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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

狛枝「ボクの幸運でみんなを幸せにしてみせるよ」

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  1. 1 : : 2016/10/20(木) 17:30:33


    狛枝「…と、言うわけで日向クン。協力してくれるよね?」

    日向「そもそも何で俺に話すんだ?」

    狛枝「だってボク、キミ以外に良く話す人いないし」

    日向「…すまん、聞いた俺が悪かった」

    狛枝「で、どうなの?もちろん協力してくれるんだよね?」

    日向「まぁ…お前ほっとくと何するか分からないからな…とりあえず話だけは聞いてやるよ」

    狛枝「ありがとう!やっぱり日向クンには超高校級の相談窓口という素晴らしい才能があるのかもしれないね。じゃなきゃボクなんかの話なんて聞く気にならないでしょ?」

    日向「何でお前がそのことを知ってるんだ…」

    狛枝「…さて、じゃあ早速だけどボクはみんなを幸せにするために何をしたら良いと思う?」

    日向「おい話を…」

    狛枝「ね、どうしたらいいと思う?」

    日向「……っ…そうだな、手始めに>>2のところへ行って>>3したらいいんじゃないか?」

  2. 2 : : 2016/10/20(木) 17:31:51
    小泉
  3. 3 : : 2016/10/20(木) 17:32:17
    おまんこ
  4. 4 : : 2016/10/20(木) 17:32:47
    ヌード写真の被写体になる
  5. 5 : : 2016/10/20(木) 17:46:23



    日向「手始めに小泉のところへ行って…」

    狛枝「…最初は小泉さんね。で。次はどうすれば良いの?」

    日向「お、…おま…っ…ん…」

    狛枝「?小さくて聞き取れないんだけど」

    日向「……って、言えるかっ!!もういい。小泉は写真家だろ?お前がヌード写真の被写体にでもなれば良いんじゃないか?」

    狛枝「なるほど!その手があったなんて!」

    日向「え…いや、ちょっと待ってくれ。俺は冗談で言ったんだぞ?まさか本気か?」

    狛枝「?当然でしょ?まさかボクなんかのヌード写真に需要があるなんて…こんな幸運なことはないよ!さあ、行こうか日向クン。小泉さんが待ってるよ!」

    日向「ちょ、待て狛枝!!はやまるな!」

  6. 6 : : 2016/10/20(木) 17:49:53
    狛枝…まさかそのまま小泉を………
  7. 7 : : 2016/10/20(木) 18:14:37


