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  1. 1 : : 2016/10/13(木) 15:44:02
    はじめに

    ・ダンガンロンパシリーズ及び東方projectの二次創作です

    ・ダンガンロンパシリーズのネタバレがあります。
    ・皆希望ヶ峰学園の生徒ではありません。絶望的な事件もコロシアイも起きてません。パラレルです。
    ・ロンパキャラが安価次第で妖怪や悪魔になってたり、人里で店を開いてたり紅魔館に住み着いてたりします。
    ・ロンパキャラは1、2、3、希望の戦士と苗木こまるを可とします。

    ・東方キャラの性格や口調は断片的なイメージと自己解釈で構成されています。原作>二次設定。
    ・旧作キャラは不可とします。申し訳ございません。

    ・基本安価ですが、安価が一定時間経っても来なかった場合等は私の独断で決めます。
    ・連投、連取可。不適切と判断、もしくは極端に強い、弱い場合は最安価、安価下等の処置を取らせていただきます。
    ・初めてゆえ至らぬ点があると思います。ご容赦ください。
  2. 2 : : 2016/10/13(木) 15:44:53
    幻想郷……。
    そこは人が住まう地から遠く離れ、結界で隔離された秘境の地…。
    そこには人間に忘れられた妖や、神、鬼、人間…様々な種族が集まり過ごす場所…。


    そんな幻想郷では、度々“異変”が起きる。
    ある時は紅い霧が幻想郷中を支配し…ある時は夜が永遠に続き…またある時は謎の巨大船が飛び回った。
    そんな異変を解決するのが博麗の巫女と呼ばれる人間の少女。


    その巫女は博麗神社で過ごしており、異変に備え日々鍛錬を積んでいるのが今までの代の巫女だったのだが…。
    残念ながら今代の巫女…博麗霊夢はそう生真面目な人間ではない様子。
  3. 3 : : 2016/10/13(木) 15:46:35

    霊夢「ちょっと誠〜?そろそろご飯できるけどちゃんと掃除してくれてる?」


    少年「し、してるよ霊夢さん!」


    霊夢「あっそ、それなら良いけど」


    現に今、外界から不運にも迷い込んで来た少年をこき使っている。
    確かに彼は元々外界で生き辛さを感じており、幻想郷で暮らす事を望んだ居候の身ではあるが…。

    因みに少年の名は苗木誠…。特別な能力を持っている訳でも無い、ごく普通の人間だ。
    彼の雑務も丁度終わったようで、霊夢が作った朝食を取るために居間へ行く。


    苗木「はあ…。もう随分と慣れちゃったなあ…」


    そして食後。食器を片付けながら、苗木はため息を吐くように呟いた。


    霊夢「随分、と言ってもせいぜい一月程度でしょう?」


    苗木「確かにそうだけど…。一ヶ月ってそれなりな時間だし…」


    霊夢「そうかしら。…まあ、あんたが来た時は春だったのが今は夏だしね」


    そんな風に二人が会話をしていると、誰かが来たようだ。


    ↓1【ロンパキャラか東方キャラ。複数、混合可。ロンパキャラの場合は種族もお願いします。無記入の場合私が独断で決めます】
    例)“魔理沙と桑田(妖怪)”  “紫”  “黄桜と霧切響子。両方人間”
  4. 4 : : 2016/10/13(木) 16:24:18
    魔理沙、霧切
    霧切も魔女で
  5. 5 : : 2016/10/13(木) 18:47:34
    「とーちゃーっく!」

    やけに大きな声が居間まで届く。
    苗木は慌てた様子で、霊夢は落ち着いた様子でその声のした方へ歩いて行った。

    苗木「な、なに…?」

    霊夢「…ああ、誰かと思ったらあんた達」

    「よっ!霊夢、誠!」

    「……こんにちは」

    箒に乗った二人の少女が博麗神社に降り立った。
    元気よく声掛けをしたのは霧雨魔理沙。白黒の正統派の魔法使いらしい服装の金髪の少女で、霊夢の親友だ。
    無愛想に挨拶をしたのは霧切響子。魔法の森と云う森の奥の方に住んでいるのが主だが、最近は近所に住んでいる魔理沙に連れられて彼方此方に出掛けているようだ。

    因みにだが二人とも魔女だ。正確には魔理沙は魔法を使える人間なのだが…この際細かい事は良いだろう。
  6. 6 : : 2016/10/13(木) 18:49:55
    苗木「響子さんがここに来るなんて珍しいね…」

    苗木「あ、魔理沙さんに連れ回されてるんだっけ…大変だね。疲れてない?大丈夫?」

    霧切「私は別に大丈夫。 気にする必要は無いわよ、苗木君」

    彼女は新参者には厳しい人間…いや魔女のようで、一ヶ月そこらしか幻想郷に滞在していない苗木には余り心を開いていない様子だ。

    霊夢「それで、何の用? まあ、どうせ何も無いって言うんでしょうけど」

    魔理沙「いやいや、今日はいつもとは違うんだぜ? なんたって響子がここに来たいって言ったからな」

    苗木「えっ、響子さんが…?」

    霧切「ええ。用件…というか試してみたいことがあって」

    霊夢「試す?」

    霧切「苗木君の…能力についてよ」

    苗木「へっ!?…い、いやいやいや!ボクは言ってしまばただの人間で…」

    霧切「そういうのは良い…。 まあ、単刀直入に言うわ」

    霧切「貴方には能力がある。そしてスペルカードも扱える」

    霧切「…何回か貴方を見て、私の能力を使って分析して出した結果よ」

    苗木「本当に…ボクに能力が…?」

    魔理沙「だから響子がそう言ってんだって!それに忘れたのか?こいつの能力!」

    霊夢「“ありとあらゆるものを分析する程度の能力”…だっけね」

    魔理沙「あたしの台詞なんだから取るなよコンニャロ〜!」

    苗木「え、えっと…教えてくれないかな?その能力…」

    霧切「わかってるわ。 貴方の能力は………」


    ↓1【苗木誠にあった程度の能力を決めてください。物によっては最安価】
    ↓2、3【苗木誠のスペルカードの名前を決めてください。秒数一桁でその強さを判定します】
  7. 7 : : 2016/10/13(木) 18:51:30
    希望を湧きだせる程度の能力
  8. 8 : : 2016/10/13(木) 18:51:49
    希符「希望の月」
  9. 9 : : 2016/10/13(木) 18:52:28
    奇跡「希望は前に進むんだ!」
  10. 10 : : 2016/10/13(木) 18:57:35
    ありがとうございます。
    夕食を取るのでまたしばらく時間が空きます、申し訳ございません。
    霧切さんのスペルカードも↓1、2でお願いします。苗木と同じように秒数一桁で強さ判定
  11. 11 : : 2016/10/13(木) 18:59:18
    偵符『ベイカーストリート』


    ところでスペルカードって、カード自体には何の効果も無くて単に技名の自称程度の意味しかないんじゃなかったですっけ。
  12. 12 : : 2016/10/13(木) 19:02:06
    透符『インビジブル』
  13. 13 : : 2016/10/13(木) 21:14:15
    >>11
    あくまでも少量の補正と受け取ってください。大きな効果を付与する予定も無いので。
  14. 14 : : 2016/10/13(木) 21:15:26
    霧切「“希望を湧き出せる程度の能力”…それが貴方の能力よ」

    苗木「き、希望…?」

    霧切「あくまでも私の分析から生み出した名称でしか無いけれど…貴方の能力は確かなものよ」

    霊夢「へえ?それってどういう能力なの?私は今まで過ごしていても特に感じなかったけれど…」

    霧切「そうね…。てゐさんと云うウサギさんを知っているかしら?」

    魔理沙「あたし達は知ってるけど、苗木は知らないんじゃないか?」

    霧切「そう…。なら説明するわね。 てゐさんは“人間を幸福にする程度の能力”の持ち主よ」

    霧切「それと同じ形で自分に対してではなく、他人に影響を及ぼす力…」

    霧切「簡単に言えば…精神が弱ってる人に対して無条件に力が発動する」

    霧切「苗木君。貴方、今まで人を助けた時、相手はどういう反応をしていたかしら?」

    苗木「え?えっと…よく言われたのは『顔を見たら元気になってきた』とか『力が湧き出てきた』…かな。ここに来る前も来た後もね」

    霧切「そう、それよ。 簡単な言葉では証明できない…気持ちから来る力を出させる能力。それが苗木君の力」
  15. 15 : : 2016/10/13(木) 21:18:07
    魔理沙「ふーん? よくわからないけど凄いんだな」

    霧切「…凄いなんてものじゃ無いわ。言ってしまえば一種の洗脳なのよ」

    霧切「まあ、そこは苗木君の訓練次第でどうとでもなりそうだけれど」

    霊夢「それにしても…私、なんで気付かなかったのかしら」

    魔理沙「凹むような事が元々あんまり無いからじゃないのか?」

    霧切「まあ、恐らくそうでしょうね。 力が発揮されていたら霊夢さんなら気付けたでしょうし」

    苗木「……イマイチ実感が沸かないなあ」

    霊夢「あら、そうなの?」

    霊夢「人里の奴も能力があるのが分かったら、すぐに納得してるけど」

    魔理沙「おいおい、生まれが幻想郷の奴と一緒にすんなよ」

    霧切「そもそも能力のタイプが違うと思うわ…」

    苗木「あ、あはは…。まあ、そういうことだろうね」
  16. 16 : : 2016/10/13(木) 21:26:10
    魔理沙「…あ、能力がわかったついでにさ」

    苗木「何?」

    魔理沙「いや…弾幕ごっこもできるのかなって思ってさ」

    苗木「だ、弾幕ごっこ!?いやいや、ボクにはそんな凄いこと」

    霧切「出来るんじゃないかしら」

    苗木「響子さんまで…」

    霧切「能力があるのであれば、弾幕を撃つ素質がある可能性が高いわ」

    霊夢「まあ、そうでしょうね。試しにやってみたら?弾幕ごっこ」

    苗木「え、ええ…」

    霧切「それなら相手は私がするわ。私も不慣れだもの」

    魔理沙「練習にはもってこいだろうな!」

    苗木「その練習はボクと響子さん、どっち目線の話なのかな…。なんて…」

    魔理沙「どっちもだぜ?」

    苗木「そ、そっか。 まあ、物は試しだし…やってみるけどさ」

    霊夢「そうと決まればコントロールの仕方だけ教えておきましょうか。魔理沙、頼んだわよ」

    魔理沙「霊夢じゃなくて私なのかよ!」

    霊夢「だって面倒くさいもの。 さ、お願い」

    魔理沙「…わーったよ。じゃ、行くぜ」

    苗木「う、うん」

    霧切「私はあっちで待ってるから…」
  17. 17 : : 2016/10/13(木) 21:31:33
    >>13
    なるほど了解です。

    ところで霧切さんは苗字にさんじゃないかと思ったけどてゐについては因幡さんだとうどんげのイナバと音的に判断できないからしょうがないね!
  18. 18 : : 2016/10/13(木) 21:52:42
    弾幕ごっこについて

    基本的に弾幕ごっこで出てくる安価は【スペルカード使用】と【通常弾幕】だけです。
    通常弾幕は秒数一桁÷2(少数切り捨て)のダメージですが、スペルカードは秒数一桁のダメージ+強さ(少数切り捨て)とします。

    ただし、スペルカードが使われる際は回避判定が起きます。 秒数二桁のところで判定は行います。
    また、スペルカードの使用は基本試合中2枚まで。 これから行うチュートリアルでは【1枚】までとします。
    相手が弾幕とカードのどちら使用かは私が決めますが、苗木と同じように秒数で判定は行います。


    強さ【1、2】→回避【2以上で成功】   強さ【3、4】→回避【3以上で成功」

    強さ【5】→回避【4以上で成功】  強さ【6】→回避【5以上で成功】

    強さ【7、8、9、0】→回避【6、0で回避成功】


    ダメージによってHPが0となったら弾幕ごっこ終了です。
    また、以上のルールは今後変更となる可能性があります。ご了承ください。
  19. 19 : : 2016/10/13(木) 21:57:45
    誤字訂正

    スペルカードは秒数一桁のダメージ+強さ(少数切り捨て) ×

    スペルカードは秒数一桁のダメージ+強さ÷2(少数切り捨て) ○
  20. 20 : : 2016/10/13(木) 21:59:57
    苗木誠所持スペルカード、HP

    希符「希望の月」  強さ【9】
    奇跡「希望は前に進むんだ!」  強さ【8】
    HP………[30]

    ーースペルカード使用は今回一枚のみ。使用する際カードの指定もお願いしますーー

    霧切響子所持スペルカード

    偵符「ベイカーストリート」  強さ【8】
    透符「インビジブル」  強さ【6】
    HP………[25]
  21. 21 : : 2016/10/13(木) 22:02:37
    霊夢「準備は良いわね?」

    苗木「うん!」

    霧切「…問題無いわ」

    霊夢「それじゃあ、始め!」


    ーーーーーーー

    ↓1【1:通常弾幕  2:スペルカード(カード名併記)のどちらかをお願いします】
    ↓2【霧切響子の判定】
  22. 22 : : 2016/10/13(木) 22:03:46
    スペルカードのルールについて質問いいですか?
    0の場合はそのまま0として適用するのか10として適用するのかを……。


    ひとまず安価は様子見の通常弾幕で。
  23. 23 : : 2016/10/13(木) 22:06:03
    >>22
    【0】は[10]として判定します。
    記載漏れ失礼しました。

    判定は下で
  24. 24 : : 2016/10/13(木) 22:18:40
    来ないようなので>>22の秒数で判定します
  25. 25 : : 2016/10/13(木) 22:18:57
    すいません、>>23の間違いです
  26. 26 : : 2016/10/13(木) 22:24:37
    苗木誠…【通常弾幕:3ダメージ!】

    霧切響子…【通常弾幕:1ダメージ!】


    苗木(ええっと…深呼吸して、まずは霧切さんの弾幕を見極めないと…)

    霧切「………」

    苗木(あの様子だと、カードは使ってこないみたいだ。多少被弾しても…一応は大丈夫だろうし…)

    苗木(様子見もかねて通常弾幕…通常弾幕…。 響子さんに当たるようにコントロール…こ、こうかな?)

    苗木「え、えいっ!」

    霧切「っ! …やるわね」

    苗木「ありがうわあっ!」

    霧切「反応は良かったけど油断だらけだったわよ…。気を付けて」

    苗木「そうするよ……。 わっ…!」


    ーーーーーーー

    HPの設定を間違えたので訂正。
    苗木初期HP[30]→[20]  霧切初期HP[25]→[15]
    結果:苗木残りHP[19]  霧切残りHP[12]

    ↓1【1:通常弾幕  2:スペルカード(カード名併記)のどちらかをお願いします】
    ↓2【霧切響子の判定】
  27. 27 : : 2016/10/13(木) 22:27:35
  28. 28 : : 2016/10/13(木) 22:28:34
    そいっ
  29. 29 : : 2016/10/13(木) 22:40:06
    苗木誠…【通常弾幕:2ダメージ!】
    残りHP…[12]

    霧切響子…【スペルカード 透符「インビジブル」:4+3=7ダメージ!】
    残りHP…[10]


    苗木「……よし、当たった!」

    霧切「くっ…」

    苗木(順調だ…。このまま行けば勝てるかな…?)

    霧切「調子に乗ってばかりだと…足元を掬われるわよ、苗木君?」

    苗木「えっ?」

    霧切「透符『インビジブル』」

    苗木「あっ…ま、まずい!」

    苗木(早いし、通常弾幕以上に量も多い…)

    苗木(しかも撃っても撃っても弾が当たらないや…)

    霧切「…それなりに当たったみたいね」


    ーーーーーーー

    ↓1【1:通常弾幕  2:スペルカード(カード名併記)のどちらかをお願いします】
    ↓2【霧切響子の判定】
  30. 30 : : 2016/10/13(木) 22:48:34
    2
    希望の月
  31. 31 : : 2016/10/13(木) 22:53:07
    はい
  32. 32 : : 2016/10/13(木) 23:07:03
    苗木誠…【スペルカード 希符「希望の月」:ダメージ4+4=8!】
    残りHP…[9]

    霧切響子…【通常弾幕:3ダメージ!  スペルカード回避:成功!】
    残りHP…[10]


    苗木「キミが使うのなら…ボクだって!」

    霧切「………」

    苗木「希符『希望の月』!!」

    苗木(よし、出せた!)

    霧切「…思いの外強力なスペルね」

    苗木(なかなかコントロールが…うまくいかない…)

    苗木(あ、あれ…? 通常弾幕より簡単に避けられてる…?)

    霧切「……これだけ?」

    苗木「あの、当たって…」

    霧切「無いわ」

    苗木「うう………イテッ」

    苗木(や、やってしまった…。でも、気を引き締めて次を…)



    霊夢「はいしゅうりょー!」


    ーーーチュートリアル・VS霧切響子……強制終了ーーー

  33. 33 : : 2016/10/13(木) 23:18:52
    霧切「どういうこと…?強制終了なんて聞いてないわ!」

    苗木「そ、そうだよ!まだ…」

    霊夢「ああ、弾幕ごっこを止めたのは悪かったわ」

    霊夢「ただ、本来の目的はある程度達成したから止めようと思って」

    魔理沙「成る程な。ある程度弾幕ごっこが出来るのがわかれば、それで良いのか」

    霊夢「そういうこと。納得してくれた?」

    霧切「………とりあえずはね」

    苗木(どうしよう…彼女、全然納得してないみたいだ)

    苗木「えっと…また、機会があったらやろっか、弾幕ごっこ。 ね?」

    霧切「…機会があればね」
  34. 34 : : 2016/10/13(木) 23:19:23

    霧切「……当初の目的は達成出来た事だし、帰りましょう魔理沙」

    魔理沙「えっ、まだ何も盗ってな…いや、霊夢との話とか…」

    霧切「…特に無いのでしょう。 長居は苦手なの。それとも貴女一人でここに残ってそこの巫女さんに怒られたいのかしら」

    魔理沙「怒ら…?あー、霊夢…」

    霊夢「…何を盗ろうとしたのかしら。正直に答えてくれる? ねえ、魔理沙?」

    魔理沙「いや、その、それはだな………帰るっ!」

    霊夢「あ、こらっ!この…! あーもうっ!あの魔法使いは何であんなに速いのよ!!」
  35. 35 : : 2016/10/13(木) 23:32:02

    霊夢「……はあ、とりあえずはお疲れ様、誠」

    苗木「あれ、追わないの?」

    霊夢「今見た通り、無駄に速いから追かけるだけ無駄なのよ」

    霊夢「それにまだ何も盗られてないみたいだし、放置してても別に困らないわ」

    霊夢「…ああそうだ、誠。 あんた、一人で出掛けてきたらどう?」

    苗木「一人で…って急に何を…」

    霊夢「ほら…今さっきあんたに能力があって、尚且つ弾幕ごっこも出来る事がわかったじゃない?」

    霊夢「それならある程度の自衛も出来るだろうし大丈夫かなって思ってね」

    霊夢「夜は危険だけど、今はまだ昼だし…下手に襲ってくる妖怪も居ないでしょう」

    霊夢「遠くには行かずに夕方くらいに帰って来る。 これさえ守れば好きにして良いわよ」

    霊夢「まあ、神社に居て遊びに来た奴と過ごすのも一つの選択肢だけど」

    霊夢「…それで、どうする?」


    ーーーーーーー
    指定安価を取って、本日の更新は終了とします。グダグダになってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
    行き当たりばったりですが、楽しんでいただけたら幸いです。

    ↓1【1:博麗神社に残る  2:何処かに行く(幻想郷の場所指定)】
  36. 36 : : 2016/10/14(金) 01:48:08
    2番
    紅魔館
  37. 37 : : 2016/10/14(金) 10:57:44
    【 紅魔館 】


    妖精達が集う霧の濃い湖の島の岬に、その館はあった。
    真紅で染められた洋館で、大きな塀と門…それと高い位置に設置された時計台が印象的だ。

    ごく普通の人間であり、今まで霊夢無しで外出したことのない苗木誠に僅かばかりの恐怖と好奇心を植え付けるには外観だけで十分だった。

    橋を渡り、島まで行くとふと人影が見えた。

    苗木「も、門番さん…かな?」

    まだ相手は気付いていない様子。
    恐る恐る、慎重に門の近くまで進み話しかけられる距離まで近付こうとする……と。


    「…誰?」


    気配を察知した少女が苗木のいる方へと顔を向けた。

    その少女は_____


    ーーーーーーー

    ↓1【1:髪が赤く、背の高いチャイナ服の女性 2:髪が黒く、そばかすが顔をにある少女】

    【秒数一桁が[1~5]ならば初対面。 [6~0]ならば顔見知り(値が高いほど友好的:0は10扱い)】
  38. 38 : : 2016/10/14(金) 11:34:17
  39. 39 : : 2016/10/14(金) 12:14:00
    「…あれ、苗木君?」


    苗木の顔を見るなり、その少女は警戒を解く。
    ハッキリとその顔を確認すると、苗木も相手が誰なのかを理解した。

    苗木「あっ、久しぶりだね、むくろさん。 とは言っても…一週間振りかな?」

    むくろ、と呼ばれた少女の名は戦刃むくろ。
    二人の目の前にある館……紅魔館で門番を務めている少女で、苗木の幻想郷での少ない友人だ。
    彼女は苗木が来てから何度か博麗神社に足を運んでおり、その時に苗木と仲良くなった様だ。

    戦刃「うん、多分それくらい…。 …ところで、博麗さんは?」

    そう言うと周囲の警戒をし始める。おそらく一人でこんな場所まで外出している事を不可思議に思ったのだろう。
    幻想郷には変化を得意とする妖怪も少なくはない。その可能性を考慮するのは流石門番、といったところか。
    それに気付いたのか苗木は慌てて説明を始める。 自分に能力があった事、弾幕も扱える事、一人での外出の許可が下りた事を簡潔に説明する。
  40. 40 : : 2016/10/14(金) 12:14:29

    戦刃「そうなんだ…。それで、何をしに来たの?」

    苗木「何を…っていう程では無いんだけどね。 ぶらぶらと歩いてたらここに辿り着いたんだ」

    戦刃「…この後は特に予定も無い?」

    苗木「無いけど…どうして?」

    戦刃「もし苗木君が良かったら紅魔館を案内してあげる。 門番の仕事もそろそろ交代だから」

    苗木「え、い、良いの…?」

    戦刃「…良いから言ってるの。 お嬢様や十六夜さんに確認取ってからになるけど…」

    苗木「えっと…それじゃあそうしてもらおうかな。 お願いね、むくろさん」

    戦刃「じゃあ、少し待ってて…」

    門を開き、戦刃は敷地内に足を踏み入れて一分も経たないうちに、女性と戦刃が会話する声が苗木の耳に届いた。
    おそらく交代の話や許可を取りに行っているのだろう。
  41. 41 : : 2016/10/14(金) 12:16:12

    彼女を待っている間に苗木はふと思った。 戦刃むくろの種族と能力はなんだろう、と。
    以前能力についての話題になった際も、苗木には能力が無いで終わっていたはずだ。

    苗木(適当なところで聞いてみよう)

    そして話し声が聞こえてから…三分程度で戦刃が苗木の元へ戻ってきた。

    戦刃「良いって。 じゃあ、ついてきて」

    苗木「は、はい!お邪魔します…」

    広い庭の中央の白い道を突き進むと、重そうな扉が開かれる。
    扉の側に控えていた妖精メイド達が扉を閉めたのを確認すると、戦刃は淡々と歩き始める。
    彼女は会話が得意なタイプでは無いので、こちらから話し始めなければ無言だけで時間が進んでしまう。

    そこで苗木は先程思った疑問をぶつけてみる事にした。

    苗木「むくろさんの種族とか能力って…どんな物なの?」

    戦刃「私の…ああ、話した事無かったね」

    戦刃「……まず能力は____」

    ーーーーーーー

    ↓1【戦刃むくろの[程度の能力]と[種族]を決めてください]
    ↓2【戦刃が案内した紅魔館の場所  1:大図書館  2:テラス  3:子供部屋】
  42. 42 : : 2016/10/14(金) 13:09:54
    身体能力を高める程度の能力
    悪魔
  43. 43 : : 2016/10/14(金) 14:04:00
    子供部屋
  44. 44 : : 2016/10/14(金) 14:14:59
    戦刃「…私の能力は“身体能力を高める程度の能力”」

    戦刃「肉弾戦専門みたいな能力だけど…私は瞬発力や腕の力を強くして、武器を使って戦ってる」

    戦刃「とは言っても、幻想郷ではスペルカードを使った弾幕ごっこを仕掛けてくるのが殆どだからあまり戦闘で使う機会も無いかな」

    戦刃「…あと、もう一つの質問はなんだっけ?」

    苗木「えっと…種族だったかな」

    戦刃「…大雑把になるけど、私は悪魔かな。 魔術の類とかも苦手だし…」

    戦刃「使い魔とかじゃなくて自立した存在だけど、それでも弱い方」

    戦刃「武器を使う理由もそれかな…。 こんな感じでよかったかな」

    苗木「うん、伝わったから大丈夫だよ。 教えてくれてありがとうね」

    戦刃「…どういたしまして」

    戦刃「…えーっと…そろそろ最初の部屋…子供部屋に着くよ。少し気を付けて」

    苗木「気を付けてって何をさ…」

    戦刃「見ればわかる。 …妹様、失礼します」

    苗木「お、お邪魔しまーす……」


    その部屋は子供部屋ではなくリビングなのではと思ってしまう程、広かった。
    そんた広い部屋の中心に人影が二つ…。


    一つは…一目で幼いと感じる様な背格好の、金色の髪と結晶の様な何かが付いた翼を輝かせる少女…。
    そしてもう一つは_____


    ーーーーーーー

    ↓1【ロンパキャラを一人指名。種族も指定お願いします】
  45. 45 : : 2016/10/14(金) 14:23:06
    大神さん(メイド妖精)
  46. 46 : : 2016/10/14(金) 14:45:41
    「む……戦刃と……誰だ?」

    戦刃「博麗の巫女のところで居候している苗木誠君…。今紅魔館の案内をしているの」

    「へえ…霊夢と一緒に住んでるんだ。 ただの人間?」

    戦刃「…能力はありますが、あくまでも人間ですので、遊び相手にはならないかと…思います」

    「…でも、その苗木っていう人間一言も喋らないし、動かないよ? 壊れてるの?」

    戦刃「あれ、本当だ…。苗木君?大丈夫…?」

    苗木「えっあっ、今ボクは……?」

    「お主は数秒だが意識を失っていた様だ…。 何があった?」

    苗木「…何がって…その…」

    「どうしたの?」

    苗木「…失礼ながら、そちらのメイド服を着た方はどなたでしょうか」

    「我は大神さくらだ。主にフラン嬢の世話をしている妖精メイドだが…何か問題か?」

    思わず苗木誠は言葉を失った。
    目の前にいる、妖精メイドを名乗った人物は途轍も無い量の筋肉の持ち主で、それでいてパツパツのメイド服を着ている。
    妖精と云うには大きすぎるその身体は、今まで苗木が見た事の無いサイズで…妖怪でもこんなに背の高く筋肉で覆われた者は見覚えが無かった。
  47. 47 : : 2016/10/14(金) 14:56:22

    苗木「はは、いや、その…すごく鍛えられてるなとか思って…その」

    「わたしの相手を出来る妖精メイドはさくらだけなのよ。 この人は逃げもせずに一緒に遊んでくれるの♪」

    大神「うむ…。スカウトされた理由も主にそれだな…」

    苗木「さ、さくらさんでも無いと相手が出来ないってことはそこのキミも強いんだよ、ね
    …」

    「ええ、勿論よ。 なんたってわたしはフランドール・スカーレット…。レミリアお姉様の妹の由緒正しき吸血鬼だからさ!」

    苗木「レミリアさん…は確かこのお屋敷の主…だったよね?」

    フラン「正解。後で会えるんじゃないかしら♪」

    フラン「…それで、何か要件とかはあるの?さくらとのお遊びの途中だったんだけど」

    苗木「要件……あ、そうだ。 二人の能力って何かな?もしよかったら教えてほしいんだけど…」

    フラン「能力?まあ良いけど…」

    フラン「わたしは“ありとあらゆるものを破壊する程度の能力”の持ち主なのよ」

    フラン「…さくらのはなんだっけ?」

    大神「我の力は…___」


    ーーーーーーー

    ↓1【大神さくらの能力を決めてください】
    ↓2【次の行き先を選択してください  1:大図書館 2:テラス】
  48. 48 : : 2016/10/14(金) 17:50:28
    武術を使う程度の能力
  49. 49 : : 2016/10/14(金) 17:51:05
  50. 50 : : 2016/10/14(金) 18:41:16
    大神「我の力は…“武術を扱う程度の能力”と言ったところだ…」

    大神「とはいえ、あくまでも他人が名付けた能力故…我に秘められた力もあるかも知れぬ…」

    大神「武術を扱う…と云うだけではあまり強さは感じられぬだろうが…」

    大神「我の力はありとあらゆる道具や技対応した攻撃手段を行える力故…」

    大神「スペルカードルールにうまく組み込めればさらなる境地へと行けるとふんでいる」

    大神「最も、試行段階ではあるのだが…。 どうだ、苗木よ…一戦交えるか?」

    苗木「い、いやいやいや!遠慮するよ! だって見るからにキミって強そうだし…」

    フラン「あ、ならわたしと遊びましょう? わたしも能力を使った弾幕ごっこ、試してみたいの」

    大神「うむ、良いだろう。 …では、そういう事だ。早めの退出を願う」

    戦刃「わかった…。 行こうか、苗木君」

    苗木「うん。ありがとうね、二人とも」

    フラン「もしまたここに来る事があったら遊びましょうね♪」

    大神「また、会おう…」

    苗木「う、うん…。 遊ぶかどうかは考えとくね、一応…」
  51. 51 : : 2016/10/14(金) 19:13:46
    【 紅魔館 - 大図書館 】


    次に苗木が案内されたのは先ほどの子供部屋も比にならない程の大きな空間。
    部屋の中は見渡す限りの本、本、本。壁は勿論本棚で埋まっており、その他の空間も規則正しく並べられた天井まで届きそうな程高い本で埋め尽くされていた。

    苗木「…見た事ない本が沢山ある…」

    戦刃「…下手に触らないほうが良い。 下手に人間が触ったら危険な魔術書も沢山あるから…」

    苗木「魔術書…かあ」

    扉が開いた音が聞こえたのか、それとも話し声が聞こえたのか、使い魔が知らせたのか…図書館の主が二人の元へ駆け寄ってくる。

    「…ああ、誰かと思ったら戦刃と巫女のところの居候の人間ね」

    薄紫のゆったりとした服を着た少女。 彼女の名はパチュリー・ノーレッジ。紅魔館の主のレミリアの友人で、ここ大図書館にて一日を過ごしている魔法使いだ。

    パチュリー「…名前、何だったっけ。 一度しか会ってないから忘れたのよ」

    苗木「苗木誠…です」

    パチュリー「苗木誠ね。 ところでむくろ、門番の仕事はどうしたの?まさか彼女の様にサボりじゃないでしょうね」

    戦刃「…交代の時間が来たので美鈴さんと交代しました」

    パチュリー「そう。それなら良いか」
  52. 52 : : 2016/10/14(金) 19:15:08

    パチュリー「そこの人間は用事ってわけでも無さそうだし…」

    パチュリー「大方紅魔館の案内?」

    戦刃「はい」

    パチュリー「…全く、今日は図書館への客人が多いわね」

    苗木「へえ、ボクの他にも来たんですか?」

    パチュリー「ええ。丁度今、奥の方で本を読んでるはずよ。 …ああ、ほら来たわ」


    ーーーーーーー

    ↓1【東方キャラかロンパキャラを一名指名  ロンパキャラの場合は【能力】と【種族】の併記をお願いします】
  53. 53 : : 2016/10/14(金) 19:16:35
    弐大猫丸


    【能力】
    他人の身体能力を活性化させる程度の能力

    【種族】
    妖怪:すねこすり
  54. 54 : : 2016/10/14(金) 19:24:16
    これは久しぶりに見る神作かもしれない

    期待っす
  55. 55 : : 2016/10/14(金) 20:25:23
    「やはり誰か来ておったか! 今日は賑やかだのう!」

    本棚の影から、大きめの獣が大きな声を出しながら姿を現した。
    それは猫とも、狐とも言える様な曖昧な動物の姿をしており…獣型の妖怪のお手本の様だった。

    パチュリー「そうまで言うほどじゃないわ。 …と云うか賑やかな声を出しているのは貴方しかいないと思うんだけど」

    「無ッ…それはすまんのぉ! これから気を付けるぞ!」

    パチュリー「だからその声が……まあ良いか。 せっかくだし、この少年に名乗ってくれる?」

    「儂は弐大猫丸……すねこすりじゃあ!!!」

    苗木「うわっ!?」

    豪快に名乗りをあげると同時に、その獣は先程出会った大神に匹敵する程の大きさを持つ人間の姿と変化した。

    弐大「ガッハッハ!驚かせてすまんな、少年よ!! 一番しっくりくるのがこれくらいの大きさでのお!」

    弐大「ところでお主の名はなんと言う? 人間の男ではある様だが…」

    苗木「あ、ボクは苗木誠です! 博麗神社でお世話になってます!」

    弐大「応ッ! 元気の良い自己紹介じゃ!! 良い少年だのう!」

    苗木の事を気に入ったのか、弐大は大きな手でいきなりバシバシと彼の背中を叩き、小柄な苗木は今にも倒れそうになっていた。
    そんな苗木を見兼ねたのかパチュリーが助け舟を出す。
  56. 56 : : 2016/10/14(金) 20:29:26

    パチュリー「苗木…貴方、この弐大猫丸が言っていたすねこすりが何だか知っている?」

    苗木「え、いや…」

    弐大「それはだなあ!」

    パチュリー「貴方は一度黙ってて。 …すねこすりっていうのは基本的に無害な妖怪」

    パチュリー「夜道を歩く人間の足に突然擦り付いたり足の間を通り抜けたりする程度の悪戯をしているの」

    パチュリー「まあ、彼は最近そういう事よりも人間や妖怪の身体の構造や元来の能力について興味があるみたいだけど」

    弐大「因みにだが…この図書館に来たのも参考になる本が無いか探しに来たからじゃ」

    戦刃「ああ…そういえば能力は“他人の身体能力を活性化させる程度の能力”だっけ…」

    弐大「応ッ! 儂は妖怪や人間…はたまた鬼の身体トレーニングもしている!

    弐大「儂の能力は対象の身体能力の限界まで活性化させる事が可能だからの…。 トレーニングする上での目安となる」

    弐大「どうだ、お前さんも今度一つトレーニングを受けてみんか? 体力も付くし、身体の基礎が出来ていれば弾幕ごっこでも優位に立てるぞ!」

    苗木「ボ、ボク!? ボクは…どうしよう…」


    ーーーーーーー
    >>54ありがとうございます! そう言って頂けるととても励みになります。

    ↓1【1:トレーニングを受ける 2:トレーニングを受けない】
    【トレーニングを受けると弐大とのミニイベントが明日以降に起きます。また、後ほど説明する経験値も入手可能です。
    受けなければ他のキャラとのイベントが発生しやすくなります】
  57. 57 : : 2016/10/14(金) 20:56:30
    受ける
  58. 58 : : 2016/10/14(金) 21:16:39
    苗木「じゃあ…お願いしてみようかな」

    弐大「応ッ! 了解したぞ!」

    戦刃「…でも苗木君。払うお金とかってあるの?」

    弐大「なあに、その事については心配いらん! 儂の趣味でやっておる事だ、金は取らんわい!」

    弐大「お主が良ければ明日にでも博麗神社に出向くぞ!」

    苗木「そ、それなら明日から…よろしくお願いします」

    弐大「墳ッ、任せておけ!! 細かい時間等はこの簡易式神を使って伝えてくれればすぐに向かえるからのお」

    弐大「明日以降でのトレーニングもいつでも連絡してくれて構わん」

    苗木「うん、わかったよ。 ありがとうね、猫丸クン」

    パチュリー「…約束も取り付け終わったなら、そろそろ出て行ってくれる?」

    パチュリー「大きい音を間近で聞いてたらなんだか疲れてきたのよ…」

    弐大「無ッ、それはすまんのお…。 儂の要件も済んだ事だし、儂は帰るぞ!」

    弐大「今日のところはさらばじゃああああ!!!」

    戦刃「……私達も行こう、苗木君」

    苗木「う、うん。 騒がしくしてゴメン。それじゃあ、また」


    ーーーーーーー

    ↓1【ロンパキャラを一名指名  【能力】と【種族】の併記もお願いします】
      【因みに次は館の主とメイド長が登場します】
  59. 59 : : 2016/10/14(金) 21:29:51
    田中眼蛇夢


    【能力】
    たとえ死しても新たな命に転生する程度の能力

    【種族】
    自称制圧せし氷の覇王(妹紅の死なない人間みたいなニュアンス)
  60. 60 : : 2016/10/14(金) 22:09:09
    最後に苗木が案内された先は白を基調とした玄関の真上に位置するテラス。
    此処からは庭が見渡せ、尚且つ天井は広く日差しを遮るため日光が苦手な館の主も安心できる作りだ。
    それでも日差しが強い日はテラスに設けられた席にまで射し込んでくる時もあるためメイド長が日傘を持って常に待機している。

    現に今も真っ白の丸い小さめのテーブルとその周りに置かれた椅子に紅魔館の主、吸血鬼のレミリア・スカーレットが座り、その横には銀髪のメイド長…十六夜咲夜が待機している。
    そしてレミリアの座る真正面には客人らしき背の高い男が座り、咲夜が用意した紅茶を嗜んでいた。

    苗木「その…こんにちは。苗木誠、です」

    レミリア「ああ、霊夢のとこの居候。 丁度新しく紅茶を淹れたの。一口で良いから飲んできなさい」

    レミリア「何も遠慮する必要は無いわよ。 …別に人間に害がある成分も無いわ」

    苗木「えっと…せ、席は…」

    咲夜「此方に」

    苗木「…あ、ありがとうございます」

    自分の分の席が無いと困惑していた苗木だったが、瞬きをした間に自分用に席が用意され、別の困惑を覚えながらも席に着いた。
    十六夜咲夜の“時を操る程度の能力”によるものだろう。彼女の能力については知っていた為、苗木は深くは言及しなかった。

    咲夜「…紅茶のお味は?」

    苗木「す、すっごく美味しいです!」

    レミリア「そう、それなら良かったわ。 私達も提供のしがいがあるもの」
  61. 61 : : 2016/10/14(金) 22:27:03

    レミリア「ああ、あと。 そんなに緊張して畏まらなくても良いのよ」

    レミリア「…でも原因は私達じゃなくて黙ってばかりのそこの男かしら」

    レミリア「…貴方、そろそろ名乗るくらいしたらどうかしら」

    苗木「…な、何か気に触る事、しちゃったかな?」

    「何、そういう訳では無い…。 ただ、俺様の魔力を抑えていただけだ…」

    「俺様の身体には常に毒が帯びている…。その上禍々しきオーラが周りに存在しているのだ」

    「こんな物を人間風情がくらえばたちまちのうちに体を滅ぼす…。 貴様に影響が及ばぬよう、俺様は結界を張るために精神集中をしていたんだよ」

    「一先ずは…結界は張れた。 これで貴様の命の危険は無くなった…安堵しろ」

    苗木「は、はあ…」

    男の言葉を苗木は半信半疑で受け止める。ただの変わり者とも、本当にそうであるとも言えるのがこの幻想郷の怖いところだった。
  62. 62 : : 2016/10/14(金) 22:28:18
    レミリア「こいつのは平常運転。 ただの拗らせと云うだけでそんな能力は無いわ。気にしなくて良いわよ、苗木」

    苗木「ああ、そうなんだね。 じゃあこの人の能力って一体…」

    「俺様の力を知りたい、か…。 ならば俺様の名と共に教えてやろう」

    「忌まわしき力に与えられた呼称は“たとえ死しても新たな命に転生する程度の能力”…」

    「それを身に宿したのが、制圧せし氷の覇王としてこの世に生まれ落ちた田中眼蛇夢なんだよ!」

    レミリア「…能力はその通りだけれど、氷の覇王と云うのは自称よ」

    苗木「へえ…?」

    レミリア「わざわざ理解する必要は無いわよ。 適当に聞き流してたら何となく会話は成立するわ」

    田中「貴様…この俺様を愚弄するか!!」

    レミリア「…そう思いたいのならそう思ってちょうだい。 私とて貴方の相手は楽しいけど疲れるのだから…」

    田中「くっ……紅き覇者、レミリアよ…。いくら俺様と貴様の仲とは言え聞き捨てならんぞ!!」

    苗木を挟んで二人は奇妙な口論を始める。可哀想なことに苗木は困り果て、出入り口付近に居る戦刃に助けを求めても気まずそうに視線を逸らされた。
  63. 63 : : 2016/10/14(金) 22:31:24
    (お前ら割と仲良しさんだろ)


    ところで>>1についてなんですけど、ロンパキャラは灰慈さんとかこまる以外の要救助民は無しって事ですよね?
    あと日向とカムクラは……どっちかが登場済みなら片方は無し、ですか?
  64. 64 : : 2016/10/14(金) 22:43:20
    >>63(なんだかんだ言いながら気が合いそうな二人だと私も思っています)
    要救助民のキャラはうまく書ける自信が無いので今のところそうさせていただきます。
    そのうち出せるようになれば出します。

    日向とカムクラは片方のみとする予定です。
  65. 65 : : 2016/10/14(金) 22:44:00
    咲夜「…お二人とも、昼食の準備が出来ております。 どうぞ此方へ」

    それでも二人の会話に割り込むかのように、静かに、けれどハッキリと咲夜が知らせを告げる。
    すると諦めたように二人は咲夜と共に、紅魔館内へと入って行った。

    戦刃「…取り敢えず、一通り案内と云うか、紹介は終わったけどこれからどうする?」

    苗木「え?うーん…」

    咲夜「昼食を取っていかれますか?」

    苗木「え、あ、咲夜さんか」

    咲夜「…驚かせてしまい申し訳ございません。 それで、どうされますか?」

    苗木「どうする、かなあ…。 自由にして良いとは言われてきたけど…」


    ーーーーーーー

    ↓1【1:紅魔館で昼食を取る 2:人里で昼食を取る 3:博麗神社に帰る】
  66. 66 : : 2016/10/14(金) 22:59:01
    あ、連投アリか。
    じゃあせっかくだし1で。
  67. 67 : : 2016/10/14(金) 23:06:28
    安価確認しました。ありがとうございます。
    申し訳ありませんが本日の更新はここまでとさせていただきます。
    質問や要望等があれば何なりと。  また明日も、よろしくお願いします。
  68. 68 : : 2016/10/15(土) 11:58:41
    【 紅魔館 - 食堂 】


    咲夜に案内され、大きな扉の部屋に行く。
    やはりそこも広々とした空間で、中心には長いテーブルがあり、周りには均等に上質そうな椅子が並べてあった。
    奥の方には既にレミリアと田中が座っており、手招きをして苗木を近くに座らせた。
    すると三人の居るところに妖精メイドが次々と料理を運んできた。 量自体は無いものの、どれもこれも贅沢な一品である事は庶民の苗木にも一目でわかった。

    レミリア「あら、貴方もここで食べるのね」

    苗木「め、迷惑だったかな…」

    レミリア「そんなこと無いわよ。 咲夜やむくろから聞いたけど、貴方にも能力があるんですってね」

    レミリア「幻想郷に来るまでの話と一緒に是非とも詳しく聞いてみたかったの。 夕刻まで時間はある事だし、聞かせなさいな」

    田中「ほう…? 貴様、外界からの使者だったのか…」

    田中「人の子と云う事は…星に導かれた魔ではなく、暗黒門へと迷い込んでしまった者か…」

    田中「…自らの意思でこの地に残る事にしたのか?」

    苗木「うん。外の世界よりも幻想郷の方がボクと妹には生きやすいと思ってね」

    レミリア「なに、貴方にも妹が居るの?」

    苗木「ああうん、こまるっていう名前のボクと同じ普通の人間なんだ」

    苗木「今は他の人のところでお世話になってるんだ。 一週間くらい会ってないけど…」

    レミリア「そうなの? 妹を退屈させたら面倒な事になるから早く会いに行ったら?」

    苗木「確かにね…。うん、そうしようかな。 あ、ほら、食事が冷めちゃうし食べようか」

    ーーー

    ーー
  69. 69 : : 2016/10/15(土) 11:59:21
    苗木「ごちそうさまでした。 とっても美味しかったです!」

    咲夜「満足していただけて光栄ですわ」

    田中「くくく…この悪しき煉獄の屋敷の供物だからな。 当然だろう…」

    田中「我が眷属、破壊神暗黒四天王も供物に満足していると言っている…」

    『チューチュー!』

    苗木「はか…ハムスター…?」

    レミリア「この四匹はハムスターをベースにした式神だか使い魔だか…まあ、眼蛇夢に忠実な獣よ」

    レミリア「意思疎通はできているみたいだけど…私は四足歩行より二足歩行の生物の使い魔の方が好きね」

    田中「誰一人として貴様の嗜好なんぞ聞いていない」

    田中「それに破壊神暗黒四天王は二足歩行も可能な生物だ! 俺様の僕を侮るでないぞ吸血鬼!」

    レミリア「あらそうなの?知らなかったわ。 でも動物よりも人間の方が優れてるのは確かよ」

    レミリア「まあ、もっとも優れているのは吸血鬼で決まりだけれど」

    田中「またしても魔獣を貶すか! たかが吸血鬼の分際でほざくでない…。俺様が本気を出せば貴様もたちまちのうちに灰と化すぞ…!」

    レミリア「…冗談も程々にしなさいな。 そっちがその気であれば、そろそろ私も…」
  70. 70 : : 2016/10/15(土) 12:00:27

    咲夜「お二人とも!」

    レミリア「な、何よ咲夜! 今良い感じの雰囲気で…」

    咲夜「…誠様が固まっております。 仲が良いのは大変良い事なのですが、言い争いは程々にしてください」

    田中「………ふん、それもそうだな。 この戦いの続きはまた別の刻にて行おう」

    レミリア「…臨むところよ」

    咲夜「全く…毎度止める私の身にもなっていただきたいです。 そろそろ美鈴にこの面倒臭い役割を回そうかしら…」

    咲夜「誠様、もう大丈夫ですよ」

    苗木「あ、う、うん…。 その、ありがとうございます…」

    レミリア「…悪かったわね。 代わりに貴方が話しても良いのよ?」

    田中「それは結局、貴様の欲求では無いのか」

    レミリア「何よ、悪い? …とりあえず、話しなさいな」

    苗木「話す、と言っても何処から話せば良いのかな…。 えっと、まず外での生活なんだけど…」

    苗木は二人に質問攻めにあいながら外での暮らしや自分の能力について、ややこしくならない様にとなるべく簡潔に語って行った。
    もっとも、事あるごとにレミリアと田中が険悪な雰囲気になって話がそれやすくなった為かそろそろ日が沈み始める、といったところまで時間が経ってしまったのだが…。
    それでもレミリアと田中、そして咲夜と仲良くなれた上に神社まで送ってもらえる事になったから良いや…と苗木は思う事にした。
  71. 71 : : 2016/10/15(土) 12:00:48
    連投ミス失礼しました…
  72. 72 : : 2016/10/15(土) 12:02:02
    【 紅魔館 - 門前 】


    戦刃「…あ、苗木君。 思ってたよりも長居してたね」

    苗木「はは…まあ、ね」

    「お嬢様が質問ばかりしたか、田中様と喧嘩を始めたか…どちらでしょうかね」

    苗木「どちらも…かな」

    「ああ、それは災難でしたね。 うちのお嬢様とそのご友人様は揃いも揃ってアレですから…」

    レミリア「アレって何かしら、美鈴?」

    「お、おじょ、お嬢様っ!?」

    レミリア「…今日のところは見過ごしてあげるわ。 自分の発言には気を付けなさい」

    レミリア「とりあえずこの客人…苗木誠を博麗神社に送り届けなさい。 戦刃、門番の仕事は頼んだわよ」

    戦刃「…わかっています」

    レミリア「ああそうだ、美鈴。 自己紹介をしなさいな。名前も知らない相手に付き添われても困るでしょうからね」

    「あ、はい! 私は紅美鈴、紅魔館の門番の一人の妖怪です。ええっと、よろしくお願いしますね」

    レミリア「あまり遅くならないうちに頼むわよ。 誠、さようなら。色んな話が聞けて楽しかったわ。また会いましょう」

    田中「俺様は別の森にて本拠を構えているが…近頃は紅魔館でも過ごす事が多い。 俺様に会いたければ何時でも来て良いぞ」

    苗木「うん、わかったよ。 それじゃあ、また。今日はありがとうございました!」

    美鈴「それでは出発しましょうか。 この時間は霧が濃くなりますので、足元に気を付けてください」


    ーーーーーーー

    ↓1【博麗神社に居た霊夢と紅魔館に居た人物以外の東方キャラかロンパキャラを一名指名  ロンパキャラの場合は【能力】と【種族】の併記をお願いします】
  73. 73 : : 2016/10/15(土) 12:32:01
    そろそろ東方キャラでいこう
    正邪で
  74. 74 : : 2016/10/15(土) 13:35:02
    【 博麗神社 】


    霊夢「あら、美鈴じゃない。 なに、誠を送ってきたの?」

    美鈴「はい、紅魔館で過ごされてたので…。 無事に送り届けましたよ」

    苗木「あ、ありがとうございました。 ご馳走を頂いた上に送り届けてもらちゃって…」

    美鈴「いえいえ、これしきの事、感謝されるまでもありませんから」

    霊夢「そう。 まあ、ありがとね」

    美鈴「では、失礼しますね」

    一例をすると、裾の長い服を翻して下へと続く階段を美鈴は駆け下りて行った。
    …はず、だったのだが。

    美鈴「あれ…霊夢、さん…?」

    霊夢「ちょっと、どうしたのよ? 忘れ物?」

    美鈴「いや、私普通に階段を降りたはずなのですが…」

    苗木「ど、どういうこと!?」

    霊夢「……ああ、思い出したわ。 そんな感じのヘンテコな現象を引き起こせる奴の事」

    霊夢「鬼人正邪、姿をあらわしなさい。 あんたの仕業でしょう?」

    「バレてしまったか。 私の力も落ちたものだな」

    そうため息をつきながら物陰から姿を現したのは鬼人正邪。
    小さなツノが頭に生えているため、彼女は一見すると鬼のようだが鬼とは似て非なる妖怪“天邪鬼”だ。

    霊夢「あんたの力の強い弱い関係無くこういう事をするとはあんたくらいって話よ」

    正邪「そうか? 化かしが得意な妖怪ならこれくらい出来るだろうが」

    霊夢「…この神社の近くで悪さをする奴が珍しいから自然と絞れるのよ。 あ、美鈴はさっさと帰りなさい」

    美鈴「あ、は、はい! それでは改めて失礼しますね…」
  75. 75 : : 2016/10/15(土) 13:52:05
    彼女が下まで降りたのを確認すると、霊夢は正邪に向き直った。

