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舞園「脱落者待機所、ですか?」戦刃「そうだね。」

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  1. 1 : : 2016/11/25(金) 12:16:13
    初SSです。
    以下の項目にご注意くださいませ。

    ※絶望的なまでにネタバレ

    ※恐らくキャラ崩壊

    ※見切り発車

    ※その他諸々注意

    でお願いします。
  2. 2 : : 2016/11/25(金) 12:17:15
    超高校級のアイドル舞園さやかは気がつくと謎の一室に立っていた。


    部屋の内装は白に統一されており、16人分の席とスクリーンと机があり、机の上には紙が一枚とリモコンらしき物が置いてある。




    舞園(えっ…ここどこですか…?
    確か私、桑田くんに逆に追いつめられ……痛っ)


    その瞬間どんどん脳内に記憶が戻っていく。

    自分が2年間過ごした希望ヶ峰学園生活の事も
    絶望が世界に蔓延したので自分達だけでも生き残るよう学園シェルター化計画を行なったことも
    そしてそれがあのコロシアイ学園生活の幕開けだったことも

    更に記憶失っていたとはいえ、コロシアイにいの一番に乗っかった上、殺そうとして逆に無残に殺されてしまった事も…




    舞園「…あ…あ…あああああ!!!…うわぁ…
    やっちゃった私、やっちゃいましたね私…
    うわぁ…恥ずかしい…穴があったら入りたい…というかもういっそ死にたい…」


    ???「もう死んでるんだけどね」


    舞園「!?」バッ


    戦刃「お疲れ、舞園さん」


    舞園「あなたは戦刃さん!戦刃さんも殺されたんですね……って、あれ?
    戦刃さんって黒幕側でしたよね?何で死んでいるんですか?」


    戦刃「盾子ちゃんに殺されちゃった」


    舞園「え」


    戦刃「見せしめとして盾子ちゃんに殺されちゃった…」シュン…


    舞園「Oh…」


    戦刃「打ち合わせだと、せいぜい足に一本グサーッで負傷するぐらいだったんだけど、なんかめちゃ刺さったから、流石に無理だったよ…」


    舞園「そ、そうですか…」


    舞園(き、気まずい…)


    戦刃「…でも、これで盾子ちゃんは絶望してくれているのかなぁ…そうだと嬉しいなぁ…ふふ…」


    舞園「そ、そうだといいですね…」


    舞園(何言ってんだコイツ…)


    舞園「まぁあなたにも色々言いたい事がありますが…その前にここはどこなんでしょうか?」


    戦刃「さぁ…?いわゆる死後の世界って奴なのかな…?」


    舞園「…それにしては狭すぎるような…
    …ん?この紙、何か書いてますね。」≫cheak≪


    舞園「えー…なになに。



    "この紙を読んでいる誰かへ

    ある程度察しはついているだろうけどここは死後の世界だよ。

    死んだ君達にはすぐに成仏してもらうのもいいんだけど、同じ同級生が行く末が気になる子もいるだろうから、生前の清算の為にもみんなには、このコロシアイ学園生活が終了するまではここで観戦してもらうことにするよ。

    お互い殺し殺されの仲で気まずいだろうけど仲良く観戦してください。

    全て終わったら迎えに来るね。

    PS.そこに置いてあるリモコンの電源ボタンを押せば、スクリーンが映るよ。

    席は死んだ順に奥から詰めて座ってね。



    希望ヶ峰学園理事長 霧切仁より"

    だそうです…。」


    舞園「つまりここは…コロシアイ学園生活の…脱落者待機所、ですか?」


    戦刃「そうだね。」


    戦刃「…それじゃあこのリモコンで電源をつけたら…」ポチッ


    舞園「あっ、映りましたね。
    おお、みんな映ってます…!ここは…体育館でしょうか?
    …うわぁ、戦刃さんの死体、グロテスク…」


    戦刃「大和田くん、学ランかけてくれた…優しいなぁ……」


    舞園「どうやら捜査開始したみたいですね…」


    戦刃「とりあえず座ろうか。」


    舞園「そうですね。」

  3. 3 : : 2016/11/25(金) 15:00:36
    以下の文章から「」は脱落者達の会話
    『』はスクリーンの音声とさせていただきます。



    舞園「うぅぅ…私の仕組んだトリックのせいで苗木くんがクロと疑われてます…
    ごめんなさい、苗木くん…!」


    戦刃(苗木くんかわいい…)


    戦刃「…ん?このリモコンよく見たら、ボタン1つ1つに名前が付いているね。」


    舞園「何のボタンでしょうか…?試しにアホ…じゃなくて桑田くんのボタンを押してみますね。」ポチッ


    ピッ


    桑田『…くそッ…!
    なんでこんな事になってんだよ…!!』


    舞園「わっ、さっきまで満遍なく写してた画面が桑田くんサムズアップに切り替わりましたね!誰得!?」


    戦刃「どうやらボタンを押すとそのボタンに書いてある名前の人中心に画面が切り替わるみたいだね。」


    桑田『そもそもあのアホ女があんな事をしなけりゃ…くそッ!
    舞園が…舞園があんなことをしなけりゃ俺は…俺は…』ガクブル…


    舞園「誰がアホ女ですか!このチャラ男アホ!!あんなあからさまなハニートラップ引っかかった癖に!」


    桑田『だァー!!!アイドルだから可愛いなー!とか一発ぐらいワンチャンあるかなー!とか考えてたらこれだよ!!
    ったくアイドルなんてロクなもんじゃねー!!』


    舞園「ま、まだ言いますか…!
    …よしっ、ちょっと一発あのアホ野郎をしばき回して来ます。」


    戦刃「どぉどぉ、舞園さん…アイドルのキャラが崩れてる崩れてる…だいたい私達死んでるからいけないし…
    …………。
    まぁでも、それでまんま殺されたのは舞園さんだよね……」


    舞園「うっ……!」グサッ
    「桑田くんの…超高校級の野球選手としての能力を忘れてました…
    …そうですよ。どーせ、私もうっかりなバカですよー…」ズーン…


    戦刃(拗ねた舞園さんかわいい)

