この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
アルミン「僕らの子供達の世代まで、」
- 進撃の巨人
- 1152
- 18
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- 1 : 2017/10/24(火) 00:50:52 :
- 前回投稿しました「アルミン「壁内に巨人がいると仮定して」」の続きとなりますので、前作を読んでいないとわからない用語が出てくること、アルミンを含む主要人物が成長している他、前作とは違い、一部オリジナルのキャラクターが登場することをはじめにお伝えします。
──────────────
────────
────
─
エレン「よっ、アルミン・アルレルト団長!」
アルミン「よしてくれよ、その肩書きにはまだ慣れてないんだ。」
巨人戦以降、巨人達の意思をユミルが司ることにより、壁が無くとも人類が安寧の日々を送ることが出来るようになった。脅威となる巨人がいなくなったことで、調査兵団は解体されるかに思われたが、「巨人化能力を持つ人間」による反乱に備え、調査兵団はそのまま存続した。
【団長室】
トントン
ハンジ「宜しいでしょうか?」
アルミン「ははは。ハンジさん、敬語はやめてくださいよ、、、」
ハンジ「何を仰る。階級は私より上だ──────って慣れねえええええ!アルミンが団長とかウッソだろ!?すっげえ躍進だよ!!」
アルミン「僕も信じられません。未だに、」
───────広い空を見られる現実が
【???】
?「あんた、ベルトルトかい?」
ベルトルト「!!君は──────アニ!!!」
アニ「久しぶり。変わらないね、あんた。」
────別々に回る、運命の歯車
-
- 2 : 2017/10/24(火) 01:04:32 :
- ベルトルト「一体、どういう・・・?」
アニ「私が聞きたいよ。結晶から解放されたら、壁が無くなっていて、巨人は向こう側にいいように利用されてる。一体、どういうこと?」
ベルトルト「タナハの事は知ってるだろ?」
アニ「「ユミルの国」?」
ベルトルト「ああ。その、タナハの「司」が変わった。」
アニ「なんだって?喰われたの?司が?」
ベルトルト「そうなんだ、喰われたんだ。まずい、まずいよ。」
アニ「まずいってあんた、何十年もなにしてたのさ!?近くで奴を見張ってろって・・・」
ベルトルト「そういうアニだって、結晶になってなにしてたんだよ!!!?」
アニ「ハッ、少なくともあんたより外の情報は知ってたよ。」
ベルトルト「えっ?」
アニ「アルミンが、定期的に教えてくれていたからね。」
──────────
──────
─
アルミン「巨人・・・・ですか?」
ハンジ「そう、巨人。」
アルミン「巨人はユミルが制御してくれています。危険性はないはずです。」
ハンジ「それがね。「鎧」に酷似してるっていうんだ。姿形、色、挙動全てが。」
アルミン「──────「鎧」!?」
-
- 3 : 2017/10/24(火) 01:27:36 :
- アルミン「鎧って・・・・!ライナーは・・・、ライナーが、生きてるんですか!?」
ハンジ「可能性は高い。消えたアニの行方も気になる。団長、調査を頼むよ。」
アルミン「わかりました。リヴァイ兵長にも協力を────」
ハンジ「私から伝えてある。必要ないよ。」
アルミン「あ、すいません。僕、団長なのに、、、」
ハンジ「気にすんなって!エルヴィンが団長になりたての時だって、苦労してたんだから!誰だって最初はそうさ。」
アルミン「すいません、本当に。」
ハンジ「謝らないでいいってば。じゃ、鎧の件頼んだよ!」
アルミン「はい。任せてください。」
───────【タナハ国 森の深く】
数はざっと、12.13か。なめられたもんだ。
ライナー「(目標は「司」を持つユミル。お前らには興味はないが、仕方ない。)」
─────カッッッッッッッッッッ!