    霊夢「それで? 何の用よ。場合によっては退治するわよ」

    正邪「用か…。 簡単に言えばそこの人間目当てだな」

    苗木「えっと…ボク?」

    正邪「私の持つ、“なんでもひっくり返す程度の能力”でお前の能力をひっくり返し、幻想郷を絶望させようと思ってな…」

    正邪「くくく…私の幻想郷絶望化計画はここから始まるのだ!」

    苗木「……どういう事?話に付いてけないんだけど…」

    霊夢「気にしなくて良いわよ。 どうせただの嫌がらせだから」

    正邪「酷い言いようだな」

    霊夢「どっちがよ」

    正邪「それもそうか、ありがとう」

    苗木「……霊夢さん、この人はどういう人なの?」

    霊夢「こいつは正邪。 人が嫌がると喜んで、人が喜ぶと落ち込んで…でもって嫌われると大喜びする。 そういう妖怪…『天邪鬼』よ」

    霊夢「まあ、相手にしない方が良いわ。 もっとも、無視されても嬉しいらしいけれどね」

    苗木「そういう変わった妖怪も居るんだね…」
  76. 76 : : 2016/10/15(土) 14:16:52
    苗木「…ところでさ、キミはどうしてボクの能力を知ってるの?話した覚えは無いんだけど…」

    正邪「私には答える気は無いぞ、少年よ」

    霊夢「うーんと…今日、騒がしい天狗にあったりした?」

    苗木「いや、天狗らしき人には合ってないけど…」

    霊夢「……だったら、こうしましょう。 正邪、何も言わなくて良いわ。質問にも答えずさっさと帰ってほしいのだけれど」

    正邪「恐れるが良い! 私は紅魔館付近を通っていたらたまたま能力の事を話していた少年を見付けたのだ!」

    正邪「どうだ…人間共よ、これが私の力だ!」

    苗木(…案外単純なんだ)

    霊夢「…こいつは適当に相手したら勝手にどっか行くのよね」

    霊夢「今日のところは私が相手するから…まあ、あんたは中で夕食の支度でもしていなさい」

    苗木「う、うん…わかったよ」

    そして苗木が台所で調理を始めてからしばらくしないうちに、霊夢が一人で居間にやってきた。
    正邪を無事に帰らせたのだろう。 そう思いながら、苗木の時間は進んでいった。
  77. 77 : : 2016/10/15(土) 14:25:53
    お嬢様が同レベル(笑)のご友人を持って輝いてらっしゃる……。
    天邪鬼さんまで楽しそうで今日も幻想郷は平和です。
  78. 78 : : 2016/10/15(土) 14:35:21
    霊夢「ねえ」

    苗木「あのさ」

    食事や風呂、片付け等を一通り終わらせるとふと思い出したように苗木と霊夢がお互いに話し掛けた。

    霊夢「…誠からで良いわ。 どうしたの?」

    苗木「あ、えーっと……明日さ、人が来ても大丈夫かな?」

    霊夢「誰が何の目的で? そいつにお金は掛かる? 私が居ることは必要?」

    苗木「弐大猫丸っていう人が、ボクのトレーニングをしてくれる事になったんだ」

    苗木「お金は掛からないみたい。 多分霊夢さんは居なくても大丈夫かな…」

    霊夢「そう。 まあ、良いでしょう」
  79. 79 : : 2016/10/15(土) 14:36:02
    霊夢「次は私ね」

    霊夢「…これをあんたに渡そうと思って」

    苗木「これは…日記?」

    霊夢「ええ。 …今日、紫に言われたのよ。プレゼントの一つでもしてやったらどうかって」

    霊夢「ほら、あんたって元々人と交流するのが好きじゃない? 自由に動けるとなると、これからもあちこちに行くんだろうし…」

    霊夢「その事を記録するための物があれば便利と思ってね。 誰かと出会ったとかそういう些細な事でも記入してみなさいな」

    霊夢「要らないなら返してちょうだい。私が使うから」

    苗木「そんな…せっかくキミに貰ったんだから大切に使うよ」

    苗木「ありがとう、霊夢さん」

    霊夢「…どういたしまして。 それじゃあ、要件は済んだし寝るわね。おやすみ」

    苗木「うん、おやすみなさい」
  80. 80 : : 2016/10/15(土) 14:38:21
    >>77
    三人とも口調が難しかったのですが、書いてても楽しかったです(笑)
    ありがとうございます

    一旦休んでリザルト書いてきます
  81. 81 : : 2016/10/15(土) 14:44:01
    リザルト……いろいろ凝ってるなあ。

    そういえば何度もすみません、質問です。
    ダンガンロンパから、モノクマ、ウサミ、モノミはさすがに無しですよね?
    あと作中の季節ってどうなってるんでしょう。
    季節によっては出しにくいキャラ(レティとか秋神様とか)もそこそこ居ると思いますが……。
  82. 82 : : 2016/10/15(土) 16:24:14
    >>81
    モノクマ、ウサミは無し、とする予定です。
    ハッキリとしたものは決めてませんが夏の始めから中頃くらい、6月や7月くらいのつもりです。
  83. 83 : : 2016/10/15(土) 16:26:08
    一日目 終了


    【今まで出会った人物及び本日終了時点での交友関係】
    [顔見知り]AllNEW!
    霧切響子 フランドール・スカーレット 大神さくら パチュリー・ノーレッジ 弐大猫丸 十六夜咲夜 紅美鈴 鬼人正邪

    [友人]AllNEW!
    博麗霊夢 霧雨魔理沙 戦刃むくろ レミリア・スカーレット 田中眼蛇夢


    【本日追加されたロンパキャラの能力及び種族】
    [霧切 響子 - ギリギリ キョウコ]女 魔法使い 〈分析する程度の能力〉
    [戦刃 むくろ - イクサバ ムクロ]女 悪魔 〈身体能力を高める程度の能力〉
    [大神 さくら - オオガミ サクラ]女 妖精(メイド) 〈武術を扱う程度の能力〉
    [弐大 猫丸 - ニダイ ネコマル]男 すねこすり(妖怪) 〈他人の身体能力を活性化させる程度の能力〉
    [田中 眼蛇夢 -タナカ ガンダム]男 “自称”制圧せし氷の覇王 〈たとえ死しても新たな命に転生する程度の能力〉


    【苗木の日記】
    良く晴れた夏の日。 今日はボクに〈希望を湧き出せる程度の能力〉がある事、さらに弾幕を扱う事が出来るのが判明した。
    それを気に一人での外出の許可が降りた。 半ば彷徨う形で辿り着いたのが紅魔館と云うお屋敷で、そこで様々な人と出会った。
    レミリアさんとその友人の眼蛇夢クンとの会話は少し大変だったけど…
    一緒に長い時間を過ごした事で、なんとなく対応の仕方や言ってる言葉の意味がわかった気がする。
    幻想郷の人達は種族や能力も含めて個性豊かだと云う事を改めて認識した一日だった。 それに他人の能力にも俄然興味が湧いてきたと思う。
  84. 84 : : 2016/10/15(土) 18:00:33
    すみません、もっと更新する予定だったのですがここで今日は終了とします。
    読んでくださりありがとうございました。 質問や要望等があれば何なりと。
  85. 85 : : 2016/10/15(土) 18:07:34
    はーい。
    じゃあ質問ばかりであれですが……。

    スペカについて、耐久スペカはどういう扱いでしょう?
    無しですか?
  86. 86 : : 2016/10/16(日) 10:43:04
    >>85
    耐久スペルの事は考えているのですが、日常ではほぼ出ないと思って頂ければ。
    そのうち出す場面が来るはずなので説明はその時にしますね
  87. 87 : : 2016/10/16(日) 10:43:36
    ーーー二日目ーーー


    昨日までとは少し違うように感じられる気持ちの良い朝。
    一通り朝の仕事、及び朝食を終えた苗木は慣れた手つきで食器を重ね、運ぼうとする。

    霊夢「あ、食器の片付けは私がやっておくわ」

    苗木「え、でもいつもはボクが…」

    霊夢「良いから。 ほらあんた、今日はこれから猫丸っていう奴とトレーニングするんでしょ?」

    霊夢「そろそろ約束の時間だし、準備運動でもして待ってたら?」

    苗木「それも…そうだね。 わかったよ、お願いするね」タタタタタ…

    霊夢「……私があんな風に言うなんて、お人好しが移ったのかしらね」

    そんな風に霊夢は独り言を呟きながら、食器に手を掛けた。
    そしてその十数分後…弐大が豪快な足音を立てながら、博麗神社にやってきた。

    弐大「たあああああのもおおおお!!!!」

    苗木「おはよう猫丸クン。 …あ、朝から元気だね」

    弐大「当たり前じゃあ!! 全ては朝から始まるからのお…手抜き無しで飛ばして行くのがワシのモットーじゃああああ!!!」

    霊夢「悪いけど、私のモットーは違うの…。 叫ぶのも程々にしてほしいわ」

    弐大「ガッハッハ、すまんなあ博麗の巫女よ! 昨日も似たような事をパチュリーに言われてしまったわい」

    霊夢「…それなら尚更声を抑える努力をしなさいよ。 それともなに、あんた山彦の一種?」

    弐大「妖怪すねこすりだぞお!」

    霊夢「すねこすり? …尚更こんな豪快で騒がしい性格とはかけ離れてるわね」

    霊夢「まあ…トレー二ングとやらに関しては何も壊さないのであれば自由にして良いわ。 それじゃあ、苗木。頑張りなさい」

    苗木「う、うん!」
  88. 88 : : 2016/10/16(日) 10:44:24
    弐大「トレーニングする前に…まずはワシがお前さんの身体について知らなければいけない」

    弐大「まず、弾を撃ってみぃ。 撃ち方や弾の形で能力を使わずにある程度身体についてわかるからのう」

    苗木「ええっと……えいっ」ヒュンッ

    弐大「ふうむ…。 成る程な。お前さん、まずは基礎の運動能力を作ったほうが良いぞ」

    弐大「基礎の身体能力や体力は魔力や霊力等の異能力に繋がるからの。 弾幕が弱ければ基礎が出来ていないのが殆どでな」

    弐大「規則正しい生活といった日常で補える部分はここで生活してたら既に身に付いているだろう…」

    弐大「もっとも、いきなり体力作れ、運動しろと言われても困るだけだろうからの」

    弐大「そのためのサポートをし、共に汗水流すのがこの弐大猫丸の役目じゃあああ!!」

    苗木「はは…頼もしいね。 キミが相手ならボクも安心出来そうだよ」

    弐大「ガッハッハ! このワシが付いている限り、お前さんを弱いままにはせんぞおおお! 人妖問わず、本人の希望に沿う形で強くする。 それがワシのモットーじゃあああ!」

    弐大「本来ならば初日からブッ飛ばしたい所だが…人間のお前さんには徐々に慣らすのが一番手っ取り早く、尚且つ一番体に負担がからなないだろうな!!」

    苗木「そういうもんなんだ…。 あ、ごめんね!ボク自身の事なのに…その、あまり実感が無くって他人事みたいになっちゃって…」

    弐大「なに、初めは皆そうじゃ。 謝る必要は無いぞ、誠よ!」

    弐大「まあ、気楽に行けば良い。 そんじゃあ、軽めの運動から始めるとするかの!」
  89. 89 : : 2016/10/16(日) 10:44:56
    しばらくの間、苗木と弐大の運動は続き…。
    そして大体一時間が経過した頃、弐大の能力が使われる事となった。

    弐大「次はワシの能力を使って、お前さんの身体を活性化させるぞおおおお!!」

    苗木「活性化…する程の身体能力があるのかな…ボク」

    弐大「あるに決まっておる! ただ、その力が花開いて無いだけなんじゃあ!」

    弐大「まあ、元々鍛え上げている者でないとちと身体に負荷がかかるが……一度くらいは経験しておいたほうがよいだろうしな」

    弐大「では、行くぞおおおお!」

    苗木「お、押忍! ……えっと、もう何か変わったの?」

    弐大「応ッ! まずは数歩で良い、歩いてみい!」

    苗木「わかったけど……」

    弐大「どうじゃ?何か今までとの違いはあるか?」

    苗木「…なんかこう、やけに軽く動けるというか。 いつもとの感覚がだいぶ違うからうっかり転んだりしそうだよ」

    弐大「そうだろうな。 それが今、活性化しているという何よりの証拠じゃ」

    苗木「これが丈夫になった時の感覚なんだ…。 なんだかむず痒いや」

    弐大「今はワシの能力でそうなっておるが、トレーニング次第ではそれが当たり前の感覚になるからのう…。 どうじゃ、強くなる事に関しての興味が湧いてきたじゃろう?」

    苗木「うん…。 少しだけだけど…実感が湧いてきた様な気がするよ」

    弐大「それならば良かったわい。 自覚が少しでも芽生えればワシも鍛えがいがあるという物じゃからのう!」
  90. 90 : : 2016/10/16(日) 10:46:35
    弐大「さて、今日はここら辺にしておくかの! 他の奴のトレーニングもしなければいけないからのう」

    苗木「あ、その…今日は本当にありがとうございました! また次もよろしくお願いします!」

    弐大「ああ、これからよろしくお願いするんじゃあああああ! 昨日も言ったとは思うが、この式神を使って連絡をしてくれればそれで良いからな!」

    苗木「うん、そうさせてもらうね。 それじゃあ…また、今度」

    弐大「応ッ、またのう! 私用でもたまに来るかもしれぬ、その時は共に過ごしてくれんかのう?!!」

    苗木「あははっ、当然だよ」

    苗木(猫丸クンのおかげで力が身に付いたような気がする…)


    ーーーーーーー
    【今日はこれからどう過ごすか選択してください】
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】
    ↓1【1:博麗神社で過ごす(東方かロンパのキャラ一名指名) 2:何処かに行く(場所指定) 3:誰かに会いに行く(登場済みキャラ一名指名)】
  91. 91 : : 2016/10/16(日) 11:01:08
    (あかん、これすねこすりのせいで意味不明になってる)



    あ、安価は1で、キャラは舞園さんで。


    【能力】
    ラー油を量産する程度の能力

    【種族】
    付喪神(霊体として人間の姿も持っている。本体は魂魄妖夢の所有する刀、銘は“舞園鞘花”)
  92. 92 : : 2016/10/16(日) 11:02:58
    ところでふと疑問が……。
    苗木の他人への呼称なんですけど、霧切さんを「響子さん」って呼んでましたが、妙蓮寺にも響子さんいたような……。
  93. 93 : : 2016/10/16(日) 12:31:55
    あっ…響子さんの事忘れてました…。ごめんなさい
    どうするか考えておきます…。とりあえず舞園さん書いてきます

    ラー油……ラー油…?
  94. 94 : : 2016/10/16(日) 13:10:48
    「こんにちは、苗木君、博麗さん。 お茶を楽しんでいるところ、急に来てしまってすみません」

    苗木は疲れを癒す為、博麗神社で霊夢と共に縁側でノンビリと茶を飲んで居たのだが、そこへ髪の長いおしとやかな少女が現れた。
    彼女の名は舞園さやか…。少々変わった能力の持ち主の少女だ。

    霊夢「…来るのは構わないんだけどね。 あんた、毎度毎度中途半端に増えたラー油を渡しに来るのをやめてくれないかしら」

    舞園「しょうがないじゃないですか! それが私の能力なんですから!」

    苗木「まあ、美味しいし、貰えるものはなんでも嬉しいんだけどね」

    …舞園の能力は“ラー油を量産する程度の能力”。
    無から有を作り出せる能力は本来は強力な物の筈なのだが、何故かラー油に限定されている為どうにもインパクトが弱く感じられてしまう。
    だが、彼女の元来の霊力はそこらの妖怪なんぞよりもよっぽど強いものだ。

    霊夢「あんたの持ち主の妖夢にでも渡してきなさいよ。 自分の刀の付喪神が出したものなら受け取ってくれるんじゃないの?」

    舞園「妖夢様には既に大量に小瓶を渡してあるので…。 多分もう要らないかと」

    苗木「そ、そうなんだ…。 まあ、制御が苦手なんだもんね」

    さらに彼女について補足すると、魂魄妖夢と云う剣士の少女が扱う刀…“舞園鞘花”付喪神だ。
    付喪神といえば大半は意思を持って物を動かせたりする程度なのだが舞園は霊体として人間の姿を確立している。
    自由に彼方此方に行っては能力によって作られた無数のラー油を小瓶に詰めてプレゼントしているのだ。

    舞園「ラー油売りになればコスト無しにお金が稼げる良い能力なんですけどね…」

    霊夢「詳しく聞きた……じゃなくて、ラー油だけで充分なお金が集まるとは思わないんだけど」

    苗木「まあ、そうだろうね…。 それに幻想郷に暮らしている人にどれくらいラー油が受け入れてもらえるかも問題だし…」

    舞園「うう…良い案だと思ったんですが…」
  95. 95 : : 2016/10/16(日) 13:18:56
    舞園「あ、ところでお二人はお昼ご飯ってもう食べられましたか?」

    霊夢「…いや、まだだけど」

    舞園「もし良ければラー油を使ったレシピの料理を作りますよ♪」

    舞園「物は試しですし、どうですか?」

    霊夢「ラー油に会う料理、じゃなくてラー油を使った料理…なの?」

    舞園「そうですけど?」

    霊夢「……誠、どうする? あんたが決めなさい」

    苗木「え? うーん……」


    ーーーーーーー
    次の更新までまたしばらく時間が空きます。

    ↓【1:ラー油料理を作ってもらう 2:普通の昼食を自分が振る舞う】
  96. 96 : : 2016/10/16(日) 15:58:36
    怖いけど1で
  97. 97 : : 2016/10/16(日) 17:07:45
    苗木「…せっかくだし、お願いしようかな」

    霊夢「えっ」

    舞園「はいっ、わかりました! 少し台所をお借りしますね」タッタッタッタ…

    霊夢「…誠、あんたを信じた私がバカだったわ」

    苗木「はは…霊夢さんは前にそのまま飲んで以来苦手意識があるみたいだけど…」

    苗木「料理の材料として普通にラー油は使われてるし…別にゲテモノは出てこないからね?」

    霊夢「…そうなの? まあ、良いわ」

    霊夢「その代わり…もし私がお箸を止めても、怒らないでよね」

    苗木「そんなことは無いと思うんだけどね…」

    ーーー

    ーー

  98. 98 : : 2016/10/16(日) 17:15:45

    舞園「はい、出来ました!」

    そう満面の笑みで食卓に並べた料理は一言で言うと奇妙な色合いをしていた。
    苗木が想定していたごく普通の料理とはかけ離れ、霊夢が想定していた料理に近い形となっていた。

    苗木「…これは?」

    舞園「ラー油のぶっかけご飯です♪ これ一膳でもお腹は満たされると好評なんです」

    霊夢「……こんなの聞いてないわ」

    何故だ、と苗木は冷や汗をかく。
    まさか霊夢の言う通りの物となってしまうとは考えてもいなかった様だ。

    霊夢「私は何だかお腹が空いてないから、誠。 食べなさい」

    苗木「ええ…。 まあ、わかったけどさ…」

    美少女の手作り料理。 そう繰り返し念じて一口目を口に含む。
    …と、苗木は下を向いてしまった。

    霊夢「大丈夫…?」

    舞園「味は…いかがですか?」

    苗木「お……」

    霊夢「お腹が痛い…かしら?」

    苗木「それは違うよ! 美味しいんだ!!!」

    そう幸せそうな表情で叫び、慌てて口を押さえる。 まるで興奮で落ち着かないかのように。
    霊夢は味を誤魔化す為かと思ったのだが、輝いている目を見るとそうでは無い様子。
  99. 99 : : 2016/10/16(日) 17:16:42
    苗木「霊夢さんも一口で良いから食べてみなよ!」

    霊夢「…わ、わかったわよ」

    諦めたように口にすると、また霊夢も苗木と同じように、顔色を明るくした。

    霊夢「なによ…美味しいじゃない」

    舞園「ふふ、以前は別の方に食べていただいたところ大不評だったので改善したんです」

    舞園「私の能力で、味をコントロールする方に専念すればとてもご飯に合うラー油が作り出せるんです」

    舞園「見た目は濃いですが…ゲテモノ、なんて言わせませんよ?」

    苗木「……う…ごめん。 ところでその…どうして考えてた事が…」

    舞園「だって私、付喪神ですから」

    霊夢「……付喪神は関係ないわよ」

    舞園「ふふ、冗談ですから。 …細かいところは気にしないでくださいね」
  100. 100 : : 2016/10/16(日) 17:21:13
    舞園「あ、この後用事があったんでした…。 今日はこの辺で帰りますね」

    霊夢「そう? ゆっくり出来ないのね」

    舞園「妖夢様の庭仕事を手伝うんです。 また来ますね」

    苗木「うん、何時でも来て良いよ。 あ、でも…ラー油のプレゼントは程々にお願いするよ」

    舞園「わかりました。 今度来る時は新作を持ってきますね」

    霊夢「…今日みたいに美味しいのであれば構わないわ」

    舞園「ふふ、任せてください」

    霊夢「まあ、それじゃあまた」

    舞園「はいっ、さようなら!」

    元気な舞園を鳥居のところまで見送ると、二人は縁側に戻りまったりと時間を過ごそうとしたのだが……

    「あやや、すいませんね! 勝手にお茶を頂いちゃいました!」

    舞園以上に元気の良く、そしてしつこい天狗の少女はそうさせてくれないようだった。
  101. 101 : : 2016/10/16(日) 17:43:54
    霊夢「…今日は厄日なのかしら。 賽銭も入れない客ばかりが押し寄せて、休む暇すら無いじゃない」

    「おや? それはいつも通りの事では?」

    霊夢「あんたねぇ……」

    「あやや、お怒りにならないでください霊夢さん」

    苗木「…ええっと、この人は?」

    霊夢「ああ、あんたはあった事なかったっけね。 こいつは…」

    「お初にお目にかかります! 清く正しく美しくがモットーの『文々。新聞』の射命丸文です。よろしくお願いいたします!」

    営業スマイルで自己紹介をする射命丸文。
    彼女は常に黒い翼を広げ、ペンと手帳を手にし、毎日幻想郷のスクープを求めて飛び回っている烏天狗の新聞記者だ。
  102. 102 : : 2016/10/16(日) 17:49:33
    霊夢「それで、誠に何か用?」

    文「やや、流石霊夢さん! わかってらっしゃいますね」

    霊夢「大体わかるわよ…。 丁寧語を使ってる時は何かの取材をしたい時だもの。目当てになりそうなのは誠くらいだしね」

    苗木「…つまりボクへの取材?」

    文「はい、その通りです。 何しろ特別な能力がある事が判明したらしいじゃないですか!これは、と思いましてね」

    苗木「そ、その話はどこで知ったの?」

    文「えーっと……魔理沙さん経由ですね」

    霊夢「はあ……これだからあの魔女は…」

    文「まあまあ、お気を悪くしないでくださいよ霊夢さん。 今日は誠さんに質問をしに来ただけですから!」

    霊夢「ちょっと、何を…」

    文「苗木誠さん、貴方に“希望を湧き出させる程度の能力”があるというのは、本当ですね?」

    苗木「そう、だけど…?」

    文「ふむふむ、これで裏が取れました。 それでは、ありがとうございました。私はこれくらいで失礼しますね!」

    霊夢「え?これで終わり……ってまさか」

    苗木「ど、どうしたの霊夢さん…?」

    文「あやややや、気付かれてしまったようなので急がなければ! それでは!」ビュンッ

    霊夢「…ああもう、白黒の天狗も魔法使いも嫌いよ! 誠、あの天狗をしばいてくるから適当に待っていなさい!」シュンッ

    苗木「えっ、ちょ、ちょっと! ……んーと、どうしたんだろう…?」
  103. 103 : : 2016/10/16(日) 18:11:28
    霊夢と文の二人が空に飛び立ってから、明るかった空が今まさに暗くなろうとするくらいの時間が経過した。
    片付けをしたり、早めに日記を書いたり、食事の準備をして霊夢の帰りを待っていると、ようやくその人は帰ってきた。

    苗木「…随分と長かったけど、本当にどうしたの?」

    霊夢「あの天狗を探してた。 …上手い具合に隠れたのか結局見つからなかったけどね」

    苗木「で、でもなんでそんなに…」

    霊夢「理由? そうね……あいつの新聞を読んだ物好きがここに来る可能性があるからかしら」

    霊夢「それにきっとあんたの事で好き放題書かれるわよ。 ご丁寧に住んでいる場所の事と一緒にね」

    苗木「え、でも能力の有無について以外は聞かれなかったんだけど…」

    霊夢「……あんたの能力の事を教えた奴が誰だか忘れたの? あの魔理沙なのよ?」

    苗木「魔理沙さん………あっ」

    霊夢「ああ、わかったみたいね。 あの軽い口であんたの好きな食べ物やら普段の服装やら何やら話してたんじゃないかしら」

    霊夢「全く……退屈することは無くなるでしょうけど、博麗神社に居ればまあそれをキッカケに誰かしら来るでしょうよ」

    霊夢「ああ、面倒臭い!」

    苗木「ボクの所為、だよね…。ごめん、霊夢さん」

    霊夢「あんたじゃなくて、文と魔理沙が悪いのよ。 …面倒な奴らも賽銭さえ入れてくれれば私はそれだけで全部許せるんだけどね」

    苗木「はは……そうだと良いね」

    霊夢「まあ、さっさとご飯食べて寝ましょう。 対応とかはその時々で考えることにするわ…」
  104. 104 : : 2016/10/16(日) 18:20:10
    舞園さんの<そこらの霊力よりよっぽど強い>って話は……。
    ゆゆ様の消費量を凌駕してラー油を生成し続けてるあたり、信憑性が高い話だ……。

    けど霊夢さんなら何年か前に流行った食べるラー油とかに加工すれば結構好きそうなんだけどな。
    幻想入りしてないのか、食べるラー油……。
  105. 105 : : 2016/10/16(日) 19:00:46
    二日目 終了


    【今まで出会った人物及び本日終了時点での交友関係】
    [顔見知り]
    霧切響子 フランドール・スカーレット 大神さくら パチュリー・ノーレッジ 十六夜咲夜 紅美鈴 鬼人正邪 射命丸文(NEW!)

    [友人]
    博麗霊夢 霧雨魔理沙 戦刃むくろ レミリア・スカーレット 田中眼蛇夢 弐大猫丸 舞園さやか(NEW!)


    【本日追加されたロンパキャラの能力及び種族】
    [舞園 さやか - マイゾノ サヤカ]女 付喪神(刀) 〈ラー油を量産する程度の能力〉


    【本日発生したミニイベント】NEW!
    弐大猫丸[身体トレーニング!]〔行動決め+キャラ選択の安価で博麗神社で過ごす+弐大を選択すると今後も発生可能(通常交流は会いに行くで指名)〕
    舞園さやか[ご注文はラー油ですか?]
    射命丸文[幻想郷最速スクープ!]

    【苗木の日記】
    今日は朝から猫丸クンと身体を鍛えて、少し強くなった。 霊夢さんを待っている間に試しに弾幕を撃ってみたけど昨日よりも大きな弾が出てくれた。つまりは効果が表れてるって事だよね!
    さやかさんにラー油ご飯を振る舞れた時は正直どうしようかと思ってたけど、キチンと美味しくて安心した。 ただ改良前の物を食べさせられた人は可哀想だとは思う。
    文さんと云う人には気を付けた方が良いと学んだ。 魔理沙さんにはボクから一応釘を刺しておこう。 既に霊夢さんに色々言われてそうだけどね…。
  106. 106 : : 2016/10/16(日) 19:02:52
    弾幕ごっこのステータスについて…

    ・弐大猫丸とのトレーニング、または他のキャラとの弾幕ごっこをし勝利する事で『経験値』が入手出来ます。
    ・経験値が溜まると“総合レベル”がレベルアップし、ステータスの強化に必要な《強化ポイント》が入手出来ます。
    ・一日の終了時に強化ポイントを規定数消費し、ステータスの強化が行えます。

    ・総合レベルが上がると弾幕ごっこをするイベントが発生しやすくなります。
    ・弾幕ごっこのイベント発生の可能性のある行動選択肢は【博麗神社で過ごす】と【誰かに会いに行く】です。

    ・色々と決めてはありますが、[キャラとの交流>弾幕ごっこ]で進めるつもりなのでたまに起きる、安価で選べる程度に思っててください。
    ・今更ですが、スペルカードルールや弾幕については本家とは描写等が違っています。ご了承ください。
  107. 107 : : 2016/10/16(日) 19:04:31
    現在の苗木誠のステータス及び強化の情報

    総合Level:2  経験値:0/20
    割り振れる強化ポイント:10


    【該当ステータス:現在レベル】……強化必要ポイント:〈レベルアップ前〉→《レベルアップ後》

    【通常弾幕:level1】……4ポイント:〈秒数一桁÷2〉→《秒数一桁のダメージ》
    【HP:level1】……3ポイント:〈20〉→《25》
    【新スペル:level1】……5ポイント:〈二枚〉→《三枚》

    【スペル強化】
    希符「希望の月」強さ【9】  [強化必要ポイント…10]
    奇跡「希望は前に進むんだ!」強さ【8】  [強化必要ポイント…9]
  108. 108 : : 2016/10/16(日) 19:07:26
    ーーー

    >>104
    付喪神とはいえ、実体を持って更に遠くまで移動出来るのはそこそこな強さが無いと出来なさそうだなと思いまして…。
    まだ食べるラー油は幻想入りしてません(笑) 苗木君が提案すれば舞園さんは作ってくれそうですけどね。

    安価を出して食事諸々をしてきます。

    ーーー

    >>107
    【経験値を消費し、苗木誠を強化するか否か選択してください。 また、強化する場合は[どれを強化するか]を選んでください】
  109. 109 : : 2016/10/16(日) 19:15:27
    んー、消費して強化で!

    複数OKなら
    通常弾幕のレベルアップとスペカ取得が無難かな?
    一つだけならスペカ取得で。


    スペカ設定もOKなら、
    言弾「それは違うよ」
    設定は別安価だったり設定済みならスルーでお願いしまーす。
  110. 110 : : 2016/10/16(日) 20:21:13
    強化把握しました。また離れるのでその間に安価を

    ↓1【今から一時間程度、苗木誠の新スペル名を募集します。 一時間経っても来なければ>>109を採用とします】
  111. 111 : : 2016/10/16(日) 21:32:11
    \ 強 化 完 了 ! /


    総合Level:2  経験値:0/20
    割り振れる強化ポイント:1


    【該当ステータス:現在レベル】……〈過去ステータス〉→《強化後ステータス》

    【通常弾幕:level2】……〈秒数一桁÷2〉→《秒数一桁のダメージ》
    【HP:level1】……〈20〉
    【新スペル:level2】……〈二枚〉→《三枚》

    【所持スペル】
    希符「希望の月」強さ【9】
    奇跡「希望は前に進むんだ!」強さ【8】
    言弾「それは違うよ」強さ【7】 NEW!
  112. 112 : : 2016/10/16(日) 21:36:31
    新たなスペルの効果
    相手のスペルを避けたときのみ発動できる
    絶対命中の効果あり
    これって駄目?
  113. 113 : : 2016/10/16(日) 22:04:20
    >>112反応遅れて申し訳ありません。

    面白そうなので採用とします。 少しルールの追加、改変を行ってみます。
    ありがとうございます!
  114. 114 : : 2016/10/16(日) 22:05:00
    ーーー三日目ーーー


    苗木「…ごちそうさまでした、と。 片付けちゃっても良い?」

    霊夢「ええ、構わないわ。頼むわね。 あんたもお茶飲む?」

    苗木「うーん、ボクは良いかな…。 お皿洗ってくるね」

    鼻歌を歌いながら下げた食器を洗う苗木を、ジッと霊夢は見つめる。
    彼女の視線に気付いたのか洗う手をやめ苗木は振り向いた。

    苗木「どうしたの? さっきからずっと見てるけど…何か背中に付いてる?」

    霊夢「んー……付いてる、というかなんというかね…」

    霊夢「あんた、そんなに力……霊力とか、あったっけって思って」

    苗木「え? ああ…昨日のトレーニングのおかげかな。 猫丸クンが基礎の運動能力は魔力や霊力に繋がるって言ってたし」

    霊夢「へえ。 …アレでそれなりに成長するのなら、是非ともトレーニングを重ねて異変解決の役目を代わってほしいわね…」

    霊夢「まあ、一番良いのは異変が起きない事だけど…。 あー…お茶美味しい」

    霊夢「…ああそうそう、今日はどうするの?」

    苗木「うーん、どうしようかな…」


    ーーーーーーー
    ここで本日の更新は終了します。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
    質問、要望意見等があればなんなりと。 

    【今日はこれからどう過ごすか選択してください】
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】
    ↓1【1:博麗神社で過ごす(東方かロンパのキャラを一名及び二名指名:混合可)  2:何処かに行く(場所指定)
       3:誰かに会いに行く(登場済みキャラ一名指名)】
  115. 115 : : 2016/10/16(日) 22:09:28
    2で魔法の森行ってみよう。
    話をしておこう、みたいな事言ってた魔理沙もいるし、まだ会ってない人もいるし。


    あと今更に気付いたんですが、カテゴリは東方とダンガンロンパの複合カテゴリに変えた方がいいのでは……?
  116. 116 : : 2016/10/18(火) 19:55:52
    (複合カテゴリにした影響で見失ったとかあるのかちょっと心配……)
  117. 117 : : 2016/10/20(木) 13:13:00
    数日間更新のできない環境が続いていました。申し訳ありません。
    ぼちぼち再開します
  118. 118 : : 2016/10/20(木) 13:14:05
    その森は、禍々しい不気味な何かが彼方此方を渦巻いていた…。
    苗木は自ら行ってみようと決めたものの、いざ目の前にするとなると気がすくんでしてしまった様だ。

    今彼の目の前に広がっているのは、普通の人間は滅多な事では近付かない妖しい森…『魔法の森』だ。
    魔力を持っていたり、幻覚作用を引き起こしたりするキノコが群生しているため魔法使いが好んで足を運んでいる場所でもある。
    現に何人かの魔法使いがこの地に住居を置き、日々暮らしている。

    苗木の目的はそのうちの一人に対してあるのだが……。
    森の中に入る前に行くべき場所、と霊夢に言われてた店が彼にはあった。

    苗木「ここ、だよね…?」

    そう呟きながら苗木は看板を見上げる。 彼の視線の先には[香霖堂]…そう古ぼけた字が看板に記されていた。
    魔法の森の入り口側に立っているその店には、妖刀や魔法道具、さらには外界から流れ着いた道具等様々な物が売られている。
    妖怪と人間のハーフである青年が店主をしており、人妖問わず客が訪れている。 もっとも…其方側に精通しているか、物好きな者くらいしか人間は来ないのだが。

    店の独特な雰囲気に怖気付きつつも、彼はゆっくりと木の扉を開ける。
  119. 119 : : 2016/10/20(木) 13:14:45
    「やあ、いらっしゃい。 ……もしかして君は外来人の苗木誠君、かな」

    苗木「あ、はい。 こー…じゃない、霖之助さんであってますよね?」

    霖之助「はは、敬語は使わなくて良いよ」

    不安げな顔持ちの苗木を出迎えたのは先程説明したばかりの店主の青年…森近霖之助だ。
    霊夢や魔理沙と親交が深く、実際に会ったことは無いが話だけはお互い聞いていた。

    苗木の方は特徴を知っていたから自分の事も知っていたのだと思ったのだが、残念ながらそうでは無い様子。
    それは霖之助の持っていた新聞がハッキリと物語っていた。

    苗木「…あの、その記事」

    霖之助「ああ、君の事が書いてある」

    苗木「はあ…」

    霖之助「大方魔理沙が原因だろうね。 この森に来たのも理由はそれかな」

    苗木「その通りだよ…。 おかげで霊夢さんにも迷惑がかかっちゃうし」

    霖之助「幻想郷なんてそんなもんだ。変な客には彼女も慣れてるよ」

    霖之助「ああそうそう、それで…魔理沙に会いに行くには…というか魔法の森に行くには準備も必要だ」

    霖之助「少し待っててくれ」

    苗木「よ、よろしくね」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [香霖堂にやってきたのは?]
    ↓1【東方キャラかロンパキャラ一名指名】
  120. 120 : : 2016/10/20(木) 15:28:13
    ルーミア
  121. 121 : : 2016/10/20(木) 16:48:12
    「こーんにーちはー」

    苗木「え? えっと…こんにちは」

    恐る恐る店の中を苗木が見ていると、黒いワンピースを着た金髪の幼い少女が両手を広げながら来店してきた。

    「あなたは半分妖怪のおにーさんじゃないねー。 もしかして食べても良い人類?」

    苗木「い、いやいやいや、食べちゃダメだよ!」

    「ざんねーん。 ところであなたはー?人間ー?」

    苗木「苗木誠……普通の人間だよ」

    「私はルーミアだよー。 妖怪なのー」

    ルーミア…そう名乗った彼女は闇を操る力を持つ小柄な妖怪だ。
    魔法の森の瘴気は苦手としているが、群生しているキノコ目当てに何度か訪れている。
    安全にキノコを入手できる瘴気を遮る道具を手に入れるため、この香霖堂に何度か足を運んでいる。

    彼女の声に反応したのか足早に霖之助が戻ってきた。彼の手には謎の白い球体があり、それは不思議な雰囲気を放っている。

    霖之助「ああ、ルーミアか。 丁度良かったよ。もう少し遅かったら追い返さなきゃいけないとこだった」

    ルーミア「んー?」

    霖之助「そこの誠君も魔法の森に用があるんでね、いつも君が使ってる簡易結界を貸し出すつもりだったんだよ」

    ルーミア「なーるほーどー」

    苗木「簡易結界……?」

    霖之助「簡単に説明するとこの球体の近くには瘴気が集まらないように術が施されてるんだ」

    霖之助「魔法や妖術も使えなくなるから、あまり人気では無いけどね。 人間からすれば実用性のある便利な道具だよ」

    霖之助「さあ、持って行きたまえ」
  122. 122 : : 2016/10/20(木) 16:49:20
    ルーミア「ちょっと待ってよー、半分のおにーさーん」

    霖之助「なんだい?」

    ルーミア「それだと私たちがずっと一緒にいなきゃいけないってことになるんじゃ無いのー?」

    苗木「確かに…。 目的もボクとルーミアさんじゃ多分違うんだろうし…」

    霖之助「…それじゃあダメかい? どうせ二人とも暇なんだろう。魔理沙やアリスの家とか好きに案内してやってくれよ」

    ルーミア「あー、そっかー。それもアリかー」

    苗木「えっと…?」

    ルーミア「私があなたを案内するんだってー。 だから行こうかー」

    苗木「き、キミは本当に良いの…?」

    ルーミア「いいのだー。 あなたはダメだったのー?」

    苗木「いや、むしろありがたいけど…」

    ルーミア「それならバイバイしてレッツゴーなのかー。 半分のおにーさーん、それじゃーねー」

    苗木「あ、ちょっと…あ、ありがとうございました! あの、ひ、引っ張らないで…っ」

    腕を無理矢理引っ張られながら、扉を潜って行く苗木に霖之助は小さく手を振る。
    扉が完全に閉まったことを確認すると、新聞に目をやりながら彼は独り言を呟いた。

    霖之助「……まったく、元気なものだよ」


    ーーーーーーー

    [ルーミアが苗木を連れて来たのは?]
    ↓1【1:霧雨魔法店 2:アリス・マーガトロイド邸 3:霧切響子邸】
  123. 123 : : 2016/10/20(木) 18:24:13
    おお、お疲れ様です!
    田中も森に住んでるって言ってたような気がしたけど別の森かな……?


    安価はひとまず3から!
  124. 124 : : 2016/10/20(木) 18:56:08
    【 霧切響子邸 】


    魔法の森の奥の、また奥の方に佇む質素な雰囲気が漂う二階建ての家。
    それが魔法使い…霧切響子の住処であり、研究所だ。

    ルーミアとはある程度の顔見知りだった為、突然の訪問だったに関わらず、苗木達を家に招いてくれた。
    二人が通された部屋は白と薄紫を基調とした家具や壁紙の目立つ不思議な雰囲気が漂う客室だった。

    さらにそこには既に先客が居たようで、その人物は自前なのかここの物なのかもわからない魔道書を何冊か並べていた。
    その人物は薄紫のゆったりとした服を着た少女……紅魔館の図書館の主、パチュリー・ノーレッジだ。

    パチュリー「また貴方。 一昨日振りね」

    苗木「その…邪魔してごめんね」

    パチュリー「まあ、丁度本を読み終わって休憩しようとしていたところだったし…うん、謝らなくて良いわ」

    パチュリー「…それにしても、貴方の様な人間とそこの浮いている妖怪もこんなところまで来るのね」

    霧切「…彼女はこの森に群生するキノコを喰らう為に来てるのよ。迷った時なんかに私の家に来てるわ」

    ルーミア「そーなのかー」

    霧切「苗木君を案内しているの?」

    ルーミア「そーなのだー」

    霧切「そう。 苗木君は何をしに?ただの見学かしら」

    苗木「いや、そうじゃなくて…魔理沙さんの事で話があってね…」

    パチュリー「あの泥棒魔女に貴重品でも盗まれたのね、可哀想に」

    苗木「それも違くて…」
  125. 125 : : 2016/10/20(木) 18:58:40
    霧切「例の新聞の件でしょうね。 魔理沙から聞いてたわ」

    苗木「うん、そうそう。 流石にあれにはボクも注意したほうが良いかなぁって思って」

    パチュリー「なんとなーくわかったような、わからないような」

    パチュリー「とりあえずあの白黒を倒す方法でも調べておく?」

    苗木「いや、倒すとかそういうのは…」

    ルーミア「じゃあ食べるー?」

    苗木「…食べちゃダメだよ」

    霧切「それで…私のところに来たのは魔理沙がここに居る可能性があると見たからかしら」

    ルーミア「私が迷子になった時も、よく居たからねー」

    霧切「確かにそうね。 けど残念ながらここには居ないわ。他を当たってくれるかしら」

    霧切「ここにきたら一応釘は刺しとくわ。 …まあ、一応だけれど」

    苗木「うん…お願いするよ」

    霧切「それじゃあ私達はまだやりたいことが有るから…また今度。 …門前までは見送るわ」

    ルーミア「ありがとうなのかー」


    ーーーーーーー
    [次にルーミアが苗木を連れて行ったのは?]
    ↓1【1:霧雨魔法店 2:アリス・マーガトロイド邸】
  126. 126 : : 2016/10/20(木) 20:48:35
  127. 127 : : 2016/10/21(金) 16:20:59
    【 アリス・マーガトロイド邸 】


    八角塔屋の洋風の建物。 それはどこか上品な雰囲気が漂っていた。
    ルーミアが声をかけながら扉を叩けば、ソッと扉を開き家主の人形の様な容姿の女性が姿を現した。

    「あら、ルーミア。また迷ったの? その奥の彼は…誰だったかしら。見覚えはあるんだけど」

    ルーミア「迷ったんじゃないよー、案内してるんだよー」

    苗木「案内…されてます」

    「立ち話は何だし、とりあえず中に入りなさい」

    そう女性に案内されるまま、二人は部屋の方へと導かれて行った。
    あっちを見ても、こっちを見ても肩乗りサイズから人型まで。様々な大きさ、姿の人形が点在していた。

    客間らしき部屋に行き、とりあえずは…と座るように言われる。
    ふと目の前の女性は何かを見つけたらしく、合点がいった様に苗木に向き直った。

    「貴方ほら、霊夢のところの外来人だったわよね。 新聞を見てようやく思い出したわ」

    苗木「新聞、新聞か……はあ。 ところでその、キミは…」

    「私はアリス・マーガトロイド。 魔法使いよ。よろしく、誠」

    彼女はこの家に暮らす元人間の魔法使いであり、自身の魔法を使って人形を動かしている人形遣いでもある。
    家の彼方此方にいる人形も全て彼女が作り、そして動かしているのだ。
  128. 128 : : 2016/10/21(金) 16:22:13
    アリス「それで、この森には何の用で来たの?」

    苗木「それが…魔理沙さんが文さんに勝手にボクの事を色々と話したみたいで…」

    アリス「ああ…その結果がこの新聞というわけね」

    苗木「うん…」

    アリス「面倒ごとを避けたがる霊夢が居る博麗神社で堂々と質問とかは出来ないだろうし…人に聞くっていうのは妥当でしょうけど…ねえ」

    アリス「…災難だったわね、本当」

    ルーミア「ホントーねー。 だから魔理沙が居そうな場所案内したりとかして回ってあげてるー。キノコも集めながらねー」

    アリス「それで、今まで何処を回ったの?」

    苗木「キノコがよく生えてる場所とか、水が湧き出ているところとか…あと響子さんの家くらいかな…はは」

    アリス「…本人の家は?」

    苗木「本人の……あっ」

    ルーミア「わはー、忘れてたー」

    アリス「……なんだか心配ね。 私、どうせだし着いて行くわ」

    苗木「う…ご、ごめん…。いきなり家に押しかけたのに…」

    アリス「いきなり家に押しかけてくる奴なんていくらでも居るわよ。 好き放題荒らして、更には戦闘を仕掛けてきて…とかね」

    アリス「それじゃあ…行きましょうか」
  129. 129 : : 2016/10/21(金) 16:31:36
    【 霧雨魔法店 】


    古びた洋風の一軒家。それは魔法の森の中ほどに位置しながらも、木々が伐採されている比較的日当たり良い場所に存在していた。
    いかにも創作の世界なんかで魔女が住んでいる様な外観で…いや、実際に魔女が住んでおり、何でも屋を兼ねている住居だ。
    とは言っても、店としての機能はあまりしているわけではないのだが。

    アリスが扉のドアノブを握れば、いとも簡単に開き、その事実に苗木とアリスはおもわずため息をつく。
    屋内に入れば、霧切やアリスの家と違い本や道具の類が床を埋め尽くすほど散乱しているのが簡単に目に付いた。
    それに対して、今度はルーミアもため息をついた。

    アリス「魔理沙ー? 居るんでしょう?今良いかしらー?」

    魔理沙「大丈夫だ、問題ないぜ。 …って誠とルーミア?お前らも来たのか」

    ルーミア「目的ー、はっけーん」

    魔理沙「お、おう…?」

    苗木「キミの事だよ、魔理沙さん。 色々と話したい事があるんだ…」

    魔理沙「話したい事…………新聞の件、か?」

    ルーミア「そーなのかー」

    魔理沙「うげっ、そ、それについては時効にしてくれ…」

    アリス「時効ねえ…。 今朝新聞が届けられたばかりなのによく言うわね」

    魔理沙「アリスまでそんな事を……このひとでなし!」

    ルーミア「んー?人じゃないよねー?」

    魔理沙「そういうことじゃなくてだな……と、とりあえず説教の前にそこらへんの椅子に座ってくれ…」
  130. 130 : : 2016/10/21(金) 16:35:20
    苗木「説教っていうほどの事じゃないけどさ…ボクが言いたいのはね? 勝手に人のことベラベラ喋ったりしないで欲しいってことなんだ」

    苗木「…もし次があるとしたら、霊夢さんを通した上でボクに言ってね、魔理沙さん」

    魔理沙「次は…そうだな、そうするぜ。 そん時は文よりも先に面白い話、聞かせてくれよな!」

    苗木「う、うん…」

    アリス「貴女…反省してる?」

    魔理沙「してるしてる! その証拠に…その証拠に……食事作るぜ!」

    ルーミア「それ、反省の証拠なのかなー?」

    魔理沙「…そういうことにしといてくれ」

    苗木「あはは……まあ、お願いするよ。人間にも食べられるのであれば何でも食べるからさ」

    ルーミア「わたしはー、お肉がいーなー」

    アリス「私は…そうね、お野菜メインが良いわ。 反省してるなら作ってね、魔理沙?」

    魔理沙「はいはいわかった、わかった。 じゃ、ちょーっと作ってくるぜ」

    ーーー

    ーー

  131. 131 : : 2016/10/21(金) 16:35:58
    魔理沙「…そんで、味の方はどうだった?」

    アリス「まあ、普通よね」

    ルーミア「ふつうねー」

    苗木「いや、と、とても美味しかったよ?」

    魔理沙「…誠、お前って奴は……。 私のことを怒ってたくせに、気を使ってくれるなんて…」

    苗木「あ、やっぱり普通かな?」

    魔理沙「ひっでぇ」

    苗木「ご、ごめん…冗談だから気にしないで、ね?」

    魔理沙「いや、お前は優しいってのはわかってるぜ…。 本気で容赦なくなじってくる奴なんてごまんといるからよ」

    ルーミア「いるねー、たくさんいるねー」

    アリス「それだけの事をしたからなじられてるんだけどね。 それが嫌なら日頃の行いを改めなさいよ」

    魔理沙「うぐっ…ごもっともだぜ……」

    その後は四人で軽く駄弁りながら、魔理沙の家から魔法の森の入り口へと向かって行った。
    余談だが…その道順で、苗木はとある事がわかった。 ルーミアはかなり当てずっぽうに動いていたのだと………。
  132. 132 : : 2016/10/21(金) 16:36:47
    【 魔法の森 - 入り口 】


    アリス「今日は朝からお疲れ様。 魔理沙は私も後で怒っておくから…安心して良いわよ」

    魔理沙「…それは私が安心できないんだが」

    ルーミア「わはー、自業自得なのかー」

    苗木「まあ、反省してくれればというか、もうしないでくれればそれで良いんだけどね」

    魔理沙「もうしないように頑張るぜ」

    ルーミア「がんばれー」

    アリス「頑張るだけじゃダメでしょう、もう」

    アリス「……さて、今日のところはお別れかしらね」

    ルーミア「だねー。 短かったけど、楽しかったよー」

    アリス「ああ、それは私も同じだわ。 本当に少しだけど、話してて面白かった。もちろん、誠とルーミアの事よ」

    苗木「ほ、本当…? そう言ってもらえると…嬉しいな」

    ルーミア「ありがとうなのー」

    魔理沙「アリスも話し相手が増えてよかったな! お人好しではあるけど会話苦手だもんなー、お前」

    アリス「それは今関係ないでしょ?全くもう……。 それじゃあね、二人とも。また会いましょう。ルーミアは出来れば迷った時以外でね」

    ルーミア「気を付けるねー。 それじゃあバイバーイ」

    苗木「三人とも、さようなら」

    苗木は香霖堂に瘴気から自らを守ってくれた球を返し、博麗神社へと真っ直ぐ帰って行った。


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [博麗神社に居たのは?]
    ↓1【東方キャラかロンパキャラを一名及び二名まで指名:混合可】
  133. 133 : : 2016/10/21(金) 16:42:41
    四季さまと罪木(死神 細胞を若返らせる程度の能力)
  134. 134 : : 2016/10/22(土) 16:33:57
    【 博麗神社 】


    苗木が神社に帰ると、一人の小柄な緑色の髪を持つ少女と、長い黒髪を持つ少女が霊夢と何やら話しているのがすぐに伺えた。

    「全く、これはどういうことですか!」

    霊夢「どうも何も、どこぞの新聞記者に書かれたはた迷惑な新聞よ」

    「そういうことを聞いているのではありません! 貴方の修行不足が招いた事だと私は言っているのよ」

    「ふゆぅ…そ、その辺にしておいた方がよろしいのでは……あ、わ、私みたいな者が意見してしまいすみませぇん!!」

    「……蜜柑、貴方はもう少しその後ろ向きな性格を直しなさい」

    「ごめんなさい四季様ぁ! ゆ、ゆゆ、許してくださぁい!脱げば許してもらえますかぁ!?」

    「脱がなくてよろしい!! コホン…、…博麗霊夢、貴方は少し」

    霊夢「あら誠、お帰りなさい。 丁度よかったわ、こっちに来てちょうだい。…ほら早く!」

    緑髪の少女の言葉を遮るように、霊夢は苗木に声をかけた。
    面倒ごとになりそうだったのだろう、と推測しながらもおとなしく霊夢の側まで駆け寄って行く。

    「…貴方が苗木誠」

    苗木「そ、その通り…です…」

    「そうですか…。 ああ、まずは自己紹介をしましょうか。 私は四季映姫・ヤマザナドゥ…。地獄で閻魔を務めています」

    映姫「蜜柑、貴方も」

    「うゆぅ…わ、私は罪木蜜柑ですぅ…。四季様の…その、部下をしています…。 えっと…本当に心から何卒よろしくお願いしますぅ!」

    苗木「う、うん…。 その…大丈夫?」

    罪木「はぅぁっ! し、心配させてしまってごめんなさぁい! いいい今すぐ帰りますので嫌わないでくださいぃ!」

    映姫「帰らないでください!!!」

    罪木「ふゆぅっ!」
  135. 135 : : 2016/10/22(土) 16:42:44
    霊夢「で、えーっと…そういえばそいつは何よ、小町と同じ死神?」

    罪木「た、確かに死神と云う点ではそうですけどぉ…」

    罪木「でも…その…私みたいなのは他の死神さんの主な仕事は役割は勤めていなくて…」

    罪木「き、基本的にですね、死神や裁判官の方々の疲労回復等を行っております…。 そ、そうでないとすぐに失敗してしまうので…」

    苗木「へえ…? それってつまり、疲れを癒す程度の能力とかそういう感じの能力があるってこと?」

    罪木「い、いえ…。 わた、私の能力は細胞を若返らせる程度の能力…なんですぅ」

    映姫「今言ったとおり彼女は他人の細胞を若返らせる…つまり、身体そのものを若返らせる事が可能なのです」

    映姫「そしてそれが…疲労回復に繋がっているのです。 …お判り頂けましたか?」

    苗木「た、多分…」

    映姫「多分? そんな曖昧な返事が許されるとでも?」

    苗木「あ、いや、よくわかったよ!」

    罪木「ひゃ、ひゃぃっ」

    映姫「それならば良いでしょう」
  136. 136 : : 2016/10/22(土) 16:54:17
    霊夢「じゃあもう良い? 私も……ほら、お茶飲んだりして忙しいから」

    苗木「それって忙しいに入らないんじゃ…」

    映姫「苗木誠の言う通りです!! 今日からでも良いのです。巫女としての務めを日々全うしていただきたい」

    霊夢「務めなんて言ったって、掃除くらいしか出来ることないじゃない。 そもそも今のままで充分異変解決とかも出来るわよ」

    映姫「確かに貴方は元から才能の才能と現在の能力があります。 ですがそれをこれ以上伸ばそうとしないのが問題なんです!」

    霊夢「自分の力なんだから別に好きにしたって良いじゃない…ねえ?苗木」

    苗木「え、い、いやそれは違うんじゃないかな…」

    罪木「……あの…四季様ぁ…? 急に黙ってどうされたんですかぁ…?」

    映姫「…………………貴方には」

    映姫「貴方にはキツイお灸をまた添えなければいけないようね!!」

    罪木「ひゃぅぅ…ごめんなさいぃぃ!」

    霊夢「なんであんたが謝ってるのよ!? 上司なんだから映姫がなんとかしなさいよ」

    映姫「蜜柑は後で私から話しておきます。 今はそれよりも…このポンコツ巫女の制裁に力を入れるとしましょう…」

    霊夢「………はあ、苗木、あんたも来なさい」

    苗木「えっ、ちょっと待ってよ霊夢さん!」

    映姫「良いでしょう! さあ、まずは正座をしなさい!」

    苗木「そ、そんなぁ…」

    そのあとは、夜になるまで映姫による説教が続き…
    夕食を取り終わると霊夢と苗木は海へ沈むように布団へ潜って行った。
  137. 137 : : 2016/10/22(土) 17:00:08
    三日目 終了


    【今まで出会った人物及び本日終了時点での交友関係】
    [顔見知り]
    霧切響子 フランドール・スカーレット 大神さくら パチュリー・ノーレッジ 十六夜咲夜 紅美鈴 鬼人正邪 射命丸文 森近霖之助(NEW!)
    四季映姫(NEW!) 罪木蜜柑(NEW!)

