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【安価あり】百田「なぁ終一」最原「なに?」

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  1. 1 : : 2017/04/07(金) 23:32:31
    ・人物指定と行動指定の安価あります
    ・キャラ指定はダンガンロンパv3のみでお願いします。
    ・行動指定での過度なエロ、怪我をさせるなんかの行動指定はやめてほしいです
    ・また 【息抜き】 です
    以上、では始まり。
  2. 2 : : 2017/04/07(金) 23:34:08
    百田「テメーはクラスの女子とすげぇ仲がいいみてえだが、いい加減付き合ってるやつとかそういうことにはなってねえのか?」

    最原「ああ…そういえば言ってなかったっけ。>>3と付き合うことになったんだよ」

    ※百田以外のキャラクターでお願いします
  3. 3 : : 2017/04/07(金) 23:34:57
    赤松さん
  4. 4 : : 2017/04/07(金) 23:42:17
    王道、ゆえに最強
  5. 5 : : 2017/04/07(金) 23:45:09
    最原「赤松さんと付き合うことになったんだよ」

    百田「オオー! なんだよ、やっぱりテメーら付き合ってんのか。宇宙に轟く俺の勘がそうなんじゃねえかって言ってたんだよ!」

    最原「う、うん…。」

    百田「んで? テメーらいつから付き合ってんだよ?」

    最原「んー、3ヶ月くらい前かなぁ」

    百田「へぇ、でも、こういっちゃあなんだが、付き合ってるって素振りは見せねえよな」

    最原「………赤松さんに内緒にして、って言ってるっていうのもあるんだけど…実は彼女には話せない秘密があってさ」

    百田「ほう? なんだか穏やかじゃねえな。聞かせてみろ。今のテメーの敵を…!」

    最原「実は>>5


    【候補】
    1.まだ付き合ってる人がいるんだ
    2.僕女の子なんだ
    3.その他(安価で指定されたセリフ)
  6. 6 : : 2017/04/07(金) 23:49:36
    まだキスとかしてないんだ…!
  7. 7 : : 2017/04/08(土) 00:14:48
    最原「実はまだキスとかしてないんだ…!」

    百田「………はぁ…」

    最原「な、なにそのため息…」

    百田「正直、なんだそんなことか、と思っちまったが、テメーは真剣に悩んでんだよな…よーし! この宇宙に轟く百田解斗に任せろ!」

    最原「宇宙は関係ないような……それで、どうすればいいと…?」

    百田「簡単だ。押し倒せ! そして、あとは勢いだ!」

    最原「アドバイスとは言わないよそれ! そ、それにそれができたら苦労しないよ…!」

    百田「…ったく、仕方ねえな。赤松も待ってるだろに…」

    最原「え、何か言った?」

    百田「…とりあえずこの問題を解決するために…>>8だ」
  8. 8 : : 2017/04/08(土) 00:17:52
    みんなの意見を参考にする
  9. 9 : : 2017/04/08(土) 00:26:43
    百田「他の連中の意見を参考にすっか」

    最原「秘密にしてるんだよ!! 今まで秘密にしてきた意味がないじゃないか!」

    百田「お、おうそうだったな。…いや、ここは女子は除いて男子全員の意見を聞いてみようぜ。それならまだマシだろ?」

    最原「ええ…王馬君には聞きたくないなぁ…」

    王馬「へぇ、なんで?」

    最原「なんでって絶対からかってきそうで………」

    百田「うお!? 王馬!?」

    王馬「はいはーい。呼ばれましたよっと。楽しそうな話してたから来ちゃった」

    最原「…ちなみにどこから聞いてたの?」

    王馬「最原ちゃんと百田ちゃんが話始める前かな?」

    最原「ああもう最初から聞いてたってことだね…」

    王馬「そうとも言うね。なぁに悪いようにはしないよ。ちゃんとハッピーエンドになるって…」

    最原「ハッピーエンドって言葉これほど似合わない笑顔が存在するんだね…」

    百田「おい、終一は真剣に悩んでんだ。ちゃんとアドバイスしてやれよ?」

    王馬「わかってるって! じゃあね…>>10


    ※最原と赤松がキスするように最原に行動をさせることを指定。

    本当は男子全員出そうとしたけど、長くなったので王馬だけ。
  10. 10 : : 2017/04/08(土) 00:28:52
    まず、デートに誘え!
  11. 11 : : 2017/04/08(土) 00:48:56
    王馬「まず、デートに誘うんだよ!」

    百田「お、意外とまともなこと言うじゃねえか」

    王馬「雰囲気が大事だからねー。そこに嘘はつかないって!」

    最原「で、デートって言っても…今までも何回かやってるよ…?」

    王馬「…それでキスまで発展してないんだからお察しだよ。最原ちゃんの残念デートプランはゴミ箱にポイして、オレの指示書通りにやってねー」

    ニシシと楽しそうに笑う王馬にいい予感が全くしない最原と百田だった。





    ~デートの日~

    最原「………」

    待ち合わせは公園の噴水前。

    最原は、約束の1時間前からそこに立ち尽くしている。

    百田『終一、んな退屈そうな顔すんな。楽しそうな顔をしろ』

    最原「……こんな状況じゃなかったらね…」

    百田と王馬は近くの茂みに隠れて、入間作の通信機で最原と連絡を取っていた。

    メガネ型をしており、メガネのフレーム部分で音を使用者に伝え、マイクはワイヤレスで服の襟にでも設置できるというすぐれものである。

    百田『入間ってすげーよな。性格はあれだが』

    王馬『入間ちゃんってすごいよねー。性格はクソだけど』

    最原「入間さんってすごい…本当、普段の行いさえなければ…」

    三人の意見は示し合わせたように一致した。



    王馬『さて、オレと百田ちゃんで全力のサポートをしてあげるから頑張ってね最原ちゃん?』

    百田『安心しろ終一! こいつが余計なことをしそうになったら俺がフォローしてやる!』

    最原「………」

    やっぱりいい予感はしない。

    赤松「あ…最原くん! 待った?」

    そこに赤松がやってきた。

    最原「あ、赤松さん…」

    王馬『待って! 最原ちゃん、>>12するんだ!』
  12. 12 : : 2017/04/08(土) 01:05:40
    服をほめる
  13. 13 : : 2017/04/08(土) 08:33:41
    王馬『まずは服をほめるんだ! 話はそれからだよ!』

    最原(どうしたんだ…? まともなことをずっと言ってきてて逆に何か狙いがあるんじゃないかって疑いたくなる…)

    百田『お前、今日やけに協力的だな。何かあったのか?』

    王馬『やだなぁ、オレはいつも協力的で、みんなのために頑張れるいい子だろー?』

    百田『わかりやすい嘘をつくな!』

    王馬『あらら、バレちった』

    最原(外野がうるさい…)



    最原「あ、赤松さん…今日の服、とても似合ってるね。」

    赤松「え? そ、そう?」

    最原「ピンクのカーディガンに白いワンピースで色が引き立ってるし、制服もそうだけど、赤松さんはピンクがよく似合うね」

    赤松「ちょ、ちょっと! どうしたの!? 普段は全然そういうこと言わないのに!」

    最原「えっと……前に王馬君が褒めてあげたらいいって言っててさ」

    王馬『ほぼ現在進行形だけどねー』

    百田『嘘じゃねえ…嘘じゃねえけどよ…』

    赤松「へぇそうなんだ。王馬くんって嘘以外のことも言うんだ…」

    王馬『そりゃ言うよー、人へのアドバイスとかさ!』

    百田『絶対変な方向には持っていくなよ?』

    最原(うるさいなぁ…)





    最原「と、とりあえず行こうか」

    赤松「うん! 今日は最原くんが色々考えてくれたんだよね? どこに行くの?」

    最原(えっと、王馬君と百田君のプランによると…>>14


    ※場所でも、二人でやることでもOKです。
    赤松の服装は自分の想像です。こういう服のほうが似合いそうじゃない?とかあったら意見ください
  14. 14 : : 2017/04/08(土) 09:13:42
    ゲームセンターなんていかが?
  15. 15 : : 2017/04/08(土) 09:27:06
    ほのぼの最赤っていいよね
  16. 16 : : 2017/04/08(土) 09:42:39
    最原(王馬君と百田君のプランによると…ゲームセンターか)

    最原「この近くにあるゲームセンターに行こう」

    赤松「ゲームセンター? 普段全然行かないところだね」

    最原「そ、そうだね。じゃあ行ってみようか」




    ~ゲームセンター~

    ゲームセンターにたどり着いた。

    そこにはレースゲーム、クレーンゲーム、格闘ゲームなど多くのゲームが陳列されている。

    赤松「着いたけど、どうするの? 私、正直よくわかんないんだけど…」

    最原「えっと…」

    メガネをくいっと指で上げる。

    王馬たちへアドバイスを求める時の仕草として、あらかじめ決めていたものだ。


    王馬『えー、ここで選べないだなんて最原ちゃんは本当最原ちゃんだねー』

    最原(すごい腹立つ…!)

    百田『助言する気がねえなら黙ってろっての。終一、そういう時は>>17だ!』


    ※遊ぶゲームを選択。ゲームセンターにありそうなものでお願いします。
    >>15 正直、王馬の発言で安価を出した時はカオスな内容が来るかなと思ってました。皆さんほのぼのに飢えてるのかな?
  17. 17 : : 2017/04/08(土) 09:45:29
    太○の達人
  18. 18 : : 2017/04/08(土) 09:53:58
    だって魔王になるスレが多すぎるんだもの
    魔王は魔王でいいけどさ
  19. 19 : : 2017/04/08(土) 16:52:34
    赤松と最原だけ見ていて何が楽しいのか。あんなに沢山可愛い女の子がいるのにさ。まあ人それぞれと言われたら、それまでだが、偶には最原が色んな女の子と遊んだりしているのを見たい所
  20. 20 : : 2017/04/08(土) 17:27:23
    正直ハーレムものとか受け付けられないからこういう流れを待っていた
  21. 21 : : 2017/04/08(土) 18:00:24
    ハーレム系多すぎるんだよなぁ
    嫌いとは言わないけど飽きた
  22. 22 : : 2017/04/08(土) 18:50:22
    だったらもう、最初から赤松さんだけの話にすればいいんでねえの?どうせ安価とったって、赤松さんになるんだから
  23. 23 : : 2017/04/08(土) 18:53:57
    ここは愚痴る場ではないんだよなぁ……
  24. 24 : : 2017/04/08(土) 22:40:22
    百田『そういう時は太丸の達人だ!』

    最原(太丸の達人……確かリズムに乗りながら、手元のレバーを操作してゲーム内の木の枝を落としていくゲーム…だったっけ)

    最原「赤松さん、太丸の達人やってみない?」

    赤松「太丸の達人? …ってなに?」

    最原「枝を切っていくゲームだよ」

    赤松「それ、楽しい?」

    最原「まぁやってみようよ。切っていい枝と切っちゃだめな枝があったりして意外と難しいんだよ」

    赤松「…うん、やってみなくちゃ楽しいかわからないよね。やってみよう!」



    ~ゲームプレイ中~

    最原「うわっ、切っちゃだめな枝がいきなり生えてきた!?」

    赤松「わっ…集めた枝をひっくり返されちゃった!?」


    意外と盛り上がった。




    赤松「うん。意外と楽しかったよ」

    最原「そうだね。」

    最原(一人でやろうとは思わないけど…)


    赤松「次はどうするの?」

    最原「次はーーー」

    王馬『次は>>25だよ!』


    ※ゲームセンターにありそうなものなり、移動するなり指定お願いします。
    最赤、もしくはハーレムものが食傷気味である…と……しょうがねぇなぁ。だったら書いてやっか!(悟空っぽく)。次書くやつは他のキャラのSSにしますかね。
  25. 25 : : 2017/04/08(土) 22:43:47
    クレーンゲーム
  26. 26 : : 2017/04/09(日) 00:59:04
    王馬『次はクレーンゲームだよ!』

    最原(どうしたんだ王馬君、なぜ今日に限って普通なんだ…!?)

