この作品は執筆を終了しています。
モノクマ「ヤバッ!? 設定にバクが出ちゃった」
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- 1 : 2017/12/12(火) 20:00:38 :
- 初投稿です。
よろしくお願いします。
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- 2 : 2017/12/12(火) 20:02:27 :
~隠し部屋~
モノクマ「まあいいか。些細な事だし」
白銀「些細じゃないよ!」
モノクマ「やあ、白銀さん。突然扉を開けて隠し部屋への登場、ご苦労様」
白銀「うん、説明台詞どうもありがとう。じゃなくて、何が起きたの!」
モノクマ「どうもシステムの不具合か何かで、設定が一部バクったみたいだね。だっはっはっはっ」
白銀「笑い事じゃないよ! どうすればいいの、この……この……」
白銀「最原君への溢れる想いを!」
モノクマ「仕方ないじゃん。愛の鍵の時の設定が最原君を対象に適用されちゃったんだから」
白銀「せめてスピンオフの紅鮭団の時にしてよ! なんでコロシアイの時にこんな事に」
モノクマ「バグなんだから仕方ないじゃない。まあ安心してよ、他の女子も全員同じような事になってるから」
白銀「安心できないよ! 上の人達は何やってるの!?」
モノクマ「これはこれでコロシアイが起きそうだからって、とりあえず静観するみたいだね」
白銀「視聴者にはどう説明するの!」
モノクマ「今回は愛憎ドロドロの昼ドラ的コロシアイって趣向、ていう事にするのかな? それとも正直に明かすのかな? 僕的には前者がいいなぁ」
白銀「嫌だよ! 見るのはいいけど、その渦中に巻き込まれたら、私も危険じゃない!」
モノクマ「そこはまあ、こっち側の人間として頑張って回避してよ。じゃあ、そろそろスタートだから、僕は体育館にスタンバイしているよ」
白銀「あっ、ちょっ! モノクマ! ……行っちゃった」
白銀「と、とにかく私も行かなくちゃ。うぅぅ、でもこの気持ちはどうすれば……」
モノクママザー(とか言ってるけど、顔はメッチャ笑顔なんだね)
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- 3 : 2017/12/12(火) 20:02:52 :
~とある教室~
赤松「終一君!? 終一君もここにいたのっ!?」
最原「えっと……誰かな?」
赤松「ちょっと、こんな時にそんなボケはいらないから!」
最原「いや、本当に知らないんだけど。だって僕達、初対面だよね?」
赤松「な、何言ってるの? 私達は」
エグイザル「いらんことやっとらんと、さっさと出て来いや!」
赤松「ひゃあぁっ!? 何このロボット!」
最原「と、とにかく逃げよう!」
~なんやかんやで体育館到着~
入間「しゅういちぃ、どうしてぇ? どうしてこんな事になってるのぉ……」
東条「ご安心ください、終一様。例え何があろうと、私はあなたのお傍に」
茶柱「お兄さんは転子が守ります!」
アンジー「にゃはは~。終一がいてくれるなんて、やっぱり神様はアンジーの味方なんだね~」
春川「ちょっと、これどうなってるの? アンタは何か知らないの?」
夢野「んあ~。使い魔なら、しっかりウチを守るのじゃぞ」
白銀「お兄ちゃん! 良かった。お兄ちゃんがいれば百人力だよ!」
女性陣「……」
女性陣「……」
女性陣「はっ?」
星「おいおい、どういう事だ?」
天海「なんか女の子達は全員、あの帽子の人の知り合いみたいっすね」
百田「でもよぉ、なんか全員睨みあってるぜ」
真宮時「察するに、なかなか複雑な関係のようだネ」
王馬「にしし。なにあれ、なかなかつまらなくない展開だね。こっちの鉄くずの数千倍はいいよ」
キーボ「いきなり鉄くず扱いですかっ!? 僕、君に何かしましたか!?」
獄原「喧嘩は駄目だよ?」
最原「ちょっ、ちょっと落ち着いて。何で皆、僕の名前知っているの? 僕達、初対面だよね?」
女性陣「……えっ?」
白銀(ああ、やっぱり面倒な事態になってきたよ。でも、この胸の高鳴りは止まらないんだね)
~なんやかんやでモノクマによる説明後~
天海「コロシアイとは、またエライ状況になっちゃったっすね」
獄原「なんで? なんでゴン太がそんな事しなくちゃならないの?」
キーボ「駄目です。理解不能です」
王馬「役に立たない鉄くずだなぁ。あっ、鉄くずだから役に立たなくて当然か」
百田「落ち着けお前ら! まずは一度状況を整理してだな、えっと……」