    [友人]
    博麗霊夢 霧雨魔理沙 戦刃むくろ レミリア・スカーレット 田中眼蛇夢 弐大猫丸 舞園さやか ルーミア(NEW!)
    アリス・マーガトロイド(NEW!)


    【本日追加されたロンパキャラの能力及び種族】
    [罪木 蜜柑 - ツミキ ミカン]女 死神 〈細胞を若返らせる程度の能力〉


    【苗木の日記】
    今日は魔法の森に行って、魔理沙さんに釘を刺してきた。 …正直キチンと反省しているか不安だけれどね。
    それでも他の人…響子さんやアリスさん、ルーミアさん達と出会えたし食事も取れたしで満足したから別に良いような気もする。
    そういえばここ数日人の料理をよく食べている。 今まではボクか霊夢さんが料理を作って、食べるを繰り返してたから新鮮な感じだ。
    映姫さん達については…今思い返すともう少し遅く帰ればよかったなあ。 まあ、今更どうこう言ったってどうしようもないんだけどさ…。
  138. 138 : : 2016/10/22(土) 17:07:14
    ーーー四日目ーーー


    霊夢「あああああ、身体が痛い!」

    苗木「…だ、大丈夫?」

    霊夢「あんな長い間正座させられてて大丈夫なわけないじゃないの!! というかあんたはよく平気で入られるわね…」

    苗木「歩いて回ったりしてたからかな…。 少し疲れにくくなってるのかもね」

    苗木「…霊夢さんは映姫さんも言ってたようにもう少し運動とかしたほうがいいんじゃないかな。猫丸クンに頼もうか?」

    霊夢「いや、良いわ。 …はあ、ヤダヤダ。正座も説教ももう懲り懲りよ…」

    苗木「だったら修行とか」

    霊夢「それはしない。 ま、なんとかなるでしょうし」

    苗木「そ、そっか…。まあ無理にとは言わないけどね…」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [今日はこれからどうするか決めてください]
    ↓1【1:博麗神社で過ごす(東方かロンパのキャラを一名及び二名指名:混合可)  2:何処かに行く(場所指定)  3:誰かに会いに行く(登場済みキャラ一名指名)】
  139. 139 : : 2016/10/22(土) 17:10:00
    疲れてそうだし今日はまったり1で!

    キャラは……ちるのさんと、幻想郷を平和にしようキャンペーン!


    江ノ島盾子

    【能力】
    コロコロ体毛の色が変わる程度の能力
    (口調変えるごとに色が変わる)

    【種族】
    ま さ か の 毛 玉
  140. 140 : : 2016/10/22(土) 18:02:43
    「れーむー!!遊びに来たぞー!!」

    「来てやったぞ人間よ」

    霊夢「げっ……よりによってあんた達」

    苗木「……はあ」

    霊夢だけではなく、苗木さえもため息を吐いてしまうような二人が博麗神社に現れた。
    ただでさえ昨日のことで疲れているというのに、これから余計に疲れてしまうであろう相手がやって来てしまった。

    今までも何度も博麗神社にその二人は足を運んでいる為、霊夢と苗木はよく二人のことを知っていた。
    一人は氷の妖精であるチルノ…力は妖精の中では強い方なだけ、相手するのが厄介であり性格の方でも相手するのが厄介だ。

    もう一人は毛玉のような見た目の精霊の江ノ島盾子。 “コロコロ体毛の色が変わる程度の能力”の持ち主である。
    彼女もチルノと同じように力は強い方で、毛玉の様な見た目だけではなく人間としての姿も確立し持っている精霊だ。
    毛玉の姿の時は身体全身の毛色がそのまま変わるのだが、人間体の時では髪の毛が変わっていく。
    ちなみに変わるタイミングというのは……

    江ノ島「ちょっとちょっと二人ともぉ〜! ため息とか、げっ、とかひどくなーい?」

    江ノ島「…あ、でも……それくらいの反応が当然ですよね……はい…」

    江ノ島「理由は言われるまでもなく明白ですね。 非常に飽きやすく、性格の変更を即座に行う私と…」

    江ノ島「絶望的にうるさい、絶望的にバカ、絶望的に子供。 つまり3Zなチルノが一緒に来ちまったんだもんなあ!!!!」

    こんな調子で性格を変わり、それに沿う様に毛色もピンク、緑、黒、赤…と次々と変わっていく。その色さえも不規則だった。

    チルノ「3Zってなんか強そうだな! あたいにぴったりな肩書きっぽい!」

    チルノの方は馬鹿にされていることに気付かず、こんな調子で話をしてくるのが常の事。
    けれども二人ともその性格から面倒臭がれながらも、好かれている人物…及び精霊、妖精だ。
  141. 141 : : 2016/10/22(土) 18:17:57
    江ノ島「あ、それでさぁ、誠! あんた新聞デビューしたんだって?平凡そうな顔してやっるじゃーん!」

    江ノ島「まあ、どうせ魔理沙と文による勝手な内容だろうけどね〜…うぷぷぷぷ……」

    霊夢「よくわかってるじゃない…」

    チルノ「わかってたのか! さすが盾子だ!」

    江ノ島「さあ、私様を崇め奉りたまえ人間どもよ!」

    苗木「崇め奉るのは…遠慮するよ」

    チルノ「だったらあたいをあかめたてまつれ!」

    霊夢「…意味わかってないでしょ、あんた。それにちゃんと言えてないし」

    チルノ「理解したらそこで試合終了だって盾子が言ってたからな!」

    苗木「なんか…おかしい…」

    江ノ島「幻想郷における大半のことは何処かしらが不可思議であり、奇妙であり、不自然なのです」

    江ノ島「い、一ヶ月以上ここに住んでんだからそれくらい理解してよねっ?

    苗木「う、うん……あ、いや、それよりもさ! キミ達はどういう用件で…」

    チルノ「聞いて驚け! このあたいがお前と弾幕勝負してやる為に来てやったんだ!」

    江ノ島「オレも構わないぜ……。 さあ、選ぶ権利をくれてやる。 勿論弾幕ごっこをせずにオレらと駄弁るのも可能だ…」

    苗木「ええっと…ボクは……」


    ーーーーーーー

    [どうする?]
    ↓【1:江ノ島と弾幕ごっこをする 2:チルノと弾幕ごっこをする 3:弾幕ごっこをせずに過ごす]
  142. 142 : : 2016/10/22(土) 19:26:12
    猫丸クンならこんな時……「気合じゃああああああ!」と言って「二人いっぺんにかかってこんかい!」と続けるはずだ……!



    というわけで2番、サイキョーの(ちるの)さんとやろう。
    盾子ちゃんとやるとなんか目が痛そうだし……(元凶)
  143. 143 : : 2016/10/22(土) 20:22:55
    弾幕ごっこについて

    基本的に弾幕ごっこで出てくる安価は【スペルカード使用】と【通常弾幕】だけです。
    通常弾幕は苗木が秒数一桁のダメージ、相手が秒数一桁÷2のダメージ。
    スペルカードは秒数一桁のダメージ+強さ÷2(少数切り捨て)とします。

    ただし、スペルカードが使われる際は回避判定が起きます。 受ける側の秒数二桁のところで判定は行います。
    また、スペルカードの使用は基本試合中二枚まで。
    相手が弾幕とカードのどちら使用かは私が決めますが、苗木と同じように秒数で判定は行います。

    強さ【1、2】→回避【2以上で回避成功】   強さ【3、4】→回避【3以上で回避成功】

    強さ【5】→回避【4以上で回避成功】  強さ【6】→回避【5以上で回避成功】

    強さ【7、8】→回避【6、0で回避成功】  強さ【9、0】→【0で回避成功】

    ダメージによってHPが0となったら弾幕ごっこ終了です。
    また、以上のルールは今後変更となる可能性があります。ご了承ください。

    ※チルノのスペルの強さはこのレスと>>142の秒数一桁で判定を行います
  144. 144 : : 2016/10/22(土) 20:24:56
    苗木誠所持スペルカード、HP

    希符「希望の月」  強さ【9】
    奇跡「希望は前に進むんだ!」  強さ【8】
    言弾「それは違うよ」  強さ【7】 特殊効果[一度相手のスペルを避けた後いつでも発動できる。絶対命中の効果あり]

    HP………[20]

    ーースペルカード使用は二枚まで。使用する際カードの指定もお願いします。また、二枚目を使用した時点で三枚目は受理しませんーー

    チルノ所持スペルカード、HP

    氷符「アイシクルフォール」  強さ【2】
    凍符「パーフェクトフリーズ」  強さ【5】
    HP………[20]
  145. 145 : : 2016/10/22(土) 20:27:20


    _____ チルノ VS 苗木誠 _____


    _____ 弾幕ごっこ  開始! _____

  146. 146 : : 2016/10/22(土) 20:28:34
    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
  147. 147 : : 2016/10/22(土) 20:30:01
    先手必勝!
    2 希望の月
  148. 148 : : 2016/10/22(土) 20:35:49
    表記忘れ:私のレスの秒数でチルノの判定を行います
  149. 149 : : 2016/10/22(土) 20:49:22
    苗木誠…【スペル使用:希符「希望の月」 苗木の回避判定:成功!】
    残りHP…[20]

    チルノ…【スペル使用:氷符「アイシクルフォール」 チルノの回避判定:失敗!】
    残りHP…[15]


    江ノ島「さあさあついに始まりました…。チルノvs苗木誠戦」

    江ノ島「解説の博麗霊夢さん、今の心境はどうですか?」

    霊夢「どうでも良い。 というかなんで私が解説役にされてんのよ。あんた一人でやりなさいよ」

    江ノ島「べ、別に一人でやるのが寂しいからってわけじゃないんだからね!」

    霊夢「あっそう」

    江ノ島「あ、ようやく弾幕撃つみたいだよ〜!」

    チルノ「ふっふっふ…先手必勝! 氷符『アイシクルフォール』!」

    苗木「こっちだって…! 希符『希望の月』!」

    江ノ島「おおっと、両者しょっぱなからスペルカードを使ったあああ!!」

    チルノ「うおりゃああっ!!」

    霊夢「…チルノはそれなりに頑張ってるみたいだけど、見事に交わされてるわね」

    苗木「よしっ、当たった!」

    江ノ島「一方で誠の方は若干弱々しいけどキチンと当ててるね…。 びええええん!チルノちゃん負けないでえええ!!」

    チルノ「さいきょーのあたいが負けるわけないっ!」

    ーーーーーーー(このレスでチルノ判定)

    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
  150. 150 : : 2016/10/22(土) 20:55:21
    ちるのさん……2とかまじさいきょー……


    ここは焦らず通常弾幕で。
  151. 151 : : 2016/10/22(土) 21:03:13
    頑張って下さい
  152. 152 : : 2016/10/22(土) 21:15:58
    苗木誠…【通常弾幕:1】
    残りHP…[19]

    チルノ…【通常弾幕:2÷2=1】
    残りHP…[14]


    チルノ「覚悟しろーー!!」

    苗木「わっ…。 え、えいっ」

    チルノ「えいやー!ほりゃー!」

    江ノ島「威嚇射撃でしょうか。弱い上に全然当たっていませんね。 あ、少し当たりました」

    霊夢「誠は無差別に飛んでくる弾幕の対応に追われて攻撃に専念できてないわね。 それでも回避はそれなりにできてるから良いんでしょうけど」

    江ノ島「ったくよぉ、勢いだけは無駄に良いから霧切とか博麗みたいに冷静じゃないと完璧に相手できねぇんだよなぁ。あいつの場合」

    江ノ島「それもある意味チルノの強みであり…隙だらけという弱みでもあるのさ」

    霊夢「…そういうもんなのかしら。 適当な事を言ってるようにしか聞こえないわね」

    江ノ島「私様に対して酷い言い様だな、博麗の巫女よ」

    霊夢「…はあ、あんたの相手を完璧にできる奴はいるのかしら」

    チルノ「よーけーるーなー!」

    苗木「いや、避けるよ! 一応言っとくけど無理矢理凍らせようとしないでね…?」

    ーーーーーーー(このレスでチルノ判定)(>>151ありがとうございます!これからも頑張ります)

    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
  153. 153 : : 2016/10/23(日) 04:08:21
  154. 154 : : 2016/10/23(日) 09:25:32
    苗木誠…【通常弾幕:1】
    残りHP…[15]

    チルノ…【通常弾幕:8÷2=4】
    残りHP…[13]


    チルノ「今日もあたいは…最強だ!」

    江ノ島「なんか…変な決めゼリフ言ってきましたね……。 あ…一気に畳み掛けましたか…」

    苗木「ん…っと……うわっ!?」

    霊夢「最初の方は余裕があったみたいだけど、だんだん焦り始めたわね」

    江ノ島「いっけー、チルノちゃーん!」

    チルノ「イェーイ! あたいはゼッタイに勝つから待ってろよ!」

    江ノ島「やーん、カックイイー!」

    チルノ「へっへーん……っのわわぁっ」

    苗木「す、隙だらけだよ…!」

    チルノ「ぐぬぬぬ…!!」

    江ノ島「両者ジワジワと押しているな。 一応今でも優勢なのは苗木だが…どうなるかは…まだ、わからないぜ」


    ーーーーーーー(このレスでチルノ判定)

    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
  155. 155 : : 2016/10/23(日) 14:14:15
    2
    希望は前に進むんだ!
  156. 156 : : 2016/10/23(日) 16:04:03
    苗木誠…【スペル使用:奇跡「希望は前に進むんだ!」】
    残りHP…[14]

    チルノ…【通常弾幕:2÷2=1 回避判定:失敗!】
    残りHP…[5]


    チルノ「むう…やるなあ、人間のくせに…」

    チルノ「でもあたいだって負けないぞ!」

    苗木「そんなの…ボクのセリフだよ…」

    霊夢「構えたわね…」

    江ノ島「これは……来るか?来ちゃうのか?」

    苗木「奇跡…『希望は前に進むんだ!』」

    江ノ島「キターー!!! 苗木きゅんの二枚目のスペルカードオオオ!」

    霊夢「…うるさい」

    チルノ「誠め〜…こんなの来るなんて聞いてないぞ!」

    苗木「だって言ってないし…」

    江ノ島「もう決着は見えてきた感じだなあ! …あ、そうそうところで博麗よぉ」

    霊夢「なに」

    江ノ島「…飽きてきた」

    霊夢「やっぱり。 そろそろだと思ったわ」


    ーーーーーーー(チルノの判定をこのレスで。次の私のレスで苗木の判定を行います)
  157. 157 : : 2016/10/23(日) 16:04:31
  158. 158 : : 2016/10/23(日) 16:17:26
    苗木誠…【通常弾幕:1 回避判定:失敗!】
    残りHP…[9]

    チルノ…【スペル使用:凍符「パーフェクトフリーズ」】
    残りHP…[4]


    チルノ「のわあっ!」

    霊夢「勢いは落ちてるけど、苗木はじわじわと弾を当ててるわね。 このままいけば行けそうね…」

    江ノ島「チルノよ……諦めるか?」

    チルノ「かんちがいしてるみたいだからいっとくけど、さいきょーのあたいは最初から諦めてなんかいないもんね!」

    チルノ「凍符『パーフェクトフリーズ』!! 凍り付けええええ!!!」

    苗木「さ、寒い寒い寒い!」

    霊夢「……あら、チルノがそれなりに押してるみたいね」

    江ノ島「えっ…マジ?」

    苗木「うわっ…。 …くっ…ま、まずいや…」

    チルノ「あたいのさいきょーのしょーめーを手伝ってもらうよ、誠!」

    江ノ島「…少し期待が持てそうですね…はい…。 でもあと一押しで…余裕で誠が勝てそうですかね…」


    ーーーーーーー(チルノはこのレスで判定、苗木は↓の私のレスで判定)
  159. 159 : : 2016/10/23(日) 16:17:33
  160. 160 : : 2016/10/23(日) 16:31:39
    苗木誠…【通常弾幕:3】
    残りHP…[6]

    チルノ…【通常弾幕:6÷2=3】
    残りHP…[1]


    チルノ「えいっ、やあっ!」

    苗木「…も、もう少しで…よしっ!」」

    江ノ島「うぷぷ…両者互角の弾幕だね! とは言っても、チルノはギリギリな感じかな?」

    霊夢「そうね。 チルノはしがみついているけれど、少しふらつきが伺えるわね」

    チルノ「ちょっとそこの二人!あたいは負けてないからね! いや、負けないからね!」

    江ノ島「応援しておるぞ、チルノよ! さあ、私様を飽きさせずに楽しませるが良い!」

    江ノ島「ついでにだが苗木も…頑張りなよ」

    苗木「ついでにって…ヒドイなあ、もう」

    チルノ「余所見してたらあたいが勝っちゃうぞー! あ、いやそれでいいんだった。だから余所見してろ!」

    苗木「よ、余所見しないようにするよ…」

    チルノ「なんでなんだ!?」

    苗木「いや、当たり前でしょ!?」

    霊夢「当たり前なんて、ここじゃあ通用しないわよ…」

    江ノ島「良いことを言う…」

    苗木「……理不尽な世界だなあ…」


    ーーーーーーー(チルノの判定をこのレスで、苗木の判定を↓と私のレスで)
  161. 161 : : 2016/10/23(日) 16:31:44
  162. 162 : : 2016/10/23(日) 16:42:59
    苗木誠…【通常弾幕:4】
    残りHP…[5]

    チルノ…【通常弾幕:4】
    残りHP…[0]


    苗木「これで決めるよ…!」

    チルノ「うっ……よ、避けきれ……」ピチュ-ン

    江ノ島「やだ…かっこいい…」

    江ノ島「…ってチルノ? あ、もしかして…負けた?」

    霊夢「そう…みたいね。 案外チルノも良い線いったと思ったけど」

    苗木「まあ、確かにもう少し弾の威力が大きかったらボクは負けてたよ…」

    霊夢「そうね。 何はともあれ…お疲れ様、二人とも」

    江ノ島「おっつおつー!」
  163. 163 : : 2016/10/23(日) 16:44:54




    _____ チルノ VS 苗木誠 _____


    _____  勝者   苗木誠  _____




  164. 164 : : 2016/10/23(日) 16:48:09
    チルノサンガピチュッタァァァァァ


    まあさるのさんだしすぐ復活するか。
  165. 165 : : 2016/10/23(日) 17:02:13
    苗木「はあ…少し疲れちゃったよ」

    チルノ「うぐぐ……あ、あたいが手加減してやったからあんたは勝ったんだから、感謝しなさいよね!」

    霊夢「冗談はそこら辺にしときなさいよ…全く」

    チルノ「ヒドイぞ霊夢!!!!」

    苗木「まあまあ、そう怒らないでよ…。 ええっと…遊んでくれてありがとうね」

    チルノ「おうっ、こっちこそありがとうな! …今さっきはああ言ったけど、あたいの次にさいきょーだと思うぞ!」

    江ノ島「チルノの次……うん、がんばれ誠」

    チルノ「喜べ誠!」

    苗木「あ、あはは……」

    江ノ島「はー、満足しちゃった…。 お、面白いもん見せてくれてありがとうねっ!別にあまり飽きなかっなわけじゃないんだからっ!」

    苗木「ええっと…ど、どういたしまして?」

    チルノ「よし、しょーぶはできたし帰るぞ盾子!」

    江ノ島「ああ、わかったぜ、チルノ…」

    霊夢「それじゃあね、さっとさと帰りなさいな」

    苗木「さよなら、二人とも。 またね!」

    チルノ「まったねー!!」

    江ノ島「うぷぷぷ、じゃあねぇ〜! ……あれ、なんか忘れてるような気がする」

    霊夢「?なによ」

    江ノ島「多分盾子ちゃん…覚えるのに飽きちゃったんだと思うんだぁ。 ま、改めてさいならー!」

    霊夢「……なんだったのかしら」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [博麗神社を訪れた人物は?]
    ↓1【東方キャラかロンパキャラ、一名指名】
  166. 166 : : 2016/10/23(日) 17:03:20
    そろそろ3キャラ


    グレート・ゴズ

    【能力】
    対象に合った覆面を作り出せる程度の能力

    【種族】
    あえて牛頭(ゴズ)じゃなく馬頭(メズ)の方
  167. 167 : : 2016/10/23(日) 18:07:48
    江ノ島とチルノが帰ってから数十分後、霊夢と苗木が茶を飲みながらくつろいでいると、一人の身体の大きな男が博麗神社へとやって来た。
    その男は牛をかたどった覆面をつけており、着ている黒いスーツからは真面目な雰囲気が醸し出されている。

    「こんにちはお二人とも。お久しぶりです」

    霊夢「あら、こっちに出てくるなんて珍しいわね。 とは言っても最後に来たのも二週間くらい前だったけれど」

    「最近は同じ役割の方が多いので、休みも自由に取りやすくなったんですよ」

    「博麗さんと苗木くんにはお世話になっていますから、此方に来れたら極力挨拶に来るように心掛けて居るんです」

    苗木「どちらかというと、ボク達の方がキミにお世話になってるんだけどね…」

    「謙遜すんなコラァ! 好意は素直に受け止めるもんだろうがぁ!そんなんじゃ一向に成長しねぇぞタコ!」

    苗木「うっ……しょ、精進します」

    「弱々しい声出してんじゃねえぞオラァ! お前も男なら腹から声出せや!」

    苗木「精進します!」

    「はっ…す、すみませんカッと熱くなってしまいまして…」

    穏やかで優しげな口調から一変し、怒るとドスの利いた声でまくし立てる彼の名はグレート・ゴズ。
    ちなみにだが、グレート・ゴズと云うのは職業をする上での通り名であり、本名ではない。
    彼は地獄の門番を勤めている獄卒である牛頭…ではなく、馬頭である。 体は人で、顔は馬なのだが…覆面で隠している為、知ることはまず無い。
  168. 168 : : 2016/10/23(日) 18:08:15
    ゴズ「もしよろしければ…こちらをどうぞ。 最近獄卒の間で人気のおかずなんです。 あ、人間にも食べれる物なので安心してくださいね」

    霊夢「悪いわね、毎回毎回何かしら貰っちゃって。 でもありがたくいただくわね。無料ならばいくらでも貰うから」

    苗木「…あ、そうだ。もしよかったらゴズさんも一緒にお昼ご飯食べない? ボク達、まだ食べていなくて…」

    ゴズ「え、よろしいのですか? 特に予定も無かったので構いませんが…霊夢さんは?」

    霊夢「ああ、構わないわよ。 予定が無いのであれば尚更ゆっくりしていきなさい」

    ゴズ「では…お言葉に甘えさせていただきます」

    霊夢「とりあえず私が作ってくるわ。 誠、あんたはまだ疲れが取れてないでしょうし」

    苗木「うん、お願いね」

    ゴズ「お疲れのところ、申し訳ありません」

    苗木「あ、いやいや、ただ単にさっきまで弾幕ごっこをしてただけだから気にしないで」

    ゴズ「朝から…もしかして、江ノ島さんやチルノさんとですか?」

    苗木「あれ、もしかしてさっき会ってたの?」

    ゴズ「ああ、はい。 すれ違いざまに彼女ら頼まれていたことがありまして……あ、いやそれは昼食をいただいた後で話しますね」
  169. 169 : : 2016/10/23(日) 18:38:51
    いつもよりも少しだけ遅かった食事を終わらせ、食器を二人が片付けるとゴズは何処からか一枚の紙を取り出した。

    ゴズ「これを江ノ島さん達からお二人に見せるよう言われまして…」

    霊夢「…『夏祭りの報せ』? ああ、毎年号令のアレね」

    夏祭りは人里主催のイベントであり、人も妖怪も関係無しに出店を出し、朝から晩まで祭りを楽しむ毎年開催される人気の催しだ。
    本来は江ノ島達は新聞で祭りの広告を見付け、それを苗木達に伝える為に来たはずだったのだが…。
    そのことを忘れてしまったらしく、帰り道にようやく思い出したところを…たまたまゴズが通りかかったため彼に託したというわけだった。

    ゴズ「ほら、苗木くんが幻想郷に来て初めての祭りでしょう? ですから楽しんでもらおうという彼女達の計らいだそうです」

    苗木「お祭りか…ちょっと行きたいかも。 というか行きたいや。霊夢さん、良いよね?」

    霊夢「構わないわよ。 適当に友達でも誘って回りなさいな」

    苗木「と、友達かあ…。一緒に回ってくれるかなぁ」

    ゴズ「ご友人達も、苗木くんなら快く一緒に居てくれると思いますよ。 それでも…顔見知り程度だと少々誘うには厳しいかもしれませんが」

    ゴズ「祭りの前日までに仲を深めれば…喜んでくれますよ。開催は五日後の予定ですので、前日に誘ってあげてくださいね」

    苗木「うん、忘れないようにするよ」

    霊夢「…誠のことだし、きっと既に友達も沢山いるんでしょうね。 そのスキルが羨ましいわ」

    苗木「はは…ボクなんて普通だよ。 それにそう言うなら霊夢さんも外に出かけて色んな人と会ってみるとかしてみたら?」

    霊夢「そう言うのは異変の時だけで充分! …これ以上変なのとも知り合いたく無いわ。しかも向こうは勝手に懐いてくるし、面倒でしか無いもの」

    苗木「ああ、そういえば…そうだったね」

    ゴズ「もっと意欲を持ってみろよ博麗の巫女! 妖怪だけでなく普通の人間とも親交を深めるのは悪いことじゃねえぞ!!」

    霊夢「…はあ、好きにさせてほしいわ。 どうせ幻想郷にごく普通のなんてほとんど居ないんだから…」
  170. 170 : : 2016/10/24(月) 13:04:48
    苗木「そういえばさ…ゴズさんってなんで覆面をしてるの?」

    ゴズ「ああ、単に一般の方を怖がらせない為ですよ。 元々の顔は典型的な妖怪の顔立ちなので」

    霊夢「…その牛マスクもそれなりだと思うけど」

    ゴズ「いや、案外このマスクも好評なんですよ! 私の能力のアピールにもなりますしね」

    ゴズ「…そのアピールをして何になるかと聞かれてたら、特に答えられませんが」

    苗木「あれ…キミの能力ってなんだっけ?」

    ゴズ「あ、お話しした事ありませんでしたね。 私の能力は“対象にあった覆面を作り出せる程度の能力”なんです」

    霊夢「覆面をね…。 これまた限定的な」

    ゴズ「確かにそうですが…視察をする際なんかに、重宝しているんです。 覆面の特性から来た…言わば変化が行える代物が作れるんですよ」

    ゴズ「私の作る覆面には妖術を施されているので、並大抵の妖怪や霊…ましてや、ごく普通の人間には気付かれ無いんです」

    ゴズ「体格を変える事までは出来ないのですが…それでも、違和感を生まれさせない程度には顔を隠し、別の物に変えられるのです」

    ゴズ「と、長々と特殊能力について説明してきましたが…妖術のかかっていない覆面…今私が付けているような物も作る事ができますよ!」

    霊夢「意外と立派な機能とかがあるのねぇ」

    苗木「悪戯好きの妖怪…妖精とかがキミの能力の事を知ったら面倒な事になりそうだね…」

    ゴズ「私の意志が無ければ作れませんので、そこは心配要りませんよ。 もし無理矢理に作れと言われたら…」

    ゴズ「このグレート・ゴズが全身で拒絶をしてやるぞおおお!!!!」

    霊夢「…ま、それなら心配無さそうね」
  171. 171 : : 2016/10/24(月) 13:05:20
    三人が駄弁っていると、新たな来訪者がやって来た。
    真っ白い幽霊を側に置いている青緑の服を着た少女で、腰には二本の鞘をつけている。
    そんな彼女の名は魂魄妖夢…半分幽霊、半分人間の言わば半人半霊の庭師兼剣士の少女である。
    ついこの間博麗神社を訪れた舞園さやかの本体の刀の持ち主というのは、彼女のことだ。

    妖夢「こ、こんにちは〜…。 すみません、ちょっといいですか…?」

    ゴズ「おや魂魄さん…。 そんなに慌ててどうしたのですか?」

    妖夢「あ、いえ……その、さやかを見ていないかと思いまして…」

    霊夢「ラー油刀なら見てないわね…。 なに、家出?」

    妖夢「家出かどうかは確定していないのですが…急に本体ごと居なくなったので、少し心配で…」

    苗木「彼女なら何かあっても自分で対処ができ」

    妖夢「さやか自身じゃなくて、彼女の行動が心配なんです…! 基本的に彼女は真面目なのですが…時々変な行動をしてくるので…」

    妖夢「おそらく新作ラー油の感想を聞きに行ってると思うのですが…変な物じゃ無いのかが不安で…」

    ゴズ「そ、それはそれは…もしよろしければお手伝いしましょうか?」

    妖夢「ええっ、わ、悪いですよそんな!」

    ゴズ「女性が困っているのを見たら、助けるというのが義理でしょう! さあ、苗木くん、博麗さん。貴方達も一緒に行きましょう」

    霊夢「…はあ?私も?」

    苗木「ほら、たまには良いじゃないか。 人助けだと思って…」

    霊夢「尚更嫌よ。 …面倒は嫌いなの」

    ゴズ「お前は博麗の巫女だろうがぁ!!!! 人助けの一つくらいしろってたんだ!! 駄々を捏ねるつもりなら無理矢理にでも連れてくぞオラァ!」

    霊夢「は? ちょっ…は、離しなさいよ!」

    苗木「はは…ど、ドンマイ霊夢さん。 ええっと…とりあえず手分けして探そうか?」


    ーーーーーーー

    [誰と何処に舞園を探しに行くか選択してください。 ※その場所の何処に行くかはキャラによって変わります]
    ↓1【1:人間の里に行く 2:妖怪の山に行く 3:紅魔館に行く】【相手は妖夢、霊夢、ゴズから選択】
  172. 172 : : 2016/10/24(月) 13:27:07
    3 妖夢で
  173. 173 : : 2016/10/24(月) 22:17:24
    【 紅魔館 】


    紅い屋敷の門の前。妖夢が心当たりがあると言っていた建物に二人は駆け付けていた。

    苗木「美鈴さん、今ちょっといいかな?」

    美鈴「おや、誠さんと妖夢さんじゃないですか! 紅魔館に何かご用が?」

    妖夢「単刀直入に言いますと…さやか…舞園さやかを見てないですか?」

    美鈴「ああ、彼女ならつい先ほど訪れたばかりですよ。 会いに行かれます?」

    妖夢「はい、お願いします!」

    美鈴「かしこまりました。 誠さんには場所さえ言えば…だいたいわかりますかね」

    苗木「まあ、多分」

    美鈴「でしたら…妹様の子供部屋にいらっしゃるはずですので…。 …まあ、多分大丈夫でしょう。行ってきてください」

    妖夢「妹様…ってああ、レミリアさんの妹さんですかね。誠さんはどんな方なのか知っていますか?」

    苗木「……あー、うん。 とりあえずさやかさんが移動する前にサクッと行っちゃおうか。行けばどんな人かもわかるだろうし」

    妖夢「? はい、そうしましょうか。 あ、美鈴さん、ありがとうございました」

    美鈴「いえいえ、お気を付けて!」
  174. 174 : : 2016/10/24(月) 22:18:49
    【 紅魔館 - 子供部屋 】


    ファンシーな雰囲気が漂う広い部屋の大きなテーブルの上に、十枚程度の小皿と白米の入った茶碗などが並べられていた。
    その小皿にはそれぞれ濃い色をした液体…ラー油が注がれており、それらを囲むように二人の少女がラー油を眺めていた。
    舞園さやかとフランドール・スカーレットだ。

    舞園「…あ、妖夢様」

    フラン「半分魂が抜け出てる人間が妖夢サマ? もう一人は…確か苗木誠よね?」

    苗木「う、うん…ひさしぶり、フランさん」

    フラン「あ、そうそう…遊んでくれるって話はあなたの中ではどうなったの?」

    苗木「丁重にお断りします…」

    フラン「あら残念。 ま、いっか。 ところであなた達はどんな用?やっぱりさやかに対して?そもそもあんた誰?

    妖夢「ああ、はじめましてフランさん。私は魂魄妖夢…。半人半霊の庭師兼剣士です。 さやかの本体の刀の所持者なんです」

    舞園「……その、勝手に出て行ったことですよね」

    妖夢「よくわかってるわね。その通りよ」

    フラン「んー?家出したのかしら?」

    妖夢「大方……フランさんとの約束ごとか何かあったのを思い出して、慌てて飛び出したんでしょうね」

    舞園「うう、その通りです…。 やっぱり妖夢様にはいとも簡単に知られてしまいますよね…」

    フラン「それってやっぱり、エスパーだからかしら?」

    妖夢「…エスパーではないですよ。 ここに来たのもほとんど勘ですし。それに状況を見ればある程度わかりますから」

    苗木「やっぱりキミはエスパーというほどで無いとしても…近い存在だよ。 ま、たぶんだけどね」
  175. 175 : : 2016/10/24(月) 22:19:12
    苗木「…ところで二人は何をしていたの?」

    フラン「見てわからない? さやかの自信作の新作ラー油の試食中よ」

    舞園「試食中…とは言っても、もう一通り食べてもらって、感想を言ってもらったばかりなんですけどね」

    妖夢「…この見るからにお嬢様な彼女に変なもの食べさせてないでしょうね」

    フラン「今回は変なものは無かったから、安心して良いわよ半霊さん♪」

    苗木「今回は…?」

    舞園「あ、いえ、その…出来心で作ったものの事を言っているんだと…」

    妖夢「はあ……ゴズさんと霊夢さんにも貴方探しの協力を頼んでいたので、今すぐ探して感謝と謝罪を述べてきなさい」

    妖夢「貴方には帰ったら軽く説教するからね。 …フランさん、良いかしら?」

    フラン「良いわよ、もちろん。 また会おうね、さやか♪」

    舞園「はい…。 それとその時は妖夢様にひとこと言っておきます…」

    苗木「はは…まあ、無事で良かったよ。 さやかさんは妖夢さんに任せて、ボクも帰るよ。それじゃあ……ね…?」

    フラン「…帰さないよ、誠?」

    舞園「捕まっちゃいましたね、誠君。 霊夢さんには私から言っておきますので…」

    妖夢「えええ…いや、離させた方が…」

    舞園「甘えん坊モードの彼女は好きにさせるのが吉なんですよ、妖夢様」

    フラン「食べないから怖がらなくて良いのよ〜。 ただ、お姉様だけじゃなくて、わたしにも外のお話してほしいなっていうだけだから♪」

    苗木「う、わ、わかったよ…」

    妖夢「お話のお相手、頑張ってください…。 スミマセン、助けられなくって」
  176. 176 : : 2016/10/24(月) 22:19:34
    【 博麗神社 】


    あの後、苗木は一時間程度フランに自分の話をする事となった。
    前回と同じように博麗神社へと送り届けてもらった時は、すでに日は落ちようとしており、霊夢が夕ご飯の支度を始めようとした所だった。

    霊夢「…ああ、おかえりなさい。 聞いたわよ?フランに捕まったんだって…。本当、災難だったわね」

    苗木「確かにレミリアさん達とは別の大変さがあったけど…それでも面白かったよ」

    霊夢「そう? あんた、そんなんじゃあそのうちどんな妖怪にも根掘り葉掘り聞かれて回ることになるわよ。程々にしときなさい」

    苗木「はは……うん、そうするよ…」

    霊夢「それにしても…まったく、人騒がせねぇ。 でも新しいラー油は手に入ったし、まあ良いのかしら」

    苗木「まあ、退屈なまま誰とも接しずに一日が終わるよりは良いんじゃない? 霊夢さんも運動出来たし」

    霊夢「彼…ゴスさんも同じような事言って帰って行ってたわ、そういえば」

    霊夢「はあ…。 昨日といい、今日といい…疲れっぱなしよ、全く」

    苗木「えっと……ドンマイ?」

    霊夢「…変な情けは無用よ。 そう思うなら夕食の支度、手伝ってちょうだい」

    苗木「はーい」
  177. 177 : : 2016/10/24(月) 22:29:10
    四日目 終了

    経験値を[9]入手しました! [現在経験値:9/20]

    【今まで出会った人物及び本日終了時点での交友関係】
    [顔見知り]
    霧切響子 大神さくら パチュリー・ノーレッジ 十六夜咲夜 紅美鈴 鬼人正邪 射命丸文 森近霖之助
    四季映姫 罪木蜜柑

    [友人]
    博麗霊夢 霧雨魔理沙 戦刃むくろ レミリア・スカーレット 田中眼蛇夢 弐大猫丸 舞園さやか ルーミア アリス・マーガトロイド
    江ノ島盾子(NEW!) チルノ(NEW!) グレート・ゴズ(NEW!) 魂魄妖夢(NEW!) フランドール・スカーレット


    【本日追加されたロンパキャラの能力及び種族】
    [江ノ島 盾子 - エノシマ ジュンコ]女 毛玉(精霊) 〈コロコロ体毛の色が変わる程度の能力〉
    [グレート・ゴズ - ……………………]男 馬頭 〈対象に合った覆面を作り出せる程度の能力〉


    【本日発生したミニイベント】
    チルノ[弾幕ごっこ]
    [夏祭りのお知らせ]
    魂魄妖夢&舞園さやか[舞園さやかを探して]

    【苗木の日記】
    昨日の夜と続き、今日は朝から少し疲れた。 楽しめたし…弾幕ごっこをする上での良い経験にはなっただろうから良いんだけどさ。
    ただ盾子さんの実況が少々うるさかった、というか…霊夢さんも巻き込まれて大変そうだったけど楽しそうだったし彼女の方も良いのかな?
    ゴズさんは…時々怖い所があるけれど、相変わらず紳士的で優しい人で安心した。 彼のおかげで夏祭りの事も知れたしね。
    妖夢さん達が帰った後、フランさんと話す途中でボクもさやかさんのラー油を少し舐めてみたけどとても美味しいかった。 流石彼女、といった所だ。
  178. 178 : : 2016/10/24(月) 22:36:41
    イベント『夏祭り』について

    ・九日目に夏祭りは開催されます。
    ・七日目の終了時点で友人関係にある人物を最大三人まで祭りに誘う事が可能です。(八日目に行います)
    ・誘わなかったキャラや、未登場、顔見知り止まりのキャラもちらほら登場します。

    ・以上の内容は途中で変わるかもしれません。
  179. 179 : : 2016/10/24(月) 22:42:51
    ーーー五日目ーーー


    霊夢「…そういや妖夢、毎食ラー油を食べてたりするのかしら」

    苗木「どうしたの?急に」

    霊夢「昨日のこと思い出してたらふと、ね。 幽々子が全部処理しているのか、それとも妖夢が手伝っているのか…」

    苗木「うーん、どっちもじゃない?」

    霊夢「きっとそうでしょうね。 …本人に聞かない限りは実際のところどうかは不明だけど…」

    苗木「まあ、そこをハッキリさせる必要性も特にないし…。 どの道妖夢さんは苦労してそうだよね」

    霊夢「妖夢みたいな生真面目な性格じゃあ、例え誰でも幻想郷のどこでも苦労するわよ。 ゴズさん辺りはなんとかやってるみたいだけど……」

    苗木「へえ…そういうものなんだね。 …幻想郷で生きるのは、大変そうだ」

    霊夢「今あんた、生きてるじゃない。 あいつらも生きてるし…いやまあ死んでるかもしれないけど、大変そうでいて、楽しそうだし」

    苗木「…うーん、そういうことなのかなあ。 やっぱりボクはよくわかんないや」


    ーーーーーーー
    (ここで終了です。 更新ペースにばらつきが生まれて申し訳ありません。 何か質問、要望ご意見等ありましたら何なりと)
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [今日はこれからどうするか決めてください]
    ↓1【1:博麗神社で過ごす(東方かロンパのキャラを一名及び二名指名:混合可)  2:何処かに行く(場所指定)  3:誰かに会いに行く(登場済みキャラ一名指名)】
  180. 180 : : 2016/10/24(月) 22:50:25
    夏祭りに向けて3番、霧切さんと遊ぼう!


    あと質問ですが、ダンガンロンパキャラの能力について「無し」はアリですか?
    種族人間にした場合とか。
  181. 181 : : 2016/10/26(水) 22:05:31
    【 魔法の森 - 入り口 】


    苗木「…どうしよう……」

    魔法の森を目の前にして、苗木は途方に暮れていた。
    とある人物…霧切響子に会いに行こうと思い立ち、魔法の森まで来たのは良かったのだが……。

    苗木「香霖堂、閉まっちゃってる…」

    そう、丁度今、店主が居らず、前回来た時に貸してもらった物を借りることが不可能となってしまったのだ。
    もっとも、霧切の家がどこにあるのかも曖昧なため居たとしても一人では向かうのはほぼ不可能なのだが。

    そんな苗木の前に、後ろの方から偶然目当ての人物が姿を現した。

    霧切「…苗木君?」

    苗木「きょ、響子さん!? なんでキミが…」

    霧切「少し朝の散策に行っていたの…。 …貴方は何故ここに?」

    苗木「あ、いや…キミに会おうと思ってさ。 でも香霖堂が閉まってたから行けるに行けなくなっちゃって…」

    霧切「私に? …変な人ね」

    苗木「ええ…そ、そうかなあ?」

    霧切「私みたいな魔女、同じ魔法使いでも無ければ普通会いたいなんて言ってこないわよ。 …でも来てしまったんだし、家に来る?」

    苗木「ホントに良いの…?」

    霧切「まあ、構わないわ。 別にわざわざ会いに来てくれた人間を忙しくも無いのに追い返す程、私も鬼じゃないわよ」

    苗木「ごめんね…急に押し掛けちゃって…」

    霧切「謝らなくたって良いわ。…どうせ暇なのだし、むしろ嬉しいの。 さあ、行きましょう」
  182. 182 : : 2016/10/26(水) 22:05:52
    【 霧切響子邸 】


    苗木は以前と同じ様に客間に通され、椅子に座る様に勧められ、恐る恐ると着席する。
    それを見届けると霧切は一度退出し、しばらくして再び戻って来た時にはぼんを持っていた。
    そのぼんには二つの珈琲カップが乗せられており、その白いカップに淹れられた珈琲は少し不思議な香りを漂わせていた。


    霧切「はい、珈琲よ。 …こんなものくらいしか出せないけど、良いのかしら」

    苗木「このくらいなんて…そんな、すごく嬉しいよ」

    霧切「…そう。 ところで苗木君。貴方は幻想郷での生活に慣れたかしら?」

    苗木「うーん…慣れたといえば慣れたくらいかな…はは」

    霧切「随分順応している様な気はするけれどね。 外の世界…元いた場所でもそんな感じだったの?」

    苗木「いや、あっちでの生活では…基本的に妹と一緒に居たからなあ。 あんまり遠くに出かけて人と会ったりとかも無かったや」

    苗木「そういえば響子さんは、幻想郷にどれくらい居るの?もしかして生まれた時から?