    戦刃「あっ、苗木くんだ。」

    舞園「!!」バッ



    苗木『あっ、桑田くん!』


    桑田『…うおっ!?な、なんだ苗木かよ。』


    苗木『そんなところで何してるの?』


    桑田『えっ、あ、いや…あー…いやな、これさどうにも変だなーって思ってよ…』


    苗木『えっ?……あれ…?ボクと舞園さんの看板が入れ替わっている…?』

    苗木『………』




    舞園「あ、あぁぁ……苗木くんが…苗木くんが看板に気がついちゃいました…」


    戦刃「…嫌なの?」


    舞園「だ、だってこれに気づいていっちゃったら…私が苗木くんを騙して嵌めようとしてたのがバレちゃうから……」


    戦刃「でも…これを解かないと苗木くんがクロにされて、桑田くん以外みんな死んじゃうんじゃ…」


    舞園「そ、それも嫌です…!
    あぁぁ…私はどうすれば……!」アタマカカエ


    戦刃「……見守るしか…ないんじゃないかな。」


    舞園「うぅ〜………」


    戦刃「………」
    (気まずい…。苗木くんのチャンネル変えよう…)ポチッ


    舞園「シャワールームですね。」


    戦刃「舞園さんの遺体も大概痛々しいよね…」


    舞園「うーん…自分の遺体を見るって変な気分ですね。」


    戦刃「だよね。」


    苗木『舞園さん……絶対に君を殺した犯人を見つけるよ…
    それが今のボクにできる唯一の事だから…』


    舞園「な、苗木くん…」トゥンク…


    戦刃(苗木きゅんマジ天使……)トゥンク…


    苗木『…あれ?これは…血文字?』


    舞園「あっ!私が残したLEONのダイイングメッセージですよ!
    ふっふっふ…あーっはっはっ!あのアホ野郎、あれには気づかなかったみたいですね!
    やったー!!これで勝つる!!」


    苗木『…11037…?どういう事だろう…』


    舞園「」


    戦刃「まぁ普通にそう読むよね…」


    舞園「違うんです苗木くん…そう読むんじゃないんです…」


    苗木『…………』


    戦刃「考えてるね。」


    舞園(気づいて…!!)


    苗木『…他のところも調査しないと』


    戦刃「諦めたね。」


    舞園「ガッデム!!」


    ≫厨房≪


    朝日奈『って事で包丁を持ち出したのは舞園ちゃんで間違いないと思うよ』


    苗木『そ、そうなんだ…』

    苗木『……』


    舞園「あわわわ…」


    ≫視聴覚室≪


    苗木『これが…舞園さんのDVDの内容…』

    苗木『これを見た舞園さんは…』

    苗木『舞園さんは…』

    苗木『……』クッ


    舞園「あ、ああ…」
    舞園「」チーン


    戦刃「これがいわゆる…あっ(察し って奴なのかな…」


    \ピンポンパンポーン/

    モノクマ『えー…そろそろボクも待ちくたびれたのでそろそろ始めちゃいますか?
    お待ちかねの学級裁判を!』


    戦刃「あっ始まっちゃうね」


    舞園「始まっちゃいますね
    クロを当てればクロがおしおき、クロを外したらクロ以外おしおき…でしたっけ?」


    戦刃「そうそう」
  4. 4 : : 2016/11/25(金) 18:34:26
    面白そう!
  5. 5 : : 2016/11/25(金) 19:26:38
    ≫エレベーター前≪


    戦刃「案の定だけど苗木くんが集中放火を受けてるね。あの石丸くんでさえほぼ決めつけてるよ。」


    舞園「うわぁ…」ハラハラ
    舞園「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」


    戦刃「が、頑張れ…苗木くん…!」


    舞園「頑張ってください…苗木くん…!」


    ≫学級裁判 開廷≪


    舞園「へー…でもすごいですね。
    こんな立派な学級裁判場があったなんて知りませんでした。」


    戦刃「そうだねー…。」


    舞園「そうだねー…ってまた他人事のように言って〜!黒幕側だった戦刃さんもしっているんでしょ?」コノコノォ


    戦刃「え、いや、ホントに知らないよ」


    舞園「もー…なんでそうやって嘘つくんですかー!もうお互い死んだんだから、いいじゃないですか!
    腹を割って話しましょう!戦刃さん!」


    戦刃「と言われましても…」


    舞園「………」ムムム…


    戦刃「………」


    舞園「……え、ホントに知らないんですか?」


    戦刃「……(コクリ」


    舞園「黒幕側なのに?」


    戦刃「盾子ちゃんが「お姉ちゃんは絶望的に頭脳労働で役立たずだから、私が全部やるよ。」って言ってくれて…
    盾子ちゃん、私に気を遣ってくれたのかな…ふふ」


    舞園(…安定の残念さ、ですね。)


    モノクマ『えー…それはこの学級裁判場が最大16人収容可能ってだけ。深い意味はないよ。』


    戦刃「おお、上手く避けたなぁ…さすが盾子ちゃん。」


    舞園「でも実際問題なんで江ノ島さんはもうひと席分の席を用意したんですかね?
    そんなの用意したら、16人目の高校生がいるって霧切さん辺りに勘付かれちゃうんじゃ…」


    戦刃「それ込み、なんじゃないかな。
    気づかれた時はあの席に登場…みたいな」


    舞園「なるほど、ステージみたいなものですね。」


    苗木『それは違うよ!!』


    戦刃「苗木くんのそれは違うよ!…可愛い…!」


    舞園「それな」


    学級裁判が進むにつれ…


    苗木『なんやかんやでキッチンから包丁を持ち出したのは舞園さんだったんだ…!』


    他数名『ナ、ナンダッテー!?』


    舞園「あばばば…」


    霧切『彼女の部屋のメモ帳からこんな物が浮かび上がったわ…恐らく犯人を呼び寄せる為の手紙でしょうね。』


    他数名『ナ、ナンダッテー!?』


    舞園「ブクブク…」


    苗木『つまり犯人を呼び寄せる為に舞園さんは自分とボクのネームプレートを変えていたんだ…!』


    舞園「」チーン


    戦刃(あっ、これはトドメですわ)


    不二咲『で、でも…どうして舞園さんはわざわざそんな事したのぉ…?』


    舞園「あ、まだバレてない…!やめて…これ以上推理しないでください…!」


    霧切『それは彼女がある人物を部屋に呼んでから起こった事に関係するでしょうね…』


    舞園「や、ヤメロォ…!」


    葉隠『模擬刀の先制攻撃だべー!』
    苗木『それは違うよ!』

    ………

    石丸『…で模擬刀を奪われた彼女は、模擬刀の一撃で手を骨折、そして…包丁でトドメを…!』ブワァッ
    霧切『いいえ、彼女が模擬刀で応戦したとは考えられないわ。』