真宮寺「それよりも先に、やる事があるヨ?」
星「……あれか」
赤松「大丈夫だよね? 終一。私達、大丈夫だよね?」
東条「ご安心ください。例えこの身がどうなろうと、終一様はお守りします!」
茶柱「お兄さんは転子が守るんです!」
夢野「んあー!」
入間「おいダセー原! てめぇ、幼馴染の事は全力で守れよ!」
白銀「お兄ちゃん。私、怖い……」
白銀(なんかちょっと楽しくなってきた)
アンジー「にゃはは~。なんか神った展開になってきちゃったね、終一」
春川「大丈夫だよ。私達、どんな苦しい時も二人で乗り切ってきたでしょ」
女性陣「……」
女性陣「あぁっ?」
天海「うわっ、めっちゃメンチきってるっす」
百田「と、とりあえず移動すっぞ!」
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- 4 : 2017/12/12(火) 20:05:21 :
~食堂~
百田「さて、これで全員の名前と才能は分かったわけだが……」
キーボ「やはり避けては通れないんですね」
王馬「えー! ロボならなんか凄い機能で避けてよ。上手く避ければ、鉄くずからクズ鉄にしてあげるからさぁ」
キーボ「さほど変わらない気がするんですが!?」
星「とにかく、女子は全員、その最原ってのとの関係を言ってもらおうか」
赤松「恋人だよ!」
茶柱「お兄さんは、転子に何をしてもいい兄弟子です!」
東条「仕える主であると同時に、お慕いしている男性です」
白銀「お互い好きになっちゃった、親の再婚による義兄妹」
入間「天才の俺様との将来設計を完璧に立てている幼馴染だぜ、ヒャッハーッ!」
夢野「ウチの使い魔なのじゃ」
アンジー「神った関係の先輩と後輩だよ~」
春川「同じ施設で十年以上一緒に育った。その……一応彼氏彼女」
女性陣「……」
女性陣「あぁっ?」
獄原「やめてよ! そんなに睨みあわないで!」
天海「で? 肝心の最原君は彼女達の言う記憶が?」
最原「うん、全く無いんだよ。どれも記憶に覚えが無いんだ」
赤松「どうしてよ! 私の告白も、初めて名前で呼び合った、あの日のことを忘れちゃったの!?」
転子「共にネオ合気道を極めようと、誓ったじゃないですか!」
夢野「それでもうちの使い魔か!」
入間「てめぇ! 俺様との未来設計まで忘れてんじゃねぇよ!」
真宮寺「いや、それ以前に君達の言う彼との関係が、全くかみ合わないよネ?」
獄原「えっ? どういう事?」
星「辻褄が合わないんだよ。入間と幼馴染、春川と施設で十年以上一緒にいた。この二つは明らかに繋がってねぇ」
春川「確かに。私はこんな下品なのは知らない」
入間「ひぃぃ。そんなに睨むなよぉ……」
天海「それと東条さんが仕えている事と、白銀さんと義兄妹であることもっすね。どっちも相手を知らないんすよね?」
東条「ええ、彼女の事は知らないわ。そもそも旦那様も奥様も健在だもの」
白銀「私も知らないよ。うちはメイドさん雇うような家じゃないし」
キーボ「赤松さんが同じ学校でなった恋人なら、先輩後輩の関係のアンジーさんが知らないはずがありませんし」
王馬「こうなってくると、茶柱ちゃんと夢野ちゃんとの関係も怪しくなってくるね」
アンジー「ん~? つまりどういう事?」
百田「それが分かれば苦労はねぇよ!」
最原「ひょっとして……女子全員の記憶が間違っているのかも」
百田「ん? どういう事だ」
最原「モノクマは僕達にコロシアイを強要している。でも、そのためには絶対に必要なものがある」
星「……動機か」
最原「そうだよ。だけど、初対面の僕達に動機があるはずがない」
王馬「つまり最原ちゃんは、彼女達の記憶はコロシアイをするための動機として、催眠術とか記憶操作で作られた偽の記憶だって言いたいの?」
女性陣「!?」
白銀(ぎくっ)
最原「僕はそう思っている」
真宮寺「なるほど、ありえない話じゃないネ」
王馬「ふぅん。でもさ、俺は全員じゃない可能性もあると思うな」
キーボ「どういうことですか?」
王馬「ちょっとはその使えない電子頭脳で考えなよ。たった今、俺の中でキー坊は鉄くずから燃えないゴミに変わったよ」
キーボ「何で僕の評価がそこまで低いんですか! 僕、君に何かしましたか!?」
獄原「落ち着いて、キーボ君」
最原「それで王馬君。君が言う可能性っていうのは、誰か一人の記憶が正しくて、僕がその記憶を消されているって可能性だよね?」
王馬「おー! さすが超高校級の探偵の最原ちゃん! そこの燃えないゴミとは大違いだね」
キーボ「ロボット差別です! ロボット差別です!」