    霧切「私? ……まだ子供の頃に父を追って来て…もう何十年も前の話だから…全く覚えてないわね」

    苗木「何十年…そっか、見た目は普通の女の子だけど……魔法使いだもんね」

    霧切「魔法使い…とは言っても、私は後天的な方よ。 魔法使いになった元人間…アリスさんや魔理沙と似た様な存在なの」

    霧切「だから、魔法使いであるにもかかわらず…今でも人間的な生活を送っている」

    霧切「修行を終わらせたのは貴方くらいの年齢だったはずなのに…不思議なものね」

    苗木「…そのことに後悔とかってしているの?」

    霧切「後悔? …不思議と思わないわね。まあ、誰しもそういう物なのでしょうけど……。 ああそうそう、珈琲のおかわりはいる?」
  183. 183 : : 2016/10/26(水) 22:07:26
    霧切「はあ……」

    苗木「? どうしたの?」

    霧切「…私、迷子と魔法使い以外の人間を招いた事が無くて…。 その、どうするのが正解なのかわからないのよ」

    苗木「あはは、そんなに気を使わなくて良いって。 正解とかも特に無いしさ…難しく考えたりしないでよ」

    霧切「そんな事言われても…難しく考えてしまうのが私の性分なのよ…」

    苗木「そっかあ…。 あ、じゃあボクが何か考えても良いかな?」

    霧切「要は…提案をしてくれるってことかしら?」

    苗木「うん。 あ、嫌なら嫌で良いんだけどね」

    霧切「そんな事は無いわよ。 私自身、貴方にも興味が湧いてきたから…」

    霧切「……それで、貴方の提案は何かしら?」

    苗木「えっとね…」


    ーーーーーーー(また日が空いてしまい申し訳有りません…)
    >>180 人間を選択した場合のみ、“能力無し”を可とします]

    [苗木のした提案を選択、または考案してください]
    ↓1【1:人里に行き買い物をする 2:弾幕ごっこをする 3:その他自由安価(“○○をする”“○○へ行く”等】
  184. 184 : : 2016/10/26(水) 22:30:26
    ここは最初に決着を付け損ねたってのもあるし2番、弾幕ごっこだ!
    霧切さんも納得いってなさそうだったし。


    それと人間の場合能力無しOK把握です!
    もう一つ、こまるって種族は人間に限定されてたりします?
    さすがに妖怪とかはアウトでしょうけど。
  185. 185 : : 2016/10/26(水) 23:06:10
    苗木「弾幕ごっこしない?ほら、この間のリベンジというか…続きだと思ってさ」

    霧切「…悪く無い提案ね。 良いわ、やりましょう」

    霧切「あれから私も…少し訓練したの。 貴方がそうしたようにね」

    苗木「ど、どうして知って…」

    霧切「見ればわかるわ。 それが私の…能力だもの」

    苗木「あはは…流石だね」

    霧切「それじゃあ、外に出ましょう」


    ーーーーーーー

    大まかなルールについては>>143を参照してください。
    また、特別補正で霧切さんの通常弾幕を苗木と同じく秒数一桁のダメージとし、更にHP、弾幕共にチュートリアルよりも強くなっております。

    >>184 こまるさんは確定で人間です。 もし安価で人間以外の種族が出された場合は強制で人間とします)

    ーーーーーーー

    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用(カード名併記)】
    ↓2【霧切さんの判定を行います。 連投お願いします】
  186. 186 : : 2016/10/27(木) 01:07:14
    通常弾
  187. 187 : : 2016/10/27(木) 01:07:43
    苗木君のくせに生意気ね
  188. 188 : : 2016/10/27(木) 13:24:37
    苗木誠所持スペルカード、HP

    希符「希望の月」  強さ【9】
    奇跡「希望は前に進むんだ!」  強さ【8】
    言弾「それは違うよ」  強さ【7】 特殊効果[相手のスペルを避けたときのみ発動できる、絶対命中の効果あり]

    HP………[20]


    ーースペルカード使用は二枚まで。使用する際カードの指定もお願いします。また、二枚目を使用した時点で三枚目は受理しませんーー


    霧切響子所持スペルカード、HP

    偵符「ベイカーストリート」  強さ【9】
    透符「パーフェクトフリーズ」  強さ【7】
    HP………[25]
  189. 189 : : 2016/10/27(木) 13:25:14




    _____ 霧切響子 VS 苗木誠 _____


    _____ 弾幕ごっこ   開始! _____


  190. 190 : : 2016/10/27(木) 13:25:33
    苗木誠…【通常弾幕:4】
    残りHP…[17]

    霧切響子…【通常弾幕:3】
    残りHP…[21]


    苗木「……」

    霧切「……」

    苗木「……い、いいかな?」

    霧切「…どうぞ」

    苗木「う、うん…っうわっ!?」

    霧切「…強くなったのよね?貴方。 もう少し緊張を解いて戦いに挑んだらどうなの?」

    苗木「はは…が、頑張るよ…。 …あ、やった!」

    霧切「っ…、やるじゃない」


    ーーーーーーー

    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【霧切さんの判定を行います。 連投お願いします】
  191. 191 : : 2016/10/27(木) 18:47:32
    よし、ここは2で希望の月で逆転狙おう
  192. 192 : : 2016/10/27(木) 18:47:37
    そい
  193. 193 : : 2016/10/28(金) 09:39:43
    苗木誠…【スペル使用:希符「希望の月」】
    残りHP…[10]

    霧切響子…【通常弾幕:7 回避判定:失敗!】
    残りHP…[15]


    苗木「うっ……まずいなあ…。 よし、ここは…」

    苗木「希符…『希望の月』ッ!」

    霧切「……っ…なかなか、強いわね」

    苗木「き、キミこそ強いじゃないか…!」

    霧切「…それは…どうも」

    苗木「返事しながら追撃してこないでよ…もう」

    霧切「…油断を誘ってから攻撃する事のなにがおかしいのかしら」

    苗木「…出来ないボクの方が悪いのかな」


    ーーーーーーー(また次の更新まで時間がかなり開きます…。申し訳ありません)

    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【霧切さんの判定を行います。 連投お願いします】
  194. 194 : : 2016/10/28(金) 10:28:43
    1ナウ
  195. 195 : : 2016/10/28(金) 10:29:06
    インビトロローズ
  196. 196 : : 2016/10/28(金) 22:42:44
    苗木誠…【通常弾幕:3】
    残りHP…[4]

    霧切響子…【通常弾幕:6】
    残りHP…[12]


    霧切「…どうしたの?勢いがかなり弱まってるけど」

    苗木「き、キミの弾幕を捌ききれないんだよ…!」

    霧切「そう…。 その調子だと、私が勝ちを収められそうね…」

    霧切「でも貴方は…それは避けたいでしょう?」

    苗木「うん! …まだボクは諦めないから、覚悟してね」

    霧切「窮地に立たされてるのに…貴方は強い意志を持っているのね」

    霧切「思いの外…貴方は面白い人なのね…。 さあ、次も行くわよ」


    ーーーーーーー

    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【霧切さんの判定を行います。 連投お願いします】
  197. 197 : : 2016/10/28(金) 23:05:56
    希望は前に進むんだ!
  198. 198 : : 2016/10/28(金) 23:16:18
    キリギリッ!
  199. 199 : : 2016/10/28(金) 23:27:37
    苗木誠…【スペル使用:奇跡「希望は前に進むんだ!」 回避判定:失敗!】
    残りHP…[0]

    霧切響子…【スペル使用:偵符「ベイカーストリート」 回避判定:失敗!】
    残りHP…[2]


    霧切「この一瞬で…決めてみせる」

    苗木「逆転勝利を…収めてみせる!」

    霧切「偵符『ベイカーストリート』」

    苗木「奇跡『希望は前に進むんだ!』」

    苗木「…っうわっ!」

    霧切「……! 隙を作ったわね…」

    苗木「えっ、あっ…いつの間に…後ろに回って…」ピチュ-ン

    霧切「クスッ……勝負あり、ね」
  200. 200 : : 2016/10/28(金) 23:28:00




    _____ 霧切響子 VS 苗木誠 _____


    _____  勝者   霧切響子  _____



  201. 201 : : 2016/10/28(金) 23:36:57
    霧切「…私の勝利ね」

    苗木「はは…手も足も出なかったや…」

    霧切「でも、私からすれば充分強かったわ。 終わったから言うけれど…正直負けを覚悟した瞬間もあるもの」

    霧切「もう少し貴方のカードの使用が早ければ…僅差で負けてたでしょうね」

    霧切「きっと貴方は霊夢の様に天性の才がある…。 磨けば磨くほど、その才能は輝くでしょうね」

    霧切「…それこそ、異変解決に動いても不自由のないくらいには」

    苗木「流石に異変に対して行動するほどは…」

    霧切「そんなこと、わからないじゃない。 貴方がもっと強くなったら、霊夢に何かあった時に代わりに動けると思うわよ?」

    苗木「大袈裟だなあ…キミは」

    霧切「ふふっ…それくらいの事を私は思ってるのよ。 あの時納得できなかった分を…取り返せた気分で、珍しく楽しい気持ちなの」

    苗木「それならよかった。 キミが楽しんでくれて…喜んでくれて、嬉しいよ」

    霧切「…貴方も楽しんでくれたのね。よかったわ」

    苗木「あはは…弾幕ごっこでは勝ち負け関係なくどうしても楽しくなっちゃってさ。 また一緒に遊んでくれると嬉しいな」

    霧切「そう、ね……構わないわよ。 その時にはお互いより強くなって戦いましょう」
  202. 202 : : 2016/10/28(金) 23:51:18
    霧切「ところでだけれど…お昼はどうする予定なのかしら。丁度良い時間だけど…神社へ帰るの?」

    苗木「…その、できればキミと一緒になんて思ってるんだけど…どうかな?」

    霧切「そう…悪くないは無い話ね。 それなら…どこで食べましょうか。 貴方が自由に決めていいわよ…」

    苗木「え、良いの?」

    霧切「良いから…言っているのだけど」

    苗木「はは、それもそうだよね…。 うーん、それだったら…そうだなあ…」


    ーーーーーーー

    [行き先及び昼食を取る場所を選択、もしくは考案してください]
    ↓1【1:霧切の家 2:人間の里 3:博麗神社 4:その他自由】
  203. 203 : : 2016/10/29(土) 00:08:05
    ここで3はなんか流れ的に無いな……。
    2も悪くはないけど、店選びに失敗したら微妙な空気になりそうだし。
    夜なら4で焼き鳥とか八目鰻の屋台って手もあったけど、昼じゃやってなさそうだしな……。

    って事で、1番かな!
    弾幕ごっこ勝者の霧切さんに苗木君から手料理振る舞うとかなら自然だし!
  204. 204 : : 2016/10/29(土) 21:57:40
    苗木「じゃあさ、ここでって云うのはどうかな?」

    霧切「…私の家で食べるということ? そういうことなら今から私が…」

    苗木「いや…ボクが作ろうと思って。ほら、キミが勝負に勝ったんだし…振る舞わせてもらおうと思って」

    苗木「あ、キッチンに入ってほしくないとか、そういうのがあるんなら流石にやめるけど…」

    霧切「それなら大丈夫よ。 …貴方、料理も出来るのね」

    苗木「うん。 霊夢さんに居候するなら自分で作れと散々言われたからね…はは」

    霧切「それは大変ね…。 ああ、なら充分腕は立つのでしょうね」

    苗木「いやあ…どうかな。 もしかしたら霊夢さんが美味しく無い物を我慢して食べてるのかもしれないし」

    霧切「彼女がそんな我慢なんて…すると思う?」

    苗木「…しないだろうね。 むしろ容赦なく不味いと言ってきそうだよ…」

    霧切「でしょうね。 霊夢さんに好評なら…自信持っても良いんじゃないかしら」

    苗木「はは…そうするよ。 とりあえずは作って…ってまずどこに何があるか教えてくれる?」

    霧切「それもそうね…。 わかったわ」
  205. 205 : : 2016/10/29(土) 21:58:25
    霧切「……ごちそうさま」

    苗木「ど、どうかな…? 美味しかった?変な味しない?」

    霧切「安心してちょうだい。 …美味しかったわよ」

    苗木「良かったあ……。 あ、言うの忘れてたや。ごちそうさまでした」

    霧切「………」

    苗木「どうしたの…? あ、何か口に付いてる?」

    霧切「いえ、その…貴方の事について考えてたのよ」

    霧切「どうしても私は…新しく幻想郷に訪れた貴方の様な人物、初対面の人物に対してどうしても友好的になれなくって…」

    霧切「実際貴方に対し、冷たい態度を取ってしまっていたわ…。ごめんなさい」

    苗木「いやいや、当然といえば当然の反応だよ。 友好的な人が幻想郷に多いってだけで…。警戒心を持つのはおかしなことじゃないよ」

    苗木「上手い言葉が見付からないけど…これだけ言わせて欲しいな。 これからボクと仲良くしてくれたら…それだけで嬉しいんだ」

    苗木「そ、その…図々しいかな?」

    霧切「図々しいなんて…思わないわ。 ありがとう、苗木君。改めて…これからよろしく。 もし良かったら、また会いに来てちょうだい」

    霧切「私にはこの後用事があるから…ここら辺で、終わりましょう」

    苗木「うん。今日はありがとう…響子さん」

    霧切「こちらこそ感謝するわ。貴方のおかげで…久しぶりに口角が上がったわ。 それじゃあ送るわね、誠君」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [この後どうするか決めてください]
    ↓1【1:博麗神社へ行く(東方かロンパのキャラを一名指名)  2:何処かに行く(場所指定)  3:誰かに会いに行く(登場済みキャラ一名及び二名指名:混合可)】
  206. 206 : : 2016/10/29(土) 22:03:07
    三人はダメでしょうか?
    もしよければミスチーと響子と澪田さん
    澪田(ギターの付喪神 熱狂の音を操る程度の能力)
  207. 207 : : 2016/10/29(土) 22:04:51
    鳥獣伎楽に澪田さんを入れたいです
  208. 208 : : 2016/10/29(土) 22:10:53
    (1:博麗神社へ行くとして処理します。 折角なので三人採用しますね)
  209. 209 : : 2016/10/29(土) 22:40:32
    【 博麗神社 】


    苗木「ただいま…ってあれ、お客さん?」

    霊夢「まあ、そんなとこかしら。 どのみち丁度良いところに帰ってきたわね…」

    「そうっすよ、唯吹達の新・鳥獣伎楽の生演奏を聴けるなんて滅多に無いっすからね!」

    「しかも新曲のお披露目会だもんねー!!!!」

    「ふふふっ、観客は一人よりも二人とはよく言ったものよね!」

    次々に快活に大きな声で会話を続ける三人の娘に、苗木は若干戸惑い、霊夢は何かを諦めた様子だった。

    「あ、自己紹介しなきゃっすよね! まずは新メンバーである唯吹からねー!」

    「おっけー!」

    「澪田唯吹の澪にー、澪田唯吹の田にー、澪田唯吹の唯にー、澪田唯吹の吹で、澪田唯吹でーっす! ギターの付喪神だよーっ!」

    「私はミスティア・ローレライのミに……以下略してミスティア・ローレライでーっす! 屋台を開いてる夜雀だよーっ!」

    「幽谷響子の幽に…同じく以下略して幽谷響子でーっす! 山彦だよーっ!」

    苗木「苗木誠…です」

    響子「元気良くー!!!!」

    苗木「苗木誠です…!!!」

    響子「幽谷響子です…!!! …うん、オッケー!」

    苗木「ははは……はぁ」

    霊夢「なんで同じ響子でもこんなに違うのかしらね…」

    澪田「なになにー? もしかしてドッペルゲンガー的な話っすか!?」

    ミスティア「それは大変ね!?」

    苗木「それは違うよ!?」

    響子「きょーこと響子くらいのイントネーションが違うんじゃないの? ま、きっと大したことないよねー!」
  210. 210 : : 2016/10/29(土) 23:24:15
    澪田「じゃあ、唯吹作詞の新曲いっくよー!!」

    ミスティア「コホン…それでは聴いてください」

    響子「“sweets time”!!!」

    その可愛らしい雰囲気のタイトルに苗木の心が緩んだ瞬間、その演奏は始まった。
    ミステリアスな曲調が流れたかと思うと、唐突にデスメタル調の激しい音楽が加わり音楽は混沌となり辺りを支配する。
    音だけではなく…その歌詞すらもダークで、残虐なものだった。

    澪田「心臓と血肉 紅とピンクを混ぜたなら…」

    ミスティア「どんな色になるのかしら?」

    響子「地下牢と同じ色おおおおお!!!」

    苗木「うわあああああ!?」

    時折響子が叫ぶように歌い上げ、その度に苗木は驚いて叫び、ほんの少しの涙を流す…という光景が繰り返されており、
    一方霊夢は何をしているかというと耳栓を付けながら、一人ゆっくりと茶を嗜んで居た。ひどい巫女である。

    全てが終わると、満足そうに満面の意味を浮かべながら三人娘は苗木に感想を聞いていた。
    だが苗木は、妙に疲労を重ねており、まともに答えられない様子だった。

    苗木「ごめん…ちょっと…もうちょっと待って…」

    澪田「あちゃー、熱狂させすぎちゃったっすかねー?」

    ミスティア「能力を使うのも、激しいのも程々にね?」

    響子「程々にねーっ!」

    澪田「はーいッ! にしても、誠ちゃん大丈夫っすかね?」

    苗木「あはは…うん……うん…だ、大丈夫…」

    響子「大丈夫じゃないねーっ!?」

    ミスティア「あらら…私達はもう帰ったほうが良いのかなあ」

    澪田「じゃあ霊夢ちゃんに一声かけてから帰るっす! それじゃあ誠ちゃん、ありがとねーっ!!」

    苗木「う、うん…また…」


    ーーーーーーー
    (力尽きたので今日はここで切ります。 ではまた明日。質問ご意見ご要望等ありましたら何なりと)
  211. 211 : : 2016/10/30(日) 20:55:17
    鳥獣伎楽が過ぎ去ってから数時間。縁側で一人、苗木は放心状態のまま過ごしていた。
    もうすぐ日も落ちるという時間になっても様子が変わらない彼を流石に心配になったのか霊夢は苗木の身体を揺さぶり、声をかける。

    霊夢「ねえ…大丈夫? もうすぐ日も暮れるけど」

    苗木「も、もうそんな時間か…。 まだ頭が痛いや…」

    霊夢「全く、しっかりしなさいよ。 あいつらの音楽聞いたらみんなあんたみたいになるとはいえ…」

    苗木「わかってるなら…助けてよ…」

    霊夢「いやよ、面倒だもの。 まあ、代わりに夕食の支度はするけどね」

    苗木「うん、お願いね」

    霊夢「適当に精の付くもん作るから、元気出しなさいよ?」

    苗木「わかってるって。 心配してくれてありがとうね」

    霊夢「心配じゃなくて、働き手が減ることを危惧してるのだけだけれどね」

    苗木「それでも、ありがとう霊夢さん」

    霊夢「はいはい、どういたしまして」
  212. 212 : : 2016/10/30(日) 20:55:37
    五日目 終了

    経験値を[4]入手しました! [現在経験値:13/20]

    【今まで出会った人物及び本日終了時点での交友関係】
    [顔見知り]
    大神さくら パチュリー・ノーレッジ 十六夜咲夜 紅美鈴 鬼人正邪 射命丸文 森近霖之助
    四季映姫 罪木蜜柑 澪田唯吹(NEW!) ミスティア・ローレライ(NEW!) 幽谷響子(NEW!)

    [友人]
    博麗霊夢 霧雨魔理沙 戦刃むくろ レミリア・スカーレット 田中眼蛇夢 弐大猫丸 舞園さやか ルーミア アリス・マーガトロイド
    江ノ島盾子 チルノ グレート・ゴズ 魂魄妖夢 フランドール・スカーレット 霧切響子


    【本日追加されたロンパキャラの能力及び種族】
    [澪田 唯吹 - ミオダ イブキ]女 付喪神(ギター) 〈熱狂の音を操る程度の能力〉


    【苗木の日記】
    今日は朝から楽しかったなあ。 弾幕ごっこには結果として負けてしまったけれど…響子さんと過ごした時間はかなり充実してた。
    響子さんともかなり仲良くなれて、嬉しかったや。 本人が言っていた通り…あのまま冷たくされたままだと少し辛いものね。
    鳥獣伎楽…で良かったかな?の三人の演奏は聴いててダメージが大きいものだったけど、個々の技術は素晴らしいものだと思う。
    シャウトとか、ダークな歌詞とかをやめれば充分なはずなんだけどね…。 それと…霊夢さんには助けてほしかったと切実に思う…。
  213. 213 : : 2016/10/30(日) 20:55:53
    ーーー六日目ーーー


    苗木「ふわ…あ、霊夢さん…おはよう」

    霊夢「おはよう。 結構疲れてるみたいだけど…昨日はあいつらの音楽以外に、何かしてたの?」

    霊夢「あ、いや…何かしたかというより……昨日はどこに何しに行ってたの?」

    苗木「ああ、魔法の森にいる方の響子さんに会いに行ったんだ。 お話とか…弾幕ごっことかして来たんだ」

    霊夢「響子と? …まだ心は開かれてなかったじゃないの」

    苗木「確かにそうだったけど…ボクの思い違いなんかじゃなければ仲良くなれたと思うよ」

    霊夢「そうなのね。 まあ、それなら良いのだけど」

    霊夢「さ、ご飯の用意をしましょうか」

    苗木「はーい」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [今日はこれからどうするか決めてください]
    ↓1【1:博麗神社で過ごす(東方かロンパのキャラを一名及び二名指名:混合可)  2:何処かに行く(場所指定)  3:誰かに会いに行く(登場済みキャラ一名指名)】
  214. 214 : : 2016/10/30(日) 21:01:14
    2番で、そろそろ人里行こう。
    誰がいるか逆によく分からんけど。
  215. 215 : : 2016/10/30(日) 21:59:40
    【 人間の里 】


    人里…狭い幻想郷において、里といえばこの場所をいう。
    昔ながらの木造平屋が立ち並び、主要な店と一般の住居が連なり常に人で溢れかえっている。もっとも…その人には妖精や妖怪が紛れ込んでいるのだが。

    日用品や食料品の買い物にも基本はここを利用するのだが、買い物する役目は基本霊夢が補っており、苗木は一度も足を踏み入れた事が無かった。
    この場所では安全が約束されている様なもので、人間たちは穏やかに暮らしていた。

    「美味しい豆腐は如何ー?」

    「では油揚げを…」

    「ねーねー、あっちに行ってみようよ大ちゃん!!」

    「ちょっ、ちょっと待ってよ〜!」

    子供から大人まで様々な人間が集う里は見ているだけでも楽しめる為か、ふらふらと彷徨う形で苗木は楽しそうに人里を歩いて進んで行った。

    苗木「うーん……どうしようかなあ…」

    ふと立ち止まり行動に悩む苗木の元へ…とある人物が近付いていった。
    それは______


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [苗木と出会う人物を指名してください]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラ一名指名]
  216. 216 : : 2016/10/30(日) 22:38:07
    赤蛮奇(頭だけ)ってアリですか?

    無しなら普通に赤蛮奇で!
  217. 217 : : 2016/10/30(日) 23:40:46
    人里で蛮奇はろくろ首ってばれないように生活してるはずだから、首だけって状況はないんじゃ...
  218. 218 : : 2016/10/31(月) 00:36:35
    赤い髪と、同じく赤いマントを身に纏う少女がキョロキョロと辺りを見渡しながら、立ち止まっている苗木の背後へと近づいて行き…
    そしてそのまま背中に衝突し、何かを落とした。 そう、何かを。

    「あっ、とっ…」

    苗木「わっ!? ……うわあああっ!?」

    「くっ…すまない、こっちに来てくれ」

    二回にわたって驚きの声を上げた苗木に対し、その少女は慌てた様子で苗木の手を取り、建物の影へと駆け込んだ。
    苗木が驚愕した理由…それはほんの一瞬の出来事だったが、少女の姿を見てしまったら仕方のない事だった。
    少女の頭が…いとも簡単に地に落ちたのだ。 すぐさまその頭は首元へと置かれたのだが。

    「その…驚かせてしまって悪いな。 今見ただろうが私は妖怪でな…身分を人間だと偽って暮らしている故、騒がれると困るのだ」

    「少し考え事をして…というか物を探しながら歩いて居た所為で前が見えて居なかった…」

    苗木「いや、ボクも道の真ん中で立ち止まってたのが悪いんだし…こっちこそごめんね。 もしよかったら…探し物に協力するよ」

    「!良いのか? だが君も何か用事があったのでは…」

    苗木「いや、ブラブラと歩いてただけだし…キミこそ迷惑じゃなければ喜んで手伝うよ」

    「そうか…悪いな。ならば協力してもらおうか。 …どこかに行く前に、自己紹介をするべきだな」

    「私は赤蛮奇。 この人里で生活しているろくろ首だ。君の名は?」

    苗木「ボクは苗木誠…とある神社で居候中の普通の人間だよ、よろしくね」

    苗木「それで、探し物は何かな?心当たりとかってある?」

    赤蛮奇「探し物と言っても大したものではない。青い…大きめのリボンでな。洗濯していたところを風に飛ばされ、何処かに行ってしまった」

    赤蛮奇「特段風が強い訳でもないし、人里の何処かには落ちてはいると思う。 若しくは誰かが拾っているか…」

    苗木「そっか…じゃあまずは一通り回ってみようか」

    赤蛮奇「ああ、そうしよう」


    ーーーーーーー(ここで一旦切ります。 質問ご意見ご要望あればなんなりと)

    [向かう場所を選択してください]
    ↓1【1:寺子屋 2:子供達の人だかり 3:団子屋】
  219. 219 : : 2016/10/31(月) 09:37:25
    2に行くべきと出たべ
    俺の占いは三割当たる
  220. 220 : : 2016/10/31(月) 12:48:54
    苗木「ねえ、赤蛮奇さん。 あっちに人だかりが出来てるけど…なんだろう」

    赤蛮奇「アレは…人里の子供達、と妖精や幼い妖怪の集団…。 おそらくだが…人形劇が行われてるのだろうな」

    赤蛮奇「あれだけの人数が入れば誰かしらがリボンを見ているかもしれぬ。 それに丁度ひと段落が付きそうだ…行ってみよう」

    苗木「うん」

    子供達の楽しげな声が集中している場所に近寄り人の影から覗いてみると、赤蛮奇の言っていた通り、人形劇がついさっきまで行われていた様だった。
    その人形劇を行っていた人物…それは人形使いとしても名が知れている魔法使い、アリス・マーガトロイドだ。
    彼女は度々人里に訪れ、人形劇を行っている。 それは主に妖精や妖怪、人間の子供に人気のショーだ。

    二人がいる事にアリスが気付くと、真っ先に人形と共に駆け付けた。

    アリス「蛮奇さんに…誠じゃない。 なんだか不思議な組み合わせね?」

    赤蛮奇「組み合わせと言っても、物探しに協力してもらってるだけだがな」

    アリス「物探し…ってああ、いつも貴方が付けてる青いリボンの事?」

    苗木「うん。 洗濯している時に風で飛んでっちゃったんだって。 どこかで見てたりしてないかな?」

    アリス「…いや、残念だけど見てないわね。 そうだ、貴方は心当たりある?」

    苗木「貴方って……?」

    アリス「ああ、そこにいる…____」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [アリスが声を掛けた人物を指名してください]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラ一名指名]
  221. 221 : : 2016/10/31(月) 12:52:58
    罪木
  222. 222 : : 2016/10/31(月) 14:07:22
    アリス「蜜柑、ちょっと良いかしら?」

    「ひゅぃぃっ!? わわ、わた、私ですかぁ!?」

    声を掛けた相手…それは四季映姫の付き添いの死神として、以前博麗神社にも現れた少女…罪木蜜柑だった。
    休日、自分の買い物をするために人里に訪れたところ人形劇をたまたま見つけ、見物していたのだ。
    以前も彼女は人形劇を見ていた事があり、その時にアリスとは顔見知りとなっていた。

    罪木「えとえとえと、ら、落書きをされればよろしいのでしょうかぁ!? それとも何か荷物持ちを…」

    アリス「そうじゃなくてね…」

    苗木「そ、その…一回落ち着いてから聞いてね?」

    罪木「は、はいぃ…。 って苗木さん!?こ、この間の事で何か私やらかしてしまっていたのでしょうかぁ!?」

    苗木「だから落ち着いてよ…」

    赤蛮奇「…彼女、いつもこんな感じなのか?」

    アリス「そうといえば…そうかしらね」

    罪木「うゆぅ…ずびばぜぇん…!」

    アリス「泣かないでちょうだい…。 はい、ハンカチ」

    罪木「ふゆぅ…ありがとうございますぅ!」
  223. 223 : : 2016/10/31(月) 14:07:44
    罪木「そ、それで私に何のご用でしょうかぁ…」

    赤蛮奇「単刀直入に言うぞ。 青くて大きいリボンを見ていないか?私の物なのだが…なにか思い当たる事があれば言ってくれ」

    罪木「リボン…リボンですかぁ…」

    苗木「まあ、わからないならそれで良いんだけどね」

    罪木「あ、思い出しましたよぉ! わ、私の言うことなので自信は無いんですけどね…」

    アリス「自信は持ってちょうだいよ。 それで?どこで見たの?」

    罪木「い、いえ…その、実際に私が見たわけじゃ無いんですがぁ…。 その、通りすがりに他の方の会話を聞いてしまいまして…」

    罪木「寺子屋さんだったか、お団子屋さんだったかに誰かのリボンがあるって聞きましたぁ…」

    罪木「うろ覚えで本当に申し訳ないんですけれど…そ、そのどちらかにはあると思いますぅ!」

    赤蛮奇「そうか…! 情報提供感謝する、少女よ」

    罪木「うぅ…私みたいな奴が確定してない話をしてしまって、すみませぇん…!」

    赤蛮奇「謝る必要は無い…。 それではアリス、少女…また会おう。 誠…早速向かうぞ」

    苗木「う、うんっ。 二人ともありがとうね!」

    アリス「ええ、どういたしまして」

    罪木「えへ、えへへ…感謝されてしまいましたぁ…。 嬉しいですぅ…」


    ーーーーーーー

    [向かう場所を選択してください]
    ↓1【1:寺子屋 2:団子屋】
  224. 224 : : 2016/10/31(月) 16:02:36
    寺子屋行こうか
  225. 225 : : 2016/10/31(月) 16:05:17
    慧音先生登場かな?
  226. 226 : : 2016/10/31(月) 16:22:53
    【 寺子屋 】


    そこらに建ち並んでいる家屋よりも一際大きめの建物。 入り口の真上には“寺子屋”…そう記されている看板が掲げられていた。
    この寺子屋には人間の子供たちは勿論、妖精や幼い妖怪も通い、日々学んでいる。 ただ難解で退屈な授業の為、子供達にはあまり好評ではない。
    それでも教師の人柄自体は好かれており、子供に限らず人間の大人に慕われている様子もよく見かけられる。

    その教師というのが……今、寺子屋の前にある腰掛けに座っている白髪の長髪の女性だ。

    赤蛮奇「…今、少し良いか?慧音」

    「ん? 私に何か用か?」

    赤蛮奇「ああ。 今私達は探し物をしていてな…。心当たりが無いか訪ねたいのだ」

    「それは構わないが…。 貴方の後ろにいる少年は誰だ? 人里で見た覚えは無いのだが…貴方と同じ妖怪の類のいう訳でも無さそうだが」

    苗木「あ、ボクは苗木誠です。 色々あって…赤蛮奇さんの探し物のお手伝いをしてるんだ」

    「ふむ、そうか。 私は上白沢慧音という。普段はこの寺子屋で教師をしている者だ。 …とは言っても、ここ数日は休みとなっているがな」

    赤蛮奇「?何かあったのか?」

    慧音「あ、いや、もうすぐ人里で…夏祭りが行われるだろう? 大人の出店の手伝いなんかに子供達は回ってるんだ」

    慧音「私のところも何かしらやる予定ではあるが。 それで…なんだったか。赤蛮奇の探し物か?」

    赤蛮奇「その通りだ。 私がいつも身に付けている青いリボン…あれが風によって行方不明になってしまってな」

    苗木「それで人に聞いたり、見て回って探してたら寺子屋かお団子屋さんにそのリボンがあるって聞いてね。 それでここに来たんだ」

    慧音「ふむ…リボン、青いリボン…団子屋…。 そういやそんな感じの事をあいつが言っていたな…」

    苗木「何か心当たりがあるんだね?」

    慧音「ああ。 …少し待っててくれ。人を呼んでくる」

    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [慧音が連れてきた人物を指名してください]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラ一名指名]
  227. 227 : : 2016/10/31(月) 18:16:07
    葉隠康比呂

    【能力】
    三割の確率でピタリと未来予知を当てる程度の能力

    【種族】
    神格(空飛ぶスパゲティモンスター)
  228. 228 : : 2016/10/31(月) 20:18:06
    「だーっ、そう強く引っ張るなって!!」

    慧音「お前が勝手な勘違いをして引き篭ろうとするのが悪いのだろう!」

    「いででででっ、勘違いしたのは悪かったから!離してくれ〜!!」

    やけに騒がしいドレッドヘアーの男を…慧音は引きづるような形で連れてきた。

    苗木「…や、康比呂クン…何してるの?」

    「おーっ、誠っちじゃねえか! 久しぶりだべ!」

    赤蛮奇「…この胡散臭い輩と知り合いなのか」

    苗木「まあ、一応」

    「なんだべなんだべその態度は! 俺ら友達だろ!?」

    慧音「彼の態度はお前の行いの悪さ故だろうな…」

    「慧音っちまでひでぇべ!」

    赤蛮奇「…なあ、この男は誰なんだ?」

    「ああ、オメーとは初対面だったな! 俺ぁ葉隠康比呂ってんだ!よろしく頼むべ!」

    赤蛮奇「私は赤蛮奇だ…。 …本当に君はこんなのと知り合いだというのか?」

    苗木「以前ボクがいる神社に押し掛けて来て…それ以来何度か会話するようになっててさ…。 まあ、悪い人では無いよ?」

    葉隠「さっすが誠っち!よくわかってるべ!」
  229. 229 : : 2016/10/31(月) 20:19:48
    葉隠「つーかだな、蛮奇っきっつたか?オメー酷くねえか!?俺神格だぞ!?」

    赤蛮奇「…私は赤蛮奇だ。蛮奇っきなんぞでは無い。 それにだ、最後の言葉はどういうことだ?」

    葉隠「ん?そりゃあそのまんまの意味だべ。 俺は神レベルのスッゲー奴なんだべ!」

    慧音「どうしても驚くとは思うが、事実こいつは神格の妖だ。 力も確かな物だぞ」

    葉隠「そう!それに俺はなんと未来予知ができちまうんだべ!」

    苗木「まあ、三割の確率でしか当たらないんだけどね…」

    葉隠「何言ってんだよ誠っち! 俺の能力は通称“三割の確率でピタリと未来予知をする程度の能力”…もう名前だけで充分だろ!」

    赤蛮奇「…確かにお前の凄さはわかった。 だが、私はお前に用がある。余計な事は言わずに簡単に答えろ」

    葉隠「ん?なんだべ?」

    赤蛮奇「青いリボンを知らないか?大きめの物なんだ」

    葉隠「リボン? ああ、それなら団子屋でなんか見たべ! それを探してんのか?」

    苗木「うん、そうなんだよね。 …とりあえず、確定してよかったよ」

    葉隠「よくわからんが役に立てたんなら良かったべ!ついでに情報提供料とかそういうもんを…」

    赤蛮奇「では行くぞ、誠。 慧音も感謝する」

    慧音「まあ、解決しそうで良かった。 それと康比呂、少し話をさせてくれ」

    葉隠「げっ、説教か!? た、助けてくれ誠っち!後生の頼みだべ!」

    苗木「うーん…ええっと、が、頑張ってね」
  230. 230 : : 2016/10/31(月) 20:20:08
    【 団子屋 】


    「いらっしゃいませ〜」

    店員の歓迎の声が響くのは質素でありながら、どこか賑わいを持つ穏やかな団子屋。
    その店のとある席に、団子を頬張りながら赤蛮奇が探していた青いリボンを手に取る女性が座っていた。
    長い茶色の髪を垂らし、丸い眼鏡を掛けている本格的な和装のその女性は二人が入店してきたのを見掛けると、
    にこやかな笑顔を浮かべながらリボンを片手に駆け寄ってきた。

    赤蛮奇「あ、それっ………」

    「やはり、このリボンはお主のものじゃったか。 洗濯するときは風に気を付けるのじゃぞ、赤蛮奇よ」

    苗木「?この人と知り合いなの?」

    「なんじゃ誠どの。 儂の事を忘れてしまったのか?…まあ、今の姿は人間用に変身しておるから、わからんでも無理は無いがの」

    苗木「んー…と…? その特徴的からするに…マミゾウさん、なのかな?」

    「うむ、その通りじゃ」

    ニパッと笑って見せた彼女は二ッ岩マミゾウ。 妖怪狸の頭領の様な存在の化け狸の女性だ。
    普段は大きな尻尾と丸い耳が伺えるため、一目で彼女だとわかるのだが、人間を混乱させない為に自らの姿を人間として今ここに現れた。

    赤蛮奇「貴方が拾っておいてくださったのか」

    マミゾウ「いやいや、拾ったのは儂ではない。 別の者がこのリボンを道端で落ちてたのを拾ってな」

    マミゾウ「更に丁度そこに儂が通りかかっての…。 人がよく入る店…団子屋に居れば自然と持ち主も見つかるだろうという話になったんじゃよ」

    苗木「ああ、そうだったんだね」

    赤蛮奇「ふむ…それで、拾ってくれた方とやらは今何処に? 出来れば礼が言いたい」

    マミゾウ「其奴なら今は席を外しておるだけだからの、そう経たない内に帰ってくるぞ」

    マミゾウ「…おや、そうこう言っておるうちに、やってきた様じゃな」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [現れた人物を指名してください]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラ一名指名]
  231. 231 : : 2016/10/31(月) 20:23:42
    ぬえ
  232. 232 : : 2016/10/31(月) 23:07:16
    「おっと、その赤髪はリボンの持ち主かな? それとも少年の?」

    マミゾウ「残念ながら、赤髪の此奴の方じゃよ」

    「それは残念ね」

    赤蛮奇「どうして私の所為で残念がられなければならない…」

    「だって面白味が無いというか…話のネタに出来ないから。 ま、それはさておき?」

    「先に自己紹介をしておきましょ。 私は封獣ぬえ。この化け狸の知り合いよ」

    苗木「あ、ボクは苗木誠。 それでこっちは…」

    赤蛮奇「赤蛮奇だ。 貴方が私のリボンを見付けてくれたのか?」

    ぬえ「確かにそうよ。 そのまま放置しようとしたらこの狸に見付かってね。届けるまで帰らない事になったのよ」

    マミゾウ「まあ、たまには良いだろうよ」

    ぬえ「そう? …ま、持ち主が見付かったのだし、私はもう帰って良いよね?」

    マミゾウ「じゃが、此奴は礼をしたいと申しておるぞ?」

    赤蛮奇「いや、無理にとは言わないのだが…」

    ぬえ「ふーん…同族みたいだし、まあ良いや。 それで、何をされれば良いのかしらね?」

    マミゾウ「そうじゃのう…儂はここで共に食事を取りたいな」

    ぬえ「それは貴方のただの要望じゃあないの? どうせ新作の定食が食べたい〜とかでしょうよ」

    マミゾウ「うむ、その通りじゃ。 赤蛮奇どのよ、構わんか? 誠どのも折角だしの、団子屋の昼食を食べてみぬか?」

    赤蛮奇「…ああ、私は構わない。 高価なものでもないし、奢るという形で礼を返させてもらう」

    苗木「じゃ、じゃあ…ボクもいただいてみようかな」
  233. 233 : : 2016/10/31(月) 23:07:33
    苗木「わあ…美味しい…」

    マミゾウ「そうじゃろうそうじゃろう。 団子も美味な事だが、飯も良いものだ」

    赤蛮奇「今度の祭では弁当と団子を両方出すらしい。 慌ただしいが、店の者も楽しんでいる様だな」

    ぬえ「祭? なに、何の祭よ」

    マミゾウ「知らぬのか? 人里主催…だったかで夏祭りが数日後に開かれるんじゃよ」

    ぬえ「へえ、もうそんな時期か…。 じゃあ騒ぎに乗じて人を化かせられるかなあ」

    苗木「…妖怪としてそれは当然かもしれないけど、ほどほどにしてほしいな」

    マミゾウ「ほっほっほ、考えておくぞい」

    苗木「マミゾウさんまで…」

    赤蛮奇「妖怪とはそういうものだ。 とはいえ、軽く暴れただけで退治してもらえるくらい注目される程偉大な妖怪とそれ以外の差は大きいが」

    ぬえ「あー…なんだっけ。それで随分前にひと暴れして…」

    赤蛮奇「あれは過去の話だ。今はもう大人しいんだ…。あの時の話はよしてくれ」

    苗木「どういう…こと?」

    マミゾウ「道具が暴れた時の異変のろくろ首について教えてくれ…とでも帰ってから霊夢に聞けばわかるだろう」

    赤蛮奇「なにを言って……霊夢? 博麗の巫女のことか? まさか誠の言っていた神社とは…」

    苗木「あ、言ってなかったっけ。 察しの通り博麗神社のことだよ」

    赤蛮奇「…そうか」
  234. 234 : : 2016/10/31(月) 23:08:32
    ーー

    ーーー

    ーーーー

    マミゾウ「ふう…食べたのう。 では、勘定と行こうか。店員さん、頼むよ」

    赤蛮奇「少し待っててくれ。今金を…」

    マミゾウ「なに、今日は儂の奢りで良い」

    苗木「えっ、でも…。 あ、いや、それならボクが」

    マミゾウ「良い良い。今日はそういう気分なんじゃよ。 お姉さん、これで丁度だろう。…今日も今日とて美味しかったぞい」

    ぬえ「はあ…まーた貴方はそうやって人気集めして〜…」

    マミゾウ「そんな気分というだけじゃ。 ああ赤蛮奇よ、もしまだ礼を返せてないというのであれば、また次出会った時にでも頼むぞ」

    ぬえ「…というか礼を言われるのは見付けた私の様な」

    マミゾウ「でもお主はそのままにするつもりだったじゃろうが」

    ぬえ「それを言われると痛いなぁ」

    マミゾウ「ま、ぬえの事は置いとくとして…。 そういうことじゃ」

    赤蛮奇「リボンの件に続き食事まで奢って貰い…感謝する」

    苗木「ボクからも…ありがとうございます。 …ってあれ?」

    二人が感謝の言葉を言い終わるや否や、瞬く間に二人の姿は消え去っていた。
    その素早さと不思議な感覚は、まるで自分が最初から化かされていた様な気さえ…苗木に与えていた。

    赤蛮奇「…誠、君にも礼を言わねばな。ありがとう」

    苗木「いや、協力するって言ったのはボクから何だし…こっちこそありがとうね。楽しかったよ」

    赤蛮奇「そうか…。 何かあれば…礼を返す形で助ける。 では、また」

    苗木「うん、またね!」


    ーーーーーーー(本日はここまで。 質問ご意見ご要望等ありましたらご自由に)
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [博麗神社に居た人物を指名してください]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラ一名及び二名指名:混合可]
  235. 235 : : 2016/10/31(月) 23:11:03
    日向
    何でも切り裂く程度の能力
    人間

    七海
    ゲームの残機を増やす程度の能力
    妖精
  236. 236 : : 2016/10/31(月) 23:17:09
    空飛ぶスパゲティモンスターはさすがに扱いにくかったか……。

    ところで幻想郷にコンピューターゲームは存在するんだろうか……?
    香霖堂に漂着物として置いてたり河童が作ったりしてるのかな。
  237. 237 : : 2016/11/01(火) 17:55:38
    【 博麗神社 】


    苗木「ただいまー。 …あ、今日もお客さん?」

    霊夢「ああ、お帰りなさい。 居間にあんた目当ての客が居るわよ」

    見覚えの無い二組の靴が揃えられているのを横目で見ながら、中に上がり居間に出向かい、そっと様子を苗木は覗く。
    そこにいたのは二人の男女。 くせっ毛のある少年と、パーカーを着ている眠そうな少女だ。そして二人は…揃って四角い箱の様な物を手にしていた。

    苗木「あ、千秋さん。 もしかして新しいゲームか何か?」

    「………………」

    「おい、七海。 声掛けられてるぞ」

    「……あ、ごめんごめん。 ゲームに夢中になってた…かもしれない」

    霊夢「確実に夢中になってたわよね…。 まあ、いつもの事だけど」

    「七海千秋です。妖精でーす。趣味はゲームです。オールジャンルでいけまーす。 あ、あとゲームキャラの残機を増やせます。よろしくお願いしまーす」

    「…なあ、こいつらとは友達だって言ってなかったか?」

    七海「あ、そういえば…。自己紹介しなきゃみたいなことだけが頭に残ってて…ごめん」

    「はは…それ、多分俺のことだよな? あ、えっと…はじめまして。日向創だ。よろしくな」

    霊夢「はじめまして。 私は…」

    日向「博麗霊夢さんだろ? 博麗の巫女のことくらい知ってるよ。 そっちの奴も、苗木の事も…まあ、苗木は…新聞で知ったんだけどな」

    苗木「新聞…新聞かあ」

    日向「あ、いや、その別に冷やかしに来たわけとかじゃなくてだな」

    七海「ゲームで四人プレイするためだよ。 新しいゲームが外界から流れ着いたからね!」

    霊夢「…その機械、どっから手に入れてんのかと思ったら外来品なのね」

    七海「道具屋さんとか、物作りが得意な河童さんとか…他にもゲーム作りが得意な人も居たりとか…。色々な経路から手に入れてる…かな」
  238. 238 : : 2016/11/01(火) 17:56:58
    霊夢「というか四人対戦? それって…私も入ってるわよね?」

    七海「もちろん…だと思うよ?」

    霊夢「なら人数から外してくれる? 見てるのはまあまあ好きだけど、やりたいとは思わないのよね」

    七海「むう…。みんなでやればゲームはもっと楽しいのになぁ。 ねえ創くん、霊夢さんに『その言葉、切らせてもらう』してよ…」

    日向「い、いやそれはちょっと…」

    苗木「えっと…どういうこと?」

    七海「…よくぞ聞いてくれた…と、思う」

    日向「おい、七海…」

    七海「日向くんの能力は“なんでも切り裂く程度の能力”…のはずでね? それと掛けた技で…」

    日向「それは違うぞ! アレは調子乗って言った言葉であって、決して技でもなんでもなくて、そもそもまだ物理的にしか切り裂けなくて…」

    霊夢「あら、まだってことはいずれできるってこと?」

    苗木「わあ、すごいね!」

    日向「あのなあ…。 確かにとある妖怪に訓練次第で概念そのものを切り裂けるかもしれない…とか言われた事はあるけど、別にそんな」

    七海「ステータスアップを怠るのはゲーマー失格だよ創くん!」

    日向「だ、だから俺みたいな人間に大層な事は出来ないんだって…。あれも妖怪の悪戯だろうし…ああもう、とりあえずゲームやろうぜゲーム!」
  239. 239 : : 2016/11/01(火) 17:58:43
    霊夢「…なんで結局私もやることみたいになったのかしら」

    日向「わ、悪い。 なんていうかその…勢いでコントローラー渡しちまって…」

    苗木「あはは…。 せっかくだし、この勢いのままサクッと始めちゃおっか」

    霊夢「ちょっと待ちなさいよ。 操作方法とか私、全然わかんないんだけど」

    霊夢「というかあんたら三人揃ってよくわかってるわね…。原理すら私は理解出来てないわよ」

    苗木「ボクの場合は、外である程度やったことがあるしね…」

    七海「私は多分…道具屋さんから色々教えてもらった…かな」

    日向「俺は七海経由だな。 一度面白いと言ったらあれもこれもとゲーム勧めてきて…なんとなく覚えた」

    霊夢「なんとなく、ねえ?」

    苗木「難しい操作が必要なものは少ないし…ほら、これなんて特定のボタンを押してジャンプして、障害物を交わすだけのゲームだし」

    霊夢「…面白いの?それ」

    七海「クソゲーでも、良ゲーでも面白いと思ったもん勝ち…だと思うよ? ゲームにのめり込めたら…そのうち干渉できるようになったりするし」

    日向「それはその…お前限定じゃないのか?」

    七海「むー…やってみないことには何もわからないじゃん…。 ってことで、やろうよ霊夢さん!」

    霊夢「はいはい…わかったわよ。 言われなくても既に諦めてるから…。さっさと終わらせてしまいましょう」
  240. 240 : : 2016/11/01(火) 18:00:12
    その後は、思いの外霊夢がゲームに嵌り、四人で対戦や協力を繰り返しながら…七海が用意したゲームを延々とプレイして過ごした。
    熱中していた所為か、はたまた七海がゲームを止めることをさせなかった所為か…七海と日向が帰った時にはもうすっかり辺りは暗くなっていた。

    霊夢「あー、なんだか目が疲れた気がするわ…」

    苗木「まあ、幻想郷じゃ滅多に画面を見ることなんて無いしね…。 ひとまずお水飲んできたら?」

    霊夢「ええ、そうするわ…。 それにしても、外の人間はこんなのを毎日してるの?疲れたりしないの?」

    苗木「確かに毎日したりもするけど…そもそも一度にこんな長時間やる人は少ないんじゃないかなあ」

    霊夢「そういうものなの? …千秋を見てると、そんな感じはしないけれどね。延々と休みなくゲームをしていそうで」

    苗木「それはその…きっと彼女が特別なんだよ」

    霊夢「特別ね…幻想郷に住んでるのは大抵何かしら特別な奴ばかりだし、それもそうでしょうね」

    霊夢「ま、与太話はこれくらいにして適当に身体を休めてから…夕食を作りましょうか」

    苗木「うん、そうしよっか」
  241. 241 : : 2016/11/01(火) 18:07:46
    六日目 終了


    【今まで出会った人物及び本日終了時点での交友関係】
    [顔見知り]
    大神さくら パチュリー・ノーレッジ 十六夜咲夜 紅美鈴 鬼人正邪 射命丸文 森近霖之助
    四季映姫 罪木蜜柑 澪田唯吹 ミスティア・ローレライ 幽谷響子 上白沢慧音(NEW!)

    [友人]
    博麗霊夢 霧雨魔理沙 戦刃むくろ レミリア・スカーレット 田中眼蛇夢 弐大猫丸 舞園さやか ルーミア アリス・マーガトロイド
    江ノ島盾子 チルノ グレート・ゴズ 魂魄妖夢 フランドール・スカーレット 霧切響子 赤蛮奇(NEW!) 葉隠康比呂(NEW!)
    二ッ岩マミゾウ(NEW!) 封獣ぬえ(NEW!) 日向創(NEW!) 七海千秋(NEW!)


    【本日追加されたロンパキャラの能力及び種族】
    [葉隠 康比呂 - ハガクレ ヤスヒロ]男 神格(妖怪) 〈三割の確率でピタリと未来を予知する程度の能力〉
    [日向 創 - ヒナタ ハジメ]男 人間 〈なんでも切り裂く程度の能力〉
    [七海 千秋 - ナナミ チアキ]女 妖精 〈ゲームの残機を増やす程度の能力〉


    【苗木の日記】
    もうすぐ夏祭りがあるというのもあって、賑わいを強く見せる人里へと今日、ボクは行ってみた。
    赤蛮奇さんっていう人を最初見た時…というか、ぶつかって慌てて振り向いた時は失礼な程驚いちゃったや…。いや、妖怪としては良いのかな?
    それはさておき。時間をかけてゆっくりと人里を回って歩いて、彼女が探していたリボンを見付け出したよ。 殆ど他の人のおかげだけどね…。
    帰ってからはゲームがじっくりとできて楽しかった。 前に出来たのは初めて千秋さんが博麗神社にチルノさん達と来た時だったし…久しぶりだ。
    霊夢さんも楽しかったみたいなんだけど…体質というか、体とはあまり合っていないらしい。 詳しい事はわからないけど、機械は苦手みたい。
  242. 242 : : 2016/11/01(火) 18:08:20
    ーーー七日目ーーー


    霊夢「…なによ、さっきから私の事見てきて。 なにかゴミでも付いてるの?何かあるならハッキリ言ってちょうだい」

    苗木「う、うーん…。 言おうか言わないか迷ってるんだよね…」

    霊夢「はっきりしないわね…。 そういう態度されたら、私も少し気になるじゃないのよ」

    苗木「…過去に解決した異変の事って、覚えてる?」

    霊夢「まあ、ある程度はね…。 異変がどうかしたの?」

    苗木「その…戦った妖怪のこととかも覚えてる?」

    霊夢「妖怪? 黒幕ならまだしも、そこらの奴らのことなんていちいち覚えてないわ」

    苗木「そ、そっか…。 なら良いや。 時間取っちゃってゴメンね、霊夢さん」

    霊夢「そう。 …………妖怪、覚えてなきゃ巫女としてダメかな…」


    ーーーーーーー(>>236 調べてもイマイチピンとこなかったので、神に匹敵する強さを持つ妖怪とさせていただきました。申し訳ありません)
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [今日はこれからどうするか決めてください]
    ↓1【1:博麗神社で過ごす(東方かロンパのキャラを一名及び二名指名:混合可)  2:何処かに行く(場所指定)  3:誰かに会いに行く(登場済みキャラ一名指名)】
  243. 243 : : 2016/11/01(火) 18:17:43
    そうですか……。
    パロディ宗教で日本にも支部があったはずですよ。


    あ、安価はせっかく七海も出て来たし、1で左右田と不二咲!

