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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

仮想現実彼女

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  1. 1 : : 2016/12/08(木) 00:44:59
    お久しぶりです
    骨折以来でしょうか。
    あれからSSにはあまりかかわっていないつもりだったのです。が
    やはり衝動的に書きたくなりました。シナリオが頭にブンッっと
    入ってきたんですね~
    皆さん人生に一度や二度は甘酸っぱい恋をしませんでしたか?
    今回はしんな甘酸っぱい物語を少し幻想的で刺激的にしてみました。
    いつも作っていた進撃SSとは違います!(スレ消しました)
    おや?
    そろそろ今回の主役が目覚めるようだ。
    それでは高校生のちょっと変わった青春の始まり始まり~
  2. 2 : : 2016/12/08(木) 01:02:33
    ピピピピッピピピピッピピッ・・・・

    「んん・・ああぁ・・」

    ピピピッピピッ

    「ん・・・学校・・朝・・・・」

    いつもの目覚ましがなる。それこそ買った小学生当時は

    「やった!ママ!ありがとう!大事にするね!」

    なんて言って朝、ボタン押すのにすら慎重になっていたのに今じゃ

    ダンッ!

    で終わりなのだから笑えてしまう。

    「・・・フッ・・」

    不意に笑ってしまう、途端に誰かに聞かれたかと恥ずかしくなる

    「あぁあ、彼女ほし・・」

    誰にきかれるわけでもなくぼそっとこぼれる言葉には特に意味は

    ない。ただ単に彼女がいたら朝がたのしいだろう。なんてね。

    ああ、母さん?いない。ひとり身。酒癖悪くてさ。

    酒片手に買い物行くときにバスにひかれて、俺とつないだ手だけ

    が残って、ひじから先には無。ただの空間。景色があってそれこ

    そ透明マントから手を出したみたいだった。

    当然自分でやらにゃ死ぬ環境だったからある程度はできるけど

    肉親いなくて彼女いなくて。根暗で。

    皆から避けられる僕にとって学校は一番いやな場所。何でやって

    いるか?なんでだろ、自分でもわからない。

    ただ不意に彼女ができたら一人じゃないなんて思ったりするけれ
  3. 3 : : 2016/12/08(木) 01:15:05
    あぁ、無論俺に一人もお仲間がいないわけじゃない。

    義仁と和樹。小学校以来の親友、俺にとっちゃ兄弟。

    二人がどう思っているかは知らないけれど。

    いつも迎えにきてくれる。

    ほらきた。

    窓越しに二つ、影が映る

    「康祐~」

    「こーうーちゃんっ」

    ほらね?

    「今起きた、少し待って。上がっていく?」

    ドア越しに会話する

    「んーじゃそうする」

    どちらがいったかわからない。ただ確かにそう言った。

    「鍵、空いてるよ」

    ドアが開く

    義仁「おはよう康祐、味噌汁作れ。」

    ったく、俺は主婦かよ!

    義仁「どうせあと二時間あるんだ。いいだろ?」

    言え入って一言目がこれ?ま、作るよ。

    こいつらはいつも家で朝飯を食べる。俺を気遣ってんのかわから
    ないけど。

    最初だけ。コンビニ弁当とかかってきた。いま?義仁のやり取りでわかるだろ?

    和樹「こうちゃん!おれ!俺無視!?」

    「はいはいおはよ」

    和樹「ツメタッ!」

    騒がしい。

    「飯作ってくる」
  4. 4 : : 2016/12/08(木) 18:13:03
    義仁「ちょっと待った。」

    「なんだよ?味噌汁作ろうとしてんのに」

    義仁「それじゃポストに入ってたお前宛の封筒いらなのか?」

    ・・・・・・は?

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?

    はぁあっぁあぁああああああああああああああああああ?!

    なんで?なんで俺宛。もう何年も前から手紙なんてなかったのに!