    小泉「ん〜…いい被写体がいないわね…」

    狛枝「お困りのようだね!」

    小泉「うわっ!ちょ、なによ急に!?」

    日向「…すまん、小泉」

    小泉「え…日向まで?ちょ、ちょっとこれどういうことなの…?」

    狛枝「それより小泉さん。今、何か困ってなかった?」

    小泉「あ…うん、ちょっとスランプに陥っててね…。って、言ってもアンタには関係ないんだから放っておいてくれない?」

    狛枝「そんな…超高校級の写真家の小泉さんが困ってるというのにほっとけるわけないよ」

    小泉「いやというかアタシ…アンタに関わりたくないのよね…日向ならまだしも…」

    狛枝「あははっ早速嫌われちゃったね」

    日向「なあ…やっぱり止めた方が…」

    狛枝「…でもね、ボクのこれを見てキミはまだそんな台詞を吐く事は出来るのかな…?」ガバッ


    日向「なっ…!まさかこれは…!?」

    小泉「なによ…なんなのよこれ…!まさか狛枝にこんなモノが隠されてたなんて…!」

    日向「恐るべき全裸…!!恥ずかし気も無くそんな堂々とされた日には…っ」

    小泉「ど、どうしよう…撮りたい!アタシの盗撮意欲が増しちゃうぅッ!!」

    狛枝「ふふっ…これでも僕は身体が大きいからね…充分撮りごたえはあるはずだよ」



    小泉「ありがとね!すっかりスランプからも立ち直ったわ。アンタのお陰よ!」

    日向「あんなビッグキャノンを隠し持っていたんじゃ…仕方ないな」

    狛枝「そんな…ボクなんかの裸で小泉さんが喜んでくれると言うなら…ボクはいつでも脱ぐよ。…君のために」

    小泉「狛枝…」キュンッ

    日向「…良かったな、小泉」

    狛枝「じゃあ、行こうか日向クン。新たなる希望が僕等を待ってるよ!」

    日向「ーああっ!」

  8. 8 : : 2016/10/20(木) 18:23:16


    狛枝「あはは、大成功だったね!」

    日向「……なんか、勢いに身を任せただけのような気もするが…まぁいいか」

    狛枝「よし、この勢いで次も行ってみようか!」

    日向「え、まだ続くのか!?」

    狛枝「何言ってんの?当たり前でしょ?まだボクの幸運を一度たりとも使ってないんだよ?」

    日向「いや…あの思い切った行動が成功しただけで十分幸運な方なんじゃないか…?」

    狛枝「そう?ね、それよりもさ早く次の案出してくれない?」

    日向「まだ俺は付き合わなきゃいけないのか…」

    狛枝「ほら、日向クン」

    日向「じゃあ次は…>>9のところへ行って>>10をする」

  9. 9 : : 2016/10/20(木) 18:28:36
    田中
  10. 10 : : 2016/10/20(木) 18:29:00
    ソニアと恋人にしてあげる
  11. 11 : : 2016/10/20(木) 19:29:32
    可哀左右田
  12. 12 : : 2016/10/20(木) 19:35:17
    左右田は…ソニアさんの執事でもやっててくれ