    種族は両名とも河童で、能力は左右田が「エンジン付きの機械を設計できる程度の能力」、不二咲が「自由に性別を変える事が出来る程度の能力」で!
  244. 244 : : 2016/11/01(火) 20:17:21
    左右田の能力はニトリが羨ましがりそう
  245. 245 : : 2016/11/01(火) 22:40:18
    のんびりと何時もの様に苗木と霊夢の二人が日差しのよく当たる縁側で茶を飲んでいると、二人の客が訪れた。
    一人は派手な色合いの髪にツナギを着た青年で、もう一人は麗しく、心の優しさと愛らしさが溢れ出るような少女であり、少年でもある人物だ。

    「よっ!言ってたもんができたから見せに来たぜ!」

    「こんにちはぁ…。 つ、付き添いできましたぁ」

    霊夢「…ああ、そういえば。 出来たら見せるって約束があったっけね…」

    苗木「? なんの話? 彼らと…知り合いなの?」

    霊夢「まあね。 あんたら、自己紹介しなさいな」

    「そういやオメーと会うのは初めてだったか。 んじゃオレからな」

    「オレは左右田和一。 メカ作りが趣味で、設計が特技な何処にでもいる様な河童だぜ。よろしくな!」

    「あ、僕は不二咲千尋だよぉ。 ええっと…お、同じく河童なんだぁ…よろしくね」

    苗木「ボクは苗木誠だよ。よろしくね。 …あ、あと確認というか質問良いかな?」

    左右田「なんだ?」

    苗木「千尋さんって…もしかして男性だったりする、のかな?」

    不二咲「うーん…た、確かに僕は男だけどぉ…女の子でもあるというかねぇ…」

    不二咲「そ、その理由だけいうとね? 僕の能力は“自由に性別を変えられる程度の能力”なんだぁ」

    不二咲「こう…性別の概念が僕は曖昧でね…。 曖昧っていっても、どっちなのかによって身体能力とかが大幅に変わるんだけどねぇ」

    苗木「そう…なんだ」

    霊夢「ま、妖怪の中には性別の概念が存在しない奴なんて、ごまんといるわよ。 その中でも特殊な分類なのが千尋ってだけで」

    苗木「へえ…。 ほんとうに幻想郷って不思議な世界だなぁ」

    左右田「まっ、不思議なのは幻想郷じゃなくて、妖怪っつー存在そのものだけどな」

    霊夢「それもそうね。 まあ、何が不思議で不思議でないかなんて考えるだけ…無駄でしょうけれど」
  246. 246 : : 2016/11/01(火) 22:41:02
    霊夢「…で、なんだっけ?」

    左右田「んなのこのオレが作り上げた最高の技術の結晶のお披露目に決まってんだろ!?」

    霊夢「そういえばそうだったわね…」

    左右田「なんでそんな興味無さそうなんだよ!傷付くだろ!?」

    不二咲「ええっと、ほら、早速見せてあげたら? 完成品…」

    苗木「うんうん。 ボクもどんなものなのか気になるなあ」

    左右田「おっ、そうかそうか! んじゃ、ちょっと表の方まで来てくれ」

    霊夢「…変なものじゃ無いでしょうね?」

    左右田「あったりめェだろ? ほら、これ見てみろよ!」

    そう言いながら左右田が指差したのは、小型の乗り物の様なもの。 簡単に言えば、外の世界のバイクを最小限コンパクトにしたものだ。

    苗木「あれ、これってバイク?」

    不二咲「うんっ。 和一君がこれの設計図を作って…そこから僕や他の河童さん達も協力して作ったんだぁ」

    霊夢「へえ…あんたの能力も、設計で終わらないのね。 というか、あんたの能力って私の認識であってるのかしら?」

    左右田「あってると思うぜ? えーっと…“エンジン付きの機械を設計出来る程度の能力”…だったはずだな」

    苗木「そんな能力まであるんだ…。 キミもすごいんだね」

    左右田「けけっ、しかもしかも! オレの設計はただの設計じゃないんだ。なんと魔力妖力霊力…なんでもエンジンに組み込めちまうんだ!」

    不二咲「本当にこの技術と能力はすごくてねぇ? 手伝わせてもらった時、僕もうすごく興奮しちゃってさぁ!」

    苗木「じゃあ…もしかして空を飛べたり…できるの?」

    左右田「ああそうだぜ! オレの能力だからこそできる技術なんだけどな…」

    キラキラと目を輝かせながら、二人は長々と解説を始めた。 それに対し、人の話を聞くのは嫌いではない苗木は興味を持って聴いていた。
    ここで退屈になるのは…博麗霊夢だった。 
  247. 247 : : 2016/11/01(火) 22:41:43
    霊夢「ねえ。 ちょっと待ってくれるかしら」

    苗木「どうしたの?霊夢さん」

    左右田「オレらの話に興味ねェのかァ?」

    不二咲「あ、そ、そうだよねぇ…。 ご、ごめんなさい…」

    霊夢「別にそういうわけでも、謝ってほしいってことでも無いのだけれど…」

    左右田「じゃあなんだよ。 オレらにしてほしいことでもあんのか?」

    霊夢「してほしい…ああ、そうだわ、そうそう。 弾幕ごっこをするっていうのはどうかしらと思ったのよ」

    苗木「弾幕ごっこ…? どうして急に」

    霊夢「別に…なんでも良いでしょ。 ただ、苗木の弾幕ごっこの練習相手になるんじゃ無いかと思ってね」

    不二咲「練習相手…僕には務まらなそうだなぁ」

    左右田「いやいや、そうとは限らないんじゃねェか? ま、オレが相手になっても良いんだけどよ」

    苗木「あはは…急にゴメンね」

    霊夢「ええっと、そういうわけで。 誠の相手は…あんたに頼むわよ」

    ガサツ、適当、ノープランの三拍子を揃えながら霊夢は指差しで相手を指名した。


    ーーーーーーー(ここで切ります。相変わらず時間も取れずに申し訳ない。 質問ご意見ご要望ありましたらご自由に)

    [霊夢が指名した相手を選択してください。 スペルの強さは秒数一桁で判定します]
    ↓1   【1:不二咲 2:左右田】
    ↓2 ↓3【選択した相手が使用するスペルカード名】
  248. 248 : : 2016/11/02(水) 12:09:12
    左右田
  249. 249 : : 2016/11/02(水) 12:09:30
    スパナ乱舞
  250. 250 : : 2016/11/02(水) 12:10:01
    メカニック魂
  251. 251 : : 2016/11/02(水) 15:04:45
    霊夢「和一、あんたが…誠と勝負しなさい」

    左右田「んー…おう、わかったぜ。 久しぶりの弾幕ごっこだし…手加減できねぇかもしれねーな!」

    不二咲「そ、そんなに和一君って強かったんだぁ…。 すごいなぁ…。あ、もしかしたら勉強になるかも!」

    左右田「…まあ、あんま期待すんなよ?」

    不二咲「え…? うん、わかったよぉ…」

    苗木「で、でも…その、お手柔らかに頼むよ」

    左右田「そっちこそ、な?」

    霊夢「さ、始める用意をしなさい。 派手でも地味でも良いから…楽しめることを期待してるわ」

    霊夢「あ、千尋。 お茶飲む?」

    不二咲「うん、いただきまぁす」
  252. 252 : : 2016/11/02(水) 15:05:28
    苗木誠所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ÷2】

    希符「希望の月」  強さ【9】
    奇跡「希望は前に進むんだ!」  強さ【8】
    言弾「それは違うよ」  強さ【7】 特殊効果[相手のスペルを避けたときのみ発動できる、絶対命中の効果あり]

    HP………[20]


    ーースペルカード使用は二枚まで。使用する際カードの指定もお願いします。また、二枚目を使用した時点で三枚目は受理しませんーー
    ーーーーーーー基本ルール等は>>143参照ーーー


    左右田和一所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁÷2】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ÷2】

    「スパナ乱舞」  強さ【10】
    「メカニック魂」  強さ【1】
    HP………[25]
  253. 253 : : 2016/11/02(水) 15:05:59





    _____ 左右田和一 VS 苗木誠 _____


    _____  弾幕ごっこ  開始!  _____




  254. 254 : : 2016/11/02(水) 15:06:37
    左右田「…一応自信はあるつもりなんだけどよォ…やっぱいざ集中し始めると弱々しくなっちまうなァ」

    霊夢「弱々しいのはいつものことじゃないの」

    左右田「うっせ、うっせ!」

    不二咲「で、でも強くなればあの人にも振り向いてもらえるかもしれないよ…?」

    苗木「あの人…?」

    左右田「ライバルは増やしたくねェから名前は伏せるけどよォ…。 オレの…想い人のことだぜ」

    霊夢「その想いとやらは、一方通行だけれどね…」

    左右田「だーっ、これから弾幕ごっこ始めんだから静かにしてろよ!」

    霊夢「はいはい。 …じゃ、準備も整ってるみたいだし始めてちょうだい」

    左右田「待っててくださいね…!オレ、勝ちまくりますから!!」

    苗木「…?」


    ーーーーーーー

    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【左右田和一の判定を行います。 連投お願いします】
  255. 255 : : 2016/11/02(水) 22:42:13
  256. 256 : : 2016/11/03(木) 10:16:06
    \ソニアさーん/
  257. 257 : : 2016/11/03(木) 17:37:27
    苗木誠…【通常弾幕:3 回避判定:失敗!】
    残りHP…[13]

    左右田和一…【スペル使用:「メカニック魂」】
    残りHP…[22]


    左右田「いいか?苗木…。 弾幕ごっこってのではな…」

    苗木「?」

    左右田「油断させてからの先手必勝に限るんだよ! スペルカード、『メカニック魂』!」

    苗木「うわっ…!」

    不二咲「ね、ねえ霊夢さん…。 ああいうことってしても良いのかなぁ?」

    霊夢「物理的に危害を加えて、極端なバランス崩壊を加えない限りは良いんじゃないかしら」

    霊夢「フェイントや、煽りも立派な手段だわ。 常識に囚われない戦い方でも、勝てば良いのよ。勝てばね」

    不二咲「そう…なんだぁ。 でも、なんだかんだで結構弾幕当てられてるみたいだけど…」

    左右田「んなもん、カード使ってたら避けることに集中できねぇからだろうがよォ」

    苗木「和一クン! 隙を作っちゃダメだってこれだと色んな人に言われるよ!」

    左右田「けっ…ソックリそのまま返してやるぜ!」

    霊夢「…既に、誠は言われてるんだけどね」


    ーーーーーーー

    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【左右田和一の判定を行います。 連投お願いします】
  258. 258 : : 2016/11/03(木) 17:40:27
    やられたらやり返す
    希望の月 発動で!
  259. 259 : : 2016/11/03(木) 17:40:41
    苗木頑張れ!
  260. 260 : : 2016/11/03(木) 18:01:25
    苗木誠…【スペル使用:希符「希望の月」】
    残りHP…[12]

    左右田和一…【通常弾幕:1 回避判定:失敗!】
    残りHP…[11]


    苗木「やられたんだから…やりかえさせてもらうよ」

    苗木「希符…『希望の月』ッ!!」

    左右田「ぎにゃああああああ!? ちょっ、こんな強いなんて聞いてねェ!」

    霊夢「頑張りなさいよ誠ー!」

    苗木「う、うん!」

    不二咲「わあ…誠君って強いんだねぇ。 和一君も勿論だけど、誠君も頑張ってねぇ。応援してるよぉ」

    左右田「うぐっ…ま、負けるわけには行かねェ…! 勝ったら思う存分メカについて語るって決めてんだ!!」

    苗木「…それなら」

    霊夢「それなら負けても良いかなとか思わないでよね!?というかそれなら尚更…負けないでほしいわ」

    苗木「あははっ、冗談だよ。 …負ける気は無いから、安心して」


    ーーーーーーー

    [行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【左右田和一の判定を行います。 連投お願いします】
  261. 261 : : 2016/11/03(木) 18:57:02
    畳み掛けろ
    2で希望は前に進むんだ
  262. 262 : : 2016/11/03(木) 18:57:32
    ツッコミ役
  263. 263 : : 2016/11/03(木) 20:25:10
    苗木誠…【スペル使用:奇跡「希望は前に進むんだ」 回避判定:成功!】
    残りHP…[12]

    左右田和一…【スペル使用:「スパナ乱舞」 回避判定:失敗!】
    残りHP…[5]


    苗木「このまま一気に…畳み掛ける! 奇跡『希望は前に進むんだ!』」

    左右田「あまーい! そうはさせねェ! 『スパナ乱舞』…これで終わららせてやる!」

    不二咲「うわあっ!? 弾幕の量が多くて…二人がよく見えないよぉ」

    霊夢「…和一の一番強いスペルね。 弾幕の量も、質も、大きさも、素早さも全て揃ってるわね。 けど」

    不二咲「け、けど?」

    霊夢「誠は全てを躱して、その上で強いスペルを使ってる。 弾幕が普通よりも濃いのはその所為よ」

    不二咲「そのスペルの弾って、どれくらい当たってるのかなぁ…。 うーん、もう少し動体視力が良ければなぁ」

    霊夢「全て、とはいかなくても…ほとんど当ててるわね。 今日の誠は…いつもより、調子が良いみたいよ」

    不二咲「そうなんだねぇ…二人とも、強いんだなぁ」

    左右田「くっそ〜……でもまだ、終わってねェ…。 勝ってやらァ!」

    苗木「受けて立つよ!」


    ーーーーーーー

    [判定を行います]
    ↓1【苗木誠の判定を行います。 通常弾幕のみです】
    ↓2【左右田和一の判定を行います。 連投お願いします】
  264. 264 : : 2016/11/03(木) 21:29:42
    それは違うよ!
  265. 265 : : 2016/11/03(木) 21:29:50
    オレが整備してやるぜ!
  266. 266 : : 2016/11/03(木) 22:13:39
    苗木誠…【通常弾幕:2】
    残りHP…[7]

    左右田和一…【通常弾幕:5】
    残りHP…[3]


    左右田「思いの外…なかなか強いなァ、オメー」

    苗木「そうかな?ありが…っ! あ、危ないなあ…」

    左右田「あー、流石に慣れてきちまったか…。 もうちょい、頑張っか!」

    不二咲「せ、接戦だねぇ…。 霊夢さんは…どっちが勝つとか、考えてる?」

    霊夢「そんな面倒なこと、考えないわよ。 ただ、優勢なのは間違いなく誠でしょうね…」

    不二咲「それでも、何があるかわからないのが弾幕ごっこだよねぇ。 最後まで諦めずに二人には頑張ってほしいなぁ」

    霊夢「見てる限りでは、二人とも最初から諦めること、負けることは眼中に無さそうね。 あ、千尋。お茶のお代わりはいる?」

    不二咲「うん、ありがたくお願いするよぉ」

    左右田「羨ましいなァ…っと、カスッちまった」

    苗木「ボクらのお茶もあったりするかな?…っ、わわっ」

    霊夢「はいはい、用意しておくからもう少し真剣にやってなさい。全く、さっきの勢いはどうしたのよ…」


    ーーーーーーー

    [判定を行います]
    ↓1【苗木誠の判定を行います。 通常弾幕のみです】
    ↓2【左右田和一の判定を行います。 連投お願いします】
  267. 267 : : 2016/11/03(木) 22:29:04
    希望は前に進むけど弾幕は前だけじゃなく斜め前とかにも進むんだ!
  268. 268 : : 2016/11/03(木) 22:29:22
    左右田、京都に行こう。
  269. 269 : : 2016/11/03(木) 22:51:52
    苗木誠…【通常弾幕:4】
    残りHP…[6]

    >>BLEAK<<

    左右田和一…【通常弾幕:1】
    残りHP…[0]


    左右田「ああっ、埒があかねえ! 一気にやってやらあ!」

    苗木「っ…」

    左右田「へへんっ、怖気付いたのか? 前ばっかりにしか弾撃ってないじゃねえか…この勝負、貰うぜ!」

    苗木「それは違うよ!」

    左右田「…んなっ!? ぎ、ぎにゃああああああああ!」ピチュ-ン

    苗木「弾幕は…前だけじゃなくて、斜め前にも進むんだよ」

    不二咲「あ、そっかぁ。 一気に前方に一直線に弾を撃ち込んでから…少しだけ、軌道をずらして攻撃したんだねぇ」

    霊夢「なるほどね。 開始早々でそれはほとんど意味がないでしょうけど…相手の体力が終わる間際となれば、有効的な作戦ね」

    不二咲「…和一君、大丈夫かなぁ?」

    霊夢「数分くらいはヘロヘロになってるでしょうね…。 お茶の用意が出来てるわ。中に上がりなさい」
  270. 270 : : 2016/11/03(木) 22:53:34






    _____ 左右田和一 VS 苗木誠 _____


    _____    勝者  苗木誠   _____






  271. 271 : : 2016/11/03(木) 23:10:29
    左右田「オレ……負けちまったなぁ」

    不二咲「確かに負けちゃったけど、カッコよかったよ。 お疲れ様、和一君」

    苗木「あ…さ、先にお茶いただいてるよ」

    霊夢「冷めないうちに飲みなさい。 冷たい方が良いなら、待ったほうが良いかもだけど」

    左右田「いや、熱いの飲むわ…。 久しぶりに体動かすと、やっぱ疲れんだなァ」

    苗木「トレーニングをしてくれる人…っていうか妖怪さん、紹介しようか?」

    左右田「トレーニング…って、そんな柄じゃねえしなぁ、オレ」

    不二咲「だったら僕、その人と会ってみたいなぁ。 今日の弾幕ごっこを見て、改めて強くなりたいって思ったし」

    霊夢「…あの熱苦しい奴に千尋が圧倒されないか不安だわ」

    不二咲「熱苦しい…? き、きっと大丈夫だよぉ。僕も妖怪の端くれだしねぇ。 態度だけで弱くなるほどじゃない…と、思う」

    不二咲「体力をもう少し作れたら、もっとゲームの作成に専念できると思うし…」

    霊夢「ゲームの作成…ってああ、もしかして千秋のゲーム作ってるのってあんたなの?」

    不二咲「うん。 正確には僕はメインのシステムとかを作ってて、外来品の改造やグラフィックとかは別の人が作ってるんだけどねぇ」

    左右田「それでも…機械いじりとか、建設とかとは違ってコイツの専門はプログラミングだからやっぱ一際凄いんだぜ?」

    不二咲「そんなことないよぉ。 やっぱり他の人が居るからこそ、ゲームはできてるんだし……あれ?」

    苗木「どうしたの?」

    不二咲「あ、その…そろそろ千秋ちゃんとしてた約束の時間だなぁ…って思って。 ごめん、急がなきゃだから…僕はもう行くねぇ」

    左右田「やべっ、オレもメカの受け渡ししなきゃなんだった。 弾幕ごっこに夢中になりすぎてて忘れちまってたわ…」

    霊夢「じゃあもう行くのね? お疲れ様、また今度会いましょう」

    苗木「弾幕ごっこ楽しかったよ! それじゃあ、またね」

    左右田「おう、今度リベンジさせてくれよな。 そんじゃっ」

    不二咲「またねぇ」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [博麗神社を訪れた人物は?]
    ↓1【東方キャラかロンパキャラ、一名指名】
  272. 272 : : 2016/11/03(木) 23:17:59
    十神白夜

    【能力】
    人の上に立つ振舞いを忘れない程度の能力

    【種族】
    妖怪(金霊(かねだま)
  273. 273 : : 2016/11/04(金) 17:22:03
    昼下がりの博麗神社。 昼食を二人がとり終わった頃、一人の男が唐突に居間へと上がり込んできた。
    それは幻想郷ではあまり見かけない高級そうなスーツの様な服装で、メガネをかけた青年だった。

    霊夢「あら、びゃ」

    「気軽に下の名前で呼んでくるんじゃない。 性名で呼べと言っているだろう」

    霊夢「悪かったわね、十神。 つい、癖で」

    「ふん、これだから人間は…いや、幻想郷の奴らは…」

    霊夢「ほんっとうに相変わらずね、あんたは。 それと良い加減ここに住み着いてくれないかしら?」

    「お前こそ相変わらずだな。博麗霊夢」

    呆れたように、見下したようにその青年はため息を吐いた。
    苗木は二人のやりとりを不思議そうに、もしくは怖がりながら様子を伺っていた。

    「…貴様が例の居候か」

    苗木「う、うん…」

    「俺は十神白夜だ。 貴様、俺を楽しませるような話をしろ」

    苗木「…話?」

    十神「ああ。 貴様は外来人だそうだな?それならば幻想郷の人間では知らないような事も知っているんだろう」

    十神「別に話ではなく、行動で示しても良いぞ? この俺の為に、時間を費やせ…愚民」

    霊夢「面倒だとは思うけれど、一度興味を持ってくれれば割と楽よ。 割とでしかないけどね」

    十神「おい、博麗!何を勝手に言っている…! どうせなら貴様も加わるか?」

    霊夢「…遠慮するわ」

    十神「人間であるお前に拒否権が…あるとでも思うのか?」

    霊夢「思うんだけど…。 …これ以上面倒になる前に、こいつの機嫌を取りなさいよ誠」

    苗木「ええ…いや、わかったけどさ」


    ーーーーーーー

    [苗木が試みる会話の内容を選択及び考案してください]
    ↓1【1:自分のこと 2:霊夢のこと 3:十神のこと 4:その他自由】
  274. 274 : : 2016/11/04(金) 18:42:31
  275. 275 : : 2016/11/04(金) 19:02:45
  276. 276 : : 2016/11/04(金) 20:52:54
    苗木「あー、だったらさ…その、キミのことを聞いてみても良い?」

    十神「…俺のことだと?」

    苗木「ボクがボク自身のことを話してみても良いんだけどさ…。その前に、キミのことを知りたいなって思ってね」

    苗木「ええっと…ほら、どういう話題なら喜んでくれるのかとか正直見当もつかないっていうか…」

    十神「ふっ…面白い。 そういう発想も悪くない。人間にしてはよくやったな」

    苗木「あ、ありがとう…?」

    十神「礼をもっと言っても良いんだぞ?おいなんだその顔は。 まあ良い…。俺の…能力や種族について話せば良いか」

    十神「俺は妖怪金霊。 貴様らのためにわざわざわかりやすく大雑把に説明すると…座敷童子のような存在だ」

    十神「座敷童子の場合は様々な概念があるが……俺は財に限定した妖怪だ。 俺を形成する要素としては実に少ないがな…」

    十神「妖怪元来の能力を差し引いた時の能力…程度の能力だったか、は“人の上に立つ振る舞いを忘れない程度の能力”だ」

    霊夢「あんた、そんな変な能力だったのね…。 振る舞いを忘れないって何よ…」

    十神「勘違いするな。この名称は他人が勝手につけたものだ。 確かに間違いではないんだがな」

    霊夢「つまり…どういうことよ」

    十神「自己暗示を常にしているということだ。まったく、そんなこともわからないのか…」

    霊夢「はいはい、悪かったわね…」

    苗木「うーん…あ、ねえ十神クン。 なんで自己暗示をしているの?」

    十神「なんでだと? そうだな…簡単に言えば、人間に俺の存在を絶対的なものとするためだ」

    十神「俺は暇つぶしに無欲な人間の家を栄えさせ、その上で更に繁栄させる能力を蓄える時間と縁と流れを用意してやっているんだ」

    十神「だというのに、大抵の人間は一瞬でも栄えたらそれで良しとし、向上する気を生み出さない」

    十神「しかも俺の存在を認識したとしても、俺の仕業だと知っても感謝もせずに過ごす始末だ。 これでは見極めた意味が無くなる」

    苗木「つまり…上の立場にいる者として振る舞って、感謝の気持ちやその意識を忘れないようにさせるとか、そういうこと?」

    十神「その通りだ。 凡人は目上に対しては緊張を持ち、敬おうとしてくる。俺は人間のその習性を利用したんだ」

    苗木「難しい事はボクにはよくわからないけど…キミって…凄いんだね」

    十神「ああ、そうだろうそうだろう。 俺の凄さを忘れないようにすることだな、苗木」
  277. 277 : : 2016/11/04(金) 22:15:54
    苗木「あ、ところでさあ十神クン」

    十神「なんだ」

    苗木「どうして今日、博麗神社に来たの? わざわざボクに話を聞くってだけじゃないと思うんだけど…」

    十神「説明するのも面倒だ。 勝手に推測しろ」

    霊夢「…今までのあんたのことだし、人間の家にある程度住み着いてから満足して離れてきたんでしょうね」

    霊夢「余裕が出来ない限りこんな場所までわざわざ来ることも無いしね。 機嫌も最初から悪い様子ではないし、良い人間だったんでしょ?」

    霊夢「で、新しい人間を探す目的も含め、誠への興味も含め、ここにやってきた…違う?」

    十神「ほう…正解だ」

    苗木「機嫌…良かったのかなあ?」

    霊夢「あいつにしては、良い方だったわ。 機嫌は人間相手以外だとわかりやすいんだけどね…」

    十神「…人間以外にも同じ態度を取っているつもりなんだがな」

    霊夢「案外そうでも無いわよ?」

    十神「そうか…。 …ああそうだ、忘れるところだったな。苗木。お前の話も聞かせろ」

    苗木「えっ」

    十神「情報として俺のことを聞いたのだろう。 ならば貴様が話す番だ…。まさか内容が決まってないとは言わないだろう?」

    苗木「いや、あの….……ん?」

    しどろもどろになり始めた苗木への助けなのか、このタイミングでもう一人の人物が博麗神社へと足を踏み入れた。
    その人物は_____


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [博麗神社を訪れた人物は?]
    ↓1【東方キャラかロンパキャラ、一名指名】
  278. 278 : : 2016/11/04(金) 22:18:41
    まさかのこいしちゃん。
    さあ、気が付けるか!?
  279. 279 : : 2016/11/04(金) 22:57:49
    十神「どうした? 何か誤魔化すつもりなのか?」

    苗木「いや、今誰か来たような気がして…気の所為、かな?」

    十神「ふん…。 愚民が…思い違いなんぞで時間を無駄に取らせるな」

    「ま、思い違いなんかじゃないけどねー」

    十神「なに…? それはなんだ…俺を馬鹿にしているのか? 実際、この場には四人以外誰も居らんだろう」

    「一人は眼鏡を掛けた噛ませ臭い貴方でしょう? 二人目は博麗の巫女。 で、三人目はアンテナの少年…。 四人目は誰だっけ?」

    苗木「……えっ、今喋ったのって、誰?」

    霊夢「ああ……あいつか。 無意識って、本当怖いわね…」

    十神「おい、誰だ!?博麗、貴様は何を知っている!? さっき俺のことを噛ませと言った奴は何処のどいつだ…!姿を現せ!」

    「わたしこいしちゃん。 今貴方の目の前にいるの」

    十神「っ…!?」

    苗木「うわあああっ!??」

    「わ〜い、驚いてもらっちゃった〜」

    霊夢「はあ…あんた、無意識を操って人をからかうのはやめなさいよ」

    「やめないよ? まあ、からかっても驚いてくれる人が少ないから新しい手法をこうして試してるんだけどね」

    十神「貴様は…誰だ。 いつの間にここにいた?」

    「わたしは古明地こいし。 地下で暮らしてる無意識妖怪だよ。 ちなみにだけど、苗木誠が反応した辺りから無意識になって居たよ〜」

    苗木「無意識…?」

    こいし「うん。 他人の無意識を操って、わたしの存在を認識させないようにすることができるんだ。実際さっきまでのがそれ」

    こいし「最近は無意識の加減を操って、声と僅かな気配だけを意識させてるんだよね」
  280. 280 : : 2016/11/04(金) 23:03:55
    こいし「それでどう?メリーさんに驚いてくれた?」

    苗木「メリーさん…ああ、そういえばそんなものもあったなあ」

    こいし「おお、やっぱり知っていたのね。 狙い通りだわ」

    苗木「ねら…?」

    こいし「お姉ちゃんのペットが持ってきた新聞に外来人の貴方のことが書いてあったから、オカルトについても知ってると思ってね」

    霊夢「…またオカルトに手を出したの?」

    こいし「別に力には出来ないけど、マイブームなんだよね。 オカルト以外でも良いからそこの眼鏡さんは何か面白い話を知りませんか?」

    十神「悪いが俺は特に何も話は持ち合わせていない。 俺だってここには興味をそそるような話が無いか聴きに来たんだ」

    こいし「ああ、そっか。 じゃあせっかくだし、何か面白い話してちょうだいな」

    苗木「…ええ」

    十神「邪魔はされたが、時間はまだある。 さあ、話せ苗木」

    こいし「面白い事を祈ってるわよ♪」

    苗木「……霊夢さーん」

    霊夢「何か聞こえたような…無意識の内に何か幻聴でも聴いてしまったのかしら? まあ、頑張りなさい」

    苗木「そんなあ…」

    十神「おい、さっさとしろ」

    こいし「わたしこいしちゃん…今貴方の後ろにいるの」

    苗木「うわぁ!?」

    そのあと、苗木は二人が満足するまで話を続けさせられた。 数日前の、紅魔館での出来事の再来である。
    苗木にとってこいしは救いの手となるかと思いきや、話の時間が長引く上に数度に渡り悲鳴をあげる原因となる相手となってしまった…。
  281. 281 : : 2016/11/04(金) 23:10:05
    自らのこと、外の世界のこと、時折二人自身のこと…様々な事を三人で…いや苗木が二人に話し続けた。
    それは夕暮れ時になるまで続き、こいしが夕飯間近だと立ち上がるのをキッカケに会話は終わりを迎えた。

    苗木「お、お腹…空いた…」

    霊夢「まあ…あれだけ喋ってたら、疲れるでしょうね。 お疲れ様」

    苗木「見てないで助けてくれても良かったのに…」

    霊夢「それは悪かったわね。 でも私が厄介なことは嫌いなのは知ってるでしょう?」

    霊夢「その代わりと言ったらなんだけど、食事は用意しておいたわよ」

    苗木「ありがと……痛っ!」

    霊夢「座りすぎね。 まあ、痺れならすぐになお…痛いのに、なんで妙に楽しそうな顔してるのよ…」

    苗木「まあ、さっきまで楽しかったからかな?」

    霊夢「……私、あんたはずっと普通の人間だと思ってたけれど、充分幻想郷の住民らしい住民よね」

    苗木「それってどういう意味なのかな…?」

    霊夢「なんだって良いでしょう。 さ、ご飯を食べましょう?」

    苗木「う、うん…」
  282. 282 : : 2016/11/04(金) 23:35:38
    七日目 終了

    経験値を[17]入手しました! [現在経験値:30/20]レベルアップ!


    【今まで出会った人物及び本日終了時点での交友関係】
    [顔見知り]
    大神さくら パチュリー・ノーレッジ 十六夜咲夜 紅美鈴 鬼人正邪 射命丸文 森近霖之助
    四季映姫 罪木蜜柑 澪田唯吹 ミスティア・ローレライ 幽谷響子 上白沢慧音

    [友人]
    博麗霊夢 霧雨魔理沙 戦刃むくろ レミリア・スカーレット 田中眼蛇夢 弐大猫丸 舞園さやか ルーミア アリス・マーガトロイド
    江ノ島盾子 チルノ グレート・ゴズ 魂魄妖夢 フランドール・スカーレット 霧切響子 赤蛮奇 葉隠康比呂 二ッ岩マミゾウ
    封獣ぬえ 日向創 七海千秋 左右田和一(NEW!) 不二咲千尋(NEW!) 十神白夜(NEW!) 古明地こいし(NEW!)


    【本日追加されたロンパキャラの能力及び種族】
    [左右田 和一 - ソウダ カズイチ]男 河童 〈エンジン付きの機械を設計出来る程度の能力〉
    [不二咲 千尋 - フジサキ チヒロ]- 河童 〈性別を自由に変えられる程度の能力〉
    [十神 白夜 - トガミ ビャクヤ]男 妖怪(金霊) 〈人の上に立つ振る舞いを忘れない程度の能力〉


    【苗木の日記】
    和一クンとの弾幕ごっこのおかげで、一気にボクも強くなったと思う。いや、強くなった。 また一つ、良い経験が出来たと思う。
    それにしても、久しぶりにバイクと云う物を見た。 もう少し前までは当たり前に外に出たら見ていたものなのにね…。
    …話は逸れるけど、ゲームを注文したらオリジナルのものを作ってくれるのかな。 二人とも良い人だし…頼めばできるのかな?
    お昼ご飯食べて元気が出たかと思ったら、あんなに疲れるとは思わなかったや。主に疲れたのは正座してた足と叫んでた喉くらいだけどね。
    こいしさんには気を付けよう…とは思っても、無意識って本当に存在を確認出来ないから無理かな。 …怖かったなあ、ホント。
  283. 283 : : 2016/11/04(金) 23:36:26
    現在の苗木誠のステータス及び強化の情報

    総合Level:3  経験値:10/30
    割り振れる強化ポイント:21

    〈スペル使用時のダメージの強化ができるようになりました!〉 〈弾幕ごっこ時に最大三枚までスペルカードが使用できるようになりました!〉


    【該当ステータス:現在レベル】……強化必要ポイント:〈レベルアップ前〉→《レベルアップ後》

    【通常弾幕:level2】……12ポイント:〈秒数一桁のダメージ〉→《秒数一桁+秒数二桁÷2のダメージ》
    【スペルカード:level1】……6ポイント:〈秒数一桁+強さ÷2のダメージ〉→《秒数一桁+強さのダメージ》 NEW!
    【HP:level1】……3ポイント:〈20〉→《25》
    【新スペル:level2】……15ポイント:〈三枚〉→《四枚》

    【スペル強化】
    希符「希望の月」強さ【9】  [強化必要ポイント…10]
    奇跡「希望は前に進むんだ!」強さ【8】  [強化必要ポイント…9]
    言弾「それは違うよ」強さ【7】  [強化必要ポイント…8] 特殊[一度相手のスペルを避けたらいつでも発動できる。絶対命中の効果あり]


    [複数決定可能  スペルを新たに取得する場合は受理した後に安価を出します  強化せずにポイントを貯めるのも可能です]
    ↓1【強化ポイントを消費し、強化するか否か選択してください。 また強化する場合は[どれを強化するか]も決めてください】
  284. 284 : : 2016/11/05(土) 15:46:31
    スペルカードのダメージの強化(秒数一桁+強さの方)、
    通常弾幕、HP…で丁度かな
  285. 285 : : 2016/11/05(土) 17:13:55
    \ 強 化 完 了 /


    総合Level:3  経験値:10/30
    割り振れる強化ポイント:0


    【該当ステータス:現在レベル】……〈過去ステータス〉→《現在ステータス》

    【通常弾幕:level3】……〈秒数一桁のダメージ〉→《秒数一桁+秒数二桁÷2のダメージ》
    【スペルカード:level2】……〈秒数一桁+強さ÷2のダメージ〉→《秒数一桁+強さのダメージ》
    【HP:level1】……〈20〉→《25》
    【新スペル:level2】……〈三枚〉

    【スペル強化】
    希符「希望の月」強さ【9】  
    奇跡「希望は前に進むんだ!」強さ【8】  
    言弾「それは違うよ」強さ【7】   特殊効果[一度相手のスペルを避けると次のターン以降で発動できる。絶対命中の効果あり]
  286. 286 : : 2016/11/05(土) 17:14:46
    ーーー八日目ーーー


    霊夢「まーたあんた、強くなったのね?」

    苗木「へ?」

    霊夢「…見てわかるのよ、霊力が高まってるくらい」

    苗木「そ、そうなんだ…」

    霊夢「それで、今日はどうするの? また誰かと弾幕ごっこ?」

    苗木「いや、今日のところは…一緒に明日のお祭りを回ってくれる人を誘おうと思ってるんだ」

    霊夢「そういえばもう…明日まで迫ってたわね」

    霊夢「だいたいは祭りの準備の為に誰かに構う時間も無いでしょうし…。 誘えるだけ誘って、誰かの邪魔にならない内に帰ることね」

    苗木「うん。 下手に大人数を誘ったりしないように気をつけるよ…」

    霊夢「…別に、誘うのは複数人じゃなくて一人だけでも良いのよ?」

    苗木「確かにそうだけど…まあ、考えておくよ。 誘うとしても三人までって……霊夢さん、疑うような目を向けないでよ」

    霊夢「冗談よ、冗談」


    ーーーーーーー

    >>282にて友人表記になっている人物なら誰でも選択可能です]
    [三回に渡って一人ずつ誘います。 二回目、三回目の選択の際にもう誘わないと云う選択ができます]
    ↓1【お祭りに誘う人物を一名選択してください】
  287. 287 : : 2016/11/05(土) 18:55:59
    やっぱまずは霧切さん!
  288. 288 : : 2016/11/05(土) 20:33:58
    霊夢「…あら、誘う相手、もう決まったの? そんな目してるけど」

    苗木「うん。 …まあ、今じゃなくて前々から考えてたことなんだけどね」

    苗木「じゃあ、行って……あっ」

    「あら」

    苗木が霊夢と言葉を交わしながらとある人物の元へと向かおうとすると、一人の少女が神社へと丁度訪れた。
    それは紫を下地とした銀色の髪をなびかせる少女…霧切響子だ。

    霧切「…行動の邪魔をしてしまったかしら。 誰かのところに行く予定みたいだけど…」

    苗木「邪魔なんかじゃなくて、むしろ丁度良かったっていうか…。 いやまあ、確かに特定の人に会おうとはしていたんだけどね」

    苗木「ええっと…キミに会いに行くつもり、だったんだよね」

    霧切「…奇遇ね、誠君。 私も貴方に会うつもりだったの」

    苗木「ほ、本当?」

    霧切「わざわざ嘘を付くメリットは無いでしょう? 与太話はこれくらいにして…本題に移りましょう」

    霧切「私は朝、起きた時に明日が夏祭りだということを思い出し…貴方がどこかに行く前にと慌てて此処まで駆け付けた」

    霧切「…誠君、ここまで言えばわかるわね?」

    苗木「つまりは…夏祭りのお誘い?」

    霧切「ええ、そうよ。 貴方もそうだったと解釈して良いのよね?」

    苗木「もちろんだよ!」

    霧切「それなら…良かったわ。迷惑にならなくて安心したわ」

    苗木「迷惑だなんて…そんなこと思うはず無いよ。 ありがとう、響子さん」

    霧切「…いえ、こちらこそありがとう」
  289. 289 : : 2016/11/05(土) 20:35:02
    霧切「…待ち合わせ場所や時間も此処で簡単に決めてしまいましょうか」

    苗木「うん。 お祭りは…朝から屋台とかも出るのかな?」

    霧切「屋台が開かれる時間は人それぞれだけれど…確かにそうね。 まあ、流石に朝からでは体力が追い付かない人もいるでしょうし…」

    霧切「ほら、貴方は他にも人を誘う予定でしょう? その人によっては都合もあるでしょうし、余裕を持てる時間にした方が良いと思うの」

    苗木「まあ、他にも誰かを誘うかどうかは少し迷ってるんだけどね。 でも、響子さんの言う通りだし…お昼頃からの方が良いかな」

    霧切「そうね…。わかったわ。 集合場所は誰でもわかる場所…ここ、博麗神社が私は最適だと思うわ」

    苗木「それもそうだね。 じゃあ、それでお願いしても良いかな?」

    霧切「少なくとも私は構わないわ。 何か大まかな変更があれば…手間はかかるでしょうけど、早めに教えてちょうだいね」

    霧切「…それじゃあ」


    ーーーーーーー二回目の声掛け

    >>282の友人一覧に居る人物なら誰でも選択可能です]
    ↓1【お祭りに誘う人物を一名選択してください。 もしくは、もう誘わないと決めてください】
  290. 290 : : 2016/11/05(土) 20:43:17
    あえて舞園さん
  291. 291 : : 2016/11/05(土) 21:48:33
    【 人里近く 】


    博麗神社から人間の里へと続く整った道を苗木はとある人を探しながら進んで行く。
    神社から少し遠ざかれば、そこら中に祭りの出店や提灯の類が飾り付けられており、人間や人間以外が忙しなく行き交っていた。

    そんに道の途中の腰掛けに、一人の少女が座り込んでいた。それもかなり落ち込んだ様子で。
    その少女は苗木が探していた人物であり、ラー油製造を得意とする刀の付喪神…舞園さやかだった。

    苗木「だ、大丈夫?さやかさん。 もしかして具合が悪いの?」

    舞園「えっ、あっ…誠君。 体調の方は大丈夫なんですが、その、今落ち込んでいまして…」

    苗木「落ち込む…って何か嫌なことでもあったの!?」

    舞園「いえ、大したことじゃ無いんですけど…。 実は私、人間の里でラー油を売り捌こうと思っていまして」

    舞園「それを妖夢様に秘密にやっていたんですけど…つい先程、見つかってしまったんです」

    苗木「…なるほど」

    舞園「偶然その場に持っていたのが、新作の少し変わったタイプのラー油で…それもあって、その、怒られてしまったんです」

    舞園「ついこの間怒られたのに、懲りずにやったんですから、当然のことなんですけどね…」

    苗木「妖夢さんに伝えてから、とかじゃダメだったの?」

    舞園「一度許可を得ようと思ったんですけど…止められてしまいました。 でもどうしてもやってみたかったので…やった結果がこれです」

    舞園「まあ、止められた事に関しては正直言うとあまり落ち込んで無いんですけどねっ。 少しからかってみちゃいました」

    苗木「そ、そうだったんだ…。でもそれなら良かったよ。 あ、でもじゃあどうして落ち込んでたの?」

    舞園「お祭りで、一緒に過ごす相手が居ないことにです。 ずっと売り子やる予定だったのでお誘いも断ってしまっていて…」

    舞園「流石に一度断った事を受けるのは失礼ですし…。 私、寂しいの嫌いなので落ち込んでいたんです」

    苗木「うーん、それならボクと一緒に…っていうのじゃダメかな? いや、この際いうけどキミを誘おうと思って探してたんだよね」

    苗木「あ、他の人も居るから、それが嫌なら断ってね?」

    舞園「もう、寂しいのが嫌いって言ったの忘れたんですか? 私は出来るだけ沢山の人と過ごしたいって思ってるんですよ」

    舞園「ですから、むしろ大歓迎ですよ。 友達作りの良い機会にもなりますしっ」

    苗木「あはは、キミがそう思うのなら良かったよ」
  292. 292 : : 2016/11/05(土) 21:48:59
    舞園「それで、いつ頃どこで待ち合わせですか? 霊界からだと少し時間がかかるので朝からは無理なんですが…」

    苗木「一応博麗神社で、お昼頃っていう事にはなってる。 何か変更があったら知らせるよ。さやかさんもそうしてくれると助かるな」

    舞園「はいっ、わかりましたよ! …妖夢様に今度はキチンと許可取ってきますね」

    苗木「うん、そうしてね? 大丈夫だろうけどさ…」

    舞園「随分前から時折やらかしてしまってますからね……きっと明日も妖夢様が付き添って来ると思うから、覚えててくださいね」

    苗木「う、うん…」

    舞園「では、お誘いありがとうございます」

    苗木「こちらこそ受け入れてくれてありがとうね。 また明日!」


    ーーーーーーー最後の声掛け

    >>282の友人一覧に居る人物なら誰でも選択可能です]
    ↓1【お祭りに誘う人物を一名選択してください。 もしくは、もう誘わないと決めてください】
  293. 293 : : 2016/11/05(土) 21:51:17
    ふーむ、男キャラも誘いたくはあるけど……東方キャラもせっかくなら入れたいしな。

    ここは霊夢さんも一緒に行こうぜ。
  294. 294 : : 2016/11/05(土) 23:38:36
    【 博麗神社 】


    舞園に別れを告げた後、足早に苗木は博麗神社へと帰って行き、頭の中で思考を重ねながら、ただいまと帰還の合図の声を上げた。
    それに反応した霊夢が自室から出て来て不思議そうに声をかける。

    霊夢「おかえりなさい。 随分と速かったわね…もう少し人を誘ってから帰ってくると思ってたわ」

    苗木「それについては…あー……どうしよう」

    霊夢「? どうかしたの?」

    苗木「うーん、えーっと……霊夢さん、明日、どうかな?」

    霊夢「明日…って、なによ、祭り? …もしかして、私も誘う気なの?」

    苗木「う、うん。 仕事とか用事があるっていうなら…っていうか、嫌なら嫌ではっきりと断ってね?無理強いはしたく無いし…」

    霊夢「別に嫌って言うわけじゃあ無いけど…それなら最初から言えば良かったのに」

    苗木「…でもお祭りとか、面倒だって少しボヤいてたりしてたでしょ? だから言うべきかどうか迷っちゃってさ…」

    霊夢「ああ、アレ? まあ、あんたの思ってる事も間違いでは無いけどね」

    霊夢「調子に乗って暴れた妖怪の始末とか、酔っ払いからの勝負とかが面倒だっていうだけで…誰かと回るのが面倒なわけじゃ無いわよ」

    霊夢「それに、ここ近年は妖怪退治をしてくれる人間も多いからね。 仕事もほとんどないし…ゆったり出来るのよ」

    霊夢「誠が相手なら、厄介ごと押し付けられる事も無いしね。 どっかの霧雨魔理沙は変なことをやろうとしてくるから…」

    苗木「…魔理沙さん、何やってんだろ」

    霊夢「いつも通りのあいつを想像しなさい。 そうすればわかるわよ」

    ふと目を閉じながら苗木は言われるがままに魔理沙の普段通りの行動を思い返してみた。
    霊夢の言っている通りの結果となり、若干苗木は罪悪感を覚えながらもため息を吐く。

    霊夢「ね?わかったでしょう?」

    苗木「うん…」
  295. 295 : : 2016/11/05(土) 23:43:36
    霊夢「明日は久しぶりに、私も楽しんでみようかしら」

    苗木「是非そうしてよ。 楽しんでもらわないと、誘ったことへの罪悪感が…」

    霊夢「わかってるわよ。 過ごしていて不快感を感じるような…いや、感じさせるような事をあんたはしないもの」

    霊夢「…そういえば、私と響子の他に誰を誘ったの? どっかに行ってきたからには、誰かを誘ってきたんでしょう?」

    苗木「ああ、さやかさんを誘ってきたよ」

    霊夢「へえ、さやかをね。 あいつなら何だか友達が沢山居そうで突然の誘いには乗らなさそうだけど」

    苗木「ラー油販売を止められて、一緒に過ごす相手が居なくて落ち込んでたところだったんだよね…。丁度探してたら、その状態でさ」

    霊夢「…妖夢に秘密にやってたの?」

    苗木「うん、そうらしいよ」

    霊夢「まったく、懲りないわねぇ。 確かにらしいといえばらしいかもしれないけどね…。執念すごいのよね、あいつは」

    霊夢「さやかは……さやか?」

    苗木「?」

    霊夢「さやかと響子って知り合いだったかしら…」

    苗木「それはわからないけど…急にどうして?」

    霊夢「あんた、忘れたの?響子の警戒心と心の閉ざし方。 私と誠なら大丈夫でしょうけど…さやかに対してどう出るか」

    苗木「でもさやかさんのことだし、あっさり仲良くなるかもしれないよ?」

    霊夢「そうである事を…祈るわ」
  296. 296 : : 2016/11/06(日) 00:07:06
    昼食を済ませた後軽く会話をしながら二人が過ごしていると、軽快な音楽や人々の声が僅かながらに静かな境内へと届いてきた。
    音楽が祭りの囃子だということは、初めてその音を聴く苗木にもよくわかった。

    霊夢「あら、祭囃子ね。 毎年同じものだけど、なんだか聞き飽きないわ…」

    苗木「外では聴いたことない音楽だけど…なんだか少し気持ちが上がる音楽だね」

    霊夢「練習してるんでしょうね、きっと。 もしかしたらそういう能力を持つ妖怪か何かが演奏してるのかもしれないわね」

    苗木「うーん…能力によるものとは限らないんじゃないかな。 ほら、聴いただけでリズムに乗っちゃうような音楽もあるでしょ?」

    霊夢「ああ…確かに、言われてみればそうね。 …あー……なんか、誠が来てからは私もよく喋るようになったわね」

    苗木「そうなの?」

    霊夢「そうよ…とは言っても、あんたじゃその違いはわからないでしょうけど。 まあ、幻想入りした直後を思い出せば良いんじゃないかしら」

    苗木「…ああ、あの時は口数もお互い少なかったなあ。あれは困惑が解けてなかったのもあるけどさ。 今は毎日たくさんお喋りしてるよね」

    霊夢「毎日…そうよねぇ。 あんたが来る前もしょっちゅう人は来てたけど、毎日来るわけじゃ無かったのよね」

    霊夢「…もしあんたが居候やめたら、私はどうなるのかしら。 なんだか習慣だけ無駄に残ってそうだわ…」

    苗木「確かに。 ボクはボクで習慣が残りそう…うっかり博麗神社に帰っていったりとか」

    霊夢「ああ、しそうね…あんたは。 ……あ、お茶のお代わりいる?」

    苗木「うん、いただきます」
  297. 297 : : 2016/11/06(日) 00:08:16
    八日目 終了




    _____ 夏祭り・前日 終了 _____


    _____  誘った相手   _____
    【霧切響子】【舞園さやか】【博麗霊夢】





    ーーーーーー
    (とりあえずここまで。書き溜めしてきます。 質問要望ご意見ご自由に。
    それと何か夏祭り内でのリクエストがあれば出来る限り書いてみます。 ありがとうございました)
  298. 298 : : 2016/11/06(日) 00:51:02
    そういえば、西園寺って小さい方か大きい方か、どっちで想定してますか?


