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  1. 1 : : 2016/12/20(火) 00:14:16
    この作品は不倶戴天・永き復讐前後編の続きです、まずはそちらから読んでください、
    注意事項もそちらに記載しています。
  2. 2 : : 2016/12/20(火) 12:48:20
    第壱話・真実

    映姫と純狐が再会してからその場でこれまでの事情を聞いた、

    映姫「お母さんはなんでこんな金属の塊の中にいたの?」

    純狐「え〜っと月の民の罠にはまってしまったの………」

    映姫「月の民?」

    純狐「ええ、あなたのお父さん、羿さんの仇が月にいるのよ、」

    映姫「八咫烏が!?」

    諏訪子「なるほど……そりゃ核エネルギーが検出されないわけだ………」

    純狐「え?八咫烏って?」

    映姫「ん?」

    純狐「羿さんは嫦娥という神に殺されたのよ、」

    映姫「………違うよ、お母さん、お父さんを殺したのは八咫烏っていう神だよ」

    純狐「え……八咫烏?え?…………」

    諏訪子「純狐ちゃん!八咫烏の場所わかる?」

    純狐「場所も何も………私が殺したんだけど………」

    諏 映 八「「「ええ!?」」」

    純狐「確かあのとき、怒りに身を任せて行動してて、羿さんを殺したのは誰だ!って八咫烏に聞いたら、月にいる嫦娥が
    映姫ちゃん共々殺したって…………」

    映姫「お母さん………騙されたんだよ………」

    諏訪子「やっぱりか…………」

    純狐「え?」

    諏訪子「嫦娥について、八咫烏からなにか教えられた?」

    純狐「う〜ん……殆ど覚えてない………」

    諏訪子「純狐ちゃん、心して聞いて、嫦娥っていう神は………………





    羿の元妻なんだよ







    純狐「え?…………」

    諏訪子「私の推測が混じるけど恐らくはこうだよ、

    20年前、帝俊と羲和という神の間に十匹の太陽の神が生まれた、
    んで、その神が地上をじゅんばんに照らしてたんだけど……兄弟喧嘩をおこして、
    地上を焼け野原にしたらしいんだ、どんどん被害が広がっていくのを防いだのが…………羿と嫦娥、
    十匹の太陽の神のうち九匹を殺したらしい、
    そして、その生き残りの太陽の神が…………八咫烏だ。

    八咫烏と羲和、帝俊は嫦娥と羿を憎んでいたんだよ、
    そして復讐として羿と嫦娥の神籍を剥奪、地上に追放したんだ、
  3. 3 : : 2016/12/20(火) 14:23:27
    追放された羿と嫦娥は狩りをしながら森の中で暮らしていたけど、
    突然大型の台風が発生したんだ、まったく予想できなかった台風で、
    羿と嫦娥は近くの洞窟に身を隠すしかなくなったんだ。
    台風は何日も治らずに、とうとう羿達の食料が尽きたとき、羿は嫦娥の為に台風の中、
    食料を探しに行ったんだ……………ここから先は羿が完全に消息を絶った、
    だけど、純狐ちゃんの証言だと、羿は初めて会ったとき記憶を失っていたんだ。
    そしてそれは、羿が嫦娥の為に狩りに出てから、二日後のことだった。
    てことはその二日の間に羿の身に何かが起こったんだ…………
    ちょっと長くなったけどこんな感じだよ、」

    純狐「そんな情報をどこで?」

    諏訪子「え〜っと、神の国、まあ高天原っていうんだけど、そこには全ての神について記録されている
    書物があるんだ、もちろん私や神奈子のことも載ってる、その書物は三部構成になってて
    一つが古事記、もう一つが神霊記、最後が裏死海記、この三冊のうち、
    古事記は人間も神も自由に見ることができて、全ての神の簡単な情報が載っている、
    神霊記は閲覧に天照大御神様の許可が必要で、高位の神しか見ることができない、
    まあ私は読む許可をもらって読んだことはあるんだけど、
    内容は主に神が犯した犯罪、公にできないような神の生い立ちが記されている、
    裏死海記は完全に不明、何が記されているのか、どうすれば読めるのか、
    管理は天照大御神様が直々に行っているらしいけど…………
    あの神様でさえ読んだことがあるのかわからないようだよ」