    ………

    石丸『な、なるほど…む?つまり包丁で模擬刀に傷をつけたのは…』
    苗木『ま、舞園さん…』

    一同『ネームプレートの件も彼女の策略だったということですわね』『そこまで計算に入れて…?』『マジかよ…』『なんということだ…!』『うわー…恐ろしいべ…』ザワザワ…


    舞園「\(^o^)/」


    戦刃「(肩ポン)」


    苗木『い、いや…!そんなワケないよ!!
    彼女がそんなことするワケ…!』


    舞園「あああ…!やめて苗木くん!良心が痛いです!」


    戦刃「あっ、そうこう言っていると苗木くんが例のダイイングメッセージの話をし始めたよ。」


    舞園「!!
    そうでした!それが残ってました!
    ひっくり返して!」


    霧切『…時計回りでひっくり返して…』


    舞園「そうそれ!!それです!!」


    苗木『桑田くん…犯人は君なんじゃないかな?』


    桑田『な、なななっ!!?』


    舞園「キターーー!!きましたきました!
    来ましたよ戦刃さん!!」ユッサユッサ


    戦刃「わ、わわ分かったから揺らさないで…よ、酔う…!」ウェプ…
  6. 6 : : 2016/11/25(金) 20:25:16
    仁さんなんちゅー待機室用意
    してるんだよw
  7. 7 : : 2016/11/25(金) 21:05:53
    桑田→ちーたんまで間が空くのがかわいそうだなw
  8. 8 : : 2016/11/25(金) 21:30:53
    そこから暫くして…


    桑田『……アポ?』


    舞園「久々に見ましたね。桑田くんのアポ顔。」


    戦刃「修学旅行で風呂覗きがバレて大神さんに追い詰められていた時以来かな…」


    舞園「懐かしいですねー…(しみじみ」


    戦刃「あっ、桑田くんが投票でクロに決まったみたいだよ。」


    舞園「桑田くん……あれ?ということはこの後桑田くんはコッチに来るんですか?」


    戦刃「まぁオシオキが滞りなく進めば」


    舞園「え、ええ…どうしましょう…?すごい気まずいんですが…」


    戦刃「うーん………頑張って」


    モノクマ『では張り切って参りましょう!オシオキターイム!』
    桑田『いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』


    舞園「あああ、言ってるそばから…
    うわっ、なんか桑田くん引っ張られていきましたよ?怖っ!」


    戦刃「えーっと、確か桑田くんのオシオキは…千本ノックだね」


    舞園「えっ、なんかもっとこう一般的な処刑じゃないんですか?
    うわっ、なんか括りつけられましたよ桑田くん
    ……えっ、嘘、キャァァァァ!!」


    戦刃「原案は聞いてたけどエゲツないなぁ…フェンリルにもこんな処刑方法はなかったよ…」


    舞園「く、狂ってます…
    あぁ…桑田くんがどんどん潰れていきます…ウェプッ…」


    戦刃「あっ、エチケット袋ならあるよ」


    舞園「ど、どうも…」オロロロロ…


    戦刃「やっと終わったね。…うわぁ、見る影もないね…」


    舞園「あなたの妹さんはどういう頭してるんですか…常軌を逸してますよ…」


    戦刃「いやぁ、それほどでも…」


    舞園「褒めてませんよ!」


    オシオキから、暫く経って…


    戦刃「…それはそれとしてみんなショックで立ち尽くしてるね…」


    舞園「それはあんな物を見たらそうなるでしょう…」


    戦刃「あれ?苗木くんと霧切さんが何か話してる…リモコン、ポチッと」


    霧切『苗木くんのことがどうでも良かったのなら、ダイイングメッセージなんて残さなかったんじゃないかしら?』


    舞園「…そんな解釈…なんだかライバルに塩を送られた気分です…」


    戦刃「実際どうだったの?」


    舞園「…どうだったんでしょう?私にもわかりません。」


    戦刃「そうなんだ…」


    霧切『そういえば、ついで聞いておきたいんだけど…なんでさっき私が舞園さんの話をするとわかったの?』
    苗木『それは…』


    舞園(……あぁ、分かった
    つぎに苗木くんがいう言葉が)


    苗木『エスパーだから』
    舞園「エスパーですから…ですよね、苗木くん」


    霧戦『「え…?」』


    苗木『冗談…ただの勘だよ』


    戦刃「す、すごい…!なんで苗木くんがそう言うって分かったの?」


    舞園「ふふっ、私もただの勘です」


    戦刃「………?」
  9. 9 : : 2016/11/25(金) 21:33:26
    一方、スクリーン部屋の外ではオシオキを終え、霊として来た桑田がいた。
    桑田も同様記憶を取り戻し、中から聞こえる声に全てを把握していたのである。


    桑田(うっわ〜…入りづれェ〜…
    え、何この空気。ゼッテー中で舞園ちゃんがいるじゃんか…!
    スゲーヤなんスけど!!!)


    舞園「……それにしてもいつまでそこにいるつもりですか?桑田くん」


    桑田「ヒィッ!!?」
    (な、なんでバレたんだ!?声1つあげなかったのに…!!)


    戦刃「私は気配でさっきから気づいてたけど…よく気づけたね、舞園さん」


    舞園「私、エスパーですから。」


    桑田「ってただの勘かよ!!!」バンッ


    舞園「」ニコリ


    桑田「」アポ


    戦刃(南無三)


    桑田「あ、あのえーっと…」


    舞園「…………」ゴゴゴ


    桑田「ま、舞園ちゃん…?」


    舞園「………」ゴゴゴ


    桑田「あの…えーっと…」


    桑田「マジッ!スンマセンっしたー!!」ドゲザッ!
    舞園「ごめんなさい!!」ペコリ


    戦刃「………」


    舞園「………」


    桑田「……へ?」


    舞園「……え?」


    桑田「え、今…舞園ちゃん何つった…?」


    舞園「え、えぇと…ごめんなさい、と。」


    桑田「…アポ?」


    戦刃(このタイミングで使うんだ。アポ顔。)


