???「悪く思わないでくれ」

銃口がオルドに向けられる。

オルド「お前も死ぬんだよ…」

???「かもな」

パァァン…

12時間前

セント「おい、オルド。聞いてるのか?」

オルド「おお、わりぃ。ってか、あれ、あのニュース見ろよ。」

セント「ああ、あの歩く屍とかいうやつか?あんなの嘘だろ?」

ニュースの内容は今から6時間前に発生した事件のことについて。死人が蘇り人を襲うというものだ。現に目撃者が何人もいて収拾がつかなくなってきている。

セント「気にするだけ無駄だ。それより俺が話しているのはだな…」

オルド「ハイハイ。ソフィーの誕生日だろ?ちゃん と行くって。なんだってお前の大切な娘の誕生日だからな。」

セント「頼むから変な物はよこすなよ。まだ4歳なんだからな?」

オルド「オルドおじさんの趣味はオカシイってか?」

ガシャッーーン!!!

玄関の方向からガラスの割れた音がする。
ここはオルドの家だ。

オルド「おいおいおい!どこの糞ガキだコラ!」

オルドはバット片手に向かっていく。

セント「おいおい、無茶はするなよ」

オルド「ぐぁぁぁぁ!!!!」

セント「オルド!?どうした!!!」

そこにはオルドに噛み付く少年の姿が。
オルドの腕からは大量の血が。

オルド「んぐあっ!このクソガキ!」

バットを振り下ろす。頭に命中。しかし少年は怯むことなく向かってくる。

オルド「くそっぉ、いてぇ、おい、こいつがあの歩く屍とかってやつじゃねぇのか!?」

バットを振り下ろす。特に効果はないようだ。

オルド「ぐぁぁぁ!!」

また噛みつかれる。

パァァァァン!

銃声が響き渡る。セントの銃だ。

オルド「お前よぉ、保安官なんだから、最初からそれ使えよ…」

セント「許可が必要なんだよ。それに一週間休暇中だからお前のところにいるんだろ。」

オルド「くそおっ、いてぇ」

セント「見せてみろ…完全に食われてるな…」

オルド「おいおい、おれもあんなんになっちまうのか??」

セント「わからない。とりあえず病院へ行こう。」