クンは知ってるかどうか分からないけど。

    でもボクはそんな事より驚いた事があった。


    (舞園さんが、ボクを覚えててくれた……!?)
    (同じクラスだった訳もなく、まともに話したことすらなかったのに……!!)


    ボクがそう内心驚いていると彼女は話しかけてきた。

    舞園「どうか…しました…?」

    苗木「…いや、ちょっと驚いちゃってさ。舞園さんが、ボクを覚えてるとは思わなくて…」

    舞園「覚えてるに決まってるじゃないですか!だって同じ中学校だったんですよ?」
  39. 39 : : 2018/01/08(月) 16:50:05
    苗木「同じ中学校って…でも同級生ならたくさんいたし…。それにボクなんか、どこにでもいる目立たな______」


    『どこにでもいる目立たないヤツで…。』
    そう言いかけてボクは口を閉じる。……………理不尽。


    (そうだ、ボクは週に何回も理不尽な目にあっている。不運な事ならもっとたくさん……)

    舞園「確かに不運な事……理不尽な目にあったこともたくさんありましたね」

    苗木「…………えっ!?」

    舞園「実はエスパーなんです」

    舞園「嘘です。ただの勘です」ニコッ

    (鋭すぎるでしょ…………)

    舞園「でも、苗木君。…………苗木には優しいところがあるのも、私は知っているんですよ」


    その発言にボクはまた、舞園さんに驚かされる。

    驚かされた直後にまた再び扉が開く。
  40. 40 : : 2018/01/08(月) 17:13:39
    再び扉が開かれそこにいたのは…………

    【選択肢(安価)】
    >>41 この選択肢は特にストーリーに影響はありません
    1.セレスティアなんとかさん
    2.かませ眼鏡

    残姉ちゃんは一番最後!
  41. 41 : : 2018/01/08(月) 17:56:24
    1で
  42. 42 : : 2018/01/08(月) 18:40:35
    再び扉が開かれ、そこにいたの人はゴスロリを着ていた。

    ???「…皆さん、ご機嫌よう。わたくしはセレスティア・ルーデンルクです」

    桑田「セレス……なんだって?」

    セレス「セレスティア・ルーデンベルク………わたくしの名前ですわよ」

    (明らかに日本人……だよね?)

    苗木「ボクの名前は苗木誠だよ…………えっと、セレスティアさんも希望ヶ峰学園の生徒だよね?」

    セレス「そうです。後、‘‘セレス’’と呼んでくださって結構ですわ」

    日暮「………」


    ………凪クンや他の何人かも苦笑いをしている。

    朝日奈「日本人……だよね??」

    セレス「それが何か?」

    朝日奈「……出来ればなんだけどさ、本名を………………」

    セレス「うふふ、嫌ですわ。わたくしの本名はセレスティア・ルーデンベルクですわよ」ニコッ

    セレス「‘‘セレス’’と呼んでくださって結構ですわ…!」( ◠‿◠ )
  43. 43 : : 2018/01/08(月) 19:57:59
    セレスさんが笑顔を見せて言った途端またしても扉が開かれる。


    ???「…………………」


    その人はこちらを見下しながら腕組みをしている。
    ボクには、人を寄せ付けないオーラを放っている気がした。


    ???「…………………俺は十神白________「どーも。江ノ島盾子でーす」

    十神なんとかっていう人は扉を開けた彼女の声にかき消された。


    十神「おい、貴様…………」

    江ノ島「なにかー?」

    (あれ………?雑誌で見たのと違う気が…)

    能天気に江ノ島さんが言うと十神なんとかっていう人が言い争いを始めようとする………が。

    苗木「お、落ち着いて!二人とも………」

    江ノ島「あー、ほんとマジ最悪!あたしの荷物もケータイも行方不明だし…」

    不二咲「そ、そう言えば…PDAがどこにもないよぉ……」

    石丸「それに、妙なのは、この玄関ホールもだ!僕が入って来た時には…あんな物なんてなかったぞ」

    江ノ島「もしかして…犯罪チックな事に巻き込まれたんじゃ…?」

    桑田「誘拐…とか?」

    日暮「だったら、どーやってこの人数を攫(さら)ってくるんだ………」

    桑田クンの発言に呆れたように凪クンは反応した。
  44. 44 : : 2018/01/08(月) 21:16:26
    桑田「確かに………そうだな」

    葉隠「そう、シケタ面してんなって…どうせ、学園が企画したオリエンテーションかなんかだべ?」

    不二咲「…そっかぁ。みんなを驚かせる為のドッキリイベントだね?」

    桑田「何よ、そういう事なの…?ならオレも昼寝させてもらっちゃうよ?」

    日暮「………………フラグが立った気がする」ボソッ

    苗木「………え??」

    日暮「なんでもなーい」

    凪クンが何か言った気がするが、いつもの棒読みのようなトーンで答えた。

    桑田「オレも、昨日夜更かししたんで、デビル睡魔が…」

    すると、突然 “それ” は始まった。

    『キーン、コーン…カーン、コーン…』

    チャイムが鳴り終わると、テレビ画面の様な物に何かが映りでる。

    ???「あー、あー…!マイクテスっ、マイクテスッ!大丈夫聞こえてるよね?」

    ???「今から、入学式を執り行いたいと思いますので…至急、体育館までお集まりくださ〜い。…て事で、ヨロシク!」

    江ノ島「なに…?なんなの、今の…?」

    日暮「青い狸ロボットみたいな声だったなー」

    ………それはなんだが言ってはいけない気がするよ…凪クン。


    十神「俺は先に行くぞ…」

    十神クンがそう言うと一人、また一人と体育館へ足を運んでいった。

    ボクも凪クンや舞園さんと一緒に体育館へと向かう。
  45. 45 : : 2018/01/08(月) 22:22:19
    体育館の前の部屋で何人かが集まった。ショーウインドウがあった。


    苗木「ここにいても仕方ないよな…」


    そう言ってボクは扉を開け不安と恐怖を抑えながら、体育館に入る。
    そこでボクらを待ち受けていたのは___

    苗木「入学式…みたいだね?どっからどう見ても…」

    日暮「赤いカーペットもちゃーんと引いてあるしなぁ」

    葉隠「ほら、俺の言った通りだべ?実際のところ『普通』の入学式じゃねーか」


    その直後、僕らは『普通じゃない』光景を目の当たりにする。


    ???「オーイ、全員集まった〜!?それじゃあ、そろそろ始めよっか!!」


    熊の様な…白黒分かれた訳のわからないな物体が、そこに現れる。


    不二咲「え…?ヌイグルミ…?」

    ???「ヌイグルミじゃないよ!」

    モノクマ「ボクはモノクマだよ!キミたちの…この学園の…学園長なのだッ!」

    モノクマ「ヨロシクねッ!」


    そう言うと山田クンと石丸クンが話し出す。山田クンは驚き、石丸クンはそれを落ちつかせようとしている。


    モノクマ「だからさぁ…ヌイグルミじゃなくて…モノクマなんですけど!しかも学園長なんですけど!」


    またしても山田クンは驚く。大和田クンはただのラジコンだと言いはる。

    それを聞いてモノクマは、落ち込みながらも遠隔操作システムが搭載されている……などと話し出す。

    さらには『この学園だけで一生ここで暮らしていく』や外とは完全にシャットアウトされている事なども話し出した。

    モノクマ「学園から出たい人の為に、ある特別ルールを設けたのですっ!」

    モノクマ「それが『卒業』というルール!』

    そう言うとまたモノクマは説明し出した。でも今度はさっきの驚きを何倍も返すような事を言うのだった……

    モノクマ「『誰かを殺した生徒だけがここから出られる…』それだけの簡単なルールだよ。」

    桑田クン達がその言葉に反応するが、モノクマの言うルールの変更などは無かった。
    そして、今度は大和田クンがモノクマを掴む。
  46. 46 : : 2018/01/08(月) 23:00:13
    冬休み終わるので、明日からの月〜金のほとんどは昼には更新出来ません。
    主に更新は平日は11時頃からとなります【寝室】*-ω-)ノ" オヤスミー♪
  47. 47 : : 2018/01/09(火) 15:11:06
    早帰りだったんで17時あたりまで投稿します。
  48. 48 : : 2018/01/09(火) 15:58:35
    モノクマ「キャー!学園長への暴力は校則違反だよ〜ッ!?」

    ……ピコ………ピコ………ピコ


    なにやら怪しい音がする………


    …ピコ……ピコ……ピコ
    …ピコピコピコピコピコピコ

    霧切「危ない、投げて…ッ!」

    日暮「………………まさか…!?」ハッ

    大和田「あ…?」

    霧切「いいから早く…ッ!」


    そして大和田クンはモノクマを放り投げた。

    ドオオォォォォン!!!

    モノクマは爆発した。

    大和田「ば、爆発…しやがった….」

    不二咲「でも、爆発したって事は…あのヌイグルミも…壊れて…」

    モノクマ「ヌイグルミじゃなくてモノクマ!!」


    またモノクマが現れた。


    大和田「テ、テメェ…!さっきの…マジに俺を殺そうとしやがったな…」

    モノクマ「今のは、特別に警告だけで許すけど、今後は気を付けてよね」

    モノクマ「校則を破るもの者を発見した場合は、今みたいなグレードな体罰を発動しちゃうからねっ!」

    日暮「危なさすぎないかー?このパンダ」

    モノクマ「だーかーら!パンダじゃなくてモノクマだょッ!」

    日暮「分かった。モノクマねー……………よーし、覚えた。えーと、ドラ○もんだな」

    モノクマ「アレと一緒にしないでよ!キミ絶対に、わざと間違えてるでしょ…ッ!」ムカムカ


    凪クンの名前の間違いは、おそらくワザとだろう。
    彼は、『昔から人の名前を覚えるのが苦手』だったけど、本当に覚えてない時はあんなに堂々としていない。
  49. 49 : : 2018/01/09(火) 17:03:43
    モノクマ「もうボクはしーらないっ!」

    バラバラバラバラバラバラ

    …………何かか落ちた。


    日暮「これは………!」

    舞園「何でしょうか……それ」


    凪クンは驚き、そして舞園さんは怯えていた。


    (また爆弾か何か………!?)

    モノクマ「それは生徒電子手帳だよ!決して爆弾とか怪しい物なんかじゃないから!!」ムカムカ

    モノクマ「オマエラ、学園生活に欠かすことの出来ない必需品だから、絶対にそれをなくしちゃダメだぞ!」

    日暮「……………」スッ

    日暮「…………コレってどれが誰のか分からねーんだけど…」

    モノクマ「起動時に自分の本名が表示されるから、それをオマエラで勝手に確認すればいいだろ……」イライラ

    モノクマ「じゃあもういいでしょ!これで入学式を終わり〜、終わり〜!じゃあねっ!」

    セレス(てことは、わたくしの本名も………!?でもまぁわたくしが配れば……)

    日暮「……………試しに一つ起動させてみるか……」ボソッ

    日暮(安広多恵子………?女の子?)

    日暮「これ安広多恵子……のだってさー。ここに置いと_____

    セレス「その名前で呼ぶなぁぁぁ!!ビチグソがあぁぁぁぁ!」


    セレスさんがなぜか凄い剣幕をたてて怒鳴っている。


    日暮「……………??」

    朝日奈「セレス………ちゃん?」

    桑田「あ、分かったぜ!セレスの本名は安広多恵子なんだな!」

    葉隠「やすひろって俺と同じじゃねーか!!はははー」

    セレス「ウニ頭と一緒にしないでくださる???」ゴゴゴゴゴ

    葉隠「ひいぃ……!!」


    さっきまでの緊張した糸が解けていった気がした。けれど………
  50. 50 : : 2018/01/09(火) 18:27:48
    十神「騒がしいぞ、愚民…………少しは大人しく出来ないのか。猿みたいな奴らめ。」


    十神クンが煽るような発言をした。


    朝日奈「猿じゃないよ!人間だよ!」

    桑田「そーだ!元はと言えば…」

    霧切「落ち着いて…………今は口喧嘩をしてる場合じゃないわ」

    石丸「霧切くんの言う通りだ!!空気を乱すような発言は止めたまえ!」

    不二咲「そ、そうだよぉ……喧嘩は、だめだよぉ…」


    霧切さんは冷静に、石丸クンは堂々と、不二咲さんは涙目でそう言った。


    日暮「………えっと………なんかゴメン??」

    セレス(わたくしとした事が………)

    セレス「確かに今のは騒がしかったですわね。わたくしと………ウニや…葉隠君と桑田君も含めて…」

    その後、葉隠クンは謝ったが桑田クンは文句を言っていた。

    ちなみにこの口論から数分後、石丸クンと凪クンで電子生徒手帳をみんなに配り終えた。


    江ノ島(戦刃)(盾子ちゃん………なんかすごーく平和的な雰囲気になってるよ…)

    江ノ島(戦刃)「ねぇ、あんた達……この状況でなんでそんなに呑気にしていられる訳?」

    江ノ島(戦刃)「誰かに……殺されるかもしれないんだよ!?」


    江ノ島さんが叫ぶとみんなが黙りこんだ。……………あたりに重い空気が漂うのが分かった。

    ー情報処理室ー

    江ノ島「めっずらしーいぃ!さっきから、残姉ちゃんが残念してないよぉぉ〜!」

    江ノ島「残念してない………残姉さんなんて絶望…的です」

    江ノ島「しかも多恵子ちゃんの本名がバレるなんてね〜うぷぷ」

    江ノ島「さあ『理不尽』の苗木と『幸運』の日暮……不運コンビ達はこの絶望をどう回避するのかな……?