    桑田「はい?どーゆーこと?
    なんで舞園ちゃんが俺に謝るんだよ!?
    や、確かに舞園ちゃんが俺を誘わなきゃ…ってことはあるけどよ
    …というか実際問題、一方的に責められたら俺はそれを引き出しに舞園ちゃんを罵倒しようとしてたっつーか…」


    舞園「おっしゃる通り、それは否定できない事実です。私が黒幕の動機に引っかからなければ…桑田くんを殺そうとしなければ、私達2人共死ななかったんです。
    ぶっちゃけ殺されてここに来た段階では、桑田くんが100悪いってなってたんですけどね…
    …本当にごめんなさい…」


    桑田「あー…えーっと…うわ、予想外な方向になったから何て言えばいいのかわかんねーだけど……あーもう…!」


    舞桑「…………」


    戦刃(どうしよう気まずい…
    こういう時は…戦場なら膠着状態になると、何かしらの火種を起こすよね…
    何か火種になりそうな言葉…うーん…

    そうか!わかったぞ!≫解≪)


    戦刃「…アホ女」ボソリ…


    舞園「…あ!あーー!!
    そうです!誰がアホ女ですか!!
    桑田くんもアホチャラ男のくせに!」


    桑田「………はぁ?
    え、なに、急にどうしたんだよ?」


    舞園「私達ちゃーんと見てましたからね!そこのモニターで!桑田くんが私のことをアホ女って言ってた事も!」


    桑田「うげっ…えーっと、あれは言葉のあやっつーかさ…はは」


    舞園「なんですかそれ!…前々から思ってましたけど、桑田くんって言葉に説得力ないですよね。こうして死ぬまでチャラチャラしてたから、仕方ないかもしれませんけど」


    桑田「え、えーっと…ま、まぁまぁ落ち着けって舞園ちゃん…」


    舞園「いーえっ!落ち着いていられませんよ!だいたい生前の学園生活の時から、芯がないというか…もっとしっかり男らしくしてください!恥ずかしくないんですか!?」


    桑田「………。
    …さっきから……」ボソリ


    舞園「なんですか!?」


    桑田「さっきから黙って聞いてりゃ言いたい事言いやがってこのアホ女!!だいたいお前が先走りしなかったらこんな事になってねーんだよ!」


    舞園「なぁ!?…く、桑田くんに何がわかるんですか!私は1秒でも早く一瞬でも早く外の世界に戻って仲間と共にアイドルとして戻らなければいけなかったんです!!」


    桑田「だからってそれで人殺ししたら元も子もねーだろうが!アホなの?ねぇアホなの??常識的に考えて人殺しはねーだろうよ!!」


    舞園「あーはいはい、桑田くんはそうですよね。桑田くんは野球にも音楽にも女性にも適当だから、そんなのだから私に対してそう言えるんですよね。軽いんですよね何もかもが!」


    桑田「人殺しするほどの重さになるなら、紙以上のペラッペラな軽さの方がいいに決まってんだろうが!逆ギレしてんじゃねーぞ!」


    舞園「私の覚悟がわからないくせに…!私がどれだけ苦労してアイドルになったかわかりますか!?そんな私の前で軽くミュージシャンになるなんて…調子に乗るもいい加減にしてくださいよ!!」


    桑田「な、なな!?そ、そんなん言われたって…だ、だいたいそんなのただの八つ当たりじゃねーか!!俺が俺の人生をどう生きようがオメーには関係ねーだろうがよ!」


    舞園「えーそうですよ!無関係ですよ!!でもなんだか腹が立ったんですよ!!」


    桑田「開き直るのかよ!!だいたいオメーはそーゆーとこが……」


    戦刃(これは長くなりそうだなぁ……)
  10. 10 : : 2016/11/25(金) 21:54:08

    戦刃(2人が口喧嘩を初めてから、数分経った。
    暫く経って口喧嘩で疲れたのか、それとももう罵倒する言弾がないのか、2人はまた黙りこくった。…肩で息しながら)


    舞園「はぁ……はぁ……」


    桑田「ゼェ……ゼェ……」


    戦刃「はい、お疲れ様」つミネラルウォーター


    桑田「お、おぅ…さ、サンキュー…」


    舞園「あ、ありがとうございます…でもこれどこから出したんですか…?」


    戦刃「なんかね、スクリーンの裏手の方に冷蔵庫があって、そこに入ってたよ。」


    舞園「そ、そうですか……はぁ…」

    \ゴッキュゴッキュ×2/

    桑田「あー………生き返る…!…なんか思いっきり叫んだらスッキリしたわ」


    舞園「私も…ふふっ…変な感じですね。」


    桑田「あー…確かにな。生きてる時は舞園ちゃんにこんな声張り上げた事もなかったっけ?」


    舞園「なかったです。桑田くん、私にはずーっと軽い感じでしたから。
    なんだか一歩引いてる感といいますか……」


    桑田「えー!!全然引いてねーっての!常にグイグイだっつーの!!何ならさ、今からでも…!」


    舞園「調子に乗らないでください」ニコリ


    桑田「アッハイ」


    舞園「…………」


    桑田「………あ、あのさ。」


    舞園「待ってください!」


    桑田「!!」


    舞園「……あの、私からこういう風に切り出すのはズルいとは思うんですけど。
    今回はお互いが悪かったって事で、ここで打ち止め…でもいいですか?」


    戦刃(やっとこのくだりも終わるなぁ…
    長かった……)


    桑田「…………ダメだ」


    戦刃「えっ」


    舞園「………そう、ですよね。ごめんなさい、流石に虫が良すぎますよね。じゃあどうすれば…?」


    桑田「…この件にカタをつけるなら、俺のことを一発殴(ぶはっ!!」ズッテーンコロロン


    戦刃(その時見事に舞園さんの右ストレートが桑田くんの顔面に決まった。ほぼ食い気味に殴ったけど大丈夫なのだろうか…)


    桑田「……って、ちょ、ちょっと!殴るの早すぎねェ!!?まだ俺言い切ってなかったんすけど!!」


    舞園「だって殴ってくれって言いそうだなって思ったんですから、そりゃ殴りますよ。」


    桑田「…いや、言おうとしたけどよ。
    なんでわかったんだよ?」


    舞園「…敢えて聞いてます?」ニコリ


    桑田「…敢えて聞いてる。」ニヤリ


    舞園「私、エスパーですから」


    戦刃「言うと思った。」


    桑田「もはや代名詞だよな。」


    3人「ぷっ……あっはっはっは!」


    桑田「はい!じゃあこれで一区切りな!
    舞園ちゃんもこれ以上ごめんとか言うなよー?」


    舞園「言いませんよ!」


    戦刃(雨降って地固まる…って奴だね)