    あ、あと祭りのリクエストとなると……なんだかんだ、田中とレミリアのコンビが気に入ってるので二人一緒に何かやってたりすると嬉しいです!
  299. 299 : : 2016/11/06(日) 19:11:28
    せっかくだから最後に異変を起こそうぜ
    黒幕は狛江
    神格
    試練を与える程度の能力
  300. 300 : : 2016/11/06(日) 19:14:23
    新・鳥獣伎楽のコンサートで阿鼻叫喚な様子とか
  301. 301 : : 2016/11/06(日) 23:10:48
    >>299
    さすがに落としどころとかは最初に想定されてる気が……。


    あ、まだ間に合うならもう一つ、アリスもお祭り用の人形劇とか用意してたりしないかな……。
    前に人里で遭遇した時は人形劇は終わってたのか合間だったのかで見れてないし。
  302. 302 : : 2016/11/06(日) 23:44:42
    祭りで初めて会うキャラ(ロンパキャラや東方キャラ)はアリですかね…未来機関のキャラとか77期生とか見たい…
  303. 303 : : 2016/11/07(月) 00:01:23
    出来る限り早めに書き溜めを終わらせる様に努めさせていただきますので、気長にお待ちください。
    皆様からのリクエストもまだ受け付けておりますのでご自由にお願いします。 ですが全て消費出来るとは限らないのでご了承くださいませ。

    >>298 想定の方では西園寺さんは小柄な方としています。登場時の安価でも左右されるとは思いますが。
    >>302 夏祭り内で少しばかりですが安価を出す予定です
  304. 304 : : 2016/11/07(月) 15:19:16
    鳥獣伎楽に騒霊三姉妹とか、雷鼓さんも追加の超阿鼻叫喚にとかは…(小声)
  305. 305 : : 2016/11/07(月) 19:46:38
    ーーー九日目ーーー


    前日とは比べ物にならない程の人の賑わい、声、そして音楽…。
    その勢いと活気は博麗神社や人間の里周辺では収まらず、幻想郷中で広まっていた。
    それはあちらこちらで祭りに便乗する形で妖怪やら神やらが飲めや歌えやしている所為だった。

    朝、昼と続きこれだけ賑わいを得ているのだから、夜になればなる程、より一層騒々しくなるだろう。
    霊夢はそう思うと、諦めを孕んだため息を苗木の隣で吐いた。

    霊夢「はぁ…騒がしいわね」

    苗木「そこは賑やかだとか、そういう言葉を使おうよ…」

    霊夢「だって事実じゃないの。 まあ、今日は私もその騒がしい奴になるんでしょうけど」

    霊夢「…それはそうと、さやかと響子はまだかしら。そろそろ時間だったはずだけれど」

    苗木「でもそんなすぐに来るわけ…」

    霧切「すぐに来てはダメだったかしら…」

    苗木「いや、そんなこ……響子さん!?」

    霧切「ああ、驚かせてしまったわね。 人混みを警戒して早めに出たら、思いの外スムーズに辿り着いてしまったの」

    霊夢「そもそも、空が飛べるんだから人混みも何もないでしょう…」

    霧切「…ええ、盲点だったわ。 思考が緩んでいたみたい」

    霊夢「もしくは、余程浮かれてたか」

    霧切「そうかもね。 今までは…誰かと祭に参加するなんてしたことが無かったもの…」

    苗木「そうなんだ…。 じゃあ、今日は初めてのお祭りってことで思い切り楽しもうね!」

    霧切「…ええ」

    霊夢「あんたはそう思うならもう少し笑顔を作りなさいよ。 私が言えたことじゃあないけれど」

    霧切「笑顔は…苦手なのよ。 それより、もう一人は誰なのかしら? 私は早く来てしまったから、もう少し時間はかかりそうだけど…」

    霊夢「多分会ったことは無い相手だと思うんだけど……」
  306. 306 : : 2016/11/07(月) 19:49:00
    霧切「そうなの?」

    霊夢「さあ。 実際に会ってみたら……ああ、なんて言ってたら、来たわね」

    舞園「はい、来ちゃいましたよ」

    舞園「みなさんこんにちは。今日はよろしくお願いしますねっ。 …もしかして、私遅刻しちゃいましたか?」

    霊夢「そんなこと無いわよ。 ただ、そもそも集合場所に住んでるのが二人と早く到着したのが一人居たってだけ」

    舞園「早く…あ、もしかして貴方ですか? はじめまして、私、舞園さやかっていいます。お互い今日は一緒に楽しみましょうね」

    霧切「…霧切響子よ。よろしく、舞園さん」

    霧切の相変わらずの淡々とした物言いに、苗木はあちゃあ、と心の中で呟く。
    ギスギスしたりしないだろうか、お互いで困惑しあったりしないだろうか…そんな事を苗木は一人、内心でハラハラしていた。

    けれどその心配は…恐らくだが、杞憂に終わった。

    舞園「むう、舞園さんじゃなくってさやかさんって呼んでくださいよ!」

    霧切「…どうして?」

    舞園「ほら、そっちの方が友達っぽいですし…あと単純にそう呼んでほしいなあって思いまして」

    霧切「別に…舞園さんと呼んでも良いでしょう? そもそも、私達まだ知り合って一分程度のはず…友達という括りに入れられる理由がわからないわ」

    舞園「むう、良いです。今日はこれから友達になりますから! …それと、どうしてもさやかさんと呼んでくれないのであればですね」

    霧切「何?」

    舞園「響子ちゃんと呼びますからね! …では、改めて今日はみなさん、よろしくお願いいたします」

    霧切「…よろしく。 …呼び方はもう、好きにしてちょうだい」

    苗木「せっかくだし…ボクも」

    霧切「やめて」

    霊夢「なら」

    霧切「霊夢まで悪い冗談はよして」

    舞園「でしたらきょんちゃんなど」

    霧切「さやかさん! …これで、良いでしょう? 時間は有限よ、さっさと行きましょう」
  307. 307 : : 2016/11/07(月) 19:50:33
    【 人間の里 】


    人里の方へ行けば、どこからともなく聴こえてくる軽快な祭囃子が苗木達の耳に届いた。
    人と妖の類が自由に笑顔のまま行き交う…そんな風景を横目に、苗木や舞園は忙しなく目を動かし様々な屋台に目をやっていた。
    種族も何も関係無しに、祭の定番の焼き鳥屋、甘味、その他にも河童が製作した特別な道具の類や、子供に人気の面屋などなど…。
    上げていけばキリが無いような程の数の店々に、苗木の顔は自然と綻んでいた。

    苗木「すごい…すごいなあ」

    霊夢「あんた、さっきからずっとそればっかりね」

    苗木「だってこんな風にお祭りに参加したのも久しぶりだし、何よりも幻想郷ならではの不思議な物が沢山だからさ」

    苗木「つい…興奮しちゃって。 誘った人間がこれじゃあ…ダメだよね、あははは…」

    霧切「貴方が楽しんでるのなら何よりよ」

    霧切「人が楽しそうにしているのを見て不快感を得る事なんて…余程の捻くれ者でも無い限りはないでしょうし」

    舞園「私も同感です、響子ちゃん!」

    霧切「…そう呼ぶのはもう、貴方の中では決定事項なのかしら」

    舞園「はいっ♪」

    霧切「そう…。 誠君や霊夢までまた呼ぼうとしたら、やめさせるから…それはわかっておいて」

    舞園「…わかりました」

    霊夢「無駄なやりとりしてないで、さっさと昼食を済ませない? ほら、丁度あそこら辺の食事用のスペースが空いてるし」

    霊夢が指差した先は白い長テーブルと同じく白い長椅子がセットで幾つか置かれた、広い場所だった。
    昼時よりも少し前だからなのか、もしくは食べ歩きをしている人物が多いからか…まだちらほらとしか席は埋まっていなかった。

    苗木「あの感じだと、すぐに埋まっちゃう事はないだろうし…それぞれでお昼ご飯になりそうなもの買って来ようか」

    苗木「席取りしないで買い物してたら満席…なんて事にならないように祈りながらね」

    霧切「わかったわ…。 それじゃあ、私はもう行くわね。買い終わったらあそこに行くから…」

    舞園「あ、私もそうしますね! では、行ってまいります」

    霊夢「下手な寄り道はしないことね。…わかってるわよね、誠」

    苗木「あははっ、大丈夫だよ。 霊夢さんこそ、甘いものばかり買うとかはやめてね?」

    霊夢「はいはい、じゃあね」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [↓1で食べ物を買うお店及びそこの店員を  ↓2でそこにいたお客さんを決めてください。 連投不可です(※名無しの場合は30分置いてから]
    ↓1【1:焼き鳥屋 2:焼きそば屋 3:焼きヤツメウナギ屋 4:甘味処 5:その他  東方かロンパのキャラを一名指名】
    ↓2【東方かロンパのキャラを一名から三名まで指名:混合可】
  308. 308 : : 2016/11/07(月) 21:34:17
    4
    ばんきちゃん
  309. 309 : : 2016/11/07(月) 21:41:06
    リグルと蛇太郎と、保護者(?)の狛枝


    蛇太郎はリグルと同種で能力はマスクを外させない程度の能力。

    狛枝は反枕(まくらがえし)で能力は枕をひっくりかえす事で相手の翌日に起こる幸運と不運を逆転させる程度の能力。
  310. 310 : : 2016/11/07(月) 23:08:52
    【 甘味処 】


    屋台とは違い、普段から人間の里で団子や饅頭と云った甘味を提供している店、甘味処。
    そこにふらり、と苗木は甘い香りにつられて立ち寄る。 この店も祭だからと普段は売り出さない様な商品を並べていた。
    この店もこの店で、席は容易されているのだがまだ昼食時。 さほど人は入っていなかった。

    その為だろう。 彼が入店するなり一人の売り子が声を掛けてきたのは。
    赤い髪を持つ、口元をマフラーの様なもので覆い隠した少女は赤蛮奇…以前人間の里で苗木が彼女のリボンを共に探した事がある。

    赤蛮奇「…数日ぶりだな、苗木。 今日はもしや一人で祭に来たのか?」

    苗木「いや、他の人と来たんだ。 その、お昼ご飯を買おうと思ってね」

    赤蛮奇「昼飯だと? …稲荷寿司くらいしか甘味以外でそれらしいものは無いが」

    「彼も甘い香りに誘われて来た口じゃないのかな? どうしても我慢できない時ってあるじゃない?」

    「…我慢できなくて悪かったね、凪斗」

    「ぼ、ボクちんが悪いよね…えへへ…」

    小柄でボーイッシュな少女と、覆面ですっぽりと顔を隠した少年が和菓子を食べている横で、白髪の青年が微笑みながら二人に声を掛けてきた。

    苗木「…キミの言う通り、かな。 あ、でも買い物はするからね? 稲荷寿司と…あとそれと、ついでにこれも!お願いするよ」

    赤蛮奇「わかった。 …殆ど君が食べるのか」

    苗木「うっ…いや、みんなで分けて食べるから!」

    赤蛮奇「そうか? まあ良い、準備してこよう」

    苗木「うん…」

    「あははっ、結構買ったみたいだね?」

    苗木「まあ、ね。 あ、そうだ、ところでキミは…」

    「ゴメンね、名乗りもせずに勝手に話しかけちゃってさ…」

    「…不審者だよ、狛枝お兄ちゃん」

    「手厳しいね、蛇太郎クンは。 あ、苗木クン…キミもよかったら、お菓子の準備ができるまでボク達とおしゃべりしない?」

    「だからボクらの自己紹介の前に、ここに座ってよ。 ね?」

    苗木「い、いい…けど。 じゃあ、失礼して…」

    「凪斗あんた…初対面の人を変に緊張させるのやめたら?」

    「…まあ、努力はするよ」
  311. 311 : : 2016/11/07(月) 23:13:55
    「キミの事は…とある新聞で読ませてもらったよ。ちなみにこの二人も知ってるんだ」

    苗木「そ、そうなんだ…」

    「とりあえず…ボクから自己紹介するね」

    「ボクは狛枝凪斗…妖怪枕返だよ。 能力は幸運と不運を逆転させる程度の能力っていうゴミクズみたいな能力…なんだよね」

    「正確には枕をひっくり返すことで、そのひっくり返した相手の翌日の運勢をそうするって能力でしょ? 充分、充分」

    「あ、私はリグル、リグル・ナイトバグ。 蟲を操れるだけのしがない蛍の妖怪さ。以後、お見知り置きを?」

    「マスクを外させない程度の能力がボクちんにはあるんだ…。ふ、二人には到底及ばないけど…妖術で拘束するのが得意なんだ…」

    「ボクちんの名前なんて知りたくもないだろうけど…煙蛇太郎っていうんだ。リグルちゃんと同じ妖怪だよ…。あ、す、すぐに忘れてね…えへへ…」

    狛枝「とまあ、こんな感じで良いかな?」

    苗木「う、うん…。 ところでキミらはどういう関係で…」

    狛枝「うーん…この二人は同族として仲が良くって…ボクは二人の保護者、かな」

    リグル「それだと私も保護対象みたいじゃない…」

    狛枝「でもキミも蛇太郎クンと一緒にこのお店を見るなり駆けて行ったでしょ?」

    リグル「それは言わなくてよろしい!!」

    煙「…ぼ、ボクちんが行きたいとか、言わなきゃ良かったよね…」

    リグル「そんなことないって。 虫の妖怪として、甘い香りがするとその、抗えないっていうか…ああもう、そんなことはどうでも良いよね!」

    狛枝「そんな怖い声出さないでよ…。深呼吸、深呼吸」

    リグル「……はあ。 まあ良いか。  …それで?こいつに何かあんたは言いたいことでもあるの?」

    狛枝「いや、特には無い…かな? どうしたの?」

    煙「も、もしかしてそれってボクちんも聞いて良い理由なのかな…? あ、いや、全然答えてなくって良いんだけどね…」

    リグル「…なんかズッと見てるなぁって思っただけ」

    苗木「えっ、見てたの?」

    狛枝「えっ、見てたかな?」

    煙「…綺麗にハモったね」

    リグル「ま、まあ私の気のせいかもしれないし…。 別に良いけど」
  312. 312 : : 2016/11/07(月) 23:15:26
    狛枝「あ、でも一つだけ気になる事があったかも」

    苗木「なに?」

    狛枝「さっきの彼女….赤蛮奇さんとは、知り合いなの?」

    苗木「うん、そうだよ。 前に色々あって…彼女が無くしたっていうリボンを一緒に探したりしたんだ。その時にね」

    狛枝「へえ……。 じゃあ、普段の彼女について知らないわけか」

    苗木「普段の…?」

    煙「ほ、ほら…あ、アレだよね…。 妖怪とも人間とも関わることを嫌ってるっていう…あ、その、噂で聞いただけなんだけど…」

    煙「…関わった方が嫌われやすいから、ボクちんはそれは嫌だなあ」

    リグル「そうやってまた嫌われたいとか言って…。 やめようよって言ってるのに」

    煙「う、その、ご、ゴメン、リグルちゃん…」

    リグル「分かればよろしい…ってああごめん、話が脱線しちゃったね。 それで、なんだっけ?」

    苗木「赤蛮奇さんが…人嫌い…って話だっけ?」

    狛枝「うん、そうだよ。 まあ、ボクがしたいのは悪い話じゃなくて、むしろ良い話だよ」

    狛枝「ねえ苗木クン…彼女、なんで人嫌いなのにこのお店で手伝いをしてると思う? 理由はまあ、人手不足だと頼まれただからなんだけどさ」

    狛枝「…それでも、今までだったら断ってただろうね。 断らなかった原因はきっと…」

    赤蛮奇「おい、何を勝手に話している。 商品の用意は出来ている、受け取れ」

    苗木「あ、ありがとう。 …それで、原因は?」

    赤蛮奇「お前まで聞こうとするな…。 お前が原因、というか理由だ。これで良いだろう」

    苗木「どうしてボクが…」

    赤蛮奇「…たまには、人間と過ごすのも悪く無いと思ったんだ。 さあ、行け」

    苗木「うん! …じゃあね、三人とも」

    リグル「強引ね、ろくろっ首ちゃん…。 あ、さよならー」

    煙「あ、お兄ちゃん…バイバイ…あ、ボクちんに言われても…っていうかそもそも、聞こえてないよね…行っちゃったし…」

    狛枝「そう…だね。 ……………あはっ」

    リグル「………凪斗、やっぱあんた何か苗木誠に…」

    狛枝「あははっ、何も無いよ? それじゃあ、お会計済ませようか」

    リグル「そうだったの。 じゃ、保護者様はお支払いよろしくねー」

    狛枝「ええ…。 キミも少しくらい払って…く、くれるよね?」
  313. 313 : : 2016/11/07(月) 23:19:10
    袋を手に提げながら、霊夢達が座る席へと苗木は駆けて行った。

    苗木「おまたせー、買ってきたよー」

    霊夢「遅かったわね…全く。 それで、いったい何を…」

    霧切「纏ってる香りからして、甘味処でしょうね。 和菓子と稲荷寿司でも買ってきたの?」

    舞園「流石魔法使い…わかっちゃうなんてすごいです」

    霧切「エスパーと称して、天性の勘で物事を見抜く貴方に言われたく無いわ」

    舞園「あら、すみません。 ではまあ、適当にササっと食べちゃいましょうか。デザートも早く食べたいですし」

    霊夢「デザートが食べたいから、の間違いじゃないの? それとも誠が今考えてるのかしら?」

    苗木「そ、そんなことはないよ! 流石に普通に食事を取ってから食べるから……ねえ、そんな顔してないで信用してくれても良いんだよ?」

    霧切「でも甘いものへの欲求からの購入であることには変わりないでしょう?」

    苗木「そうだけどさあ…」

    などと、彼らが賑やかに会話を交わしていると人影がすぐ横に現れた。
    それは___


    ーーーーーーー(今日はここらで終了です。 質問等ありましたらご自由に。 本日もありがとうございました)
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [苗木達の元へ現れた人物を指名してください]
    ↓1【東方かロンパのキャラを一名及び二名指名:混合可】
  314. 314 : : 2016/11/07(月) 23:27:35
    十六夜と流流歌

    十六夜は鎌鼬(かまいたち)で能力は武器を強化する程度の能力

    流流歌は妖精で能力は中毒性のあるお菓子を作る程度の能力
  315. 315 : : 2016/11/07(月) 23:39:52
    人をすっ転ばす役、すっ転んだところを斬りつける役、斬り付けたところに薬塗って痛みを緩和させようとする役の三種類が鎌鼬にはいるらしい。


    ……きっと今回は三番目だな!
  316. 316 : : 2016/11/08(火) 00:00:34
    二番じゃね?
  317. 317 : : 2016/11/08(火) 07:19:08
    リア充だな…
  318. 318 : : 2016/11/08(火) 16:36:03
    屋台だしてるかデートか…なんかデートのような気がするけど…
  319. 319 : : 2016/11/08(火) 18:07:03
    「ねーねー、ここ座ってもいい? よいちゃんと並んで座れる場所がパッと見無くってさー」

    「…断ったら…斬る」

    苗木「ど、どうぞ…」

    ピンクを基調とした可愛らしい服装の少女と、赤いコートを羽織りながら苗木らに小型の鎌の刃を見せ付けてくる青年が声をかける。
    そして了承を得ると二人はどっかりと席に着き、少女の方は苗木達の方に目をやり食しているものを見つめた。
    するとパッと顔色を明るくし、食い付くように軽快な口調で、また声をかけた。

    「そのお菓子って、もしかしてあそこの甘味処で買ってきたやつ? 赤い髪の女が店員の!」

    苗木「そ、そうだけど…。 これがどうかしたの?」

    「どうしたもこうしたも、それ流流歌が作ったお菓子なんだよ!」

    霊夢「へえ、あんたが。 …美味しいわね」

    霧切「貴方、デザートの前の食事は良いの?」

    霊夢「そ、そりゃあ良くはないけど…」

    「流流歌が作ったんだから、見た目だけで食べたくなっちゃったんだよね? 絶対そうに決まってるよ!」

    「良い事を言う…。 流流歌のおいちいお菓子は味はもちろんだが、見た目だけでも中毒になっておかしくないからな」

    「うんうん、そうだよね。 はい、よいちゃん…あーん」

    「…おいちい」

    目の前で仲の良さ…改め、恋人同士のイチャつきを見せ付けられている状況に、舞園は微笑み、霧切は動じず、苗木は困惑し、霊夢は溜息を吐いた。
    その霊夢の様子にいち早く気付いた苗木は二人が気付かない内にと慌てて話を切り出す。

    苗木「え、えっと…二人はさ、普段からあのお店でお菓子を作ってるの? それとも別のお店を今日出したりしてるのかな?」

    「流流歌は……あ、先に自己紹介だけしちゃうね」

    「流流歌はね、安藤流流歌っていって、お菓子作りが得意な妖精なんだ。 ほら、よいちゃんも」

    「俺は十六夜惣之助…。普段は妖怪の山の鍛冶場で刀鍛冶をしている妖怪の鎌鼬だ。 因みにだが、俺は菓子作りには関与していない」

    安藤「よいちゃんは武器の強化が得意なんだよ。 流流歌は一口食べただけで病みつきになっちゃう様な…そんなお菓子が作れちゃうの」
  320. 320 : : 2016/11/08(火) 18:08:08
    二人に続いて苗木達が自己紹介を済ませると、霧切が口を開く。

    霧切「さっき貴方が言っていた病みつきになる、と云うのは…比喩ではなさそうね」

    安藤「あ、わかっちゃう? あんたの思ってる通り、流流歌、魔術で中毒性のあるお菓子が作れちゃうんだよ」

    安藤「でも安心して良いよ、お祭り用にって特別にあのお店に作ったのは普通のお菓子だからさ。 まあ、普段売り捌く時なんかは…」

    十六夜「流流歌、言わなくて良い」

    安藤「それもそうだね。 ありがとよいちゃん♪」

    舞園「え、えっと……あ、お二人は恋人同士なんですか?」

    十六夜「ああ。 幼少の頃から共にいる」

    安藤「今日は甘味処にお菓子を提供するだけじゃなくって…お店も出す予定だったんだけどね」

    十六夜「せっかくの祭だからな、他の奴の相手ではなくて、俺だけを見ていて欲しかったんだ」

    舞園「きゃっ、素敵ですね!」

    霊夢「…ノロケてないで、ご飯食べたら?」

    安藤「流流歌達のことなんだから、流流歌の好きにさせてくれない? 博麗の巫女だからって命令しないでよね」

    霊夢「別にそんなつもりは無いわよ、面倒だし。 ああでも…誠、さやか。私が言えたことじゃ無いけどお菓子ばかり食べるの辞めたら?」

    舞園「でも、手が止まらないんですよ…」

    苗木「あんまりにも美味しくって…」

    霧切「…ねえ、安藤さん…。 魔術は本当に掛かって無いのよね?」

    安藤「食べてもいないくせにそんなこと言うな…って言いたいところだけど、正直いつもの癖で掛けてないって断言出来ないなあ」

    十六夜「…流流歌は悪くない」

    霧切「まあ、それならば…後で私が魔法で解呪しておくわ。 またこうならない様に気を付けなさい」

    安藤「…はーい」
  321. 321 : : 2016/11/08(火) 18:09:11
    少々不貞腐れ気味の安藤をたしなめながら、苗木達は食事を進めた。当然菓子以外の食べ物を。
    その後安藤と十六夜が食べ終わり、先に移動したのを見送ると苗木達も散らかした諸々の片付けを始める。
    最後のゴミを片付ける間際、ふと苗木は舞園がいつの間にやら居なくなっていることに気付いた。

    苗木「まあ、片付けはこれくらいで……あれ、さやかさんは?」

    霊夢「さやかなら…確かチラシか何か貰ってくるって言ってどっか行ったわ。 もうすぐに戻ってくるんじゃないかしら」

    彼女がそう言うが否や、舞園は二枚の紙を手にしながら駆け足で苗木達の元へと戻って来た。

    苗木「それは?」

    舞園「今日予定されているイベントの一覧表とか、簡単な地図です」

    霊夢「ああ、そういや里の人間がそんなもん配ってたわね…。 見せてくれる?」

    舞園「はいっ、人数分貰ってきましたので…では、どうぞ」

    霧切「…ありがとう。 今から移動を始めたとして、時間や位置関係として一番近いのは…__」


    ーーーーーーー

    [次に起きる祭内のイベント及び出来事を選択してください]
    ↓1【1:確認をする間際に爆発音の様な音が轟いた 2:《特別コンサート》 3:《人形劇》】
  322. 322 : : 2016/11/08(火) 19:21:18
  323. 323 : : 2016/11/08(火) 20:30:41
    【 特設ステージ 】


    霊夢「ここかしら?」

    霧切「こんなに目立つ様に作られている物、地図で照らし合わせるまでも無いわ」

    舞園「そうですね。 …あ、あっちの方人が少ないですよ。 他の人で埋まる前に行ってみましょう!」

    苗木「うんっ」

    人間の里では…いや、幻想郷では珍しいきらびやかな装飾がされたステージが人間の里の外れにデカデカと用意されていた。
    そこにはギター、バスドラム、和太鼓、トランペット等と云った多種多様の楽器が揃えられており、その不思議な光景に目を奪われたか…
    もしくは演奏者のファンか、好奇心か。はたまた楽器の妖力に呼び寄せられたか…楽器の様に様々なな理由で人々が集っていた。

    苗木「いやー、それにしてほすごい人だね…。 特別コンサートって書いてあったけど…これから何が始まるの?」

    舞園「詳細は…知っては楽しみが半減しちゃうので、秘密です!」

    霊夢「秘密、ねえ…。 コンサートとは言っても、祭の日に何をやるのやら」

    霧切「変な演奏じゃなければ良いけれど…」

    舞園「変な演奏なんかじゃありませんよ! とにかく、素晴らしい演奏なので一度で良いから聴いてみてください!」

    苗木「う、うん…」

    舞園に再度詳細を聞いても「一度で良いから聴いてみてください」の一点張りで、
    彼女以外の苗木ら三人はこれから音楽が披露される以外の事は何一つとして理解していなかった。
    ただ、霊夢は僅かながらにこれからの事について勘付いており、霧切は考察を繰り返していた。

    霊夢「この楽器…あの三姉妹、よね」

    舞園「どうされたんですか?」

    霊夢「いや、ちょっとね…。 で、こっちは…なーんか見覚えが有るのよね…。何て言うんだったかしら、ギター……ギター?」

    霊夢が離れた方が良いと思った時にはもう時既に遅し。 奏者も居ないのに楽器が…ひとりでに鳴り響き始めたのだった。
    それに続くように奏者と思わしき少女が計七人登場し、中には苗木にも見覚えのある鳥獣伎楽の三人も居た。
    赤い髪の女性がドラムと太鼓を同時に撃ち鳴らしたのを合図とし、祭囃子が一斉に奏でられる。

    苗木「う、わあ…」

    その音楽に思わず苗木は言葉を失う。
    トランペット、バイオリン、キーボード、ギター、ドラムに和太鼓…全ての音楽が統一されるように奏でられ、素晴らしい音楽を作り上げて行った。
    少女達の声や楽器の音が苗木の…いや、聴衆の気分を見る見るうちに向上させ、熱気をその場に生み出した。
    それほど長い演奏ではないはずなのに、彼らの気持ちはこれ以上興奮することは無いだろうと言える程…高揚していた。
  324. 324 : : 2016/11/08(火) 20:31:11
    そして演奏が終わると同時に拍手がその場を包み込んだ。 その拍手に対し、奏者達はお辞儀で礼を返す。
    さらにその熱狂をほしいがままに、ギターとボーカルを担当していた少女…澪田唯吹が、マイクに向かって言葉を放った。

    澪田「みんな、ありがとうッ! 声援にお応えして、これから新・鳥獣伎楽とプリズムバー三姉妹、そして堀川雷鼓ちゃんによる〜…」

    澪田「オリジナル楽曲のスペシャル演奏を始めたいと思いまーっす! 準備はいいかなー?」

    笑顔のまま澪田が聴衆に問い掛ければ、間髪待たずに聴衆は声を上げる。
    その声に満足気にギターを掻き鳴らし、熱から苗木ら四人を含む人々を覚ますことなく曲名を彼女達鳥獣伎楽は宣言する。

    澪田「それでは、聴いてください…。 “君にも届け”ッ!」

    そこからは先程と一変しての阿鼻叫喚だった。 恐怖を煽る様な恐ろしい歌詞、それに合わさる様々な楽器の音色。
    それはどこか歪んでおり、演出としては最悪なまでに上出来な物だった。
    幽谷響子の山彦としての力や、三姉妹の躁鬱の音、ドラムを叩く赤髪の女性の音楽への乗せ方、そして何よりも澪田の熱狂を操る音楽。
    大小と影響に差は出ながらも、力の無い人間は見事なまでにその音楽に乗せられ、そして聴き入っていた。

    だが一番辛い思いをしたのは力のある者達だった。 演奏そのものが素晴らしいのも相まって歌詞と演出に気が滅入り、畏怖する者が多く現れた。
    皆が気が付いた時にはそのコンサートは終わりを迎えており、拍手がもう一度辺りを支配した。

    ある程度人が帰り始めた頃、澪田が苗木達の存在に気付いた。

    澪田「うっきゃー!聴いてて暮れたんすねーッ! どうだったっすか?唯吹達のコンサートは!!」

    舞園「す、素晴らしかったです!」

    澪田「ホントっすか!? そう言ってもらえると唯吹、めちゃ嬉しいっす!」

    霊夢「……歌詞に関しては正直地獄だったけど、確かに演奏はどれも素敵だったわ」

    澪田「さり気に酷評貰っちゃったっす…。 あ、けどけど、そういうのも言ってくれてサンキューっすよ!」

    苗木「確かに霊夢さんの言う通り歌詞は、その…ちょっと聴くのが大変だったけど…」

    苗木「聴いててとっても楽しかったから、是非また演奏をしてほしいな」

    霧切「私も…誠君に同意よ」

    澪田「ひやっほー!みんな、感想ありがとうねー!」
  325. 325 : : 2016/11/08(火) 20:31:39
    澪田「そんじゃ、唯吹は他の人のとこに行って感想を聞いたり…仲間のとこに行ってくるっす!」

    澪田「じゃーねーッ!」

    苗木「う、うん…またね」

    元気良く、また、勢い良く手を振りながら澪田は去っていった。

    霊夢「はあ…なんだか音楽を聴いてただけなのに疲れたわ…」

    霧切「妖術の類が軽くだけど掛かってたわね…。 恐らくだけど、それに対抗するために披露したんじゃないかしら」

    舞園「演奏してる人のほとんどはそう言った事が可能な能力の方々でしたし…きっと響子ちゃんの言う通りなんでしょうね」

    舞園「でも…今日、久しぶりに聴けて良かったです。 また一緒にコンサートに行きましょう!」

    霊夢「私はパスね」

    霧切「私も同じく」

    舞園「ええっ!? でしたら誠君、是非今度…」

    苗木「う、うーん、考えとくよ…」

    舞園「ありがとうございます、誠君っ♪」

    霊夢「とりあえずはまあ、仕切り直して次の予定を見てみましょう…」

    苗木「うん、そうだね。 今コンサートが終わったところだから…_」


    ーーーーーーー

    [次に起きる祭内のイベント及び出来事を選択してください]
    ↓1【1:確認を行う間際に爆発音の様な音が轟いた 2:《人形劇》】
  326. 326 : : 2016/11/08(火) 20:47:27
    1で!
  327. 327 : : 2016/11/08(火) 21:39:34
    霧切が地図と行程表を交互に見ながら位置関係等の確認を行おうとすると、突然人里の離れた方向から爆発音が轟いた。
    慌てて人々が其方を振り向けば、眩い無数の光が…爆発音があった辺りを舞っていた。

    苗木と霧切は何かあったのかと、霊夢は何か妖怪の仕業かと考えながらそちらへと駆けて行った。
    一方で舞園は結果をわかりながらも、止めずに三人の後を追っていった。

    辿り着いた先は里からほんの少し離れつつも、出店があちらこちらに点在している場所であり、
    かつて民家よりも遥かに広い建物があったであろう広い空き地を囲む様に、人間達は集っていた。

    苗木「いったい何が……。 あ、あの、少し前へ通してくださ…うわっ!?」

    「苗木君、見るならこっち。 …霊夢さん達も来て良いよ」

    そう淡々と言いながら、黒髪の少女が苗木の手を引き人混みを掻き分け、人だかりの先頭の方へと導いて行った。
    手を引いた少女は紅魔館にて門番をしている少女、戦刃むくろだった。
    そしてその戦刃が連れて行った先には、以前紅魔館で出会った面々…十六夜咲夜、フランドール、大神さくら、パチュリーが居た。

    霊夢「…何が起きてるの? 結界が貼られているみたいだけど」

    咲夜「上を見ればわかるはずよ、霊夢。 丁度一息つきそうだから見えるわ…」

    霊夢「…上?」

    咲夜の言葉につられ、不思議そうな面持ちで霊夢と苗木、そして霧切は上を見上げた。
    すると砂煙や光が消えた場所に、二人の人物が居た事に気づく。
    片方は長身で首にストールを巻いた男。もう片方は小柄で大きく黒い翼を背中から生やす少女…_

    「ふふっ…こんなにも祭が愉しいと、つい熱くなってしまうわね…」

    「この俺様を此処まで追い詰め、苦戦させられるのは貴様くらいだ…。 かつて魔世界全て巻き込んだ大戦争でも、こうはならなかったぞ…?」

    「ふっ…紅の吸血鬼…。 流石俺様が認めた盟友だ…」

    「その大戦争の規模はあんたが言うのであれば、大したことはなさそうだけれどね」

    「悪魔如きがほざくんじゃあないぞ…!」

    「ふふっ、その悪魔の力の偉大さは貴方は本当に理解しているのかしら…?」

    「理解しているさ、弱点の多いだけの一族とな…」

    「ほざくな!」

    「それはほんの先刻、俺様が言ったわ!」

    そう……其処に居たのは吸血鬼のレミリア・スカーレット嬢と田中眼蛇夢だ。
  328. 328 : : 2016/11/08(火) 21:40:48
    霧切「パチュリーさん…一体何が起きているの?」

    パチュリー「………レミィとその友人の眼蛇夢が喧嘩してるのよ。もちろん、弾幕ごっこでね」

    舞園「実はあれ、毎年起きてるんですよね…。 ある意味夏祭りの名物でもあるんですよ」

    霊夢「へー、知らなかったわ…。 ああ、それで飛び火しない様に結界が」

    フラン「ちなみにパチュリーが用意した結界なのよ」

    舞園「なるほど…ってフランさんもいらしたんですね。 日傘一つで、日差しはなんとかなるんですか?」

    大神「横から失礼する…。 日差しの影響は悪魔の力が弱まる程度であり、フラン嬢を下手に遊ばせない為には好都合なのだ」

    大神「それでも、我が常に近くで監視することにはなっているが…。 因みにだが、お嬢様にはパチュリー様の魔法がかけられている日傘があるぞ」

    フラン「ま、そういうことね。 それにしても…こんなに生きた状態の人間を見たのなんて初めてだわ♪」

    苗木「生きた状態……あ、いや、なんでもないや…はは」
  329. 329 : : 2016/11/08(火) 21:42:05
    田中「俺様の邪眼を舐めるなよ、永遠に紅い幼き月…レミリア・スカーレットよ」

    レミリア「ふふ、言うわね…制圧せし氷の覇王様? …覚悟しなさい、これで決着を付けさせてもらうから」

    田中「鏡の様に、その言葉は跳ね返させてもらうぞ…。 今は日常とは違うのだ…俺様も手加減はせんぞ!」

    田中「『インフィニティ・アンリミテッド・フレイム!!』 無限に続く弾幕の脅威に震え、驚異するが良い!」

    レミリア「『紅色の幻想郷』 この悪魔の力でこの世界を紅に染めてやるわ!紅き弾に呑まれて鎮め!」

    二人はスペルカードを宣言し、手にしたカードから次々と大小問わない弾幕が生み出され結界内の空間を光で埋め尽くした。
    そして一際大きな爆発音に近い様な音が轟くと、二つの人影が光の中で地に倒れた。
    その刹那、放たれていた弾幕は全て空間の彼方へと全て消え失せ、結界もパチュリーの手によって解かれた。

    瞬いた次の瞬間には咲夜が人々の前に立ち、お淑やかに騒がせた事への謝罪をし、離れる様に促した。

    レミリア「…あら霊夢、誠。 それに…さやか、と響子だったかしら。もしかしてずっと見てたの?」

    苗木「ずっと、っていうか最後の最後の方だけだけどね」

    舞園「とってもカッコ良かったです!! 短い時間でしたが素晴らしい物を見せていただきました!」

    田中「俺様らの戦を見届けた奴等は揃いも揃ってそう言ってくるが…俺様達は別に人様に見せる為に戦っているのでは無いんだよ」

    レミリア「それでも良いじゃない。 わざわざこんな場所でやるのだから見世物も同然よ。それも分かった上でやっているんだから」

    レミリア「勿論…本来の目的である、貴方との最終決着を忘れてるわけじゃないわよ」

    田中「ふん、わかっている…。 しかし、貴様の言う事は紛れも無い真実だな…。 終止符を祭の日に打つのも一興だと思い、始めたが…未だに決着は付いておらんな」

    霧切「貴方達の喧嘩だと、パチュリーさんは言っていたけれど…」

    田中「喧嘩などという言葉なんぞで俺様とレミリアとの戦いを表すな、魔法使い」

    田中「謂わばこれは因縁を断ち切る為の約束されし戦いだ…。 初めて出逢ったその瞬間から、今に至るまでそれは続けられてきた…」

    田中「それも、何度も俺様が絶えぬことの無い魂を次から次えと器を変えようともな…。 一体何百の月日が流れたことやら…」

    咲夜「大袈裟…というわけでも、ありませんでしたわね、実際のところ」

    霧切「……つまり貴方は、魂の引き継ぎができるの?」

    レミリア「そういうことになるわね。 肉体の再生は一切出来ないけれど…魂は朽ちることなく、記録をそのままにして転生する」

    レミリア「吸血鬼として、長い年を重ねながらもこいつと過ごしてきた私がそれを保証するわ」
  330. 330 : : 2016/11/08(火) 21:44:52
    レミリア「…まあ、くだらない与太話はこれくらいにしましょうか。 今日はこれ以降は穏やかに各々で祭を楽しみましょう?」

    田中「そうだな…。 また、逢おう苗木誠よ。そして他の奴らも…もし機会があれば、いや、星の導きがあれば遇おう」

    そう言い残すと各々で服の裾を翻し、人の居る方へと消えて行った。

    舞園「…なんだかカッコ良くて素敵な人達でしたね」

    霊夢「そうかしら? ただの面倒な奴とししか思わないけれど」

    霧切「貴方らしい返答といえば返答だけど…もう少しなんとかならないの?」

    霊夢「なんとかする気は無いわよ、諦めな」

    舞園「ではお祭りが終わったらなんとかしてさしあげます!」

    霊夢「要らないわよ、そんなこと」

    霧切「…どういう方法でそれを行うのか、少し興味が有るわ。 私もそれに参加しても良いかしら」

    舞園「もちろんです! 響子ちゃんみたいな凛とした女性なら尚更ですよ!」

    霊夢「響子まで巻き込むんじゃ無いわよ、いや、響子も乗ろうとしないでって言う方が…この際正しいのか……はあ」

    三人が仲良く会話するのを見て微笑ましく思うのと同時に、苗木は自分はもしかしたらこの場にいる必要は無いのではという不安に駆られてしまった。
    この場を作り出した人物が自分ということを、完全忘れているようだ。
  331. 331 : : 2016/11/08(火) 22:28:25
    先程のコンサートの様に派手に装飾がされている程ではないが、それでも大きめの建築物がそこにはあった。
    開演時間に近付くにつれ、子供や妖精、幼い妖怪を始めとした観客が足を運んできた。 保護者以外の大人の姿も伺えた。

    人々の視線の先にあるのは大きなテレビの様な形をした木の枠で囲まれた四角い物で、下半分は赤いカーテンの類で隠されていた。
    上半分は奥行きがあり、その空間で劇が行われるのだろうということは苗木にも簡単に推測ができた。

    この場で一体何が行われるのか。 その答えは人形劇。
    魔法の森に住む魔法使い、アリス・マーガトロイドによって行われる劇で、日常でも度々里へ訪れてたは人形劇を行っていた。
    だが祭が行われている今日は違う。 里の人間の協力もあり、大きめの舞台で長い時間劇を行う事が出来る事となっていた。

    霧切「人形劇…。 実際に彼女が人形を操っている様子は見た事があるけれど、劇の方は見た事がなかったわ…」

    霊夢「へえ、そうなの? …そういえば、私も宴会の時に遠目で見たことくらいしかないわね」

    舞園「私は今日みたいなお祭りの日にだとか、あとはたまにこの里でやってるのを何回か見ていますよ。 誠君はどうですか?」

    苗木「そういえば…。 ボクも見たことはないなあ。一度だけ終わった後だったかのアリスさんに会ったことはあるんだけどね…」

    舞園「あら、そうでしたか…。 今回は特別仕様ですからね、彼女の魔法の力もあってきっとスゴイ物になると思います!」

    霊夢「期待してるわ。 …それで、演目はなんだったかしら?何かに書いてあると思うんだけど…」

    霧切「…あのボードに書いてあるみたいよ。 近くで確認して来るわね」

    苗木「うん、お願いするよ」


    ーーーーーーー(今日はここまで。 質問等ございましたらご自由に。 リクエストの方には添えているでしょうか…)

    [これから行われる演目を選択してください]
    ↓1【1:異変モチーフ(原作から一つ選んでください) 2:童話モチーフの短編集】
  332. 332 : : 2016/11/08(火) 23:20:41
    お祭りだからなあ。2は普段やってるものに近くなりそうだし、気合入れて1かな?
    作品は……うん、巨大ロボ・非想天則さんの謎を追う話とかも悪くないけどやっぱ夏だし納涼って事で深秘録。


    リクエスト部分についてはお嬢様と覇王様の仲が相変わらず良くてほっこりしました。

    ところでそういえば、祭りとは関係ないんですけど、前の方でこまるちゃんは別の人の所で世話になってるみたいな事言ってましたが、誰の所で世話になってるっていうのは決まってたりするんですか?
  333. 333 : : 2016/11/09(水) 19:54:01
    本日は更新が出来なさそうなので質問の返信だけ

    >>322 特にこれと言ったものは決まっておりませんが、守矢神社か人里か、華扇さんのところ辺りかなと考えています。
    とは言っても、登場時に安価を出す予定なので私が考えているだけなんですけれどね
  334. 334 : : 2016/11/14(月) 15:25:27
    霧切「オカルトボールの異変をモチーフにしているらしいわ。 夏といえば怪談…と云った考えの人間からすれば丁度良いんでしょうね」

    霊夢「…ああ、あの外の厄介な都市伝説(オカルトボール)。 そんなこともあったわね…」

    苗木「オカルトボール…?」

    舞園「って、なんですか?」

    霊夢「そう、知らないのね…。 あ、でも誠は少し心当たりがあるんじゃないかしら。都市伝説に絡んでいた奴を」

    苗木「それって…こいしさんのこと? 確かに…今貴方の後ろにいるの、とかなんとか…」

    舞園「私にはさっぱりわかりません!」

    霧切「そうでしょうね。 まあ長々と説明されるより、これから行われる劇を見てみたら? 霊夢もそちらの方が良いんでしょう?」

    霊夢「それも…そうね。 さ、もう開演時間よ。今はあっちを見てなさい」

    そう言いながら劇場の方に目線をやれば、先程のコンサートの様に別の楽器でアレンジされた祭囃子がその場に響いた。
    そして劇場に二体の人形が糸もなく浮かび上がり、音楽に合わせて軽快な動きで舞を見せ、その隙に奥の方で背景が帰られて行った。
    色も無い黒い背景が、どこかの神社のような絵に変わって行ったのは…人形に気を取られ、ほとんどの人間が気付いていないだろう。

    人形の舞が終わればまた別の二体の人形が現れ、文字の書かれた幕を掲げた。 『東方神秘録 神秘の玉!オカルトボール(都市伝説)を追え!』そう書かれた幕を。
    その人形をよく観察してみれば、片方は白黒の魔法装飾、もう片方は紅白の巫女服を着ており、一目でそれが霧雨魔理沙と博麗霊夢を象っているとわかった。
    人形を見ていた舞園が小声で歓喜の声を上げた。

    舞園「わあ、可愛らしいお人形さんですね。 霊夢さんと魔理沙さんみたいですよ!」

    霊夢「実際に、私とあいつを基にしてるのよ。アレは」

    舞園「へえ…あ、確かに異変をモチーフにしたものであれば、当然ですね」

    苗木「それに、声も忠実に再現?されてるし…どういう原理なんだろう」

    霊夢「そうかしら?」

    苗木「うん。 ほら、よく聴いてみてよ」

    そう言って耳を研ぎ澄ますように他の面々に苗木は仕向けた。

    白黒人形『お、おう、どうした? こんな時間に』

    巫女人形『ちょっと面白いもん見つけたもんでねー。 魔理沙(あんた)相手に試そうかと』

    幻想を見せられている、もしくは聴かされているのかは観客には定かではないが…少なくとも、普通の人間達には人形に表情があり、声がある様に聴こえていた。
    更に霊夢と魔理沙を知っている者は、そっくりそのまま本人の声が人形から発せられて居る様な不思議な感覚に陥っていた。
  335. 335 : : 2016/11/14(月) 15:26:14
    霧切「…アリスさんの魔法の力ね。 一体いつの間にこんな技術を覚えていたのかしら」

    霊夢「パチュリーの図書館から丁度良い本を見つけてきたとかなんとか一ヶ月前くらいに言ってたわよ」

    霧切「そう…。 ある程度分析は出来たけれど、詳細まではハッキリしないわね…。後で直接本人に聞いてみましょう…」

    舞園「それはお祭りが終わった後からにしてくださいね? あ、ほらほら、何かの演出が始まりますよ!」

    構えの形を二体の人形が取れば、それぞれの体を中心とし光が浮かび上がり…そして次の瞬間!
    小さな体による戦いが始まったのだった……。

    苗木「…なんだか普通の弾幕ごっことは違う、よね?あれ」

    霊夢「そうね。 あの時は…弾幕やスペルも使ったけれど、状況が特殊でね。 近接戦も多かったの。今度あんたもやってみる?」

    苗木「い、いや遠慮しておくよ…」

    それはそれは小さな弾幕から不思議な妖術の具現化らしきもの物が劇場を飛び交い、観客の目を奪っていた。
    普通の人形劇ではあり得ないような俊敏なその動きに、苗木は圧倒されつつも目を輝かせていた。

    巫女人形『*あんな隙間に巫女がいるなんて!*』

    白黒人形『うわあああああッ!?』

    ラストワードと呼ばれるそれの再現は、場を圧巻させるのに十分な迫力を孕んでいた…。

    霊夢「ここまで忠実に再現されているとは…アリスの力もすごいのね」

    舞園「再現…ということは、あれをそのまま実際にできるんですね!?」

    霊夢「確かにそうだけど…。そんな期待に満ちた目をされても、何もできないわよ?」

    舞園「残念です…」

    苗木「残念だなあ…」

    霊夢「誠まで残念がらないの!」

    霧切「そろそろ黙って集中して観なさい…。 そのペースだとそのうち声が大きくなって…他の方の迷惑になるわ」

    苗木「はーい…」
  336. 336 : : 2016/11/14(月) 15:26:47
    その後のストーリーはスムーズに進行しながらも、観客の間では盛り上がりが見られた。
    霊夢曰く大幅にストーリーの縮小が行われているのだが、観客にとってそれは大したことでは無い様だった。
    人形劇に慣れているアリスの技術により、自然なストーリーの運びと忠実な再現度、そして美しい弾幕は観衆の時間をあっという間に経過させた。

    そしてラストシーン。異変を終わらせる巫女こと、博麗霊夢が結界から外へと飛び出し、マントを纏う人間の少女の元へと足を運んだ。
    観客が固唾を飲んで見つめるその緊迫した会話は、彼らをまるでその瞬間が実際に眼の前で行われている様な感覚にさせた。

    マント人形『人間界、最期の夜を』

    巫女人形『幻想郷、最初の夜を』



    悪夢を見(巫女人形)飽きるまで刻み込め!』   『遺伝子の(マント人形)奥にまで刻み込め!』



    そう二体が叫んだと同時に、舞台が一転し、空間そのものが観衆を包み込み変化する。
    それは人形劇と云うには不釣り合いな程盛大な演出で、事態が飲み込めずにいる観客も少なくはなかった。

    霊夢「ウソっ…!」

    苗木「こ、ここって…外の世界じゃないか!?」

    辺り一変は外の世界のビル街の夜を映し出し、人形は二人の等身大の少女の姿へとリアリティを持って変化した。
    当然の如く観衆は困惑し、どよめいたが、数秒程で美しくも機械的なその世界に見惚れていた。

    舞園「うわあ…綺麗です…」

    霧切「……これが今の外の景色…。 そしてオカルトの魔術…」

    目の前を通り過ぎて行く鮮やかな光の弾、レーザー、スペルカード…どれを取っても人々を魅了するには十分すぎる程のものだった。
    やがて光の羅列が輝きを失い、マントを纏った少女が地に着いた。 徐々にそれが光の粒子となって行き、空間は元の人里へと姿を戻した。
    そして観客の頭上に、劇で登場した人形達…紅白の巫女服の人形や、尼や仙人の服装、大きな尻尾を持つ人形等が次々と現れ、一礼をした。
    更に劇場の裏側から金髪の女性…アリス・マーガトロイドが姿を現し、改めて一礼を観衆に向ける。
    それにこたえるように、彼女らを褒め称える拍手の波が海となり、その場を包み込んだ。

    アリス「これにて、人形劇…『東方神秘録』は終了とします。 みなさま、ありがとうございました!」
  337. 337 : : 2016/11/14(月) 15:27:23
    観衆が離れ、アリスが片付けを簡単に済ませたところで舞園が真っ先に彼女に声をかけた。

    舞園「あのっ、とても素晴らしい劇でした!」

    アリス「ふふっ、ありがとうね、お嬢さん。 …ってあら?響子達じゃない。もしかして貴方達も見ていたの?」

    霊夢「ええ。最初から最後までね。 それにしても、凄かったわね…。あんなのを普段からやってるの?」

    アリス「まさか! そもそも、そんなにしょっちゅう人形劇をしているわけでもないし…まあ、それにしてもよ」

    アリス「今回はお祭りだからと里の人の協力があったのと…ある人の能力のお陰よ」

    アリス「ほら、最後の外の世界のシーン、あったでしょう?」

    霧切「…大体理解したわ。 おそらく、アリスさんの人形を化かして…いや、視界と感覚そのものを化かしたんでしょうね」

    苗木「化かし…って妖怪の力ってことだよね? あんな盛大にそうそう出来るものなのかなあ…」

    霊夢「それだけの力を持つ奴ってことよ。 そうよね?マミゾウ」

    そう霊夢が言うと、人間らしい格好をした化け狸の二ッ岩マミゾウが姿を現した。

    マミゾウ「ほっほっほ、霊夢の言う通りじゃ。 確かにわしがあのド派手な演出を担当したぞい」

    舞園「?この方はいったい…」

    マミゾウ「ああ、嬢ちゃんとは初対面だったの。 わしは二ッ岩のマミゾウと申す。化け狸の大将じゃ、よろしくの」

    舞園「大将!? あ…、舞園さやかです!しがない刀の付喪神です!」

    マミゾウ「元気の良い娘じゃのう。良いことじゃ良いことじゃ。 まあ、皆に楽しんでもらえて良かったぞい」

    アリス「ホント、張り切った甲斐があったわ…。 皆、ありがとうね。私達はまだ片付けが残ってるし…ここら辺で」

    霧切「そうね…。 また会いましょう」

    苗木「あ、邪魔しちゃってゴメンね! それじゃあ、またね〜」
  338. 338 : : 2016/11/14(月) 15:27:50
    苗木「スゴかったねー、人形劇」

    舞園「はいっ! それに、レミリアさん達の弾幕ごっこも迫力満点でした!」

    霧切「コンサートも…祭囃子をアレンジした方はずっと聴いていたい程技術が組み込まれた物だったわ…。見習いたいところね」

    霊夢「少し疲れはしたけど…まあ、思いの外楽しめて良かったわ」

    各々で感想を言い合いながら、四人は祭の会場内を屋台に囲まれながら進んで行った。

    舞園「あ、でもお三方! お祭りは何もイベントだけではありませんからね?」

    舞園「妖怪の方の技術の詰まった物の販売等も行われていますし…便利なものも多くあるんですよ!」

    舞園「ですから!是非、そう是非! お店の方も見て回りましょうよ!」

    霊夢「…熱苦しいわね」

    舞園「あ、す、すみません…。良さを知って貰わなきゃと思い、つい…」

    霧切「謝らなくて良いわ。 貴方の熱意は存分に伝わってきたから…」

    苗木「うん。 沢山回ってみよっか!」

    霊夢「そんなに時間は無いのよ、誠? ほら、イベント一覧の最後…見なさいよ」

    苗木「? えーっと、最後って言ったら…花火?」

    霧切「なるほど。 …夕食も取っていたら、あっという間に時間は潰れてしまうものね」

    霊夢「そうよ。 あんたたちは見たいでしょ?花火」

    霊夢「だから適当なところで切り上げるからね。 まあ、それまで自由に見てみましょう」

    舞園「はいっ!」


    ーーーーーーー(数日も時間を空けてしまい大変申し訳ございません! 再開させていただきます)
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [最初に見る店を選択し、そこにいる客を指名してください(店主は固定)][また、二回しかここでの安価は出しません]
    ↓1【1:ゴズの覆面屋 2:河童のゲーム屋 3:文の新聞屋 4:葉隠の占いの館  ロンパキャラか東方キャラ一名及び二名指名】
  339. 339 : : 2016/11/14(月) 16:48:28
    2で桑田と七海

    桑田の種族は烏天狗。能力は音速の球を投げれる程度の能力

    七海の種族は魔人。能力はゲームをクリアできる程度の能力(弾幕ごっこはその限りではない)
  340. 340 : : 2016/11/14(月) 17:22:39
    七海は既出だったはず...
  341. 341 : : 2016/11/14(月) 18:29:01
    前に日向と一緒に出てたような…
  342. 342 : : 2016/11/14(月) 18:31:16
    >>339です。記憶がすっとんでました
    桑田のみでお願いします
  343. 343 : : 2016/11/14(月) 18:45:14
    対応ができずにごめんなさい。 >>342という形で書かせていただきました。
  344. 344 : : 2016/11/14(月) 18:45:57
    「よーっ、霊夢!誠! ちょっとで良いからさ、オレらの店見て行けよ!」

    「む、無理強いはしないから…」

    「…あの子マキシマムカワイくね?」

    苗木と霊夢を見付け、声掛けをしたのは以前博麗神社に訪れた河童の青年、左右田和一だった。
    そこには他にも、同じく河童の不二咲千尋、そして苗木にとって見知らぬ赤髪の少年が居た。

    舞園「お知り合いですか?」

    苗木「うん、ちょっとね。 千尋さんと和一クンは…ゲーム屋さん?」

    左右田「おう!新作取り揃えてるぜ!」

    「しかも新しいゲーム機もあんだよ! やっベーよな、河童のゲームはよぉ!」

    七海「…河童の技術は世界一だもんね。 ところで怜恩くんは…二人と会ったことってあったっけ?」

    「あー、ナイナイ!無いから…とりましとくわな。 オレは桑田怜恩、ヨロシクなッ!特に紺色?っていうの?の髪の女の子!」

    舞園「ええっと…私ですか?」

    桑田「当然じゃーん!マジオレ好み! だからさ、もしこの後暇だったらオレと…」

    霧切「悪いけど彼女は今日は私達と一緒にお祭りを回る予定になってるの。 別の人にしてくれないかしら」

    桑田「えー…じゃあそっちの巫女服の彼女! どう?」

    不二咲「…あっ」

    桑田「んだよ不二咲ィ…っのあっ!? そ、そんなコエー顔しないでくれよ…」

    霊夢「和一に頼んで…げーむ機体そのものに変えてもらうわよ?」

    桑田「………はい?」

    霊夢「ほら和一、あんたエンジン付きの機械ならなんでも設計できるんでしょ?」

    左右田「いやいや、そんなサイコなことできねーよ!!」

    霊夢「冗談よ、冗談…。 そんなビビらないでよ」

    苗木「だって冗談に聞こえなくってさ…はは…」
  345. 345 : : 2016/11/14(月) 18:46:14
    左右田「えーっと…それで、なんか買ってくか?ゲーム」

    舞園「うーん…欲しいのはやまやまなんですが、私霊界に住んでいるので多分まともに使えないと思うので…」

    舞園「ほら、確か充電とかが必要ですよね、ゲームっていうものは」

    左右田「ああ、そういうお客様の為にちゃーんと、妖術で動くようになってるんだぜ!」

    苗木「へえ! …なんか、付喪神とかは付かないの?そういうことして…」

    不二咲「た、多分大丈夫だよ…。 まあ、多分なんだけどねぇ」

    桑田「もし付いたとしても…その上で付喪神が悪い奴だったりしたらオレがボールでも投げて退治してやらぁ!」

    霧切「…神様なのでしょう? ボールなんか交わされるんじゃないかしら」

    不二咲「あー…でも、怜恩くんは烏天狗の男の子で…しかも音速で玉を投げられる能力があるから、もしかしたら大丈夫かもしれないよぉ」

    不二咲「…とは言っても、もしもの話だからねぇ? 実際にやったらダメだからね!」

    桑田「はいはいわかってるって…」

    霊夢「そのせいで付喪神様とやらが暴走して、私の仕事になったりとかしたら…容赦しないから」

    桑田「覚えときまーす」

    苗木「…怜恩クン、この人が博麗の巫女さんだってこと分かってる?」

    桑田「ったりめぇだろわか…ってええええ!? 博麗の巫女ってマジの話っすか!?コスプレとかちっちゃい神社の巫女さんとかでもなくて!?」

    霊夢「博麗の巫女よ…。 はあ…もう良いでしょう?行きましょう」

    苗木「えっちょっと、ボク達まだ買ってないよ!」

    霊夢「じゃあさっさと買い物を済ませないよ」

    桑田「ヤッベェ、マジおこだ…」

    左右田「…謝罪の言葉、早いうちに考えとけ。 あいつ怒らせたら問答無用で退治されるから」

    桑田「うーっす…」
  346. 346 : : 2016/11/14(月) 18:46:32
    霊夢「…あら、響子もゲームを買ったの?」

    霧切「少し…興味が湧いてね」

    苗木「そっか。 じゃあ今度一緒にやろうよ!詳しいやり方は教えるからさ」

    舞園「ではその時は…私もご一緒したいです! 霊夢さんもやりましょうね」

    霊夢「…まあ、構わないけど」

    苗木「あははっ、じゃあ約束だよ」

    霧切「私は……あくまでも研究するだけのつもりなのだけれど…」

    舞園「良い機会だと思ってやりましょうよ! 実際にやってみてわかることって、あるじゃないですか」

    霧切「…それもそうね。 一応、私も約束とやらに入れてちょうだい」

    苗木「うん、わかってるよ」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [最初に見る店を選択し、そこにいる客を指名してください(店主は固定)][これでこの安価は終わりです]
    ↓1【1:ゴズの覆面屋 2:文の新聞屋 3:葉隠の占いの館  ロンパキャラか東方キャラ一名及び二名指名】
  347. 347 : : 2016/11/14(月) 21:24:12
    3で衣玖さんと石丸!