    ~PROLOGUE ようこそ絶望学園 END~

    -TO BE CONNECTED-
  51. 51 : : 2018/01/10(水) 18:16:01
    ~CHAPTER 1 イキキル~



    ~CHAPTER 1 惨劇ヲ回避セヨ~
  52. 52 : : 2018/01/10(水) 23:29:11
    朝日奈「こ、殺すだなんて………変な事を言わないでよ!」

    不二咲「それにぃ………もしかしたらだけど、逃げ道がある…かもしれないんだよ??」グスッ

    苗木「だから他の皆も………」

    霧切「学園内を探索しようって訳ね」

    江ノ島「うぅ………」

    江ノ島(こんなに言われたら何も言えないよ!!)


    ボク達の発言に対して、江ノ島さんは何も言えず終わった。


    不二咲「あ、でもその前に電子手帳に書いてあったこの『校則』を確認した方がいいと思うんだ……


    そして皆は校則を1〜5の項目まで見ていく。


    舞園「あの…ちょっといいですか…」


    舞園さんが6番の項目について質問する。

    十神「…卒業したいなら、誰にも知られないように殺せという事だろう」


    その質問に対して十神クンが答えた。
    そして朝日奈さんや石丸クン達が探索する事を意気込んだ。


    十神「…俺は一人でいくぞ」

    それに対して江ノ島さんは、それは流れ的におかしいと言った。

  53. 53 : : 2018/01/11(木) 19:19:52
    十神「すでに他人を殺そうと目論んでるヤツが、この中にいるかもしれない…そんなヤツと一緒に行動しろと言うのか?」

    十神「……それに、貴様は実際に俺と同じような事を言ったじゃないか」

    十神「…俺は自分の思った通りに行動させてもらう」

    大和田「待てコラ…んな勝手は許さねぇぞ…」

    十神「…どけよ、プランクトン」


    十神クンの発言は、大和田の癇に障るものだった。周りの皆は、二人を見つめていた。


    大和田「ああッ!?どういう意味だ!?」


    …………ボク達の思った通りに、起きしまった…暴力沙汰になる可能性がある口論を。


    (と、止めないと!!)

    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ!ケンカはマズイって!」

    大和田「あぁ?なんだオメェ…キレイ事言ったな?そいつは説教かぁ?オレに教えを説くっつーのか!?」

    (ヤバい………これはヤバい…)


    …………今までの経験則と直感でボクは思った_____このままだと、おそらく殴られる。

    (どうすればいいんだ……?そうだ…)

    【選択肢(安価)】
    >>54 安価お願いします!

    1.「い、いや、そんなつもりはないんだ…」本編ルート

    2.「……………………………」無言
    気絶せずに、舞園や日暮と一緒に探索するルート







  54. 54 : : 2018/01/11(木) 19:36:18
    1で、大和田が優しくしてくれそう
  55. 55 : : 2018/01/11(木) 23:52:47
    >>54 安価ありがとうございます!
    生き残れなかったメンバー達の活躍も入れたいところなんですがね……結末をまだ考えてないのですよ(´・ω・`;)

    大和田「オレに教えを説くっつーのか!?」

    苗木「い、いやそんなつもりはないんだ…」

    大和田「るせぇっ!!」


    あ、間違えたと気付いた時には_______殴られ………吹っ飛んだ。そしてボクは意識が途切れた。


    ______

    ______________

    _________________________







    そして、ボクは目を覚ました。


    苗木「あれ………?」


    目の前に入ってきたのは、見たことのない部屋だった。


    (ここは、どこなんだ?)


    そしてボクは部屋の中の探索を始める…特に変わった所のないベッド…メモ帳に、工具セット……そして何故か開かない扉。

    なんとなくだけど、これは3番の校則に載ってた個室………ボクの個室だろう。
    けれど一つだけ気になることがあった…

    (誰が、気を失ったボクを運んでくれたのかな……?)
  56. 56 : : 2018/01/12(金) 17:23:47
    (とりあえず、皆を探そう……)

    ボクは扉を開けると何かとぶつかった。


    ???「きゃっ!?」


    ボクとぶつかったのは舞園さんだった。


    苗木「ご、ごめん!!大丈夫…?」

    舞園「いえ、私の方こそごめんなさい…」

    そう言って、舞園さんは照れ臭そうに立ち上がった。

    舞園「あっ、でも苗木君の方こそ大丈夫ですか?その………大和田君にやられた傷は…」

    苗木「だ、大丈夫だよ!ボクならなんともないから!」

    苗木「そ、そういえばボクを部屋にまで運んでくれたのって……だれ??」

    舞園「………大和田君です」

    舞園「苗木君が気絶した後、自分の責任だとか言って苗木君の部屋まで運んだんですよ」

    (そうなんだ…………)


    意外だなぁと思いながらも、ボクは舞園さんと会話を続ける。
    どうやら、さっきぶつかったのは舞園さんがボクを呼びに来てくれただかららしい。
  57. 57 : : 2018/01/12(金) 17:43:06
    舞園「もし……具合が良ければ、苗木君にも食堂に来て欲しいんですけど……」

    苗木「いいけど……どうして?」

    舞園「苗木君が気を失った後に、私達はこの学園の中を探索する事になったんです…………」

    舞園「探索した調査の結果を話し合う約束があって、その話し合いの場所が食堂なんですよ」

    (そうなんだ…………あれ?でもこの学園って外から見ると結構広そうだったよな……)

    苗木「も、もしかしてなんだけど……」

    舞園「……?なんですか??」

    苗木「ボクってもしかして結構寝ちゃってた…のかな??」


    ボクがぬけてしまったせいで、探索をするための労力が、一人分増えてしまったのではないのかと思った…………


    舞園「そう…ですね……」

    舞園「でも、その分具合も良くなってるみたいなので………良かったです」ニコッ


    けれど、ボクはその舞園さんの言葉を聞き、笑顔を見て、心が軽くなった気がした。
    …………これが超高校級のアイドルの力なのだろうか。
  58. 58 : : 2018/01/13(土) 12:08:08
    オリジナルキャラ(?)の日暮って狛枝じゃないですよね??
  59. 59 : : 2018/01/13(土) 13:21:05
    >>58
    希望厨ではありません(´・ω・`;)
    ちなみに、日暮凪の『凪』は、元々、女キャラだったら渚(なぎさ)にしようと思ってたんです。
    でも男キャラだったので、悩んで決断した結果が、『さ』をぬいて、凪にしました。
  60. 60 : : 2018/01/13(土) 15:58:50
    ボクは舞園さんとの会話を終えると食堂に向かう。
    食堂の壁にかけてある時計を見てみると、針は7時を指していた。


    (思っていたよりも結構寝てたんだな…)

    舞園「まだ他の皆さんは来ていないみたいですね……」

    苗木「そう…だね。もう少し待ってれば来るかな??」

    (まだ皆が来るのに時間がかかりそうだ……どうしようかな)


    【選択肢(安価】
    >>61 舞園ちゃんとの好感度アップをさせるか、させないかのイベントです。

    1.そのまましばらく待つ

    2.舞園さんと会話をする(内容もお願いします)


    好感度が上がれば上がるほど、コロシアイを阻止しやすくなります。

    もしかしたら、今後のコロシアイの阻止を手伝ってくれるかも………?(´− ` )
  61. 61 : : 2018/01/13(土) 19:13:37
    2.もしも殺人が起きたりしたら皆疑心暗鬼になっちゃうよね……まぁ僕は殺したりはしたくないし、舞園さんの事を好き(友達として)だし死んで欲しくない、だからなにか相談して欲しいことあったら言って?力になるから
  62. 62 : : 2018/01/13(土) 20:55:20
    >>61 ありがとうございます!


    苗木「ねぇ……舞園さん」

    舞園「どうしましたか?苗木君」


    ボクは舞園さんの目をまっすぐ見つめる。


    苗木「もしもの………そう、もしもの話なんだけど…さ…」

    舞園「……………」


    舞園さんは真剣にこちらを見ていた。ボクが真剣に言ってるのを分かっているみたいだった……


    苗木「コロシアイ____いや、殺人が起きたら、皆疑心暗鬼になっちゃうよね………」

    苗木「……ボクは絶対に人を殺したくない。それに舞園さんの事が(友達として)好きだし、死んで欲しくない……!」


    何故か、舞園さんは少しだけ目を丸くした。


    苗木「だから……さ。ボクなんかで良ければだけど、何か困った事があるなら相談して欲しいんだ………舞園さんの力になりたいんだよ」

    舞園「な、苗木……君……」

    舞園「……………」


    動揺したのか、舞園さんは顔を下におろした……


    苗木「あれ………?も、もしかして何か気に触るような事言っちゃった……?」

    舞園「ち、違いますよ!!」

    舞園「その……苗木君が心配してくれたのは嬉しいんですけど………す、好きって……!」


    ……そしてボクは気付いた。勘違いをさせてしまったことを。


    苗木「えっ!?え、えっと…好きっていうのはと、友達として……」

    舞園「…………………!!」ハッ

    舞園「で、ですよね……少しだけビックリしちゃいました……」

    【好感度アップ!】
    舞園さやかとの好感度が上がりました。
    舞園さやか ★☆☆☆☆☆
  63. 63 : : 2018/01/14(日) 01:03:43
    苗木「勘違いさせちゃってゴメンね…………」

    舞園「い、いえ……」

    舞園「…………………でも、苗木君。私は苗木君がいてホントに良かったと思っています」


    安心したかのような表情を舞園さんは浮かべた。


    舞園「…何だか、苗木君のおかげで元気が出てきました!」

    舞園「よーし、このお礼に私は苗木君の助手_______『超高校級の助手』になっちゃお!」

    苗木「え……………!?」

    舞園「苗木君が言ってくれたように、私も………苗木君の力になりたいんです!!」


    そう言って舞園さんは両手で、ボクの手を握る。


    舞園「私も精一杯、手伝います!!一緒にここから出ましょう!」

    苗木「…うん、一緒にここから出よう!」


    ボクと舞園さんは笑顔を浮かべ、その後も他の人達が来るまで、会話をした。
  64. 64 : : 2018/01/14(日) 11:33:09
    会話をしていると、石丸クンが入って来た。
    さらに、次々と他の皆も食堂に集まる。


    石丸「では、さっそく会議を始めようと思う!お互いの調査のさいに得た、情報を共有化しようではないか!」

    江ノ島(あれ……………?)

    江ノ島「ちょっと待って……えーっと、銀髪の彼女……霧切が来てないんだけど…」

    石丸「な、なんだとっ!?」


    石丸クンが驚き、ボクは辺りを見回す。………確かに霧切さんの姿がなかった。

    朝日奈さんが誰か見ていないかと訊くが、皆を首を横に振る。


    (まさか………いや、心配のしすぎか…)

    石丸「最初から遅刻をするとは…………しかし、遅らせるわけにもいかない!」


    _____第1回希望ヶ峰学園定例報告会が始まった。
  65. 65 : : 2018/01/14(日) 11:52:47
    舞園「………では、みんなの報告を聞くとしましょうか」

    苗木「そうだね」

    舞園「状況を知らない苗木君の為に、私から簡単に説明しておきますね!」


    舞園はボクに、分かりやすく説明してくれた。
    単独行動の十神クンは犯人についての手掛かり。
    石丸クンは寄宿舎エリアには完全防音の個室があってシャワーがある事。


    (女子のシャワールームには鍵が………?あれ、でもボクの部屋には……)


    桑田クン、葉隠君、江ノ島さん、不二咲さん達は、窓の鉄板を調べたけど、どれも微動だにしなかった事。

    朝日奈さん、大神さん、大和田クン達はは入り口は二人がかりでも壊せなかったという事。
    けれど、2階へと続く階段があった……シャッターで閉ざされていたけど。

    セレスさん、腐川さん、山田クンは…特に行動はしなかったらしい。

    その事が分かると、今度は舞園さんが報告をする。
  66. 66 : : 2018/01/14(日) 12:14:06
    舞園「私は、日暮君と一緒にこの食堂を調べました」


    ボクはその言葉に耳を疑った。
    彼は人と一緒に行動するのが苦手なのをボクは知っていたからだ。


    舞園「奥には厨房には冷蔵庫があって、食材がたくさんありました……当分は食材の心配はしなくていいみたいです」

    日暮「あー、それに、毎日自動で食糧が追加されるーってモノクマが言ってた」

    江ノ島「会ったの……!?」

    舞園「………でもそれだけ言って、またどっかに行っちゃいましたね」

    不二咲「神出鬼没の怖いのか怖くないのか…微妙だねぇ」
  67. 67 : : 2018/01/14(日) 14:01:50
    不二咲「神出鬼没の怖いのか怖くないのか…微妙だねぇ」←誤字!!