    百田『どうした王馬…今日のお前普通過ぎて普通じゃねえぞ!?』

    王馬『何言ってんの百田ちゃん…?』

    最原(僕も同じこと思ってたよ…)


    最原「次はクレーンゲームにしよう」

    赤松「ああ、いいね。何かいいのあるかなー? …って、これは……」

    赤松が見ていたのは、大きめのクマのぬいぐるみ。


    最原「あ、かわいいね。これに挑戦してみる?」

    赤松「え? うーん…うん。せっかくだし、欲しいものに挑戦してみるよ」

    と、赤松がコインを一枚投入した。




    赤松「う~~…取れない…」

    コインを5枚投入した辺りで赤松ががっくりと肩を落とす。

    最原「えっと、やっぱり、正面の位置は大体合ってるけど、奥行の位置が合ってないみたいだね」

    何度か挑戦している間に最原も助言をしたが、あまり改善はされていない。

    最原「えっと、次は僕がやってみるよ」

    赤松が下がって、最原がコインを投入する。

    赤松「あ……」

    最原「お……?」

    位置はピッタリ、あとは持ち上げるだけ…というところで、人形はクレーンをすり抜けてほとんど元の位置へと落ちた。

    赤松「あー、位置ピッタリだったのにぃ…」

    最原「うーん、アームの力がそこまで強くないみたいだね。」

    赤松のプレイを観察していて、位置やタイミングはわかっていたが、単純につかめば取れる代物ではなかったらしい。


    王馬『最原ちゃん、結構時間が経ってるから次行くよ』

    最原はマイクを一回叩いて「了解」の合図を出した。

    百田『つーか、あいつらのデートをフォローする役回りだけど、最終的にはキスまで持っていくんだったな』

    王馬『そうそう。じゃあ、最後にしようか。>>27へ行くんだ』


    ※場所の指定をお願いします。
    そこで最原たちがキスをする場所ということを想定してお願いします。
  27. 27 : : 2017/04/09(日) 01:08:09
    街を一望できる神社の境内
  28. 28 : : 2017/04/09(日) 01:19:15
    神前?結婚かな
  29. 29 : : 2017/04/09(日) 01:23:16
    二人は幸せなキスをして終了
  30. 30 : : 2017/04/09(日) 08:55:07
    王馬『神社へ行くんだ。そこからなら街を一望できて雰囲気いいと思うよ?』

    最原(王馬君、改心したのかな。本気で僕たちのこと考えてくれてるんだ)


    最原「じゃあ、次、神社に行ってみようか」

    赤松「神社? それって、才囚神社?」

    最原「えっと…」

    王馬『あ、神社は希望ヶ峰神社の方でお願いねー』

    近隣の神社と言えば才囚神社が存在するが、少し離れた位置にも希望ヶ峰神社という神社が存在する。

    最原「希望ヶ峰神社のほうだよ」

    赤松「え? あ、えっと……それならちょっと離れてるから今から行くと夕方くらいだね」

    最原(うん? なんだ、赤松さんのこの反応…)

    だが、いくら考えても最原には理由はわからなかった。

    赤松「じゃあ、行こっか」

    結局よくわからないまま、赤松が自然に差し出してきた手を最原は握って、ゆっくりと歩き始めた。




    ~希望ヶ峰神社~

    希望ヶ峰神社。そこには元日や特別な日でもないのにそれなりに多くの人がいる。

    その理由は…


    王馬『さ、そこを上がったところが街が一望できる名所って言われてる場所だよ』

    最原(名所だけあって人が多い…しかも…)

    カップルが多いらしく、至るところでいちゃついている者たちがいる。



    「き、きりぎりさん。恥ずかしいよ…」

    「ふふ、周りの人はみんな気にせず自分たちの世界に入っているわよ。それに周りの人たちがしているのに私たちだけがしない…逆にそっちのほうが恥ずかしいのではないかしら?」

    「いや、それは違うよ!」



    またあるところでは…



    「zzz…」

    「…本当…ところ構わず寝るやつだな…。…起きなかったらこのまま俺の家にお持ち帰りしちゃうぞー……」

    「………いいよ…」

    「!?」



    またあるところでは……



    春川「……今日一日探し回ったんだけど」

    百田「ま、待てハルマキ! 話せばわかる!」

    春川「………って言った…」

    百田「え、なんだって? ハルマキ?」

    春川「名前で呼べって言ったでしょ…殺されたいの? …いや、殺す」

    百田「…ここは戦略的撤退!」

    春川「…逃がさない…」



    最原(百田君!? 何やってるんだ!?)

    王馬『ああ、百田ちゃんなら途中で見つかった春川ちゃんにお仕置きされてるから気にしなくていいよ。そんなことより、さっさとやっちゃいなよ。周りに人がいるけどさ!』

    ニシシ、と王馬は笑う。

    最原(ぐっ…楽しんでるな…そうか、これが王馬君の狙いか)

    周りに人がたくさんいる中でキスさせる。

    そうすることで最原と赤松の羞恥心を刺激させつつ、やることはやってもらう、ということである。


    赤松「…さ、最原くんは…ここがそういう場所だって知ってて…来たんだよね…」

    最原「え? あ、うん…」(知らなかったけど…)

    赤松「……え、えっと…ゆ、夕日が綺麗だね!」

    最原「そう…だね」

    赤松「………」

    しばらく会話もなく、周りのことも忘れて夕日と街を眺め続ける。



    最原「……赤松さん」

    最原は赤松の肩に手を置いて、正面から赤松を見据えた。

    赤松「あ……」

    最原「……キス…してもいいかな」

    赤松「……もう。そういうのは言わなくてもいいんだよ?」

    と、困ったように笑ってから赤松は、スッと目を閉じた。

    一度大きく息を吸い込んで覚悟を決めた最原も少しずつ顔を近づけていった。

    そして…


    二人の距離が零になった。





    帰り道。二人して顔を赤くして帰った。

    思えばなんであんな人がたくさんいる中でキスなんてしたのか。

    雰囲気に飲まれたと言え、二人しておかしかった。

    だが、思い返せば今日一日はとても良い日で、二人にとってとても大切な日にもなった。

    赤面しながらも笑いあえてる二人がその証明だろう。

    こうして、最原と赤松の王馬監修のデートは終わったのであった……。





    ~翌日~

    王馬「はい、これ二人がキスをする前からしてる最中、そしてしたあとの写真ねー!」

    赤松「わああああああ!!! なんで!? なんで!?」

    最原「ちょっと! 連写で撮ってるからパラパラ漫画みたいにできるじゃないか!」

    王馬「いやー、今日こうやってからかうために頑張った甲斐があったよー。にししー、やっぱ最後に笑うのはオレだよねー」



    ~最原終一の悩み 赤松編 終了~
  31. 31 : : 2017/04/09(日) 08:55:34

    ~おまけ~

    春川「…あいつら…こんな場所で…」

    百田「いや、終一もやるじゃねえか。いらねえ心配をしちまったみたいだな」

    春川「……私も…」

    百田「ん? 私も、なんだ?」

    春川「……察しろ馬鹿」

    周囲から隠れた木陰、そこでもとあるカップルの距離が零になっていた。




    王馬「あ、二人の写真もあるよーん」

    百田「おい、馬鹿! やめろ!」

    春川「……殺す! 絶対殺す!」

    その後、顔を真っ赤にした春川に王馬が一日中追いかけられるのであった。
  32. 32 : : 2017/04/09(日) 09:00:53







    ~×××~






    最原「……あれ、ここは…」

    百田「おい、終一。大丈夫か?」

    最原「え、あ、百田君…えっと、何の話だっけ?」

    百田「なんだ、聞いてなかったのか。仕方ねえな。テメーはクラスの女子とすげぇ仲がいいから、いい加減付き合ってるやつはいねえのか、って聞いたんだよ」

    最原「あ、ああ…そういえば言ってなかったっけ。>>33と付き合うことになったんだよ」

    ※百田、赤松以外の人物をお願いします。
    終わらせようかと思いましたが、続けることにしました。
  33. 33 : : 2017/04/09(日) 09:01:34
    東条
  34. 34 : : 2017/04/09(日) 11:44:40
    最斬!最斬じゃないですかやったー!
  35. 35 : : 2017/04/09(日) 12:24:34
    最原「東条さんと付き合うことになったんだよ」

    百田「東条? なんか意外な名前が上がってきたな。あいつは恋愛ごとは、仕事の二の次って感じがするが」

    最原「僕もそう思ってたんだけど…実はあっちから告白してきたんだよね」

    百田「へぇ、ますます意外だな。普段は見せないが、それだけ終一のことが好きだったってことか」

    最原「恥ずかしいけど、そういうことみたい…それで、実は悩みがあってさ…」

    百田「ほう。やっぱりどんな人間でも悩みはできる。そいつがどんなに幸せな状況に恵まれていても、だな。いいぜ、宇宙に轟く百田解斗が相談に乗ってやる!」

    最原「ありがとう。実は>>36なんだ」


    【選択肢】
    1.自分が東条さんと釣り合っていると思えない、
    2.素の東条さんを見せてくれない
    3.シチュエーションプレイを強要されてる
    4.他の人に奉仕してるのが許せない
    5.その他(安価の内容)


    ※こんな感じなら話作れるかなという感じで、選択肢を多めに作りました。先にネタバレしとくと、3はR-18じゃないです。あと、どうしてもこの番号の話を見たいというのもあったら、今回の安価分を除いて二つまでなら書こうと思います。希望があれば、一人1つだけ数字を置いといてくれると。
    最大で>>45まで。
  36. 36 : : 2017/04/09(日) 12:27:34
    2で
  37. 37 : : 2017/04/09(日) 12:42:42
    3かな
  38. 38 : : 2017/04/09(日) 13:56:43
    1かな
  39. 39 : : 2017/04/09(日) 14:45:02
    5で



    リクエストしても何故かこんにゃくを使った料理を作ってくれないんだ。
  40. 40 : : 2017/04/09(日) 16:21:17
    4の嫉妬原をみてみたい
  41. 41 : : 2017/04/09(日) 16:22:35
    見事にバラバラだな
    俺は5で

    何かと気を使わせてしまっている

  42. 42 : : 2017/04/09(日) 16:53:23
    2でお願いします
  43. 43 : : 2017/04/09(日) 17:02:08
    2だべ
  44. 44 : : 2017/04/09(日) 17:13:05
    2.
    さぁ、君の東条さんをみせてよ…
  45. 45 : : 2017/04/09(日) 19:05:20
    2かな
  46. 46 : : 2017/04/09(日) 19:19:15
    勘違いさせてしまってすいません。2は>>36で既に決定でその他であれば、希望の数字をお願いします、ということでした。

    勘違いさせてしまったお詫びとして>>45まででたものは、被ってないものは全部書きます(その代わり一つ一つを少し短くします)
  47. 47 : : 2017/04/09(日) 21:50:30
    最原「ありがとう。実は大小含めて6個悩みがあるんだ」

    百田「悩みすぎだ! ったく、そういうのは溜め込むもんじゃねえぞ? 一つ一つ、話せ」

    最原「うん。まず……時々思うんだ僕なんかが東条さんと釣り合ってるなんて思えないって…」

    百田「はぁ? 何言ってんだ?」

    最原「東条さんには僕なんかより相応しい人がいるんじゃないかって…僕に告白してくれたのは、選べる数が少なかったからじゃないかって…」

    百田「………」ガタッ

    百田は椅子から立ち上がり、最原のすぐそばに立った。

    最原「…? ももた…」

    百田「バカ野郎!」

    ガッ!