鎧の巨人「オオオオオオオオオオオオオ!」
「よっ、鎧だ!!」
「怯むな!切れ!切れえ!」
鎧の巨人「(ブレードじゃない?なんだ、ユミルのやつ。不親─────)」
ビリッッッッ───ライナー、久しぶりじゃねえか。
鎧の巨人「・・・・キタア・・・(来たか。)」
「ユミルさん!!」
ユミル「私の国で暴れまわってんじゃねえよ、筋肉バカ」
────かつての同僚は敵同士に
【現在公開可能な情報】
「タナハ国は現在、多くの兵を雇用するほどの大国となった。しかし、兵の多くは巨人と対峙した経験がなく、硬質ブレードも備えていない。」
-
- 4 : 2017/10/24(火) 01:55:03 :
- ユミル「これ以上は迷惑だ、そこどけよ。こっちにこい。」
鎧の巨人「・・・・・。」
ズシン、ズシン
どういうつもりだ?ユミル。森で戦うなら、素早いお前の方が有利だろ?なんで呼び込む?
───────・・・・!ヒストリア・・・!?
ヒストリア「鎧・・・・!!ユミル!!?なんで鎧がここに!?」
ユミル「まぁ、落ち着けよ。お前がいる以上、ヤツは迂闊なことはできねえさ。」
鎧の巨人「・・・・・・!」
【タナハ国 タナハ寺院】
ユミル「で?何しに来たんだよ?ライナー。私の予想では、ヒストリアを嫁にくれ、と言うんじゃないかと踏んでるが。」
ヒストリア「ユミル!ふざけないで!」
ライナー「それもいいが、要求はそれじゃない。」
ユミル「じゃあ、なんだ?」
ライナー「「司」を渡せ。ユミル。」
ユミル「!!!「司」を?バカ言うんじゃねえよ。「司」は私らのもんだ。」
ライナー「力を与えたのは俺達だ。女神様ごっこをさせてやったのも俺達だ。」
ユミル「てめえ、黙って聞いてりゃ言いたい放題言いやがって!!!」
ライナー「話したいことは話した。渡すのか?渡さないのか?」
ユミル「渡さねえよ。二度と「大地の悪魔」にでかい顔はさせない・・・・!」
ライナー「そりゃ、残念だ─────アニ、そいつを捕らえろ。」
ガッ────
ユミル「くっ!?(こいつっ!?どこに隠れてやがった!?)」
アニ「じっとしな。無駄な時間はかけたくないんだ。」
ベルトルト「ヒストリア?こっちに来てくれよ?」
ヒストリア「どうして?どうして私達を狙うの!?」
ライナー「「司」を持ったからだ。それ以上でも以下でもない。」
私が、なんとかしなきゃ────────
ヒストリア「ライナー・・・・?私をここに残してくれない?」
ライナー「なに?」
-
- 5 : 2017/10/24(火) 02:22:50 :
- ヒストリア「私は、タナハの外には出られない!ユミルを連れていくんでしょ?巨人の力だって使えないじゃない!?」
ライナー「いいや。ユミルは「司」の能力を得た。いくらでも巨人を操ることができる以上、ここに残すことはできない。」
アニ「・・・・・。残れば?」
ベルトルト「アニ!?」
ライナー「どういうつもりだ?」
アニ「タナハの地形を忘れた訳じゃないだろ?無知性巨人には超えられない森に囲まれてる。「司」の力を持ってしても、超えられないものは超えられないさ。あんただって、それを狙って森を使ったんだろ?」
ライナー「・・・・・。ヒストリア、ここに残れ。」
ベルトルト「ま、待ってくれ!「司」の力で、エレンに知らせることだって出来るんじゃないのか?」
アニ「だから?」
ベルトルト「だからって・・・・」
アニ「そんなの問題にならないさ。エレンはタナハの国について何もしらない。アルミンが言ってたんだ、確実だろう。」
ベルトルト「そ、そうなんだ。」
アニ「そんなことも知らなかったの?」
ベルトルト「ごめん・・・。」
ライナー「話は終わりだ。そろそろ、連れていくぞ。達者でな、ヒストリア。」
ヒストリア「・・・・・。」
────アニ。あなたが一つだけ知らないことがあるよ。アルミンがあなたが思う以上に大きな存在になっていること。
【団長室】
「団長・・・、手紙が来ていますが?」
アルミン「誰から?」
「ヒストリア・レイスと書いてあります」
アルミン「ヒストリアから?ありがとう。」
「では」
ガチャン
アルミン「ヒストリアから手紙なんて、珍しいな。──────!!」
───助けて、アルミン。ライナー達がユミルをさらったの。
アルミン「・・・・・!ライナー、君ってやつは・・・・!」
-
- 6 : 2017/10/24(火) 16:57:37 :
- アルミン「皆を広間に集めて、早急に。」
「どうなさったんです?団長。」
アルミン「いいから集めて!」
「はっ、はい!」
【調査兵団 広間】
リヴァイ「突然集めて何の用だ?団長。」
ハンジ「リヴァイ?そこは敬語使おうよ。公の場だよ?」
リヴァイ「エルヴィンにも敬語を使ったことがねえだろ。」
アルミン「大丈夫ですよ、普段通りで。」
リヴァイ「と、団長が仰せだ。クソメガネ。」
ハンジ「あっ、そう?」
アルミン「みんなに集まってもらったのは、ライナーが生きてる可能性が出てきたからなんだ。」
エレン「ライナー・・・・!」
─────野郎、生きてやがったのか・・・!
