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雪国のアリス
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- 1 : 2016/12/28(水) 17:03:58 :
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こんにちわ
ss執筆会というグループにて書かせていただきます!
http://www.ssnote.net/groups/2275
二番煎じになってないといいなあ…
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- 2 : 2016/12/28(水) 17:07:35 :
白い粉雪
私の住むこの街では雪がたっくさん降る。
私、有栖川 幸(ありすがわ ゆき)は雪の降る寒空の中
一人で雪遊びをしています。
私にははっきり言うと友達がいません。
極度の人見知りで、話せるのはお母さんとお父さんとお姉ちゃんくらい。
皆は優しいの。
私にいっつも遊ぼって行ってくれるけど、どもっちゃってまともに返事ができないの。
まあ私自身も一人で居る方が楽だし、皆に迷惑もかからない。
そんな時に起こった出来事を、今日は簡単に話そうと思いますっ
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- 3 : 2016/12/28(水) 17:12:17 :
「…つまらないなあ」
私はどちらかというとインドア派。外は寒いので家で暖炉にあたりながら
本を読みたい!
と思う人なのですが…
母は私に友達がいると勝手に思い込んでおり、「友達と遊んできなさい!!」と
追い出されてしまいました。
めげずに作った雪だるまもこれで五体目
流石につまらなくなって来ました
その時です。
ガサガサ
近くの草の茂みが動きました、
いつもなら恐怖心で逃げちゃう私も、今は暇で暇で好奇心が勝ってしまって…
そ〜っとその茂みを覗いて見ました。
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- 4 : 2016/12/28(水) 17:15:33 :
「う、ウサギ!?」
そこにいたのは
白くて赤い瞳の可愛らしい雪兎。
だけど普通の雪兎ではなかったのです
二本足で立って、ちゃんと服を着て首に懐中時計をかけていたのです!
(こ、これはまるで…)
((不思議の国のアリスみたい!!))
そのウサギはぴょんぴょんと跳ねてどんどん遠くへ行ってしまいます。
幸いここ周辺は皆知っている場所です。
「つ、着いて行ってみよっと」
私は一生懸命追いかけました。
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- 5 : 2016/12/28(水) 17:22:24 :
とは言っても
私は運動があまり得意ではありません。
体力も皆無で、それでも必死に追いかけていました。
その時、第二の関門が私に迫ったのです。
ピョーン
なんと木の洞穴に入ってしまいました!!
そ〜っと覗いてみると真っ暗。かなりの深さはありそうです。
「ひ、ひょえ〜…」
さっきまでは好奇心で何とかなっていました。ですが、ここまで行くと
流石に怖さの方が上回ります。
「か、帰らなきゃ…」
と思い、後ろを向きました。
でもそこは全く知らない場所でした。
山を登っていたらしく、びゅおおお…と風が顔に吹き付けます。
(アリスの世界のように夢落ちかもしれない…!)
私は腹を決め、洞穴に飛び込みました。
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- 6 : 2016/12/28(水) 17:28:19 :
「きゃ〜!!!」
私の悲鳴が木の中に響きます
落ちた場所は雪の上
幸い新雪で痛みは感じませんでした(冷たいけど)
まだ前の方にはウサギが見えます
私は必死に追いかけました。
(このまま行けば雪兎が消え、ドアが現れるはずよ…)
そう思っていましたが、全然違いました。
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- 7 : 2016/12/28(水) 17:37:04 :
突然くるっとウサギがこちらを振り返り言いました。
「さっきからなんなの!?僕の事ずっと後つけてさ
話があるならはっきり言ってよ!」
意外と気の強いウサギさんでした…
人見知りでどもり癖がある私は何にも言えません
「え、えっと、その、貴方を見て、アリス見たいって思って…」
「アリス?あの童話の??あんなの本の中だけの話だよ
ハートの女王様もいい人だし、あんなのでまかせだよ!」
衝撃の一言です。
「見てみたい…」
「え?」
「連れてって!、私もお茶会に!」
自然とその言葉が出ていました。
実際に自分が見て見たいと思ったんです。
「で、でも君、招待状を持っていないでしょ?」
「お願い!貴方が何とかしてよ!」
「…君みたいな子初めてだよ」
「どういう意味?」
「たまにあるんだ。君みたいにこっちの世界に迷い込んじゃう様な事。
君お友達いないでしょ?」
「うっ」
痛いところを突かれました
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- 8 : 2016/12/28(水) 17:42:56 :