    それなら一緒にいられる
  13. 13 : : 2016/10/20(木) 20:51:25


    日向「田中とソニアをくっつけるってのはどうだ?」

    狛枝「…それって、二人を恋人同士にするってこと?」

    日向「ああ、お前の幸運ならそういうことも可能なんじゃないか?」

    狛枝「なるほど…。でも、そうなると左右田クンのことが気になるよね」

    日向「?どうしてだ?」

    狛枝「はあ…分からない?左右田クンてソニアさんのことが好きなわけでしょ?」

    日向「あ…そっか。なら…」

    狛枝「んー…これだと僕が望むみんなを幸せにすることが出来ないよ…」

    日向「いやでも、こればっかりはしょうがないだろ?あきらかにソニアは左右田のことなんて眼中にないしさ…」

    狛枝「…何気に酷いね、日向クンて。」

    日向「じゃあ…どうするんだ?」

    狛枝「もちろん、みんなには幸せになってもらうよ」

    日向「台詞だけだとカッコいいんだがな…」

    狛枝「…何か良い方法があったらいいんだけどね…」

    日向「あ…ならさ、逆転の発想ってのはどうだ?」

    狛枝「逆転の発想…?」

    日向「もうこの際だ。左右田にはソニアを諦めてもらうんだ」

    狛枝「……うん、それで?」

    日向「別にさ、恋人同士じゃなくても一緒にいられる方法なんていくらでもあるだろ?」

    狛枝「………要はこのままでいろってこと?」

    日向「それは違うぞ!…ほら、ソニアは超高校級の王女だろ?…例えばさ、左右田がソニアの執事になるとか…」

    狛枝「ああ…そういうこと。」

    日向「だ、駄目か?」

    狛枝「………いや、面白そうだね!」

    日向「え…」

    狛枝「いや…ボクには思いつかなかったよ。確かにそれなら3人とも幸せに出来るかもしれない…」

    日向「…本気、か…」

    狛枝「もちろん。…言い出しっぺは日向クンなんだし当然協力してくれるんだよね?」

    日向「あ、ああ…分かったよ。」

    狛枝「…よし、じゃあ田中クンのところに行って本心を聞いてみようか」

    日向「アイツ…ただでさえ言葉とか分かりにくいのに本当に上手くいくのか…?」

    狛枝「ほら、日向クン。おいてくよ!」

    日向「ー分かった!そう急かすなよ!」


  14. 14 : : 2016/10/20(木) 21:31:16


    狛枝「やあ、田中クン」

    田中「なっ…貴様等…!?」

    日向「急で悪いな、実は俺等お前に聞きたいことがあるんだ」

    狛枝「率直に言うね…田中クンはソニアさんのこと正直どう思ってるの?」

    田中「…逆に問おう。なにゆえ貴様等はこの俺にその様なことを聞く?」

    日向「えーと…なんて言ったらいいか…」

    狛枝「じゃあこう言おうか。ソニアさんね、君の事が好きなんだって。だから代わりにボク等が君の気持ちを聞きに来たんだ。ソニアさんに頼まれちゃったんだよ…」

    田中「なっ…なんだと!!?」

    日向「ばっ…ばか!お前!よくもしゃあしゃあとそんなう…」

    狛枝「…で、どうかな。田中クン。キミの気持ちを聞かせてくれない?」

    田中「……、…ソニアはどこだ?未だ下界を彷徨っているのか?」

    日向「なっ…どこに行く気なんだ!田中!」