エレン「ライナーは、あいつは今どこにいる?」
アルミン「エレン、落ち着いて。」
エレン「答えろ!!!アルミン、あいつはどこにいやがる!?」
アルミン「話を聞いて!」
ミカサ「エレン、座って。」
エレン「・・・・。」
アルミン「────この手紙はヒストリアから送られてきたんだ。この手紙が示唆するのは、ライナーの存在だけじゃない。察するに、アニも、ベルトルトも一緒にいる。」
ミカサ「あの女狐・・・・!」
────「ねえ、アニ、私にもそれ教えて」
────「・・・・・。」
ミカサ「あの時の決着が付いていない。女狐はかならず、私が仕留める。」
アルミン「み、ミカサ?話を聞いてほしいんだ。」
ミカサ「ごめん、アルミン」
アルミン「ライナー達はすでに、ユミルを捕らえた。「司」がライナー達の手中にあると言っても過言じゃない。僕らがやれるのは、「鎧」、「女型」、「超大型」すべての討伐、及び「司」の奪還の他ないと判断した。ここにいる、皆の協力が必要なんだ。協力してほしい。」
エレン「・・・・!」
────ライナー、今度は俺達ががお前を追う番だ
エレン「(待ってろ、俺がお前をぶった斬ってやる・・・・!)」
───数十年越しの、再戦
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- 7 : 2018/03/09(金) 15:25:03 :
- かなり期間が開いてしまいましたが、続き更新していきます。
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- 8 : 2018/03/09(金) 15:57:24 :
- ベルトルト「ア、アニ?本当に大丈夫なのかな・・・?」
アニ「なにが?」
ベルトルト「もし、もし、ヒストリアが何か策を持っていたとしたらどうするんだ?」
アニ「策ってなに?」
ベルトルト「それは、例えば「アルミンに情報を伝達する方法がある」・・・・とか・・・。」
ライナー「それがあるなら、俺たちが返り討ちにするだけだ」
ベルトルト「出来るの?」
ライナー「なに?」
ベルトルト「僕らは一度敗北しかけた!1度やって負けかけた相手に、勝てるのか!?」
ライナー「自信がないなら降りるんだな。成果もなしにマーレに帰ることになるが・・・。」
アニ「おい、ライナー!?」
ベルトルト「ユミルが居るんだぞ!?マーレの名を出すなよ!?」
ユミル「(マーレ・・・・?こいつら、マーレの人間だったのか・・・・)」
ライナー「どのみちこいつは「生き残らない」。」
ベルトルト「・・・・・! こっ、殺すのか?ユミルを・・・。」
ライナー「ああ。口実が出来たからな。」
パシュッッッッッッ
ベルトルト「!?」
ライナー「信煙弾!?」
アニ「なぜ居場所が・・・!?」
ベルトルト「い、言ったじゃないか!!!!やっぱりヒストリアは外との連絡手段があったんだ!!!!!作戦は失ぱ────」
ズバッッッッッッ!