「ここに来るのはどれも一人ぼっちの子だけなんだよね。
それで女王様が助けてあげるの、いっつも」
「助ける?」
「おっといけない。これは秘密なんだ
簡単に言えば、選ばれた子だけ救うの。
まあいっつも皆帰りたいって泣いちゃうんだけど」
女王様が優しい
首をはねてしまう厳しい女王様が優しいだなんて…
一体どんな人なんだろうか、
そんな気持ちでいっぱいなので、怖いという気持ちはありませんでした。
「いっけない!もう時間だ、走るよ!!」
ウサギさんが突然走り出したので
私も必死に追いかけました
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- 9 : 2016/12/28(水) 17:55:35 :
「もうすぐ着くよっ」
そう言われると共に甘い香りがだんだん強くなって行きました。
「全く、今日も大遅刻だったね」
いかれ帽子屋と三月兎が口を揃えて言いました
近くの木にはチェシャ猫らしい猫がニヤニヤしながら尻尾をゆらゆら垂らしています。
大きな違いはチェシャ猫のカラーが紫と白ということでした
そしてその奥には…
「ほら、あれが女王様さ」
美しい赤髪をした絶世の美女が立っていました。
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- 10 : 2016/12/28(水) 18:01:51 :
「あれが…女王様」
背も高く、その整った容姿に、私は思わず見とれてしまいました。
「女王様〜お客様ですよ〜」
ウサギさんがそう呼びかけると、女王様が振り返り
こちらをじっと見ました。
「はははは、始めまして!
有栖川 幸といいます!」
「あら、可愛らしいお客様ねっ」
踊るような足取りでこちらに来た女王様
「この子も迷ってきたの?」
「はい、ただし自分でここに来ることを求めました」
「あら、珍しい事!
では質問に答えてもらうわね!」
質問…?
この様子をみると、いっつもやっていることなのだろう。
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- 11 : 2016/12/28(水) 18:10:55 :
「では一つ!
貴女は、貴女の街に降り注ぐあの雪、を
どう思っているかしら?」
あの雪の事…?
というか関係あるのだろうか、この話。
「え、えっと寒いので嫌ですが家の中から雪を見ると
優しい気持ちになれるので、好きです」
そう言うとふんふん、と頷く女王様
「では二つ!
貴女は、自分が好き?」
それはすぐさま答えた
「嫌いです!!」
「どうして?」
「だって、こ、この性格が、本当に嫌です!!
もっと、自分の気持ちをちゃんと、言える、よう、になりたい.です」
「なるほどね、では最後。
貴方は、変わりたいかしら??」
「はい!
お願いします!」
お辞儀をした。
ちゃんと変わりたい、この嫌な私から…
「お願いします?
さては雪ウサギ…喋ったわね??
まあいいわ、貴女の気持ち。しっかり受け止めるわ」
そう言って、私にハートのピンを付けました。
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- 12 : 2016/12/28(水) 18:12:55 :
「こ、これは?」
「おまじない、よ」
そう言ってウィンクする女王様
「では、さよなら!
また会えることを祈ってるわ!」
そう言って私は雪に包まれました…
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- 13 : 2016/12/28(水) 20:55:59 :
…
目が覚めたら、最初にいた場所に戻っていました。
「大丈夫?あなたここで寝てたのよ!」
いつも私を遊びに誘ってくれていた人でした。
あれは夢だったんでしょうか…
いいえ、違いました
私は、二つ、変わったことがありました。
一つは
「…起こしてくれたんですか?ありがとう…」
どもり癖がなくなり、人にも自然と恐怖がなくなっていたこと
もう一つは…
ピト
おでこに触れてみると
何か冷たくて硬い物があることに気がつきました。
とってみると、ハート型のピン
__女王様がくれたピン留めだったんです!!
それから私には、友達がたくさん出来ました
それも最初はあの雪兎に出会ったからですよねっ
好きだった雪も、今では大好きになりました。
だって、あの出来事を思い出すから!
おしまい
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- 14 : 2020/10/03(土) 08:58:37 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
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何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
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- 15 : 2022/12/04(日) 21:46:57 :
- うんち
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