    映姫「そんあ書物が存在してたなんて………で、話を聞いた限りですと、
    神霊記にお父さんと嫦娥さんのさっきの話が記録されていたんですね?」

    諏訪子「うん、ちなみに純狐ちゃんのこともあと二百年くらいしたら載るんじゃないかな?
    一応神霊みたいだし、」

    純狐「そうなんですか…………」


  4. 4 : : 2016/12/21(水) 21:47:51
    諏訪子「じゃあ、あとは家に帰ってからにしよう」

    映姫「え!?今から帰るんですか?」

    諏訪子「いいや、転移魔法をセットしといたから、すぐに帰れるよ」

    映姫「便利ですね、転移魔法」

    諏訪子「開発者は私じゃないんだけどねー」

    純狐「じゃあだれなんですか?」

    諏訪子「秘密だよ〜」

    隊員「あ、これ教えてくれないパターンだ」

    諏訪子「転移場所にここを登録するからちょっと待っててね」

    そう言って諏訪子は何やらブツブツと喋りだした

    純狐「あ!そうだ、今私は月と対立関係にあるんだけど………これってこれから先何かと支障になっちゃうよね?」

    映姫「そうですね、敵は少ない方がいいですもんね」

    そう言っていると諏訪子が戻ってきた。

    諏訪子「その話だけど、純狐ちゃんは嫦娥が仇だと思って殺しに行ってたんでしょ?なら今までの
    事情を全部月の民に話せば多少関係改善になるんじゃない?」

    純狐「わかりました………そういえば私って7回も月に攻め込んでるけど一回も嫦娥さんに会ってないなぁ………
    本当にいるんですかね」

    諏訪子「いるのは確かだね、八咫烏の密告で月への侵略を企てた黒幕として幽閉されてるけど…………
    八咫烏が黒とわかった以上それも冤罪かもしれないね」



  5. 5 : : 2016/12/21(水) 22:07:10
    ゲンドウが幻想入りするのはもうちょい先になります、
    まだ復讐編の後日談的なものです@(・- ・)/
  6. 6 : : 2016/12/21(水) 22:31:23
    諏訪大国

    門番「調査隊が帰還したぞぉぉぉ!!」

    神奈子「ただいま〜」

    参謀「八坂様!洩矢様!先ほど城門付近に何やら不思議な格好をした者が倒れておりました!」

    諏訪子「!!すぐに会わせろ!」

    神奈子「す、諏訪子!?」

    諏訪子は参謀に案内されて諏訪中央病院に走っていった。
  7. 7 : : 2016/12/21(水) 22:55:18
    諏訪中央病院・8号室

    参謀「今日の朝に城門付近の森林で山菜採集をしていた老夫婦が発見しました」

    ?「……………」

    諏訪子「…………ちょっと席を外してくれ」

    参謀「了解です」

    そう言って参謀は退室した、


    諏訪子「…………………また迷い込んでしまったの?」

    ?「ごめんなさい」

    諏訪子「これからはその手の実験をするならこの時代は止めた方がいい、既に歴史は変わりつつあるから、」

    ?「ええ、そうするわ」

    諏訪子「みんな元気にしてる?」

    ?「ええ、元気にしているわ」

    諏訪子「じゃあそろそろ送り返すよ………」

    ?「ありがとう、いk」

    諏訪子「その名前で呼ばないで、今は洩矢諏訪子だから」

    ?「そう」

    諏訪子「じゃあね………」

    そう言って諏訪子?は何やら詠唱を始めた、すると人が通れるくらいの空間の歪みが発生した、

    諏訪子「何年から来たの?」

    ?「…………2021年」

    諏訪子「わかった、じゃあここに入って」

    ?「またね」

    諏訪子「じゃあね…………綾波」

    そう言って諏訪子?は歪みを塞いだ
  8. 8 : : 2016/12/21(水) 23:44:06
    神奈子「ここにいたのか、探すのに苦労したぞ、」

    諏訪子は歪みを閉じてから諏訪大社の自室にいた、そこに神奈子が入ってきた

    神奈子「さっきの焦りようはなんだ?あんな顔のお前を見たのは諏訪大戦以来だぞ?」

    諏訪子「ごめん神奈子………一人にして」

    神奈子「……………わかった」

    神奈子はそう言って退室した、

    諏訪子「……………………綾波……………あと二千年か」

    諏訪子「僕はどうすればいいの……………母さん」

    諏訪子の机には鍵のかかった引き出しが一つあった、そこは神奈子ですら何が入っているのか知らない

    諏訪子は引き出しの鍵を開けると、中から十二冊の本を取り出した、
    それは以前未来から来た碇シンジたちが持ち帰ったはずの第壱中学校の教科書が入っていた、
    いや、それは中学校二年生の教科書だった、諏訪子が持っていたのは中学三年生の教科書だった。
    それも国語、数学、英語、理科、公民、地理、歴史、音楽、技術、家庭科、美術、そして一冊のノート

    諏訪子「今日はどこを読もう………」

    そう言って諏訪子は公民の教科書を開いた、

    諏訪子「こんな制度もあったんだ…………」

    綾波(こんな時どんな顔をすればいいか)

    諏訪子「………………」

    綾波(ありがとう)