ベルトルト「あああっ!!!腕が!?腕がぁぁぁぁぁ!?」
リヴァイ「うるせえよ、喚くな。」
ライナー「くっ・・・・」
リヴァイ「てめえらは、包囲されている。生かすも殺すも団長次第だが・・・、それでも反発するか?」
ライナー「(団長・・・・?エルヴィンの姿は見当たらないが・・・・?)」
アルミン「久しぶりだね、ライナー、アニ、ベルトルト。元気だった?」
アニ「アルミン・・・!」
ライナー「変わらないな、アルミン」
アルミン「いいや、変わったよ。前のように弱い僕じゃなくなった。」
ライナー「へぇ・・・、階級でも上がったか?」
アルミン「うん、団長になったんだ。」
ライナー「!?」
アニ「団長だって?」
アルミン「変わってないのは、君の方だ。「鎧の巨人」」
───────知将現る
-
- 9 : 2018/03/09(金) 16:16:19 :
- ライナー「本当に弱さは捨てたのか?本当に変わったのか?見たところ、武器を備えてないようだが・・・俺たちを傷付けるのが怖いんじゃないか?」
アルミン「随分疑問符が多いね、ライナー。やっぱり、自分の周りで起きた事以外には関心がなかったんだ?」
ライナー「何が言いたい?」
アルミン「知らないのは可哀想だし、「仲間だった」から教えてあげるよ、作戦を。」
ライナー「・・・・・。」
アルミン「僕の狙いは君達じゃない。本当の狙いは、君達の故郷──────そう、─────」
ベルトルト「狙いはッ!?狙いはマーレか!?」
ライナー「やめろ!ベルトルト!口車に乗せられるな!」
ベルトルト「マーレに何の恨みがある!!!!僕らだけを殺せよ!!!僕だけを殺せえええええ!!!」
ライナー「ベルトルト落ち着け!!!」
アルミン「そう、ライナー達の故郷「マーレ」って言うのか。」
ベルトルト「・・・・・!だっ、騙したのか?アルミン・・・?僕を、騙したのか!!!」
アルミン「騙してないよ。故郷を狙うのは本当だ。正確な名称まではわからなかったから、「ベルトルトに教えてもらおう」と思ってさ。」
ライナー「(こいつは、本当にアルミンか?)」
アルミン「さて、口喧嘩は終わりにしようか、ライナー。ユミルを、「司」を返してくれよ。」
──────
-
- 10 : 2018/03/12(月) 15:56:20 :
- ライナー「い、いいだろう。」
アニ「結局ユミルを手放すの?ライナー」
ベルトルト「なっ、何考えてるんだ!ライナー!」
ライナー「「俺からユミルを奪えよ」。アルミン!!!」
カッッッッッ──────
鎧の巨人「グアアアアア!」
リヴァイ「どうするんだ?団長。ヤツはユミルを喰うつもりのようだが・・・・」
アルミン「それはないと思います。ライナーは「司」をマーレに、元々あった場所に返そうとしているわけだから、ユミルを掴むなりして、文字通り「連れ帰る」事に重きを置くはず。」
リヴァイ「で?」
アルミン「ライナーはいい機会をくれた。まずは鎧をこの場で始末しましょう。」
リヴァイ「了解した」
────
──
─
【マーレ 訓練所】
???「あーあ、またヘマしたのかよ?お前は学習しねえな。ライナー」
ライナー「うっ、うるさい!」
???「そんなんじゃ、立派な戦士になるなんて夢のまた夢だな。」
ライナー「いい加減黙れよ、ガトー!」
ガトー「怖い顔しても凄みがねえんだから、救いようがないな。」
ライナー「くっ!!!」
ガトー「鎧の巨人は俺が貰う。」
────ガトー、お前がなんで「鎧」ではなく「司」を選んだのか、未だにわからないんだ。「司」の記憶を喰えば、お前が分かるのか?なぁ、ガトー
アニ「ライナー!おい、起きろ!ライナー!」
ライナー「うっ、や、奴らは?」
アニ「あんたが寝てる間に、この有り様さ・・・!」
ライナー「・・・・・!!マーレにまで、侵攻を許したのか!?」
ベルトルト「だっ、誰のせいだと思ってるんだ!?君が、ライナー、君が、「司」を喰ったから!!!!」
ライナー「なに・・・・?俺が「司」を喰っただと?」
────
-
- 11 : 2018/03/12(月) 16:06:02 :
- 【現在公開可能な情報】
ガトー・トラディツィオーネ
初代「司の巨人」。ライナー、ベルトルト、アニと親交があったが、それぞれ希望した巨人を継承できず、ライナーがガトーの希望した「鎧」を、ガトーがライナーの希望した「司」を継承したことで疎遠となる。
-
- 12 : 2018/03/12(月) 16:32:00 :
- ──────
────
─
【マーレ 訓練所】
アニ「あんた、「司」を継承するんじゃなかったの?」
ライナー「継承すんじゃなかったの?俺は「司」を継承するよ、なに言ってんだ」
ベルトルト「えっ?でもこれ」
ライナー「!?」
───────
────
─
ライナー「どういう事だ!ガトー!」
ガッ!!
