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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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仁「我が学園は害虫被害に悩まされている」

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  1. 1 : : 2016/12/23(金) 00:04:17
    仁「突然だが、この学園には害虫が蔓延っている」


    苗木「こんなに広い学園なんですから当たり前じゃないですか?」


    仁「...既に被害が出ているんだ、それも一人や二人ではない」


    苗木「そんな...」


    仁「娘も今は保健室で失神しているよ」


    苗木(え⁉︎めっちゃ見たい‼︎)


    仁「苗木くん、君には他の生徒と協力してあらゆる害虫を駆除して欲しいんだ、頼めるかな?」



    苗木「わかりました」



    仁「あぁ、それとこれを...」


    苗木「殺虫スプレーですか?」


    仁「いつ襲われるかもわからない、用心して頼む」


    苗木「では、行ってきます」


    苗木(とりあえず田中先輩の所に行ってみよう」
  2. 2 : : 2016/12/23(金) 00:10:36
    苗木「田中先輩?」


    田中「ハッ⁉︎来るな貴様‼︎これ以上近づくんじゃない‼︎」


    苗木「どういう事ですか?」


    田中「敵は既に行動を完了し、今まさに力を解放しようとしているのだぞ⁉︎」


    足元には大量にカメムシがいる


    カメムシ...刺激するとやばい気体が発生する。たまに自分の匂いで自分が気絶するお茶目さん?


    苗木「馬鹿な⁉︎こんな数スプレーでどうこうなんて...」


    田中「理解したなら足元をよく見てこちらに来い、安全な所で話しをしよう」
  3. 3 : : 2016/12/23(金) 00:16:56
    体育館


    田中「とにかく、何処もかしこもあのザマだ、迂闊に動くと地獄を見るぞ」


    苗木「何か手は無いんですか?」


    田中「なんとかして忌村先輩のいる科学室に行けばなんとかなるかもしれん」


    苗木「でも道中には...」


    田中「あの虫どもがわんさかいる、虫というのはまるで考えが読めん‼︎」


    苗木「まずは仲間を探しませんか?」


    田中「そうだな、人数は多い方がいい」
  4. 4 : : 2016/12/23(金) 21:06:27
    苗木「あ!あそこでかがんでいるのは大神さんだ」


    田中「何をしている⁉︎早く止めろぉ‼︎」


    苗木「何をですか⁉︎」


    田中「奴はあの虫を粉々にするつもるのようだが...それはマズイ」


    苗木「あの...もう拳が...」


    大神「滅!」ドゴォォォン


    大神「な!?...不覚」ドサッ


    苗木「大神さん!一体何が...?」


    彼女が叩き潰したのはそう、G...それもメスである。


    G...名前からも嫌悪感を抱かれるのかしばしばこの名で呼ばれている。辺りを縦横無尽に飛び、カサカサと這い挑発するように一撃を誘わせる。メスであれば卵もばら撒かれるというオマケ付きの至れにつくせりな奴。


    苗木「気絶している...」


    田中「彼女なら時間があれば精神を取り戻すだろう、それよりもあれを見ろ」


    苗木「炎?誰がこんな所で?」


    田中「こんな事をするのは奴しかおらん」
  5. 5 : : 2016/12/23(金) 21:12:55
    期待です
  6. 6 : : 2016/12/23(金) 21:15:17
    中庭