    訂正版

    不二咲「神出鬼没のクマかぁ……怖いのか怖くないのか…微妙だねぇ」
  68. 68 : : 2018/01/14(日) 15:23:55
    江ノ島「でもさぁ……この状況って結構ヤバいんじゃないの…?」

    葉隠「何がだべ……?」

    江ノ島「だって脱出口はないし、鉄板はビクともしないし……!」

    ???「あら……随分騒がしいのね」


    扉の前に立っていたのは……霧切さんだった。


    石丸「霧切くん!遅刻だぞ!今まで何をやっていたのだ!!」

    霧切「……………希望ヶ峰学園の案内図を見つけたわ」スッ

    山田「霧切響子殿…これは何の意味が??」

    霧切「この構図を見ると……私達が今、ここにいる建物は、希望ヶ峰学園の構造とまったく同じみたいよ」

    山田クンが質問すると霧切さんは冷静に答えた。


    (ここは……希望ヶ峰学園……!)


    霧切さんは、更に説明しだす。どうやら妙な改築も入ってるみたいだ。


    セレス「調査したおかげで判明した事が一つありますわね…」


    セレスさんの発言で、皆の目が集まる。


    セレス「逃げ場のない密室に閉じ込められたという紛れもない事実が……」

    桑田「なにか……いい方法でもねーのかよ……」

    セレス「適応ですわ……ここでの生活に適応すればよろしいのです」

    不二咲「そ、そんなぁ………」

    セレス「わたくしから、皆さんに提案があるのです…………『夜時間の出歩きは禁止』というのはどうですか?」

    日暮「確かに………それなら、夜になる度に疑心暗鬼にならなくていーしなー」

    セレス「理解が早くて助かりますわ……ただし、強制力はありません。皆さんのご協力次第となりますが……」


    江ノ島さんと石丸クンはそれに賛成だと発言にする。
    …………セレスさんは部屋に戻って行った。


    石丸「で、では………今日の会議はこれぐらいにしておこうと思う」


    そう言うと、皆はそれぞれの個室へと向かう。
  69. 69 : : 2018/01/14(日) 15:44:26
    ボクも自分の個室に戻ると早速、自分のシャワールームの扉を確認する。


    苗木「うーん、やっぱり鍵が……」

    モノクマ「鍵のせいじゃないよッ!!」

    苗木「…うわあっ!!な、何しに来たんだよっ!」

    モノクマ「もう酷いなー。折角教えてやろうと思ったのにー」

    モノクマ「じ・つ・は!!ドアの建付けが悪い事が判明したのです!」

    苗木「建付けのせい……?」

    モノクマ「ドアノブをひねりつつ、上に持ち上げるようにしながら開けるんだよッ!」


    ボクはモノクマの言った通りに実行した。………本等に開いた。

    モノクマ「うぷぷ、『キミら』の部屋だけ建付が悪いなんて…」

    モノクマ「理不尽というより不運だよ!不運!」

    苗木「え…?今なんて言った……?」

    モノクマ「だーかーらぁ!理不尽より不運だよねって______「そうじゃなくて!!」

    苗木「キミらって…………」

    モノクマ「ん?あぁ、なんだそんな事かぁ、日暮クンだよぉー!
    さすが不運コンビ…………い、いや今のはなんでもないよ!」

    モノクマはそう言って帰ってしまった。

    (モノクマはボク達との関係を知ってる………?でも、どうして……)


    考えてると、チャイムが鳴った……今日はもう疲れてしまった…


    苗木「寝よう………………」

    こうして1日目が過ぎた___
  70. 70 : : 2018/01/15(月) 17:29:17
    ボクはモノクマの声を聞いて眼が覚める。
    昨日の出来事が夢だったらどんなに良かった事だろう…


    (舞園さんを誘って相談でもしようかな……)

    ピンポーン

    舞園「はい………ってあれ?な、苗木君?」


    彼女は一瞬きょとんとした顔でこちらを見ていたが、今は笑顔でこちらを見ている。

    舞園「……!ちょうど良かった。私、苗木にお願い事があって…」

    苗木「お願い……ごと?」

    舞園「はい!……えっと、実は護身用の武器が欲しくて…」


    彼女は不安そうだった。何かあっても自分の身を守れるようにしたい……という事らしい。
  71. 71 : : 2018/01/15(月) 17:47:51
    ー体育館前ホールー

    ショーウインドウには模擬刀らしきものが飾ってあった。
    ボクはそれを手に取る……すると

    苗木「うわっ……!手に金箔が……」

    舞園「大丈夫ですか……?あ、私ハンカチ持ってるので貸しますよ」ニコッ

    苗木「そ、そんなの悪いよ…」

    舞園「後で返してくれれば、それでいいんです」

    苗木「ありがとう…必ず、後で洗って返すよ」


    ボクは申し訳なく思いながら、舞園さんのハンカチで手を拭く………


    苗木「でも……この模擬刀は護身用としては使えないね」

    舞園「……そうですね。……では、苗木君がインテリアとして持って帰ってはどうでしょう!!」

    苗木「え……?あ、うん…そういう事にするよ」


    舞園さんの目がキラキラと光ってたように見えた……そのせいか、ボクは断る事が出来なかった。


    舞園「護身用の武器なんてなさそうですし……せっかくなのでお話でもしましょうか」
  72. 72 : : 2018/01/15(月) 18:34:45
    舞園「えっと……苗木君は夢ってあるんですか?」

    苗木「舞園さんは?……ボクは舞園さんの夢についての話が聞きたいかなって……思うんだけど」

    舞園「わ、私は…………….実は、父子家庭で…お留守番している時寂しかったんです。
    けれどテレビの中で活躍するアイドルの姿を_____笑顔を見ていると私の寂しさは吹っ飛んでいってしまいました」


    懐かしむように…そして、憧れるように舞園さんは語っている。


    舞園「だから……!私もみんなに勇気づけられるアイドルになりたいって思うようになったんです……」

    苗木「す、凄いね舞園さん……!子供からの夢を叶えちゃうなんてさ!!」


    舞園さんはやっぱり凄い……本当に……そう思いながら言うと舞園さんは少し顔を暗くさせる。


    舞園「夢を叶える為なら……今までなんでもしてきました…嫌な事も」

    舞園「少しでも気を緩めればすぐに置いていかれてしまう……水の中で息継ぎをしなかのように……そんな感じの世界なんです」

    舞園「けれど……今は本当に…すっごく楽しんです。グループのメンバーは本当に素敵な仲間で……昔からの『大切な仲間達』なんです」


    暗い顔は少しだけ、笑顔に変わる。けれど直後、不安になった顔を彼女は見せた。
  73. 73 : : 2018/01/17(水) 15:32:55
    舞園「だからこそ…怖いんです」


    舞園さんは震えながら話し続けた。


    舞園「私達が世間から飽きられてたら……グループのみんなとバラバラになってしまうんじゃないかと…忘れられてしまうのではないのかと…」


    彼女は夢を掴み取った。掴み取ったからこそ、なくなってしまうのが怖くて……怯えている。


    舞園「だから…希望ヶ峰学園に来ました………卒業することが出来れば間違いなく成功を手に出来るから」

    舞園「なのに…それなのにッ………!」

    舞園「訳も分からず、閉じ込められて…そして、こうしている間も私達は忘れられていく………」

    舞園「私には………!こんな事をしている余裕なんてないのにっ!!!」


    ボクは初めて彼女の心からの叫びを聞いた…………
  74. 74 : : 2018/01/17(水) 15:57:45
    彼女の怒りは正当だ……
    それに、ボクだって怒っていないわけじゃない。ただ、怒りより困惑の方が大きいだけで…


    舞園「……………」ハッ

    舞園「あ…ご、ごめんなさい。愚痴なんか言ってしまって………」

    舞園「………………………」

    (な、何か声をかけないと……)

    苗木「あ、あのさ…舞園さん。ところで……お腹すかない??」

    苗木「部屋に戻る前に…一緒に食堂でご飯食べるなんてどう……かな?」


    ボクは彼女の気を紛らわせようとして、頭の中でわいた言葉を発した。


    舞園「……………………」

    (……しまった間違ったかもしれない)

    舞園「だったら…」

    舞園「だったら何か作りましょうか?こう見えて上手なんです!!」

    苗木「そ、そうなの……?得意なのって何かある?」

    舞園「ラー油です…………なんて、冗談ですよ!うふふ……」


    彼女はさっきと打って変わって明るい表情だった。
    けれど、何故か仮面を被っているような……そんな気がした。
  75. 75 : : 2018/01/17(水) 16:12:32
    ー食堂ー

    ボク達はあの後食堂に来た。
    そこには____



    【選択肢(安価)】
    >>75


    1.誰もいなかった

    2.○○クン(さん)がいた。
    (十神、腐川、セレス、日暮以外のキャラクターを指名してください)

    1人じゃなくて、2人いっぺんにでもいいんですよ…?(。☌ᴗ☌。)
  76. 76 : : 2018/01/17(水) 16:13:01
    間違えた、
    >>77で!
  77. 77 : : 2018/01/17(水) 18:00:14
    2 桑田、不二崎
  78. 78 : : 2018/01/17(水) 19:53:31
    ……舞園さんが部屋を交換してほしいって言われたら一緒に寝るように仕向ければ……
  79. 79 : : 2018/01/17(水) 22:20:35
    >>77
    ちーたんとアポ……じゃなかった桑田ですね!分かりました!!

    >>78
    さて、苗木君がそんな大胆な事を本気で言えるでしょうか……(´・ω・`)
    好感度の上がった舞園ちゃんなら出来なくもなさそうですけど……
  80. 80 : : 2018/01/17(水) 23:08:25
    ー食堂ー

    ボク達はあの後、食堂へ向かった。
    そして食堂にいたのは____不二咲さんと桑田クンだった。


    不二咲「あっ……苗木君に舞園さん…こんにちは」ニコニコ

    桑田「おぉ、舞園ちゃんじゃねぇーか!」

    舞園「こんにちは、不二咲さん……桑田君」

    苗木「こんにちは。えっと……二人はこんな所で何をしてるのかな……?」


    ボクが二人に質問する。縁があまりなさそうなペアだ……桑田クンが不二咲さんを誘ったのかな……?


    桑田「あぁー、それはだな……」

    不二咲「ボ……わ、私が作ったクッキーを桑田君に試食してもらうところなんだ…」

    (意外だな……。不二咲さんのような人なら同性で明るい人を選ぶと思ったのに……)

    不二咲「よ、良かったらなんだけど、二人にも試食して欲しいんだ…」

    舞園「いいんですか…?」

    不二咲「うん!!人が増える分、感想も増えるし……」

    桑田「そうだそうだ!舞園ちゃん達も一瞬に食べようぜ!」

    不二咲「あっ………!」

    不二咲「で、でも苗木君と舞園さん二人で来たってことは、食堂に何か用があったって事だよね……?」

    不二咲「迷惑…だったよね?」

    舞園「いいえ!とんでもありません!……お腹が減ってしまったので苗木君と一緒に来たんです」

    舞園「そうですよね?苗木君」

    苗木「そ、そうだよ」

    舞園「ですので、全然迷惑じゃありません…それに、むしろ嬉しいくらいです!」


    質問にボクが答えると、すぐに舞園さんは明るい顔を不二咲さんに見せて話しかける。
    すると不二咲さんの顔も明るくなった。
  81. 81 : : 2018/01/17(水) 23:26:32
    不二咲「ほ、本当に……!?」パアァ

    舞園「はい!!」

    不二咲「ありがとう…えへへ」

    不二咲「…えっとね、今オーブンで焼いてるところなんだけど、まだもう少し時間がかかるんだ」

    桑田「じゃあさ、その間何か話でもしねぇ?」

    不二咲「うん……!」


    ボク達4人は会話を始めた。5分程経った後、ボクは気になった事を質問した。


    苗木「そういえばさ、どうしてクッキーを作ろうと不二咲さんは思ったの?」
  82. 82 : : 2018/01/18(木) 19:05:50
    不二咲「えっとねぇ……実は_____」

