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ベルトルト「アニ箱」
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- 1 : 2017/05/17(水) 13:35:39 :
- ライナー「困ったなあ」
アニ「困ったね」
ライナー「とりあえずベルトルト召喚するか」
アニ「よし」
ベルトルト「いや、とりあえずで召喚されてもこっちが困るんだけど」シュンッ
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- 2 : 2017/05/17(水) 13:42:36 :
- ライナー「おお、ベルトルト!いいところに」
アニ「グッドタイミング」
ベルトルト「この際君達の方が僕を呼び寄せたことについては触れないでおくよ」
ベルトルト「それで…何?どうしたの?」
ライナー「どうしたも何も、うんこもクソもねえよ!」
ベルトルト「クソはともかく、うんこはなんかダメだろ‥」
アニ「汚い」
ライナー「すまん、許せ」
ベルトルト「いいよ。うんこは許せないけど」
アニ「私は全面的に許さない方向でいくよ」
ライナー「俺何かしたか?」
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- 3 : 2017/05/17(水) 13:47:37 :
- アニ「何かしたか、…だって?」
アニ「ふざけるんじゃないよ!」ガタッ
ベルトルト「!」
ライナー「ア、アニ…」
アニ「ライナー…あんたが私を…」ガタガタッ
ベルトルト「ところで僕を召喚した理由について聞かせて貰ってもいい?」
ライナー「今シリアスシーンなんだよ、黙ってろよ」
アニ「私とライナーはベルトルトの助けが欲しくて呼んだのさ」
ライナー「答えちゃうのかよ」
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- 4 : 2017/05/17(水) 13:52:55 :
- ベルトルト「僕に…助けを?」
アニ「そう」
ベルトルト「…高い所の物が取れないとか?」
アニ「ぶっ飛ばすよ」
ライナー「…んふっふ」ピクッ
アニ「ライナー、ギルティ」
ライナー「なっ…!ちょっとニヤけただけじゃねえか、勘弁してくれ」
ベルトルト「君ってば本当にポーカーフェイスが苦手なんだから」
ライナー「面白いジョークを飛ばしたベルトルトが悪い」
ベルトルト「ええ〜」
アニ「2人ともギルティ」
ベルトルト「ええ!?」
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- 5 : 2017/05/17(水) 14:07:14 :
- アニ「あとで覚えときな」
ライナー「さーて、今日のことは忘れるか」
アニ「…」ジロッ
ベルトルト「ラ、ライナー…地雷の上で踊りすぎだよ…蹴りが飛んできたらどうするんだ」コソッ
ライナー「現時点でその心配をする必要はないからな、つい」
ベルトルト「え」
ライナー「…お前、見て分からねえのか?」
ベルトルト「?…」ジッ
アニ「男2人で見つめあって気持ち悪い…」
ライナー「バカ、俺じゃねえよ。アニのことだ。ほら、見ろ」
ベルトルト「ええ…?」チラッ
アニ「…」フン
ベルトルト「…今日は一段と小さいね」
アニ「ベルトルトはあとでアニスペシャルの刑」
ベルトルト「!??」
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- 6 : 2017/05/17(水) 14:14:44 :
- ベルトルト「…ん?」
ベルトルト「アニ…どうして後回しにするの?」
アニ「は?そんなに蹴られたいって?」
ベルトルト「ち、違くて」
ライナー「きゃー、ベルトルト君のマゾヒスト〜」
ベルトルト「はっ倒すぞ」
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- 7 : 2017/05/17(水) 14:21:27 :
- ベルトルト「そういうんじゃなくてさ…蹴りたいなら今実行すればいいのに、さっきから後回しにしがちだなって…」
ライナー「そりゃあ、なあ」チラッ
アニ「…それがあんたを呼んだ理由に繋がるのさ」
ベルトルト「…」
ベルトルト「いくら意思がないと言っても、サンドバッグはお断りだぞ!?」ゾワッ
ライナー「どこをどう曲解したらそうなんだよ」
アニ「分かってないね…」ヤレヤレ
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- 8 : 2017/05/17(水) 14:37:23 :
- ライナー「いいか、アニは今箱にインしてるだろ?」
ベルトルト「あ、そういえばそうだね。 道理でいつも以上に小さいわけだ」
アニ「あ、キレそう」
ベルトルト「ごめん」
ライナー「…でだな、アニはその箱から出られなくなった」
アニ「うむ」
ベルトルト「…なんだって?」
ライナー「さあ出番だベルトルト!」
ベルトルト「僕に丸投げし過ぎじゃない!?」
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- 9 : 2017/05/17(水) 16:27:13 :
- ベルトルト「ちょっと待って、急展開過ぎて思考が追いつかない」
