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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

ハイセ「最強の兄と」カネキ「最弱の弟」

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  1. 1 : : 2017/05/20(土) 14:06:51



    前、投稿したのをリメイクしました!



    他のもちゃんと投稿していくので宜しくお願いします!m(_ _)m


  2. 2 : : 2017/05/20(土) 14:41:54




    闇に紛れ
    人々を狩る者がいる




    その名は『喰種』







    この話は、2人の兄弟が歪で残酷な世界を1人の存在として生きていく物語だ













    「待ってよ〜兄ちゃん」



    声の主はハイセ
    どこにでもいる普通の男だ




    「ははっ、まったくハイセは遅いなぁ…」



    そしてハイセが走っていってる先に待ち構えているのはハイセの兄、ケンだ



    ハイセ「…兄ちゃんが早すぎるんだよ」



    ケン「ごめんごめん」



    このふたり
    普通の人間に見えるがその実、正体は『喰種』だ。



    彼らは幼い頃、両親をCCG…喰種捜査官にやられ、2人で生きてきた。




    ケン「さてと、ハイセには今日から戦いについて学んでもらうよ」




    ハイセ「…」




    ケン「ん?…どうした?」




    ハイセ「僕…戦いは嫌だ」




    ケン「うーん…そうは言ってもな…」




    ハイセ「なんで、同じ身体なのに争わなきゃいけないの」




    ケン「…」




    ハイセ「僕達が『喰種』だから?」




    ケン「…そうだな」




    ケン「なんで、争わなきゃいけないのかな…」




    ハイセ「…兄ちゃん」




    ケン「…なら」




    ケン「ハイセには逃げる術を教える!」




    ハイセ「逃げる…術?」




    ケン「うん、こちらが戦いたくないって言ってもあっちはそうは言ってくれない」




    ケン「なら、選択肢は戦うか逃げるかだ」




    ハイセ「…うん。それなら僕は」




    ケン「逃げるだな?」




    ハイセ「僕に教えて兄ちゃん…逃げる術を」




    ケン「よし、じゃあまずは身体能力とかをあげないとな!」




    ケン「ちょっと厳しいが我慢しろよ、ハイセ」




    ハイセ「うん!」




    この時の僕にこう伝えたかった…
    逃げる術じゃなくて、戦いの術を教えてもらえ、と…




    どうして




    こうなっちゃったんだろうな…






























    「お前は生きろ…ハイセ」








    「そして、俺の…いや、俺達の願いを」























    「叶えてくれ…」





















    最強の兄と思っていた兄が、死ぬなんて…







  3. 3 : : 2017/05/20(土) 15:01:16



    ハイセ「はぁ…はぁ…」




    ケン「まだいけるはずだ、ハイセ」





    この日、僕と兄ちゃんはトレーニングをしていた。
    僕からしたら死ぬほどキツイトレーニングだけど兄ちゃんは全然息が上がってない…




    なんで、兄弟ってだけでこうも才能が違うのかな…





    ハイセ「も、もう無理だよ…兄ちゃん。足が上がらないよ」




    ケン「…そんなこと言ったら死ぬぞ、ハイセ」




    ハイセ「!」ゾクッ




    ケン「立て、立つんだ。ハイセ」




    ハイセ「い、…いや…」




    ケン「戦わないなら、それ相応の覚悟を見せろ」




    ハイセ(に、兄ちゃん…)




    ハイセ「いいよね、兄ちゃんは僕と違って才能があって…」




    ケン「…!」




    ハイセ「僕はこれでへとへとなのに、兄ちゃんは息すら上がってないじゃん」




    ケン「ハイセ、お前…」




    ハイセ「兄ちゃん、これ以上僕に構わないでいいよ」




    ケン「ハイセ…」




    ハイセ「僕は隠れ続けるから、兄ちゃんと違って『才能』がないから」





    ビキッ





    ガッ





    ドン!