ガトー「ってぇな!なんだよ、いきなり!?」
ライナー「お前は「鎧」を継承するんじゃなかったのか!!!!!」
ガトー「なるほど、表の張り紙見たんだな」
ライナー「ああ、見たよ!お前が薄笑いを浮かべてる顔がはっきりと脳裏に蘇った!!!俺じゃ「司」を制御できないと!?「鎧」で充分だと!?そう言いたいのか!!!」
ガトー「離せよ、デカブツ!お前が「巨人の脳」になる?「巨人を司る」だ?ハッ、笑わせんな!お前みたいな単細胞バカに巨人を制御できるわけねえだろ!!!!それなら「鈍足戦車の鎧」がよっぽど似合うぜウスノロ!!!!」
ライナー「なんだと?もう一度言ってみろ!」
ガトー「何度でも言ってやるよ、ウスノロ!!!!」
ベルトルト「二人とも止めろよ!!!!」
ライナー「・・・・。」
ガトー「・・・・。」
ベルトルト「巨人を継承する戦士は一握りなんだ。僕らがその一握りに選ばれた!それで良いじゃないか!?他に何を求めるんだよ!?」
ガトー「お前はいいよな。「破壊神」とも目される「超大型」を継承できるんだからよ」
ベルトルト「ガトー!」
ガトー「俺はな!お前らみたいに突出した力ねえんだよ!!頭しか使えねえんだ!!俺なら、他の継承者みたいな廃人にならずに、「司」を継承できる!!!正真正銘、初めて「司」を完璧に継承できた人間になれるハズなんだ!!!いいだろ!?ライナー!?俺に特別な何かをくれても!?なぁ、ライナー!!!」
ライナー「ガトー・・・・・」
ガトー「頼むよ、ライナー。俺に「司」をくれ」
ライナー「わかったよ、ガトー。頑張れよ」
ガトー「ありがとよ、ライナー」
────────
-
- 13 : 2018/03/12(月) 16:57:12 :
- ──────
────
──
【マーレ】
ライナー「「司」が、盗まれた!?誰に!?」
ベルトルト「わからない、わからないけど・・・・・・」
ライナー「わからないけど、なんだよ?」
ベルトルト「ガトーが死んだよ。「司」を奪われる過程で、ガトーごと「司」の能力を喰われたっ・・・」
ライナー「はっ?ガトーが・・・・死んだ・・・・?」
────ガトー、お前の記憶を引き継いだ今ならわかるような気がするよ。お前が「鎧」を選ばなかった理由が。お前知ってたんだろ。ユミルが「司」を狙ってたこと。
────────
────
─
【マーレ 正面門付近】
ライナー「そうだよな、ガトー。俺が「やらなきゃいけない」よな」
ベルトルト「ラ、ライナー?」
アニ「離れて!!!!ベルトルト!!!」
ベルトルト「え────────」
カッッッッッ───────────
司の巨人「ガドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!(そうだろ?ガトー!)」
アルミン「まさか・・・・、本当に司を喰うとは・・・・!」
ジャン「あれ、ライナー・・・・・なのか?なんだよあれ・・・・」
エレン「ジャン、情は捨てるぞ。目の前に要るのは、ライナーでも「鎧」でもねえ。「大地の悪魔」だ」
アニ「ベルトルト!?ベルトルトッ!!」
ベルトルト「・・・・・・」
アニ「大丈夫、息はしてる・・・」
???「しかし、とんでもないバケモンを連れ込んだよな?アニ」
アニ「ごめん、私があいつを止められていれば・・・・」
???「奴等を殲滅して、また俺達の統治を始めりゃいいんだろ?ガトーへの手向けにはちょうどいい」
アニ「ていうか、あんた生きてたんだ?ロシェ?」
ロシェ「なんで死んだと思ってたんだよ・・・・」
──────人(マーレ軍隊)と人(調査兵団)、争いはいつの時代にも
-
- 14 : 2018/03/12(月) 17:01:48 :
- 【現在公開可能な情報】
ロシェ・ストーリャ
マーレ軍隊の戦士。切れ者で、ガトー在りし頃は「マーレには2つの脳が存在する」とも称されていた。
-
- 15 : 2018/07/16(月) 19:38:52 :
- 学生生活を終了するなど諸事情があり、長らく更新を中断しておりました。申し訳ございません。
これから少しずつ更新していきますので、よろしくお願い致します。
-
- 16 : 2018/07/16(月) 20:14:00 :
- ロシェ「にしても、生身の人間数人で周囲の巨人を鎮圧。ライナーに「司」を喰うなんて暴挙を選択させたヤツらは何もんだ?」
アニ「調査兵団。私が潜入してた───」
ロシェ「───知ってるよ。ヤツらが「自由の翼」・・・・・・。いいぜ、」
アニ「ロシェ?無理すんじゃないよ」
ロシェ「言われなくても(お前らの「翼」をもぎ取ってやる!!!)」
【マーレ 正面門付近】
司の巨人「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
エレン「(ライナーの野郎、急激な身体の膨張に対応できてねえ・・・・!うなじはガラ空き─────?)」
──────人影?