ライナー「俺達の正体が巨人であることに比べたら、こんなちっぽけで些細な事象、なんてこたないだろ!?」
ベルトルト「重大機密をこんな所で簡単に暴露しないでくれ!!」
ライナー「んふっふ」
ベルトルト「あの…さっきは箱にインしてる事をサラッ受け流してしまったけど、よく考えたらおかしいよね?」
ライナー「よく考えなくてもおかしいな」
アニ「本当にね。ベルトルトが箱について全く触れないから、もう盲目なのかと思った」
ライナー「これが恋は盲目ってやつか」
ベルトルト「全然うまくないし意味分かんないしライナー黙って」
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- 10 : 2017/05/17(水) 17:22:52 :
- ベルトルト「ええと…アニ、それどういう体勢でいるの…?」
アニ「正方形の木箱の中で、膝を立てて座ってる」
ライナー「うーんジャストサイズだな。感動さえ覚える」
アニ「喜んでる場合?」
ライナー「俺、隙間に物をぴったり詰めるの割と好きなんだよ」
アニ「知らないよそんなこと」
ベルトルト「あ、その感覚わかる。僕は建物と建物の間におさまると安心する」
ライナー「60mの建造物なんてここにゃないぞ?」
ベルトルト「巨人化前の話ね」
アニ「…」
ベルトルト「ア、アニの眼光が鋭くなってきたからそろそろ本題に戻ろうか」
ライナー「賢明な判断だ」
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- 11 : 2017/05/17(水) 17:39:29 :
- ライナー「じゃあ頼んだぞ」
ベルトルト「じゃあ、って何。じゃあって」
ライナー「なんとかしてくれるんだろ?」
ベルトルト「僕があらかじめ解決方法を知り得ていることは確定なの?」
アニ「だからここに来たんでしょ?」
ベルトルト「ごめん、呼ばれてここへ来ただけなんだ‥しかも勝手に呼んだのは君達なんだ‥」
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- 12 : 2017/05/17(水) 17:44:47 :
- ベルトルト「まあそれなりに努力はしてみるよ‥このままでいたらアニが大変だし」
アニ「はっきり言ってお尻が限界」
ライナー「なんだ、4つに割れたか?」
アニ「まだ」
ライナー「なら平気そうだな」
ベルトルト「え、これから割れてく予定?」
ライナー「安心しろ、6つに割れてからが本番だ」
ベルトルト「君は何を言っているの」
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- 13 : 2017/05/17(水) 17:51:13 :
- ベルトルト「‥僕さ、すっごいモヤモヤしてることがあるんだ」
アニ「それ今しなきゃいけない話?」
ベルトルト「え、うーん‥」
ベルトルト「やっぱりいいや、ごめん」
アニ「よし」
ライナー「待った。俺がモヤモヤしてくるんだが」
アニ「耐えて」
ライナー「すまん、無理そうだ。言えよベルトルト」
アニ「チッ」
ベルトルト「い、いいって」ビク
ライナー「アニのことは気にするな。文字通り手も足も出ない状態だからな」
アニ「」ガタガタッ
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- 14 : 2017/05/17(水) 18:14:54 :
- ベルトルト「えーと、その…どうしてアニは箱にはまっちゃったのかなって‥」
ライナー「ああ、それはだな」
アニ「決まってるでしょ?」
ライナー「アニの自業自得なんだ」
アニ「ライナーのせいだよ」
ベルトルト「…」
ライナー「…」
アニ「…」
ライナー「殴り合いで決着をつけるか‥」スッ
アニ「仕方ないね‥」ガタッ
ベルトルト「話し合おう!!拳で語り合う前に!まず話し合おう!!」
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- 15 : 2017/05/17(水) 18:37:00 :
- ベルトルト「そもそもアニは今、殴る手も蹴る足も封じられている状態じゃないか」
アニ「頭に血がのぼってつい」
ベルトルト「アニはドジっ子だね」
ライナー「こんな攻撃的で闘争心に溢れた血気盛んなドジっ子、見たことがねーよ」
ベルトルト「ライナーもちょっとドジっ子だよね」
ライナー「ええ?」
ベルトルト「たまに戦士であることを忘れるところとかさ」
ライナー「そういうマジな話を何の前触れもなくぶっこんでくるのやめろ」
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- 16 : 2017/05/17(水) 18:44:04 :
- ライナー「やべえ、心にきたわ‥」グッ
ベルトルト「感動しちゃった?」
ライナー「そっちじゃねーよ。SAN値がピンチの方だよ」
アニ「そういうのどうでもいいから早く箱から出して」
ベルトルト「仲間を仲間とも思わない発言だね」
ライナー「よせ、追い打ちをかけるな」
アニ「お尻4つに割れかけてるんだけど」
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- 17 : 2017/05/19(金) 13:24:16 :
- ベルトルト「それより僕の疑問はどうなったの?」
アニ「だから、全ての元凶はライナーで決まりだって」
ライナー「なに?お前から箱に入ったんじゃねえか」