    最原「ぐっ!?」

    百田は最原の右頬を容赦なく殴った。

    百田「終一、そいつはダメだ。それはテメーを貶めてるのと同時に東条のことも貶めちまってる。……自分のことなんかなんて言うな。そのテメーなんかを好きになってくれたやつがいるんだからよ」

    最原「………本当…そうだね」

    百田「わかったところで、じゃあ行くぞ」

    最原「え?どこに?」

    百田「当事者のところに決まってんだろ。オラ、さっさと立て!」

    最原「ちょ、ちょっと!?」

    有無を言わさず百田は最原を連れ立って走り出した。



    ~食堂~

    東条は食堂で夕食の準備をしていた。

    百田「お、いたな。東条!」

    東条「あら、百田君に……最原君? どうかしたのかしら?」

    百田「ああ、終一にテメーらが付き合ってるって聞いてな。んで、ついでに悩みを聞いたら、こいつ自分が東条に釣り合ってるか自信がないみてえなんだ」

    最原「百田君!? なんで言うの!?」

    百田「言わねえとわかんねーからだよ。だからよ、東条。テメーがどれだけこいつのことを好きか分からせてやってくれ。じゃあ、後は頼んだぞ!」

    言うだけ言って百田は食堂を出て行った。



    最原「えっと……」

    東条「…ふぅ、あなたから口止めされていたのにまさかあなたの方からばらすとはね…」

    最原「あの…ごめんなさい…」

    東条「謝る必要はないわ。いずれ言う必要はあるとは思っていたし……ところで…」

    東条が改めて最原を見つめる…というより睨みつける。

    珍しく怒っているようだ。

    東条「私があなたに相応しくない、ならわかるけれど、あなたが私に相応しくないだなんて、なんで思ってしまったのかしら?」

    最原「それは……東条さんはいろんな人を一流にするようなすごい人だし、そんなすごい人と僕なんかが…ってやっぱり思っちゃうよ…」

    東条「…最原君…いいえ、終一君。あなた、何か勘違いしているわ」

    最原「え?」

    東条「私はメイド。それは間違いないわ。今まで色々な人にお仕えしてきて、そして一流にもしてきた。……でも、メイドであることも今までの功績も…あなたを…愛しているということには関係がないのよ」

    最原「………」

    思わず顔が赤くなる。東条も少しだけ頬が赤いがその表情は真剣そのものである。

    東条「…自分に自信がなくて、探偵にしてはおっちょこちょいで、それでも時々探偵としてみんなを導く力を持っていて……私の淹れたお茶を褒めてくれる…そんな終一君を私は好きになったのよ…」

    最原を安心させるように優しく微笑む東条。

    しかし、次の瞬間には再び睨みつけるようなキツイ表情になった。

    東条「それを…まさか私があなたを愛しているということを疑われるとは思っていなかったわ」

    最原「いや! そこは疑っていないよ!」

    東条「疑ったようなものよ。でも、それは普段から私があなたにそれほどの愛情を注げていなかったということでもある…。だから………覚悟することね」

    最原「何を!?」

    東条「ふふ、楽しいことよ」

    コロコロと表情が変わる東条が見れるようになったのは付き合い始めてからだっけなぁ、と妖しく笑う東条を見ながら最原は、東条に拘束されるのだった。
  48. 48 : : 2017/04/09(日) 21:57:07


    ~2時間後~

    百田「んで、何があったんだ?」

    最原「………」

    東条「ちょっと最原君に自覚が足りないようだったから、自覚させたまでのことよ。私がいかに最原君を好きか、今までの思い出も含めてずっと語り聞かせてあげただけよ。」

    百田「ああ、恥ずかしさでぶっ倒れてるだけか。ならいいか。」

    何げに膝枕であることも最原の羞恥心に拍車を掛けているだろう。

    百田「ついでだ。東条について悩みはまだあんだろ? 本人いるし、言っちまえよ」

    東条「まだあるの、最原君? 足りなかったというの?」

    最原「いや! 違う! そういうのじゃないんだ! えっと……ここまで来たし素直に言うけど…僕って素の東条さんを見たことがない気がしてさ」

    東条「素の私?」

    最原「うん。今まではメイドとしての顔って感じがしてたんだけど……メイドとしてじゃない。学生として、女の子として、…ぼ、僕の彼女として……素の東条さんを見たいって思って…」

    東条「……普段通りに過ごしているつもりだけど…最原くんにはそれが不服だったということかしら…」

    最原「そうじゃないよ。ただ、メイドとしての東条さんがほとんどだから、それ以外の部分を見せて欲しいなって…」

    東条「………」

    百田「あー、全くよ。しょうがねえ奴らだなテメーらは…難しく考えんな! こういう時はデートでも行っておけばいいんだよ!」


    ※今日中に全部書こうと思いましたが、無理でした。というわけで今日はここまで
  49. 49 : : 2017/04/09(日) 23:18:53
    王道の恋愛で凄く面白いです!
    これからも頑張って下さい!
  50. 50 : : 2017/04/10(月) 20:56:20
    最原「デート?」

    東条「あら、デートならしてるわよ」

    百田「なんだ、やることやってんだな」

    最原「いや、でもあれだと、デートというより主人と従者って感じなんだけど…」

    百田「ん? どういうことだ?」

    最原「たぶん、東条さんの言ってるデートって…あれだよね…」



    ~回想~

    最原「うーん…ちょっと私服が欲しいなぁ」

    東条「あら、それなら一緒に買いに行きましょう。私が選んであげるわ」

    最原「本当?」


    近くのショッピングモールに来た二人…。

    ひそひそ…。

    「すごい。さくらちゃんメイドさんだよ、メイドさん!」

    「うむ。金持ちなのだろうな。しかし…あの身のこなし…なかなかやるな…」


    最原「あの、東条さん。後ろじゃなくて隣を歩かない?」

    東条「何を言っているの。こうすることであなたのことを上位の者だと周りに知らしめることができるのよ。」

    最原(デートだと思って浮かれてたけど…なんか思ってたのと違う…)



    ~回想終了~



    百田「歴史を紐解けば、そういう形もデートと言えるかもしれないが……現代においてそれはデートじゃねえ…確かに主人と従者だな」

    東条「その形で何か問題があるのかしら? 妻は夫を立てるものでしょう?」

    最原「つ、つま!? おっと!?」

    百田「もうそこまで想定してんのかよ…」

    東条「当然よ。覚悟も計画もなしに最原君と付き合ったりしないわ。子供は何人いてもいいけれど、探偵とメイドはそれぞれ継いでもらう予定よ。」

    最原「どこまで計画してるの!?」

    百田「……あー、話を戻すが…東条の素の表情が見たいって話だったな。ならよ、終一…」

    百田が最原にのみ聞こえるように小声で話す。

    最原「え!? そ、それは…」

    百田「メイドじゃねえ東条が見たいんだろ? ならこんくらいやれ!」

    最原「ぐ……僕から言い出したことだし…仕方ないか…」

    最原は東条に向き直った。

    最原「東条さん」

    東条「何かしら?」

    最原「デートをしよう」

    東条「いいわよ」

    最原「……事情とかは聞かないんだね」

    東条「何を話したかわからないけれど、結果的に私をデートに誘ってくれているのなら、些細な問題だわ。私は全力で…最原君の彼女を勤め上げるだけよ」

    最原「……百田君。僕一生敵う気がしないんだけど…」

    百田「頑張れ、お前ならやれる」
  51. 51 : : 2017/04/10(月) 21:12:31
    ~デート当日~

    ある日の休日。そこをデートの日にちに定めた最原。

    最原は1時間以上早く約束の場所へとたどり着いた。

    最原「………」

    東条「おはよう。最原君。出かけるにはピッタリの良い日ね」

    最原「……なんでいるの?」

    東条「ここがデートの待ち合わせ場所だからよ?」

    最原「いや、そうじゃなくって、待たせないようにって約束の時間よりも早く来たのに…」

    東条「簡単なことよ。最原君なら早く来るだろうと思って、その時間よりを予測していただけよ」

    最原「……ちなみにどれくらい前から来てたの?」

    東条「心配しなくても、私がここにたどり着いたのは10分ほど前よ。大して待っていないわ」

    最原「……それはそれで安心だけど…」

    東条「でも、約束の時間よりも早く来たことは素晴らしいわ」

    最原「…ありがとう。じゃあ、行こうか」

    東条「ええ………?」

    東条は歩き出さない最原を不思議そうに見る。

    最原は手を差し出した状態で固まって、動かない。

    東条「何をしているのかしら?」

    最原「手、繋ごうよ」

    東条「……なぜかしら?」

    最原「好きな人同士ならこれくらい普通でしょ?」

    東条「………それが依頼だというのなら…」

    東条はゆっくりと最原の手を取った。


    東条「………」

    最原「じゃ、行こうか」

    東条「あ……」

    最原に引かれる形で東条も歩く。

    今まで感じたことのなかったこの感覚…。

    東条「……な、慣れないわ…」

    最原(よし。東条さんが慣れないことに戸惑っている間に畳み掛ける! 百田君のメモによると、次は>>52だ)


    【選択肢安価】
    1.名前で呼ぶ
    2.恋人つなぎをする
    3.ラブアパートに向かう
    4.その他(安価内容)


    ※4に限っては東条さんの女の子っぽい反応が引き出せそうな内容でないと不発。
  52. 52 : : 2017/04/10(月) 21:13:56
    頭ぽんぽん
  53. 53 : : 2017/04/11(火) 18:25:24
    ナデナデキルミー…いいね!
  54. 54 : : 2017/04/11(火) 20:44:05
    最原(次は頭を撫でる……褒めてあげるってことかな。いや、いつもいつも感謝してるんだけど…)

    最原は立ち止まって、東条に向き直る。

    東条「…? 急に立ち止まってどうしたの?」

    最原「東条さん、よ、よしよし…」

    最原はポンポンと軽く弾ませるように東条の頭を撫でた。

    東条「……!?」

    最原「よしよーし…」

    東条「な、何をするの…!」

    東条が思わずと言った風に最原から距離を取る。

    最原「いや、いつもみんなの世話もだけど、僕のことを気にかけてくれてるから感謝の意味を込めて褒めてみようかと…」

    東条「ふ、普通に感謝の言葉を頂ければ、それでいいわ」

    東条は顔を赤くして、ふーっと落ち着くように息を吐いた。

    最原は東条が恥ずかしがったときの場合どうするか、というメモを取り出す。

    最原(えっと…うわ、これも言わなきゃいけないのか…)

    最原「ふーん…じゃあ、もうなでなでしなくていいんだ?」

    東条「……あ…う…け、結構よ…!」

    最原(結構悩んだな…。でもそうか、東条さんって感謝される機会はたくさんあるだろうけど、こんな子供みたいに褒められることはないだろうし…そりゃ戸惑うか…)


    東条「……ふ、二人の時…」

    最原「え?」

    東条「二人きりの時に…お願いするわ…」

    最原「…うん、いいよ」

    東条「…たまには私が膝枕をされる側で…よ?」

    最原「いいよ。それくらいお安い御用さ」

    東条「そう…」

    スタスタと足早に東条が歩き出した。

    それを追うように最原も追いかけるが……逃げるように早歩きな東条の口角が上がっていたのは見逃さなかった。
  55. 55 : : 2017/04/11(火) 21:00:08
    ~後日~

    最原「デートは成功だったし、いつもと違う東条さんが見れたよ」

    百田「おおー、そうか。俺のメモ、役に立ったろ?」

    最原「うん。正直どうなるかと思ったけど…」

    百田「おいおい、俺が考えた最強の作戦だぞ。失敗なんてありえねー!」

    最原「そっか…」

    失敗しても東条ならそこまで気にしないかな、という気持ちがあったとは言えない最原だった。

    百田「そういえば、終一。一つ一つ消化してっから忘れそうになってたが、まだテメーは悩みを抱えてたよな?」

    最原「ああうん。あと4つかな…」

    百田「ここまで乗ってかかった船だ。聞いてやるぜ? 助手の悩みを聞いてやるのは、ボスの役目だしな!」

    最原「あはは…えっと…じゃあ…東条さんが僕にシチュエーションプレイを強いてくることを話すよ」

    百田「シチュエーションプレイ? なんだそりゃ?」

    最原「うーん…ある状況や場面、もしくは人物になっていることを想定して、行動する…って感じかな」

    百田「あー…? よくわかんねえぞ?」

    最原「…あんまり話したくないけど、具体的に言うよ。基本的に僕はメイドがいるご主人様って設定なんだけど…東条さんが>>56の役なんだ」


    【選択肢】
    1.お仕置きされるメイド
    2.お手つきされたメイド
    3.主人を密かに想い続けているメイド
    4.その他

    ※4の場合、何を指定してもいいですが、メイドからは外れないで欲しいです。ちなみに1~3は私の趣味です。
  56. 56 : : 2017/04/11(火) 21:06:07
    3で!
  57. 57 : : 2017/04/11(火) 22:01:17
    いい趣味してますねぇ(歓喜
  58. 58 : : 2017/04/11(火) 22:17:45
    最原「東条さんが主人を密かに想い続けているメイドの役なんだ」