    諏訪子「………………………………」

    諏訪子は教科書を閉じてノートを取り出した、
    そして何やら文章を書き始めた……………


    映姫の自宅

    純狐「映姫ちゃん………しっかり自立できたのね………見た目変わってないから実感があんまりわかないけど」

    映姫「どこかの片付けられない人とは違います、」

    純狐「(・ω・)ナンノコトカサッパリダ」

    映姫「今日は買い物行ったら私は晩御飯にしますね」

    純狐「どんなご飯作ってくれるのかな〜♪」

    映姫「え?お母さんは今から事情聴取ですよ?」

    純狐「え………そうなの」

    映姫「当たり前ですよ二十年も行方不明だったのに………」

    純狐「じゃあ帰ったら映姫ちゃんの手料理食べさせてね」

    映姫「わかりましたよ」

    ピンポーン


    映姫「あ、誰かきた、」

    純狐「それにしてもたった二十年でこんなに技術が進歩するなんて………諏訪子さんすごいわ〜」

    警官「え〜っと碇純狐さんは御在住でしょうか?」

    映姫「はい、少々お待ちください。お母さん、事情聴取」

    純狐「はぁ〜い」

    純狐は事情聴取に参加するために諏訪警察署に向かった。


  9. 9 : : 2016/12/22(木) 00:21:10
    第弐話・嫦娥救出計画

    諏訪子は諏訪警察署に向かっていた。
    純狐は事情聴取という形で呼び出されているが、実際は諏訪子と純狐だけで話すためにこういった形をとったのだ。

    純狐が警察署に着くとほぼ同時に諏訪子も到着した、

    諏訪子「やあ、純狐ちゃん」

    純狐「こんばんは諏訪子さん」

    諏訪子「じゃあこっちに来て」

    純狐「あれ?事情聴取じゃないんですか?」

    諏訪子「それは建前、本音は嫦娥について話すこと、」

    そう言って二人は警察署の応接室に入っていった。
    そこには初老の男性がいた、

    諏訪子「コイツが署長の東風谷」

    東風谷「よろしくお願いします」

    諏訪子「一応私の子孫」

    純狐「!?」

    普通逆じゃないの?っと思った純狐だったが、冷静に考えれば神の年齢と見た目はまったく関係ない

    東風谷「まあ、私には神の血は4分の1しか流れていませんが、」

    諏訪子「それは置いといて………本題にはいろう、嫦娥のことだけど、やっぱり冤罪で幽閉されてたね、
    私からアポをとって純狐と私の二人で月の都に対談に行くことになったから、そこで彼女を釈放してもらえるか頼んでみよう」

    純狐「失敗したら?」

    諏訪子「強行突破&強奪」

    純狐「それって絶対関係悪化しますよね…………ところで、何故私と諏訪子さんだけなんですか?」

    諏訪子「大人数でいったら攻め込むみたいでしょ?」

    純狐「一人で攻め込んでた私はあ一体………」

    諏訪子「それに純狐は相手に見つかった瞬間に攻撃されそうだしね、」

    純狐「ですね、」

    諏訪子「まあ、相手に失礼がないようにしてれば悪いようにはならないさ、」

    そういうと諏訪子は転移魔法で純狐と月に向かった、

    静かの海


    月兎「ねぇ………あれって……………」

    月兎2「間違いないね、純狐だ!」

    月兎「早速あれを始めよう!」

    そういうと月兎は上司に連絡を入れた。
  10. 10 : : 2016/12/23(金) 01:44:25
    第参話・Re.ヤシマ作戦

    幽閉室

    ガコン
    重い鉄の扉が開く

    嫦娥「あ……………だ……………れ…………?」

    八意「カエルになっても喋れるんですか」

    嫦娥「は………………い…………た…………しょ…………う………は」

    八意「これ、今日の食事」

    嫦娥「ど…………う……………………も」

    八意「………あと、純狐が攻めて来たわ」

    嫦娥「………………」

    八意「今度こそ、あれを封印するわ、月の技術部の威信にかけて」


    静かの海


    月兎「来たぞ!」

    月兎「主砲はまだか!?」

    月兎「早く撃て!」


    諏訪子「どうやら話を聞いてくれるようすではないね、」

    純狐「やっぱり八意のところまでいきましょう」

    諏訪子「たしか月の都の中心部にいるんだよね?」

    純狐「だいたいそこにいると思います」

    諏訪子「じゃあ、したっぱさんには悪いけどそこまでは強行突破でいこう」

    純狐「はい、そうしましょう」

    諏訪子「いつもみたく嫦娥がぁぁぁぁって叫びながら攻め込んでみ?」

    純狐「え…………今になると結構恥ずかしいんですけど…………」

    諏訪子「怪しまれないように………ね?」

    純狐「う…………////や、やりますよ!やればいいんでしょう!?」


    最終防衛線付近


    月兎「電圧上昇中、加圧域へ」

    月兎「全冷却システム最大出力へ

    月兎「陽電子流入、順調!」

    月兎「第2次接続!全加速器運転開始、強制収束機作動!」

    月兎「全電力月鏡変電所へ」

    月兎「最終安全装置、解除!」

    月兎「第3次接続、問題なし」

    月兎「撃鉄、起こせ!」

    巨大なライフルに膨大な陽電子が流れ込む、

    月兎「月自転誤差修正、プラス0.0003」

    月兎「第7次最終接続、全エネルギー陽電子重砲へ!」


    司令塔

    レイセン「たったの三年で陽電子重砲の開発を終わらすなんて…………」

    八意「超遠距離からの狙撃、純狐が行動不能になった瞬間に純化防止カプセルに閉じ込める、
    そして純化防止カプセルごとコールドスリープ、これで純狐の封印は完了する…………」