アニ「あれはあんたがうるさく煽るからだよ」
ベルトルト「…」
ベルトルト「回想入れるか!」
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- 18 : 2017/05/19(金) 13:28:09 :
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ライナー「こんなところに空の木箱が」
アニ「ふーん」
ライナー「小さいな、何が入ってたんだろうな」
アニ「さあ」
ライナー「ちいせえけど、アニなら入りそうだな」
アニ「は?やってやろうじゃん」
ズボッ
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- 19 : 2017/05/19(金) 13:35:03 :
- ベルトルト「なるほどね」
ライナー「待て、なんだ今の」
アニ「私は入りっこないと思って、それを証明するために自らインしたのさ」
ベルトルト「で、実際には入ってしまったと」
アニ「巨人化してベルトルトを踏み潰したい気分」
ベルトルト「ごめんて」
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- 20 : 2017/05/19(金) 13:58:23 :
- ライナー「回想短くないか?」
ベルトルト「まあ凝縮したから」
アニ「本当は30分ぐらい押し問答があったよね」
ベルトルト「わー、ライナーしつこい」
ライナー「一度言い出したら引くに引けなくなってな」
アニ「しつこい奴はみっともないよ」
ライナー「はっはっは」
ベルトルト「モテないよ」
ライナー「…」ウーン
アニ「そこで真面目に考え込むんじゃないよ」
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- 21 : 2017/05/20(土) 01:27:25 :
- ライナー「…そうだ」ガタッ
アニ「まだ悩んでたの?」
ライナー「アニ、巨人化しちまえばいいんじゃないか?」
ベルトルト「僕に死ねと?」
ライナー「違う。アニを箱から解放する手段としてだ」
アニ「殺ってやろうじゃん」スッ
ベルトルト「ほら殺る気じゃん~」
ライナー「まあ多少の犠牲は仕方ねえ。切り替えてこうぜ」
ベルトルト「切り替えてく次の命がないんだけど」
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- 22 : 2017/05/20(土) 14:22:42 :
- ベルトルト「正気か?ライナー」
ライナー「こんな発想に至る時点で正気じゃねえだろ」
ベルトルト「正気じゃなかった」
アニ「夜通しこの問題について頭を悩ませてるからね。思考力が鈍ってくるのも無理ないさ」
ベルトルト「え?昨日の夜から箱にはまってたの?」
ライナー「あの時、空の木箱を見つけちまったのが運の尽きでなぁ」
ベルトルト「バカ?」
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- 23 : 2017/05/20(土) 14:28:19 :
- アニ「巨人化したい」ウズウズ
ベルトルト「アニの体力が限界なのはわかるけど、それは最後の手段として取っておこうね」
ライナー「今がその時なんじゃねえかな」
アニ「よしきた」スッ
ベルトルト「バカ!」
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- 24 : 2017/05/20(土) 14:34:52 :
- ベルトルト「ぼ、僕がなんとかするから!‥多分…きっと‥」
ライナー「巻きで頼むぜ」
アニ「もうすぐ6つに割れそうだよ」
ベルトルト「うーん‥そうだな‥」
ライナー「今が最後の手段を使う時なんじゃねえかな」
アニ「ん」スッ
ベルトルト「せっかち!」
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- 25 : 2017/05/20(土) 14:54:05 :
- ベルトルト「二人とも、死ぬことにせっかちになってどうするんだ!ここで巨人化するなんて、油を頭から被った後火に飛び込むようなものだぞ」
ライナー「ろくに寝てねえからな。使命とか命とかどうでもよくなってくる」
アニ「上に同じく」
ベルトルト「命は大切に、という標語がここまで輝く場面ったら他にないよ」
ベルトルト「‥というかアニ、その身動きが取れない状態で巨人化できるの?」
アニ「まあ気合で」
ベルトルト「気合」
ライナー「舌噛めばいけるぞ」
ベルトルト「それ気道が舌でふさがれて苦しそう」
ライナー「俺は一度やったことあるが、おすすめはしない」
ベルトルト「何でやったの」
アニ「息が切れるか、舌の回復力が勝るかの真剣勝負だね」
ベルトルト「巨人化する前に命の綱渡りされても困るよ」
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- 26 : 2017/05/22(月) 14:02:21 :
- ベルトルト「もっと現実的な解決策を考えよう」
ライナー「帰って寝る」
アニ「お腹空いた」
ベルトルト「率直に今の願望を述べよ、って言った訳じゃないんだけど…」
ライナー「俺達はもう限界だ。あとは任せた」
ベルトルト「しまった、まともな思考を持った人間は僕しかいないのか」