    桑田「つかさ、しみじみしてっとこわりーんだけど…だいたいオメーの妹がこれの原因だろうがよ!!」


    戦刃「……は!忘れてた…!」


    桑田「忘れてたの!?」


    舞園「戦刃さんらしいですね…」


    桑田「らしいっておまっ…
    あー…アホらし。もういいや、もう死んじまったんだし、細かい事を気にしてもしゃーねーわな。仲良く観戦するとすっか…」


    戦刃「私が言うのもなんだけど…
    だいぶ軽いね。」


    桑田「俺は常に前だけ見てる男だからな!」


    舞園「物は言いよう、ですね。」


    桑田「いいの!俺がそう決めたんだから!早く続き見ようぜ!」


    戦刃(なんだか妙な感じ……本来なら2人がかりでボコボコにされても文句言えないのに…(もちろん返り討ちにできるけど)
    ……盾子ちゃんはこれからどれくらいみんなを殺すんだろう…どれくらいみんなを絶望させるんだろう…
    …今まで気にも留めなかったが、こうして死んだ今はどこか胸につっかえてる…そんな気分。
    …このまま続きを見てれば、このつっかえが何なのか、それが分かるかもしれない。)


    桑田「なぁ、舞園ちゃん、これ早送りできねーの?あいつら寝顔を見ててもつまんねーだけど」


    舞園「DVDじゃないんだからそんなのできるわけないじゃないですか…まったく」


    戦刃「…………。
    まぁ、いいか」

    戦刃むくろは引き続き、最愛の妹が引き起こしたコロシアイ学園生活を見届ける事にした。




    第1章:イキキレ…なかったけど 完



    桑田「まぁ、完っつっても俺らは普通に見続けてるから区切りとかはないんだけどな。」
  11. 11 : : 2016/11/25(金) 21:57:15
    >>4

    ありがとうございます!
    この通りgdgdな行き当たりばったりで書いてますが、頑張って書ききれるように頑張ります!

    >>6

    仁「こうやって死後の世界でみんなの姿を見届けるのも、良い勉強…いや勉強とはまた違った成長が得られると思ったからね。」


    舞園「死んでるから成長も何もないと思うんですが…」


    仁「ははっ、参ったな。一本取られたよ。」
  12. 12 : : 2016/11/26(土) 18:35:54
    仁さん側に大亞とか物語開始時点で死んでた人はいますか?
    居るなら誰が居ますか?
    面白いです。応援してます。
  13. 13 : : 2016/11/26(土) 18:35:56
    モノクマ『イッチ ニー サン シー!』

    石丸『イチッ ニッ サンッ シーッ!』


    モノクマ『さらに強く上下に、曲げ伸ばしましょーう!
    ほらニー ニッ サンッ シー!』


    戦刃「ニー ニッ サン シー!」


    モノクマ『サン ニッ サン シー!』


    桑田「サン ニッ サン シー…」


    モノクマ『ヨン ニッ サン シー!』


    舞園「ヨン ニッ サン シー…」


    桑田「…で、俺らは何で…ハッ…一緒になって……ラジオ体操してんだ?」


    戦刃「何事も…フンッ…事前準備が…ソイッ…大事だから……」


    舞園「ンー…まぁ確かにこうして体を動かすのって大切ですよね。健康です。」


    桑田「まぁ俺らは死んでるんだけどなー…」


    舞園「いいじゃないですか、確かに死んでいるから体に変化はないかもですが、じっとスクリーンを見続けてたら気持ちまで参っちゃいますよ。」


    戦刃「そういうこと、どうせ私たちはここからこれを見てることしかできないんだから、こういう風に体を動かすのは大切」


    桑田「まぁそうなんだけどよー…あー…野球してー…」


    舞園「ミュージシャンとか言っててもやっぱり野球が好きなんですね。」


    桑田「まぁな、もう嘘ついても仕方ねーし…つってここには場所も道具もできねーけど」


    舞園「んー…でも頼めば出してくれるんじゃないでしょうか?ベッドみたいに」


    桑田「そうかねー…?」


    戦刃(あの後、学級裁判が終わり、生存しているみんなは程なくして就寝へとついた。
    みんなの眠っている映像を見ても暇だし、自分達も寝たいと桑田くんがぼやき出すと、いつの間にか壁だったところに扉ができていた。
    扉の先に進むとそこは大部屋はだった、布団が…なんかこう…バーっと敷かれていた。
    どうやら雑魚寝ではあるが、寝る事ができるようだった。
    という事で私達は一旦寝た。
    ぶっちゃけ霊体だから眠気も何もなかったけど……
    で、目を覚ましてこっちの部屋に戻ったところ盾子ちゃんもといモノクマがラジオ体操をしていたので一緒していた…)


    桑田「なーに、黙りこくってるんだよ。」


    戦刃「前回のあらすじ…?」


    桑田「なんだそりゃ……つーかあっちは二階に上がれるようになったっぽいぞ」


    舞園「えーっと…確か二階には図書室とかプールとかがありましたっけ?」


    戦刃「プールかー…水泳の授業でみんなで泳いだよね。」


    舞園「ふふっ、そうそう。それで私や霧切さんが休んでたところを先生が写真撮ったりなんかして」


    桑田「そーそー!あの写真の舞園ちゃんのスク水エロかわいかったよなー!!葉隠と一緒にずっと見てたわー!グラビアのビキニとかもいいけどあれはあれでー……」ハッ!


    舞園「……」ニコリ


    桑田「」アポ


    舞園「………」シャキーン


    戦刃(その時確かにどこかともなく模擬刀が舞園さんに手に握られていた。
    …舞園さんから生えて来た…??)


    桑田「…え、ちょ、どこからそれ出したの舞園ちゃん……?」


    舞園「………」ユラーリ


    桑田「ちょまっ…ま、待って!舞園ちゃん!落ち着け!」


    舞園「…態には……」


    桑田「へ?なんて?」


    舞園「変態にはっ!模擬刀の先制攻撃です!!!」ダンッ


    桑田「アポーッ!!」グハーッ!