獄原「落ち着いてって、キーボ君!」
赤松「えっ? じゃあ、この記憶が正しい可能性もあるの?」
春川「でも、肝心の最原が記憶を消されているんじゃ、確かめようが無いじゃない」
白銀「そうだよねぇ」
白銀(まあ、私を含めて全員の記憶がいじってあるんだけどね)
真宮寺「そうやって自分と彼の関係を信じたくて、凶行に走らせるって思惑かもネ」
星「なんにせよ、面倒な動機を準備された事には変わりねぇな」
入間「それで卒業時、誰か一人を連れて脱出できるってあるのかよ」
白銀(本当は一人だけなんだけど、多分バグに対応するために変更したんだね)
茶柱「お兄さんを連れて卒業するため、私達にヒトゴロシをさせるつもりなんですね」
夢野「ぬぬぬ。卑劣な策略なのじゃ」
白銀(だからバグなんだって。皆の勝手な推測だよ)
百田「なんにしても、ここでこれ以上じーっとしていても、どうにもならねぇ! 次は探索に行くぞ!」
白銀「ジードだね!」
赤松「はい?」
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- 5 : 2017/12/12(火) 20:05:41 :
~探索中 隠し部屋~
白銀「どうするの? このまま続けるの?」
モノクマ「視聴者からは、『面白そうだからもっとやれ』、『修羅場! 修羅場!』、『リアル超高校級のハーレム野郎ww』っていう感じの意見が多数あって好評だね」
白銀「いやいやいや、それ好評なの? 単に面白がっているだけだよね?」
モノクマ「いいじゃない。視聴率もいいし」
白銀「でも、私がこの状態なのは問題があるというか……」
モノクマ「そんなニヤけた顔して、何言っているのさ。どうせ今、頭の中には最原君のことしかないんでしょ?」
白銀「だ、誰がお兄ちゃんのことなん……あっ」
モノクマ「うぷぷぷ。お兄ちゃんだなんて、すっかりハマっちゃってるじゃない」
白銀「設定のせいだよ!」
モノクマ「なんでもかんでも設定のせいにしないでよ。これだからエロ同人作家は」
白銀「エ、エロ同人作家違うよ! コスプレイヤーだよ!」
モノクマ「……それよりも、これを見て」
モニターON 図書室
最原『やめてよ、赤松さん。何で、こんな』
赤松『やめないよ! 記憶が眠りについた終一君の記憶を目覚めさせるのは、恋人である私のキスだけなんだよ!』
最原『童話じゃないんだから、そんな事があるはずないでしょ!』
赤松『いいからキスするの! ほら、レッツマウストゥマウス!』
白銀「あぁぁぁぁぁかあぁぁぁぁまあぁぁぁぁぁつうぅぅぅぅぅ!」
モノクマ「わぁ……。全力ダッシュで行っちゃったよ」
モノクマ「そりゃあ確かに設定のせいもあるけどさ、それを分かっていながら行動するのは君自身の意思なんだよ?」
モノクマ「ねぇ、そうでしょ?」
モノクママザー「そうだね」
モノクマ「上は何て言ってるの?」
モノクママザー「様子見だそうだよ。問題が生じたら、一度中断して再設定してやり直しだって。視聴者にも、その旨のテロップは流しているよ」
モノクマ「分かったよ。じゃあ、もうちょっと様子見しようか」
白銀『赤松さん! お兄ちゃんに何しているの!』
赤松『げぇっ!? 白銀さん!?』
モノクマ「わー。普通なら、今にもコロシアイ起きそうな展開。こっち側だからか、引き剥がすだけだけど」
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- 6 : 2017/12/12(火) 20:18:43 :
- 超高校級の修羅場( ˙-˙ )w
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- 7 : 2017/12/12(火) 20:36:03 :
- 女性陣の修羅場もヤバいけど、記憶がない相手に惚れられてるってよく考えると怖いな…
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- 8 : 2017/12/13(水) 09:07:39 :
~数日後の朝食後~
最原「はぁ……」
百田「よお終一、大丈夫か?」
最原「うん、まあ、なんとか」
天海「大変っすね、毎日忙しそうで」
王馬「お陰で俺は、つまらなくない光景を何度も見させてもらってるけどね」
星「最近はあいつらも少しは大人しいが、何かあったのか?」
最原「実はこのまま争っても、黒幕の思惑通りになるだけだからって、今日から女子の間でこういうのを決めたらしいんだ」
最原終一シフト