    石丸清多夏

    【種族】
    妖怪(しょうけら)

    【能力】
    空気を読まない程度の能力



    よし、完璧()
  348. 348 : : 2016/11/14(月) 21:49:41
    衣玖さんと完全に対になってるじゃないですかw
  349. 349 : : 2016/11/16(水) 15:30:56
    「こ、今回の祭りではまだ何も悪いことしてないべ!」

    「僕はそういうことを言っているわけではない!話を聞きたまえ!」

    「そう言って説教が始まんだろ!そういうのは慧音っちで散々学んでるべ!」

    「…あの、お二人とも落ちつ」

    「良いから一旦その手を耳から離したまえ!!」

    「イーヤーダー!」

    『葉隠流占いの館』と不可思議な字体で書かれた看板が掲げられた外れの方にある紫色の布で作られたテント。
    明らさまに胡散臭いそのテントの奥から、今のような会話が響き、通りすがりの苗木達の足を止めさせた。

    苗木「…なんだろう?」

    舞園「何かトラブルでしょうか?」

    霊夢「厄介ごとは嫌いよ。行きましょう」

    霧切「…霊夢に賛成だわ」

    苗木「うーん…でも、ボクは行くからね!」

    舞園「私もお伴します!いざという時にはラー油ぶち撒けてやりますから!」

    そう二人が意気込み、駆け込んで行くのを見届けると、ため息を吐きながらも霧切と霊夢も後を追った。
    テントの中には、両手をそれぞれ耳に当て、聞こえない聞こえないと喚いている葉隠康比呂が奥に居た。
    更にそんな葉隠に怒りを表す軍服の様な格好をした黒髪の少年と、その側で狼狽えるフリルのついた服が印象的な女性が居た。

    「…あ、霊夢さん! 助太刀をしていただけないでしょうか…。私の能力と彼の能力がどうしても相性が悪くて、解決法が…」

    霊夢「能力に頼ってばかりだからそんなことになるのよ。 えーっと…ちょっとあんた達、こっち向きなさーい」

    葉隠「んおっ!? 誠っちに霊夢っちじゃねーか!神に巫女とはこのことだな!」

    「誰かねッ!? ……はっ、博麗の巫女殿ではないか!?」

    「他の三人は…知らない顔だな! 言いたいことはあるが、自己紹介を先にしてしまおう! 衣玖さんも頼みます!」

    「あ、はい。 私は永江衣玖と申します。はじめまして、皆さん」

    「僕は石丸清多夏だ! さあ、きみ達の名前を僕に教えてくれ!」
  350. 350 : : 2016/11/16(水) 15:31:21
    石丸に続き、簡単に苗木らが自己紹介を済ませると彼は何やら考え込み始め、そして思い出したかの様に葉隠の方を再び振り向いた。
    その動きを見て、苗木も衣玖から言われたことを思い出していた。

    苗木「ええっと! 何があったのか説明してくれる?」

    石丸「彼に占って欲しいことがあってな! それを頼もうとしていたのだ!」

    葉隠「…へ? そ、そうだったのか!?」

    石丸「最初からそう言っているだろう!!!」

    葉隠「で、でも有無を言わせねーって感じの気迫で迫ってきたからてっきり説教かと思っちまったべ…」

    衣玖「…やはり、石丸清多夏の能力の影響でしたか」

    霊夢「能力の影響? 何が起きてたの?」

    石丸「僕の能力は空気を読まない程度の能力らしい! 衣玖さんは空気を読む程度の能力だから、正反対の力だな!」

    舞園「だったら同じ種族だったりとかするんですか?ほら、仲も良さそうですし」

    衣玖「ああいえ、似たような仕事をしているので…その縁で知り合っただけで…私はリュウグウの使いで、彼はしょうけらなんです」

    霧切「しょうけら…は確か、庚申の夜に人間の悪行を閻魔に報告する役目を持つ妖怪だったかしら。 永江さんは、報せを告げる役目を持つ方…そうよね?」

    衣玖「はい、その通りです。よくご存知でしたね。 それで、話を戻しますと…そうですね、私の能力についてまずは説明しましょうか」

    衣玖「私の能力は、場に順応し、適応する力があるんですけど…彼は逆なんです。 簡単に言えば、影響を受けない体質なんです」

    衣玖「精神操作や瘴気を無効化する事ができる…それが空気を読まない程度の能力の力なんです」

    葉隠「…内面的にも空気は読めないんだけどな」

    石丸「何か言ったか葉隠くん!」

    葉隠「いんや? なにも?」
  351. 351 : : 2016/11/16(水) 15:32:17
    葉隠「そんで? なーにを占ってほしいんだ?」

    衣玖「総領娘様…緋那名居天子の行方を占ってほしいのです」

    石丸「どうやら騒ぎに乗じて姿を晦ましてしまったようでな! たまたま探しているところに出会ったので協力していたというわけだ!」

    苗木「それでも、見つからなかったから康比呂クンを頼りにした、と」

    葉隠「おー、わかったべ! とりあえずはやってみるべな!」

    霊夢「…こいつの占い、三割しか当たらないのよね…。 こんな奴を頼って大丈夫なの?」

    衣玖「それでも何も手掛かりもなしに幻想郷中を回るよりはマシかと思いまして」

    舞園「三割の確率でも、備えあれば憂いなし、ですもんねっ」

    石丸「そういうことだ! さあ、葉隠くん!結果を教えたまえ!」

    葉隠「だから今やってんだって! …お、見えてきたべ見えてきたべ…!」

    葉隠「天人様の天子っちは…お祭りの会場にずっと居るべ! んでもってずっと他の妖怪達と楽しそうにしてるぞ!」

    霧切「…それだけなのかしら」

    葉隠「それだけだべ! あ、でも夕暮れ前の時間からずっとその場所に居るみたいだし…人里のどっかに留まっている事は確かだぞ!」

    霊夢「あまり、頼りになんないわね」

    葉隠「ひでーべひでーべ! そんでもお金は払ってもらうかんな!」

    衣玖「はいはい、わかっていますよ。 ありがとうございました」

    葉隠「まいどあり! ついでに誠っち!お礼にお守り渡すから買ってくれ!」

    舞園「え、あの…お礼なのに買わさせるんですか?」

    石丸「それは矛盾ではないのかね葉隠くん! それならば僕がそれを買って彼らに渡す方が良いと思うのだが!」

    葉隠「おっ、そうだな! そうしてくれそうしてくれ!」

    石丸「ああそうするさ! さあ、四人とも!受け取りたまえ!」

    苗木「え、いや、あの」

    霊夢「ありがたーくいただくわ。 さ、行きましょう三人とも?」

    舞園「えええ……、それでは、失礼します…」

    霧切「さあ、誠君も」

    苗木「う、うん…? またね」

    衣玖「はい、ありがとうございました」

    葉隠「またあお」

    石丸「また会う機会を楽しみにしているぞ!!」
  352. 352 : : 2016/11/16(水) 15:34:31
    その後、絶えぬこと無い愉快な祭囃子に包まれながら、四人は昼食を取った場所と同じ席で適当な物を食べ、夕食を済ませた。
    すると腑に落ちない様な顔をしながら、霊夢がイベント一覧の紙を眺めた。

    霊夢「んー…そろそろ、花火の時間の筈…なのだけれど」

    舞園「え?まだ日もほんの少し沈み始めた程度ですよ? 体感だけで測ってませんか?」

    霊夢「確かに体感なんだけど……なんか、感覚が変な感じするのよね…」

    苗木「どういうこと…? よく、わからないんだけど」

    霧切「……何となくだけれど、伝わったわ」

    苗木「響子さんまで…一体どうしたの?」

    霧切「感覚がずらされている、と言えば良いのかしら…。 まるで、何かを認識させない為の術式が掛けられているような…」

    舞園「術式…って呪術か何かが私達に掛けられていると?」

    霊夢「…私達だけじゃ、無いみたいよ」

    苗木「へっ?」

    霊夢「この夏祭り全体に関して…何者かの意思が強く入った術が掛けられている。 それも、大勢の意思の入った物よ」

    舞園「そ、それって大丈夫なんですか!? ほら、人体への影響とか…避難等もさせた方が…」

    霧切「軽く分析してみたけれど…幸い、悪影響らしい物は見当たらなかったわ」

    霧切「何かに邪魔されて、詳細は得られなかったけれど…。 それでも、全体像は理解したわ」

    舞園「な、何が起きているのか説明してください!」

    霧切「まず一つ目…術式によって、人々に疲労を感じさせないようにしている。 …恐らく、負の感情も制御しているのでしょうね」

    霧切「二つ目…術式を悟らせないように感覚を狂わされている。 先程霊夢が言っていた通り、ね。私達がどうしてわかったかは不明よ」

    霧切「それと…時間の停止。 本来ならば恐らく今は…日がもう沈み切るところまで行っているのでしょう」

    霊夢「以前、体験した事があるからよーくわかるわ。 …このままだと、面倒ね」

    苗木「…響子さん、他にわかったことは?」

    霧切「ごめんなさい…分析しきれなかったわ」
  353. 353 : : 2016/11/16(水) 15:35:01
    霧切「ねえ霊夢、博麗の巫女として何か勘は働かないかしら」

    霊夢「税分な無茶言うわね、あんたも…。 うーん……あ、音!」

    舞園「音? 祭囃子のことです?」

    霊夢「ええ。 今の状況に何かの術式が掛けられているという前提を置いてから霊査したら…ふと思ったのよ」

    霊夢「いったいこの祭囃子はどこから聴こえてくるのかしら…って」

    苗木「…?」

    霧切「そう…。 舞園さん、貴方、毎回お祭りには参加しているのよね?」

    舞園「はい、そうですけど…」

    霧切「なら…質問に答えてちょうだい。 毎回祭囃子は何処にいても一定の音量で聞こえてくるのかしら?」

    舞園「えっ……あ…」

    舞園「…どうして、私…全く違和感すら、」

    霧切「そういう術が掛けられていた。それだけよ。 とりあえずは…肯定と云うことで良いのよね」

    舞園「は、はい…」

    苗木「この音楽が原因…なの?」

    霊夢「恐らくはね。 実際は違うかもしれないけど、関与は確実にしているはず…」
  354. 354 : : 2016/11/16(水) 15:35:28
    「それは…本当か?」

    怪訝な表情を見せながら、苗木らの近くに座っていた女性が割り込む様に問い掛けた。
    それは寺子屋を開いている半人半獣の女性…上白沢慧音だった。 お互い軽く名乗り合い、そして彼らは本題に入った。

    霊夢「ホント丁度いいところに居たわね、あんた。 まあ、本当よ」

    霧切「おそらく、これは一種の異変…。 術は人間の里を中心として掛けられているわ」

    霧切「人間の里をどうにかしてから、黒幕を叩けばきっとこの異変は治る…。 そう踏んでいるわ」

    苗木「で、でも…人間の里をどうするのかって話だよね?」

    慧音「それなら…私に任せておけ」

    舞園「任せるって言ったって、方法はあるんです?」

    慧音「ああ。 私は歴史を隠す事ができる…過去に異変の際、人間の里があったという歴史を隠した経験がある」

    舞園「なるほど!すごいですね! …あ、では早速、お願いした方が良いですよね?」

    霊夢「そうね。 他に使える奴がいるかも探して…」

    祭囃子に掻き消されない程度な小声で彼らが作戦を練ろうとしていると、突如音楽のテンポが変化した。
    それは音色も音程もスピードも全て変え、異様な雰囲気を醸し出していた。 それには気付く者も居り、彼方此方でどよめきが起きた。
    その一方で、祭の騒がしさに呑まれたのか気にもとめず、もしくは気付かずに動きを変えない者は少なく無かった。

    霊夢「何…?何が起きる!?」

    一瞬で霊夢が警戒を強めたのと同時に霧切が柄になく叫んだ。

    霧切「これは……! 上白沢さん!今すぐにでも人間達の歴史を隠して!」

    霧切「はやく!」

    慧音「説明、を求めている時間も無いか…。わかった。 貴方達はどうする?」

    霊夢「異変と来たら、私の仕事でしょう? 誠、さやか、響子…あんた達はここに…」

    舞園「手伝いますよっ!」

    霊夢「…は?」

    霧切「今の状況は霊夢一人では数の対処が出来ないと思うわ。 だから、私は手伝うわ」

    苗木「女の子ばかりに危険な仕事はさせられないよ。 それに、結構弾幕ごっこの練習は重ねたし」

    霊夢「……わかったわ。 時間は無いから、もうそういうことにしてあげる。 慧音、後は任せたわよ」

    慧音「あ、ああ…」
  355. 355 : : 2016/11/16(水) 15:36:14
    霊夢「ここまで来れば歴史隠しに関しては大丈夫でしょうね…。 それで、どうする?全員で手分けしてなんとかする?」

    舞園「そ、その前に何を響子ちゃんは…」

    霧切「暴走する様に仕向けられたことに気が付いたの」

    苗木「?いま、なんて」

    霧切「妖怪が暴れ出す様に術が掛けられた音楽が辺り一帯に唐突に響き出したの。 それだけ」

    霊夢「それだけ…ってあんた随分簡単に言ってくれちゃったけど……ああもうっ、面倒ね!!」

    舞園「大変です、全く思考が追い付きません!」

    霊夢「もうっ、説明はあとでよ! まだ音は止まんないし…さっさと二手に分かれて片っ端から妖怪、片付けていきましょう!」

    苗木「わ、わかった! …じゃあ、行こうか___」


    ーーーーーーー

    [共に動くパートーナーキャラクターを選択してください]
    ↓1【霊夢、霧切、舞園から一名指名】
  356. 356 : : 2016/11/16(水) 16:38:59
    霊夢と行こう
  357. 357 : : 2016/11/16(水) 17:16:30
    苗木「行こうか、霊夢さん」

    霊夢「ええ。 あんたら二人も大丈夫よね?」

    霧切「勿論よ。…二人の健闘を祈るわ」

    舞園「あっ!先に行かないでくださいってば!」

    霊夢「…大丈夫かしら、ホント」

    苗木「大丈夫じゃない?多分」

    霊夢「ま、そう思うしか無いわね。 …それじゃ、不意打ちに気を付けながら妖怪を見つけ次第倒すわよ」

    苗木「えっ、見つけ次第…?」

    霊夢「さっき響子が言っていたでしょう?暴走してるって」

    苗木「…でも、暴走する様に仕向けられてるってことじゃ無いの?それなのに」

    霊夢「いい?誠。 …妖怪を正気に戻すには、好き放題遊ばせてからしばくのが最適なの」

    霊夢「黒幕さえ見つけられれば、全員元に戻せるし…案外そこら辺にいるかもしれないじゃない」

    苗木「確かにそう、かあ…」

    霊夢「…それじゃあ、私に捕まりなさい? 空飛ぶから…落ちない様にね」

    苗木「えっ、ちょっ…うわあああああっ!?」


    ーーーーーーー

    ↓1[遭遇判定を秒数一桁で行います]
  358. 358 : : 2016/11/16(水) 17:31:46
    ゆ っ く り し て い っ て ね
  359. 359 : : 2016/11/16(水) 18:10:13
    【 数字の羅列のゲームショウ 】


    人間の里がつい先刻まであり、愉快に祭が行われていた場所のすぐ側。
    木々が生い茂るその場所で、妖怪らしき何かによって破壊活動が行われていた。

    それを上空から見つけた霊夢が慎重にその場へ降り立つと、辺り一帯に数字の文字列が統一性もなく漂っていた。
    そしてその数字の中心に、その少女は居た。

    霊夢「…あんた、大丈夫?…じゃあ、なさそうね」

    苗木「どうして、こんな…」

    霊夢「…かなり影響受けてるみたい。 …妖怪の暴走って、こういうことなのね」

    苗木「っ……千秋、さん」

    パーカーを羽織った愛らしくゲーム好きの妖精の少女、七海千秋は二人の視線の先に居た。
    ほんの先程見かけた姿とは一転し、目を赤く光らせ、涙を流し、妖精らしからぬ力を解放していた。
    苗木が彼女を見て感じたのは、能力が暴走しているということだった。

    ゲームに干渉する事が可能な彼女の能力によって、ゲームそのものから妖力が溢れ出し、弾幕が無造作に宙を舞っていた。

    七海「………」

    霊夢「行くわよ、誠。 悪いけど…あんたを守ることは出来ないと思うから、わかっててちょうだい」

    苗木「うん、わかってる」

    七海「…ダメだよ」

    霊夢「何がよ」

    七海「2対1のゲームなんて、少なくとも…私はつまんないよ。 だから、霊夢さんには他のみんなと遊んでもらわないと」

    苗木「なに、言ってるの…?」

    七海「そのまんまの意味…かな。…召喚する、と、思うよ。 霊夢さん、ゆっくりあそんでいってね?」

    そう七海が呟けば、数字の文字列から様々な姿をした小さな生き物が次々と現れた。
    かと思えば、一目散に霊夢の元へと弾幕を放った。

    霊夢「ああ、そう…そういうこと!」

    霊夢「誠、千秋はあんたをご指名だそうだから……せいぜい、楽しませてあげなさい! ほら、油断してたら終わるわよ!」

    苗木「…うん。頑張るよ」

    七海「じゃあ…ゲームスタート…だね」


    ーーーーーーー

    [スペルの強さは秒数一桁で判定します。 また、こちらの方で補正も行います]
    ↓1、↓2【七海千秋の使用スペルカードの名前を決めてください】
  360. 360 : : 2016/11/16(水) 21:48:38
    操符『ごかいした』
  361. 361 : : 2016/11/16(水) 22:00:05
    伝説『ファミリーコンピュータ』
  362. 362 : : 2016/11/16(水) 22:19:02
    1vs1の弾幕ごっこについて

    基本的に出てくる安価は【スペルカード使用】と【通常弾幕】だけです。
    お互いのダメージやHPについては次のレスを参照ください

    ただし、スペルカードが使われる際は回避判定が起きます。 受ける側の秒数二桁のところで判定は行います。詳細は下の一覧を。
    また、スペルカードの使用は三枚までとなっております。
    相手が弾幕とカードのどちら使用かは事前に私が決めますが、苗木と同じように秒数で判定は行います。


    強さ【1、2】→回避【2以上で回避成功】   強さ【3、4】→回避【3以上で回避成功】

    強さ【5】→回避【4以上で回避成功】  強さ【6】→回避【5以上で回避成功】

    強さ【7、8】→回避【6、0で回避成功】  強さ【9、0】→【0で回避成功】


    ダメージによってHPが0となったら弾幕ごっこ終了です。
    また、以上のルールは今後変更となる可能性があります。ご了承ください。
  363. 363 : : 2016/11/16(水) 22:20:07
    苗木誠所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁÷2】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    希符「希望の月」  強さ【9】
    奇跡「希望は前に進むんだ!」  強さ【8】
    言弾「それは違うよ」  強さ【7】 特殊効果[相手のスペルを避けたときのみ発動できる、絶対命中の効果あり]

    HP………[25]


    ーースペルカード使用は三枚まで。使用する際カードの指定もお願いしますーー


    七海千秋所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ÷2(小数点切り捨て)】

    操符「ごかいした」  強さ【9】
    伝説「ファミリーコンピュータ」  強さ【7】
    HP………[35]
  364. 364 : : 2016/11/16(水) 22:21:08
    七海「じゃあ、よろし」

    霊夢「一通り片付いたわよ、誠!」

    七海「…むう、最初の挨拶くらいさせてよ。 それと…えっと、霊夢さんはあっちのみんなを相手しててよ」

    頬を膨らませながら、七海は何やら手を動かす。その動きに合わせ、先程の数字列から同じように生き物が無制限に湧き出てきた。
    そんな一連の動作の中でも七海は相変わらず瞳から涙の雫を流し、その潤んだ瞳を赤く光らせいた。

    霊夢「……」

    七海「倒さなきゃ誠くんにも当てちゃうから、ゲームクリア目指して頑張ってほしい、と、思うな」

    苗木「…ゲームクリアには、キミを倒す必要があるんだよね」

    七海「うん、そう…かな」

    七海「じゃあ、改めまして、よろしくお願いしまーす」

    苗木「…手加減、しないよ」

    七海「こっちこそ、受けて立つ!」


    ーーーーーーー

    [苗木誠の行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【七海千秋の判定を行います。 連投お願いします】
  365. 365 : : 2016/11/17(木) 16:21:47
  366. 366 : : 2016/11/17(木) 18:43:01
    ( ˘ω˘)スヤァ
  367. 367 : : 2016/11/17(木) 18:58:09
    苗木誠…【通常弾幕:7+2=9】
    残りHP…[24]

    七海千秋…【通常弾幕:1】
    残りHP…[26]


    苗木が構えの姿勢を取り、そのまま弾幕を七海に向けて放つ。
    それは何度か彼の弾幕を見ている霊夢からすれば、かなり成長しているものだった。
    その事に若干の満足感を覚えつつ、霊夢は溢れ出る不可思議な生物を次から次えと退治していった。

    一方で七海は彼の弾幕を避けるわけでもなく、ただ冷静に弾を受けていた。 それも、時折悔しげな表情を見せながら。

    七海「…むう、思いの外強いなあ」

    苗木「練習に練習を重ねたからね! 手加減無しって言ったでしょ?」

    七海「うーん、これは私の落ち度だなあ…。様子見コマンドは失敗…」

    七海「……えいっ」

    会話に一間隔空けてから、彼女は軽く弾幕を苗木目掛けて撃ち込んだ。
    それも軽々と交わされ、残念そうに頬を膨らませた。 それでも、不思議と彼女の口角は上がっていたのだった。

    苗木「これで…終わり?」

    七海「それは違う!…と、思うよ?」

    彼女はそう言うと力を込め、次の攻撃をする為に備えた。
    それを見ると苗木も同じ様に準備の構えを示し、彼女の動きを見極めようとていた。


    ーーーーーーー

    [苗木誠の行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【七海千秋の秒数判定を行います。 連投お願いします】
  368. 368 : : 2016/11/17(木) 21:00:38
    ここはもう一丁通常弾幕かな。
  369. 369 : : 2016/11/17(木) 21:00:50
    ここでアクセル全開、インド人を右に!
  370. 370 : : 2016/11/17(木) 21:01:13
    それは違う...と思うよ
  371. 371 : : 2016/11/17(木) 21:38:03
    苗木誠…【通常弾幕:8+1=9 回避判定:失敗!】
    残りHP…[10]

    七海千秋…【スペル使用:操符「ごかいした」 10+【4】=14】
    残りHP…[17]


    霊夢「あーもう!次から次へとキリがない! さっさと終わらせなさい、誠!」

    苗木「わ、わかってるって…」

    苗木は霊夢の焦りから出る言葉を背にしながら、力強い弾幕を撃ち続けていた。
    七海の方は回避を行ってはいるものの、素早さを持つ弾幕を捌ききれずに居た。
    そして…一呼吸を置いて、静かに彼女は呟く。

    七海「操符……『ごかいした』」

    彼女が手にしたスペルカードから、五つに連なり大きく眩い光の点滅を繰り返す薄緑の弾幕が繰り出される。
    それを危なげにも華麗に苗木は交わし、尚且つ的確に七海を狙っていた。

    七海「……いくよ」

    苗木「…っえ…ッ!?」

    妖艶に微笑み、体を大袈裟に彼女が動かすのと連動し、夕焼け空の様な色合いの五種類の弾幕が、下方から一気に苗木を襲った。
    唐突な思わぬ位置からの攻撃になす術もなく、苗木はその弾に包み込まれてしまった。

    今までに体験したことのないその強さに立ち眩みを感じつつ、彼は持ち堪え、しっかりと自分の足で地面に立った。

    七海「うーん、思いの外耐えるね…。 でも、とっても興奮してきたよ!」

    苗木「ボクとしては…興奮するほどの余裕はないや…」

    七海「そっかあ……うーん…じゃあ、早いとこ終わらせないと……かな? もちろん、私の勝ちでね」

    苗木「それはこっちのセリフだよ、千秋さん」


    ーーーーーーー

    [苗木誠の行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【七海千秋の秒数判定を行います。 連投お願いします】
  372. 372 : : 2016/11/17(木) 21:39:27
    希望の月でいこう
  373. 373 : : 2016/11/17(木) 21:39:38
    ここでやらなきゃ多分やられる
  374. 374 : : 2016/11/17(木) 21:55:51
    苗木誠…【スペル使用:希符「希望の月」 7+9=16】
    残りHP…[2]

    七海千秋…【通常弾幕:8 回避判定:失敗!】
    残りHP…[1]


    七海に弾幕を撃たせない内にと苗木はスペルカードを構えた。

    苗木「希符『希望の月』! ここでやらなきゃ、ボクがやられる…!」

    七海「…わお」

    カードから放たれる眩い金色の光が辺りを支配し、まるで満月の様に光り輝く大きな大きな弾が七海に向かって一直線に放たれる。
    追跡をする様に弾は避けようとする七海の姿を追い、そして苗木の狙い通りに弾が当たった。
    それに追い打ちを掛けるように小型の弾幕も次々と彼女を囲み、確実に攻撃を行った。

    それでも彼女は倒れずに真っ直ぐに赤くなった瞳で苗木を捉えていた。

    七海「…っ……」

    苗木「ま、まだ…なの…?」

    スペルカードによる猛攻が終わると、苗木の体はふらりとほんの一瞬揺れ、彼の視界も、意識も揺れた。
    その隙を疲労を感じることを忘れた七海は見逃さなかった。

    桃色の鮮やかなショットが、視界に捉える暇さえないほどの速さで彼を撃ち抜いた。

    苗木「う、わっ…!!」

    七海「油断は禁物、だと思うよ?」

    苗木「…わ、わかってるよ」


    ーーーーーーー

    [苗木誠の行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【七海千秋の秒数判定を行います。 連投お願いします】
  375. 375 : : 2016/11/18(金) 22:55:54
    2 希望は前に進むんだ
  376. 376 : : 2016/11/18(金) 22:56:18
    スペルで決めよう
  377. 377 : : 2016/11/18(金) 23:06:00
    苗木誠…【スペル使用:奇跡「希望は前に進むんだ!」 4+【8】】
    残りHP…[]

    >>BLEAK<<

    七海千秋…【回避判定:失敗!】
    残りHP…[0]


    苗木「奇跡…『希望は前に進むんだ!』」

    叫ぶように彼はスペルカードを宣言し、最後の力を振り絞って弾幕の雨を七海に降り注いだ。

    七海「っ……しまっ、た…!」

    カードから絶えぬことなく放たれたその弾は、曲がることなく一直線に進み、対象の一点のみを狙い…確実に七海千秋を撃ち抜いた。
    当然彼女は避けようとするも、先程のスペルの所為で余力も無かったのか、少しだけ揺れただけで何も解決することは無かった。

    七海「…ゲーム、オーバー…だね…」ピチュ-ン

    そう悔しげに七海らしい表情を見せながら呟くと、光の点滅が彼女を包み、そして点滅が止めば彼女は倒れ込んでいた…。
  378. 378 : : 2016/11/18(金) 23:06:31






    _____ 七海千秋 VS 苗木誠 _____

             弾幕ごっこ

            勝者 苗木誠!

    _____     終 了     _____





  379. 379 : : 2016/11/18(金) 23:06:54
    その場に七海が倒れ伏すと、文字列は空間から消え、今まで目にしていた物が幻想だったと言うかの様に生き物達も消え去った。
    威圧感も彼女からは無くなり、瞳も通常の状態に戻っていた。
    スヤスヤと穏やかな寝息を立てており、もう先程のようなことにはなっていないということが一目でわかった。

    七海「………」

    霊夢「…勝ったみたいね、お疲れ様」

    苗木「うん…。 ねえ、霊夢さん」

    霊夢「ん?」

    苗木「…千秋さん、大丈夫かな」

    霊夢「大丈夫でしょ。 無茶苦茶な能力の暴走の仕方とリミッターの解除がされてたから、力を使い切ってるだけよ、きっと」

    苗木「…そうだよね…。 それで、どうしようか?ここにそのままにしておくわけには行かないし…」

    「俺が人里の方に連れていく」

    そう言って二人の背後に立ったのは、以前七海と同じようにゲームをする為に博麗神社に訪れた少年、日向創だった。

    日向「…その、七海が迷惑かけて悪かった。 それと…助けてくれて、ありがとうな」

    霊夢「千秋は悪くないんだし、ましてやあんたが謝る必要なんて無いし、礼を言う必要も無い」

    霊夢「…ま、強いて言うなら私達の代わりに安全な場所でゆっくり寝させてあげることね」

    苗木「あ、それと創クン!」

    日向「なんだ?」

    苗木「また…みんなで一緒に、ゲームしようね」

    日向「ああ……わかった。 それじゃあ、後は頼んだぞ」

    苗木「うんっ」

    霊夢「任せなさい」


    ーーーーーーー

    ↓1【遭遇判定 秒数一桁で判定します】
  380. 380 : : 2016/11/18(金) 23:12:05
    ほい
  381. 381 : : 2016/11/19(土) 00:35:21
    【 虹色に輝く幻想の中で 】


    霊夢「…、なに? あの眩しい光…」

    苗木「何かあるのかも!行ってみよう!」

    戦闘を終え、暫しの休息の後に見付けた木々の更に不可思議な色合いの光。
    二人は真っ先に、頷き合いながらその光へと向けて駆け寄って行った。

    「うぷぷぷ、また遊び相手がやってきたクマー!」

    「そろそろ時間経過の無さに飽きそうになってたけど…そうはさせてくれないみたいね!」

    口調を入れ替えるたびに彼女の髪の毛色は変わっていく。 それは普段の彼女…江ノ島盾子の能力だった。
    だが今の彼女は、辺りに無造作に散らばせた弾幕を色鮮やかに変えており、能力が増幅しているのだろうというのは苗木の目にもわかった。

    江ノ島「あ、そうそう…逃げようなんて考えるんじゃないよ。 折角今回の異変を楽しんでるってのに、邪魔されたら嫌だからね…」

    霊夢「楽しんでる…?」

    江ノ島「そうなのじゃよ、博麗の巫女よ! 幾ら弾幕を撒き散らしても疲れることはない!妖怪共は暴れ放題…!」

    江ノ島「これほど…楽しいことは…ありません…はい……。 それでも飽きそうになってましたけど…」

    江ノ島「オレの作り出したフィールドからは逃れられねえぜ!」

    江ノ島「術式を一定間隔で作り変える結界を製作しました。 …なので、お二人は文字通り逃げられません」

    苗木「えっ…!?」

    霊夢「…いつの間に、こんな大層で面倒な事をしてくれたのやら」

    江ノ島「それはねー?私が最初に喋り始めた時からなんだぁー」

    江ノ島「霊夢とじゃあ、流石にオイラは負けちまう…。 だから苗木ィ!オイラと勝負しやがれってんだい!」

    苗木「え、ええっ…?」

    江ノ島「キャハハッ、スペルカードはどれにしよっかなあ〜」


    ーーーーーーー

    ↓1 ↓2【江ノ島盾子が使用するスペルカードの名称を決めてください。 秒数一桁での強さ判定に加え、補正も若干ですが行います】
  382. 382 : : 2016/11/19(土) 07:30:29
    私様『人類史上最大最悪の絶望的弾幕』


    意外と盾子ちゃんのスペカって難しいな……。
  383. 383 : : 2016/11/19(土) 07:50:23
    絶望『超毛玉級の絶望的おしおき弾幕』

    確か種族は毛玉だった...はず
  384. 384 : : 2016/11/19(土) 13:07:13
    苗木誠所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁÷2】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    希符「希望の月」  強さ【9】
    奇跡「希望は前に進むんだ!」  強さ【8】
    言弾「それは違うよ」  強さ【7】 特殊効果[相手のスペルを避けたときのみ発動できる、絶対命中の効果あり]

    HP………[25]


    ーースペルカード使用は三枚まで。使用する際カードの指定もお願いしますーー
    ーーーーーーールール等は>>362を参照ーーー小数点は切り捨てますーーー


    江ノ島盾子所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁÷2】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    私様「人類史上最大最悪の絶望的弾幕」  強さ【10】
    絶望「超毛玉級の絶望的おしおき弾幕」  強さ【5】


    HP………[30]
  385. 385 : : 2016/11/19(土) 13:07:30






    _____ 江ノ島盾子 VS 苗木誠 _____

              弾幕ごっこ

    _____      開始     _____





  386. 386 : : 2016/11/19(土) 13:07:54
    江ノ島「うぷぷっ、一度で良いから誠クンとやってみたかったんだよね〜、弾幕ごっこ!」

    江ノ島「あの時見てて実に面白かったので…今日この場でその夢が叶えられそうで満足です」

    江ノ島「あ、でも…うう……ぐすっ……て、手加減してね?痛いのはイヤなんだぁ…」

    江ノ島「…やっぱ全力で来いよ苗木ィ! オレは退屈するのがイヤなんだよなァ!」

    苗木「言われなくたって、最初から全力で行くよ…盾子さん」

    江ノ島「…なんかうっざいわー。 言葉にできな〜い…って感じでうざいわー…」

    江ノ島「此処で叩きのめしてやるよ、苗木誠…。 その後博麗の巫女も退治させてもらうから、覚悟しておきな…」

    霊夢「…そん時には、勿論この結界崩して自由に動かせてくれるんでしょうね?」

    江ノ島「さあね?どうかしらぁ」

    霊夢「まあ、私は誠が負けるとは到底思ってないけれど…ね」

    江ノ島「ふーん? そっか、そうなんだ。 あの時よりも強くなってんだ、誠」

    苗木「…うん」

    江ノ島「だったらぁ……ぞんっぶんに楽しめるってわけね!!」

    江ノ島「さあ、勝負よ誠! このアタシに勝てるかどうか、試してあげるわ!」


    ーーーーーーー

    [苗木誠の行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【七海千秋の秒数判定を行います。 連投お願いします】
  387. 387 : : 2016/11/19(土) 19:21:41
    通常
  388. 388 : : 2016/11/19(土) 19:22:19
    千秋ちゃん?
    盾子ちゃんじゃなくて?
  389. 389 : : 2016/11/19(土) 19:39:05
    苗木誠…【通常弾幕:1+2=3】
    残りHP…[16]

    江ノ島盾子…【通常弾幕:9】
    残りHP…[27]


    二人は殆ど同時に構えの姿勢を取り、相手の動きを伺っていた。
    その様子を結界で閉ざされた空間からただ見せられているだけの霊夢は、退屈そうに、それでも心配そうに眺めていた。

    苗木がほんの少し体を揺らし、弾幕を放とうとする、と、江ノ島はすかさず勢いのままに弾を撃ち始めた。

    苗木「…っ、あ…」

    江ノ島「なーに、アタシの弾幕に圧倒されちゃった感じ〜?」

    江ノ島「びええええん!!ごめんねええええ! 疲れてるところに追い打ちかけちゃってええええ!」

    苗木「どうして、それを…」

    江ノ島「キレのない動きを見ていれば疲労があるのくらいわかります。 …どうやらこの音の影響をあまり受けていないようですしね」

    そう性格を変えながらも、色取り取りの弾幕を、彼女は四方八方から苗木に向けて発射する。
    その対応に追われながらも辛うじて苗木の方も江ノ島に向けてショットを放った。

    江ノ島「……あーあ、期待外れなのかなあ、苗木くん。 このままアタシの圧勝で終わりそうでつまんなーいなー」

    苗木「それは、違うよ…」

    江ノ島「ん?」

    苗木「勝負は始まったばかり…そうでしょ?」

    江ノ島「へえ……なかなか面白いことを言うね、君は…。 さあ、もっとオレを楽しませてくれ…」

    江ノ島「ボクが本格的に飽きないうちにね! うぷぷぷぷ!」


    ーーーーーーー(>>388ミスです、ご指摘感謝します…)

    [苗木誠の行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【江ノ島盾子の秒数判定を行います。 連投お願いします】
  390. 390 : : 2016/11/19(土) 21:02:55
    2
    スペカ「希望の月」
  391. 391 : : 2016/11/19(土) 21:03:26
    絶望的に愛してるー
  392. 392 : : 2016/11/19(土) 21:54:29
    苗木誠…【スペル使用:希符「希望の月」 5+【9】 回避判定:成功!】
    残りHP…[16]

    江ノ島盾子…【スペル使用:絶望「超毛玉級の絶望的おしおき弾幕」 回避判定:失敗!】
    残りHP…[13]


    江ノ島「…良い目をしている。 良いよ、かかってきな。 こっちも準備は出来てるさ」

    苗木「…希符『希望の月』」

    江ノ島「絶望ッ!『超毛玉級の絶望的おしおき弾幕』」

    お互いが殆ど同時にスペルを宣言すると、江ノ島のカードからは不規則に漂う大きさも色も何もかも統一性のない弾幕が。
    苗木のカードからは大きく金色に輝く、月を連想するような複数の弾が生み出されていた。

    そして苗木が体を動かす前に、江ノ島は変動的な動きをする弾幕を複数同時に自由自在に操り、他方向から苗木を撃ち抜こうとした。

    江ノ島「オラオラオラオラオラオラ! そんなスピードじゃオレとの弾幕ごっこに勝てねえぜ!」

    苗木「それは違うよ!」

    江ノ島「……っ、はあ!?」

    苗木が叫ぶと同時に江ノ島の放った弾幕は次々と破壊され、更に勢いを欲しいがままに江ノ島へと迷う事なく向かっていった。
    彼女は何一つとして弾が苗木に当たらなかった衝撃に圧倒され、そしてなす術もなく蓮撃を撃ち込まれていた。

    江ノ島「…やり…ますね……」

    江ノ島「ああ、でもでもでも…、こういうの、サイッコーよ…!」

    江ノ島「さあさあさあさあ! もっと私様に技を見せろ、人間よ!」

    苗木「…わかってるよ、盾子さん」


    ーーーーーーー

    [苗木誠の行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【江ノ島盾子の秒数判定を行います。 連投お願いします】
  393. 393 : : 2016/11/19(土) 23:36:02
    2
    それは違うよ!
  394. 394 : : 2016/11/19(土) 23:36:18
    一気に行ってみよう
  395. 395 : : 2016/11/19(土) 23:54:01
    苗木誠…【スペル使用:言弾「それは違うよ」 2+【7】 回避判定:成功!】
    残りHP…[16]

    江ノ島盾子…【スペル使用:私様「人類史上最大最悪の絶望的弾幕」 回避判定:自動失敗!】
    残りHP…[4]


    江ノ島「私様『人類史上最大最悪の絶望的弾幕』 なす術もなく絶望の闇に呑まれて消えされ!哀れで愚かな人間よ!!」

    そう大きく叫ぶように江ノ島が笑えば、カードからは不気味とも言えるような、悪夢を体現したかのような黒く大きな弾が次々と湧き出てきた。
    並大抵の妖怪や人間ならば、その弾から溢れ出る気迫と闇に圧倒され、何も出来なくなってしまうだろう…。 だが、彼は違ったのだ。

    苗木「言弾……『それは違うよ!』」

    そう静かに、けれどもハッキリと照準を江ノ島に向けてスペルカードを宣言した。
    苗木の周りに現れた赤く光る弾丸の様な弾は、江ノ島が速さを見極める前に彼女を撃ち抜いていたのだった。

    江ノ島「…は? や、やるじゃない…。でも、アタシも負けてらんないんだから!」

    霊夢「大きいのが来るわ!気を付けなさい!」

    苗木「うん!」

    負けじと彼女も弾幕を苗木に向けて大きく放つも、すれすれの位置で全て交わされ、その上で弾丸によって素早く破壊された。

    江ノ島「…全部、外れた? いや、交わされた……? アタシの、渾身のスペルカードが…?」

    江ノ島「なんなのよ…ッ! 絶望的に最悪じゃない!!!」

    江ノ島「で、でも勝った気にならないでよねっ! ま、まだ勝負は終わってなんか居ないんだからっ!」

    苗木「……わかってるよ。 ただ、今この瞬間じゃないってだけだけどね」

    江ノ島「…言う様に…なりました…ね…。すごいです、はい…」


    ーーーーーーー

    [苗木誠の行動を選択してください]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペルカード使用】
    ↓2【江ノ島盾子の秒数判定を行います。 連投お願いします】
  396. 396 : : 2016/11/20(日) 09:29:25
    2 希望は前に進むんだ!
  397. 397 : : 2016/11/20(日) 09:29:33
    絶望的!
  398. 398 : : 2016/11/20(日) 11:06:02
    苗木誠…【スペル使用:奇跡「希望は前に進むんだ!」 5+【8】】
    残りHP…[16]

    >>BLEAK<<

    江ノ島盾子…【回避判定:失敗!】
    残りHP…[0]


    苗木「…これで、終わりだよ」

    苗木「奇跡『希望は前に進むんだ!』」

    苗木のカードから放たれた弾幕は、美しく華麗に空を飛び、一直線に迷いなく江ノ島目掛けて飛んで行った。
    いくら彼女が避けても避けても、光の弾は追尾を止めず、そして最後の一筋が江ノ島を撃ち抜いたのだった。

    江ノ島「おか…しくない…? なんで…アタシが……」ピチュ-ン

    そう悔し気に、そして何故か恍惚とした表情を浮かべながら、彼女はその場に暗い光に呑まれて沈むように倒れ伏せた。

    苗木「…終わったん…だね」

    霊夢「誠……お疲れ様」

    苗木「…うん」
  399. 399 : : 2016/11/20(日) 11:06:18






    _____ 江ノ島盾子 VS 苗木誠 _____

              弾幕ごっこ

             勝者 苗木誠!