    〜回想〜

    モノクマの存在を知り、コロシアイなどと言われた後、ぼ……私は不安だった……
    けれど、励ましてくれた__朝日奈さんが。

    その朝日奈さんが今日の朝、私に話しかけて来たんだ……


    朝日奈「ねぇねぇ!不二咲ちゃん!!」

    不二咲「な、なぁに?どうしたの?」

    朝日奈「えっとさ、やっぱりモノクマにあんな事言われてから、皆雰囲気がギスギスしちゃってよるよね」

    不二咲「そうだね……私だってまだ不安だし」

    朝日奈「だからさ!」

    朝日奈「早くて5日後、遅くて2週間以内に皆を誘ってパーティをやろうと思ってるんだ!」

    不二咲「ぱ、パーティ………?」


    どうしてパーティを開こうと思っているのか疑問に思った…


    朝日奈「そうすれば、多少の疑心暗鬼はなくなると思うんだよ!」

    不二咲「なるほど……で、でもパーティって具体的に何をするの?」
  83. 83 : : 2018/01/18(木) 19:11:20
    >>82に名前とトリップ忘れてた(´Д` )
  84. 84 : : 2018/01/19(金) 06:36:16
    朝日奈「んーとね、まだ考え中なんだけど……やろうと思ってるのが、定番のビンゴ大会とか王様ゲームかな?」

    朝日奈「他にはトランプ(ババ抜き)、室内系じゃなくて運動系ならドッヂボール……ぐらいだね」


    朝日奈さんは腕を組んで目を閉じ、頭の中で思考を巡らしている様子だったよ………


    朝日奈「でも何か足りない気がするんだよねー」

    不二咲「……あ!分かったかもしれない!!」

    朝日奈「えっ!?なになに?」

    不二咲「お菓子だよ……!」

    不二咲「パーティを開く時は飲み物とか食べ物があってもいいと思うんだ………」

    朝日奈「いいね、それ!」
  85. 85 : : 2018/01/20(土) 00:40:57
    朝日奈(お菓子かぁ……ドナーツでもつくろうかな〜)

    朝日奈「良いアイデアをありがとう!不二咲ちゃん」

    不二咲「そんなに褒められるような事ではないよ……」

    朝日奈「……………あのね。ちょっと頼みごとがあるんだけどいい?」

    不二咲「なに……?」

    朝日奈「実は、私、他の人を誘ったり物を用意する必要があるんだよね」

    朝日奈「だから、簡単な物で良いから、何か作れそうな物をその日作って欲しいんだ!」


    朝日奈さんは、両手で手を合わせて私に頼んだ。


    不二咲「いいけど……クッキーとかででも良いかな??」

    朝日奈「もっちろんだよ!」



    〜回想 終了〜
  86. 86 : : 2018/01/20(土) 01:11:18
    不二咲「________と、いう事でボクは今その為の練習をしているんだ」

    苗木「そうだったんだ………」


    不二咲さんの話から、朝日奈さんがパーティを開こうとしている事に、ボクは初めて知った。


    苗木「ねぇ、不二咲さん……」

    苗木「ボクにもそのパーティをさ、手伝わせてくれない??」

    不二咲「え……!?」


    この学園でモノクマに言われてから不安だった……
    でも、この皆の疑心暗鬼が和らぐ可能性があるならボクは手伝いたい!!


    舞園「…………私にも手伝わせてください!!」

    桑田「…オレだって(舞園ちゃんがやるなら)やってるぜ!!」


    二人共、やる気になってくれたようだ………なぜだか桑田クンは下心がある気がするが、多分気のせいだろう。


    不二咲「あ、ありがとう……」


    不二咲は笑みを浮かべ、少しだけ手をもじもじとさせながら照れていた。
  87. 87 : : 2018/01/20(土) 09:10:17
    不二咲「………あ!そろそろクッキーが焼け終わるからちょっと行ってくるね!」


    不二咲さんは時計をチラッと見て、それから厨房へと向かっていった。


    舞園「楽しみですね」

    苗木「そうだね」

    舞園「そういえば、苗木君……確か日暮君と幼馴染なんですよね?」

    苗木「そ、そうだけど…どうして知ってるの?」


    ボクはこの学園に来てから、誰にも凪クンとは幼馴染とは言っていない……だとしたら…

    苗木「もしかして……凪クン?」

    舞園「そうです。昨日学園を彼と一緒に探索した時に訊きました」

    舞園(少しだけ強引に訊いてしまいましたが……)

    苗木「でもどうしてそんな事を……?」

    舞園「ただ、少しだけ確認したかっただけですよ」

    舞園「……まぁ中学1年の時に二人が不運コンビなのは耳にしましたけどね」

    苗木「やっぱり噂結構広まってたのか…」


    ボクはため息をつく。
    ボクと彼がなぜ『不運コンビ』と言われているか______
    まずは、ボクの理不尽と彼の幸運について話をしよう。


    例えば…軽トラが走っていたとしよう。
    でもその軽トラは、ボク達二人に突っ込んでこようとしている。

    それに気づかず歩き続けると、ボクが持ってた袋の中に入ってたペットボトルのキャップが裂け目から1個落ちた。

    凪クンが立ち止まり、ボクを呼ぶ。ボクは彼の元へ戻ろうと一歩踏み出す。

    ______すると次の瞬間、呼んでいなかったら、ボクがそこに本来いた場所に軽トラが突っ込む。


    もし、ボクがキャップを落とさなかったら…凪クンがボクを呼ばなかったら……二人とも軽トラに轢かれていただろう。


    キャップが落ちるという不運な事が起きて(結果的には幸運な事だけど)……彼は幸運な事に、落ちたのに気付いた……

    つまり、ボクの理不尽と彼の幸運が混ざって『結果的には不運な事』として収まる。

    このような事がたくさん起きることから、ボク達は不運コンビと誰かに言われた。
    それから、瞬く間に広がってしまったのが『不運コンビ』といわれる原因だ。
  88. 88 : : 2018/01/20(土) 09:36:23
    でも、必ずしも不運なことで終わってしまったものばかりではない。

    結果的には他の人を手助けするような事もあった。泥棒を二人で、偶然捕まえてしまった時だってある。


    桑田「へぇ……あんな無口そうな奴と幼馴染なのか。なんか意外だな」

    苗木「ははは………」

    苦笑いをする。
    彼は……マイペースなうえに、人と合わせるのが苦手なのは昔から知っている。


    舞園「確かに日暮君は探索中は無口でしたけど……結構真面目でしたよ」

    舞園「細く調べてたみたいですし……」

    舞園(そういえば…厨房の探索中に見つけたと小声で言ってた気がしましたが………)

    不二咲「できたよー!」

    ………不二咲さんは、皿の上にクッキーを乗せて持ってきた。
  89. 89 : : 2018/01/20(土) 13:10:09
    皿をテーブルの上に乗せると、星やハートなどの様々な形のクッキーが見えた。


    不二咲「どうぞ、食べて!」


    ボク達は1枚ずつ取ってクッキーを食べる。


    不二咲「は、初めて自分で作るから、形だけ変えてみたんだ…まだトッピングとかは早いかなって思って……」


    桑田「うまっ……!初めてにしては結構美味いなぁ!!」モグモグ


    確かに、桑田クンの言う通りだ。美味しい。
    それに、クッキーは生地の厚さはほぼ均等で、硬すぎず柔らかすぎず……ちょうどいいくらいだ。


    舞園「不二咲さんは超高校級のプログラマーだからか、器用なのかもしれませんね」

    苗木「もっと練習すれば、不二咲さんならきっと上手くなると思うよ」

    不二咲「えへへ……ありがとう」
  90. 90 : : 2018/01/20(土) 13:24:37
    その後も4人で会話をして過ごした。

    不二咲「また今度呼んでもいい…かな?」

    苗木「もちろん!」

    不二咲「じゃあまた今度だね。ありがとう….!」


    そしてボク達はそれぞれの場所へ向かう。ボクは、自分の個室に向かった。

  91. 91 : : 2018/01/20(土) 18:41:56
    ー苗木の個室ー

    時計を見ると7時半だった。


    苗木「時間が経つのが早く感じるなぁ……」ボトン


    ボクはベットに、おもいっきりダイビングした。


    苗木(それにしても、この金箔の模擬刀…違和感でしかない…………)

    苗木「夜時間になる前に、今のうちシャワーを浴びようかな…」


    ボクはシャワーを浴びる。水温は自分で調節できるみたいだ。
    服の替えはないので今日の服を着て、ボクは10時頃に寝た。
  92. 92 : : 2018/01/20(土) 21:05:54
    今日もモノクマの放送によって起こされた………

    ー食堂ー

    ボクは皆がいる食堂にへと向かう。
    昨日の朝も皆と朝食を食べるために行ってたが、今日はサンドイッチだった。


    〜自由行動〜

    【選択肢(安価)】
    >>93
    誰に会いに行きますか?
  93. 93 : : 2018/01/20(土) 22:19:41
    大神、朝比奈
  94. 94 : : 2018/01/21(日) 11:44:11
    苗木「あ、そういえば朝日奈さんにまだパーティ手伝うって言ってないや……」


    ボクは朝日奈さんの部屋と向かう。そしてインターホンを押した。


    ピンポーン……

    (あれ?いないのかな……)

    ピンポーン…………ガチャ

    朝日奈「あれ……苗木??どうしたの?」

    苗木「不二咲さんからパーティをやるって聞いてさ……ボクもそれを手伝おうかなって思って」

    朝日奈「そうなの!?」

    朝日奈「じゃあ、さくらちゃんと飾り付け作ってるんだけど苗木も手伝って!」


    そう言ってボクの手首を朝日奈さんは引っ張る。
    ………女子の部屋ってこんなにも簡単に入れるものなのだろうか。


    大神「む………苗木か」


    大神さんは器用な手つきで、縦に長く切った折り紙を輪っかにして作っていた。


    朝日奈「あのね!苗木も手伝ってくれるんだってさ!」

    大神「……そうか、礼を言うぞ苗木。では分担して作ろうか」


    そしてボクはハサミで折り紙を切る係となった。
  95. 95 : : 2018/01/21(日) 11:59:50
    朝日奈「やっぱり人が増えると早くできるね!」

    苗木「そういえば……」

    苗木「朝日奈さんと大神さんは、舞園さんと桑田クンがパーティを手伝ってくれるって知ってる?」


    ボクは折り紙を切りながら二人に質問をする。


    朝日奈「え…知らないよ??さくらちゃんは?」

    大神「我も聞いたのは初めてだ…」

    朝日奈「でもそうかぁ……後で二人にも手伝ってもらおうかな…」


    朝日奈さんは目を閉じる。おそらく、何をしてもらおうか考えているのだろう。


    朝日奈「まぁ、後で言えばいいや!」


    そう言って作業を再開し始める。
    __________そしてボクが作り始めてから5時間経過した。
    時刻は15時…昼の3時である。
  96. 96 : : 2018/01/21(日) 14:16:22
    朝日奈「うーん、なんかお腹減ってきちゃった……」

    苗木「ボクもだよ……」

    大神「昼食をとっていないのだからな…腹が減るのは当然の事だ」

    苗木「じゃあボクが何か食べる物持って来るよ」

    苗木「………カップラーメンあたりでいい?」

    朝日奈「いいよ!味噌味がいいな」

    大神「すまないな…我はあれば何でも良いが………朝日奈と同じので頼む」

    苗木「分かったよ!じゃあ行ってくるね!」


    ー厨房ー
    様々な種類のカップラーメンの中から味噌味を2つ選ぶ。


    苗木(うーん、何にしようかな……醤油味でいいや)


    3つ選んだ後、ボクは水を沸かして注ぐ。それをお盆に乗せた。


    苗木(あ、そういえば朝日奈さんはドーナツ好きなんだっけ……)

    【選択肢(安価)】
    >>97
    朝日奈の好感度を上げるか上げないかのイベントです。

    1.ドーナツを持っていく

    2.ドーナツを持っていかない

    【好感度一覧】
    石丸 ☆☆☆☆☆☆
    十神 ☆☆☆☆☆☆
    大和田☆☆☆☆☆☆
    桑田☆☆☆☆☆☆
    山田☆☆☆☆☆☆
    葉隠☆☆☆☆☆☆
    日暮☆☆☆☆☆☆
    舞園★☆☆☆☆☆
    霧切☆☆☆☆☆☆
    朝日奈☆☆☆☆☆☆
    腐川☆☆☆☆☆☆
    大神☆☆☆☆☆☆
    セレス☆☆☆☆☆☆
    江ノ島(戦刃)☆☆☆☆☆☆
    不二咲☆☆☆☆☆☆
  97. 97 : : 2018/01/21(日) 20:01:40
    持ってく
  98. 98 : : 2018/01/21(日) 22:17:07
    苗木(ギリギリだけど何個か持っていこうかな…)