アニ「ベルトルトに全てが懸かってるよ」
ベルトルト「僕、プレッシャーに弱いからやめて」ブルブル
アニ「あんたしかいないんだからね」
ライナー「お前が最後の希望だぞ」
ベルトルト「やめて」ブルブル
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- 27 : 2017/05/22(月) 19:05:48 :
- ライナー「さあどうすりゃいい、キャプテン」
ベルトルト「え、えーと…そうだな…」
ベルトルト「…箱を壊すとか?」
アニ「いい考えだね。私に被害を出さずにこなせるなら、だけど」
ライナー「ちょうど良いところにハンマーも転がってることだし、試してもいいが、アニごとぶっ飛ばしちまいそうだなあ」
ベルトルト「どうして君はフルスイングする前提なの」
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- 28 : 2017/05/22(月) 22:51:25 :
- アニ「どうやら現実的な策じゃないみたいだね」
ライナー「いや、ベルトルトなら器用そうだしワンチャン」
ベルトルト「ないから」
アニ「次、どうする?」
ベルトルト「う〜〜ん」
ベルトルト「…大体の手は試したの?」
ライナー「そりゃもう色々とな。遠心力を利用して箱から抜き出そうと、アニを掴んで勢いよく回ってみたり」
ベルトルト「スイング好きだな」
ライナー「結果は目が回ってお互いダウンしただけだったが」
アニ「あれはもう二度とやらない」
ベルトルト「そこらへんから判断力落ちてきてるよね?」
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- 29 : 2017/05/23(火) 08:22:04 :
- ベルトルト「…じゃあ、ライナーひとりでは出来なかったことをやろう」
ライナー「ひとりじゃ…?」
アニ「出来ないこと…?」
ベルトルト「うん」
ライナー「ジャンケンか」
アニ「バカ、ジャンケンはひとりでも出来るだろ」
ベルトルト「そこ?」
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- 30 : 2017/05/23(火) 08:29:10 :
- ベルトルト「単純に二人いることを活かすんだ」
ベルトルト「まず、ひとりがアニを抱える」
ライナー「回すか?」
ベルトルト「回さない」
ベルトルト「次にもう一方が箱を持つ」
アニ「逆さまになるよ」
ベルトルト「そこまで高くかかげない方向で」
ベルトルト「で、二人で引っ張り合う」
ライナー「裂けそうだな。アニが」
アニ「避けてきたら言うよ」
ライナー「わかった」
ベルトルト「いや裂ける前に言おうね」
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- 31 : 2017/05/23(火) 16:19:05 :
- ベルトルト「どうかな、単純極まりない案だけど」
ライナー「やってみる価値はあると思うぜ。な」
アニ「私は自由になれるなら何でもいいよ」
ライナー「じゃベルトルト、早速アニを抱えてくれ。俺は箱を抑える」
ベルトルト「え」
ライナー「ん?」
ベルトルト「な、なんで」
ライナー「なんで…?」
アニ「私を助ける気ないの?」
ベルトルト「や、そうじゃなくて…配役…」
ライナー「俺はこの通り疲労困憊してるし…体重だって俺のが重い」
ライナー「だから、体力の残ってるベルトルトがアニを引き上げて、俺が箱を抑える。名采配だろ?」
ベルトルト「う、うーん…」
アニ「いいからお尻が6つに割れる前に早くして」
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- 32 : 2017/05/23(火) 16:25:58 :
- ベルトルト「じ、じゃあ失礼します…」
アニ「変なところ触んないでね」
ベルトルト「!」
ベルトルト「(変なところ…?…変なところってどこだ…?)」
ベルトルト「(胸…お腹……脇…?)」
ベルトルト「(そもそも…抱える、なんて簡単に言ってしまったけれど)」
ベルトルト「(どこを触ったらいいんだ…?)」
ベルトルト「(どうするのが正解なんだ…???)」
ライナー「何ボーッとしてんだよ。まだか?」
ベルトルト「あっ、うん」
ベルトルト「(セクハラにならなくて…かつ安定して引き上げられる場所…)」
ベルトルト「ここだ!」バッ
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- 33 : 2017/05/23(火) 18:03:34 :
- ライナー「準備できたか」
ベルトルト「ああ!」
ライナー「…」
ライナー「なんで…アニにチョークスリーパーきめてんだよ…」
ベルトルト「え!」ギリッ
ライナー「俺達より頭イッてんじゃねーか」
アニ「ぐるじい、ぎぶ」パクパク
ライナー「いい加減放してやれ」
ベルトルト「うっうん」パッ
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- 34 : 2017/05/23(火) 18:11:11 :
- アニ「はー、ベルトルト殺そ…」ケホケホ
ベルトルト「!?…」ビク
ライナー「今回ばかりは援護できん。すまん」
ベルトルト「僕に死ねと?」
ライナー「今はちょっとそう思う」
ベルトルト「ひどいや!」
アニ「どの口が言ってるの」ケホ