    田中「…真相を確かめに行く。もしそれが事実と言うなら…俺は行かねばならない…」



    狛枝「あ〜あ…意外な展開だね…」

    日向「おいッどーすんだよ!!お前が余計な嘘つくからだぞ!」

    狛枝「んー…やっぱりボクってつくづく運悪いね…あはは」

    日向「笑ってる場合かよ…」

    狛枝「…それもそうだね、とりあえずソニアさんのところへ急ごう」

    日向「ーああ!」

  15. 15 : : 2016/10/21(金) 20:50:50


    ソニア「はぁ…わたくしは一体どうしたらいいのでしょう…」


    日向「ー狛枝!なにやってんだ。ソニア見つけたぞ!」

    狛枝「ハァ…ハァ…ま、待って…!日向クン意外と体力あるんだね…」

    日向「か、顔色悪いぞ…大丈夫か?」

    狛枝「う、うん…それより、ソニアが行っちゃうから…はや、く…」

    日向「よし、分かったっ!」



    日向「ソニア!」

    ソニア「あら…?」

    狛枝「お…お困りのようだね…ッ!」

    日向「狛枝!無理をするなっ!」

    ソニア「あ、あの…これは一体…?というか狛枝さん、顔面蒼白してます!だ、大丈夫ですか!?お気を確かに!」

    狛枝「ああ…気にしないで。それよりも、君に一つ言っておかなきゃならないことがあるんだ…」

    ソニア「?なんでしょうか…?」

    日向「ああ…実はな…っ」

    狛枝「左右田クンのことなんだけど」

    日向「!?」

    ソニア「左右田さん?」

    日向「ーお、おい狛枝!?」

    狛枝「まぁいいから…ボクに任せてよ」

    日向「………っ…」


    ソニア「…あの、左右田さんが何か?」

    狛枝「そんな不安そうな顔しないで。取って食うわけじゃないんだから。…ただ、そうだね。率直に聞きたいんだけど…君は左右田クンのことどう思ってるの?」

    ソニア「え……」

    狛枝「もちろん友達としてじゃなくて、特別な感情かあるかどうか…好きか嫌いかをボク等は聞きたいんだ」

    ソニア「そ、そんなこと…っ狛枝さん達には関係ないはずでは…?」

    狛枝「まぁそうだね、けどボクはねキミを幸せにしたいんだ。そのためにボクはキミと田中クンをくっつけたいんだけど…ほら、左右田クンが邪魔でしょ?」

    日向「お、おいお前…さっきと話が…」

    ソニア「ちょ、ちょっと待って下さい!何故そこで田中さんが出てくるんですか!?」

    狛枝「あれ。違うの?キミは田中クンと両思いになりたくないの?」

    ソニア「そ、それは…」

    狛枝「…うーん、ボクの検討違いだったのかな?もしかして左右田クンが好きだったとか?」

    ソニア「それは違いますッ!」

    日向「左右田…なんて哀れな…っ」

    狛枝「…うん、じゃあ結局キミは田中クンが好きってことで話を進めていいんだね?」

    ソニア「………っ…」

    狛枝「…無言は肯定と受け取るね。…それでさ、このままだと左右田クンは一人報われないままになるんだよね」

    ソニア「わ、わたくしには関係ありません…っ」

    狛枝「いや、ボクには関係あるんだ。さっきも言ったはずだよ?僕は希望の象徴であるみんなを幸せにしたいんだ。…でも、これでもしキミが田中クンと両思いになれば…左右田クンは不幸になっちゃうよね?」