    お湯を入れたカップラーメンとドーナツを慎重に運びながら、朝日奈さんの個室へと向かう。


    苗木「持ってきたよー」ガチャ

    朝日奈「お腹ぺこぺこだよ……ん?もしかしてそれ____」

    苗木「あぁ、これの事?」

    苗木「朝日奈さんがこの前、ドーナツ好きだって言ってたから、持ってきたんだ」

    朝日奈「ありがとー!苗木って気がきくし、いい奴だね!!」


    【好感度アップ!】
    朝日奈葵との好感度が上がりました。
    朝日奈葵 ★☆☆☆☆☆
  99. 99 : : 2018/01/21(日) 23:08:16
    食べ終わった後もボクたちは、作業を続けた。


    大神「もうこのぐらいで良いだろう……」


    ダンボール箱の中には、結構な量の飾りが入っていた。
    折り紙で作った飾り以外の物も沢山作った。


    朝日奈「そうだね……さくらちゃん、苗木!手伝ってくれてありがとう!」

    苗木「ははは、そう言って貰えると嬉しいよ…」

    朝日奈「じゃあまた今度もお願いしていいかな?」

    苗木「ボクで良ければいいよ!」


    そしてボクたちは解散した……
  100. 100 : : 2018/01/22(月) 18:58:10
    個室に戻る前にボクは食堂に寄った。カップラーメンのゴミなどを捨てるためにだ。

    ー食堂ー

    苗木「あれ……?ゴミ箱がない…」


    普通食堂か厨房には大きなゴミ袋があると思っていたが、どこにもなかった。

    すると、誰かが扉を開いた。


    霧切「…………………」

    苗木「き、霧切さん!!」

    霧切「…………何かしら?」

    苗木「ゴミ箱がないから困っててさ……霧切さんはゴミ箱とかどこにあるか知らないかな?」


    霧切さんは少しだけ間を取って答えた。


    霧切「確かトラッシュルームがあったはずよ…そこには焼却炉があるわ」

    霧切「でも鍵が無いと鉄格子があって開けられないから、山田君に開けてもらったらどうかしら」

    苗木「霧切さんありがとう!じゃあ行ってくるね」


    ボクは食堂を後にした。そして山田君がいる所_______山田君の部屋へ向かった。


    ピンポーン……

    山田「むむ?苗木誠殿ではありませんか!ボクに何の用で………」

    山田「わ、わかりましたぞ!僕がさっきまで描いていた同人誌が欲しいのですな〜」

    苗木「それは違うよ!」

    山田「ひぃぃぃぃ!苗木誠殿から覇気みたいなのを感じましたぞぉぉぉ」

    苗木「えっ、えっとごめんね!そうじゃなくて、トラッシュルームの鉄格子を開けてもらいたくてさ……」

    山田「構いませんが、苗木誠殿は何に使おうと……あぁそういう事ですな!」


    山田クンはボクが手に持っているカップラーメンなどのゴミを見て、分かったのだろう。
  101. 101 : : 2018/01/22(月) 22:41:53
    山田「ではいざ出陣!」

    山田クンはポケットから鍵を取り出した。
    トラッシュルームに向かう山田クンの後ろをボクはついて行った。


    ートラッシュルームー

    ガシャン

    山田クンが鍵を使って鉄格子を開けた。


    苗木「助かったよ」

    苗木「でも、個室にはゴミ箱はあって、厨房には無いっていうのもなんかおかしな話だよね」

    山田「ではモノクマに訴えればよろしいのでは?」

    苗木「訴えるってどうやって_____」

    モノクマ「ハロー!苗木クン!山田クン!」

    山田「ぎゃあぁ……って、流石に二度目は拙者、驚きませんぞ!」

    モノクマ「ちぇー、つまんないの〜」

    モノクマ「で?ボクに〜何か〜用があるんじゃないの??」

    苗木「………!」ハッ

    苗木「そうだ、モノクマ……厨房にゴミ箱を置いて欲しいんだけど…」

    (流石に……お願いを聞くわけないよな….)

    モノクマ「いいですとも!」

    苗木「………えっ!?」

    モノクマ「何さ、その反応は!!人に失礼だぞ!……いや、クマに失礼だぞ!」

    山田「パンダ……………」ボソッ

    モノクマ「ボクはパンダじゃなーーい!」

    モノクマ「もういいよ、怒ったんだからね!」


    ………どこかにモノクマは行ってしまった。




    ー情報室ー

    江ノ島「山田にもパンダって言われるのとか……絶望的ぃぃぃ!」
  102. 102 : : 2018/01/22(月) 23:07:35
    苗木「えっと……あれって大丈夫なのかな……?」


    苦笑いしながらボクは、頬を指でかく。


    山田「あれぐらいで丁度いいんですよ!今のところ校則さえ守れば、何もないんですからな!」

    苗木「そ、それもそうだ……ね」

    山田「では閉めますぞ〜火を消してっと……」


    山田クンは焼却炉の火を消し、鉄格子を閉める。


    山田「では拙者は部屋に戻りますぞ!」


    山田クンは自分の個室へと戻る……ボクも自分の個室へと戻った。


    苗木「今日はちょっと疲れちゃったな………」


    ボクはチャイムが鳴る前にベットで寝た……
  103. 103 : : 2018/01/24(水) 20:38:08
    学園に来てから、ボクは3日目の朝を迎えた_____鉄板のせいで太陽は見えないけど。

    ー食堂ー
    ボク達は、3度目の朝食会を迎えた。
    実は2日目の朝から、食堂に集まって一緒に朝食をとろうという案が石丸君から出されていたのだ。


    石丸「実は少し提案があるのだが…」

    葉隠「どうしたんだ?石丸っち」

    石丸「この2日間朝食を僕、不二咲くん、大神くんで作っていたのは知っているだろう……」

    石丸「だが、僕はともかく不二咲くんや大神くんにばかり作って貰うのも大変だと思ったのだ!」

    朝日奈「確かに、これがもし毎日続いたら結構しんどいよね」


    朝日奈さんが頷いた。


    石丸「だから朝食作りの班を決めたいと思う!!」

    江ノ島「決めるってさぁ、どーやってやるつもり?ジャンケンとか?」

    大神「いや…それだと料理が苦手な者達が集まるかもしれん」

    不二咲「じゃあ……どうするの?」

    石丸「昨日の夜考えたのだが、4人のグループが4つなのが最適だろう!」

    大和田「んじゃあ、まず料理が得意な奴を4人選んでから、残りの3人を選んだ方がいいんじゃねぇのか?」

    山田「僕も今そう言おうとしたところです……」

    全員(…嘘だ)


    …………不思議だ。思ったことが一瞬だけ皆と同じだった気がする……


    腐川「じゃ、じゃあ得意な奴って誰よ……?どうせ私を除け者にしようとしてるんでしょう……」

    朝日奈「そんな訳ないでしょ!」

    腐川「なによ…!ふん、どうせ私の気持ちなんて____」

    苗木「ま、まぁまぁ…落ち着いて落ち着いて」


    口喧嘩に発展しそうな勢いだったので、ボクは発展する前に止めた。
    しばらく二人の間に沈黙が続いたが、それを舞園さんが破る。

    舞園「あ、あの……………」

    舞園「料理が得意そうな人についての事なんですけど…」
  104. 104 : : 2018/01/24(水) 23:04:21
    舞園「不二咲さんを私は推薦します」

    不二咲「えっ…………!?ぼ…じゃなくて、私!?」


    不二咲さんが目を丸くして自分を指で指した。


    舞園「はい、そうです」

    舞園「最近練習も励んでますし…今現在でもある程度の料理は美味しく作れてるいるので!」

    苗木「それについてはボクも保証するよ」

    石丸「では一人目は不二咲くんに決定だな」

    朝日奈「あ、じゃあか二人目はさくらちゃんがいいと思うんだよね!」

    桑田「なんでだ?」

    朝日奈「だってさくらちゃんは超高校級の格闘家なんだよ。格闘家なら私と違ってさ、栄養をしっかりと考えているはずだよ!」

    日暮「なるほどなー」

    石丸「二人目も決定だな!」

    日暮「じゃーあ、今度は三人目だけど……どうする?」

    苗木「……ならさ、舞園さんでいいんじゃないかな?」

    舞園「え…………?」

    苗木「ボクの勝手な想像なんだけどさ、ほら……舞園さんの家庭ってちょっと特殊でしょ?」

    苗木「だから小さい頃とかから自分で料理を作ってたり、逆に親の為に作ってたんじゃないかなって思って……」

    舞園「………た、確かに作ってたりはしてましたが………」

    舞園(そんなに大したものは作れません……けど不二咲さんも頑張ろうとしている……!なら私も……!)

    舞園「………分かりました!」

    石丸「3人目決定_____

    不二咲「だね!」

    石丸「では次は4人目だが……」

    セレス「誰か立候補や推薦などをする方はいませんの?」


    …………誰も手を挙げたり、声を出す人はいなかった。


    霧切「………困ったわね」

    朝日奈「他に出来そうな人かぁ…………十神とか?」

    桑田「いやいや……逆に出来なさそうじゃないか?」

    朝日奈「確かに……」

    日暮「もし、本当に出来なかったらー、凡人にも劣る名前だけの超高校級の御曹司って事になるよなー」


    十神クンに対して煽るような発言をとる凪クンだった。
    本来の目的は十神を四人目にする事だろう。煽っているのはその為の手段……という事にしておく。

    ………目的に気付いた桑田クンもまた煽る。

    桑田「それってただダッセーだけじゃねぇかwww」


    桑田クンの発言が引き金となったのか、十神クンは閉ざしていた口を開く。

    十神「さっきから聞いてみれば……この俺が料理が出来ないだと?」

    十神「笑わせるな、料理だろうが掃除だろうが貴様らに劣るわけがないだろう」

    朝日奈「本当に……?」

    十神「あぁ。ならば証明してみせようか?」



    ……………こうして4人目が決まった。


    日暮&桑田(ちょろいな……)
  105. 105 : : 2018/01/24(水) 23:15:50
    石丸「では、ABCDのチームで分けるぞ。Aは不二咲くん。Bは大神くん。Cは舞園くん。Dは十神くんだ」



    【安価(連続でもokですが被りには注意を)】

    霧切「じゃあAチームの残りが>>106>>107>>108ね」

    舞園「Bチームは>>109>>110>>111でいいですね?」

    石丸「では、Cが>>112>>113>>114だな!」

    日暮「んじゃあ、Dチームの3人が>>115>>116>>117ってことだよなー?」
  106. 106 : : 2018/01/25(木) 00:04:40
    大和田
  107. 107 : : 2018/01/25(木) 19:04:54
    >>106
    ありがとうございます!
    うーん、でもやっぱりこないな…
    ちょっと変更します!

    霧切「じゃあAチームの残りが大和田君と>>108と>108ね」

    舞園「Bチームは>>109>>109>>109でいいですね?」

    石丸「では、Cが>>110>>110>>110だな!」

    日暮「んじゃあDチームの三人が>>111>>111>>111ってことだなー?」


    【安価】
    >>108は二人指名
    >>109>>110>>111は三人指名

    でお願いします!

    ……来なかったら>>1が決めます(泣)
  108. 108 : : 2018/01/25(木) 21:56:33
    セレスと江ノ島(戦刃)
  109. 109 : : 2018/01/26(金) 00:00:20
    来なさそうなので適当に連投して振り分けますね~
    朝比奈 石丸 山田
  110. 110 : : 2018/01/26(金) 00:02:32
    桑田 日暮 霧切
  111. 111 : : 2018/01/26(金) 00:04:27
    苗木 腐川 葉隠
  112. 112 : : 2018/01/26(金) 16:36:27
    111>>本当にありがとうございます!安価来なかったので、助かりました
    ε-(´∀`; )
  113. 113 : : 2018/01/26(金) 17:45:57
    霧切「じゃあAチームが不二咲さんと大和田君…それに、セレスさんと江ノ島さんね」

    舞園「Bチームは大神さん、朝日奈さん、石丸君、山田君でいいですね?」

    朝日奈「異議なし!!だよ!」

    石丸「では、Cチームが舞園くん、霧切くん、桑田くん、日暮くんだな!」

    桑田(いよっしゃぁぁぁ!舞園ちゃんと一緒だ!!)

    日暮「んじゃあ、Dチームの4人がかませm……じゃなくて、十神…と葉隠と腐川ってことだよなー?」

    (…………かませって聞こえたけど、何かの聞き間違いだよな…」

    石丸「明日からこの4つのチームで交代制でやってもらうとしよう!」

    十神「明日はAチームが作るということだな」

    不二咲「ちゃんと出来るか不安だなぁ……」


    不二咲さんが俯いていると大和田クンがそれに気付く。


    大和田「ま、まぁ俺も手伝うから元気だせよ……」

    不二咲「ほ、本当に……?」

    大和田「言ってといてなんだけどよ、俺もそんなには作れねぇんだけどさ….お互い頑張ろうぜ!」

    不二咲「……う、うん!」
  114. 114 : : 2018/01/26(金) 19:18:04
    江ノ島(戦刃)(料理かぁ……フェンリルにいた頃を思い出すなぁ。学園生活中は全然作らなかったし…)

    江ノ島(戦場)(皆はもう、キャンプに行ったり文化祭で劇をした事も……覚えてないんだよね……)

    江ノ島「…………………」


    江ノ島さんが下を向いて顔を暗くしている……どうしたのだろう?

