この作品は執筆を終了しています。
聖夜の魔法
-
- 1 : 2017/12/25(月) 05:46:51 :
- メリークリスマス
サンタの代役を引き受けた1人の少女の物語。
自身を「魔法使い」という彼女は、クリスマスをどう過ごすのか。
聖夜の奇跡、彼女は届けることが出来るのか?
短編です。よろしくお願いします。
-
- 2 : 2017/12/25(月) 05:47:37 :
- ───イヴから日付が変わる。
「では、行くとするかのう!!」
この赤髪の少女、いつもは何に対してもやる気が出せずに「んあー」と呟いている。
しかし、今日は違った。
夢野「今年はウチがサンタさんじゃ!!」
子供たちの笑顔の為、彼女はサンタの仕事を引き受けたのであった。
夢野「そういえば、サンタさんは男のイメージがあるが……きっと、大丈夫じゃな。」
夢野「秘密子ちゃん、サンダーガール」
夢野「サンタガール」
夢野「…」
夢野「人が居なくて良かったわい。」
行くと言ってたから数分後、彼女は漸く深夜の街へと踏み出す。
夢野「箒でプレゼントを渡すのじゃ~♪」
…飛ぶのであった。
-
- 3 : 2017/12/25(月) 05:48:03 :
- 夢野「じんぐるべ~る、じんぐるべ~る、すずがなる~のじゃ~。」
流石に彼女も深夜であることは分かっていたため、小声で歌を歌う。」
夢野「まず、この家じゃな。」
煙突から、彼女はプレゼントを…
夢野「……煙突が無いではないかっ!?」
夢野「仕方ないのう。こっそり、窓からプレゼントを渡すとしよう。」
夢野「そーっと…」
男の子「すぅ…すぅ…」
夢野「寝る子は育つ。良い子じゃな。」
彼女は男の子の枕元にある靴下にプレゼントをそっと、入れる。
夢野「来年も良い子にするんじゃよ。」
夢野「メリークリスマス。」
彼女は次の家へと向かう。
夢野「窓の鍵が閉まっていなかったのは幸いじゃったな。…いや。危ないから閉めておいた方が良かったのではないか?」
今夜、彼女はいつもより口数が多い。きっと、それだけ一生懸命なのだろう。
夢野「メリークリスマス。」
夢野「メリークリスマス。」
夢野「メリークリスマス。」
彼女のサンタさんとしての仕事は順調だった。
-
- 4 : 2017/12/25(月) 05:48:27 :
- 夢野「最後の家じゃな。…んあっ!?」
女の子「…」
夢野「ま、まだ起きておったのか!?」
その女の子は家の前に座っていた。
女の子「サンタさん…」
どうやら、サンタに会いたいようだ。
夢野「うーむ…どうするかのう。」
彼女にしては珍しい、考えるという行為。
夢野「んあー…んあー…んあー…」
やはり、彼女にとっては難しかった。
夢野「寝るのを待つしかないのだろうか?」
女の子「ねぇ、サンタさん。」
夢野「…!?」
女の子「そこに隠れているんでしょ?」
夢野「…」
飛んでいても、隠れていても、どちらにしてもバレていたと思った彼女。
夢野「………ウチがサンタさんじゃ!!」
女の子「あれ?サンタさんって、こんなに小さな女の子だったの?」
夢野「お、お主よりは身長も年齢も大きいわい!!これでも、高校生…なんだがのう。」
女の子「高校生!?まだ、子供じゃない。」
夢野「お主に言われたくないわい。まだ、小学生に入ったばかりくらいじゃろう?」
女の子「うん!一年生。どうして、分かったの?サンタさんだから?」
夢野「これは魔法……そうじゃ!!サンタさんだから分かるんじゃ。」
女の子「…」
突然、女の子の表情が暗くなる。
夢野「お主も早く寝るといい。でないと、プレゼントは渡せないからのう。」
女の子「そ、それは困るよ!」
夢野「寒いであろう。家に入るのじゃ。」
女の子「で、でも…」
夢野「…!!」
彼女は魔法使い…サンタさんである。その為、分かってしまった。
夢野「お主…何か、困っておるのか?」
女の子「…うん。」
夢野「だから、ウチを待っていたんじゃな。よし、要件を話すが良い。」
女の子「…え?」
夢野「ウチが力になれるかもしれない。」
女の子「本当…?」
夢野「サンタさんを信じるのじゃ。」
女の子「…うん。」
夢野「カッカッカ!!素直でよろしい。」
