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女狩人「片腕を失ったよ」

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  1. 1 : : 2013/10/03(木) 17:54:24
    〜宿屋〜

    女狩人「なに、偶然が重なっただけさ」

    勇者「本当に、すまない…俺があの時剣を振り下ろしたから…」

    賢者「…勇者、これは全員の責任よ…」

    女狩人「なんだよ、だからわざとじゃないならいいって、たかが腕一本」

    戦士「う、腕一本って…」

    女狩人「義手でも着けるか」

    賢者「あなたは狩人よ?!」

    女狩人「狩人なんてやめればいい。そうだな、ナイフ投げなんかどうだ?」

    勇者「…すまん、すまん…」
  2. 2 : : 2013/10/03(木) 17:55:42
    〜翌日〜

    戦士「んっ……」

    女狩人「おはよう、戦士」

    戦士「早いな、女狩人。よく眠れたか?」

    女狩人「あぁ。眠れたよ」

    戦士「…嘘だろ、もう長い付き合いでわかるぜ。お前、嘘ついている時は目線が左下に行く」

    女狩人「…わかったか。た、ただの不眠症だよ」

    戦士「…それも嘘だろ。もういいよ、そういうことにしといてやる」

    女狩人「なんか、すまないな」

    戦士「何かあったら言えよな、話を聞くぐらいならできる」

    女狩人「…ありがとうな」
  3. 3 : : 2013/10/03(木) 17:56:34
    かなり期待
  4. 4 : : 2013/10/03(木) 18:01:35
    勇者「…ああ、起きてたのか、二人とも」

    女狩人「おはよう」

    戦士「おはよう勇者」

    女狩人「賢者はまだ起きないのか」

    賢者「…あら、みんな早いのね。これじゃあわたしがお寝坊さんじゃない」

    勇者「朝食にしようか?」

    戦士「そうだな」

    女狩人「…ああ」

    賢者「そうね、食堂に行きましょう」
  5. 5 : : 2013/10/03(木) 18:09:27
    >>3ご期待に応えられるよう頑張りますっ!

    〜食堂〜

    勇者「今日は、山を越えて次のダンジョンへ向かう」

    戦士「いつ頃発つ?」

    賢者「そうね、早いうちに出たほうがいいんじゃないかしら」

    女狩人「そうだな、食後すぐ準備するよ」

    勇者・賢者・戦士「…」

    女狩人「あっ、ははは、準備ってあたし何やるんだろうな、ははは」

    勇者「女狩人、」

    女狩人「左手で食べるのって難しい」

    賢者「女狩人さん、」

    女狩人「腕のありがたみを痛感するよ」

    戦士「ぎ、牛乳おかわり」

    賢者「あ、わたしが淹れてくるわ」

    勇者「ありがとう」

    女狩人「あたしも」

    勇者・賢者・戦士「…」
  6. 6 : : 2013/10/03(木) 18:10:24
    こういうの好きだわ

    期待
  7. 7 : : 2013/10/03(木) 18:12:13
    期待&これって未分類じゃなくて勇者・魔王じゃね?
  8. 8 : : 2013/10/03(木) 18:40:19
    女狩人「あのなぁ」

    女狩人「あたしが喋る度に黙るなよ、イジメか?ははは」

    勇者「い、いや、そういうわけじゃ…」

    賢者「はい、二人とも、牛乳」

    戦士「ありがとう」

    女狩人「ありがとうな」

    賢者「…ど、どういたしまして」

    女狩人「……」
  9. 9 : : 2013/10/03(木) 18:54:08
    >>6ありがとうございますっ!頑張ります!
    >>7そうですか!すみません、慣れていないもので…