    百田「…おう。で?」

    最原「時々その役とシチュエーションを演じるんだよ」

    百田「……楽しいのか? それ」

    最原「えっと……僕自身はあまり…」

    百田「まぁ強いられてるって話だもんな。…これも東条に直接聞くか」

    最原「いや、これは趣味趣向の話だし…東条さんが珍しくワガママを言ってくれたから引き受けたら断れなくなったってだけだし…」

    百田「…まぁ終一が納得してんならいいんだがよ。嫌とかじゃねえんだな?」

    最原「嫌じゃないよ。むしろ…」

    百田「むしろ?」

    最原「あ、いや、何でもないよ…」

    最原(ちょっと興奮してる自分がいるなんて言えるわけない…)





    ~回想:東条視点~

    今日もご主人様にコーヒーをお出しする。

    ご主人様にお出しするコーヒー…朝は砂糖、ミルクはなし。夕方の時はその日の気分によって変わるため、砂糖とミルクを少し余分に用意しておく必要がある。

    でも、最近はそれも必要なくなってきた。

    最原「うん。おいしいよ。斬美は僕の好みをちゃんとわかってくれてるんだね」

    東条「メイドですから」

    嘘だ。いや、完全に嘘というわけではない。

    正確に言うなら、メイドの範疇を超えて、相手の好みの味を研究して研鑽を重ねた結果だった。

    メイドとしての領分を逸脱していないようだが、その実、かなりの私情が挟まれている。

    ご主人様にもっとおいしいものを……

    ご主人様にもっと必要とされたい……

    そんな想いを抱いている自分は、メイド失格だろう。

    ご主人様のためではなく、自分の欲求を満たすために行動しているのだから。

    東条「ご主人様…」

    最原「ん?なんだい?」

    東条「…いつまでも…いつまでもお側でお仕えさせて頂きます…」

    最原「当たり前だよ。斬美のいない生活なんて考えられないよ」

    ご主人様のその想いを利用して、今日も私は己の欲求を満たす……。





    東条「という、密かに想いを持っているメイド、というのはどうかしら?」

    最原「どうかしら、って言われても……もう付き合ってるんだから密かでもないよね?」

    東条「…そうだけれど、もしかしたらこういう場面を想定できておいたほうが良い場合もあるかもしれないわ」

    最原「どんなシチュエーションなのそれ…?」


    最原は困ったように笑いながらそれでも受けてくれた。

    東条としてはただの遊び…に加えて、こうしたシチュエーションを想定して行動することで最原との関係のステップアップを図っていた。

    目標としては、『暴走したご主人様と弱みを突かれて抵抗できないメイド』である。

    目標までの道のりは長いが、少しずつ進めていくのは今までのご主人様を導いた時も同じだ。

    東条はこれから先、どうなっていくか楽しみに思って、頬が緩んでいた。



    ※東条さんって所有欲というか、所有されたい?という欲が強そう(偏見)なので、演技でもなんでも、『お前は俺のものだ』みたいな感じに弱いと思っている(偏見)
  59. 59 : : 2017/04/11(火) 23:11:09
    東条さんは正直どMだと思ってる(小声)
  60. 60 : : 2017/04/11(火) 23:17:52
    ~場面は戻って百田と最原~

    百田「んで、あと3つか? さっさと言っちまえ。言えば楽になるぞ」

    最原「犯罪者か何かかな…? …うーん、次のは…ね…」

    百田「ん? どうした、そんなコエー顔してよ」

    最原「…あ、ごめん。そんなつもりはなかったんだけど…」

    百田「別にいいんだが…そんな顔するっつーことはよっぽどだろ」

    最原「……そうかも…ね。今までの中では一番の問題かもしれない。…実はさ、東条さんがみんなに奉仕するのが…許せないんだ」

    百田「あ…? いや、あいつはメイドで、世話してんのもあいつの意思だろ?」

    最原「うん…そうなんだけどね。付き合い始めてから…なんだか、胸がざわつくんだ。…僕は、東条さんが僕以外の誰かを世話しているのが嫉妬してるんだよ…」

    百田「終一…」

    最原「わかってる…こんなの僕の独りよがりなんだ。それに…恋人になったから、今までやってきたことをやめろ、だなんて言えないし…」

    百田「……」

    最原「今まで自分もみんなと同じようにしてもらっておいて、恋人になったとたんこれ…本当自分が情けないよ…」

    百田「いいや! 終一、テメーは間違ってねえ!」

    最原「……え?」

    百田「要するにテメーの女がやっていることが気に食わねえってことだろ? 当たり前だ。本来自分だけがしてもらえることであろうことを他人が享受してんだからな」

    最原「い、いや、僕は別に…」

    百田「男なら! 自分の女を独占してえって思うのは当然だろうが!!」

    最原「………」ズキューン

    なぜか打ち抜かれたような衝撃が最原を襲った。

    百田「そして! …それは言わなきゃ相手に伝わんねーことだ。」

    最原「…! わかったよ、百田君。東条さんに相談してみるよ」

    百田「おう!行ってこい!」




    ~30分後~

    最原「却下されたよ…」

    百田「はえーよ」

    最原「『メイドであることは私のほぼ全て。よって、皆への奉仕をやめることはできない』って言われたよ…」

    百田「まぁ、東条はそういうやつだよな」

    最原「はぁ、上手くやっていくしかないかぁ…」

    落ち込む最原だが、百田は気づいていた。

    以前までだったら、東条もメイドが全て、と答えただろう。

    しかし、現在では「ほぼ」である。

    東条の中の大切なものの一部を奪ったもの、それは考えるまでもない。


    百田「まっ、そんな落ち込む必要はねーよ。終一。」

    励ますように百田は最原の肩を叩いた。
  61. 61 : : 2017/04/12(水) 20:51:30
    百田「んで、あと2つか?」

    最原「うん…と言っても、あと1つは悩みと言っていいかわからないんだけどね」

    百田「ほう、どんな話だ?」

    最原「東条さんの料理を食べ続けてて気づいたんだけど……こんにゃくを使った料理を作ってくれないんだ」

    百田「…あ? そうなのか?」

    最原「うん。気づいたのは……僕が料理をリクエストしたときなんだ」



    ~回想~

    東条「終一君、食べたいものはあるかしら?」

    最原「うーん……あ、今日はおでんとかどうかな? 少し肌寒いし、暖かいものがいいと思ったんだ」

    東条「おでん…ね。わかったわ。その依頼、引き受けたわ」


    しばらくして…


    最原「おいしい。斬美さんが作るとこんなに美味しくなるんだね」

    東条「技術以外にも愛情を注いでいるからかしらね」

    最原「ま、真顔で恥ずかしいこと言うんだね…」

    東条「…終一君に言われたくないわ」


    と、一見何も問題なく食事は進んだが…

    最原(あれ…そういえば、こんにゃくがない。…まぁ地域によって違ったりするらしいし、東条さんは入れない地域の出身なのかな?)

    その時は特に違和感なく、おでんを平らげた最原。



    後日。

    最原「今日はすき焼きがいいかな」

    東条「すき焼きね。終一君は鍋料理が好きなのかしら?」

    最原「そうしたら、斬美さんと一緒に食べられるからね」

    東条「……真顔で恥ずかしいことを言わないでちょうだい…」

    最原「斬美さんに言われたくないよ」


    そして、訪れる食事の時間。

    最原「…あれ?」

    東条「どうかしたのかしら?」

    最原「…斬美さんってこんにゃく嫌い?」

    東条「…いいえ。なぜかしら?」

    最原「いや…こんにゃくが入ってないなぁって」

    東条「……終一君。すき焼きのメインは牛肉よ。それとも、こんにゃくのみのすき焼きが食べたいのかしら?」

    最原「このままでいいです!」

    と、その時はこのようなやりとりで誤魔化されたが…。


    ~回想終了~

    最原「そのあとも、こんにゃくを使う料理を頼んでみたりしてるんだけど、作ってくれないか、こんにゃくが入っていないかのどちらかなんだよ」

    百田「はー、東条がこんにゃく嫌いとは意外だな」

    最原「嫌いと決まったわけじゃないんだけどね」

    百田「食べたくねえから作ってねえってことじゃねえのか? まぁ、そういう時は>>62


    1.諦めろ
    2.土下座してでも頼む
    3.ギブアンドテイクだ
    4.その他(安価の内容)
  62. 62 : : 2017/04/12(水) 21:11:15

    何故こんにゃくを使わないのか聞いてみる
  63. 63 : : 2017/04/12(水) 21:12:42
    恋人になったからこそ逆に打ち明け辛くなってるのかもね…
  64. 64 : : 2017/04/12(水) 22:44:07
    百田「そういう時はなんでこんにゃく使わないのか直接聞いてみろ」

    最原「直球だね…」

    百田「バカ野郎! 変に探るより直接聞いたほうが話ははええ! それに後で変にこじれたりもしねえしな!」

    最原「そのとおりかもしれないけど…」

    百田「何を躊躇ってんだ? つーか、それなら今までの悩みの方がハードルは高かったと思うぞ?」

    最原「…確かに…何を躊躇ってるんだ僕は…」

    百田「その息だ! よーし。俺も興味があるし、一緒に行ってみるか!」

    意気揚々と二人は東条の元へと歩き出した。



    ~食堂~

    東条「言いたくないわ」

    ピシャリと東条は、二人に言い放った。

    百田「いや、そんな大したことは聞いてねえだろ?」

    東条「言いたくないわ」

    百田「…だーめだ、取り付く島もねえな…」

    と、百田は諦めて、食堂を出ようとする。

    最原も続こうとしたが、その手を東条が掴んだ。

    最原「東条さん?」

    東条「話してしまったのね…終一君…。いいえ、気づかれていなかったと思い込んでいた私の自業自得…でもあるわね」

    最原「えっと、それはとう…斬美さんがこんにゃくが嫌いってこと…?」

    東条「嫌い…? いいえ、そうじゃないわ…」

    最原「…? どういうこと?」

    東条「私が……こんにゃくを切れない…ということよ…」

    最原「……え?」

    東条「……そういうわけで私は料理にこんにゃくを使えないのよ…。市販で切っているものもあるけれど、それを使うのはプライドが許さない…」

    最原「な、なるほど…?」

    東条「…本当は知られたくなかったわ…。完璧なメイドと共にあなたの…完璧な彼女でも有りたかったから…」

    最原「斬美さん…」

    東条「……ごめんなさい。こんなことでも隠し事をするべきではなかったわね。まさか終一君がこんにゃく好きだったなんて
    …」

    最原「いや、そうじゃないよ。ただ、毎日の食事を見ていたら気づけただけで…」

    東条「そう…なら、そんな些細なことでも気づいてくれる人と出会えて、私は幸せ者ね…」

    ここまで言われるとさすがの最原も照れで頬を赤く染めた。


    百田「もういいかー? 解決したんなら行くぞ、終一!」

    最原「百田君!? 聞いてたの!?」

    最原は慌てて百田の元へと駆け寄っていった。



    東条「……私も…頑張らないと…」

    一度は諦めていたこんにゃく…それを今日からはもう一度切るための特訓をしてみよう。

    そう考えながら東条は食堂へと戻っていった。
  65. 65 : : 2017/04/12(水) 22:57:50
    百田「んで、あと1つだろ? 最後はなんだ?」

    最原「えっと、最後は……いつも気を使われてる気がする、って内容なんだけど…」

    百田「東条の場合、気を使うのが仕事って感じがすんな。」

    最原「そうなんだよね。気を使うな、っていうのも違う気がしてさ」

    百田「ならよ、逆に最原がメイドをしてみるってのはどうだ?」

    最原「なんでメイド!?」

    百田「いや、そうすることで東条が如何に気を使っているかを自覚させるというだな…」

    最原「じゃあ、メイドじゃなくて執事でよくない?」

    百田「んー…>>66


    1.絶対にメイド
    2.執事でいいか
    3.(安価で指定した衣服・職業)

    ※3の場合、専用の衣服があるような職業(ナースなど)か、服の種類なんかを指定して頂ければ。
  66. 66 : : 2017/04/12(水) 23:00:33
    3

    羊でいいか(着ぐるみ)
  67. 67 : : 2017/04/12(水) 23:14:24
    無難に2かねえ
  68. 68 : : 2017/04/13(木) 20:18:57
    百田「んー…だったら、こっちの羊の着ぐるみだ」