    左右田「ヒャッハァーー‼︎‼︎虫どもは焼いて灰にしてヤルゼェェエ‼︎」


    苗木「狂っている...」


    田中「だが、あれほど頼りな奴も現状は少ないだろう」


    左右田「お?お前らもハントしにきたのか?」


    田中「それもあるが、できれば巣をやりたいところだな」


    左右田「なら丁度良かった、そこにハチどもの巣がある」


    ハチ...一匹であれば対処は楽だが複数となるとその針と牙から逃れるのは至難の技。


    田中「まともにやり合うのは無理だろうな」


    左右田「だよなぁ、防護服でもあれば別だけどよぉ」


    苗木「とにかく科学室に向かいませんか?」


    田中「おおそうだった」


    左右田「道中は任せな、皆殺しだぜヒャッハァーーーー‼︎‼︎」


    苗木(人格が悪魔に支配されている、恐ろしい!)
  7. 7 : : 2016/12/23(金) 22:28:28
    科学室


    忌村「ひい⁉︎」


    苗木「落ち着いてください、虫ではありません」


    忌村「そうね、それでなんの用かしら?」


    田中「虫どもに対抗できるものがないかと思いまして」


    忌村「そこの彼の火炎放射器が有効ではあるけど?」


    左右田「巣をやろうとなると生身ではきついんすよ」


    忌村「ならこの虫殺しのガス兵器を使うといいわ」


    苗木(兵器って言ったよね⁉︎)


    忌村「付近でこの缶を開けるだけで撃退できるわ、それと彼もつけておくわ」


    十六夜「奴らのせいで愛する者も保健室送りにされた、許せん」


    苗木「安藤さん、ですよね」


    十六夜「あぁ、こんな地獄速く終わらせよう。いくつか考えがある」
  8. 8 : : 2016/12/23(金) 23:05:13
    >>5
    見て頂いて嬉しいです、虫嫌いの人はオススメできませんよw
  9. 9 : : 2016/12/24(土) 13:32:13
    期待!

    霧切さん虫嫌いってことですねww
    そこかしこにはびこる虫、虫、虫…

    逃げ惑うにも飛び回り追いかけてくる害虫ども。それはまさしく雲霞のごとく。

    「こ、来ないで……っ」

    ついに隅へと追いやられた。口からは悲鳴がこぼれ出る。しかし奴らはそんなものにかかわりはしない。


    ただ、着々と前進していく。


    彼女と害虫の軍団の距離が縮まっていく。



    そして__



    その距離がゼロになった時。

    軍団は、羽根の持つものは激しく飛び立ち、持たぬ者は体中を駆けずり回った。


    「いっ、嫌ああああああぁぁあアアァァぁぁぁ!!!!」


    最後に絶叫を上げ、彼女…霧切響子は失神した。


    しかしこれはこれから起こることの布石でしかなかった。

    そう。これから起こる、恐ろしい出来事の最初の犠牲者なのだ。


    次章、虫の逆襲!
  10. 10 : : 2016/12/24(土) 15:46:31
    >>9
    いっきにホラーな感じになりますね。そんな文章つくれたらなぁw
    羨ましい‼︎
  11. 11 : : 2016/12/24(土) 18:02:41
    十六夜「さて、まず一つ目だがスズメバチをヤル方法だ」


    苗木「そんなに簡単なんですか?」


    十六夜「巣の場所さえわかればな」


    十六夜「奴らの多くは地中に巣を作る、よってそこに鉛をぶち込めば...」


    田中「襲われる事なく駆除できるということか」


    十六夜「とりあえず片っ端でやってくる、建物についているのはお前達で頼む」
  12. 12 : : 2016/12/24(土) 18:26:21
    田中「見た所ハチの巣はそこまで多くないらしい」


    左右田「しかもご丁寧に建物内だ」


    苗木「ということはガス兵器が使えますね」


    田中「万が一あるとあれだからマスクをつけておこう」


    左右田「開けるぜぇ」プシュッ


    あたりは白い煙に包まれた。ハチだけでなくその他の害虫も一時的であるが撃退できたようだ。しかし...


    モブ生徒A「く、臭ぇ!!」


    モブ生徒B「きゃあああ⁉︎」


    左右田「死骸だらけになったな」


    田中「後で掃除しよう」


    苗木「一旦十六夜先輩と合流しましょう」


    左右田「よし、巣も焼いてきたぜ」キリッ


    苗木「サスガデスネセンパイ」
  13. 13 : : 2016/12/24(土) 21:45:57
    十六夜「とりあえず巣は鉛漬けにしてきた」


    苗木「こちらも校内はあらかた駆除しました」


    十六夜「気づいているよな?」


    田中「あぁ、流石にここまで露骨だとな」


    苗木「え?何のことですか?」


    左右田「俺にも何のことかさっぱり」


    田中「わからんのか?増殖のペースが速すぎるのだよ」


    十六夜「普通ハチの巣なんて2,3日かそこらでできるものではないだろう?それもこの数だ」


    左右田「つまり、誰かが虫をいじって増殖しやすくしたと?」


    田中「それもある、だが成虫になるペースも速いのだ」


    苗木「こんな事をする人がいるんでしょうか?」


    十六夜「色々考察が湧くが、今は駆除に専念しよう」
  14. 14 : : 2016/12/24(土) 23:56:46
    苗木「ミミズ...害虫と言うほど害虫でないような...」