    ハイセ「ガッ…!!」





    ケンはハイセの胸ぐらを掴んでそのまま壁へと叩きつけた




    ケン「お前に…俺の気持ちが分かるのか!!逃げ続けてばっかのお前が!」




    ハイセ「…」




    なんだよ




    ハイセ「兄ちゃんだって僕の気持ちが分かるわけないだろ!!」




    ハイセ「兄ちゃんみたいに強くないし、才能もないんだ!!」




    ケン「!…ハイセ、お前」




    ハイセ「もう勝手にしてくれよ!僕に話しかけるな!!!」




    ケン「…」




    ーーーーーーーーーーーーーー





    ーーーーーーーー





    ーーーー






    ーー












    この日、夢を見た




    俺と




    ハイセの


















    笑いあい




    身近な人間みたいに学校に通ったり




    恋したり




    仕事したり




    真っ当な人生を生きる





















    『人間』としての俺達の生きる姿を…

















    昔から思っていた














    俺とハイセの『夢』を
















    チュンチュン





    ケン「…」




    ガチャリ




    ハイセ「…兄ちゃん、朝だよ」




    ハイセ(あれ以来、兄ちゃんに話しかけるのが苦だな)




    あれ?




    ハイセ「兄ちゃん?」




    ケン「ああ…」




    ケン「おはよう、ハイセ」





    ハイセ「…」





    僕はただの兄の挨拶だったのにも関わらず、何故かその笑みに惹かれたと同時に





    どうして、そんな












    死にそうな顔をしているの?って思った




    ーーーーーーーーーーーーーーー



    ケン「ハイセ」




    ハイセ「な、なに?」




    ケン「今日は少し散歩に行かないか?」




    ハイセ「べ、別にいいけど」




    ケン「よし、なら今から行くぞ」





    ハイセ「う、うん」





    ハイセ(なんか今日の兄ちゃんおかしいな…)






  4. 4 : : 2017/05/20(土) 16:03:25
    期待です!
  5. 6 : : 2017/05/20(土) 18:02:13




    ケン「…」




    ハイセ(気まずいな…)




    ケン「なぁ、ハイセ」




    ハイセ「な、なに?兄ちゃん」




    ケン「…俺とお前の夢を覚えているか?」




    ハイセ「!」




    ハイセ「も、もちろん覚えているよ」




    ハイセ(人間と同じように生きたい)




    ハイセ「今更、出来るはずないのにね…」




    ケン「…ほんとにそうか?」




    ハイセ「え…」




    ケン「俺は…この世界を、歪な世界を変えたい」




    ケン「それには…」




    ハイセ(すごいな、兄ちゃんは…)




    僕と違って、目標があって…




    ケン「ハイセ…お前が必要だ」




    ハイセ「え…なんで、僕なの」




    僕は兄の言うことに全然理解ができなかった
    いや、出来るはずもない。僕は弱いから…




    ケン「いま、お前はなんで僕なの?って思っただろ」




    ハイセ「そ、それは…」




    ケン「これは強さが関係してくるわけじゃない…確かに強さも必要かもしれないが」




    ケン「俺は…」




    そこから先の言葉は僕には届かなかった…





    だって




    僕の横には瓦礫に埋もれた兄がいるから




    ハイセ「う…」




    「…ぶ、無事か…ハイセ」




    ハイセ「!…兄ちゃん!!」




    ケン「よかった…ぶ、無事…みたいだな」




    ハイセ「に、…!!?」




    ケン「ハイセ?」




    ハイセの左胸辺りにはどす黒いなにかが突き刺さっていた




    「クククッ…」




    ケン「!…てめぇ!」




    「ははっ、君の弱点は知っているからね…使わせてもらったよ」ニタァ





    ズズズ




    瓦礫からなにか音がする




    「!…マズッ」




    ドゴォン!