    月兎「静かの海防衛線が突破されました!………!?純狐一人ではありません、もう一人います!」

    八意「なんですって!?」

    月兎「諏訪大国の神です!月鏡防衛線、現在交戦中!」


    月鏡防衛線

    諏訪子「ありゃりゃ、弱いなぁ…………ちょっと手加減しようかな」

    純狐「じょ、じょうが〜〜〜////」

    諏訪子「もっとお腹から声だしなよ」

    純狐「そんなこと言われても…………にしても、なんか前回より攻撃が弱いというか…………手加減というか……
    なんかいろんな方向から攻撃がきて、どっちから防げばいいか…………」

    諏訪子(ん?この状態どっかで……………)

    ?(僕たち死ぬかもしれないね)

    諏訪子(!?)

    ?(あなたは死なないわ、私が守るもの)

    諏訪子(あのときの…………)

    ?(綾波っ!)

    ?(盾がもたないっ!)

    諏訪子「長距離…………射撃?」

    純狐「嫦娥がぁぁぁぁ!ってどうしたんですか?」

    諏訪子「純狐ちゃん、どこか遠くに大きな銃がない?」

    純狐「銃?……………っあ!あんなところに!前まではなかったのに」

    諏訪子「あれが本当ならマズイ!」


    最終防衛線付近

    レイセン「じゅ、純狐がこちらに気がつきました!」

    八意「マズイ!装填はまだなの!?」

    月兎「充填完了まであと4……3……2……1……充填完了!陽電子砲発射!」

    ズバッ!

    光の線が純狐に近づく…………

    諏訪子「純狐ちゃん!避けて!!」

    純狐「へ?」



    最終防衛線付近

    月兎「ちゃ、着弾!」

    八意「純狐は!?」

    月兎「右片腕を失っています!諏訪の神は左手足を失っています!」

    八意「第二射急いで!」

    月兎「さ、再装填まであと20秒!」

    月鏡防衛線


    純狐「手が……………」

    純狐「あと40cm右にいたら多分死んでたかも……………」

    諏訪子「だい………じょうぶ?」

    純狐の腕がl再生する…………

    純狐「諏訪子さん!!」

    諏訪子は陽電子砲から純狐を守ったために、左手と左足を失っていた、

    諏訪子「ぐ…………このくらいじゃあ神は死なないぞ…………手足を失う痛みも慣れた!!」

    そういって諏訪子は腕を再生した、

    諏訪子(あれがあのときのポジトロンSライフルと同じタイプなら、再装填まで最低でも20秒かかるはず………)

    諏訪子「純狐ちゃん!次が来る前にあれを壊そう!」

    純狐「でも………どうすれば」

    諏訪子「純狐ちゃんは神霊だから神力は自立してるはずなんだ!神力を限界まで圧縮してあの銃に向かって放出して!」

    純狐「放出……………こうですか?」




  11. 11 : : 2016/12/23(金) 01:51:30
    純狐の手から紫色の光線が放たれた、

    諏訪子「それだ!10秒くらい溜めてからそれをあの銃に向けて撃って!」

    純狐「は、はい!」

    純狐は手に神力を集中しだした


    最終防衛線付近

    月兎「純狐を中心にして、高エネルギー反応!」

    八意「撃ち返してくる気ね…………」

    月兎「充填完了まであと15秒!」


    純狐「7…………8…………9……………10!!諏訪子さん!okです!」

    諏訪子「よし!撃って!」


    純狐に手から紫色の光線が放たれた



  12. 12 : : 2016/12/23(金) 19:47:56
    最終防衛線付近

    月兎「じゅ、純狐が光線を放ってきました!」

    八意「陽電子重砲は!?」

    月兎「充填完了まであと13秒、充填が間に合いません!」

    レイセン「失敗してしまった………?」

  13. 13 : : 2016/12/24(土) 22:25:13
    月兎「純狐が
  14. 14 : : 2016/12/25(日) 18:34:24
    ※13は無視