ライナー「あのパフォーマンスはなんだ?何がお前をそうさせた?」
ベルトルト「え…首ならギリギリセーフだと思ったから」
アニ「限りなくアウトだよ」
ライナー「何コイツ怖ぇ…」
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- 35 : 2017/05/26(金) 00:59:44 :
- ライナー「…再挑戦といくか?」
アニ「私はコイツに任せるのが不安になってきたわ」
ライナー「奇遇だな、俺もだ」
ベルトルト「えっ」
アニ「これなら舌噛み切って生と死の狭間をさ迷いながら巨人化する方に賭けた方がマシかも」
ベルトルト「アニ…そこまで…」
ベルトルト「一体誰が彼女をここまで追い詰めたんだ…」
ライナー「てめーだよ」
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- 36 : 2017/05/26(金) 01:07:21 :
- ベルトルト「ライナーじゃないかな」
ライナー「え?」
アニ「一理ある」
ライナー「おい」
ベルトルト「それにすべての元凶はライナーだって誰かが言ってた」
ライナー「アニの言葉だな」
ベルトルト「アニか」
アニ「ベルトルト、あんた海馬無いの?」
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- 37 : 2017/05/26(金) 01:11:20 :
- アニ「ますますベルトルトが頼りなくなってきたね」
ベルトルト「うっ」
ライナー「代わりの奴呼ぶか?」コソッ
アニ「…この状態を晒すのは気が引けるよ」
ライナー「背に腹はかえられん」
ベルトルト「ま、待ってよ。その判断は間違ってる」
ライナー「何?」
ベルトルト「君達の判断力が信用ならないことはさっきから立証済みじゃないか」
アニ「まあ、確かに」
ベルトルト「僕と、まともでない自分…どっちを信じるんだ!」バンッ
アニ「自分!!!」
ベルトルト「!!!!?」
ライナー「うるせえ」
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- 38 : 2017/05/26(金) 01:14:52 :
- ライナー「ここ一番の叫びだったな」
アニ「まあね」
ベルトルト「僕ってそんなに頼りない…?」
アニ「んー」
アニ「もし…私が困った状態に陥ったとして」
ライナー「ほう」
ベルトルト「うん」
アニ「あんた達どちらかに助けを求めるとしたら…」
ベルトルト「」ドキドキ
ライナー「話の流れ的に俺か」
ベルトルト「やめろよ」
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- 39 : 2017/05/26(金) 01:21:07 :
- ベルトルト「そういうの、やめろよ」
ライナー「すまん」
アニ「最後まで私の話聞く気ないわけ?」
ベルトルト「ご、ごめん」
ライナー「答えはもう聞いたも同然だが、一応聞いとくか」
ベルトルト「だから、そういうの」
ライナー「すまん」
アニ「答えは自力でなんとかする」
ベルトルト「え?」
ライナー「俺どこいった」
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- 40 : 2017/05/26(金) 01:30:31 :
- アニ「そんな感じ」
ライナー「今の話、俺いるか?」
ベルトルト「やったー!」
ライナー「これで喜べるお前の感性が羨ましいぜ」
アニ「さっきも言ったでしょ。信じるなら自分だって」
ライナー「だが今のは「俺達"どちらか"に助けを求めるなら」という仮定だよな?」
アニ「じゃあ私に近い方でいいよ」
ライナー「雑うー」
ベルトルト「となると、今アニの隣に居る僕になるね」
アニ「やっぱライナーで」
ベルトルト「ええ!?」
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- 41 : 2017/05/27(土) 21:22:26 :
- ライナー「そろそろ本気出すか」
ベルトルト「本気」
ライナー「ここらでアニを解放させないとやべえだろ」
アニ「有難いけど、こちらとしては初めから本気で臨んで欲しかったね」
ライナー「まあ今までのはウォーミングアップと思ってくれ」
ベルトルト「君はウォーミングアップを夜通しかけてやるのか?」
ライナー「…」
ライナー「そうだが?」
ベルトルト「ええ…ヤケになって答えないでよ…」
アニ「付き合わされてる方からすれば迷惑極まりないわ」
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- 42 : 2017/05/27(土) 21:27:30 :
- ライナー「いいからいいから、ベルトルトは早くアニを抱えてくれ」
ベルトルト「うっ、うん」ドキドキ
アニ「喉以外でね」
ベルトルト「…」ピタ
ライナー「ベルトルトの動きが止まった」
アニ「あんた…同じ過ちをまた繰り返すつもりだったの?」
ベルトルト「えへへ」
ライナー「照れるとこじゃねーから」
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- 43 : 2017/05/27(土) 21:33:18 :
- ベルトルト「ど、どうすればいい?」
ライナー「俺が双子だったらなあ…」シンミリ
アニ「遠回しにベルトルトが使えないって言ってるね」