    女狩人「ごちそうさま、あたしは荷物まとめてるよ」

    勇者「俺も、ごちそうさま」

    戦士「ごちそうさん、俺は風呂入ってくる」

    賢者「朝風呂?珍しいわね」

    戦士「いや、昨日疲れてそのまま寝ちまったからな」

    女狩人「じゃ、お先ー」タッタッ

    勇者「…ふう」

    賢者「なんだか、精神力を使うわ」

    勇者「気まずい…何を話せばいいんだろうな」

    戦士「いつも通りが、一番じゃねーか?」

    賢者「で、でも慰めたりとか…」

    戦士「そんなの必要ないだろう。女狩人だって傷ついているんだろうから」

    勇者「…そうだな。いつも通りが一番」

    賢者「いつも通りが、一番難しいのよね」
  10. 10 : : 2013/10/03(木) 19:32:41
    女狩人「毒矢も要らない」

    女狩人「弓も」

    女狩人「全部売れば、短剣が買えるくらいの金にはなるだろう」

    勇者「女狩人…それ、全部売るのか?」

    女狩人「うわっ、ノックくらいしてくれよ。全部売る。別に、特別な弓じゃないしな」

    勇者「…そうか。でも、弓が無ければ何で戦うんだ?」

    女狩人「ダガーの一つくらい使えるさ。もしも今回みたいなことがあったら、と考えてね、一応戦える」

    勇者「そうなのか、知らなった。別に足手まといなんかじゃないからな、心配するなよ」

    女狩人「ああ」

    女狩人「…………足手まといだって言ってるようなもんじゃないか」
  11. 11 : : 2013/10/03(木) 19:47:48
    〜宿屋前〜

    勇者「全員揃ったな」

    戦士「それじゃあ出発だな」

    女狩人「荷物が無くなって肩が軽いよ、ははは」

    賢者「…さあ、行きましょう」

    〜30分後〜

    勇者「魔獣だ!」

    戦士「おうよ!」バシィッ!

    賢者「フレイム!」ボウッ

    女狩人「よっと!」スッ

    勇者「…出る幕がなかったな」

    戦士「これからもっと魔獣が出るかもしれんな」

    賢者「今のは犬の亜種だったからよかったけど…狼なんかじゃ、手こずるわ」

    女狩人「気を抜かずに進もう」
  12. 12 : : 2013/10/03(木) 20:07:53
    〜2時間後〜

    勇者「無事下山できた。念の為、怪我は無いな?」

    戦士「無いぜ、擦り傷程度の怪我は賢者が治した」

    賢者「大丈夫よ」

    女狩人「ああ」

    勇者「女狩人、なかなかの腕だな」

    女狩人「危なかったけどな。投げてやったよ」

    戦士「鎧も着ないで至近距離からなんて、無茶するな」

    女狩人「女だからって見くびられちゃ困るね」

    賢者「そろそろ次の宿に着くわ」

    勇者「腹ごしらえしてから、ダンジョンに向かうか」

    戦士「そうだな、まずは宿に向かおう」
  13. 13 : : 2013/10/03(木) 20:34:07
    〜宿屋〜

    戦士「女狩人、魚ほぐそうか」

    女狩人「頼む。すまないな」

    勇者「魚か、久しぶりだな」

    賢者「美味しい」

    女狩人「おお美味い、久しぶりの魚だ」

    勇者「次のダンジョンでは、金が採れるらしい」

    女狩人「いい金稼ぎになるな。鍛冶屋にでも行けそうだ」

    賢者「洞窟ってこと?」

    戦士「そうだな」

    女狩人「魚美味いな」

    戦士「そうだな」
  14. 14 : : 2013/10/03(木) 20:40:09
    支援
  15. 15 : : 2013/10/03(木) 20:56:23
    >>14支援ありがとうございます!