    戦刃「面一本、見事の太刀筋だね…」パチパチ


    桑田(言ってる場合か…とか心でツッコミしつつ、暗転していく………
    あぁ…アイドルの面の一筋…超イテェ…


    ……気絶しているのにちゃんと意識がある。多分死んでるからだろうなー…
    そんな中、走馬灯のような物が流れる。……ん?ってちょっと待てよ!何で死んでんのに走馬灯流れてんだよ!!!

    …………

    流れる走馬灯、それは大概野球してる俺だった。
    チームの奴らに囲まれて、憎まれ口を叩き叩かれ、そんで勝った時にゃワーッと盛り上がってんの…
    …………
    うっわ、なにこれすげー恥ずかしいんだけど…
    めっちゃ野球好きじゃん…俺…


    やっぱ…死ぬ前にもうちょい野球したかったなー………)

    ……………………
    …………………
    ………………
    ……………
    …………
    ………
    ……
  14. 14 : : 2016/11/26(土) 18:40:30
    >>12

    ありがとうございます!
    すみません!>>1の通り、完全見切り発車で書いておりますので、自分でもどういう風に誰が出るのかを完全把握しておりません!汗
    もしかしたら…と期待せずにお待ちいただければありがたいです…汗
  15. 15 : : 2016/11/26(土) 18:56:29
    ありがとうございます!
  16. 16 : : 2016/11/30(水) 21:40:10
    更新待ってます!
  17. 17 : : 2016/12/01(木) 05:22:03
    更新待ち
  18. 18 : : 2016/12/01(木) 10:13:51

    桑田(ん、ここは…雑魚寝部屋か。…確か俺は…あー…そうだった、模擬刀だ。
    …とりあえず戻るか。)


    桑田「…ふぁぁ……あー…よく寝た……おっす…あのよ、ここってどこだっけ?」


    戦刃「あの世だよ。」


    桑田「………はぁ…
    ですよねー…死んでますよねー」


    戦刃(ダジャレ無視された…)


    舞園「あっ、桑田くんおはようございます」ニコリ


    桑田「あ、あぁ…オハヨウゴザイマス…
    あの舞園ちゃん、まだ怒ってる…?」


    舞園「何の話ですか?」スットボケ


    桑田「あぁ、えーっと…いやナンデモナイっす
    …にしても…」
    桑田(舞園ちゃん、どっから模擬刀を出したんだか)


    舞園「桑田くんを思いっきりしばきたいと思ったら出ました♪」


    桑田(…エスパーめ)
    桑田「…ふーん、じゃあ俺らが「これ欲しい」って思ったら、ボワッとソレが出てくんの?」


    戦刃「多分そうだと思う。横の雑魚寝部屋みたいな感じで」


    桑田「へー…」


    戦刃「で、まぁ気絶してた桑田くんに報告なんだけど」


    桑田「なんだよ」


    戦刃「あれから一晩経ってね、今朝食会って感じ」


    桑田「そんなに経ってたのかよ…」


    舞園「それでですね。十神くんが行方不明と石丸くんが報告して、仕方なしにみんなで大捜索中…って感じです」


    桑田「ふーん…で、その十神は一体どこにいるのやら…と」トガミポチッ


    戦刃「なんだ、図書室で本を読んでいるだけだね」


    桑田「アイツらしいな。あの頃も授業抜けて図書室で本を読んで……ん?なんかボソボソ言ってんな…」


    十神『……ククク…なるほど、こういう手法もあるのか。これは使えるかもしれんな、だがまだ足りん。
    俺に相応しくするためにもう一工夫加え、完璧なトリックにしなければな…』ニヤリ


    舞桑「うわぁ…」ドンビキ…

    戦刃「…??」


    桑田「何こいつ気持ち悪!!独り言でなんか言ってんなー?って思ったら、殺人計画でニヤニヤ独り言かよ!気持ち悪!気持ち悪ーよ!こいつ!!」


    舞園「私も大概桑田くん殺害のために色々と1人で考えてましたが、これは引きます…!ドン引きです!!なんで1人でニヤニヤしてるんですか…!?」


    \ガララッ/


    苗木『十神くん!?こんなところで何をしているの!?』


    十神『クククk…………ゴホン。
    釣りをしているように見えるか?』


    桑田「おい誤魔化したぞコイツ、今1人笑いを誤魔化したぞコイツ」


    戦刃「苗木くんの声でゾロゾロ集まってきたね。」


    十神『ーで、俺はトリックを練ってたんだ。せっかくのゲームだ。本気を出さねばつまらんだろう?』云々


    舞園「正直に話すんですね…堂々と」


    桑田「堂々しすぎだろ」


    不二咲『こ、コロシアイなんて…ダメだよぉ!』
    十神『何言ってんだこの甘ちゃん』云々
    大和田『弱い者イジメしてんじゃねー!!』
    十神『吠えるなプランクトン』云々

    ※ぶっちゃけ台詞覚えてないので、云々とつけて誤魔化す手法


    桑田「解説しなくていいから…
    で一先ず十神が去ってひと段落…と
    にしても、なんか十神の捻くれ具合ヤバくね?」


    舞園「ですね。入学当初から傲慢かつ唯我独尊タイプで、御曹司という肩書きじゃなければ人として最低ランクの性格ではありましたが…」


    桑田「舞園ちゃん言い過ぎ…」


    舞園「それとしても、こんな風に人を煽ったり、危機的状況でニヤニヤしているようなクズではなかったと思います。
    どうしたんでしょう…?」


    戦刃「それは多分…
    コロシアイゲームという状況楽しんでいるというのもあるんだろうけど、それ以上に必死なんじゃないかな…?」


    桑田「必死…?」


    戦刃「うん、彼は自らを超高校級の完璧と思って、信じている…だからこんなゲームで敗北するなんてあり得ない。十神家の次期当主という肩書きの大きさが彼を歪ませている…」