    最原「なんなのその二択! メイドときたら、執事とかじゃ…」

    百田「バカ野郎! お前…きっと…これを着たら…あれだ…すげえぞ!」

    最原「せめて理由考えといてよ!!」

    百田「いいから着てみろって! それで、東条のところ行ってこい! 心配すんな、上手くいく!」

    最原「上手くいくビジョンが全くみえな…ちょ、やめ…!」



    ~10分後~

    最原「………」

    百田「お、おお…! 似合ってる…ぞ! ………くっ…」

    最原「笑ったね! 今笑ったね!」

    百田「わ、笑ってねえよ。ちょっとクスっと来ただけだ…」

    最原「…もういいよ。行ってくるよ…」

    百田「おお、やっとやる気になったか!」

    最原「諦めたんだよ…」

    羊の着ぐるみを着て、トボトボと歩く最原…その姿を見て…


    百田「……くく……」

    最原「……そろそろ怒るよ?」

    百田を威圧してから最原は東条の元へ向かった。




    ~食堂~

    最原「と、東条…さん…」

    東条「その声は最原君? どうし……」

    東条は最原の姿を見て動きを止めた。

    東条「………」

    最原「………」

    東条「……どういうことかしら?」

    最原「僕が聞きたいよ…。ただ、単純に説明するなら、普段お世話になってる東条さんに逆に世話をしてあげたらいいんじゃないか、ってことになって…」

    東条「なるほど…。執事と羊を掛けているのね…」

    最原「すごい状況把握能力だと本当に思うよ…」

    東条「ということは、私は終一君にお世話をされればいいのね?」

    最原「まぁそういうことになるかな…?」

    東条「わかったわ。それが依頼だというなら引き受けましょう……何をすればいいかしら?」

    最原「いや、斬美さんがするじゃなくて、僕がするんだよ」

    東条「……では私は何を?」

    最原「座っててよ。今日は僕がお茶を入れてみるよ」

    東条「………そ、それが依頼なのね。わかったわ…」


    最原がお茶を入れる用意をする。

    東条「……」ソワソワ

    茶葉を取り出し、ヤカンで水を沸騰させる。

    東条「……」ソワソワ

    最原「……あの、斬美さん」

    東条「な、何かしら?」

    最原「座ってて?」

    東条「……はい…」

    その後、再び東条がソワソワしだすのは言うまでもない。



    ~10分後~

    最原「できたよ。まぁ味は東条さんと比べるまでもないけど…」

    東条「飲む前から決めるものではないわ。それじゃあ
    …いただくわね」

    東条が一口お茶に口をつける。

    東条「……美味しいわ」

    最原「ありがとう。お世辞でも嬉しいよ」

    東条「本当よ。確かに技術的に足りないところがあるけれど……終一君の愛を感じるわ」

    最原「………」

    着ぐるみの中で顔だけが露出しているため、真っ赤になった顔がすごく目立つことになった。



    ~最原終一の悩み 東条編 終了~
  69. 69 : : 2017/04/13(木) 20:21:11






    ~×××~





    「…………Continued…」







    ~×××~






    最原「……あれ…?」

    百田「おい、終一。大丈夫か?」

    最原「え、百田君…? えっと、何の話だっけ?」

    百田「なんだ、聞いてなかったのか。テメーはクラスの女子とすげぇ仲がいいから、いい加減付き合ってるやつはいねえのか、って聞いたんだよ」

    最原「あ、ああ…そういえば言ってなかったっけ。>>70と付き合うことになったんだよ」


    ※赤松、東条、百田以外のV3キャラでお願いします。
  70. 70 : : 2017/04/13(木) 20:22:57
    茶柱
  71. 71 : : 2017/04/13(木) 23:09:15
    最原「茶柱さんと付き合うことになったんだよ」

    百田「マジかよ!? 茶柱って、あの茶柱か!?」

    最原「う、うん…あの茶柱さんだよ」

    百田「あいつは、男のことをすげえ嫌ってなかったか? 終一と付き合うなんて信じられねえんだが」

    最原「いや…その…色々あってね…」

    百田「そのいろいろが重要なんじゃねえか。いい機会だ、話してみろよ!」

    最原「えーっと…まず、告白をしたのは僕からなんだけど…」

    百田「へぇ、まぁ男らしくていいじゃねえか! いや、そもそも男嫌いな茶柱となんで付き合えたかってのが気になるぞ?」

    最原「えっと…」



    ~回想~

    その日最原は茶柱に告白しようと決心していた。

    今まで共に過ごしてきて最原は気づいたのだ。

    自分の中にある茶柱への思いを…。

    最原「ちゃ、茶柱さん!」

    茶柱「最原さんじゃないですか! どうしたんですか? ついにネオ合気道を共にやってくれる気になったんですか?」

    最原「…話があるんだ」

    茶柱「なんですか? お出かけするというなら行くのも吝かではないですが…」

    最原「…茶柱さん。やっと気づいたんだ。いつの間にか君と一緒に過ごしたいって思ってる自分がいることに…」

    茶柱「え…あの…」

    最原「僕は…君と一緒にこれからも過ごしていきたい。茶柱さんが男が嫌いってことも知ってるけど…僕のこの気持ちは誤魔化したくない」

    茶柱「……」

    最原「だから…僕と付き合って…ください…!」

    最原はまっすぐ茶柱を見て、その解答を待った。


    茶柱「…やはり男死。転子のことをそういう目で見ていたんですね」

    茶柱はファイティングポーズを取って、最原から距離を取る。

    最原「わかってる。茶柱さんが僕のことを…仲間とか友人って思ってくれてた…と思ってるけど、やっぱりそういう視線で見られることが嫌であることもわかってたよ…でも、やっぱりダメなんだ。君のことが好きなんだ…この気持ちを隠して、接することなんてできない」

    茶柱「……………くっ……」

    茶柱は更に距離を取った。

    茶柱「なんなんですか! なんなんですか!」

    最原「茶柱さん?」

    茶柱「どうして! なんでなんですか!?」

    最原「ど、どうしたの?」

    茶柱「なんで……最原さんは男死なのに……なんで…転子は喜んでしまっているんですか!」

    最原「………」

    茶柱「最原さんは汚らわしい存在で、転子のことを汚い目で見てきた人なのに……それなのに……」

    最原「茶柱さん……」

    茶柱「う……うぅぅぅ……」

    ついには茶柱は泣き出してしまった。

    男を嫌う気持ちと最原の告白を嬉ぶ自分、その相反する気持ちで顕界を超えてしまったのだろう。

    最原「……僕は茶柱さんに喜んでもらえて嬉しいよ。そうやって泣いてもらえて嬉しい。そんなに思ってもらえることが嬉しいよ」

    茶柱「……最低…です…」

    最原「…そうだね」

    泣き続ける茶柱に最原は近づく。

    最原は泣いている茶柱の頭を撫でる。

    慰めるようにしばらくそのまま撫で続けるのだった。


    ~回想終了~

    最原「で、『最原さんの告白で喜んだなんて何かの間違い。間違いであったことを証明するためにも一度お試しでそういう関係になってみましょう。お試しですからね!』と念を押されつつも付き合うことになったんだ」

    もちろん泣いた、など詳しい話はしていない。

    あの泣き顔は最原の心の奥底で永遠にしまわれる予定で、話すつもりがなかった。

    そのため、少しかいつまんで話をしたのだった。

    百田「正式に付き合ってるわけじゃねえってことか。いや、にしてもそこまで行くのがかなりの進歩だとも思うがな。」

    最原「うん…それで、それに関係して悩みがあるんだよね」

    百田「おう、悩みの1つや2つ出てくるよな。助手の悩みを聞いてやるのもボスの仕事だ。話してみろ!」

    最原「実は>>72



    ※最原が茶柱と付き合い始めてから発生したの悩みについて安価お願いします。

    正直、茶柱の話は一番話を作るのが個人的に難しくて、ところどころで安価だそうかと思いましたが無理でした。
  72. 72 : : 2017/04/13(木) 23:16:05
    手を繋ごうとすると投げられるんだ…
  73. 73 : : 2017/04/15(土) 09:44:47
    最原「実は手をつなごうとすると投げられるんだ…」

    百田「…ああ、簡単に想像できるぜ。つっても、そりゃあ茶柱の性格だし、仕方ねえんじゃねえか?」

    最原「まぁ、今まで男を目の敵にしてきてたんだから、いきなり手を繋ごうとした僕が浅はかだったんだろうけど…」

    百田「つーか、なんで手を繋ごうなんて思ったんだ?」

    最原「あれは確か…」

    ~回想~


    最原(恋人…というと少し微妙な気もするけど、茶柱さんに思いは伝えられたんだから……恋人っぽいことをやっても問題ないよな…? まずは……手を繋ぐとか…? うん、一番最初のステップだよな。よし、やってみよう)

    最原「ちゃばし…」

    茶柱「キェェェェェェ!!」

    最原「うわっ!?」

    茶柱「な、何をするんですか! いきなり、て、手を触ってくるだなんて!」

    最原「いや、一応恋人っていうことなんだし、手をつなぐことから始めてみようかと…」

    茶柱「…なるほど。最原さんなりの気遣いだったのですね。確かにこれで嫌な気持ちになれば、あの喜びは嘘だったということになりますね! やってみましょう!」

    このあとめちゃくちゃ投げられた。

    ~回想終了~


    百田「おいおい、茶柱のスタート地点が他とちげえのにいきなり手を繋ぐのは地上から大気圏に飛び出るようなもんだろ」

    最原「その例え、よくわからないよ…」

    百田「つーか、予告しても投げられたんだな」

    最原「うん……『条件反射なので仕方ないのです』とか言ってたよ…」




    百田「まぁテメーらが普通の恋人って関係じゃねえのはわかった。んで、茶柱が相手だとどう手順を踏んでいけばいいのかも終一もわかってねえだろ?」

    最原「うん…手をつなぐ、が最初だと思ってからそれ以前となると…」

    百田「だったら>>74!」


    ※恋人(仮)に成り立ての二人が最初にすべきこととは…?
  74. 74 : : 2017/04/15(土) 10:01:28
    江ノ島(盾子じゃない)デート
  75. 75 : : 2017/04/15(土) 15:15:18
    鎌倉ェ...
  76. 76 : : 2017/04/15(土) 17:45:05
    目をそらさずにじっと見つめあって会話とか?
  77. 77 : : 2017/04/15(土) 18:10:15
    安価先ミスってますやん
    最安価するのかそのまま↓になるかはわからんがまずはお互いに名前呼びをしてみるところから始めた方がよさそうだね
  78. 78 : : 2017/04/15(土) 20:18:55
    >>77 失礼しました。安価指定先にミスがありましたので、修正しておきます。そして、安価先が安価の内容に相応しくない(選択肢や内容を求める安価で感想や期待!のようなコメント)場合は安価下でお願いします。こちらで気づいた場合は、再指定で対応することはあります。

    今回の場合、>>74で大丈夫です。
    >>76 >>77 の方々の安価は適用されないという形になります。
  79. 79 : : 2017/04/16(日) 01:37:16
    江ノ島(むくろ)なのか
    江ノ島(地名)なのか…どっちなのか
  80. 80 : : 2017/04/16(日) 08:04:28
    百田「だったら、江ノ島デートだ!」

    最原「江ノ島デート?」

    百田「なんでも超高校級のギャルがプロデュースするデート方法って話だぞ」

    最原「へぇ、なんだかすごそうだね。どんな内容なの?」

    百田「えっとだな……まず、女子が嬉ぶお店に連れて行く、だな」

    最原「なるほど…例えば?」

    百田「ミリタリーショップだ!」

    最原「…え?」

    百田「そこでレーションなんかをあげると女子は嬉ぶらしい」

    最原「……それ、かなり限定された女の子だよね?」

    百田「ははは、悪い悪い。冗談だって。本当は江ノ島でデートするってことだ」

    最原「ああ、地名のほうの江ノ島ね…、でもなんで江ノ島…?」

    百田「最近の流行りらしい。この前雑誌かテレビだかで見たんだよ」

    最原「…うーん……でも江ノ島は遠いなぁ」

    百田「じゃあ、最初に言った冗談みたいに、茶柱が嬉ぶ店に連れてってやるってことでいいんじゃねえか?」

    最原「茶柱さんが嬉ぶ店か…」


    最原(茶柱さんが嬉ぶだろう店…>>81


    ※飲食店、服屋など店の種類は問いません。
  81. 81 : : 2017/04/16(日) 10:03:45
    アイドルに憧れてるから可愛い系の服屋
  82. 82 : : 2017/04/18(火) 21:38:18
    最原(茶柱さんが嬉ぶだろう店…可愛い系の服屋かな?)