ベルトルト「なっ…ライナー!」プンスカ
ライナー「遠回しに零した愚痴を勝手に直訳しないでくれ、アニ」
アニ「わかった」コク
ライナー「本当かよ…」
ベルトルト「ライナー!聞いてるのか?」
ライナー「ああ。お前の寝相が酷くて出没範囲が女子寮にまで及んでるって話だろ?」
ベルトルト「こら、誰もそんな話はしてな……ちょっと待て聞き捨てならないなそれは」
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- 44 : 2017/05/27(土) 21:38:22 :
- ライナー「俺がアニの持ち運び方を教えてやる」
アニ「人を携帯グッズみたいに扱わないでよ」
ライナー「いいか、脇に腕をグッと差し込んでだな…」
ベルトルト「ねえ、さっきの僕の話は?」
ライナー「後ろから抱きつく様にして、なるべく体を密着させる」
ベルトルト「ねえライナー?」
ライナー「そして持ち上げるんだ。以上だ、分かったか」
ベルトルト「ごめん、全然頭に入ってこないよ」
アニ「私も夜の女子寮に出没する不審者については詳しく聞きたい」
ベルトルト「不審者じゃなくて僕だって!」
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- 45 : 2017/05/29(月) 13:41:27 :
- ライナー「んじゃやってみろ」
ベルトルト「やってみるも何も、肝心の教授を右から左へ聞き流してきたとこなんだけど」
ライナー「だから、早い話抱きつきゃいいんだって」
ベルトルト「…汗くさそうだなぁ」チラ
ライナー「抱きつく相手は俺じゃねーよ」
アニ「まだ?」
ライナー「ほらお待ちかねだぞ」
ベルトルト「」
ベルトルト「ちょっと…覚悟を決める時間が欲しい」
ライナー「覚悟…?」
アニ「いつ」
ベルトルト「明日でいい?」
アニ「だめ」
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- 46 : 2017/05/29(月) 13:50:44 :
- ライナー「…なあベルトルト、俺が代わろうか?」
ベルトルト「いや!いい!」
ライナー「だが
ベルトルト「君は疲れてる!余力のある僕が行うのが適任だ!」
ライナー「けど
ベルトルト「さーていっちょやってやりますか!!」
アニ「あんたキャラ変わってるけど、大丈夫?」
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- 47 : 2017/05/29(月) 14:08:44 :
- ライナー「なら早いとこ頼むぜ」
ベルトルト「うん!!」
アニ「嫌な予感しかしない」
ベルトルト「じ、じゃあ…失礼します」
アニ「ん」
ベルトルト「(抱きつく…抱きつく…)」ダラダラ
アニ「…汗かきすぎでしょ」キタナイ
ライナー「この後着てる服は全部洗濯に回した方がいいぜ」
アニ「そうする」
ベルトルト「…え、えい」ギュウッ
アニ「ぐえ」
ライナー「こらこら、アニを締め上げてどうする」
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- 48 : 2017/05/29(月) 19:00:52 :
- ベルトルト「ごめんちょっと力んじゃって…」ギュウウ
ライナー「力み過ぎじゃねえかな」
アニ「くびれができた」
ライナー「よかったな」
アニ「うん」
ベルトルト「ボンキュッボンなれた?」
ライナー「キュッはともかく、ボンボンなのか?」
アニ「は?ボンキュッボンどころか、ドンッキュッドンッだよ」
ライナー「それは何の音なんだ」
ベルトルト「確実に大砲を二回打ち鳴らしてるね」
アニ「それよりいい加減引っ付くのやめてくんない?暑いんだけど」
ベルトルト「あっ!ご、ごめん」パッ
ライナー「持ち上げるとこだったのに離してどうすんだよ。俺達の目的を忘れたか」
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- 49 : 2017/05/29(月) 19:04:10 :
- アニ「壁を壊す」
ベルトルト「璧内人類の殲滅」
ライナー「ちょっと惜しい」
ベルトルト「ハッ…そうだ、アニを忌まわしいこの木箱から解放するんだった」
アニ「なるほど」
ライナー「そうと決まればもういっぺんトライだ」
ベルトルト「オッケー」
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- 50 : 2017/05/29(月) 19:08:49 :
- ベルトルト「せいっ」ギュ
ライナー「お、さっきより熟れたな」
ベルトルト「まあね。イメトレ100回くらいしたから」
アニ「どこにそんな暇があんの」
ベルトルト「てへへ」
ライナー「アニ、感じはどうだ?」
アニ「グッド」
ライナー「問題ないな。じゃあ箱抑えっから、そのまま引き上げてくれ」
アニ「任せな」
ベルトルト「引き上げるのは僕だからね、アニじゃないからね」
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- 51 : 2017/05/29(月) 19:15:53 :
- ベルトルト「ちぇすとぉ」グイッ
ライナー「とりゃ」グッ
アニ「ふんっ」
ライナー「アニが力を入れる必要はないぞ」
アニ「うるさいな、腹の音抑えるのに必死なんだよ」
ライナー「マジ?」
アニ「マジ」グゥゥウ