    苗木「江ノ島さん……?」

    江ノ島「…………………」

    苗木「……?おーい、江ノ島さん」

    江ノ島「えっ……!?あっ、えっと…」

    苗木「江ノ島さんぼーっとしてるけど……どうかしたの?」

    江ノ島「い、いやぁ……ははは」

    江ノ島「な、なんでもないない!ほ、ほら、私もAチームだからさぁ。それでちゃんできるかなーみたいなー?」

    苗木「そ、そうなんだ……」

    江ノ島「そうそう!だから苗木く………苗木は気にすることないって!」

    江ノ島(間違えて苗木君って言いそうになっちゃった……危ない危ない)

    石丸「ではこれにて今日の朝食会は終了だ」


    ボク達は解散する。………なんだが団結力が初日より高まってる気がする。
    この調子で、何日か続けばそれぞれ、仲の良い人も出来るのではないだろうか。


  115. 115 : : 2018/01/27(土) 00:06:23
    舞園「あ、あの!苗木君!」


    寄宿舎の廊下を歩いていると、舞園さんに話しかけられた。


    苗木「ど、どうしたの?」

    舞園「一緒に購買部に行きませんか?」

    苗木「購買部……に?」

    舞園「はい!私、このメダルを拾いまして……苗木君も持っていますよね?」

    苗木「うん……持ってるけど……」


    ボクはポケットから7枚のメダルを出して舞園さんに見せた。


    舞園「それ、なんと購買部のガチャガチャで引くためのメダルらしいですよ」

    (ガチャガチャなんて購買部にあるんだ……でもなんでそれを知ってるんだ?)

    舞園「モノクマに訊いたんです。ほら、よく見るとモノクマの模様がありますよね?」

    苗木「あ、ホントだ………って、ボクなんで知ってるかって言ってないのに……」

    舞園「エスパーですから!!」

    苗木「は、ははは……」苦笑


    ボクたち2人で購買部に向かった。
  116. 116 : : 2018/01/27(土) 06:52:37
    ー購買部ー

    苗木「うわぁ……!ガチャガチャ以外にもたくさんの物があるんだね」

    舞園「みたいですね。私も初めて入ったので知りませんでした」

    苗木「えーと……1枚でいいのかな?」

    ボクはモノクマのガチャガチャ______モノモノマシーンにモノクマメダルを1枚いれる。

    ガチャガチャ…

    苗木「え、えっとこれは…子猫のヘアピン??」

    【子猫のヘアピン get!】

    舞園「とても可愛い髪留めですね……」

    苗木「そ、そうだね」
  117. 117 : : 2018/01/27(土) 14:31:53
    舞園(……私もあのヘアピン引けるといいんですけど…)

    苗木「よ、良かったらあげようか…?」

    舞園「えっ……!?い、いえ悪いですよ!」

    苗木「でもボク、ヘアピンなんて使わないし……」

    苗木「それに、舞園さんなら似合うと思ってさ……」

    舞園「………で、ではありがたく頂きます!」


    舞園さんはボクが引いた子猫のヘアピンを受け取る。
    そして灰色のヘアピンを外して、子猫のヘアピンに付け変えた。


    苗木「似合ってるよ、舞園さん!」

    舞園「ふふふ、ありがとうございます…苗木君」

    舞園「ではお礼としてモノクマメダルあげます!」

    苗木「いやいや、ボクがあげたくてあげたんだから、お礼なんて_____」

    舞園「じゃあ、私もあげたくてあげたということにしますね」


    そう言って舞園さんは、ボクの手の平に、3枚のモノクマメダルを乗せる。


    舞園「じゃあまた後で!」


    走って、どこかに行ってしまった。


    舞園「〜〜〜♪〜〜♪」


    苗木から離れた舞園は、可愛い子猫のヘアピンとしてではなく、『苗木から貰ったヘアピン』として嬉しがっていた。

    ………心の底から笑顔でいれるのは、『今回は』これで最後になるかもしれないという事を知らずに_______

    【動機提示まであと 1日 】
  118. 118 : : 2018/01/27(土) 14:50:28
    苗木「………えーと……」


    ボクはとりあえずポケットにモノクマメダルを入れた。


    苗木「どこ行っちゃったんだろう……」

    苗木「…まぁ明日も会えるし、個室に戻ってモノクマを机にしまっておこうかな」


    ー苗木の個室ー

    ボクは一番上の棚に、合計10枚のうち9枚を入れる。
    1枚はボクのポケットに入れっぱなしだ。なぜかと言うと、今後ガチャを引く気がするから……

    苗木「うーん、暇だな……どうしよう」


    〜自由行動〜

    【選択肢(安価)】
    ⚠︎次の日は動機提示となります
    >>119
    誰の所へ行きますか?

    舞園、朝日奈、不二咲、大和田以外
  119. 119 : : 2018/01/27(土) 18:31:23
    セレス、山田
  120. 120 : : 2018/01/27(土) 22:55:24
    苗木(そういえば、セレスさんとはあまり交流していなかったな………)

    苗木「何処にいるかな……?」


    前、セレスさんが山田クンに紅茶を淹れてもらってた事があった気がする。
    てことは、食堂かな……?


    ー食堂ー

    セレスさんは食堂の恥の席に座っていた。

    セレス「…………………」

    苗木「セレスさん……?何をしてるの?」

    セレス「今、豚に………山田君にロイヤルミルクティーを作らせて、待っているところですわ」

    苗木「へ、へぇ………」

    (山田クンも大変だなぁ……)

    山田「ふぅ、お待たせしました……….って、苗木誠殿?どうして此処に?」

    苗木「あ、ええっと、セレスさんとあまり交流していなかったからそれでね……」

    山田「ふむふむ、つまり女たらしということで……」

    苗木「そ、それは違うよ!」

    山田「冗談、冗談ですぞ」


    そう言って山田クンは笑った……言われた側はたまったもんじゃないよ…
  121. 121 : : 2018/01/27(土) 23:14:42
    セレス「で」

    セレス「いつまで待たせる気ですの?」

    山田「す、すみませんセレス殿……ど、どうぞ……」


    セレスさんは山田クンが持ってきた、ロイヤルミルクティーを一口飲む。


    セレス「…………………」

    山田「あの〜お味の方はいかがでしょうか……?」

    セレス「初日よりは、いくつかマシになりましたが……これは10点ですわ」


    セレスさんカップの下の皿ごと横に移動させる。


    山田「じゅ、じゅ……10点ですと!?」

    セレス「今日までは、紅茶ですらありませんでしたわ。割らないだけ感謝して欲しいくらいです」

    セレス「…………作り直しなさい」

    山田「で、でもぉ………」

    セレス「作り直せ…と私は言ったはずですよ??」ゴゴゴゴゴ

    山田「ひ、ひぃぃぃ!ただいまぁ作り直してまいります!!」


    山田クンは急いでカップを持ち上げ、厨房へ駆け足で戻る。


    苗木「………あれ?そういえばこの食堂の厨房は2人だけなの…?」

    セレス「いいえ……確か大和田君と不二咲さんが何か作っているみたいですわ」


    大和田クンと不二咲さんが……意外だなぁ。そういえば朝食会の時、2人で話していたような……
  122. 122 : : 2018/01/27(土) 23:26:11
    セレス「……少しだけ話をしていかれれてはどうです?」

    苗木「話って……セレスさんの??」


    セレス「そうですわ。今何もない状況で他の話でもあると思ったのですか?」

    苗木「え、えっと………」


    ボクは何も答えれなかった。
    ………よく考えてみると、あるとすればセレスさんか、山田クン(ロイヤルミルクティーの)話しかしなさそうだ。
  123. 123 : : 2018/01/28(日) 11:30:19
    セレス「………あなたには特別に教えて差し上げようと思うところがありましてね」

    苗木「………??何を?」

    セレス「ギャンブルの必勝法ですわ!」


    ………ボクはそんなものが、あるのかと疑問に思った。


    セレス「ギャンブルには戦略性が必要ですわ………その戦略さえあれば負ける可能性はかなり減ります」

    セレス「けれど、その戦略を圧倒する『力』が存在するのです」

    苗木「圧倒する力………?」

    セレス「運ですわ……運には『幸運』と『不運』の2つのみが存在します」

    (幸運かぁ……ボクは不運でしかないなぁ……)

    セレス「………つまり、運こそが命です」

    セレス「わたくしは、生まれながらにしてギャンブルの幸運をプログラムされているので………負ける事がないのです」

    苗木「………それが必勝法なんだね?」

    セレス「あなたは超高校級の理不尽ですが………」

    セレス「その理不尽は不運と共に、幸運を与えるものであると……わたくしの勘が告げているのです」

    セレス「簡単に言うと、不運な事自体がいずれ、幸運な事に変わるような……そんな感じですわ」

    苗木「結局は不運な事が起きるんだ………」


    ボクは苦笑いしながら答えた。


    セレス「ので……2対2で一度お手合わせしたいものですわ…」

    セレス「うふふふ…………」


    ………なぜか悪意みたいなものを感じて背中がゾワッとする。


    【好感度アップ!】
    セレスとの好感度が上がりました。

    セレス ★☆☆☆☆☆
  124. 124 : : 2018/01/28(日) 12:06:38
    追記:舞園との好感度は子猫のヘアピンをプレゼントした時に★★☆☆☆☆

    となっていました。
  125. 125 : : 2018/01/28(日) 12:07:57
    苗木「じゃ、じゃあボクは山田クンを見てくるね」


    ボクは席をはずして、厨房へ足を運んだ。


    山田「うーむ………何がいけなかったんでしょうか……やっぱりお湯を沸かし過ぎたのが原因ですかね……」

    不二咲「山田君も苦労してるね……」

    大和田「まぁ、ドンマイってやつだ」

    苗木「山田クン、大丈夫?手伝お___」

    大和田「おぉ、苗木か」

    不二咲「あ、苗木君。こんにちは」

    苗木「こんにちは……というよりこんばんは……かな」

    不二咲「あ、そうだね。間違えちゃった……へへ」


    不二咲さんは苦笑いしながら髪を指でかいた。
    ………キッチンの上にはマヨネーズをかけたサラダ____マカロニサラダがあった。


    苗木「大和田クンと不二咲さんは何をやってるの?」

    大和田「今、明日の為の米を炊いているところでな………」

    不二咲「私はマカロニサラダを作っていたんだ!」

    苗木「2人とも気合が入ってるね」

    不二咲「明日作るとなると早起きしないといけないからね……」

    不二咲「ん……」


    不二咲さんが上の棚にあるパッケージを取ろうとしている。


    大和田「………ほらよ。無理すんな」


    大和田クンはそれをひょいと取って不二咲さんに渡した。


    不二咲「ありがとう!」ニコッ
  126. 126 : : 2018/01/28(日) 13:12:11
    山田「…………………」


    一方、山田クンはロイヤルミルクティーを作るのに集中していた。


    (声をかけない方が良いかな……?)


