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  1. 1 : : 2017/11/01(水) 00:24:47

    こんばんは、雨都(あまと)です。



    『秋のコトダ祭り』、飛び入りさせていただきます。

    第1週のテーマアイテムは『ナイフ』です。

    よろしくお願いします。
  2. 2 : : 2017/11/01(水) 00:28:30


    わたし、




    わたし、





    わたし、ほいくし。








    ほいくし、ほいくし?








    ほいくし、だっけ、わたし。










    ほいくし、なんか、ちがうような。








    ちがったような。











    こじ、こじ。こじだった。






    こじ、しせつ、なかま。






    なかま、いっぱい、あのこも、なかま。






    いや、あのこは、しんゆうだった。






    あのこは、だめだ。







    あのこは、『向こう』へ行っては、いけない。







    だから、わたしが。








    わたしが、いかなきゃ。









    孤児院を、まもる。










    わたしが、やらなくちゃ。












    「違うヨ」












    こえ、声だ。わたしじゃない。








    だれかの声が、わたしに。












    「君は友達の為じゃない。自分の為なんだ」











    なぜ?なぜ?






    だってあのこは、生き残れない。





    でもだれかが、誰かがやらなきゃみんないなくなっちゃう。




    離ればなれに、なっちゃう。






    だから、私がやらなきゃ。






    どんな汚れ役でも、嫌な役でも。








    どんなに辛いことでも。






    私が、やるんだ。











    「考え過ぎさ。そんなに思い詰める事かナ」










    「君が手を汚す事を望んだ人間なんて、いないと思うんだ」











    「其れはやっぱり君自身の為だと思うんだ」












    「あくまで『君自身が』其れ等を守りたいから、なんだヨ」









    「依頼を遂行しないと、『君が』守りたいものは守れない」












    わたしが。






    私が?







    私が望んだの?














    こんな未来を?













    こんな結末を?










    …………『結末』?










    「君が殺めたのは、死んでもいい人間だったんでショ?」










    「君はそんな人達を、其の手で何人葬ったのかナ?」














    何人。





    30人、いや、もっと多いかもしれない。





















    「─────たかが(・・・)30人や40人くらい何だって云うんだい?」















    「自身の為でしょ?そんなの微々たる必要悪だヨ」












    そうだ。


    そうだった。






    別にあの子のことなんて本来は関係ないんだ。




    孤児院がどうだこうだなんて、殺した理由にならないんだ。





    そうだ。私が自分のために。
    私が望んだんだ。





























    …………私が『この結末(・・・・)』を望んだんだ。


















    『おめでとうございます!春川魔姫さん、真宮寺是清くん!』











    生き残った(・・・・・)あなた方2人には特典があります!』








    「残念だけど、僕は要らないヨ」




    『え?』





    「僕は、此処で終りだからさ。姉さんが僕を呼んでいるんでね」





    「さて、見事14人を殺した君にかける言葉なんて見つからないのだけど」




    「まぁ、せいぜい頑張っておくれヨ」





    パァンという銃声とともに、自分自身に引き金を引いた男が命を絶った。




















    わたし、わたし。








    わたし、ほいくし。











    わたし、ほいくし……???






















    私──────────。















    「なあ」









    目が覚めた。




    机に伏せて眠っていた私に少年が話しかけている。





    「……大丈夫か?いや、大丈夫じゃねぇよな。こんなところにいて……」





    小柄、茶髪、モスグリーンのパーカー、真っ黒い制服。







    「俺は◼️◼️◼️(✳︎✳︎✳︎)。超高校級の『幸運』ってんだ。大した才能じゃあねぇが云々」








    語り終えたから、次は私。











































    「私、春川魔姫。超高校級の暗殺者!出会ってくれてありがとう!!」







    私は少年にナイフを振りかざした。






    END
  3. 3 : : 2017/11/01(水) 00:29:58
    ありがとうございました。

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