女の子「あのね、私の家は貧乏って訳でもないし、パパとママが喧嘩してる訳でもないんだけどね、その…」
夢野「その…?」
女の子「2人共、元気がないんだ。最近になってから、笑顔も見なくなっちゃって…」
夢野「…ウチに任せい。」
女の子「サンタさんに…?」
夢野「明日、12時に広場に来るが良い。みんなを笑顔にさせてやろう。」
女の子「12時に広場?」
夢野「うむ。」
女の子「うん。分かったよ。」
夢野「但し、みんなを笑顔にする為には、約束を守ってもらうぞ。」
女の子「約束?」
夢野「ウチがサンタということは、誰にも言うでないぞ。分かったか?」
女の子「…分かった。約束する!」
夢野「いい返事じゃ。」
女の子「絶対、行くからね!!」
夢野「約束じゃな。」
女の子「サンタさん!」
夢野「んあ?どうした?小指を出しおって…」
女の子「指切り!」
夢野「…仕方ないのう。」
女の子「指切りげんまん、嘘ついたら…」
女の子「…」
夢野「魔法で世界を滅ぼしてやろう。」
女の子「えっ!?」
夢野「…絶対の約束であろう?」
女の子「…そうだよ!指切った!」
夢野「じゃあ、また後でのう。」
女の子「またねー!」
夢野「しっかり寝るんじゃぞ~」
夢野「さて、と…」
早速、彼女は準備に取り掛かる。
夢野「約束を守らなくてはな。」
女の子との約束の為に。
-
- 5 : 2017/12/25(月) 05:48:46 :
- ───そして、夜が明けた。
夢野「おぉ。もう、人が集まってきておる。」
超高校級のマジシャン、夢野秘密子が広場に居る。その情報は街中で瞬く間に広がった。
夢野「あの子は…?」
彼女は必死に女の子を探す。
女の子「お姉ちゃん!!」
夢野「約束通り、じゃな。」
父「…」
母「…」
夢野「こんな調子なのか?」
女の子「うん…」
夢野「でも、大丈夫じゃ。ウチに任せい!」
女の子「…お願い。」
12:00
夢野「さぁ、集まるのじゃ!超高校級の魔法使い、夢野秘密子のマジカルショー!」
女の子「魔法使い!?」
父「…大丈夫なのか?」
母「超高校級のマジシャン、みたいですよ。」
夢野「鳩を出すのじゃ!」
夢野「コインを増やすのじゃ!」
夢野「トランプを当ててやろう!」
夢野「縄抜け脱出、行くわい!」
───数時間後…
夢野「以上で終わりじゃ!みんな、楽しんでくれたかのう?」
「最高だったぞー!!ありがとうー!!」
夢野「んあ~!それは良かったのじゃ~!」
父「この子のマジックは一体…」
母「あは…あはははは!」
父「ふふふっ…はははっ!」
父母「あっはははははは!!」
女の子「楽しかったね!」
父「あぁ、そうだな!」
母「心配掛けたみたいで、ごめんね。」
女の子「大丈夫だよ!」
夢野「何より、じゃな。」
女の子「お姉ちゃん!」
夢野「んあ?」
女の子「はい。これあげる!」
夢野「これは、クリスマスリース?」
女の子「昨日貰ったアクセサリー作るやつで作ってみたんだ!」
夢野「早い…それに、器用じゃな。」
父「さぁ、帰ろうか。」
母「今夜はご馳走ね。」
女の子「やったー!」
夢野「ありがとな。大切にするわい。」
女の子「お姉ちゃん、本当にありがとう!」
お姉ちゃん「メリークリスマス!」
夢野「メリークリスマス。」
-
- 6 : 2017/12/25(月) 05:49:03 :
- 一公演終えた彼女は、自宅へと戻った。
夢野「今日は疲れたわい。」
彼女は愚痴をこぼす。
夢野「じゃが、まだクリスマスは終わらない。ここからと言っても、過言ではないな。」
夕陽が昇り始めた。これから、夜になっていくというサインでもあった。
夢野「どうせ、夜には騒がしくて起きる。少し、MPを補給するとしようかのう。」
昨日から寝ていない彼女は、相当疲れが溜まっていることだろう。
夢野「寝るのじゃ~……」
僅か数秒で彼女は眠った。
夢野「んあっ!?」
「ざわざわざわざわ…」
夢野「…んあ~……良く寝たのう。」
彼女が目を覚ましたのは、夜だった。
夢野「寝る子は良く育つ。なんて言ってしもうたが、ウチは成長せんな。」
夢野「ツリーでも観に行くとするかのう。」
-
- 7 : 2017/12/25(月) 05:49:25 :
- 彼女は街に出ると、すぐに目を輝かせた。