ライナー「すまん」
ベルトルト「ライナーったら分かってないな〜」
ライナー「とか言ってお前も分かってなかったろ」
ベルトルト「ごめん」
-
- 52 : 2017/05/30(火) 15:02:02 :
- ライナー「どうだ。抜けそうか?」
ベルトルト「無理そう」プルプル
ライナー「始めたばっかだろ、諦めるな」
アニ「ベルトルト、もうちょっと上」
ベルトルト「天元突破しちゃうよぉ」プルプル
アニ「突破したら何が起きるの」
ベルトルト「アニを抱き抱えたまま後ろに反れて、スープレックスに移行する」プルプル
ライナー「致し方あるまい」
アニ「いや、やんないからね」
ベルトルト「なんだ」プルプル
ライナー「いい手だと思うんだがなあ」
-
- 53 : 2017/05/31(水) 00:09:44 :
- ベルトルト「ちょっと小休止挟みたい」プルプル
アニ「だめ」
ベルトルト「鬼畜」プルプル
ライナー「何が足りないんだろうなあ」
アニ「気合い」
ライナー「もっと気合い入れろってよ」
ベルトルト「無茶ばっかり」プルプル
ライナー「俺も本気出すから、頑張れよ」
ベルトルト「まだウォーミングアップしてたの?そろそろ怒るよ?」プルプル
-
- 54 : 2017/05/31(水) 00:15:07 :
- アニ「暇」
ライナー「暢気なことで」
アニ「他にする事ないんだから、当然」
ライナー「あるだろ色々。こうして頑張ってる俺達に、声援を送るとかよ」
アニ「気分じゃない」
ライナー「今からその気になってくれ」
ベルトルト「ご褒美が欲しい」プルプル
ライナー「黙ってると思ったら急に何を言い出すんだお前は」
ベルトルト「ジャンは人参を目の前にぶら下げるといつまでも走り続けるんだよ?」プルプル
アニ「へえ、あいつ人参好きなんだ」
ライナー「騙されるな。それはジャンじゃなくて馬の話だ」
-
- 55 : 2017/05/31(水) 00:21:40 :
- ベルトルト「この後何かご褒美があったら頑張れる気がする」プルプル
ライナー「褒美か…」
アニ「ライナーとハグできる権利」
ベルトルト「ああっ、力がどんどん抜けていく……」
アニ「逆効果だったみたい」
ライナー「当たり前だ」
ベルトルト「ごめんね、ライナー」
ライナー「謝るなよ、むしろそれでやる気出されてもこっちが萎える」
アニ「ただしライナーは美少女に変身した後とする」
ベルトルト「なんだか力が湧いてきたよ」
ライナー「嘘だろおい」
-
- 56 : 2017/06/01(木) 14:56:58 :
- ベルトルト「僕も思春期だからね」
ライナー「中身が俺であることは気に留めないのか」
ベルトルト「まあ、目を瞑るよ」
ライナー「まじかあ」
アニ「気にしたら負けなのさ」
ライナー「俺は負けでもいい」
ベルトルト「考えてもみてよライナー。美少女と接触出来るんだぞ」
ライナー「はあ」
ベルトルト「中身とかどうでも良くなるでしょ」
ライナー「まあ」
アニ「ベルトルトも疲れてきたんだね」
-
- 57 : 2017/06/01(木) 15:01:00 :
- ベルトルト「ううっ、そうかも…こうして話してる間にも筋肉を働かせ続けているわけだから…」
アニ「早く美少女に変身してあげなよ、ライナー」
ライナー「俺が変身出来るのは巨人ぐらいなんだが…」
ベルトルト「何で君の巨人化姿って美少女の欠片もないの?」
ライナー「キレる方向を確実に間違えてるぞ」
アニ「分かった、こうしよう…私が巨人化する。これでいい?」
ベルトルト「オッケー」
ライナー「良くない良くない」
-
- 58 : 2017/06/01(木) 15:16:37 :
- ライナー「誰も不幸にならない、ベルトルトへのご褒美を考えようぜ」
ベルトルト「難しいなあ」
ライナー「難しいかあ」
アニ「袖の下を使う」
ライナー「この年で人の心を金で操るとは、将来が楽しみだ」
ベルトルト「袖の下って?」
ライナー「要は賄賂だ」
ベルトルト「欲しい」
ライナー「そういう素直なとこ、嫌いじゃないぜ」
アニ「計画通り」
ライナー「お前は素直っつーかゲスいな」
-
- 59 : 2017/06/01(木) 23:56:57 :
- アニ「じゃあ褒美は賄賂で」
ライナー「なんかおかしくねえ?」
ベルトルト「僕は嬉しいから無問題だよ」
アニ「ほらね」
ライナー「けど誰かが身銭を切らなきゃならんだろ」
アニ「それは年長者の役目だと私は思うよ」
ライナー「あっ汚ねえぞ」
ベルトルト「ライナーぱいせんゴチです」
ライナー「今まで同期として接してたくせに今更…」
ベルトルト「お兄ちゃんでしょ!」
ライナー「俺1人っ子なんだ。ごめんな」
-
- 60 : 2017/06/02(金) 00:07:49 :
- ライナー「代替案を考えよう」
ベルトルト「ええ」
アニ「チッ」
ライナー「うるせえ、年上の言う事は黙って聞け」
ベルトルト「こんな時だけ兄貴ヅラしちゃって…」
アニ「感じ悪いよね」
ベルトルト「ねー」
ライナー「聞こえてるぞ」
アニ「盗み聞きかい?」
ベルトルト「うわ、サイテー↓」
ライナー「年頃の女子か」
アニ「そうだけど」
ライナー「何?」
アニ「…チッ」ピキ
ベルトルト「今、本気の舌打ちだったね」
ライナー「俺が悪かった、すまん」
-
- 61 : 2017/06/02(金) 01:07:38 :
- ライナー「なあ、マジで本気出そうぜ」
ベルトルト「はあ」
アニ「また本気出す出す詐欺?」
ライナー「ちげえよ。本気出してないのはベルトルトだ」