    純狐が放った光線は陽電子重砲へ向けて放たれる、

    八意「充填が間に合わない!?」

    光線が陽電子重砲を包む、そのとき、重砲から大きな炎が上がった

    レイセン「切り札が…………」

    八意「…………第二射は?」

    月兎「え……ば、バッテリーは機能しています!」

    八意「陽電子重砲は?」

    月兎「パワーパレルが大破しています、」

    八意「パワーパレルは廃棄、ノーマル装備で充填を開始、」

    月兎「ですが…………ほぼ確実に暴発してしまいます!」

    八意「ええ、機能が停止したと見せて純狐を近くまでおびき寄せる、至近距離で陽電子砲を食らわせる、
    暴発しても至近距離なら純狐もただでは済まない、」

    月兎「…………了解です」

    レイセン「充填完了!最終防衛線の整備員に告ぐ!総員退避!繰り返す!総員退避!」

    最終防衛線

    月兎「急げ!後は無人になっても機械がやってくれる!」

    月兎「逃げろ逃げろー」

    月兎「八意様!陽電子重砲の整備完了しました!」

    最終防衛線付近

    八意「パワーパレルをパージ!B級整備員は兵装ビルの遠隔操作で純狐及び諏訪の神の足止めを続けなさい!」

    レイセン「純狐に再び高エネルギー反応!!」

    八意「兵装ビル!シールド急いで!」

    最終防衛線・地下兵装ビルコントロールルーム

    月兎「りょ、了解!シールド展開!」

    兵装ビルがせり上がってくる、

    そして純狐から再び光線が放たれた
  15. 15 : : 2016/12/25(日) 18:40:31
    1分前、月鏡防衛線

    純狐「や、やった!あたった!」

    諏訪子「いや、多分ライフルは生きてる!もう一回やって!」

    純狐「は、はい!」

    純狐は再び神力を圧縮し始めた

    諏訪子「また大量のミサイルが……………」

    純狐「7……8……9……10!もう一発!!」

    純狐はライフルへ向けて光線を放った
  16. 16 : : 2016/12/25(日) 19:53:25
    最終防衛線・地下

    月兎「光線、兵装ビルのシールドでガードされました!しかし兵装ビルが融解!」

    月兎「純狐が陽電子重砲へ接近!」


    八意「陽電子重砲発射用意!」

    月兎「撃鉄起こせ!」

    月兎「いつでも発射できます!」


    最終防衛線

    純狐「………もう大丈夫かな?」

    諏訪子「砲口から離れて通ろう」


    諏訪子達は砲口を避けて横を通る………


    最終防衛線・地下

    月兎「八意様!純狐達が砲口を避けて通りました!」

    八意「…………陽電子重砲の陽電子流入を限界値を超える量に設定しなさい、」

    月兎「了解、陽電子重砲を自爆させます」

    銃身に過度の陽電子が流れ込む……………


    純狐「あれ?なんだか銃身が熱く…………」

    諏訪子「!?純狐ちゃん!急いで離れて!」

    その瞬間、陽電子重砲が爆発した、
  17. 17 : : 2016/12/25(日) 21:41:21
    八意「純狐は!?」

    月兎「諏訪の神と共に消息不明です!」

    純狐・諏訪子「ここにいるよ(ますよ)」

    八意「!?」

    月兎「ど、どうやって!?」

    純狐「前回と全く同じ場所にいれば探すのに1分もかかりませんよ」

    諏訪子「技術力は凄いのに使いどころも微妙だしねぇ(笑)」

    諏訪子(あの赤と青の服着た人リツコさんにそっくりだな…………)

    月兎「こ、こちら司令t」

    諏訪子「連絡はさせないよ?」

    諏訪子が鉄の輪で電話線を切断した

    八意「また嫦娥を殺しにきたのね?」

    純狐「いえ、もう殺しません」

    月の民一同「「「「「はあぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」」」」」

    八意「ど、どいうこと?」

    純狐「私も家庭を持ったんですよ♪」

    八意「……………」
    月の頭脳でも理解が追いつかない

    諏訪子「そこらへんは私が説明しよう、」

    八意「は、はい……………」
    諏訪子「ちなみにさっきの爆発のとき純狐ちゃんが結界を張って爆風から守ってくれたんだよ〜
    その爆風を風に、結界を船の帆に見立ててほぼ音速で司令塔までとんできたってこと、」

    八意「なるほど………だから陽電子重砲からここまでを約1分で…………」

    諏訪子「それと嫦娥は月侵略の罪で服役してるんだよね?」

    八意「ええ…………」

    諏訪子「それを告発したのは?」

    八意「八咫烏様でした、」

    諏訪子「八咫烏は純狐がここに攻めてくる理由を作った張本人なんだよ?」

    八意「………それはどういうこと?」

    諏訪子「嫦娥は八咫烏に月へ向かうように指示されたんだよ、勿論侵略する気はなかった
    さらに八咫烏が月側に侵略者の話を流したら、月に送り込んだ嫦娥が勝手に捕まってくれるって寸法」