    俺は握りかけたフライパンを置き急いでリビングへ向かった

    リビングでは義仁がひらひらと片手に握った封筒を揺らしながら、
    和樹がねっ転がりながら封筒を見つめていた。

    「み、みみ、見せてみろ!」

    俺は大切なものなのかも確かめず他人の前で封筒を開ける

    「なんだこれ・・?」

    『かそ・・う・・・げん・・じ・・つ・・し・・す・て・・む?』

    仮想現実システム!?
  5. 5 : : 2016/12/09(金) 14:32:55
    『仮想現実システムの会員になりませんか?
    愛や友情がほしい方必見!彼女もいいね!
    でも性格が・・・・・・・
    大丈夫!我々は仮想を現実にするもの。
    まずはお電話で!
    0120-384-683』
  6. 6 : : 2016/12/09(金) 14:40:01
    義仁「だってさ。どうする?かける?詐欺臭いけど。」

    和樹「面白そうじゃん!かけてみようぜ!」キャッッキャ

    人ごとだと遊んでるな・・・

    そう思いながら携帯を手に取り電話番号を入力する。

    ピッピッピ・・ピピ・ピピ・ピ・・

    プルルルル・・・・・

    「仮想現実システムにようこそ!こちらに転送します!」

    は?

    「え?ちょ?ま・・・んぐっ!」

    激しい頭痛に見舞われる

    和樹「こうちゃん!?ちょ、こうちゃん?!大丈夫?救急車呼ぼうか?」

    義仁「おい!おい!康祐しっかりしろ!おい!」

    二人の言葉がどんどん遠く・・まるで落ちていっているみたいだ。あぁこれが意識失うってやつ・・・死ぬのかな・・俺・・・・・
  7. 7 : : 2016/12/09(金) 19:03:29
    ___________________

    ん?ここは?真っ暗?

    ん?なんだあr((パッ

    急に明かりがつく、まぶしい。

    「ようこそ」

    「は?」

    「貴方はこの試験体に選ばれました。おめでとうございますぅ」

    いかにも媚を売りそうな女が出てくる。

    だけどなんか清楚で、それでいて可愛い。タイプ・・かもしれない
  8. 8 : : 2016/12/10(土) 11:47:00
    ん?彼女の動きが止まる。

    奥からほそぼそとした声が聞こえる。

    「君が梶浦君か?」

    「はぁ、なんすかここ、俺死んだんすか?」

    「まぁ誰もがそう思うじゃろうな」

    「んじゃ死んでないんすか?」

    「ちょっと待っておれ、そこから離れての。」

    少し後ろに後ずさる。

    リフトが下りてくる。

    脳天部分が禿げた中年男性が現れた。

    「ようこそ、ここは仮想世界。皆で言うテレビの中みたいなところかの?わしの名は片桐、ここで仮想について研究しておる」

    「あのよく、わからないんですが。」

    片桐「簡単に説明しよう。ここでは各々の好きな顔や体を生成、性格まで自由自在にできる、好きな子がいるけど片思い・・そんな子には好きな人の性格、体格をコピー、後はその子を好きになるようプログラミングするだじゃ。無論性格も変えられる。」

    聞いて思った。マジで仮想。

    「でも所詮仮想だけここだけじゃないすか?」

    片桐「心配するでない、なんのなんの、現実に作り出せるから仮想現実なんじゃ。要はその世界に同じ人が二人になるわけじゃな。」

    「犯罪じゃないんですか?ほら住民票とか・・・」

    片桐「現実に出す時点でしっかりとプログラムに組み込まれる、心配することは何もないんじゃがな、やはり一度テストしてみたくての、ひとり身の君にしたんじゃ。」

    「要はまわりとあまり関わりがない。まんがいち死んでも悲しむ人が少ない人が適用だったわけですね。」

    片桐「悪いが、否定はできない。だが一人が嫌だと思ってるのなら最高の機会じゃないか?」

    「何でそんなことまで知ってんだよ、いいぜ、なってやるよ。試験体に!」

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