    そう思い、ボクは厨房をあとにする。


    セレス「どうでしたか?」

    苗木「まだ作り終わりそうになかったよ…あと、すごーく集中していたかな」

    セレス「そうですか」


    ボクは、個室に戻る……寝る時のパジャマや換えのシャツが欲しい。


    ー苗木の個室ー

    苗木「あ……そうだ!」

    苗木「おーい、モノクマ!見てるんだろ!!」

    モノクマ「はいはーい!!」

    苗木「あのさ……替えの服ってないの?」

    モノクマ「あるよ……でもね、女子には全員配ったけど男子には配ってないんだよね〜」

    苗木「いやいや……」


    渡すなら全員に渡せよ……とボクは思った。


    モノクマ「ということでほら!これで良いだろ」


    モノクマはシャツや下着、靴下などを渡して何処かへ行ってしまった。
    ボクは棚へそれをしまう。

    シャワーを浴びた後ボクは着替えて眠りについた。
    パジャマは1着しかないから大切に扱った。
  127. 127 : : 2018/01/29(月) 14:33:28
    その頃、江ノ島____ではなく、戦刃は……


    ー戦刃の個室ー

    戦刃「よーし……明日はがんばるぞっ!」


    張り切った声で、そんな事を言っていた。
    だが、戦刃は(一般的な)料理をまともに作れない……それを自覚すらしていなかった……


    ー情報処理室ー

    江ノ島「なに残姉張り切ってんだよ!!」バン


    江ノ島は戦刃の様子をモニターから見て、机を思い切り叩いていた。

    おそらく……いや、このままだと残姉の残念な料理が出来上がると推測して。


    江ノ島「まぁそれも絶望的でいいんだけどね……うぷぷ」

    江ノ島「だが、しかぁーしっ!それだと冗談抜きで全員瀕死してしまうっ!」


    江ノ島は帰国した姉の料理を食べたことがある。それは、味はしなかった_____否、味わう暇もなかった。


    江ノ島(……絶望する暇もなく気を失う料理とか絶望的にヤバくね……?)
  128. 128 : : 2018/01/29(月) 14:46:15
    江ノ島「まぁ、んな事どーだっていいよね!」

    江ノ島「どうしましょう………やはりここはモノクマを使って指摘するべきでしょうか……」ウジウジ

    江ノ島「では、モノクマでレッゴーなのだ!!」

    江ノ島「………複数キャラ演じるのも飽きたなぁ」


    そうブツブツ言いながらモノクマを操作する。そして戦刃の部屋に出現させた。


  129. 129 : : 2018/01/29(月) 15:01:52
    ー戦刃の個室ー

    戦刃「………!!」パシュン


    何者かの気配を感じ戦刃は、服に隠していた小さなナイフを投げつける。
    振り返ると………頭に突き刺さったモノクマがいた。


    モノクマ「……………」

    戦刃「あっ、ゴメンね盾子ちゃ___「なにやってるんだよ!残ねぇぇぇぇぇ!」

    モノクマ「せっかく教えるために、来てやったってのにさぁ!」

    戦刃「教え………る?」

    モノクマ「まぁいいよ…取りあえずそこで正座しな」


    戦刃は床に座る…………が


    戦刃「正座ってなんだっけ……」

    モノクマ「残念すぎる……絶望的に残念すぎるよ!」

    モノクマ「なに!?アンタの頭の中は餡子すら入ってないの!?」

    戦刃「頭の中……脳味噌ぐらいしかないと思うんだけど…」

    モノクマ「アンパン○ンのネタだって事ぐらい分かってくれ……」

    モノクマ「さて、残姉!私様は教えよう……いや、指摘したい事があるのだ!」

    モノクマ「明日はなにも作るな……」

    戦刃「でもそしたら、明日どうするの?」

    モノクマ「仮病とか……」ハッ

    江ノ島(仮病って何?って言いそうだから風邪って言おうか…)

    モノクマ「風邪だとか熱だとかそんな事言えば良いんだよ」

    戦刃「分かった。盾子ちゃんがそう言うならそうする」


    戦刃はコクリと頷いて、会話は終了した。
  130. 130 : : 2018/01/29(月) 22:49:03
    ー情報処理室ー

    江ノ島「ふぅ…………」


    江ノ島は椅子に凭(もた)れ掛かる。
    絶望的な理解力しかない戦刃との会話で疲れてしまったのだ。


    江ノ島「しっかし、今夜は残姉以外、皆ぐっすり眠ってやんの」

    江ノ島「いくらなんでも、ピッキング防止加工が付いてるからって……コロシアイする予感なしじゃん」

    江ノ島「さぁーて、どうすっかねぇ……」


    …………………………

    そして時間が過ぎて朝が来る。
    チャイムが鳴る前、4時間ほど江ノ島が寝ていたのは誰も知らない。
  131. 131 : : 2018/01/29(月) 23:20:21
    苗木「………zzz」

    キーンコーン、カーンコーン

    苗木「…………もう朝か…」


    ボクはベットから降りて、私服に着替える。
    久しぶりによく眠れた気がする……


    ー食堂ー

    苗木「おはよう………」

    舞園「おはようございます」

    石丸「おはよう!苗木くん……む?なんだか寝ぼけてないか?」

    苗木「昨日モノクマからパジャマを貰ってね……それで寝心地が良かったんだよね」

    霧切「…初日に貰わなかったの?」

    苗木「うん、そうなんだ……モノクマが言ってたんだけど、男子には昨日の時点でまだ配ってなかったらしいよ」

    舞園「あれ?苗木君…寝癖ついてますよ」

    日暮「鏡をちゃんと見て来なかったんだなー」

    苗木「あはは……………」


    その後、数分間会話が続く。


    ー厨房ー

    セレス「江ノ島さんが来ませんわね…」

    不二咲「どうしたんだろうね?」

    大和田「どうせ寝坊か忘れちまってるんだろ……しかし俺達がこうやって頑張ってるんだから、来いよな…」


    ー食堂ー

    ぞろぞろと人が集まって、最終的には全員が集まった……ん?全員?


    葉隠「あれ……?江ノ島っち遅くねか?」

    朝日奈「ホントだ……いないね」

    石丸「よし、僕が呼んで来る!君たちはここで待っていたまえ」


    石丸クンは江ノ島さんを呼びに食堂を出た。


    ピーンポーン

    石丸「江ノ島くん!朝食会がもう始まるぞ」

    江ノ島(戦刃)「……あー、石丸?」


    江ノ島は扉を少しだけ開けた。


    石丸「朝食会が始まるぞ!食堂に来たまえ」

    江ノ島(戦刃)「ごめん……なんか熱っぽくてさ」

    石丸「むっ!?そうだったのか………じゃあ今日はゆっくり休んでるといい」

    江ノ島(戦刃)「さ、サンキュー石丸」

    石丸「後でお粥か何か持ってくる!何か食べないと体はもたないのでな…」


    そう言って石丸は扉から離れ、食堂へ戻る。
    江ノ島(戦刃)はその姿を見届け、扉を閉じた。

    バタン


    江ノ島(……なんとか、上手く騙せたみたい)

    江ノ島(…お腹空いてきちゃったな)
  132. 132 : : 2018/01/29(月) 23:36:17
    ー食堂ー

    苗木「あっ、石丸クン…」


    石丸クンの後ろには江ノ島さんが付いてきていなかった。
    準備がまだ出来ていなかったのだろうか。


    大神「どうだったのだ……江ノ島の様子は」

    石丸「本人は熱っぽいと言っていたぞ…後でお粥か何か持っていこうと思うのだが…」

    舞園「お粥よりはリンゴを摩り下ろした物の方が良いのでは?」

    桑田「なんでだ?」

    舞園「ほら、お粥ってべちゃべちゃして味がしないじゃないですか」

    舞園「でも摩り下ろしたリンゴは、舌が米でべちゃべちゃしないし、飲みやすいです」

    山田「だから舞園さやか殿は摩り下ろしたリンゴの方が良いという事なのですね?」

    舞園「はい、そうです」

    苗木「じゃあ摩り下ろしたリンゴを持っていく……という事でいいのかな?」

    石丸「じゃあリンゴを摩り下ろして、江ノ島くんの元へ持っていってくれる者はいないか?」

    石丸「いないのなら、自分が持っていくが…」

    苗木(どうしよう……持っていこうかな?)


    【選択肢(安価)
    >>133
    どちらかを選んでください。特にストーリーに影響はありません。


    1.苗木が持っていく

    2.石丸に任せる
  133. 133 : : 2018/01/29(月) 23:41:46
    2で
  134. 134 : : 2018/01/30(火) 19:02:52
    >>133
    了解!

    苗木(いや……石丸クンに任せよう)

    石丸「……………誰もいないか」

    石丸「では僕が持っていこう!それで良いな」

    日暮「りょーかーい」

    朝日奈「OKだよ!」

    不二咲「……………できたよー!」


    不二咲さんは厨房からおぼんに乗せた茶碗を持ってきた。
    テーブルに配られたその茶碗の中身は味噌汁だった。


    大和田「オラァ!!どんどん食べろよ!!」


    大和田クンの怒鳴りは怒りではなく、気合らしきものが混じった怒鳴りだった。
    大和田クンは男子全員のご飯を大盛りにしてきた…


    (正直、全部食べれる気がしない…)


    不二咲「はい、マカロニサラダだよ」

    セレス「ふりかけを持ってきましたわ」


    葉隠(セレスっちナイス!!)

    日暮(でもなー、こんなに食べれないよーな……)

    桑田(…………ふりかけ多くね?)


    周囲を見渡すと顔を少し青くする人、白米の量にドン引きしてる女子、ふりかけをどれにするか迷ってる人………


    十神「…………多い」

    十神「誰もが貴様と同じ様に食える訳ないだろう…少しはその小さい頭の中の脳味噌で考えろ」

    大和田「…………あぁ?」

    十神「聞こえなかったのか。もう一度言ってやる」

    十神「その小さい脳味噌で考えろ、愚民……と言ったんだ。これぐらい一部の猿でも出来る」

    大和田「なんだとコラぁ!!」

    不二咲「け、喧嘩しないで……」

    苗木「そうだよ……大和田クンも十神クンも一旦落ち着いて」

    大和田「…………チッ」

    十神「俺は元々落ち着いてる。落ち着いてないのは______「ストップ、ストップ!」


    朝日奈「十神も黙って!」

    腐川「あ、あんた……白夜様に命令するんじゃないわよ」

    舞園「まぁ、大和田君は江ノ島さんのように………発熱しないように、皆に栄養を取って欲しくて分けたみたいですし…」

    苗木「だからと言って大和田君は少し張り切って、大盛りにしすぎなのは逆効果になっちゃうからね…」


    ガヤガヤと食堂の中が騒がしくなる。


    石丸「静かにしたまえ!」

    セレス「冷めてしまっては、せっかくの温かい料理が台無しですわ……」

    葉隠「とりあえずいただきます!だべ」


    ………皆んなが朝食を食べ始めた。
  135. 135 : : 2018/01/30(火) 22:36:06
    石丸「桑田くん、きちんと30回噛んで食べたまえ!」

    桑田「いちいち30回も噛んでたら時間かかるだろ!」

    石丸「だからと言って、噛まずに飲むと消化が悪くなってしまう!この後会議でもある訳でもないのだろう?」

    桑田「へいへい、分かりましたっつーの」

    石丸「へいへいではなく、はいと言いたまえ!」

    桑田「しつこい!というか説教ばかりじゃなくて、お前もちゃんと食えよ!」


    桑田クンと石丸クンは賑やかに騒いでいた。


    霧切「……このマカロニサラダ、リンゴも入ってるのね」

    舞園「あっ、ホントですね」


    見てみると、マカロニサラダの中には薄く切ったリンゴが入っている。


    苗木「珍しいね……マカロニサラダの中にリンゴなんて」

    不二咲「ぼ……私が作ったんだけど……そんなに珍しいかな?」

    舞園「私の家庭ではマカロニサラダにリンゴなんて入れませんでした………」


    舞園さんはそう言うと、箸を使ってマカロニサラダを口に運んだ。


    舞園「でも、結構美味しいですね……マカロニとリンゴって、食感が違う物同士だからでしょうか?」

    苗木「さぁ…どうしてだろう?」モグモグ


    ボクと舞園さんが会話をしていると、別の方からも会話が聞こえてきた。
  136. 136 : : 2018/01/30(火) 23:28:54
    葉隠「あーっ!それ俺のだべ!返せー」

    山田「ふんっ、早い者勝ちなのだ!」


    江ノ島さんの分……つまり余った分のゼリーを奪い取っていた。
    セレスさんがゼラチンを使って適当にゼリーを作ったと言っていたのを思い出した。


    セレス「あら、食事中なのに……」

    桑田「てかさ、たかがゼリーだろ?なんであんなに躍起になってんだ?」

    大和田「取ろうとした瞬間に先に取られて怒ったんじゃねぇのか?」


    2人はカップを引っ張り合う。アニメでよく見る光景だ。
    まさか本当にこんな事が起きるなんて思いもしなかった。
  137. 137 : : 2018/01/31(水) 18:36:08
    山田「渡しませんぞーー!」

    葉隠「ぐぬぬ………」


    日暮「そんな子供じみた事やらないでさー」

    苗木「……………ジャンケンで決めれば___「「黙っててください(だべ)!」」


    2人は、さらに引っ張り合う。そして、葉隠クンが先に、手を離した。


    山田「ぎゃあぁ!」


    山田の君は後ろに体重をかけてたせいで、後ろに倒れかけている。
    山田の両手で持たれていたゼリーが___


    ベチョ


    苗木「………………………」


    ボクの顔面に激突した。


    苗木「………………あのさぁ」

    山田「す、すみません、苗木誠殿!」

    苗木「みんなで仲良く、食べようね……?」
  138. 138 : : 2018/01/31(水) 22:28:22
    ボクはよくお人好しだと言われるが、怒りの感情が無いわけではない。
    だけど、今は不思議と怒りが湧いてこない………

    舞園「大変、大変……タオル持ってきますね!」

    葉隠(俺は悪くない…悪くないべ)