    舞園「な、なるほど…」


    桑田「おめーよくそこまで分析できたな…
    ちょっと見直した。」


    戦刃「って盾子ちゃんが言ってた。」


    桑田「と思ったらこれだよ!!…ったく、にしてと面倒くせーな十神の奴
    こんなコロシアイなんて異常な状況なんだからよ、プライドとか立場なんか捨てろよな」


    舞園「でも少し十神くんの気持ちも分かります…私もアイドルとして立場を考えたら、あの状況…いても経ってもいられませんでしたから…」


    桑田「……あー…まぁ色々あるよな………うん」


    舞園「…!…ご、ごめんなさい。桑田くんに言う事じゃないですよね…」


    桑田「……いいっていいって、気にすんなよ。もう終わった事だしよ
    ……わりぃ、ちょっと横でまた寝てくるわ。
    なんかあったら教えてくれよ。」


    舞園「あ……は、はい……」


    戦刃「おやすみ」
  19. 19 : : 2016/12/01(木) 11:15:48
    戦刃(その後すぐに何か起こるということもなかった。先の朝食会は十神くんとのやりとりで無くなり、各々が自由時間を過ごしている様子を見ていた。)


    舞園「………」


    戦刃(舞園さんはまだ黙っている。私にはよくわからないけど、一度仲直りしたとはいえ、まだ何かしらの確執…?的な物が残ってるのかな…)


    舞園「……あの」


    戦刃「?」


    舞園「すみません、気を遣わせてしまって…」


    戦刃(…エスパー)
    戦刃「いいよ、そもそも私達が仕組んだ事でこうなってるんだし」


    舞園「それはもう死んだ事なのでいいんです…私はそれよりも……
    ………。
    私…あんな風に桑田くんと仲直りって…あれで踏ん切りがついたと思ったんですけど、やっぱりそれでも…
    頭の中で時々チラつくんです。「私は人を殺そうとした」とか「桑田くんが私を殺した」とか」


    戦刃「………」


    舞園「だからさっきみたいにちょっとふざけたり明るく振舞ってたりしても、それは演技で…
    前みたいには完全に笑いきれないんです…」


    戦刃「………」


    舞園「……ごめんなさい。こんな事ブツブツ言ってたら桑田くんにも戦刃さんにも悪い、ですよね。」


    戦刃「私は…」


    舞園「…?」


    戦刃「私は超高校級の軍人、それこそ何人もの人を殺してきた。今こそ何とも思わなくなったけど、初めは舞園さん達と一緒の気持ちだったと思う」


    舞園「………」


    戦刃「だからその…えっと、人をいっぱい殺せば慣れてくるとかそういう事を言いたいんじゃなくてね。
    その…まぁ、時が経てばその気持ちも風化してくる…それは許していい事じゃないだろうけど…なんていうかその……」


    舞園「ふふっ…ありがとうございます。戦刃さん。」


    戦刃(…励ませたのかな、今の励ましにもなってないような言葉で…)


    舞園「うーん…私も少し寝てきますね。」


    戦刃「え、あ、うん…」


    戦刃(……そうして舞園さんも雑魚寝部屋に行った。それからぼーっとモニターを見ている。
    どうすればあの2人のよく分からない何かを取り除けるかな…なんて考えているとある映像が私の目に映った。)

    戦刃「こ、これだ…!」


    ………


    舞園「男の?」


    桑田「約束ゥ?」


    戦刃「そう!」フンスッ


    桑田「や、寝起きでドヤ顔でそう言われても訳がわからねーから…」


    舞園「…あの、戦刃さん、どういう事なのか説明してもらってもいいですか?」


    戦刃「実は…」


    …………


    戦刃(なんか良い方法はないかなー…
    と、そろそろ朝食会の時間だね…)ポチッ


    大和田『ー!わかった、じゃあ男の約束すんぞ。』

    不二咲『男の…約束…?』

    大和田『俺は怒鳴ったりしねェから、お前も、もう泣くな!これが男の約束だ、いいな?』

    不二咲『う、うん…えへへ…』


    戦刃「こ、これだ…!」


    …………


    戦刃「…というわけです」


    桑田「なるほどなー…ってなるか!!意味わかんねーよ!」


    戦刃「だ、だから、男の約束でお互い絶対コロシアイの事は気にしないって事にすれば…」


    桑田「アホか!」


    戦刃「ダメかなぁ…?」


    舞園「…ぷっ…もう戦刃さんには敵いませんね」


    戦刃「…?それはまぁ…軍人だしね」


    桑田「そういうこっちゃねーと思うぞ
    ま、わかるわ。舞園ちゃんの言うこと。
    かなわねーよ」


    戦刃「???」


    舞園「うーん…あれだけ笑って仲直り!ってなったのに、やっぱり引きずっちゃいますね」


    桑田「そういうもんじゃね?俺だって一区切り!とか言ってて気にしてるしよ」


    舞園「そういえば苗木くんが…私や桑田くんの死を乗り越えない、引きずっていく…って言ってました。」


    桑田「アイツらしいなー…」


    舞園「ですね。苗木くんらしいです。」


    戦刃「なんだかよくわからないけど、わだかまりはなくなった…のかな?」


    桑田「ぶっちゃけ舞園ちゃんも俺も、恨みつらみや罪悪感も消えてねーよ」


    舞園「そうですね。でもまぁ、それでいいと思います。」


    桑田「我ながらメンドクセーとは思うけどな」


    舞園「私もです。ふふっ」


    戦刃「そっかー…」モニターチラ見


    苗木『…それでどういう勝負するの?』


    大和田『あぁ、決まってんだろ!?漢の勝負といえば我慢比べだ!』


    石丸『では新たに解放された風呂場へ行こう!あそこにはサウナがあったはずだッ!』


    大和田『オゥ…上等だゴラァ!!』


    苗木『はは…』



    戦刃「……」チラッ


    桑田「いや、やらねーぞ!?」
    舞園「いや、やりませんからね!?」


    戦刃「…そっか、残念」


    戦刃(その後、石丸くんと大和田くんのサウナ勝負実況が私達によって繰り広げられた。
    結果は引き分けだった…)
  20. 20 : : 2016/12/01(木) 11:20:02
    >>16 >>17

    すみません!色々とごたついてて更新が遅れてしまいました!
    暇を見ては文字を打って更新していきたいと思います。ありがとうございます!
  21. 21 : : 2016/12/01(木) 18:45:01
    よっしゃこうしんきてる!
  22. 22 : : 2016/12/02(金) 11:32:34

    戦刃(そしてその次の日の朝…)