夢野「んあ〜♡」
立派なツリーと綺麗な装飾。その周りを、イルミネーションが囲んでいる。
夢野「クリスマスというものは、実に素晴らしいものじゃのう!!」
???「で、不思議なんだよね〜」
夢野「んあ?」
聞き覚えのある声が彼女の耳に入った。
???「ぐぬぬ…不思議ですね…!!」
???「サンタからみたいだけど…」
???「サンタ……男死!?いや、男死がそんなことをするはずがありません!」
???「あんたさ、別に男が大嫌いなわけじゃないでしょ?普通に話してるし。」
???「な、何を言いますか!?男死は世の中から消えるべきなのです。」
???「えー?そうは見えないなー?」
???「男死っていうことは、俺も居ないってこと!?そんなの、嫌だよ!!」
???「ふーんだ。精々、男死に生まれてきた自分を恨むことですね。」
???「男女差別は良くないと思います。」
???「お前には性別がないから分からないよね?黙っててよ。」
???「ロボット差別です!」
???「男女差別は良くないっていうなら、ロボット差別は…」
???「そこに突っ込まないで下さい!」
???「流石、無自覚ロ差だね。」
???「…何のこと?」
夢野「みんな、楽しそうじゃな。」
彼女は、そのグループの元へ歩みを進める。
???「そういえばさ、これは地味に聞いた噂なんだけどね。」
???「地味に聞いた噂?」
???「今年はサンタが違って、この街の誰かがサンタの代役をやっているんだってさ。」
夢野「…!?」
???「あぁ、それなら僕も聞いたヨ。空を飛んでいたみたいだね。ククク…興味深いネ。」
???「友達とピアノしてる時に聞いたんだ。道具を使って空を飛んでたみたい。」
???「私も耳にしたわ。道具というのは、箒のことを指してるみたい。」
???「身長は小さかったと聞いた。俺よりは高いらしいがな。」
???「ヒャッヒャッヒャッ!!そいつ、女だったみたいだぞー!!」
???「良かった!男死じゃなかった!」
???「虫さんによると、ジングルベルを歌っていたんだって。」
???「にしても、サンタが誰なのか……すげー気になるよな!!」
???「なんで、サンタになったんすかね?」
???「…あ。」
???「どうしたの?」
???「あ、いえ。何でもありません。」
夢野「…」
サンタは自分だということ。
夢野「…」
バレてしまえば、それはもう感謝されるだろう。しかし、彼女は嫌だった。
夢野「…」
プレゼントの力で仲良くなったりだとか、物で人を釣りたくないという気持ちがあったから。
夢野「…」
彼女は、その場を後にした。
-
- 8 : 2017/12/25(月) 05:49:49 :
- 彼女がサンタを引き受けたのは、師匠から頼まれたからであった。
夢野「ウ、ウチが…?」
夢野「それより、師匠の知り合いにサンタさんが居ることに驚いておるぞ!!」
夢野「体調が悪い…か。」
夢野「早く良くなってほしいのう。」
夢野「ウチ、やってみるぞ!!」
夢野「いろんな奴らに姿を見られていたなんて………ウチは……サンタさん失格じゃ…」
誰にも気づかれないようにサンタさんの仕事をする。それは、彼女が自分自身に誓ったことであり、破る気の欠けらも無かった。
夢野「すまない……サンタさんよ…」
夢野「ウチは…サンタさんだからと言って、偉い訳じゃない!サンタさんとして、街中の人にプレゼントを配って、それを、理由にみんなと仲良くなりたいなど……一切、考えてない!」
夢野「気づかれてしまえば……きっと…」
夢野「ウチは、ちゃんと友情を築いて出来た友達がいい!!プレゼントを渡しただけで仲良くなろうなど、そんなことはしたくない!!誰も気づかないでくれ………ウチは……ウチは……」
彼女は、ひたすら心の声を叫んだ。
ピーンポーン
夢野「…?」
ピーンポーン
夢野「誰…じゃ…?」
???「私ですよ!」
夢野「…転子。」
茶柱「夢野さん。遊びに来ました!」
-
- 9 : 2017/12/25(月) 05:50:11 :
- 夢野「遊びに…?」
茶柱「はい!たくさん、遊びましょう!」
夢野「面倒いのう…」
茶柱「そんな~!?遊びましょうよ!!」
夢野「…うむ。良いぞ。」