    八意「八咫烏様……いや八咫烏が裏で糸を引いていたのね………でも何故純狐は嫦娥を殺しに?」

    純狐「私も八咫烏に騙されていたんですよ、羿さんを殺したのは嫦娥だと信じてしまったんです」

    諏訪子「結局みんな八咫烏に騙されていたんだまあ、八咫烏も羿への復讐が目的だったんだけど」

    八意「その………羿さんというのは?」

    諏訪子「ああ、純狐の夫」

    純狐「諏訪子さん!?そんなおおっぴらに………///」

    諏訪子「純狐ちゃん今更照れられても………」

    八意「と、ところで嫦娥は無実なんですね?」

    諏訪子「そうだよ、だかた早く釈放してほしいんだけど」

    八意「手続きは私がやりましょう、いろいろやる事があります、」

    諏訪子「というと?」

    八意「嫦娥はいま蛙になっているんです」

    諏訪子・純狐「「ん!?」」


    地下・嫦娥幽閉室

    「ここです」

    「こんなところに………?」

    嫦娥「誰……?」

    ガチャ
    鉄の扉が開く

    八意「嫦娥、こちら純狐と諏訪子」

    純狐・諏訪子「はじめまして〜」

    嫦娥「私を………殺しに?」

    純狐「いえ、違います」

    諏訪子「あなたを助けに来たんだよ」

    その日、嫦娥が二十年ぶりに地球に帰還した、
  18. 18 : : 2016/12/25(日) 21:58:06
    諏訪大国・映姫宅

    純狐「ただいま〜」

    嫦娥「…………」

    映姫「おかえりなさいお母さ………その人は?」

    純狐「あなたの義理の母親」

    映姫「!?」

    嫦娥「あの………純狐さん?その言い方は誤解を招くと思われます」

    純狐「お父さんの元彼?」

    嫦娥「元妻です、」

    嫦娥は純狐の家に住むことになった、蛙になった体は脱獄しない為に八意が薬で姿を変えていたものだった、
    釈放されると同時に嫦娥は元の姿に戻った。


    嫦娥と純狐と映姫の生活はまた映姫の学校生活と同じく番外編で語ることになるだろう……………




  19. 19 : : 2016/12/25(日) 22:44:35
    六分儀ゲンドウが幻想入り・プロローグ

    1876年

    ?「もう妖怪の存在を維持できない…………」

    ?「どうするのですか?」

    ?「結界で隔離することになりました」

    ?「それは由々しき事態です」

    ?「名前は…………幻想郷」








    映姫「では龍神様、幻想郷創造の許可を!?」

    龍神「許可しましょう、妖怪の存在を保護する方法がこれしかないのであれば」

    紫「ありがとうございます、龍神様」

    龍神「結界を張るのは誰が行うので?」

    紫「博麗家の巫女に任せました、」

    龍神「では世界が均衡を保つことを願って、」

    そう言うと龍神はベランダから空にとんで行った

    紫「これで我々妖怪の理想郷が実現しますわ」

    映姫「長かったですね、」

    紫「ところで………あなたの一族はどうします?幻想郷へ?それともこの文明開花の真っ只中へ?

    映姫「私は閻魔としての仕事があるので基本はこちらに残ります、しかし、一族は幻想郷へ行かせようかと………」

    紫「そう、では私はこれで」

    映姫「ええ、私も余裕があれば幻想郷へ行きますので、その時はよろしくお願いします」

    紫は隙間を開き、幻想郷建設予定地へと向かった、

    映姫「さて、書類の整理がまだ残っていましたね……………」

    映姫は自分の持ち場に戻った。




    1981年

    京都、とある中学校

    教師「六分儀!お前また喧嘩したのか?」

    六分儀「向こうから突っかかってきたんですよ………」

    教師「だからといってやっていいことと悪いことが…………」

    30分後

    教師「下校時間に遅れるなよ」

    六分儀「………はい」

    午後5時
    今は夏だ、暗くなるのが早い

    (どうしたものか…………やはり殴ったのがマズかったか?)