    最原「ありがとう、百田君。今度茶柱さんを誘って行ってみるよ」

    百田「お、そうか。お前なりの答えが見つかったんならそれでいい! 行ってこい!」

    百田に見送られて、最原は茶柱に話を聞きに行った。




    ~茶柱の部屋~

    最原は茶柱の部屋の扉をノックした。

    茶柱「…あ、最原さんですか。どうかしたんですか?」

    最原「前に出かけた時、まともなデートとは言えない有様だったから、改めてちゃんとしたデートをしたいなって思って誘いに来たんだ」

    茶柱「…あの時は…そのぉ…投げまくって申し訳ないです…。ですが、あれは条件反射だったので…」

    最原「うん。僕もいきなり過ぎたと反省したんだ。それで、明日出かけようと思うんだけど、どうかな?」

    茶柱「いいですよ! …一応言っておきますが、喜んでなどいませんからね? 勘違いしないように!」

    最原「今は受けてくれただけで十分だよ。じゃあ、また明日」




    ~翌日~

    最原「………」

    茶柱「あ、最原さん! 遅いですよ! 女子を待たせるだなんてさすが男死ですね!」

    最原「…いや、30分前に来ればって思ってきたんだけど…茶柱さんが早くない? いつから待ってたの?」

    茶柱「私は1時間前からです! 夢野さんとお出かけするときは必ずそうしてます! 夢野さんは少しだけ遅刻してくることもありますが!」

    最原「…ごめん、今度から気をつけるよ」

    茶柱「ふむ、いい心がけです。その調子で行けば、私に認められる日も遠くないでしょう!」

    最原「え、彼氏として?」

    茶柱「な、な、な、何を言ってるんですか! ただ、その存在を認めていいってだけで、そんな彼氏とか……」ブツブツ

    最原「あはは…じゃあ、そろそろ行こうか」


    最原の案内で店へと向かう。

    茶柱「あ、あの…ここって…」

    事前に赤松や春川など女性陣にオススメの店を教えてもらって、リサーチ済み。

    最原はいわゆる”可愛い系”の服屋へと茶柱を連れてきた。

    茶柱「あ、あの…こんな夢野さんや赤松さんが似合うような服屋へ行くんですか? 正気ですか?」

    最原「何が言いたかなんとなくわかるけど、茶柱さんにも似合う服を見つけようよ。それに、茶柱さんもこの辺りの服似合うと思うよ」

    茶柱「……くっ、喜んでなんてあげませんよ。そんなナンパ師みたいなことで転子はコロッと行くほど甘くないんです!」

    最原「そんなつもりなんてないから……茶柱さん、欲しい服とかない?」

    茶柱「いえ、このような服、転子に似合うとは思えませんし…」

    最原「うーん、それなら…」

    店内を見渡すと、いろいろな服が存在する。

    その中で茶柱に似合いそうなものを最原は、見繕う。

    最原「これなんてどうかな?」

    >>83

    【選択肢】
    1.白いワンピース
    2.薄緑のパーカー
    3.ピンク色のシャツ
    4.その他(安価の内容)

    ※茶柱って何の服が似合いますかね…。上に上げた選択肢は、私の数少ない知識の中からあげたものなんですが、>>83の方のほうがきっと詳しいでしょう……
  83. 83 : : 2017/04/18(火) 21:40:18
    4番



    ひつj……いや、あれだ。
    あえて甚平。
  84. 84 : : 2017/04/18(火) 22:17:33
    白いワンピースが普通に似合うと思う...俺の占いは3(ry
  85. 85 : : 2017/04/19(水) 00:52:46
    茶柱さんはモノ甚平も喜んでくれるプレゼントでしたね。
    そう考えると着物も案外好きそうな…
  86. 86 : : 2017/04/19(水) 19:50:06
    (ちなみに「甚平 ピンク」とかでググってみると結構かわいい系の甚平ってあるんすよ)
  87. 87 : : 2017/04/19(水) 19:59:07
    (か、かわいい…!)
  88. 88 : : 2017/04/19(水) 23:24:38
    最原が持ってきたのはピンク色の甚平。

    茶柱「んな…!? か、かわいい……ではなく、転子にこれを着ろというのですか!」

    最原「いや、似合うかと思って…」

    茶柱「むむむむ……」

    何やら茶柱が葛藤を始める。

    茶柱「か、かわいい…しかし、ああいうのは夢野さんとかのほうが似合うし…でも着てみたい…それにせっかく最原さんが選んでくれたんだし……」

    ちなみに小声なので最原には聞こえていない。


    最原「あの…?」

    茶柱「ええい! いいですよ! 最原さんのハレンチな野望を叶えてあげましょう!」

    最原「こんなところで人聞きが悪すぎるよ!」

    店員が数名振り向いたのはきっと僕たちを見ていたわけじゃない、と最原は自分に言い聞かせた。


    茶柱「で、では試着をしてきます……覗いたらダメですよ! 覗いたら投げますからね!」

    最原「そんなことしないよ…」

    服を持って、茶柱が試着室へ入っていく。

    最原(ふぅ、着てくれるってことは一応喜んでくれたってことかな…? でも、毎回何かプレゼントするときは拒絶されないかドキドキするな…)

    と、最原が考えていると…


    スルスル……


    最原「……!?」

    布が擦れる音…そう、今最原の目の前の試着室では、茶柱が着替えを行っているのだ…。

    超高校級の探偵…その肩書きを持つ前に健全な男子高校生の肩書きを持つ最原がこの音を聞いてしまったら、その先にある光景を想像せずにいられるだろうか…


    否、してしまう!


    最原(…下着姿の茶柱さん……いや、何を考えているんだ僕は…)

    茶柱「お、お待たせしました…」

    最原「はぃ…!」

    直前の想像のせいで、何か悪いことをしていた気分になり、最原の声は裏返ってしまった。

    茶柱「ど、どうですか…?」

    最原「………」

    茶柱「あ、あの…最原さん?」

    最原「……かわいい…」

    茶柱「………」

    最原「…あ、ごめん。つい…」

    茶柱「く、くぅ…またしても喜んでしまうなんて…不覚…!」

    最原「……とりあえず、その服、似合ってるから買ってあげるよ」

    茶柱「い、いえ! そんな! 悪いですよ!」

    最原「元々僕が持ってきたものだし、茶柱さんが気に入ったなら買ってあげようって思ってたんだ。それに……恥ずかしいけど、たまにでいいから僕が着て欲しいんだよ」

    最原が照れながら苦笑した。

    茶柱「……ずるいですよ…」

    最原「え?」

    茶柱「あーもう! いいですよ! ありがとうございます!」

    拗ねたように礼を言う茶柱をかわいいと思ったが、心の中だけに止めた最原だった。



    ~翌日~

    最原「茶柱さんとデートしてきたよ。服を選んで買ってあげたんだけど、喜んでもらえたんだ」

    百田「へぇ、良かったじゃねえか。んで、手は繋げたのか?」

    最原「いや、それはまだ…もう少し慣れてからかな」

    百田「まっ、茶柱も喜んでんならまんざらじゃねえってことだろ。良かったな。終一」

    最原「うん。それでもう一つ悩みがあるんだけど、相談に乗ってくれる?」

    百田「お、なんだ? テメーの悩みはオレの悩みだ。遠慮せずにぶつけてこい!」

    最原「>>89


    ※もう一つ別の悩みを安価でお願いします。
    ピンクの甚平姿の茶柱を想像してかなりかわいかった(小並)
  89. 89 : : 2017/04/20(木) 00:03:31
    夢野の話ばかりして、少し嫉妬してしまう
  90. 90 : : 2017/04/20(木) 00:08:01
    それっぽいな
  91. 91 : : 2017/04/20(木) 23:04:43
    最原「夢野さんの話ばかりして……さすがにちょっと嫉妬しちゃうんだよね」

    百田「簡単に想像できちまうが、嫉妬するほどか? 夢野だろ?」

    最原「いや…なんていうかさ…」


    ~回想~

    それは、ピンクの甚平を買った後の話…。

    茶柱「最原さん! あ、あ、ありがとうございます!」

    最原「喜んでもらえたなら良かったよ」

    茶柱「きっと夢野さんも褒めてくれます!」

    最原「……そ、そうだね…」


    またあるとき…

    最原「喉渇かない?」

    茶柱「あ、それなら夢野さんがこの飲み物が好きなんですよ!」

    最原「………」


    そして……

    茶柱「夢野さんがとってもかわいらしくって、この前なんかお菓子を食べる姿はまるで小動物みたいで…」

    最原「…あの、どのお菓子がいいかな?」

    茶柱「あ、夢野さんがこのお菓子が好きだと言っていました!」

    最原「………」


    ~回想終了~

    百田「……」

    最原「茶柱さんの夢野さん好きは知ってたことだし、今更の話なんだけどね」

    百田「いーや! 終一、テメーは悪くねえ!」

    最原「も、百田君?」

    百田「目の前にテメーを思って一緒に過ごしている相手がいる…それなのに別のやつのことをずっと気にかけてるっつーのは、恋人同士だろうが関係ねえ。そいつは相手を侮辱する行為だ! 終一、テメーは茶柱に侮辱されてんだよ!」

    最原「い、いや、そんな大げさな話じゃ…」

    百田「世の中には相手と話している最中に携帯や他のことをやるなんつー奴がいるが、それは相手に「お前といるのは楽しくない」って言っちまうようなもんだ! 茶柱の言い分じゃあ、終一なんかより夢野と一緒にいてえと言ってるようなもんだ!」

    最原「………」


    百田「……長々と言っちまったが、オレが言いてえのは一つだけだ。」


    百田「茶柱は、終一と一緒にいてえのか、それとも夢野と一緒にいてえのか…そこをはっきりさせろ。終一、テメーの彼女なんだろ。」

    最原「……それで夢野さんを選んだら…?」

    百田「そんときは諦めろ!」

    最原「ええ…」

    百田「それは夢野以上の魅力がなかった終一が悪い! だろ?」

    最原「……そっか。そうかもね…」

    元より男が嫌いな茶柱に告白したのだ。

    告白の返事だって、喜んでしまったというこの気持ちが間違いだと証明する、という後ろ向きな回答だった。

    その当時は喜んでしまったが、この時点で最原は夢野の魅力で負けていたということだ。

    最原「……でも、茶柱さんも喜んでくれた……なら…僕のことを選んでくれるはず…」

    百田「おう、その意気だ! じゃあ、行け!」

    最原「え? 行け?」

    百田「茶柱に確認しに行くんだよ!」

    最原「え!? なんで!?」

    百田「いま、この時にテメーが考えたことってのは大事なもんだ。そして、それは茶柱にぶつけるべきもんだ!」

    最原「………そうかもね…」

    いい機会かもしれない。

    最原のほうが大切なのか、夢野のほうが大切なのか、それをはっきりとさせる。

    最原「行ってくるよ、百田君」

    百田「おう、行ってこい!」

    百田に見送られて、最原は茶柱の元へ向かった。
  92. 92 : : 2017/04/22(土) 11:01:18
    茶柱は食堂で夢野とティータイム中であった。

    夢野と語らうこの時間が茶柱にとって至福の時間であった。

    と言っても、夢野はほとんど相槌のみで、茶柱が中心で話をしていたが…。

    最原「茶柱さん」

    そんな茶柱の至福の時間に最原がやってきたのだった。

    茶柱「あ、最原さん! どうかしたんですか?」

    最原「ちょっと話があってさ。今いいかな?」

    茶柱「今は夢野さんとお話しましたので、後がいいです!」

    夢野「ん……? んあ……?」

    茶柱「夢野さん?」

    夢野「転子よ…最原は真剣じゃ。そんな奴の気持ちを無碍にしたらダメじゃ」

    茶柱「夢野さん……わかりました。最原さんのお話、聞かせて頂きます! 場所を変えましょうか!」

    最原「いや、ここでいいよ」

    茶柱「え? でも夢野さんが…」

    最原「夢野さんにも聞いて欲しいんだ」

    夢野「ウチにもかー…?」

    最原「うん。それで僕の言いたいことは…」


    >>93

    【選択肢安価】
    1.僕と夢野さん、どっちが大事なの?
    2.実は夢野さんが好きになってしまって…
    3.僕と茶柱さん、付き合ってるんだ
    4.その他(安価の内容)

    ※2については夢野ルートにはいるわけではありません
  93. 93 : : 2017/04/22(土) 11:35:20
    4番



    手術室手術中手術室手術中手術室手術中手術室手術中手術室手術中!
    言えた!
  94. 94 : : 2017/04/22(土) 11:41:49
  95. 95 : : 2017/04/22(土) 18:36:44
    もけやんさん・・・アンタ、すげえよ・・・
  96. 96 : : 2017/04/25(火) 20:29:57
    最原「手術室手術中手術室手術中手術室手術中手術室手術中手術室手術中…」

    茶柱「こ、これは…! 早口言葉!?」

    夢野「んあー…」

    最原「…手術室手術中! はぁ…はぁ…言えた!」

    茶柱「お、おめでとうございます!」

    夢野「よくやったの、最原」

    最原「あはは、ありがとう」

    二人が祝福してくれて、最原は心の底から喜びを感じた。





    夢野「して、今の早口言葉を披露したくて、ウチらに話しかけたのか?」

    最原「……えっと」

    最原(あれ、僕は早口言葉を言いたくて二人に話かけたんだっけ?)