    〜30分後〜

    勇者「ひどい雨だ」

    戦士「こりゃあひどい」

    賢者「まさか豪雨になるとは…少し風が強いとは思ったけど」

    女狩人「洞窟探索なんて、危険じゃないか?」

    勇者「怪我人が出ては元も子もない。今日はダンジョン探索はやめにするか」

    戦士「大人しく宿屋で寝たいたほうが良さそうだな」

    女狩人「明日には止んでるだろう。良い休暇だよ」
  16. 16 : : 2013/10/03(木) 21:21:47
    〜部屋〜

    勇者「暴風雨になってしまった」

    女狩人「こりゃあ止みそうにないな」

    賢者「今のうちに、下の万屋で薬草買ってきちゃおうかしら」

    勇者「なら、俺もお茶でも飲んでこよう」

    賢者「二人は?」

    女狩人「いいよ、ゆっくりお茶でもしてな」

    戦士「ああ。疲れたから仮眠をとってるよ」

    勇者「わかった。じゃあ、行ってくる」

    賢者「行きましょう」

    女狩人「………はあ、疲れた」

    戦士「山道を舐めちゃいけないぜ」

    女狩人「毒矢が意外と高く売れた」

    戦士「変わった店だな」

    女狩人「もう二度と弓を引くことはないだろうな」

    戦士「女狩人はそうしたいのか?」

    女狩人「別に、そこまで頑固じゃないし。狩人が気に入ってるわけでもない。得意だから、やってた」

    戦士「懐かしいなー、まだ俺たち二人だけのパーティだった頃さ」

    女狩人「回復役が居ないもんで、『殺られる前に殺れ!!』なんてな」

    戦士「時には女狩人が薬草の山を両手で抱えて」

    女狩人「戦士がやられた瞬間、戦士に薬草を投げつける」

    戦士「非効率的だったな」

    女狩人「今じゃ薬草も、6年前の半分しか持てない」

    戦士「……」

    女狩人「片腕を失ったよ」

    女狩人「もう戻らない」

    女狩人「もう戻らないんだよ」

    戦士「…すまん」

    女狩人「今更謝られてもな、もう戻らないんだよ。だから、謝らなくていい」

    戦士「じゃあ……」

    戦士「辛かっただろう」ギュッ

    女狩人「?!…お、おい、急に何を…」

    戦士「辛かっただろう、悲しかっただろう」

    女狩人「戦士…」

    戦士「よく耐えたな」

    女狩人「……うっ…ひっ…く」

    戦士「お前が弱虫で泣き虫だってことくらい、もうわかってる」
  17. 17 : : 2013/10/03(木) 21:32:34
    女狩人「戦士……うわぁあああぁん……もう、もう戻らない…あたしの、腕…これからどうすればいいんだよぉ……」

    戦士「俺が一生、腕の代わりになってやるよ」

    女狩人「戦士……戦士ぃぃ……」

    戦士「俺は勇者みたいに特別強くもないし、賢者みたいに人の傷を癒すこともできない」

    戦士「ただ、戦士として、お前を守りたい。お前を一生守り続けたい、女狩人」

    女狩人「……守ってくれなくたって、いい」

    女狩人「戦士と、居たいんだよぉ…戦士と居ると、安心するんだ…だから、離れないでくれぇ……ひ…っく」

    戦士「お前を絶対離さない」

    女狩人「戦士……」
  18. 18 : : 2013/10/03(木) 21:34:26
    今日は終わりにします。
    ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました!初心者ですががんばりますm(_ _)m
  19. 19 : : 2013/10/03(木) 22:00:07
    かなり期待!がんばれー!
    ここももっと進撃以外のSSが増えればいいのになー
  20. 20 : : 2013/12/31(火) 18:41:38

    激しく同意
  21. 21 : : 2014/01/27(月) 23:00:08
    面白かったwこういう恋愛要素のあるssも面白いw女王様は期待してますw(グロ命のDQNネームのあの人だよ~w)
  22. 22 : : 2014/02/02(日) 20:50:35
    あれ?終わり?
  23. 23 : : 2014/03/18(火) 13:35:58
    進撃の巨人アイラブ♥︎だけど、、、、
    こういうのがもっと増えて欲しい>>19同意!!
    きたい?終わった??

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