    ケン「てめぇは…道連れにしてやる!」




    「チッ…『隻眼の王』の名は伊達じゃないな」




    シュン




    ハイセ「なに…がおきて…」




    ハイセ「!」




    ハイセの目の前には
    怒り、黒き何かに包まれた怪物がいた




    ケン「スグにオワラセル!」




    「それは…なしだろが!」




    ハイセ「すごい…」




    謎の男とケンの戦いは一瞬で終わった




    ーーーーーーーー




    ケン「がハッ…」ボタボタ




    ハイセ「兄ちゃん」




    ケン「やばッ…」




    ハイセ「僕をたべて…生きて」




    ケン「!」




    ハイセ「僕はもう…」




    生きるのに疲れたよ…




    ハイセ「だから、最後に兄ちゃんの役に立てればそれで悔いはないから…」




    ケン「…」




    ケン「ごめんな、ハイセ」




    そこからのことは覚えてない




    ーーーーーーーーーーーーーー




    ーーーーーーーー




    ーーーー



    ーー









    あれ




    なんで





    ああ、これが死なのかな




    「ハイセ」




    ケン「ハイセ!!」




    ケン「お前は生きて、俺達の夢を叶えてくれ」




    ハイセ「何を言って…」




    ケン「頼んだ、俺の希望」




    ケン「これは俺からの最初で最後の我が儘だ」




    ハイセ「兄ちゃん!!!」




    バッ




    ハイセ「!」




    「お、目が覚めたね」




    ハイセ「な、なんで生きて…」




    「…」




    ハイセ「あ、あれ…」ポロポロ




    「君のお兄さん…ケン君は」




    そこから先の話を聞いて僕は




























    「あああああああああああああああああああああうああ!!!!」







    とても後悔した、と同時になんで…






    僕を生かしたんだ、兄ちゃん





  6. 7 : : 2017/05/25(木) 22:47:15



    ハイセ「」




    ハイセ(なんで僕を生かしたんだ、兄ちゃん)




    スタスタ




    ハイセ「そういえば…」




    ーーーーーーーーーーー



    「そういえば、君のお兄さんの懐にこんなものがはいっていたよ」スッ




    ハイセ「…日記帳?」




    「みたいだね」




    ハイセ「これを僕に?」




    「うん。形見として持って帰るといい」




    ハイセ「…はい」




    ーーーーーーーーーーーー



    ハイセ「何が書いてあるんだろう…」ペラ




    ハイセ「!」




    ハイセ「…これって」




    ーーー


    俺はハイセと共に人間の暮らしをする。絶対に


    ーーー



    ハイセ「…」ペラ



    ーーー



    最近、嫌な夢を見る。
    俺が死ぬ夢だ。それを見るだけで震えが止まらない


    だが、俺はハイセより早くは死ねない。ハイセと約束したから
    ハイセを1人にしないと言ったから…



    ーーー


    ハイセ「…兄ちゃん」ツー



    ーーー



    今日の目覚めは清々しかった。
    まるで鎖から開放されたかのような感覚だった


    そして、あの夢を見た。

    いつかハイセと夢見た世界だ。
    人間のような暮らし
    恋人を作ったり、ご飯を共に食べたり、学校に行ったり、仕事をしたり、友人と遊んだり…


    とても楽しい日々を…



    そうだ、今日はハイセと散歩しよう。



    この前のことを謝らなきゃな!



    そして、俺の夢を…



    ーーー



    ここから先は白紙だった。



    ハイセ「…あ」



    この日記を読み終えた瞬間、涙が止まらなかった。
    止めたくても、止まらない



    ハイセ「に…兄ちゃ…、ん"…ッ!!」ポロポロ



    僕は兄ちゃんの思いを…夢を…忘れていた。

    あんなにも小さい頃から言い合ってたのに



    ーーーーーーーーー


    〜10年前



    ケン「なぁ、ハイセ!」



    ハイセ「…なに?」



    ケン「俺らは平穏に暮らそう!人間みたいに!」



    ハイセ「…無理だよ、そのせいでお母さんとお父さんも殺されたんだから」



    ケン「おまえな…」



    ハイセ「そんなことしたら兄ちゃんも死んじゃうよ…」



    ハイセ「僕…そんなの嫌だ。」




    ハイセ「もう、1人にしないでよ…」グスッ




    ケン「ハイセ…」




    ハイセ「…」




    ケン「俺はお前を1人にしない!俺はお前を置いては死なねぇ!!」




    ケン「お前を守り!お前と一緒に生きる!」




    ケン「それが俺の夢であり、目標だ!」




    ハイセ「兄ちゃん」グスッ




    ケン「な!」ニカッ




    ハイセ「…うん、僕もそれが夢」ニコッ




    ケン「よし!なら、絶対に叶えようぜ!ハイセ」




    ハイセ「うん!」




    ーーーーーーーーーーー




    ハイセ「…ははっ…」ポロポロ




    僕はなんてことを…




    全然、叶えてないじゃないか!!




    ハイセ「ごめん…兄ちゃん」




    「ほんとにごめんなさい!ッ…!」




    僕は




    兄ちゃん夢を…




    僕達の夢を実現してやる!




    ハイセ「人間との共存を!!!」




    兄ちゃん…僕はやるよ。もう逃げない


























    頼んだ、ハイセ





  7. 8 : : 2018/01/15(月) 00:01:56
    爆時雨
  8. 9 : : 2018/01/15(月) 00:02:22
    なかなかですなぁ
  9. 10 : : 2018/03/13(火) 23:52:37
    期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待



    超!期待

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tai-ura

佐々木準特等

@tai-ura

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