    茶柱「…最原さんの滑舌が良いことはわかりましたが……はっきり言って私と夢野さんの時間を邪魔されたことに間違いありません! 用が済んだのなら帰ってください!」

    最原「そ、そんな……」

    その後、話を再開させた二人を尻目に最原は、食堂を出て行った。


    ~最原終一の悩み 茶柱編 終了~











    最原「はぁ…なんで僕、あんなこと……」



    ザザ………



    最原「…あれ……?」


    目の前がテレビの砂嵐のような光景に切り替わって、最原の意識は消えた。

  97. 97 : : 2017/04/25(火) 20:43:48



    ~×××~





    「………何度でも……」







    ~×××~






    最原「………あれ…?」

    最原(僕は…一体何を……)

    百田「おい、終一。大丈夫か?」

    最原「え、っと…百田君…? 何の話だっけ?」

    百田「なんだ、聞いてなかったのか。テメーはクラスの女子とすげぇ仲がいいから、いい加減付き合ってるやつはいねえのか、って聞いたんだよ」

    最原(……なんだろう、何か…違和感が…)

    百田「…おい、終一本当に大丈夫か?」

    最原「あ、ああ…そういえば言ってなかったっけ。アンジーさんと付き合うことになったんだよ」

    百田「ああ…アイツって終一にはやたらと懐いてたよな」

    最原「うん…」



    ~回想~

    アンジー「終一? こんなところに呼び出してどしたー?」

    最原「えっと…うん。アンジーさん」

    アンジー「なにかな? なにかな?」

    最原「僕は……アンジーさんが好きだ」

    アンジー「アンジーもねー、終一のこと好きだよー?」

    最原「いや、その…前にアンジーさんが言ってた婿とか嫁とかそういうものになりたいっていう好きでさ」

    アンジー「知ってたよー。アンジーと終一は結ばれる運命だって、神様も言ってたからねー」

    最原「……えっと、それで、付き合ってくれるかな?」

    アンジー「……? 終一は変なこというねー? アンジーと終一はずっと前からそういう関係でしょー?」

    最原「え!?」

    アンジー「神様が言ってたからずっと前から決まってたようなものだよー?」

    最原「あ、ああ…えっと、神様が言ってたとしても、僕ら自身が言ったわけじゃないから……改めて意思表示したかった、ってところかな?」

    アンジー「うんうん。終一がアンジーに好き好きって言ってくれるのはすっごく嬉しいよー?」

    最原「いやあの…」

    アンジー「アンジーもねー、終一のことが好き好きなんだよー?」

    最原「……」

    アンジー「終一、照れたのー?」

    最原「ぐっ……」

    そのまま何も言えなくなる最原だった。


    ~回想終了~


    最原「まぁそんな感じだったんだけど…」

    百田「まぁオマエらはお似合いだと思うぜ。」

    最原「それはありがたいんだけど……ちょっと悩みがあってさ」

    百田「おう、悩みの1つや2つ出てくるよな。助手の悩みを聞いてやるのもボスの仕事だ。話してみろ!」

    最原(……なんだろ、これもどこかで聞いた気がする)

    百田「終一?」

    最原「ああ、うん。>>98


    【選択肢安価】
    1.入信させようとしてくる
    2.人前でも構わずイチャイチャする
    3.アンジーさんが積極的すぎてついていけない
    4.その他(安価の内容)


    ※お久しぶりです。そして、前から考えていた終わり方をするために、以前は彼女役で安価を取っていましたが、アンジーで話を進めていきます。
  98. 98 : : 2017/04/25(火) 21:05:51

    予想外の方向に舵が切られたな
  99. 99 : : 2017/04/25(火) 21:08:16
    >>98 茶柱の話はもうちょっとやる予定だったんですが、今少し忙しくて、あんまり書く時間がなくって。甘甘な最茶を期待していた方は申し訳ない…。
  100. 100 : : 2017/04/25(火) 23:47:03
    最原「人前でも構わずイチャイチャするんだ」

    百田「え、そうか? オレは気にしたことねえが…」

    最原「えっとね…」


    ~回想~

    ここは食堂。

    当然、多くの利用者がおり、最原、及び、アンジーの同級生たちも利用する場所だ。

    そんな場所で…。

    アンジー「終一ぃ…あーん…」

    最原「…はい、あーん」

    アンジーは最原にもたれかかった状態で、最原にオムライスを運ばせていた。

    最原としても、アンジーと一緒に過ごせて良いのだが…

    最原(みんなの視線が痛い…)

    赤松・夢野・茶柱・白銀「……」ジー

    最原(特にあそこの女性陣の視線が痛い…!)

    アンジー「終一、どしたー?」

    最原「あ、えっと…何でも…」

    アンジー「…」ピコーン

    アンジー「わかったよー、終一」

    アンジーは最原の手からスプーンを奪うと、オムライスを掬った。

    アンジー「はい、あーん」

    最原「うっ…!?」

    アンジーにするのはなんとかなったが、される方は心構えができていなかった。

    そのため、差し出されたスプーンを前に最原も動きを止めてしまった。

    アンジー「あれー? 終一もあーんされたいんじゃなかったのー?」

    最原「いや、えっとね…?」

    アンジー「………」

    無言で上目遣いで見てくるアンジーに耐えられなくなった最原は、耳まで赤くしながらオムライスを口にした。

    オムライスの出来などわかるはずもない。

    アンジー「にゃはははー。やっぱりアンジーと終一はラブラブだねー」

    最原「……」

    なんともいたたまれない昼食を過ごしていた。


    ~回想終了~

    百田「あれ…んなことしてたか?」

    最原「まぁ……偶然百田君がいないタイミングだったかもしれないけど…」

    百田「他にもありそうな雰囲気だが、ひとまず置いとくぞ。終一はそれが嫌なのか?」

    最原「いや、恥ずかしいっていう思いはあるけど、基本的に嬉しいよ」

    百田「贅沢な悩みってやつだな。まっ、そのままでもいいんじゃねーの?」

    最原「うーん。そうかもしれないけど…ただ、アンジーさんにもちょっとは羞恥心を持って欲しいんだよね」

    百田「せめて人前では自重するくらいにはって?」

    最原「うん」

    百田「今までのアイツを見る限りだと難しい気がするが……今オレが考えられるのは>>101


    ※アンジーが羞恥心を持つようなことを提案しましょう。
  101. 101 : : 2017/04/26(水) 00:38:49
    ラッキースケベ多発
  102. 102 : : 2017/04/27(木) 23:02:29
    ※展開的に内容(セリフ)を変更しました。

    百田「今オレが考えられるのは、終一から構ってやることをすることだな」

    最原「僕の方から?」

    百田「おう。いつもは何もしない奴が急に押すと……なんだったか。ゲップ?」

    最原「…炭酸でも飲めばいいの?」

    百田「いや、そんな要素はねえが……まぁ、とにかくアンジーがグイグイと来るなら今度はお前から押してやれ」

    最原「うーん…まぁわかったよ。頑張ってみる…」



    ~翌日~

    アンジー「にゃははー、終一ぃ」

    相変わらずアンジーは最原にベタベタしていた。

    最原(いつもならされるがままなすがままだけど……今日は違う!)

    最原「あ、アンジーさん…」

    第一の作戦:飲み物を取るふりして、抱きつく

    アンジー「終一? どしたー?」

    最原「飲み物を取るから一度離れ…」

    最原が飲み物に手を伸ばしたその時!



    バシャ!


    最原「あ…」

    アンジー「うわー、びっくりしたよー」

    飲み物はなぜか最原には一滴も掛からず、アンジーの体と服のみを濡らした。

    最原「あ、アンジーさん…! 服が…!」

    アンジー「…うーん。終一に抱きついてれば見えないねー?」

    最原「そういう問題じゃないよ!?」


    第一の作戦:失敗



    第二の作戦:背後から突然頭を撫でる


    廊下の隅からアンジーの様子を眺める。

    いつものように楽しそうな様子で笑顔で歩いており、最原は一瞬だけ目を奪われた…。

    最原「っと…いけない。よし、行くぞ…」

    最原は足音を立てずに、しかし、足早にアンジーへと近づいた。

    最原がアンジーへ近づいたその時…!



    東条「ふぅ、廊下の清掃が終わったことだし、次はみんなの部屋の掃除ね」


    東条によって廊下の清掃がちょうど終わり、少し滑りやすくなっていたのだ!

    ツルン!

    最原「うわっ!?」

    滑った最原の先にはアンジーがいて……

    ドタン!



    最原「いたた……」

    アンジー「いたーい……んん? 終一ったら大胆だねー」

    最原「……え?」


    最原の右手はアンジーの胸に、左手はアンジーの頭を抱え込むように、そして、体を完全に密着させていた。

    恐らく最原の探偵としての才能がアンジーを守ろうと勝手に動かしたのだろう……


    最原「ご、ごめん!?」

    アンジー「えー、せっかく終一から来てくれたのにー? 離れちゃうのー? どしてー?」

    最原「今はその時じゃないからだよ!」


    その後、最原は「どしてー?どしてー?」と問いかけてくるアンジーに追われて一日を過ごした。


    第二の作戦:失敗!




    最原「おかしい。アンジーさんと触れ合えるのは嬉しいけど、なんか違う」

    王馬「呼んだ?」

    最原「全然!?」ガーン

    王馬「えー、なんだか面白そうな雰囲気を感じたからてっきりオレが呼ばれたのかと思ったのにさー」

    最原「…あいにくと面白そうなことはないよ」

    王馬「んで、アンジーちゃんと仲良く出来て嬉しいって?」

    最原「聞いてたんじゃないか…」

    王馬「まぁねー。ふふーん、なーんだ二人ってそういう関係だったわけね」

    最原「……まぁそうだよ」

    王馬「だったら、オレに任せてよ」

    最原「……ごめん、嫌なんだけど」

    王馬「えー、せっかく協力してあげるっていうのにさー」

    最原「いい予感が全くしないよ…」

    王馬「まぁまぁ、とりあえずオレの提案を聞いてよ。>>103してみよう!」


    ※アンジーに羞恥心、というのは関係なく、最原とアンジーにしてほしいこと、させたいことでお願いします
  103. 103 : : 2017/04/28(金) 01:41:15
    ポッキーゲーム
  104. 104 : : 2017/04/29(土) 09:30:27
    王馬「ポッキーゲームしてみよう!」

    最原「ポッキーゲーム?」

    最原はポッキーゲームを知らなかった。

    王馬「……ニシシ、アンジーちゃんにポッキーゲームしようとって言ったらわかってくれるよ」

    最原「ポッキーってお菓子だよね…それを使ってのゲーム…? ま、まぁ変なことにはならなさそうだし、アンジーさんとやってみるよ」

    王馬「うんうん。オレもせっかくだからついていくよ!」

    楽しそうに笑う王馬に最原は、嫌な予感を感じつつもアンジーの元へと向かった。

    その前に、購買でポッキーを調達するのを忘れない。



    アンジーは、食堂でお茶を飲んでいた。

    一緒に過ごしているわけではないが、食堂内には真宮寺、入間もいる。

    王馬「あ、いたいた。アンジーちゃん!」

    アンジー「んー? 終一に小吉、どしたー?」

    王馬「最原ちゃんがアンジーちゃんとポッキーゲームしたいんだってさ!」

    真宮寺・入間「ほう…」

    最原「あの、なんでそんな大声で?」

    王馬「そりゃあ必要なことだからね!」

    アンジー「うんうん。そかそかー。終一もアンジーと一緒にいたいんだねー。気持ちは一緒だよー」

    アンジーは嬉しそうにニコニコと笑った。

    最原「それで、ポッキーゲームってどんなゲームなの?」

    入間「あーん? ポッキーゲーム知らねえとかさっすが童貞だな!」

    真宮寺「…最原君がどんな反応をするのか…興味があるネ」

    王馬「外野は静かにね! じゃあ、アンジーちゃん。ほいこれ。んで、最原ちゃんはこっちの壁際ね!」

    二人を壁際…最原を壁側に王馬は移動させた。

    アンジー「うーん、みんなの前…でもいっかー」

    アンジーはポッキーを一本取り出して、口にくわえた。

    最原「え? 食べるの?」

    アンジー「んーー……」

    最原「……? えっと?」

    王馬「さぁ、最原ちゃんはポッキーの反対側を咥えて」

    最原「あの、これ本当なに…」

    王馬「おらぁ! 早くしろよ!」

    最原「わ、わかったよ…」

    渋々ポッキーの反対側を咥えた。

    最原(うっ…アンジーさんの顔が近い……)

    最原(綺麗な褐色の肌…大きな瞳…神々しい髪……ううぅ…ダメだ、観察してたら顔が…)

    顔を赤くしながら視線をなんとか逸らそうとするが、どうしても視界に入る。

    王馬「じゃあ、ポッキーゲームスタート!」

    最原(あれ? ルール説明は?)