    朝日奈「葉隠!ちゃんと苗木に謝りなよ」

    葉隠「う、うぅ……」

    葉隠「すまなかったべ。苗木っち」

    苗木「いいよ。ぜ、全然大丈夫だから……」


    なんでだろう………怒りというより穏やかな気分だ。


    セレス「皿の上に乗せなくて正解でしたわね」

    日暮「もしー、皿があって割れてたら、それこそー出血沙汰になるしなー」


    舞園「______持ってきました!」

    不二祭「は、早いね……!」

    舞園「全力で走りましたからね……」

    舞園さんはボクにタオルを渡してくれた。
    それで自分の顔を拭く。


    苗木「あ、ありがとう…舞園さん」

    舞園「いいんですよ!私は苗木君の助手なんですから」


    心がポカポカする。


    十神「全く……騒がしい奴らだ」

    セレス「あら?わたくしは、こういうの嫌いじゃありませんでしてよ?」

    腐川「百夜様に当たらなくて、良かった……」

    霧切「………不二咲さん、マカロニサラダ……また今度作ってるくれるかしら?」

    不二咲「もちろんだよ!」


    ………みんなが笑顔でいる。そんな光景が微笑ましい。
    微笑ましいから穏やかな気分になって、心がポカポカしていたのだ。
  139. 139 : : 2018/02/03(土) 14:28:30
    けれど、そんな光景をある者がぶち壊しに来た。


    モノクマ「やぁ、生徒の諸君!」

    大和田「も、モノクマッ!?」

    モノクマ「学園生活が開始して、数日が経ったけど…誰も殺すような人がいないんだよねぇ」

    苗木「ボクらは…人殺しなんて_____」

    モノクマ「あっ、そうか!」


    ボクの発言はモノクマによって遮られた。何故か嫌な予感がする。


    モノクマ「場所も人も環境も揃ってる………けど、足りない物があったね!」

    不二咲「た、足りない物……?」

    モノクマ「うぷぷ………それはね、動機だよ」

    モノクマ「観せたい映像があるんだ。まぁ、その映像って学園の外の映像なんだけどね〜」

    朝日奈「………警察とか私たちを助けに来てるのかな」ボソッ


    朝日奈さんは呟いた。けれどその小さなその呟きは、モノクマに聞こえたようだ。


    モノクマ「警察ぅ?警察なんてアテにするなっつーの!」

    モノクマ「確かに警察は勇敢だよ?でもそれは一部だけなの。大抵の警察は車とかバイクのネズミ捕りばっかやって小遣い稼いでるしさ!」

    モノクマ「要するに、肝心な時に限って助けに来ないのさ!」

    舞園「助けに……来ない…?」

    モノクマ「あ、そうそう。とある場所で映像は見れるからさ!」

    霧切「………貴方は何者?どうしてこんな事を?何をしたいの?」

    モノクマ「あぁ、それはね__________絶望…それだけだよ」


    絶望をさせたい…?たったそれだけの理由で?そもそも絶望ってなんなんだ?
    …………脳裏で不安が過った。


    モノクマ「うぷぷぷぷっ!!」


    不気味な笑いと共にモノクマは消えた。
  140. 140 : : 2018/02/03(土) 22:08:13
    朝日奈「こんな事するなんて…!モノクマの中の人はきっと…異常で猟奇的なヤツなんだよ!」

    不二咲「異常で猟奇的な人_____」

    不二咲「ひょっとしてあの、例の殺人鬼じゃない……かな?」

    苗木「例の殺人鬼?」

    不二咲「多分……というより私の予想なんだけど、ジェノサイダー翔…かも」

    苗木「ネットとかテレビで話題になってる……あの連続殺人鬼!?」

    セレス「ネットはデマが多い……けれどテレビでも話題になってるのですから、凄い人物ですわね」

    腐川「…………………」

    十神「そもそも、ジェノサイダー翔は、ネット上で付けられたあだ名らしいな」

    十神「そいつは、被害者の血でチミドロフィーバーの血文字を残す……」

    朝日奈「被害者の血で血文字を書くの…!?」


    朝日奈さんは被害者の血で血文字を書く事に驚いた。
    朝日奈と同様にボクも、そんな情報は知らなかったので少し動揺してしまう。


    桑田「………てかさー今この話しているより、学園の外の映像…だっけ?」

    桑田「そっちを見るのが優先じゃねぇのかって思うんだけど…」

    霧切「そうね。…真実を追求するのは自由みたいだし」

    不二咲「じゃあ、誰が映像が見れる場所を探すの…?」
  141. 141 : : 2018/02/04(日) 21:34:50
    念の為にこっちにも!

    テストで更新遅くなる可能性大となります!
  142. 142 : : 2018/02/04(日) 22:45:49
    石丸(では、映像を見終えたら江ノ島くんに摩り下ろしたリンゴを渡さなければな……)

    大和田「えーと……そうだなぁ…」


    大和田クンは辺りを見回す。そして何かに気づいた。


    大和田「………あれ?アイツがいねぇが……」

    腐川「あ、アイツって……?」

    大和田「日暮だよ。どこ行きやがったんだぁ?」

    不二咲「もしかして…映像を見れる場所を探しに行ったのかも」

    葉隠「確か……モノクマが動機がどーのこーの言ってる時に出て行った気がするべ」

    大和田「なんでそれを早く言わねぇんだ!」

    葉隠「お、俺……てっきり便所にでも行ったのかと思って…」

    桑田「モノクマが話してる最中に、普通は、便所なんかに行かねーだろ……」

    葉隠「それもそうだな…」
  143. 143 : : 2018/02/09(金) 19:10:31
    テスト終わったんで、投稿ペース戻します!
  144. 144 : : 2018/02/10(土) 16:01:02
    苗木「ちょっとボク、捜してくる!」


    ボクは扉を開け、凪クンを捜した。映像が見れる場所……おそらく視聴覚室だろう。


    ー視聴覚室ー

    苗木「おーい!凪クン!」


    ボクは視聴覚室の扉を開ける。
    目の前には凪クンと砕け散ったガラス、割れたディスクがあった。


    苗木「え……………?どういう事?」

    日暮「……?あ、あぁこれかー」

    日暮「コロシアイの動機になるぞーって言ってたから……皆が観る前に壊しとこうと思ってさー」

    苗木「こ、壊しちゃっていいの??モノクマに何かされたりとか……」

    日暮「それはだいじょーぶ。もし何かされるとしたら………今無事でいないだろ」


    ボクはほっと一安心した。その瞬間、扉が開く。


    モノクマ「そんな事したってムダだよ!無駄無駄!!」

    苗木「も、モノクマ………!?」

    モノクマ「なにせ予備があるんだからね。えっへん!」


    モノクマは床に段ボールを置いた。


    日暮「予備があるとか……どんだけ、オレたちにさぁーコロシアイさせたいんだー?」

    モノクマ「まぁまぁ、そんな事言わないでさ…」

    モノクマ「学園の外の事がこの中に入ってるんだよ?キミだって全く気にしてないわけじゃないんでしょ?」

    日暮「……………」

    モノクマ「あ、そうそう…」

    モノクマ「このDVDを全員が観ることを強制させます!」

    苗木「なっ………!!」

    モノクマ「ボクは、親切だからさ!アナウンスで流しとくからね〜ばーい!」


    モノクマは視聴覚室を出て行った。
  145. 145 : : 2018/02/11(日) 00:00:44
    数秒後、モニターにモノクマが映る。

    モノクマ『やぁ皆!さっきぶりだね!』

    モノクマ『実は、さっき動機の場所について何も言わずに行っちゃったんだけど…気が変わったから教えてあげるよ!』

    モノクマ『動機は視聴覚室にあります!そして、全員強制参加で観てもらいまーす』

    モノクマ『はい、それだけでございますッ!』


    ぷつりと画面が消えた。


    日暮「…はぁ………………ちっ」

    苗木「ま、まぁ舌打ちしないでさ……ここはモノクマに従うしかないよね」

    日暮「…そーだな」


    そしてナギ君は、床の段ボール箱に指を指した。


    日暮「予備だからー、多分なーそっちにもそれぞれご丁寧に名前があるはず……」

    苗木「へぇ……」


    ボクはそれぞれ名前の書かれたDVDを段ボール箱から取り出す。
  146. 146 : : 2018/02/11(日) 09:56:44
    苗木(外の様子の…何が映ってるんだろう…)


    ボクがDVDに意識をとらわれていると、扉が開いた。


    江ノ島(体調悪いふりしないと……)

    苗木「あ、江ノ島さん!具合は大丈夫?」

    江ノ島「んー、朝よりは良くなった感じ…?」

    霧切「……動機というのはそれね」

    苗木「そうみたい……」

    不二咲「スクリーンというか…全体で一緒に見る訳じゃないんだね…」


    不二咲さんはDVDのラベルに書かれた名前を見ながら言った。


    葉隠「まぁ、取りあえず観るしかねぇべ」


    葉隠クンは自分のDVDを取り出した。続いて他の皆も手に取る。
  147. 147 : : 2018/02/12(月) 00:06:48
    そして、ボク達は専用のデッキにそれを入れた。

    そして画面にボクの家族が映る。


    苗木(あっ…母さん、父さん…こまる…)


    皆笑顔を浮かべていた。

    苗木の母『誠くん………あなたが希望ヶ峰学園に選ばれただなんて、まるで夢みたいだわ…頑張ってね』

    苗木の父『俺は自分の息子として誇りに思っているぞ。……ても無理しすぎないようにな』

    こまる『お兄ちゃん!見てる〜?頑張ってね〜』


    …………こまるが言い終わった途端に、画面が切り替わる。

    3人が座っていたソファは切り裂かれ、窓ガラスは割れ、カーテンはボロボロになっていた。
  148. 148 : : 2018/02/12(月) 00:27:20
    ボクは声を失った………


    (そ、そんな………皆はどこに…)


    今度は憎いあいつの声が聞こえた。


    モノクマ『うぷぶ……ここで問題です!キミのご家族の身に何があったのでしょうかっ!?』


    画面にテロップが流れる。


    正解発表は“卒業”の後で!




    苗木「………………!?」

    苗木「一体……どういう事なんだっ!」


    ボクは机を拳で叩きつけた。ただ、怒りと恐怖だけが湧いてくる。
    数秒後ボクは辺りを見回した。


    朝日奈「こ、これって捏造……だよね?」

    不二咲「………………そんな…!」

    桑田「ほ、本物の訳ねーって……朝日奈の言う通り捏造にき、決まって……」


    ボクが聞こえる範囲内では、怯えているのが伝わった。
    けれど、霧切さんは違った。


    霧切「…これが、モノクマの言ってた動機の意味……なるほどね」

    霧切「ここから出たいという気持ちで殺し合いに発展させるつもりなのね…」


    ……次にボクは、舞園さんの様子を見た。
    理由はただ、なぜか一番心配してしまったからだ。
  149. 149 : : 2018/02/18(日) 02:07:16
    ボクは立ち上がって舞園さんに近く。
    すると、顔が青くなって震えているのが分かった。


    苗木「ま、舞園さん……」

    舞園「………………」

    苗木「…?舞園さん………?」


    ボクは彼女の肩に、そっと手を乗せると振り払われた。


    舞園「ひっ………!」


    どうやら、彼女を驚かせてしまったようだ。
    ボクは今頃、この行動は良くなかった事に気付いた。


    舞園「や、やめてッッ……!!!」


    走りながら扉を開け、視聴覚室を出て行ってしまった。


    苗木「ま、舞園さん!!」

    朝日奈「舞園ちゃん……?」


    周りも舞園さんが出て行ってしまった事に気付いた。

    ボクは彼女を捜す為に、廊下に出る。


    (あぁ、どうしてわざわざ驚かせるような行動をやったんだろう……)


    ボクは後悔するが、今は考え込むべきではないと判断する。
    そして、頭を混乱させない為に、目を少し閉じて開いた。


    (どこに行っちゃったんだろう……)



    ~一方その頃~


    石丸「一応、江ノ島くんは個室に戻った方がいいと思うのだが…」

    江ノ島(戦刃)「え、えっとサンキュー!」

    江ノ島(戦刃)(えっと……怪しまれないようにしないと)

    江ノ島(戦刃)「……あ、後さぁ、リンゴを摩り下ろしたやつ…だっけ?自分で持っていくね」

    石丸「しかし、まだ体調が優れていないのだろう?君自身に持っていかせるのは_____」

    江ノ島「平気、平気!朝よりはずっとマシになったし」

    不二咲「今は良いだけかも…よ?」

    江ノ島「だからこそなんだってば!……体調が良い今だからこそ、運べるわけなんだし…」

    江ノ島「…今はワタシの心配をしてるよりさ、舞園を捜しなよ」


    そう言って江ノ島は、摩り下ろしたリンゴが入った茶碗を取る。
    そして自分の部屋へと帰って行った。
  150. 150 : : 2018/02/19(月) 22:59:50
    2作目です

    2作目とこのssを行き来(?)しやすくする為に、貼ります!


    【安価】モノクマ「78期生たちを絶望させたい」

    http://www.ssnote.net/archives/57613#top

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