ベルトルト「なんだって」
ライナー「モノでやる気が上がる、なんて、力を出し惜しみしてる証拠だ」
ベルトルト「そそそそんなこここことなななな」カタカタカタ
アニ「動揺が現れ過ぎ」
ライナー「完全にクロだな」
ベルトルト「ち、違う。そんなんじゃないんだ!」
ライナー「じゃあ何か?うまい言い訳でも用意してあんのか?」
ベルトルト「その、僕は……ただ…」モジモジ
アニ「あ、私寝るから続きは勝手にやって」グウ
ベルトルト「えっ」
ライナー「ベルトルトの話聞いてやれよ」
アニ「だって長くなりそうだし」
ライナー「分かる。俺も聞いてるフリして寝たい」
ベルトルト「ひどいや!」ダッ
-
- 62 : 2017/06/02(金) 01:13:41 :
- ライナー「ベ、ベルトルトーーッッ!」
ライナー「くそ、あいつ一人で走り出しやがって…」
ライナー「…」
ライナー「…」
ライナー「アニがいねえ」
ベルトルト「…」タタタッ
ライナー「あ」
ベルトルト「…アニ、ここに置いとくね」スッ
ライナー「お、おう」
アニ「急に持ってかれてびっくりした」
ベルトルト「ごめん……じゃ」ダッ
ライナー「…」
ライナー「ベ、ベルトルトーーッッ!」
-
- 63 : 2017/06/02(金) 01:16:14 :
- アニ「どっか行った」
ライナー「まずいな…」
アニ「まずいね」
ライナー「追っかけてくる」ガタッ
アニ「じゃあ私はここを守りながら有事に備えて身体をやすめておくとするよ」
ライナー「寝たいんだな。いいぞ」
アニ「…( ˘ω˘ )」
ライナー「寝るの早いな」
-
- 64 : 2017/06/02(金) 01:32:05 :
- ベルトルト「走り出したはいいものの…行く宛がない」タッタッ
教官「おっ、就寝前に走り込みとは精が出るなぁ」
ベルトルト「あっはい…」ペコ
ベルトルト「…(走る事を止められなくなってしまった)」タッタッ
教官「ほう、ブラウン訓練兵も一緒か」
ライナー「あっ、ウス」タッタッ
ベルトルト「(僕と同じ運命の人がひとり)」
ライナー「そこの角曲がったら歩こうぜ」コソッ
ベルトルト「うん」コソコソ
-
- 65 : 2017/06/02(金) 01:38:42 :
- ライナー「さっきは悪かった」
ベルトルト「ううん、僕も…逃げてごめん」
ライナー「何があったか話せよ」
ベルトルト「いいよ…眠くなるんだろ」
ライナー「…いいから話せって!」バンッ
ベルトルト「」ビクッ
ライナー「…」
ベルトルト「…」
ライナー「すまん、眠くて短気になってた」
ベルトルト「わあびっくりした…」
ライナー「俺も」
ベルトルト「極限まで腹を空かせたサシャ並に怖かったよ」
ライナー「ごめんな」
-
- 66 : 2017/06/02(金) 01:43:23 :
- ベルトルト「…僕さ」
ライナー「ん」
ベルトルト「ライナーとアニが2人でなんやかんやしてたって事に疎外感を覚えて…」
ライナー「おう」
ベルトルト「2人だけそういう…超仲良しになっちゃったのかなって…だからご褒美だとか色々わがままを…」
ライナー「超仲良し」
ベルトルト「口にすることもはばかられる関係だよ」
ライナー「…ベルトルトアンチ同好会?」
ベルトルト「好きなのか嫌いなのか訳わかんないよそれ」
-
- 67 : 2017/06/02(金) 01:46:57 :
- ライナー「不安にさせたんだな」
ベルトルト「うんまあ…女々しい話だけど」
ライナー「あれはお前を呼ぶ途中で木箱にやられたんだ」
ベルトルト「そうなの?」
ライナー「ああ」
ベルトルト「ますます木箱が恨めしいね」
ライナー「全くだ」
ベルトルト「…アニのところへ戻ろう」
ライナー「そうするか」
-
- 68 : 2017/06/02(金) 01:50:50 :
- ベルトルト「ただいま」
アニ「( ˘ω˘ )」
ベルトルト「し、死んでる…」
ライナー「眠ってるだけだ」
ベルトルト「まさか永遠の…!?」ゾワッ
ライナー「刹那の眠りだ」
ベルトルト「寝てる間に木箱から外してやろうか」
ライナー「そうだな。…ん?」
ベルトルト「どうした?」
ライナー「木箱が見当たらないぞ」
ベルトルト「!」
ライナー「そういやベルトルトがアニを抱えたまま走り出した勢いで抜けてった気がする」
ベルトルト「そういえばそんな気がする」
ライナー「まずいな、俺達相当疲れてるな」
ベルトルト「ね」
-
- 69 : 2017/06/02(金) 01:54:34 :
- ライナー「アニを女子寮の誰かに受け渡して、帰るか」
ベルトルト「そうだね」
ライナー「次は俺がアニを運んでやろう。背中におぶらせてくれ」
ベルトルト「わかった、よいしょ」ズボッ
ライナー「…ズボ?」
ベルトルト「……どうしようライナー…」
ライナー「…お前、その右足にはまってるのは」
ベルトルト「また新たな刺客(箱)に…右足を喰われた…ッ」
ライナー「ベ、ベルトルトーーッッ!」
-
- 70 : 2017/06/02(金) 01:54:49 :
- 完。くぅ疲
閲覧感謝
-
- 71 : 2017/07/24(月) 09:41:48 :
- コレいいね!
漫画化してみようかな。
-
- 72 : 2020/11/02(月) 00:26:34 :
- この同郷組好き好ぎる!それにベルトルトの言葉とライナーの挨拶とかもめちゃくちゃ面白くて好き!1番これが好きかも!
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