    そんなことを考えながら歩く少年、六分儀ゲンドウである。
    無愛想、根暗、そんな言葉がよく合う男だった、

    六分儀「………ん?」

    知らない道、知らない建物、どうやら道に迷ったらしい、

    六分儀「下校中に道に迷うなんて馬鹿げた話が…………?」

    振り替えっても全く知らない道、
    六分儀は知らない道をひたすら歩き続けた

    一時間後

    六分儀「不味い…………門限まであと10分……ここはどこだ?」

    さらに一時間後

    六分儀「もう真っ暗じゃないか………」

    ゲンドウは古びた神社へとたどり着いた、いや不思議と引き寄せられるような感覚だった。

    六分儀「ここは随分と使われていないようだな…………神主でもいれば助かるのだが」

    神主「おや、あなたは誰ですか?」

    六分儀「ああ、私は六分儀ゲンドウといいます、道に迷ってしまったのですが祇園はどっちですか?」

    神主「祇園?だいぶ遠くから来たんだね、そこの雑木林を真っ直ぐ突っ切ったら大通りに出るからそこを左に曲がって
    3キロほど行けば祇園に行けるよ」

    六分儀「3キロ………随分遠くまで来てしまった、ありがとうございました、」

    そう言ってゲンドウは雑木林を真っ直ぐ歩いて行った、






    神主「……………ようこそ幻想郷へ」



  20. 20 : : 2016/12/29(木) 19:04:11
    一話・幻想入り

    あれからずっと雑木林を歩いている、しかし大通りに出る気配はない

    六分儀「……………あの神主が嘘をついたのか?」

    そう思いつつゲンドウは歩き続ける

    六分儀「あれは?」

    林の向こうに明かりを見つけてた、やっと大通りに出たのだろうか?
    ゲンドウは明かりの方へ歩いて行った、



    六分儀「……城門?」

    ゲンドウの前には木で出来た大きな城門のようなものがあった、明かりの正体はそこに刺してある松明の光だった、

    六分儀「入れるのか?」

    絶賛迷子中のゲンドウ、さすがにヤバイそうな感じがしたので城門の扉を叩く

    ドンドン

    六分儀「すいませーん、誰かいませんかー」

    しばらくすると見張りとみられる男が出てきた

    見張り「誰だ?」

    六分儀「え〜っと…………迷子になってしまいまして…………」


    見張り「お前が人間だという証拠を見せろ」

    六分儀「え?人間?証拠?」

    しばらく値踏みするような目でゲンドウを見た見張りは

    見張り「…………慧音さんを呼んでこい」

    見張り2「はい、」

    そう言って見張りの一人が奥に消えて行った

    見張り「しばし待て」

    ゲンドウ「アッハイ」

    10分後

    慧音「この少年か?」

    見張り「はい、どうやら【迷い込んで】きたらしいです」

    慧音「そうか………門を開けてやれ、妖力は感じない」

    見張り「わかりました」

    ドアが開いた、

    慧音「ついてきなさい」

    慧音「君は何処からきた?」

    ゲンドウ「え……何処からって」

    慧音「何処出身だ?」

    ゲンドウ「………祇園です」

    慧音「祇園?………知らないな、少なくとも私の歴史にその名はない」

    ゲンドウ「?」

    慧音「君……名前は?」

    ゲンドウ「……六分儀ゲンドウです」

    慧音「そうか、六分儀君覚悟して聞くんだ








    ここは幻想郷という結界で隔離された世界なんだ」




  21. 21 : : 2016/12/29(木) 19:42:49
    二話・どうするか

    目の前の女性が訳のわからないことを言ってきた、結界?隔離?
    幻想郷ってなんだよ……………

    六分儀「…………………」

    慧音「説明だけで理解してくれるとは思ってないが……………本当のことなんだ」

    六分儀「……それは神隠しってやつに遭ったということですか?」

    慧音「その通りだ、一応外の世界に戻る方法はあるが………」

    六分儀「この世界にパソコンはありますか?」

    慧音「パソコン…………?知らないものだ」

    六分儀(電子機器は普及していないか…………)

    六分儀「では遠くにいる人に連絡を取りたいときはどうしますか?」

    慧音「それは手紙を出すなり、最近作られた黒電話というものをつかうが………って何故こんな質問をする?」

    六分儀「…………わかりました、外の世界には戻りません」

    慧音「そうか、じゃあ明日にでも神社に………ってえぇ!?戻らないのか?」

    六分儀「はい、この世界で生きていきたいです」

    何故ゲンドウが幻想郷にとどまることにしたか、それは…………

    電子機器が普及していない

    電話も原始的なものが普及し始めた程度

    これだけでゲンドウはこの世界の文明レベルが江戸時代後期か明治時代前期だと確信したのだ、(だいたい合ってたのは偶然)

    このとき、ゲンドウは江戸時代と明治時代について【試験も勉強がなくて楽な時代】くらいにしか考えていなかった
    後に大きく後悔することも知らずに……………


    慧音「で、では私の家に来なさい、部屋を用意しよう」

    こうしてゲンドウ(14歳)は幻想郷の人里にある慧音の家で居候することになった。
  22. 22 : : 2016/12/29(木) 20:23:02
    三話・こんにちは、私は碇

    六分儀「…………知らない天井だ」

    目が覚めるとそこは時代劇に出てきそうな部屋の内装に初めて着る服、

    六分儀「そうか…………なんかとんでもないとこに来ちゃったな」

    あの後俺は慧音さんに部屋を用意された、夕食もいただいた、

    そして夜に

    慧音「明日はその服に着替えて一階の広間まで来なさい」

    そうって慧音さんは自室に入っていった

    六分儀「さて、何があるのだろうか…………」

    慧音の家・広間

    慧音「はい!みなさん、今日から新しい生徒がこのクラスにやって来るぞ」

    「マジで!?」

    「どんな子かな〜」

    「男かな?女かな?」

    慧音「入って良いぞ」

    ……………いや入れねぇよ


    なんだ、ここは学校なのか?慧音さんの様子を見るに教師らしいが
    いきなり転校生イベントかよ…………
    ってこの世界に学校があったのか………

    慧音「なにをしている?早く入りなさい」

    六分儀「………はい」

    ゲンドウは意を決して教室に入った






    六分儀「なんだこれ」



    一言で言おう、カオスだ
    下は三、四歳か?上は俺と同じ中学生くらいの男女20人ちょっと
    髪の色が多彩過ぎる………かなり荒れてるのか?
    ピンク、緑、黄緑、青………背中には羽、明らかに人外、昨日は暗くて見えなかったがそもそも慧音さんも青い髪だ………
    教師までグレてるのか?この学校、そもそもなんで俺が学校に通う必要があるんだ?
    そう思いつつ自己紹介をした。

    六分儀「…………六分儀ゲンドウです、よろしく」

    慧音「ん……それだけか?まぁいい、そこの碇さんの隣に座りなさい」

    真ん中の列の前から三番目の席に俺は座った

    碇「よろしくね、ろくぶんぎさん」

    見た感じ四、五歳の少女
    普通の人間か………よかった。

    碇「わたしは、いかり、いかりゆいっていいます」

    六分儀「………ああ、よろしく」

    慧音「今日は予定通り試験を行う、範囲は1ヶ月前に言った通りだ、」

    六分儀「!?」

    今なんていった!?試験?テスト?