    ソニア「何故…そうなるんですか?」

    狛枝「いやだって好きな娘に振られちゃうんだよ?恋する男子高校生にとってはこれ以上ない不幸だと思うんだけど」

    日向「こ、狛枝…ちょっとお前言い過ぎやしないか…?」

    狛枝「日向クンは黙ってて。…それにほら、一応キミにだって責任はあるよね?健全な男子高校生をたぶらかしたんだからさ」

    ソニア「ち、違います!た、たぶらかすだなんて…そんな言い方あんまりです!」

    日向「ー狛枝ッ!!」


    狛枝「それで、ボクからキミにちょっと提案があるんだけど…聞いてくれる?」


  16. 16 : : 2016/10/22(土) 22:34:00


    ソニア「そ、それで…提案というのはなんなんでしょうか?」

    狛枝「まぁそんなカッカしないで。あくまで平和と希望を望むボク達からの提案なんだから」

    ソニア「達…?達とは一体どういうことなのでしょう…?」

    狛枝「ーはい、じゃあ日向クン」

    日向「なっ…!ここで俺かよっ!?お前今ボクに任せてって…」

    狛枝「だからここまでの経緯を話してあげたんじゃないか。…大体、あの案はキミから言い出したことなんだよ?それを今さら投げ捨てるつもり?」

    日向「ぐっ…こんの…!」

    狛枝「ほらほら、ソニアさんが困ってるよ」

    ソニア「あ、あの…わたくしてっきり狛枝さんが主犯かと思っていたのですが…実際は違うのですか…?」

    日向「い、いや!違わないけど違うんだ!その…なんていうかさ、やっぱり左右田のことを思うと可哀想って思うだろ?」

    ソニア「いえ、全く」

    日向「身も蓋もないな…」

    狛枝「…うん、むしろ清々しいくらいだね!素晴らしいよ!」

    ソニア「…なら、わたくしからも言わせて貰いますが…そんなにカワイソウと仰るなら日向さんが左右田さんを幸せしてあげたらどうですか?」

    日向「なっ…!?」

    狛枝「…なるほど、それは盲点だったね。」

    日向「いやいやいやいや待て待て待てッ!!どうしてそうなるんだっ!!!」

    ソニア「…?わたくし、何かおかしなことを言いましたでしょうか?」

    狛枝「特に何も?」

    日向「むしろおかしなことしか言ってないだろッ!」

    ソニア「でも、確か日向さんと左右田は仲が宜しいんですよね?」

    狛枝「日向クン、これを気にソッチの世界に目覚めたらどうかな?もしかしたら新しい才能に目覚めるかもよ?」

    日向「それだと別の意味の方に目覚めるだろ。…とにかく!俺は絶っ対ヤダだからなッ!!」

    ソニア「ノリが悪いのですね…」

    狛枝「はぁ…全く、君にはガッカリだよ。同性愛を否定するなんて人として風上にも置けないよ…」

    日向「いや…別に否定しているわけじゃないんだが…。それよりなんなんだよこの流れ…」

    ソニア「あら…やっぱり誤魔化ししきれませんでしたね。ソニア、一生の不覚!です」


    狛枝「ほら、早く本題に入りなよ」

    日向「妙に納得いかないが…まぁいいか。えと…だからさ、左右田も可哀想だろ?それで思い付いたんだ。」

    ソニア「何を…思い付いたんでしょうか」

    日向「……左右田をお前の執事にしてやってくれないか?」

    ソニア「…話しの意図が見えません」

    狛枝「まあまあ…ソニアさん。話が下手くそな日向クンに変わってボクが説明するね」

    日向「おいっ」

    狛枝「…それで、結局どう?やっぱりどうしても嫌かな?」

    ソニア「いや…というより、理解が出来ません…。そもそも本当に左右田はわたくしにホの字なのですか?」

    狛枝「うん、間違いないよ」

    日向「…アイツの場合、みんなに公言しまくってたからな…」

    ソニア「……だから、執事にと。叶わぬ望みとあらばーせめて…お側に仕える許しを請うと」

    狛枝「そう、つまりはそういうことだね」

    日向「なあ…ソニア。本当に、どうしてもダメなのか…?」

    狛枝「…ボクとしては…答えがどうあれ希望のみんなが幸せになるようにするつもりだけどね。…一応、答えは聞いておきたいかな」

    ソニア「…わ、わたくしはーー」






    田中「ーーあいや待たれよッ!!」


  17. 17 : : 2016/10/23(日) 23:52:14


    田中「フハハハハッ!」

    左右田「ーソニアさん!無事ですか!?」


    日向「た、田中…!?それに左右田まで…!!」

    狛枝「なるほど…田中クンがボク等よりもひと足遅かった理由はこれだったんだね…」

    ソニア「た、田中さん…!」

    左右田「あ、あの…ソニアさん?俺の名前は呼んでくれないんですか?さっきまであんな俺の名前を呼んでくれたじゃないっスか。しかも呼び捨てで!!」