朝食を食べさせあう アンジー
午前を一緒に過ごす 入間
昼食を食べさせあう 春川
午後を一緒に過ごす① 茶柱
おやつを食べさせあう 東条
午後を一緒に過ごす② 白銀
夕食を食べさせあう 赤松
夜時間まで一緒に過ごす 夢野
キーボ「えー……」
真宮寺「なるほど。それで今朝の朝食はアンジーさんと食べさせあっていたんだネ」
獄原「他の女の子達、凄い目で見てたね」
天海「これ、誰がどれの担当か日替わりっすか?」
最原「うん……」
百田「皆の前で食べさせあうって、半ば拷問じゃねぇか?」
最原「すごく恥ずかしかった……」
王馬「最原ちゃん、真っ赤だったもんね。いやぁ、楽しみだなぁ。これから毎日、あんな光景を見られるんだね」
最原「笑い事じゃないよ……」
星「その割には、しっかり受け入れているんだな」
最原「最初はちょっと怖かったし、今でも少し戸惑ってるよ。でも、女の子に囲まれるのは嫌じゃないし」
百田「お前、何気にムッツリなのか?」
最原「それは違うよ!」
獄原「どこが?」
最原「おっと、時間だ。じゃあ行くね。この後は入間さんと部屋で過ごす予定だから」
キーボ「ノリノリじゃないですか、最原君」
王馬「やっぱりムッツリなんだね、最原ちゃんは」
~隠し部屋~
白銀「ふんふんふん♪」
モノクマ「鼻歌なんか歌ってさ。もう気持ち隠すのやめたのかよ、お前」
白銀「悪いのはそっちなんだからね! お陰で最原君の事が頭から離れなくて……」
白銀「見てよ! 最原君と一緒に着る予定のコスプレ衣装を気合い入れて作っているんだよ!」
モノクマ「別にボクが悪いわけじゃないよ。大体なんなのさ、それ」
白銀「これはね? デスゲームや勘違い野郎との戦いを乗り越えた、元黒衣の二刀流剣士と、ゲーム内では妻、現実では恋人なバーサークヒーラーな元閃光の衣装だよ!」
白銀「できればSA○の方が良かったんだけど、私のこの髪の色からして、AL○の方がやりやすいなって思って。あっ、勿論SA○の方も作ってあるよ」
モノクマ「あ~、分かった分かった」
白銀「他にもね、星屑の竜を使う蟹と黒薔薇の竜を使う魔女とか、先導者の初代主人公と元チームメイトの瞬間記憶能力者とか、支配の魔王候補と色欲の魔道士の変身後衣装とか」
モノクマ「分かったって言ってんだろ!」
白銀「え~。まだまだあるのに。初代超高校級の夫婦とか、二代目超高校級の夫婦とか」
モノクマ「オマエさ、自分の役割忘れてない?」
白銀「それは違うよ!」
モノクマ「いや、オマエの台詞じゃないし。そもそも脈絡も無しに使わないでよ」
白銀「役割は忘れてないよ! でもそれを凌駕するほど、このバグによる設定が強すぎるんだよ!」
モノクマ「衣装を縫いながら文句言うなよ。仕方ないなぁ、ちょっと上に相談してみるよ」
モノクママザー「やれやれだね」
翌日、リセットが決定しV3は最初からやり直しとなった
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- 9 : 2017/12/13(水) 09:08:13 :
~やり直し初日~
白銀「はぁ、一時はどうなるかと思ったよ」
モノクマ「……」
白銀「ん? どうかしたの?」
モノクマ「別に。さっさと体育館行け!」
白銀「分かってるから、お尻蹴らないでよ!」
~体育館~
白銀「もう、モノクマったら。痕がついたらどうして」
百田「終一! 長年のライバルのお前まで、こんな所に連れて来られたのか!?」
星「やれやれ。こんな訳の分からない場所でまでお前と一緒なのか」
王馬「にししし。ひょっとしてここが、俺と最原ちゃんの決着の場なのかな?」
キーボ「最原君! まさか君がここにいてくれるなんて!」
真宮寺「クククッ。とても嬉しいヨ」
天海「大丈夫っすよ、最原君。蘭太郎兄ちゃんがついているっすからね」
獄原「最原君、どんな状況でも紳士として振舞おうね!」
白銀「……」
白銀「……」振り向き
物陰のモノクマ(テヘペロ)
白銀「モノクマアァァァァァッ!」
モノクマ「ボクは悪くないよ!」
終わる
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- 10 : 2018/01/21(日) 03:52:31 :
- 乙よくこんな風にssかけるなぁ...http://www.ssnote.net/archives/57475これ、僕が今書いてるssです。良かったら見てくれると嬉しいです。
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