茶柱「…えぇ!?珍しい。夢野さんが!」
夢野「余計なお世話じゃ。」
茶柱「どうして、今日は素直なんですか?」
夢野「いつも素直じゃないみたいな言い方をするでない。ウチは一生素直じゃ。」
茶柱「辛いこと、あったんですね。」
夢野「…んあ。」
茶柱「夢野さん、泣いてますもん。」
夢野「…そんなはず」
自分の両手で目を擦ってみた。
夢野「…なんで」
茶柱「…」
夢野「どうして…!!」
茶柱「夢野さん。」
夢野「ウチは…ウチは…!!」
茶柱「これだけは言わせてください。」
茶柱「感情を出すことは恥ずかしいことではないと思います。それは、人間として自然な行為ですから。」
茶柱「だから、辛いことがあって泣きたくなったら……泣いてもいいんですからね。」
茶柱「もちろん、笑ってもスッキリするし…怒ってもスッキリします!」
茶柱「夢野さんも、泣いたり笑ったり怒ったりして心の柔軟をしましょう!」
夢野「…う……うっ………ああ……」
夢野「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーん!!」
茶柱「大丈夫です。転子が側に居ます。」
夢野「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーん!!」
茶柱「…」
茶柱「大丈夫。秘密子ちゃんのこと、みんな大事に思ってる。友情を築いた友達だよ。」
-
- 10 : 2017/12/25(月) 05:50:26 :
- 夢野「……んぁ。」
茶柱「すぅー…すぅー…」
夢野「転子……苦しい……」
茶柱「…はっ!すみません!」
夢野「いや、いいんじゃ。」
茶柱「そ、そうですか?」
夢野「色々、迷惑掛けたのう。」
茶柱「いつも迷惑を掛けさせているのは転子ですから、このくらい何の問題もありません!」
夢野「自覚…あったのか。」
茶柱「…え!?」
夢野「何でもない。」
茶柱「夢野さん!!」
夢野「んあっ!?急に叫ぶのは…」
茶柱「すみません!ですが!」
夢野「何じゃ?」
茶柱「夢野さん。」
夢野「だから、何じゃ?」
茶柱「これ、受け取ってください。」
夢野「…?」
茶柱「夢野さんのクリスマスプレゼント、前から探してたんですよ。きっと、気に入ってもらえると思います!」
夢野「転子…お主、気づいておったか。」
茶柱「…はい。皆さんも気づいています。」
夢野「そうか…」
茶柱「ですが、問題ありません。」
夢野「問題…ない…?」
茶柱「皆さん、夢野さんのこと、大好きですよ。夢野さんがサンタとして、プレゼントを配る前から。ずっとです。」
夢野「…」
茶柱「プレゼントを貰ったから好き!だなんて、そんなの転子も嫌です。例え、その人が女子でも転子は許せません。」
夢野「…やはり、嫌じゃな?」
茶柱「みんな、嫌です。そんな人と仲良くなりたくもありません!!」
茶柱「転子は、夢野と同じ考え方です!夢野が仲良くなりたいと思ってる人、みんなが仲良くなりたいと思っています。」
夢野「それは、言い過ぎ…かのう?」
茶柱「…ですね。」
夢野「んあ~。」
茶柱「どうかしましたか?」
夢野「いや、何でもないわい。」
茶柱「そうですか。…あ!さっきの話、男死は別問題ですからね!?」
夢野「ウチは男子でも仲良くしたい。」
茶柱「夢野さん!?」
-
- 11 : 2017/12/25(月) 05:50:45 :
- 夢野「実はな…」
茶柱「はあ。」
夢野「怖かったんじゃ。」
茶柱「サンタの仕事が自分に出来るのかどうか。ということですか?」
夢野「うむ。師匠の知り合いのサンタさんに迷惑が掛かっていないか心配でのう。」
茶柱「夢野さんは可愛いですし、ミスも許されるサンタですよ!!」
夢野「そういう問題ではない!」
茶柱「そんなこと言うと思いまして……じゃん!お手紙を貰って来ました!」
夢野「んあーっ!?」
茶柱「はい。どうぞ。」
《夢野秘密子ちゃんへ》