    石丸『ハッハッハ!今日も髪型が決まっているな!兄弟!!』


    大和田『そうか?テメェの制服もビシッと決まっていいぜ!兄弟!!』


    桑田「………」


    石丸『忘れろ!忘れろ!忘れろビーム!』


    大和田『サイコーだぜ!兄弟!!』


    舞園「………」


    大和田石丸『ハッハッハッハッハ!』


    戦刃「…なるほど、やっぱりサウナがいいのかな。よし、じゃあ2人も…」


    桑田「しねーよ!つーかなんで一晩サウナ勝負したくらいで兄弟呼びまでになるんだよ!飛びすぎだろ色々と!」


    舞園「そういえば昔から仲良かったでしたっけ?あの2人…」


    戦刃「そうだね…そこに不二咲くんが加わったりと」


    桑田「そのメンツも謎だったよな〜。
    逆に俺と葉隠が加われば、3バカと真面目イインチョで、補習からよく逃げてたっけ」ハハッ


    舞園「それ以上にその3人が色々とサボって抜けてましたよね…まったく、いい迷惑でしたよ?
    まぁそれで気を遣って残ってくれた苗木くんと一緒に仕事したりできたから、私も良い思いをしたんですけどね」フフッ


    桑田「なぬっ!?俺としたことが敵に塩を送ってたのかよ!」ガーン


    舞園「ふふっ、さぁ?どうなんでしょう?」


    桑田「んだよそれー」


    戦刃(こうして和やかな時間が過ぎていく。先ほどの朝食会を見て、私達も気が緩んでいるのを感じた。
    "これならもう次の殺人は起きないのではないだろうか"と。そんな小さな希望が
    しかし同時に私は思った。大小関わらず全ての希望を絶望に塗り替えるのが私の妹、江ノ島盾子であるということを

    そろそろ次の"動機"が出されるのかな

    そう考えた時に私は残念な気分になった。残念な…という言葉は少し適してないかもしれないけど、他に言葉が思いつかなかった。


    …夜時間になった共に、私の勘が当たったのか、12名の生存者に召集がかかった。)


    桑田「なんだー?またラジオ体操みてーなしょうもない奴か?」


    戦刃「多分…違う」


    舞園「何が違うんでしょうか…?」


    戦刃「多分盾子ちゃんは新たな"動機"を出そうとしてる…」


    桑田「またかよ…」チッ


    舞園「………」ガタガタ


    桑田「…大丈夫か?舞園ちゃん?
    無理すんなよ。気分が悪けりゃあっちの部屋に行っててもいいぜ?」
    桑田(戦刃、お前もフォローしろよ)


    戦刃「…!…えっと…だ、大丈夫、仮に次の動機が出てきたにしてもすぐには殺人は起こらないよ、きっと」


    桑田(フォロー下手か!!)


    舞園「…大丈夫、です。気を遣わせてごめんなさい…」

    …………


    モノクマ『はーい!オマエラ全員に自分の封筒は行き渡った?うぷぷ…
    それはね、オマエラの恥ずかしい〜秘密なんだよ!
    もし今から24時間以内にコロシアイが起きなければ、この秘密を外の世界で大々的に広めちゃいまーす!』


    舞園「秘密…?」


    桑田「やっぱ動機か…って思ったけどよ。存外しょうもないな…」


    戦刃「それは人それぞれ…だと思う」


    桑田「ん?どゆこと?」


    戦刃「確かに桑田くんのように"このくらいの秘密で殺人を起こすなんてありえない"ってなる人が大半だろうけど
    逆に言えば"この秘密をバラされるくらいなら人を殺す"って人も…少なくともいるんだろうね…」


    舞園「確かにあると思います、そういう秘密。私も芸能界でアイドルとして成り上がる為に色んな手段を使ってきました…
    きっと生存していたら、この動機でまた殺人を起こそうとしてたかもしれません…そうしたら…私…私…」


    桑田「あー…!舞園ちゃんなら大丈夫!ゼッテーそんな事はなかったって!取らぬ狸のカワザンヨー?っつーやつ?
    え、えーっと………
    ……戦刃、お前ちょっとこい!!」ガバッ


    戦刃「わっ」


    桑田「とりあえずおめーの言いたいことはわかるがもうちょい抑えれねーの!?舞園ちゃんのナイーブが加速するだろうが!」ボソボソ


    戦刃「あっ、ごめん…」


    桑田「…ったく、フォローする身にもなりやがれ!ナイーブな舞園ちゃんなんて見たくねーんだよ俺はよ」ボソボソ


    戦刃「反省です…」


    舞園「…2人とも何を話しているんですか?」


    桑田「や、ナンデモネーヨ!
    お前らもう今日は疲れたろ?もう隣の部屋で寝とけって!
    俺がモニター見てるからよ!な!」


    戦刃「えっ、私まだ大丈b」


    桑田「(察しろの目)」


    戦刃「アッハイ」


    舞園「…じゃあお言葉に甘えます。ありがとうございます、桑田くん。」


    桑田「いいっていいって。気にすんな。」


    戦刃「じゃ、おやすみ桑田くん」


    桑田「おー、いい夢見ろよ。

    ………
    ふぅ、じゃあ俺はもうちっと見てるかな…」
  23. 23 : : 2016/12/04(日) 05:49:58
    待ち
  24. 24 : : 2016/12/04(日) 08:55:11
    楽しみに待っています!
  25. 25 : : 2016/12/07(水) 15:52:27
    桑田良いやつや...(涙)
  26. 26 : : 2016/12/07(水) 16:44:29
    期待
  27. 27 : : 2016/12/07(水) 21:40:20
    期待機
  28. 28 : : 2016/12/12(月) 16:33:57
    待ってます!(期待してます!)
  29. 29 : : 2016/12/13(火) 18:55:18
    ダンガンロンパ公式の方に宣伝用のスレを立ててきたので
    迷惑でなければ宣伝してきて下さい!
    応援しています!
  30. 30 : : 2016/12/14(水) 21:49:40
    マダカナー。
  31. 31 : : 2016/12/15(木) 17:06:06
    今さらだけど
    >>3のサムズアップって
    親指立てて「グー」ってやるやつじゃなかった?
  32. 32 : : 2017/02/07(火) 20:19:29
    舞園は苗木のことこれからも大好きなんだろうな…
    桑田は花音と幸せになればいいと思うの。
    続き期待です!
  33. 33 : : 2019/10/30(水) 19:46:49
    まだかな

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derutan

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