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いつまでも親友だ(エレヒス)

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  1. 1 : : 2017/02/21(火) 19:51:53
    壁の外の民達との戦があってから約二年過ぎた日、かつて壁内で英雄とまで同じ扱いを受け、壁外に夢見た少年がいた、そしてその少年は壁の外から迫りくる巨人、含めその元凶の元、壁の外の民に打ち勝っては本当の意味での、自由、を手にしたのだった、だがその自由を得るために多大な命の上で手に入れ、成り立った事は生涯忘れないだろう


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    スタッ…スタッ…




    「・・・本当に行くんだ…」



    「・・・あぁ、オレの夢は一生終わらねえからな」



    壁外の民との戦があってから早二年、つい十カ月前、戦が終わったのだった、勿論壁の民に喧嘩を吹っかけただけに壁中の被害は尋常じゃなく、ほぼ壊滅状態へと追いやられたのだった、自由を、平和を手にする為、それだけの為にいくつ命を投げ捨てたかはわからない、そんな状態だった、そしてそんな中今、門の前にいるのはその自分勝手に自由を手にする為だけに喧嘩を売った元凶の元、エレン・イェーガー、そして壁内のトップ、女王、ヒストリア・レイスがいたのだった



    「・・・ミカサとアルミン、きっと怒るよ?」



    「…だろうな、と言うかこんなんで怒られてんならとっくに怒られてるって、こんな自由、平和二つ手にする為だけに一体どれだけー」



    後悔からかエレンはそう言っては表情を曇らせようとした、だが最後まで言える事はなく途中指で唇を触れられては止まった



    「エレン、それ以上は禁句だよ、二つ手にする為じゃない、二つ、その大きな二つを手にする為、だよ?もし次弱音吐くような事言ったら皆の分、思いっきり殴るからね?」



    「…ははは、あぁ、そうだったな…本当、お前には頭が上がんねぇよ」



    手に拳作ってはそう言いパチン、パチン、と鳴らしているヒストリアにエレンは数秒見つめるもなんとも言えない笑みを浮かべ笑ってはそう言った、その目はまるで自分を哀れ、荒んでいるような目だった、だがそんな心境でもどこか、本当の意味で笑っているような、そんな表情だった



    「…エレンは訓練兵の頃からすっごいドが付く程の大バカだったしね、まぁ今もドが付くほどの大バカだけど、さっ!!」



    「っうぉ!!?」



    訓練兵の頃と違い、本当の意味で自分を表し、そして本当の意味で笑みを浮かべてはエレンの背中に思っきり回し蹴りを食らわした、訓練兵の頃と違い今となっては女王となり情けなかった表情も今となってはかなり強い女になっていた、この事に関してはエレンも実感しており今となっては完全にエレンが下になっていた、いや訓練兵の頃から、最初の頃から本当は下だったのかもしれないが



    「っいってぇ~…なにすんだよ…」



    「ん?あぁ、旅に出る前の女王様からの活よ、活」



    「・・・女王様じゃなくてせめて親友にしてくんねぇかな?オレはもう兵士じゃねえし」



    「…こんな自分勝手な事ばかりしてきた私達が親友なんて…」



    訓練兵、同期で生き残ったのはたったの二人、エレンとヒストリア、この二人だけだった、女王という役目の為か他の兵士達は命を投げ捨てては必死にヒストリアを守った、その結果ヒストリアは負い目があり、そう思っていた



    「・・・言い訳にしかならねぇけど、この世界は残酷なんだって、お前も実感してんだろ?」



    「…それは、そうだけどさ…」



    「…だったら負い目だとかそんな事感じる必要なんかねぇんだよ、逆に負い目なんか感じてたらあいつらきっと怒るぞ」




    エレンはそう言ってはヒストリアの元へとそっと歩みより首からある物を取り出してはヒストリアの手を掴んでは入れた



    「!・・・エレン、これって・・・」



    「・・・これはオレの自由の為にする、そう言った、でも今からオレがする事は皆が成し遂げられなかった事を、用は罪滅ぼしも入ってんだ」



    「・・・そう…」

  2. 2 : : 2017/02/21(火) 19:52:04
    「…あぁ、だからお前にはそれを預かっててもらいたい、オレが帰ってきた時の為に」



    ヒストリアがエレンから預かった物、それはかつてシガンシナ区奪還の時、地下室の中にある引き出しに使った鍵だった



    「・・・全てはあそこから、この鍵からだったもんね…」



    「・・・あぁ、その鍵が全ての元凶でもあり、オレの罪滅ぼしの証だまたこれは贖罪でもある、そして次オレが次、帰ってきた時の為に今、一番の親友になったお前に預けたいと思う、平気か?」



    風が吹くと共に肩まで伸びたエレンの髪の毛はなびいた、またそんなエレンの言った事を聞いていたヒストリアはそっと目を瞑っては両手でそっと、鍵を首に持っていき掛けた



    「…わかりました、壁内女王、いいえ…エレン・イェーガー、貴方の最後の親友として、貴方が帰ってくるまで預かっておきます」



    「!・・・あぁ、ありがとうなオレの親友、ヒストリア・レイス」



    今となっては互いに互いが何をどう考えているのか、それはもうお見通しなのか互いに見つめあっては静かに微笑み合っている、これが数年前までは互いに互いの事など興味もなく会話もせずただただ仲間、その程度だった、だが今となっては他人から親友、戦友まで上り詰めた、これはある意味で運命だったのかもしれない



    「・・・そんじゃ、もう行くよ」



    「…うん、いってらっしゃい、エレン」



    きっと彼の罪は一生生きている限り晴れる事はないのだろう、だが彼女はこの世界が残酷な事がわかっているから、言った



    「・・・・・・・エレン!!!!」



    「?ん?どうした?」



    「ずっと一緒だよ!!!!」



    「!・・・あぁ、ずっと一緒だ、ヒストリア!」



    他人には絶対に理解されない境界がある、だがこの二人は互いに心の内から言いたい事がわかっている、その為か互いに微笑みあったのだった、恋人や家族ではなく、親友だからこそ・・・
  3. 3 : : 2017/02/21(火) 19:52:47
    終わり

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