    ミミズ...見た目は奇妙ではあるが人間どころかどんなものにも無害。夏場は干からびているのをよく見かける。


    左右田「シロアリか、この学園木造だっけ?」


    シロアリ...木を喰らうアリ。


    田中「本当にキリがないな」


    十六夜「害虫どころかそこら辺の虫も増えた気がしてならないぞ」




    キャータスケテー



    苗木「誰かが助けを求めている⁉︎」


    左右田「なんか棒読みだったな」


    田中「まさか...」


    十六夜「心当たりでも?」


    田中「だとしたらマズイ、特異点にどやされる‼︎」
  15. 15 : : 2016/12/25(日) 20:38:27
    七海「...と助けを呼んで見たけど、これはやばそうだね」


    田中「左右田ァ‼︎やってしまえ」


    左右田「はいきた」


    苗木「大丈夫ですか?」


    七海「ええ、それよりも伝えることがあるわ」


    十六夜「なんだ?」


    七海「虫達は女王を殺せば止まる事と、夜は気をつけろってことだね」


    十六夜「どう言うことだ?」


    七海「言葉のままの意味だよ、とりあえず逃げない?」


    苗木「あぁ、そうだった」
  16. 16 : : 2016/12/27(火) 19:42:51
    保健室


    十六夜「...で、どう言うことか詳しく教えてもらいたい」


    七海「えっとね、偶然の発見だったんだけどさ...」
    ーーーー
    ーーー
    ーー

    中庭


    七海「蟻多いね」


    西園寺「そうだね!蟻たん殺りたいほうだいだよぉぉぉぉぉ‼︎‼︎」プチプチプチプチ


    女王「ありがとうございますぅぅぅぅ」グシャ


    七海「あれ?皆倒れたよ?」


    西園寺「動くのをプチプチするのが面白いのに...」






    七海「なんてかんじだね」


    十六夜「なるほど、だがこれはあまり有益でないな」


    左右田「確かに、そのケースも偶然だしな」


    田中「夜が危険というのは?」


    七海「ああ!そうだった‼︎」


    苗木「急ぎの用なんですか?」


    七海「そうだよ!考えてみてよ、あれだけの量の虫が灯りに集まってきたら...」


    田中「学園は混沌に帰するだろうな」


    七海「だから学園長に頼んで学園中の灯りを消すのと、中庭に電灯が欲しいと伝えたいの」


    大神「その心配はない、我が学園内の電灯を潰してこよう」


    左右田「電灯も任せとけ」


    十六夜「準備を済ませたらいよいよ総力戦だな」


    苗木「頑張りましょう」

  17. 17 : : 2016/12/27(火) 23:23:18
    数時間後


    十六夜「全員用意はいいか?」


    苗木「万端です」


    十六夜「よし!突撃ダァ!!」


    大神「ぬうううううん‼︎」バガッ


    十六夜(まず大神が穴を開けて連中を閉じ込める)


    左右田「ヒャッハァーーーーーー‼︎‼︎」


    十六夜「そこに総動員で火炎を送り込む...そして)


    十六夜「俺の鉛だぁ!喰らいやがれ‼︎」






    仁「こうしてめでたし、と言ったところかな」


    苗木「えぇ、今も掃除が大変ですからね」


    仁「ところで苗木くん、設備の破損費はどうしてくれるのかな?」


    苗木「え?」


    仁「電灯に中庭にその他諸々...」


    苗木「失礼しました‼︎」パタン


    仁「え、ちょ...」




    ゴキブリは一匹見たら辺りを警戒しよう。

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