    と、最原が疑問に思ったのと同時に…。


    サクサクサクサク……


    最原(!? アンジーさんがポッキーを食べ始めた!? ち、近づいてくる!?)

    反射的に後ろに下がろうとするが、これ以上は下がれない。

    最原(どうする…?)


    >>105
    秒数1の位に2が入ったらポッキーが折れる
    ゾロ目なら最後まで行く(22はこちらに含まれます)
    それ以外ならアンジーが恥ずがしがる
  105. 105 : : 2017/04/29(土) 10:12:29
    神ってるよ~
  106. 106 : : 2017/04/30(日) 22:45:34
    最原(こ、このままだとキ……)

    アンジー「………」

    ポッキーを順調に食べ続けるアンジーだったが、あと数センチというところでピタっと止まった。

    真宮寺「あと少しだネ」

    入間「カーッ! さっさと行っちまえよじれったい! これだから童貞は!」

    王馬「ほらほらー、あと少しだよー。最原ちゃんの日頃の欲望を晴らすチャンス!」

    最原(王馬君は黙ってて!)

    ポッキーを加えているため、最原は叫べなかった

    アンジー「……ふぅいひぃ…」

    何となく自分が呼ばれたと思った最原はアンジーを見る。

    大きな瞳がまず目に入って、次に少しだけ赤い頬が見えた。

    最原(あれ…? アンジーさんはずがしがってる…? いや、照れてる…?)

    アンジー「………」サクッ

    アンジーは、サクッとポッキーを噛んで、離れてしまった。

    王馬「えー! どうしたのさ! あとちょっとだったのに!」

    真宮寺「ふむ。できると思っていても意外とできない……いい観察ができたヨ」

    入間「けっ、つまんねーの」

    アンジー「……」

    と、アンジーは何も言わずに食堂から立ち去った。

    最原「アンジーさん…?」モグモグ

    残ったポッキーは最原がとりあえず全て食べた。

    王馬「あ、関節キスだね!」

    最原「…!? あ、アンジーさんを追いかけようかな!」

    王馬「声裏返って…」

    何か言われる前に最原は走り出した。


    最原「さて、アンジーさんはどこかな」

    最原は>>107に向かった。

    【選択肢安価】
    1.寄宿舎(アンジーの部屋)
    2.超高校級の美術部の研究教室
    3.中庭
    4.その他

    ※正解とかはありません。4は……あまりにも場面が想像できなかったりすると、再安価になるかもしれません。
  107. 107 : : 2017/04/30(日) 23:13:53
    1で
  108. 108 : : 2017/05/03(水) 07:52:47
    僕も1
  109. 109 : : 2017/05/05(金) 20:13:27
    1だな
  110. 110 : : 2017/05/07(日) 00:31:37
    最原は寄宿舎へ向かった。

    最原(あの様子だし……たぶん、部屋に戻ってるかな…?)

    最原はアンジーの部屋の前に立って、素早く3回ノックをした。

    しかし、いくら待っても反応はない。

    最原「……? いないのかな?」

    別の場所を探そうかな、と思い始めたところで、扉が半開きなことに気づいた。

    最原(なんで気付かなかった僕…)

    迂闊な自分を恥つつ、アンジーの部屋の扉をゆっくりと開けた。

    最原「アンジーさん…?」

    部屋を覗くと、基本的な内装は最原の部屋と同じであるが、ところどころにアンジーが作成したものであろう彫刻や美術用具が散乱している。

    その中心にあるベッドにアンジーはうつ伏せになって寝ていた。

    最原「…寝てるの?」

    アンジー「……起きてるよー…」

    いつもの間延びした喋り方をしているが、どことなく元気がない。

    最原「…どうかしたの?」

    アンジー「……アンジーはねー。神様に聞けばなんでもわかるんだよー…」

    最原「…?」

    何の話かわからなかったが、アンジーの話をとりあえず聞くことにして、口を挟まないことにした。

    アンジー「神様はねー、なんでも知ってて、なんでも教えてくれるんだよー…」

    アンジー「……でもねー……さっきのは知らないんだー…」

    最原「さっきの?」

    アンジー「ポッキーゲームだよー」

    最原「あれ? アンジーさん、ポッキーゲームのこと知らなかったの?」

    アンジー「…………」

    アンジーはガバッと起き上がって、最原の肩に頭を擦りつけた。

    最原「アンジーさん?」

    アンジー「…あんな…ドキドキのバクバクは…初めてだったよー…?」

    最原「…ああ…」

    やはり照れていたのか、と思ったが、アンジーがこんなに近くにいることに心臓が破裂しそうになって、最原は思考が纏まらない。

    最原「…それで、どうしたの?」

    アンジー「…終一はアンジーの初めてをたくさん奪ってくねー?」

    最原「誤解を招くからやめよう。…僕はさ、これでも嬉しいんだよ」

    アンジー「…終一…?」

    最原「アンジーさんって感情の起伏がそんなにないように思ってたんだけど、こうやって照れて僕に甘えてくれる…っていうのは…色んなアンジーさんが見れて嬉しいんだよ」

    アンジー「……終一ぃ…」

    アンジーが嬉しそうに頭をスリスリと擦りつける。

    最原(ネコみたいだ)

    最原はアンジーが満足するまでそのままにして、更にアンジーの頭を撫で続けた。



    ~最原終一の悩み アンジー編終了~
  111. 111 : : 2017/05/07(日) 00:35:07
    アンジーの部屋から出て、自分の部屋へ戻ろうとしていた最原は、アンジーのことが上手くいって上機嫌だった。




    最原「……あれ……?」



    上機嫌だった最原だったが、突然足の力が抜けて、グラっとその場に倒れた…。


    起き上がろうにも力が入らず……目の前がうっすらと暗くなって、最原はそのまま意識を失った……


    >>112 Select......
      >Continue
      >End


    ※この安価で終わらせます。ただし、ちょっとエンディングを変えます。
  112. 112 : : 2017/05/07(日) 01:41:55
    コンテニューやぁ!
  113. 113 : : 2017/05/07(日) 12:20:56
    ワックワクのドッキドキだね!
  114. 114 : : 2017/05/07(日) 20:03:24

    ~×××~





    「………これが……最後……」







    ~×××~






    最原「………あれ…?」

    最原(………何だ。何かおかしい……)

    百田「おい、終一。大丈夫か?」

    最原「え……百田君…?」

    百田「どうしたんだよ? そんなにぼーっとしちまって…」

    最原「……ごめん、何だかぼんやりしちゃってたみたい。それで、何の話だったっけ?」

    百田「あー、終一はクラスの女子とすげぇ仲がいいから、付き合ってるやつとかそういうことにはなってねえのか、って質問したが…それが気に触っちまったか?」

    最原「…いや、そんなことはないよ。実は付き合ってる人は…………」




    ズキン



    最原「うっ……!?」


    自分の大切な人の名前を口に出そうとした瞬間、頭に激痛が走った。





    『……もう。そういうのは言わなくてもいいんだよ?』



    最原「あか…ま……」


    夕暮れの見える場所で彼女にキスをした。





    『本当よ。確かに技術的に足りないところがあるけれど……終一君の愛を感じるわ』



    最原「とう……じょ……?」


    いつも世話をしてくれる彼女のためにお茶を淹れたら、最高の褒め言葉をもらった。




    『なんで……最原さんは男死なのに……なんで…転子は喜んでしまっているんですか!』

    最原「ちゃ…ば…」

    自身の苦手なものに向き合ってまで想いに答えてもらった。




    『……終一ぃ…』



    最原「アン……ジ……」


    感情表現が苦手な彼女の甘えを全力で受け止めた。






    彼女たちは……僕の大切な……大切な……?



    なんで、4人……? 1人じゃない…?



    誰、誰、誰……? どの人が…僕の…大切な人……?



    この記憶は……何…?



    僕の意識はそこでプッツリと途切れた。
  115. 115 : : 2017/05/07(日) 20:12:10
    百田「おい、終一!? 終一!? どうしたんだ!?」

    百田は倒れた最原に声を掛けるが、最原から反応はない。




    「あーあ……やっぱりこうなっちゃったか……」

    百田「誰だ……って、白銀?」

    白銀「うん。地味に私だよ」

    百田「誰か、人を呼んできてくれ! 終一が…」

    白銀「うん。いっつも春川さんルートに入る君はとりあえず退場しててね」


    百田「な……!?」


    百田は何をされたかもわからず、気を失った。




    白銀「うーん…思い出しライトの上書き機能が中途半端……いや、最原君が特殊なのかな…?」

    白銀は思い出しライトの資料を眺めながら、思考を進める。

    白銀「原作では完全に記憶消去してたし、記憶に関することで失敗は地味にできないよねぇ…」

    白銀「……最原君以外は完璧なのに……」


    白銀ははぁ、と大きくため息を吐いた。


    白銀「……これも仕事だし、地味に頑張ろ……。もうちょっと実験しようか。ごめんね、最原君」


    平坦な声で白銀は謝罪の言葉を呟いた。


    The END
  116. 116 : : 2017/05/07(日) 20:18:49
    どういうことだ、説明しろ苗木! 状態だと思いますので解説

    思い出しライトの記憶の定着と上書き、そういった機能を作成するにあたって、必ず実験は必要です。

    ダンガンロンパをリスペクトするために記憶関連の話を盛り込もうとしたチームダンガンロンパは、その辺の実験をすることにした……が、なぜか最原だけは上手くいかなくて、実験を繰り返している、という状況です。

    ちなみに、最原がうまくいかない理由は他のメンバーと仲良くなりすぎて、特に大切な人の記憶が脳に強く印象づいてしまうため、消去ができない……という理由です(主人公だからね、仕方ないね)

    東条の話の後くらいにこのオチを考え始めたので色々穴はあると思います……。


    とりあえず、こんな形に落とし込みましたが、このSSはこれにて完結ということにさせて頂きます。

    感想、ご意見ありましたら、よろしくお願いします。
  117. 117 : : 2017/05/07(日) 22:02:22
    ちなみに>>111の選択肢がENDのルートだと、V3は絶対絶望少女後のモナカが召使いに作らせたコロシアイ+恋愛シミュレーションゲームということになり、それをモナカがプレイしていて、最後には飽きてしまうという終わり方です…。

    今思うとなんでこんな救いがないんすかね?

    次何かV3のSS書くときは救いある終わり方にしますね…
  118. 118 : : 2017/05/07(日) 23:59:11
    お疲れ様です!
    色んな人とラブラブする最原君最高でした。
    妄想現実の方も応援しています!

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toshiki3110

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@toshiki3110

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