    同様しつつも配られたテストを見る

    六分儀(まあ、四歳児がいるクラスなら大した難易度じゃあ………………)

    ゲンドウはテストをみた、しかし内容を理解できなかった、


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    aを正の実数とし、pを正の有理数とする。

    座標平面上の二つの曲線y=ax(xは0より大きい)とy=loigx(xは0より大きい)を考える。
    この二つの曲線の共有点が一点のみであるとし、その共通点をQとする。

    以下の問いに応えよ…………

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    …………いや無理だよこれなんだ?大学入試問題か?渡すプリント間違えたんじゃないのか!?

    こっそり隣のユイちゃんのプリントを見る……………


    p=二分の一


    もう答えてる………嘘だろ


    30分後

    慧音「テストを回収するぞ〜」


    この日ゲンドウは人生で初めて0点をとった
  23. 23 : : 2016/12/29(木) 22:18:41
    四話・困難

    テスト返却後

    六分儀「ユイちゃん満点なんだね………」

    碇「うん!かんたんだったよ!」

    小さい子は嘘を吐かない、時にそれが棘となる

    六分儀「ああ、そうだね………」


    ゲンドウが幻想郷に来て1ヶ月、慧音さんにお世話になりながら寺子屋でとてつもない授業を受けている
    大学レベルの勉強、ゲンドウは外の世界では中学二年生、数学なんて証明問題に初めて出会った程度だ、
    なので毎日補習


    国語 数学 理科 歴史 体育どれも過酷だ、

    英語 地理 公民はどうやらないようだ……………まあどうでもいいけど


    それでもゲンドウはドンドン成績を上げていった。

    そんなある日の放課後

    「おい!ゲンドウ!あたいと勝負しろ!」

    この少女はチルノ、氷の妖精?らしい

    六分儀「………いいぞ」

    チルノ「おぉし!今度は勝つぞ!」

    そう言って二人は手を組んだ

    碇「じゃあわたしがしんぱんやるよ〜」

    六分儀「………問題ない」

    碇「よぉ〜い………どん!」

    チルノ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

    六分儀「…………………ふっ」

    ペチン

    チルノ「あぁ!!負けた!」

    そう、彼らは腕相撲をしていた、ゲンドウが楽勝だったがチルノは納得がいかずほぼ毎日勝負を挑んで来る、

    チルノ「明日は負けないからなぁぁぁぁぁ!!!!」

    そう言ってチルノは走って行った

    六分儀「あいつも懲りないな………」

    碇「ろくぶんぎさんつよいですね〜」

    六分儀「あぁ………ありがとう………………」

    碇「ろくぶんぎさんかわいいですね」

    六分儀「…………///」

    最近の女子の「かわいい」ほどあてにならないものは無いというが、
    碇ユイに言われたゲンドウは結構喜んでいた。


    さらに2ヶ月後

    慧音「では、今日から夏休みだ!勉強を怠るな!健康に過ごせ!家の手伝いを頑張れ!
    私からは以上だ!では、また始業式で!あと、六分儀と碇はちょっと残れ、ではさようなら!」

    一同「さよーならー」

    そして教室にゲンドウとユイと慧音だけになった…………

    六分儀「………慧音先生どうしたんですか?」

    碇「どうしたんですか?けいねせんせい」

    慧音「………碇、もう演技はもういいぞ」

    碇「……………」

    慧音「六分儀にはバレてもいいだろう?」

    碇「分かりました、慧音先生」

    六分儀「!?」

    いままでの年相応の舌足らずなしゃべり方から一転、普通にしゃべり始める碇ユイ、
    ゲンドウは動揺を隠せないでいた。

    碇「いままで黙っててごめんなさい、六分儀さん」

    六分儀「あ、アッハイ」

    慧音「今日呼んだのはこれからの夏休みについてだ」
  24. 24 : : 2016/12/29(木) 23:40:25
    五話・夏休みの冒険

    六分儀「夏休み?」

    慧音「そうだ、お前らの夏休みなんだが、六分儀に幻想郷を案内しようと思う」

    六分儀「案内ですか?」

    慧音「お前は人里どころかこの地区から出たことすらないだろう?」

    六分儀「まあ……そうですけど」

    慧音「そこでだ、碇と一緒に幻想郷の各地を泊りがけで回ってこい」

    六分儀「え……碇ちゃ……さんと?それはちょっ」

    碇「いいですよ」

    六分儀「!?」

    慧音「大丈夫だ、私が引率する」

    六分儀「そういう問題では………」

    慧音「お前に拒否権はない、人里の外は多少危険があるが………まあ私がいれば大丈夫だ」

    六分儀「………わかりました」

    碇「よろしくお願いします、六分儀さん」

    六分儀「……よろしく」

    慧音「では早速準備をはじめよう!」

    六分儀「………不安だ」





    ゲンドウが幻想入り・夏休み碇ユイと幻想郷旅行編へ続きます

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