    ソニア「呼んでませんッ!人聞きの悪いこと言わないで下さい!あれは付け忘れです!!」

    左右田「そ、そんな…俺は貴方がピンチだっていうから俺は走ってここまで駆け付けたってのに…ッ」

    日向「…ピンチ?お前、田中に何を言われたんだ?」

    左右田「あぁ…いやなんかよ、ソニアさんが邪悪なる手下の2人組みからそそのかされようとしてる来いって…田中が…」

    日向「ま、まぁ…あながち間違ってはいないような…?」

    狛枝「…どうやら、そそのかされたのは左右田クンの方だったみたいだね」

    左右田「ち、チクショー…俺っていつもこんな役ばっかだな…」


    狛枝「…さて、じゃあ早速当の本人達も迎えてさっきの話の続きでもしようか」

    ソニア「や、やめてください…!いくら何でも今この場では言いたくありません!」

    狛枝「あれ…どうしてかな?さっきまで悠々と答えてたでしょ?」

    ソニア「そ…それは…そうですけど…」

    左右田「なんだなんだ!?ソニアさん!狛枝に何話してたんですか!?」

    日向「左右田…少しは空気を読んでくれ…」

    狛枝「…ほら、左右田クンもああ言ってるよ?」

    ソニア「………っ…」

    田中「ーソニアよ…。その者に耳を傾けるな。さもなくば邪悪なる呪法が貴様を蝕むことになるぞ…!」

    ソニア「た、田中さん…!」




    左右田「あーもうこれ…俺はもう完全無視な方向でいくんスね…つーか、何で俺は呼ばれたんだ…」

    日向「いや…きっと、意味はあると思うぞ」

    左右田「ああ…?わけわかんねえよ…」




    田中「ー左右田よ…」

    左右田「どわぁ!?い、いきなりなんだよ…?」

    田中「…貴様にチャンスをやろう」

    左右田「いやいやますます意味分かんねぇって!」

    狛枝「……なるほど、ねぇ…ふぅん…それが狙いだったわけか…」

    左右田「え、なに?全然意味分かんねえんだけど」

    狛枝「…分からない?田中クンはね、文字通りキミにチャンスを与えようとしてるんだよ」

    左右田「だ、だからその…チャンスっつーのが意味分かんねえんだって!」

    日向「…でも、田中も酷なことさせようとするよな……答え、なんて聞かなくても分かりそうなものに…」

    狛枝「……ま、彼なりに考えがあるんだろうね。まぁボクはその辺の理由も大方予想はついてるけど……」

    日向「?それってどういうーー」



    ソニア「そ、それで…わたくしはどうしたらいいのでしょうか…」

    田中「案ずるな…じきに分かる時がくる…」

    左右田「んだよ…ハッキリ言ってくれよ…」

    田中「ー左右田よ…、今この場で貴様の胸の内に抱える想いの丈をソニアにぶつけてみろ」

    左右田「は…?」

    狛枝「…うん、普通こうなるよね」

    ソニア「ーちょ、ちょっと待ってください!そ、それって…まさかとは思いますけど…」

    狛枝「まー…流石に分かっちゃうか。…つまりは、告白しろってことだよね!」

    左右田「な…、ぬぁにいいぃぃぃぁッ!!?」

    日向「………田中」

    ソニア「田中、さん…どうっ…して…」

    田中「…それが、その想いを抱えた男の諚だからだ…」

    ソニア「………さだめ…ですか……」

    左右田「………んだよ、これ…」

    日向「左右田…?」

    左右田「何が諚だ!!んなのやってられっかよちくしょうッ!」

    狛枝「あははっ何もかも予想通りだ!」

    左右田「笑い事じゃねえよッ!!…くそが、ほんっと何で…俺ばっかいつもこうなんだよ……結果なんて今更すぎんだろ…」

    日向「左右田…お前…っ」



    田中「ーー逃げるなッ!!!」

    左右田「ッ!」

    左右田「にげ…?」

    田中「…………」

    ソニア「……ッ!」

    左右田「逃げ……お、俺は…また…逃げるつもりだったっていうのか…?」

    田中「……今がその時だ。」

    左右田「ークソッ!ああっ分かってんよ!!」





    左右田「…ソニアさんッ!」

    ソニア「ーは、はい…!」



    日向「おおっ…ついに…!」

    狛枝「ああっ!素晴らしいよ!ワクワクするね!」



    左右田「…………俺は、」


  18. 18 : : 2016/10/27(木) 00:01:55


    左右田「だあああああああああっ!!言えねぇ!!やっぱ言えるわけがねぇッ!!!」



    ソニア「ッ!?」

    日向「左右田!?」

    狛枝「…うんまぁ…ある意味期待通りって言えば期待通りの反応なのかな?」

    左右田「うるせっ!うるせっ!つか、振られるって分かってんのに告白しろとか鬼畜すぎんだろッ!何が逃げだよ!!俺だって逃げたかねえけど、こればっかりは酷すぎんだろッ!!」