『メリークリスマス!夢野ちゃん、今日はサンタを代わってくれてありがとう。急に体調が悪くなってしまって、どうしようかと思っていたところに君の師匠がやって来たんだ。「弟子に可愛い魔法使いが居る」と言っていたから、その子にお願いしようと決めたんだ。今回の仕事ぶりを観させて頂いたけど、満点な出来栄えだったよ。このまま君にやってもらいたいけど、流石に迷惑が掛かるからね。来年は体調を崩さないように気をつけるよ。最後になるけど、今日は本当にありがとう!!ほんの少しのお礼として、プレゼントを贈らせて頂きます。本当に本当にありがとう。君は「聖夜の魔法使い」だ。おっと、いつも魔法使いだったね。貴方に最高の聖夜が訪れますように。』《サンタ》
夢野「感謝されると、心が暖かくなるのう。」
茶柱「サンタさんからのプレゼントです。」
夢野「何じゃ?………んあ~…!!」
茶柱「綺麗なスノードームですね!」
夢野「ウチのイメージカラーのようじゃな!」
茶柱「夢野さんの心の現れですね!」
夢野「…んあ?」
茶柱「夢野さんの心は、このスノードームのようにキラキラしているということです。」
夢野「それは…褒めすぎじゃ。」
茶柱「そういえば、転子からのプレゼント開けてくれてないですね…」
夢野「んあっ!?すまなかった!」
茶柱「大丈夫です!」
夢野「長い箱……こ、これは…!!」
茶柱「喜んでいただけましたか?」
夢野「フレイムサンダー!!」
茶柱「良かったです。」
夢野「礼を言うぞ、転子よ!」
茶柱「そんなに喜んでいただけるとは…!!」
ピーンポーン
茶柱「あ、来ましたね!」
夢野「来たって、何じゃ?」
茶柱「夢野さん。外、行きますよ。」
夢野「んあっ!?わ、分かったから引っ張るでない!!ちょっ、んあっ!…んあーっ!!」
-
- 12 : 2017/12/25(月) 05:51:08 :
- 最原「やぁ、夢野さん。」
夢野「最原…」
赤松「夢野さん!」
王馬「やっほー!夢野ちゃん。」
夜長「あ!秘密子だー!」
春川「待ってたよ。」
夢野「赤松、王馬、アンジー、ハルマキ!」
赤松「早く早く!」
夢野「何を慌てておる。」
王馬「いや、日付け変わっちゃうし!」
夢野「クリスマスが終わる…な。」
夜長「頑張れ、秘密子ー!!」
夢野「何を頑張れば良いのか?」
春川「あんた、サンタでしょ?」
夢野「それはそうじゃが…」
最原「サンタさんの最後のお仕事だよ。」
夢野「そんなものあったかのう?」
茶柱「いいですから!はい、これ!」
夢野「フレイムサンダー、スノードーム、女の子から貰ったリースまで!?」
女の子「サンタのお姉ちゃーん!!」
夢野「お、お主…!!」
女の子「ありがとー!!」
夢野「…うむ!!」
茶柱「夢野さん。」
夢野「んあ?」
茶柱「夢野さんの想ったままに、クリスマスを祝福してくださーい!!」
夢野「任されたのじゃ!!」
夢野「カーッカッカッカ!!ウチは超高校級の魔法使い、夢野秘密子。しかし、今日のウチはMPが限界に近づいておる。」
夢野「だから、最後に魔法を使って、この聖夜を祝うとしよう!!」
茶柱「おぉーっ」
赤松「茶柱さん、大きな声は出さないで。」
夜長「すごーい。なんか、光ってるー。」
春川「スノードームが夢野に反応してるみたい。凄く綺麗…」
王馬「夢野ちゃん?本当に魔法が」
最原「夢野さん、ありがとう。」
茶柱「来ますよ!!」
夢野「これが、聖夜の奇跡。ウチからみんなへ贈る、笑顔の魔法じゃぁぁぁぁぁぁーー!!」
Merry Christmas
-
- 13 : 2017/12/25(月) 05:51:43 :
- あとがき(?)
今日、クリスマスだったんですね。すっかり、忘れてました。安定のクリぼっちというやつですからね(笑)昨日がイヴだったとは…
今回、クリスマスを題材としたssを書かせていただきまして、主人公が夢野というものになっておりました。正直、自分でも内容は理解出来ていません。ぱっと思いつくままに書いたので、新しく読むんじゃないかというほど、内容は覚えていないと思います。
みなさん、いいクリスマスは過ごせていますか?もうすぐ、2017も終わりです。来年も良い年になるように頑張ります!それよりもまえに、メリークリスマス!!それでは、失礼致します。(感想とかダメ出しとかして頂けると嬉しいです。)
- 著者情報
- 「ダンガンロンパ 」カテゴリの最新記事
- 「ダンガンロンパ 」SSの交流広場
- 【sn公式】ダンガンロンパ交流広場