スバッッッッッッッ!
エレン「ッ!!!!?(なっ!?ワイヤーが切れた・・・・!?いや・・・・、ヤツか・・・・?)」
ロシェ「へぇ?ワイヤーが片方無くなった程度じゃあバランス崩さないか?なるほど、お前らの「翼」はそれじゃないってことか?」
エレン「あ?なんの事かわからねえな。」
ロシェ「わからない?まぁ、焦んな、じきに解る」
───────
────
─
【10年前 マーレ本部】
ライナー「こいつが立体機動装置。で、これが──────」
シュルルルルルルル
ライナー「身体を支えるワイヤーだ。左右のタンクにはガスが入っている。それを噴射して、ワイヤーを弾き出し、飛び回る」
ロシェ「電気もねえのにすげえ出来だな・・・・。向こうには博識な科学者でもいんのか?」
ライナー「さぁな。少なくとも、向こうの技術は着実にマーレに追い付きつつある」
アニ「でも急ぐことはないよ」
ロシェ「なんで?」
アニ「向こうはまだ、立体機動の扱い方を私達よりも熟知してるような人物はいなかったから」
ロシェ「そりゃ、心強い。期待してるよ、アニ。」
ベルトルト「ガトーは幸せだったかな?司を奪われてまで僕らを────」
ロシェ「─────ッ!ガトーを冒涜すんじゃねえ!!!!!!」
ベルトルト「ひっ・・・・」
ロシェ「てめえらが不甲斐ないからガトーは死んで「司」は能無しどもに奪われた!!!好き勝手に国を開拓されて、それを許して、しまいには手中に納められた!!!咎められんのはガトーじゃねえ!!!!!!お前らだろうが!!!!!!」
ベルトルト「ご、ごめん」
ライナー「落ち着け、ガトー」
ロシェ「ライナー・・・・・。ガトーを継いだなら、ヘマは許さねえぞ。」
ライナー「わかってる」
────────
────
─
エレン「っちくしょう!(なんでだ!?なんで立体機動の稼働域を熟知してやがる!?まさか、ライナー達がこいつに・・・・!)」
ロシェ「おい、「進撃の巨人」。そろそろじっとしてくれよ。俺も疲れた。」
エレン「はっ?何が「進撃の巨人」だ!?」
ロシェ「(・・・・?知らないのか?進撃の巨人の事を?へぇ、「使えそうだ」)」
エレン「それに、お前さほど疲れてねえだろ!!!化物が・・・・・!」
ロシェ「はっ。そっくりそのままてめえに返すよ、能無し。」
-
- 17 : 2018/07/16(月) 20:33:53 :
- ロシェ「やめだ、「進撃」。」
エレン「はっ?何がやめだよ!?かかってきやがれ!!」
ロシェ「お前さっきから「どこに向かってる」?」
エレン「(─────こいつ!?)」
ロシェ「その表情を見るに、どこかに誘導しようとしてんのは当たってるみたいだな。あ、と、は・・・・、「どこ」で「なに」をしようとしてるかだ。」
アルミン「(まずい────。策が見抜かれてる。このまま誘導を続けても仕方ない。ここは一時撤退────)」
アニ「アルミン?」
アルミン「ア、アニ!?」
アニ「こんな木陰に隠れて、相変わらず卑怯だね、あんた」
アルミン「はは。アニには敵わないな・・・・、、、」
──────────
────────
───
ロシェ「生け捕りか晒し首ってとこか?「こいつは大地の悪魔です」とでもいって、観衆に晒すか?」
エレン「どちらでもねえ・・・!当ててみやがれよ、化物・・・・・!」
ロシェ「「進撃」。言葉遊びは終わりだ。ここでお前の「翼」を切り落とす。二度と飛べないようにな。」
???「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