    日向「た、確かにな…まあ田中の言うことも分からなくはないが…」

    田中「…………。」

    左右田「ちくしょー…マジふざけんなよ…自分は好かれてるからって良い気になりやがって……どうせ余裕があっから、んなクセーことが言えるんだろ?」

    田中「……。」

    左右田「ーおいっ!なんとか言えよッ!」



    田中「…誰が好かれているだと?」


    左右田「は…?」

    田中「…では聞こうか。貴様は本当に互いに好いてさえいれば結ばれる運命であると…そう言いたいのだな?」

    左右田「ああ…?だ、だってそうだろ?普通に両思いならそうなるんだろ?」

    田中「ー戯けがっ!!」

    左右田「!?」

    田中「…所詮、貴様の想いはその程度という事だ…」

    左右田「あぁ!?ケンカ売ってんのかよッ!?」


    狛枝「ふふっ…だと思ったよ…」

    日向「?どういうことだ?お前…何か知ってるのか?」

    狛枝「相変わらず察しが悪いね」

    日向「わ、悪かったな…」

    狛枝「まあ…そんな日向クンにでも分かるよう説明するとね、答えはソニアさん自身に隠されてるんたよ」

    日向「ソニア自身…?」

    狛枝「…ま、見ててよ。直ぐに答えは分かるはずだからね…」



    ソニア「…本当、そうですわ。左右田さんはわたくしのことを何一つ分かってはおりません…」

    左右田「え…?」

    ソニア「あのですね、わたくしは確かに左右田さんから告白なんてのをされたら断るつもりでした」

    左右田「いやもう言い方が…っ」

    ソニア「……ですが、それは田中さんも同じなのですよ」

    左右田「はい…?」


    日向「え、じゃあそうなると…初めから田中はこうなることが分かっていたっていうのか…?」

    田中「ー笑止ッ!…当然だ。貴様ごときでこの俺様を騙せると思うなっ!」

    狛枝「…それは残念だよ。やっぱり超高校級の才能を持つキミは最高だ!」

    日向「……でも、だとしたらますます分からない…自分にも左右田にも勝機がないのを分かっててこんなことするなんて…」

    狛枝「きっと、理屈じゃないんだよ。…二人とも本気でソニアさんが好きなんだね。希望が溢れて眩しいくらいだよ!」

    日向「……それがさっき言ってた、諚とかいうやつなのか…」


    ソニア「そもそもわたくしは…一人の女である前にノヴォセリック王国の王女なのですよ?国のしきたりを王女のこのわたくしが破るわけにはいきません」

    左右田「し、しきたりとか言ったってよぉ…それが俺の振られる原因と何の関係があんだよ…」

    日向「……いや、もう答えは出ているぞ」

    左右田「ああ…?」

    狛枝「あ、ようやく日向クンにも分かったんだね!」

    日向「まぁな……だとしたら、これは…初めっから茶番劇みたいなもんじゃないか」

    狛枝「ふぅん…なら、そう思う理由を教えて貰える?」

    日向「…………マカンゴ、だろ」

    左右田「え、な…なんて?マ、マカ…?」

    田中「…それが全ての真実だ。」

    左右田「いやんなこと言われてもよ…つかなんだ?もしかして分かってないの俺だけなのか?」

    ソニア「その通ーり!わたくしの国では男女が結ばれるためにはマカンゴが必要なのですッ!黄金のマカンゴを捕らえてくれる勇者が現れるを…わたくしはずっと待ち続けているのですよ!」

    田中「だが…まだその時ではない…貴様はそう言いたいのだろう?」

    ソニア「…本当に、田中さんには何もかもお見通しなんですね」

    田中「フッ…俺の神通力を甘く見るな!」


    日向「……要はそういうことなんだな。まだソニアは…あくまで普通の女子高生として俺たちと付き合っていきたいんだとよ」

    左右田「そ、そうだったんすか…!俺…俺…ソニアさんの気持ちを何一つ考えてなくて…!」

    ソニア「……いいんですよ。それよりも左右田さんにはお願いがあるんです。聞いて頂けますか?」

    左右田「ッ!も、もちろんですとも!!で、そのお願いって言うのはなんなんですか!?」

    ソニア「わたくし…気付いたんです。確かに狛枝さんの言うことも一理あるなって…」

    狛枝「…………。」

    ソニア「ーだから、命じます!左右田さん!貴方には近い将来わたくし専属の執事になってもらいますよッ!」

  19. 19 : : 2016/10/27(木) 00:22:25


    左右田「うおおおおおおおっ!!!」


    日向「…ん?あれこれって…何気にマカンゴのこと拒否られてないか…?」

    狛枝「素晴らしいよ!それがソニアさんの答えなんだね!」

    ソニア「えぇ…こんな風に思えたのも狛枝さんのおかげです。…確かに他意は無かったとはいえ…そそのかしたのは事実…わたくしはそれを受け入ればなりません…」

    日向「い、いや!別に俺たちはお前にそこまで思い悩んで欲しくて言ったわけじゃ…」

    狛枝「まあまあ…せっかく彼女もこう言ってるんだしさ、変に水を差すのは止めようよ」

    日向「こ、狛枝…!またお前はそういうことを…!」


    左右田「うっひょー!!なんか良く分かんねえけど、執事ってことは常に一緒にいられるってことなんですよね!?」

    ソニア「ーはい、もちろんです」

    左右田「うおおっ!!これ以上ない幸せ!もう俺ずっと貴方について行きます!」


    日向「…………。」

    狛枝「…ね?あんな幸せそうな彼を目の前して、そんな無粋なことキミに言えるの?」

    日向「………。………無理、だな……」

    狛枝「でしょ?なら何も言わないことだね」


    ソニア「……そ、それと…田中さん」

    田中「…なんだ?」

    ソニア「……マカンゴのことなんですけど…宜しければその…か、考えておいてくれませんか…?」

    田中「…!……あ、ありがとう…」


    左右田「いよっしゃあああああっ!ソニアさんの執事ッ!ソニアさんの執事ッ!」



    日向「……まあ、確かにみんな幸せそうだしな…」

    狛枝「そうそう…知らぬが仏ってことわざもあるくらいだしね。…さぁ、次なる希望を求めて行こうか、日向クン!」

    日向「……じゃあ次は>>20のところへ行って>>21しようか」



    安価、お願いします。

  20. 20 : : 2016/10/27(木) 00:42:18
    終里
  21. 21 : : 2016/10/27(木) 00:43:04
    三人でのバトル、バトルロワイヤル形式
  22. 22 : : 2016/11/09(水) 21:41:08
    弐代は?
  23. 23 : : 2017/04/25(火) 10:34:10
    予定調和じゃないんだから必ず終里と弐代セットにする必要もないだろ

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