エレン「!?」
ロシェ「アニ!?どうした!????アニ!?っくしょう!!!!!!!あいつら!!!!」
エレン「(あの方向はアルミンの・・・・!)」
──────────
──────
──
ロシェ「アニ!!!────っ!!!」
アルミン「寄るな!!!一歩でも近付いたらアニの首を掻き切る!!!」
アニ「─────っく!!!」
アルミン「いい?よく聞いてよ?今すぐに正面門を解放し、僕らを中に入れるんだ。今すぐに!!!!!」
ロシェ「(どうする?なにか、なにか手は・・・・!)」
ザッ────
アルミン「動くなと言った!!!!!!」
ジャキィ
アニ「くっ─────!」
ロシェ「わ、わかった!正面門を開けてやる!だからアニを解放しろ!!!(・・・・・悪魔が・・・・・!)」
アルミン「そう。でも信用できないな。先に正面門を開けてくれるかい?さもないと、わかってるよね?」
ジャキィ────
ロシェ「くそったれが!!!!ライナー!!!!」
ビリッッッッ───
司の巨人「(・・・・・・?)」
ロシェ「正面門を解放する・・・・!ベルトルトを連れて帰ってこい!!!!」
司の巨人「(なに・・・・?)」
-
- 18 : 2018/07/18(水) 00:32:56 :
- 【マーレ内部】
ライナー「・・・・・。」
アルミン「心配しないで。「僕ら」は危害を加えるつもりはない」
ライナー「お前、武器を持ってなかったろ?どこであの剣を手に入れた?」
アルミン「・・・・・!!奪ったんだ、アニから・・・・!」
ライナー「なに?アニから?」
アニ「あんたに武器を奪われるなんて一生の不覚だよ」
ライナー「アニ、ベルトルトは?容態は大丈夫なのか?」
アニ「心配ない。じきに良くなるよ。」
ライナー「そうか。安心した。ライナーのやつ、ヘマを──────」
アニ「ライナー?」
ライナー「?どうかしたか?」
──────────
──────
──
エレン「乖離?」
アルミン「うん。ライナーは自分の事を他人のように話していた。ライナーの中でライナー自身が離れて行ってるようなんだ。」
エレン「だからなんだよ。それでもヤツは「司」で、ユミルを喰ったんだ!!」
アルミン「わかってる。だけど、このままライナーがライナーでなくなったら、聞けることも聞けなくなる。」
エレン「・・・・・・。」
アルミン「エレン。僕たちが今やるべきは、戦ではなく話し合いだ。」
リヴァイ「悪いが、俺は反対だ。」
アルミン「兵長・・・。」
リヴァイ「奴らに議論を持ちかけたところで、全てを話すとは思えねえ。」
アルミン「いえ、話しますよ。必ず。」
リヴァイ「根拠は?」
アルミン「これまでの僕の実績です」
リヴァイ「・・・・・・。」
アルミン「・・・・・・。」
リヴァイ「好きにしろ」
────────
───
─
ロシェ「拷問だと?」
リヴァイ「ああ。たった今、ライナー、ベルトルト、アニの三名に拷問を施してる。てめえが喋らねえなら奴らが苦しむだけだ。」
ロシェ「てめえら──!どっちが悪魔だ!?ふざけやがって!!!!元はと言えば「司」は─────」
リヴァイ「話さなくていいぞ。拷問は激しいものになるがな。」
ロシェ「畜生が・・・!「司」は元々ガトーのものだ・・・・!」
リヴァイ「ガトー?」
ロシェ「ああ・・・!」
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