    _____      終了      _____





  400. 400 : : 2016/11/20(日) 11:06:46
    苗木「彼女、どうしようか。 千秋さんの時みたいに誰かに頼むのが一番良いんだろうけど…」

    江ノ島「盾子ちゃん、一人で動けるよ?」

    苗木「そっか、それなら……って盾子さん!?」

    霊夢「体、随分と丈夫なのね…」

    江ノ島「うぷぷっ、そうなんだよね〜。なかなか面白かったから、気絶するに気絶できなくってさ!」

    江ノ島「と、言うことでだ…。 楽しかったぜ、苗木誠…。また手合わせ願う」

    江ノ島「それじゃっ、また会おうね〜!」

    そう笑顔で手を振ると、先程のように色とりどりの弾幕が現れ彼女を包み込み、そして姿が見えなくなった。
    弾幕が消えた時には彼女の姿はもうなく、ただ一つ、小さな毛玉がその場に落ちていたのだった。

    霊夢「…あいつは一体どこからどこまで影響を受けてたのやら」

    苗木「全部、素だったりして…」

    霊夢「まさか、ねえ…」


    ーーーーーーー

    ↓1【秒数で遭遇判定】
  401. 401 : : 2016/11/20(日) 20:21:04
    誰が来るかな、誰が来るかな…
  402. 402 : : 2016/11/20(日) 21:25:41
    【 紅と氷は何を求む 】


    苗木の息も整い、いざ黒幕探しに本腰を入れようとしたところで、二つの影が霊夢と苗木に覆い被さった。

    霊夢「…誰!?」

    霊夢はそう叫びながら、振り向きざまにお祓い棒を突き出した。
    そこに居たのは、ただでさえ血のように赤い瞳を更に紅に輝かせ、大きく翼を広げる永遠の吸血鬼、レミリア・スカーレットだった。

    霊夢「もう一人、居たわよね?隠れていないで姿を現しなさい」

    「…ふん、やはり小細工なんぞは博麗の巫女には通用せぬか…」

    そう言いストールとコートの裾を翻し、木の陰から出てきたのは田中眼蛇夢だった…。

    苗木「ふたりとも…大丈夫なの?」

    レミリア「大丈夫?なんのことかしら?」

    苗木「ほら、今起きてる異変の…」

    田中「…異変だと? 何がこの幻想郷にて起きているのだ…俺様に真実を説け、人間共よ…」

    霊夢「今、祭りに乗じて誰かが時間を止めて奇妙な祭囃子を広め、皆の感覚の操作、妖怪達の能力の暴走及び活性化、そして凶暴化を促している」

    霊夢「まさしく、あんた達もその術に掛かってるみたいね」

    苗木「…えっ?ど、どうして…」

    霊夢「確かに前の二人みたいに見てわかるように暴走しているわけではないわ。 けれど」

    田中「元来強大な力を持つ俺様らは…むしろその忌まわしき術を飼いならし、良いように使役しているんだよ」

    霊夢「…その割には、随分とまあ…戦闘に前向きみたいね。 隠せてないわよ、その闘気。どうせ私と誠とで戦う気なんでしょう?」

    そう指摘され、二人は妖艶に微笑みを浮かべる。

    レミリア「こんな状況、滅多に味わえないもの。 どうせなら…骨のある相手とじっくり戦ってから、犯人を仕留めたいわ」

    田中「異常に加わるのもまた一興…。 因縁の相手と盟約を組み、戦いに興じるのもまた、愉しめそうだ…」

    レミリア「こんなにも祭が長いから…」

    田中「こんなにも闘気が煮え滾るからか…」


    レミリア「今日は長い」  田中「今日は愉快な」


    「戦いになりそうね」    「遊戯になりそうだ」


    ーーーーーーー

    [特別戦:2VS2が発生しました!]
    [レミリアの使用スペルはこちらが決めます。 また、このレスと弾幕ごっこの説明文のレスの秒数で判定を行います]
    ↓1 ↓2【田中眼蛇夢が使用するスペルカードの名称を決めてください。 秒数一桁での強さ判定に加え、補正も若干ですが行います】
  403. 403 : : 2016/11/20(日) 21:32:04
    邪眼『I・U・F(インフィニティ・アンリミテッド・フレイム)
  404. 404 : : 2016/11/20(日) 23:27:08
    邪眼の力をなめるな!!
  405. 405 : : 2016/11/20(日) 23:33:31
    あっ、よく見てなかった…上は無しで


    獣符『破壊神暗黒四天王』
  406. 406 : : 2016/11/21(月) 00:14:52
    2vs2についてーーーーーーー基本ルールは>>>>362を参照ーーーーーーー
    相手は二人いるので、行動選択の際は攻撃する対象を選択してください。

    また、今回は博麗霊夢も共に戦闘に参加します。
    苗木とは別のレスにてダメージ判定を行い、霊夢の行動及び標的を選択してもらいます。

    例)↓1のレス[1、通常弾幕 レミリアに] ↓2のレス[2:スペル使用 ○○ 田中に] ↓3、↓4は相手二人の判定を行いますので連投をお願いします。

    ーーーーーーーーーーーーーー
  407. 407 : : 2016/11/21(月) 00:16:16
    苗木誠所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁÷2】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    希符「希望の月」  強さ【9】
    奇跡「希望は前に進むんだ!」  強さ【8】
    言弾「それは違うよ」  強さ【7】 特殊効果[相手のスペルを避けた後のみ発動できる。絶対命中の効果あり]
    HP………[25]


    博麗霊夢所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    夢符「退魔符乱舞」  強さ【10】
    霊符「夢想封印」  強さ【9】
    HP………[40]


    ーースペルカード使用は三枚まで。使用する際カードの指定もお願いしますーー
    ーーーーーーールール等は>>362>>406を参照ーーー小数点は切り捨てますーーー


    レミリア・スカーレット所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    天罰「スターオブダビデ」  強さ【4】
    「スカーレットディスティニー」  強【7】
    HP………[35]


    田中眼蛇夢所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁÷2】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    邪眼「I ・ U ・ F(インフィニティ・アンリミテッド・フレイム)  強さ【8】
    獣符「破壊神暗黒四天王」  強さ【5】
    HP………[40]
  408. 408 : : 2016/11/21(月) 00:16:35






    _____ レミリア 田中眼蛇夢 VS 苗木誠 博麗霊夢 _____

                    弾幕ごっこ

    _____            開始          _____





  409. 409 : : 2016/11/21(月) 00:17:24
    田中とレミリア、苗木と霊夢。
    両者の間には油断のならない緊迫感が続いていた。

    これは手練れ同士の戦いだ、と苗木は心の中で強く感じていた…。

    レミリア「…あら?どうしたの? メデューサと目があったみたいに固まってるわよ?」

    挑発する様に笑みを浮かべながら発言をする間も、彼女はいつでも弾を放つ準備が出来ていたのだった。

    霊夢「そんなの、あんたらにも言えるじゃないの」

    田中「ふっ…同感だな。 言い負かされるとは、残念だったな、レミリアよ」

    レミリア「まあ、すぐにその場から動けない様にしてやるから…言い負かされたとは…まだ、限らないわよ」

    そう三人が会話をしていても、苗木は緊張を解けずに居た。
    今日は既に二人の実力をこの目で見ているだけあり、覚悟という覚悟が彼には必要だったのだ。

    霊夢「お互い睨み合ってても進展はしないし、私としてもさっさと終わらせたいし…」

    霊夢「わかってるわよね…?誠」

    苗木「…うん!」

    彼が強くうなづくのと同時に、霊夢と苗木は笑みを浮かべ、それに釣られて対する二人も微笑んだ。


    ーーーーーーー

    [↓1は苗木の、↓2は霊夢の行動を選択してください。 ↓3↓4はそれぞれ田中、レミリアの判定となります。連投をお願いします]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペル使用  対象→田中orレミリア】
    ↓2【1:通常弾幕 2:スペル使用  対象→田中orレミリア】
    ↓3【田中の判定】↓4【レミリアの判定】
  410. 410 : : 2016/11/22(火) 09:13:49
    通常
    田中
  411. 411 : : 2016/11/22(火) 09:14:06
    通常
    レミリア
  412. 412 : : 2016/11/22(火) 09:14:29
    トマトジュース
  413. 413 : : 2016/11/22(火) 09:15:17
    SM判定フォーラム
  414. 414 : : 2016/11/22(火) 15:33:30
    苗木誠…【通常弾幕:9+2=11 →田中】    博麗霊夢…【通常弾幕:6+10=16 →レミリア】
    残りHP…[25]               残りHP…[22]

    田中眼蛇夢…【通常弾幕:9+1=10 →霊夢】  レミリア…【通常弾幕:7+1=8 →霊夢】
    残りHP…[29]               残りHP…[19]


    お互い口を開かずに、ただ一度、目配せをする。 それだけで意図はそれぞれ理解した様で、間も無くして弾がその空間に広がった。

    苗木「…やった!」

    最初に相手に弾を当てたのは苗木誠。 田中の虚をつき、そして確実に攻撃をした。
    それに続く様に霊夢もレミリアに向け札を連想する様な弾幕を避ける暇を与えないほどの速さで撃ち込んだ。

    レミリア「ふふっ…お返しよ!」

    田中「我らが羅刹の如く、貴様を闇夜の世界へ呑み込んでやるわ!」

    負けず劣らず、二人も息を合わせて多方向からの紅の弾と蒼の弾で霊夢を追い詰めた。
    幾つもの弾幕ごっこを繰り広げてきた巫女として、撃ち返すことによって応戦するも、全て裁くことは不可能だったのか、かなりの痛手を負った。

    霊夢「田中…眼蛇夢……、あんたとは初めてやるけど、案外やるのね…」

    田中「ふはっ、当然だ!博麗の巫女よ! この制圧せし氷の覇王たる俺様には貴様には畏るるに足らぬわ!」

    レミリア「でも……油断は禁物よ?」

    田中「其れくらいのこと、心得ているさ…。 ただ彼奴らも、手練れであることには変わらん…。一瞬でこの戦いに終焉の幕を下ろすぞ」

    苗木「もちろん、ボクたちがその仕事は引き受けるよ!」

    レミリア「あらあら、言うわね……人間如きが」


    ーーーーーーー

    [↓1は苗木の、↓2は霊夢の行動を選択してください。 ↓3↓4はそれぞれ田中、レミリアの判定となります。連投をお願いします]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペル使用  対象→田中orレミリア】
    ↓2【1:通常弾幕 2:スペル使用  対象→田中orレミリア】
    ↓3【田中の判定】↓4【レミリアの判定】
  415. 415 : : 2016/11/22(火) 18:17:10
    希望の月 眼蛇夢に
  416. 416 : : 2016/11/22(火) 18:17:41
    退魔符乱舞 レミリアに
  417. 417 : : 2016/11/22(火) 18:17:57
    俺様の邪眼をなめるな!
  418. 418 : : 2016/11/22(火) 18:18:17
    ぎゃおー!たーべーちゃーうーぞー!
  419. 419 : : 2016/11/22(火) 19:06:23
    苗木誠…【スペル使用:希符「希望の月」10+【9】=19 →田中】 博麗霊夢…【スペル使用:夢符「退魔符乱舞」1+【10】=11 →レミリア】
    残りHP…[10]                        残りHP…[8]

    回避判定…全員失敗!

    田中眼蛇夢…【スペル使用:邪眼「I ・ U ・ F(インフィニティ・アンリミテッド・フレイム)」7+【8】=15  →苗木】  レミリア…【スペル使用:「スカーレットディスティニー」7+【7】=14 →霊夢】
    残りHP…[10]               残りHP…[8]


    その猛攻は、一斉に行われた。

    苗木「行くよ、霊夢さん…! 希符『希望の月』!!」

    霊夢「わかってるわよ、誠。 夢符『退魔符乱舞』…容赦はしないわよ!」

    田中「『邪眼「I ・ U ・ F(インフィニティ・アンリミテッド・フレイム)』ッ! 震えて、眠れ…」

    レミリア「スペルカード宣言!『スカーレットディスティニー』 紅の運命に、翻弄されなさい!」

    誰が先に宣言したかなんてことは彼らにとってはどうでも良くなる程の、出来事だった。
    田中と苗木、レミリアと霊夢。その組み合わせによってそれぞれでスペルカードによる戦いが行われた。

    苗木は絶えることのない炎をかたどった幻影に惑わされながらも、大きく掲げた月の様な大弾を勢いを絶やさずに田中にぶつける。
    弾を当てられながらも、田中も苗木に喰いつき、獣を連想させるかの様な気迫で弾を撃ち続けていた。

    田中「くく、くくく…悪くない! 貴様とは良き戦友になれそうだ、外界からの使者、苗木誠よ! だがこの一戦、俺様の勝利で収めるぞ!」

    苗木「……っ、負けない…!」

    田中「ふん、その意気だ! それでこそこの場に置ける俺様の相応しい相手だ! ふははっ!俺様の邪眼を舐めるなよ!」

    霊夢らの方は、霊夢のカードから幅広く直線上に発射された札を華麗に避けつつ、レミリアがナイフ型の弾幕で空間を支配していた。
    だが、間の無い内に札によってレミリアの方も苦戦を強いられることとなった。

    霊夢「あんた、ホント弾幕ごっこの腕の衰える気、しないわね…」

    レミリア「ふふふっ、もうへこたれたのかしら?」

    霊夢「んなわけ無いじゃない! その鬱陶しい口を閉じてやるから大人しくしてなさい!」

    全員の弾幕に一息付いた頃には、ほとんど互角の状態になっていた。
    いつどちらが倒れても不自然ではないほどの戦いに、緊迫感はより一層増していたのだった…。


    ーーーーーーー

    [↓1は苗木の、↓2は霊夢の行動を選択してください。 ↓3↓4はそれぞれ田中、レミリアの判定となります。連投をお願いします]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペル使用  対象→田中orレミリア】
    ↓2【1:通常弾幕 2:スペル使用  対象→田中orレミリア】
    ↓3【田中の判定】↓4【レミリアの判定】
  420. 420 : : 2016/11/22(火) 19:08:17
    苗木誠…【スペル使用:希符「希望の月」10+【9】=19 →田中】 博麗霊夢…【スペル使用:夢符「退魔符乱舞」1+【10】=11 →レミリア】
    残りHP…[10]                        残りHP…[8]

    回避判定…全員失敗!

    田中眼蛇夢…【スペル使用:邪眼「I ・ U ・ F(インフィニティ・アンリミテッド・フレイム)」7+【8】=15  →苗木】  レミリア…【スペル使用:「スカーレットディスティニー」7+【7】=14 →霊夢】
    残りHP…[10]                        残りHP…[8]


    その猛攻は、一斉に行われた。

    苗木「行くよ、霊夢さん…! 希符『希望の月』!!」

    霊夢「わかってるわよ、誠。 夢符『退魔符乱舞』…容赦はしないわよ!」

    田中「『邪眼「I ・ U ・ F(インフィニティ・アンリミテッド・フレイム)』ッ! 震えて、眠れ…」

    レミリア「スペルカード宣言!『スカーレットディスティニー』 紅の運命に、翻弄されなさい!」

    誰が先に宣言したかなんてことは彼らにとってはどうでも良くなる程の、出来事だった。
    田中と苗木、レミリアと霊夢。その組み合わせによってそれぞれでスペルカードによる戦いが行われた。

    苗木は絶えることのない炎をかたどった幻影に惑わされながらも、大きく掲げた月の様な大弾を勢いを絶やさずに田中にぶつける。
    弾を当てられながらも、田中も苗木に喰いつき、獣を連想させるかの様な気迫で弾を撃ち続けていた。

    田中「くく、くくく…悪くない! 貴様とは良き戦友になれそうだ、外界からの使者、苗木誠よ! だがこの一戦、俺様の勝利で収めるぞ!」

    苗木「……っ、負けない…!」

    田中「ふん、その意気だ! それでこそこの場に置ける俺様の相応しい相手だ! ふははっ!俺様の邪眼を舐めるなよ!」

    霊夢らの方は、霊夢のカードから幅広く直線上に発射された札を華麗に避けつつ、レミリアがナイフ型の弾幕で空間を支配していた。
    だが、間の無い内に札によってレミリアの方も苦戦を強いられることとなった。

    霊夢「あんた、ホント弾幕ごっこの腕の衰える気、しないわね…」

    レミリア「ふふふっ、もうへこたれたのかしら?」

    霊夢「んなわけ無いじゃない! その鬱陶しい口を閉じてやるから大人しくしてなさい!」

    全員の弾幕に一息付いた頃には、ほとんど互角の状態になっていた。
    いつどちらが倒れても不自然ではないほどの戦いに、緊迫感はより一層増していたのだった…。


    ーーーーーーー

    [↓1は苗木の、↓2は霊夢の行動を選択してください。 ↓3↓4はそれぞれ田中、レミリアの判定となります。連投をお願いします]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペル使用  対象→田中orレミリア】
    ↓2【1:通常弾幕 2:スペル使用  対象→田中orレミリア】
    ↓3【田中の判定】↓4【レミリアの判定】
  421. 421 : : 2016/11/23(水) 17:47:41
    希望は前に進むんだ!
    レミリア
  422. 422 : : 2016/11/23(水) 17:47:49
    夢想封印
    田中
  423. 423 : : 2016/11/23(水) 17:48:16
    サンD!チャンP!
  424. 424 : : 2016/11/23(水) 17:48:36
    マガG!ジャンPイイイイ!
  425. 425 : : 2016/11/23(水) 18:39:51
    苗木誠…【スペル使用:奇跡「希望は前に進むんだ!」1+【8】=9 →レミリア】 残りHP…[10]
    博麗霊夢…【スペル使用:霊符「夢想封印」9+【9】=18 →田中】 残りHP…[8]

    田中眼蛇夢…【回避判定:失敗!】   レミリア…【】 回避判定:失敗!】
    残りHP…[0]            残りHP…[0]


    苗木「これで…終わらせるよ! 奇跡『希望は前に進むんだ!』」

    そう宣言しながら指を拳銃の形に構え、苗木は田中に視線を合わせる。

    田中「ふんっ、愚か者めが!そんな易々と道が判明するよう、に……ッ!? さては貴様、狙いは俺様では無いな!」

    レミリア「なっ…!」

    田中の閃きからくる叫びにレミリアはいち早く反応するも、時既に遅し。 真っ直ぐに光り輝く弾道が彼女の姿を捉え、撃ち抜いたのだった。
    閃光のようにレミリアを中心とした眩い光を辺りに散り、そしてその光が収まった時にはレミリアはもう地に伏せていた。

    ハッとしたように田中は辺りを見渡すも、背後から彼の耳に届いた声に対抗するように、彼も叫んだのだった。

    霊夢「霊符『夢想封印』…」

    田中「獣符『破壊神暗黒四天王』ッ!」

    田中が放った四匹の獣をあしらった弾も、霊夢の放った大きく色とりどりに光った大玉によって掻き消され、そして本人すらも地に腰を落としたのだった。

    霊夢「…終わり、ね」

    二人から妖魔の気配が消え去ったのを確認すると、霊夢はそっと呟いた…。
  426. 426 : : 2016/11/23(水) 18:40:07






    _____ レミリア 田中眼蛇夢 VS 苗木誠 博麗霊夢  _____

                    弾幕ごっこ

                     勝者

                  苗木誠 & 博麗霊夢

    _____            終了           _____





  427. 427 : : 2016/11/23(水) 18:40:46
    霊夢「どう? 満足したのかしら、お二人さん?」

    レミリア「まあ、一応はね。 全力を出せなかったのが心残りよ…全く」

    苗木「…えっ?」

    レミリアが服に付いた砂埃を払い落としながら残念そうに呟くと、苗木は驚いたように小さく声を上げた。

    田中「ふん。 貴様はまさか、今の戦いが俺様たちの本当の姿だとでも思っているのか?」

    田中「それならば相当な見当違いだな。 実際、俺様たちは精神の平常を保ってはいたが、無理に力を操られていた…」

    田中「それ故、惡き術式そのものを我が体内に存在する暗黒の彼方に封印する為に…魔力の半分すら出す事が不可能だったんだよ」

    レミリア「…悔しいことに、私たちは他の妖怪たちとは違う形で少しだけ思考を操作されてたみたいなの」

    田中「だが、お陰で…」

    霊夢「黒幕の手掛かりを掴めた?」

    田中「その通りだ」

    苗木「……もしかして、本人が直接術を使った、っていうこと?」

    レミリア「あら、解りが良いのね。その通りよ」

    田中「奴は俺様らを厄介に思ったのだろうな…。そして祭囃子と云う間接的な方法ではなく、自らの魔力を有した術を俺様に施した…」

    苗木「ええっと……その術を辿って…所謂逆探知が出来るの?」

    霊夢「ま、そんなとこよ。 よっぽどそういうのが得意な奴ならまあ、無理に近いけど…」

    レミリア「ふふっ…。 あなたにはもう、わかってるみたいね、霊夢」

    霊夢「当然じゃない。 ってことで誠!ちゃっちゃと行くわよ!」

    苗木「ええっ!?もう!?」

    田中「…ふっ、物語の締め括りには俺様たちは不要な存在…。 然らばだ、偉大なる異変解決者共よ」

    レミリア「それじゃあ、また。 あとは任せたわよ、二人とも」

    苗木「た、助けてくれないの…? ねえ、待ってよ!」
  428. 428 : : 2016/11/23(水) 18:41:13
    【 東方弾丸録 〜First story of hope〜 】


    突如舞い降りたその風は、森林の隙間という隙間を通り抜け、そして辺り一帯に不自然で、不気味で、不可解な空気を蔓延させた。
    その気配に二人の異変解決者は耳を、目を、肌を研ぎ澄ませた。

    歪んだ眩い光が二人の目の前に現れ、警戒心を一層強めさせたのだった。

    霊夢「ようやく、御出ましのようね? 黒幕さん」

    光が弱まり、全貌を現したその存在に、博麗の巫女は密かに微笑んだ。

    苗木「黒幕!? 彼が…?」

    その正体に苗木は驚愕し、目を丸くする。

    霊夢「ええ…。 こいつは妖怪でありながら神と同等の力を持つ存在であり、そして今回の異変の首謀者!狛枝凪斗よ!」

    狛枝「あはっ…あははははははっ! 流石は博麗の巫女!ボクが信じていた通りの人だ!」

    狛枝「結論から言うと…大正解! そう、全てボクの仕業…つまりこの異変の黒幕だったんだよ!」

    狛枝「幻想郷の時間を止めたのはボクなんだ」

    狛枝「祭囃子を使って、疲労の無感覚化、凶暴化を促して能力を暴走させたのもボクなんだ」

    狛枝「もちろん、感覚を狂わせるついでに察せない様にしたのもボク。 だって、気付かれちゃったらあっという間に異変も終わっちゃうでしょ?」

    狛枝「だけど、まさかキミ達が早々に気づいちゃうなんて予想外だったなあ…。 何が起きたのか、気になるよ」

    狛枝「おかげでみんなの凶暴化をすぐにすることになって…その結果がコレだよ」

    狛枝「でも、そんな面白いことが起きたからこそ、こんな面白い異変に仕上がったとも言えるよね!」

    狛枝「あははっ、キミ達のファインプレーだね!」
  429. 429 : : 2016/11/23(水) 18:41:53
    苗木「どうして…そんな…」

    高らかに不気味に笑うその人物に、苗木誠はただただ驚愕するばかりだった。

    狛枝「…どうして?それって、異変を起こした動機についてかい?それとも方法?妖怪であるはずのボクにどうやってそんなことが出来たのか?」

    狛枝「あ、それか……今日会った時の印象はそんなことする様な人じゃあ無さそうだった、とか?」

    苗木「ぜ、全部だよ! …キミは、ボクを騙したの?それがキミの本性なの?」

    狛枝「騙すなんてとんでもない! ボクみたいな神の端くれ、いや妖怪の中のゴミクズがそんなことできるわけないじゃん…」

    苗木「…だったら、質問を変えるよ。 嘘をついていないっていうのなら、どうして枕返しであるキミが異変を起こせたの?」

    霊夢「それについては、私が説明するわ」

    苗木「霊夢さん…」

    霊夢「こいつは確かにただの妖怪枕返しだった。 …けれど、どこかのバカな神社の人間が、こいつを御神体と勘違いしたのよ」

    霊夢「ある程度力があった故に、こいつが見えて、そして何をしたのかもわかってしまった…」

    狛枝「寝ている人間の明日の幸運と不運をひっくり返す能力は、さぞ不思議だったんだろうね…」

    狛枝「試練を与える神、なんて呼ばれちゃってさ。 そっからは人間の念という念によって、有りもしない能力がボクに授けられた…」

    狛枝「今回の異変でも思ったけれど、人間の念ってすごいんだよ! 神様だって創り上げることが出来るんだ!」

    狛枝「ボクの神様としての能力は“試練を与える程度の能力”…。 今回の異変もそれ故のものなんだ…」

    狛枝「あくまでもボクは試練を与える存在でしかない…。 試練を乗り越えるに相応しい人物が居た時、ボクの能力は発動するのさ」

    狛枝「そして試練は…能力が生まれた時と同じ様に、人々の念から生じるんだ。 特に強い思い、意志からね」
  430. 430 : : 2016/11/23(水) 18:42:25
    苗木「もしかして…ずっと祭を楽しんでいたい、っていう気持ちから…今回の異変は起こったの?」

    狛枝「あははっ、正解だよ誠クン! なんたって幻想郷の人…いや、妖の類は揃いも揃ってお祭り好きだからね」

    狛枝「ほら、キミも思ったことはない?『ずっとこの時間が続けば良いのに』…ってさ…」

    狛枝「なんて素敵な話だろう! なんて希望に満ちた物語なんだろう!!」

    狛枝「…ねえ、そうは思わないかい? 永遠に愉快なことだけで充ち溢れる楽園に希望を、感じないかい?」

    狛枝「それに心焦がれて、誠クン…キミもここに留まってるんでしょ? だから、もう一度仕切り直してさ、楽しい楽しい…」

    霊夢「それは…違うわよ」

    狛枝「……何か言った?」

    笑みを貼り付け、不気味に誘惑を行う狛枝の言葉を、霊夢は冷静に遮った。

    霊夢「誠、ぼんやりしないでちょうだい。あんたの事は頼りにしてるんだから…」

    苗木「あっ…、うん!」

    狛枝「はあ……、それでなにが違うって言うんだい? ねえ、霊夢さん…」

    霊夢「…あんたは、無理矢理にリミッターを外されて泣きながら暴走する妖精のことを、あいつ、楽しんでるっていうの?」

    霊夢「終わらない宴のなにが楽しいの?  全ては終わるからこそ、楽しいのよ。 始まりがあれば終わるもある。それがルールってもんよ」

    霊夢「幸せに終わりがあるなら、終わってもまた幸せだと思うくらい努力すれば良い。 …その幸せと努力を奪った不届き者、私達が成敗してあげるわ」

    狛枝「あーあ、悲しいなあ…。 …ボクはとっても、悲しいよ」

    狛枝「博麗の巫女であるキミと手を組めなかったのは悲しいし…なによりも…」

    狛枝「希望の象徴である博麗の巫女と…外から来ただけの人間が同列な状況にいる、なんて巫女本人が言っちゃったことが…さ…」
  431. 431 : : 2016/11/23(水) 18:42:52
    狛枝「…まあ、その方が倒し甲斐があるんだけどね」

    狛枝「ボクも準備をするからさ…キミらも準備をしてくれよ」

    狛枝「勿論、二対一の弾幕ごっこの準備をね」

    苗木「えっ…? それだと随分とキミに不利じゃないか!」

    狛枝「あははっ、有利不利も関係無しでしょ? スペルカードルールっていうのはさ」

    狛枝「そもそも、ボクは的なんだからさ…キミらにとってはむしろ好都合…でしょ?」

    苗木「そう、だけど…」

    霊夢「ま、警戒するのも大事だけど…ここは素直に乗っておきましょう」

    苗木「…わかったよ」

    狛枝「あはっ、そう言ってくれると助かるよ」


    ーーーーーーー

    [三枚目のスペルカードは特殊スペルとします。 ご了承ください]
    ↓1 ↓2↓3【狛枝凪斗が使用するスペルカードの名称を決めてください。 秒数一桁での強さ判定に加え、補正も行います】
  432. 432 : : 2016/11/24(木) 00:45:21
    望符『絶対希望バースデー』
  433. 433 : : 2016/11/24(木) 00:51:11
    幸運「6/6ロシアンルーレット」
  434. 434 : : 2016/11/24(木) 07:18:25
    反論「それは違うよ(ネットリ)」
    相手のスペカを無効にし秒数1桁分ダメージを与える
  435. 435 : : 2016/11/24(木) 14:58:53
    申し訳ありません。三枚目のスペルカードについての一文が不適切でした。
    今回効果を無しにしますが、今度苗木誠が強化にて新しくスペルカードを入手する際、特殊効果の設定を行います。

    本来の目的について詳しい説明をするとネタバレのような形になってしまうので、伏せさせていただきます。

    せっかく考えていただいたというのに申し訳ございませんでした。
  436. 436 : : 2016/11/24(木) 15:00:55
    苗木誠所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁÷2】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    希符「希望の月」  強さ【9】
    奇跡「希望は前に進むんだ!」  強さ【8】
    言弾「それは違うよ」  強さ【7】 特殊効果[相手のスペルを避けた後のみ発動できる。絶対命中の効果あり]
    HP………[25]


    博麗霊夢所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    夢符「退魔符乱舞」  強さ【10】
    霊符「夢想封印」  強さ【9】
    HP………[40]


    ーースペルカード使用は三枚まで。使用する際カードの指定もお願いしますーー
    ーーーーーーールール等は>>362>>406を参照ーーー小数点は切り捨てますーーー


    狛枝凪斗所持スペルカード、HP
    【通常弾幕ダメージ:秒数一桁+秒数二桁】
    【スペルカードダメージ:秒数一桁+強さ】

    望符「絶対希望バースデー」  強さ【6】
    幸運「6/6ロシアンルーレット」  強さ【8】
    反論「それは違うよ…」  強さ【-】 特殊[???]
    HP………[50]
  437. 437 : : 2016/11/24(木) 15:01:15






    _____    狛枝凪斗 VS 苗木誠 博麗霊夢  _____

                 弾幕ごっこ

    _____         開始           _____





  438. 438 : : 2016/11/24(木) 15:01:59
    狛枝「…準備は良いかな?」

    苗木「ボクなら出来てるよ…凪斗クン」

    霊夢「もちろん、私もね」

    狛枝「…あははっ」

    狛枝「これから始まるのは手加減無しのファイナルステージだよ!」

    狛枝「キミたちは…ボクという絶望を打ち破ることができるかな?」

    苗木「できる、じゃなくてやってみせるよ!」

    狛枝「あはっ…外来人のキミにしては…最高な答えだ」

    狛枝「ねえ……ふたりとも…」

    狛枝「ボクと勝負、してくれるよね?」


    ーーーーーーー

    [↓1は苗木の、↓2は霊夢の行動を選択してください。 ↓3は狛枝の判定となります。連投をお願いします]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペル使用】
    ↓2【1:通常弾幕 2:スペル使用】
    ↓3【狛枝凪斗の秒数判定】
  439. 439 : : 2016/11/24(木) 17:32:05
    通常弾幕
  440. 440 : : 2016/11/24(木) 17:32:08
    通常弾幕
  441. 441 : : 2016/11/24(木) 17:32:22
    ネットリ…
  442. 442 : : 2016/11/24(木) 17:50:42
    苗木誠…【通常弾幕:5+5=10 回避判定:成功!】 残りHP…[25]
    博麗霊夢…【通常弾幕:8+10=18】 残りHP…[40]

    狛枝凪斗…【スペル使用:望符「絶対希望バースデー」 →苗木】
    残りHP…[22]


    狛枝「望符『絶対希望バースデー』 …キミ達は耐えきれるかな?」

    何処か愉快にスペルカードを宣言した彼の姿は、苗木にはサーカスのピエロの様な不可思議な雰囲気を纏っているかの様に映った。
    自分の真後ろから唐突に湧き出てきた光の柱に気付き、狙いは自分だということに思考を苗木はシフトする。

    霊夢「誠っ…!」

    苗木「わかってるよ、霊夢さん!」

    第一撃から間髪問わず、苗木の点在する場所を狙って輝く弾は現れた。
    だが苗木を撃ち抜くが前に、彼もまた俊敏に移動し、自らを狙う狛枝をまた、スナイパーかの様に狙っていたのだった。

    霊夢「誠ばっかり見てたら…隙を突かれるわよ、凪斗。 こんな風にね!」

    狛枝「くっ…!」

    苗木への攻撃と警戒を繰り返していた所為で、狛枝はそう笑みを浮かべながら背後から弾幕を放った霊夢に気付くことができなかった。
    至近距離からの攻撃は堪えたのか、彼はおもわずその場でよろける。 そして再び現れたその一瞬の隙を…苗木は見失わなかった。

    苗木「…よしっ!」

    狛枝「は、はは…。 流石は博麗の巫女だ…」

    霊夢「あら…。 誠からの弾幕は効かなかったっていうの?」

    狛枝「…訂正するよ。 流石は博麗の巫女と、その巫女の付き添い…ってね」

    霊夢「付き添い、ねえ…。 ま、認めさせてやるから覚悟しておきなさい、凪斗」

    狛枝「…あはっ、肝に銘じておくよ」


    ーーーーーーー

    [↓1は苗木の、↓2は霊夢の行動を選択してください。 ↓3は狛枝の判定となります。連投をお願いします]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペル使用】  ↓2【1:通常弾幕 2:スペル使用】  ↓3【狛枝凪斗の秒数判定】
  443. 443 : : 2016/11/26(土) 11:44:36
    2、それは違うよ
  444. 444 : : 2016/11/26(土) 11:45:14
    通常弾
  445. 445 : : 2016/11/26(土) 11:45:20
    白ワカメ
  446. 446 : : 2016/11/26(土) 12:39:52
    苗木誠…【スペル使用:言弾「それは違うよ!」 6+【7】=13 】 残りHP…[25]
    博麗霊夢…【通常弾幕:1+4=5 回避判定:失敗!】 残りHP…[22]

    狛枝凪斗…【スペル使用:幸運「6/6ロシアンルーレット」 10+【8】  →霊夢】
    残りHP…[4]


    狛枝「幸運……『6/6ロシアンルーレット』…。 あはっ…ボクの“とっておき”の為にも…削らせてもらうよ」

    苗木「言弾『それは違うよ!』 そうはさせない!」

    両者がカードを宣言するなり、それぞれの体の周りに弾丸を思わせるような形の弾幕がはられた。
    指を拳銃の形に構え、お互いの眉間に焦点を合わせた…と、思いきや。

    霊夢「なっ…!?」

    苗木「霊夢さん…ッ!」

    狛枝は今撃つか、というタイミングで後ろに向けて銃口を勢いよく動かし、背後から自らを狙っていた霊夢に向けて弾を発射した。
    六種類に見られる大きな弾丸は、霊夢に当たると同時に弾け飛び、次の攻撃を交わす余裕を無くして行った。

    狛枝「あはっ…博麗の巫女も実は大したことってなかったのかな?」

    霊夢「ああもうっ、白ワカメのくせに生意気な口をきくんじゃないわよ…!」

    狛枝「ヒドイなあ…」

    動揺はしたものの、苗木と霊夢も負けじと弾幕を放ち、狛枝を撃ち抜いた。
    霊夢は先程のスペルで少し押されていたのか、火力を上手く出せずに苦戦していた…。

    苗木「…大丈夫?霊夢さん…」

    霊夢「まあ、なんとかね。 さっさとこの小賢しい奴を倒してしまいましょう…」

    苗木「うん…」


    ーーーーーーー

    [↓1は苗木の、↓2は霊夢の行動を選択してください。 ↓3は狛枝の判定となります。連投をお願いします]
    ↓1【1:通常弾幕 2:スペル使用】  ↓2【1:通常弾幕 2:スペル使用】  ↓3【狛枝凪斗の秒数判定】
  447. 447 : : 2016/11/27(日) 16:04:25
  448. 448 : : 2016/11/27(日) 16:04:33
  449. 449 : : 2016/11/27(日) 16:04:40
    ソイヤッサ
  450. 450 : : 2016/11/27(日) 16:27:04
    苗木誠…【通常弾幕:5+1=6】 残りHP…[25]
    博麗霊夢…【通常弾幕:3+3=6】 残りHP…[22]

    >>BREAK…?<<

    狛枝凪斗… 残りHP…[0...?]


    霊夢「もうこいつは虫の息…。 スペルを使うのすら勿体無いわ!」

    苗木「うん、わかったよ」

    狛枝「………」

    二人が息を合わせ、確実に狛枝を仕留めようと算段している間、彼はただ、不気味に笑みを浮かべながら二人を見つめていた。
    ただ静かに、体を動かさずに、目を細め、見つめていた。

    霊夢「なんなのよこいつ…ほんっと不気味ね…」

    狛枝「…あははっ、さっさとボクに弾幕を撃ち込んでよ。 もう…戦う気力も無いんだよね…」

    苗木「…ねえ、」

    霊夢「行くわよ、誠」

    苗木「いいのかな…。 本人は確かにああ言ってるけど…怪しいよ?なんだか」

    霊夢「それでも、なんかされる前にやるしか無いでしょう? …さあ、終わらせましょ」

    苗木「う、うん」

    その言葉を切り目に、二人は冷静に、迷うことなく一斉に狛枝に弾を撃ち込んだ…


    はず、だった。
  451. 451 : : 2016/11/27(日) 16:27:25
    狛枝「…あはっ」

    狛枝「あははははははははは!」

    怒涛の弾幕を自らの体で受け止めたにもかかわらず、狛枝凪斗はその場に立っており、そして高笑いを始めた。

    霊夢「…急に笑い出して…。どうしたのよ、こいつは」

    苗木「そもそも、どうして倒れて無いの…?」

    霊夢「さあ…。 でも、どの道これで終わるんだし、私たちには関係が…」

    狛枝「『それは…違うよ…』」

    苗木「…えっ?」

    歪んだ笑みを浮かべつつ、狛枝は霊夢の言葉を否定するかのように…スペルカードを宣言した。
    弾幕というにはあまりにも悍ましく、それでも何処か輝きを持ったソレが、彼の辺りに浮かび上がる。
    霊夢は、それらが先程の弾幕を防いだのだと云うのが…勘からなのか、経験からなのか、一目でわかったのだった。

    狛枝「これで正真正銘最後の勝負になるんだよ、二人とも…」

    狛枝「これから行うボクの攻撃を…避け切れたら、キミらの勝ちだ」

    狛枝「だって、これがボクの最大の弾幕だからさ…。終わると同時にボクは本当に力尽きるんだ」

    狛枝「キミらが避け切れず、倒れたら…ボクの勝ち。 異変は延々と続く」

    狛枝「あはっ、どう?良い勝負でしょ?」

    霊夢「…あんたのやりたいことはわかったわ。 あんたの霊力を見る限り、本当のことみたいだしね…」

    霊夢「誠、あんたはこいつに打ち勝つ自信はある? 無いなら…引っ込んでなさい」

    苗木「…大丈夫だよ、霊夢さん」

    苗木「博麗の巫女であるキミや妖怪のみんなみたいに強くも、誇れるような存在でも無いけれど…」

    苗木「異変を終わらせるお手伝いくらいはできるさ。 自信もある、勇気もある、戦う気もある!」

    霊夢「そう…。それなら私も安心よ。 さあ、カードの準備をしておきなさい!」

    狛枝「…最後までキミたちは懲りないんだねね…」

    狛枝「これで…本格的に試すよ。 キミらが希望を与える人間として相応しいのかをさ!」

    狛枝「スペルカード宣言!反論…!『それは違うよ…』 さあ、キミ達の希望を見せてよ…!」

    霊夢「霊符『夢想封印』 行くわよ、誠!」

    苗木「希符『希望の月』 勝つよ、霊夢さん!」
  452. 452 : : 2016/11/27(日) 16:29:22
    ーーーーーーー耐久スペルについてーーーーーーー


    ↓3までの秒数を、分けずに、全て足して判定を行います。

    例えばこちらが【80】を提示したら、↓3までの秒数が【12】【34】【48】=合計80以上であればクリアとなります。
    また、規定数以上の数字…上記の例で言えば、【14】が、結界になり、下記の失敗時のダメージを減らします(÷2する前の数字)

    逆に【12】【33】【07】=合計80以下であれば失敗とし、足りなかった数字分が霊夢と苗木にそれぞれ÷2され、ダメージとして入ります。
    例では合計値が【52】で【28】足りず、それを÷2した数字である【14】が霊夢と苗木にダメージが入ってしまいます。

    さらに成功時の例と失敗時の例を合わせると、苗木と霊夢には【28-14】÷2=7がそれぞれダメージとして入ります。


    今回は三回クリアでBREAK(勝利)とします


    ーーーーーーー 説 明 終 了 ーーーーーーー

    【目標値…70】
    ↓1↓2↓3【耐久スペルの判定を行います 連投お願いします】
  453. 453 : : 2016/11/27(日) 17:12:04
    ネットリ…
  454. 454 : : 2016/11/27(日) 17:12:28
    巫女ォ…
  455. 455 : : 2016/11/27(日) 17:12:45
    希望!
  456. 456 : : 2016/11/27(日) 17:52:27
    【[目標値…70] 【4】【28】【45】=77 クリア!】
    〔結界…7〕


    今までの弾幕ごっことは比べ物にならないほどの目まぐるしい弾幕に、霊夢と苗木はスペルカードを持ってしても苦戦していた。

    霊夢「…っ、なんで、こんなに当たらないのよ…!」

    狛枝「あははっ! 今のボクにはキミらのスペルカードなんて効かないよ!」

    苗木「それなら…避けるしか無い、か」

    諦めたように苗木は呟くと、冷静に交わすことに専念し始める。
    それに続くように霊夢も目を瞑り、直感を駆使して回避をはじめ、そして結界を僅かながらに構築し始めた。

    狛枝「…ああ、保険?」

    霊夢「ええ、保険よ。 …どうしてもあんたにだけは負けたくないのよね、私って」

    狛枝「あはっ、ボクもキミ達には負けたくな」

    霊夢「危ない!誠!」

    苗木「うわっ! …せ、セーフだ…ありがとう…」

    霊夢「どういたしまして。 もう油断するんじゃないわよ!」

    狛枝「……ボクの言葉を遮らないでよ…。 傷付きそうなんだけど」

    霊夢「勝手に傷付いてなさい!」


    ーーーーーーー

    【目標値…80】
    ↓1↓2↓3【耐久スペルの判定を行います 連投お願いします】
  457. 457 : : 2016/11/27(日) 19:51:19
    絶望かと思った?
  458. 458 : : 2016/11/27(日) 19:51:42
    残念!
  459. 459 : : 2016/11/27(日) 19:51:47
    希望でした!
  460. 460 : : 2016/11/27(日) 20:14:45
    【[目標値…80] 【19】【42】【47】=108 二回目クリア!】
    〔結界…35〕


    狛枝「…あはっ、思いの外素早いんだね、キミ達って」

    霊夢「そりゃあ回避に専念してたら速くもなるわよ!」

    苗木「っ…速いのは霊夢さんだけでしょ! ボクなんて結構ギリギリだよ?」

    間一髪のところで回避を続けながらも、苗木は二人との会話を試みる。
    それに呆れながらも、霊夢は順調に結界を構築して行った。

    狛枝「んぅぅ…かなり…結界も出来ちゃってるみたいだね…」

    霊夢「阻止したいなら、もっと弾幕を強めたら? この程度、私はビクともしないわよ?」

    苗木「ちょっと霊夢さん! 挑発はやめてよ!」

    霊夢「悪いけど、もうしちゃったわ」

    苗木「だったらこれ以降、やめてね?…不満そうな顔しなッあうわっ!」

    狛枝「あははっ、すごい声だね!」

    苗木「誰の所為と…っ…と…」

    恨みがましい視線を狛枝に送りながら、苗木は必死に迫り来る歪んだ輝きの弾幕を交わして行っていた。
    霊夢の方は余裕の笑みを浮かべているが、ほんの少しばかり、疲れが出てきたようだった。

    狛枝「…あともう一度交わされたら…終わりかな…」

    狛枝「あはっ…まだ、キミ達は戦えるのかな?」


    ーーーーーーー

    【目標値…100】
    ↓1↓2↓3【耐久スペルの判定を行います 連投お願いします】
  461. 461 : : 2016/11/27(日) 21:36:49
    希望は
  462. 462 : : 2016/11/27(日) 21:36:52
    前に
  463. 463 : : 2016/11/27(日) 21:36:56
    進むんだ!
  464. 464 : : 2016/11/27(日) 22:13:12
    【[目標値…100] 【49】【52】【56】=157 三回目クリア!】

    >>BREAK<<


    狛枝「さあ、ボクと勝負…してくれるよね?」

    そう言いながら、指をパチンと狛枝が鳴らせば、弾幕達は一層密度を高め、霊夢に向かって集中的に向かって行った。

    霊夢「…流石にこれは、きついわね…」

    狛枝「あはっ、あははっ! まだまだこんなものじゃ終わらないよ、博麗の巫女!今から、今からキミ達を……?」

    勢いを欲しいがままにしていた狛枝は、ふと疑問を覚えた。

    狛枝「…誠、クン?」

    そうハッとしたように呟くが否や、少年苗木誠は、霊夢の作り出した何重にも貼られた結界に守られながら宙を飛び、狛枝の背後へと辿り着いていた。

    狛枝「そんな…!?」

    苗木「奇跡!」

    狛枝「しまっ、」

    苗木「『希望は前に進むんだ!』」

    スペルカードの無効化を謳っていても、至近距離からの不意打ちには対処しきれなかったのか…狛枝は光の弾に成す術なく飲み込まれていた。

    狛枝「…は、はは…侮っていたよ…キミの、ことを…」

    そう地面に倒れ伏しながら呟いたかと思えば、狛枝は目を閉じた…。
    それに続くように地に降り立ったばかりの苗木は達成感を得る前に、その場に膝を崩した。

    霊夢「……お疲れ様」

    安らかに瞳を瞑る苗木を眺め、一度呟くと、今度は天を見上げながら彼女は呟いた。
  465. 465 : : 2016/11/27(日) 22:13:48







    霊夢「夏祭りの異変…これにて、解決ね」






  466. 466 : : 2016/11/27(日) 22:14:21


    ーー

    ーーー

    狛枝「ん…ぅぅ…」

    僅かに呻き声を上げ、身動ぎをする狛枝に、苗木はうつらうつらとした頭のまま声を掛ける。

    苗木「あ、気が付いた?」

    霊夢「気を付けなさい、誠。 こいつは一応要注意人物なんだから」

    狛枝「厳しいなあ…。 まあ、当然かあ……痛ッ…」

    苗木「安静に!安静にしてね? キミが意識を失ってる間に、霊夢さんが運びながら色々やってたみたいだから…」

    苗木「…まあ、ボクにも何かしてくれたらしいんだけどね」

    霊夢「色々やるのは当然でしょ。 こいつは今回の異変の黒幕なんだし、それにこれから手伝ってもらうことが沢山あるしで、ね」

    狛枝「運ぶ?手伝う…? ごめん、どういうことかよくわかんないんだけど…。そもそも、ここって…」

    霊夢「神社…博麗神社よ。 それで、あんたも知ってるでしょ?異変解決の後の同じもアレを」

    苗木「アレ?」

    狛枝「あはっ…宴会のことだよ。 異変解決を祝して博麗神社で行われる人妖入り乱れる大規模な物さ」

    霊夢「もう既に客は集まってるし…。 酒の準備とか、敷物とか、全部時間までに終わらせたいのよ」

    霊夢「誠も凪斗も、動けるんだったらさっさと動いてちょうだい!」

    苗木「それは良いけど…何に間に合わせるの?」

    慌ただしく立ち上がろうとする霊夢に、不思議そうに苗木は問い掛けた。
    すると霊夢は笑ってこう言ったのだ。

    霊夢「夏祭りの花形…花火よ」

    苗木「ああっ、そういえば! …すっかり忘れてたや」

    狛枝「あははっ、異変の所為で花火は打ち上がらなかったんだもんね」

    霊夢「誰の所為だと思ってんのよ、まったく!」

    狛枝「…そこはゴメン…って言っておけば良いのかな?」

    霊夢「なんだか…なんだか誠と声が似てるのも腹が立つわ。 ほら、さっさと動く!」

    苗木「ええ…似てるかなあ…」

    狛枝「さあ?」
  467. 467 : : 2016/11/27(日) 22:14:45
    舞園「誠君っ!」

    苗木「あっ、さやかさん!それに響子さんも!」

    疲労の無さを不思議に思いながら苗木が建物の外に出ると、
    真っ先に舞園が苗木の名前を呼びながら駆け寄り、それに続いて霧切も彼の元へと足を運んできた。

    霧切「霊夢から聞いたわよ。貴方が黒幕を退治したんですって?」

    苗木「そんな、ほとんどボクじゃなくて霊夢さんがやったんだし…」

    舞園「それでも退治したことには変わりありませんよ! それに強敵の相手も主に霊夢さんと誠君の二人がしていましたし」

    霧切「私たちは一般の妖怪や妖精を大勢大人しくさせただけで、実際強大な影響をもたらしていた様な相手は倒せていなかったのよ」

    舞園「…そういうお仕事すらも、あの二人に任せっきりでしたけどね」

    苗木「あの二人…?」

    霧切「魔理沙と、妖夢さんよ。 彼女達も異変解決のエキスパート…お互い近い存在だから、尚更優先して声を掛けたわ」

    舞園「霊夢さんと一緒に居た誠君なら大丈夫だったと思いますが…私たちは別に弾幕ごっこが得意な訳ではないんですよね」

    舞園「それなのに響子ちゃんは大勢の妖怪の方々のところに一人でさっさと行こうとしたんですよ!」

    霧切「…それは悪かったわ。 少し冷静さを失っていたのは、反省しているわよ」

    舞園「それなら良いですけど…。 …あ、そうそう!伝えなきゃいけないことがあったのを忘れてました!」

    霧切「…話に花を咲かせるからよ」

    舞園「…別にちょっとくらい良いじゃないですかー」
  468. 468 : : 2016/11/27(日) 22:15:48
    苗木「ええっと、それで…ボクに伝えることって?」

    霧切「マミゾウさんから言われたの。 『苗木誠に宴会の手伝いはさせるな』…って」

    霧切「きっと霊夢には手伝うように言われてるんでしょう? …相当疲れた筈よ。だから、休みなさい」

    苗木「でも、それなら霊夢さんだって」

    霧切「彼女は別よ。 …場慣れしてるのだし、彼女ならこの程度で疲れるなんて言わないと思うわよ」

    舞園「ですです! それに私たちも協力しますから、安心してください!」

    舞園「きっと誠君とお話ししたいっていう人は沢山いると思いますし…誠君自身、お話ししたい人もいるんじゃないですか?」

    苗木「…確かに、千秋さんとか、他の人とかもどうなってるか気になるし…」

    霧切「なら、行ってきなさい。 もう始めてるところは始めてるわよ」

    舞園「花火まで待てないんですかね、みなさんは…」

    霧切「…待てないからこうなってるのよ」

    苗木「げ、幻想郷のみんなは…元気だなあ」

    舞園「まあ、とにかく! 誰かのところに行ってみてください。新しく交流する機会でもありますからねっ」

    霧切「……それじゃあ、また」

    苗木「うん。 ありがとうね、二人とも!」

    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [合流する人物を指名してください。 残り交流回数:五回]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラ、一名から三名まで指名】
  469. 469 : : 2016/11/28(月) 00:08:00
    大和田 半妖
    家を建てる程度の能力

    大和田に加えて石丸と妹紅で
  470. 470 : : 2016/11/28(月) 18:45:23
    「なあ兄弟! アイツが苗木か?」

    「ああ、彼が苗木誠くんだ! 彼が異変を解決してくれたのだぞ、兄弟よ!」

    「だが兄弟も相当すっげえことしたじゃねえか! もしかすっとそこの苗木ってのよりも、今回の異変では役に立ったんじゃねえか?」

    「いやいや、僕はそんな大したことはしていないさ! …む?苗木くん!いや、苗木先生!固まっていないでこっちに来たまえ!」

    苗木「え? う、うん…わかったよ」

    豪快に笑いながら会話をしながら、唐突に自分を呼び寄せた占いの館で出会った青年、石丸清多夏とその隣のリーゼントの男。
    その二人に対し困惑を見せながらも、恐る恐ると苗木は側に行き、隣に腰掛けることにした。

    「オメーが苗木誠か…。 博麗の巫女と異変解決したって割りには相当ちっせえな!妖精かなんかかぁ?」

    苗木「い、いや、普通の…人間です…」

    「人間? にしちゃあ、オレと比べっと…」

    石丸「兄弟よ! 人と人を比べ合わせるなんて良くはないぞ! そもそも君は半分が妖怪なのだから違いがあって当然だろう!」

    「ああ、そうだったな! すまねえな兄弟!」

    二人がはっはっは!と豪快に顔を合わせ笑う一方で、苗木はただただ困っているばかりだった。
    そんな彼の目の前にいる二人に一つの影が覆い被さった。

    「…人を困らせてないで、自己紹介くらいしたらどうなんだ? ほら、焼き鰻買ってきたぞ」

    そう呆れたように話しながら、白いシャツに赤い袴の様な物を着た白髪の女性が皿と共に現れ、そしてその場に腰掛けた。

    「おう、悪いな妹紅!苗木もまあ、すまなかったな…」

    「オレぁ大和田紋土ってんだ。生まれ付きの物を構築する能力を生かして、主に人里で建築業をしている半妖だ。 ヨロシクな」

    「私もしておくよ。 私は藤原妹紅、慧音から一連の話やお前のことも聞いている。 よろしくな」

    苗木「うん、二人ともよろしくね」

    石丸「僕の名前は!」

    妹紅「お前は既に名乗ってるんじゃなかったのか?」

    石丸「そういえばそうだったな!失礼した!」

    苗木「あ、あはは…」

    妹紅「…本当にこいつが異変解決の道を切り拓いたのか、疑問だよ…」

    大和田「んだとコラァ!?兄弟を馬鹿にすんのかぁ!?」

    苗木「うわぁっ!? お、落ち着いて!」

    石丸「そうだぞ兄弟! 落ち着きたまえええ!!!!」

    大和田「うるせえ!」
  471. 471 : : 2016/11/28(月) 18:46:01
    苗木「…ところで『異変解決の道を切り拓いた』って、なんのこと?」

    石丸「それはだな!」

    妹紅「私が話すよ。 …お前ら二人に任せるのは不安だからな」

    大和田「あぁん…?それはどういう意味だぁ?」

    妹紅「そのまんまの意味だ…。そう睨むな。 まあ、話す」

    妹紅「こいつの…清多夏の能力は知っているか?苗木誠」

    苗木「うん。 空気を読まない程度の能力…だったよね?」

    妹紅「ああ。 清多夏の能力は今回の異変でも発動してな。まあ、実質無効化してたわけだ」

    苗木「あ、じゃあ真っ先に異変に気付いてたり?」

    妹紅「…残念ながら、元が鈍感なこいつは気付かなかったよ」

    石丸「はっはっは!そう言われると照れるな!」

    大和田「いや、褒めてんじゃねえからな!?」

    妹紅「…話を戻す。 葉隠なんたらっていうのが清多夏に渡したかなんかした…」

    石丸「僕が葉隠康比呂くんからお守りを購入し、そして苗木先生を始めとした四名に渡したのだ!」

    妹紅「ああ、そうだったな。 それで、そのお守りっていうのが魔力や妖力、果てや能力そのものを蓄積する代物でな」

    妹紅「後はわかるだろう? お前が持っていたお守りが効果を発揮して、祭囃子の術を無効化したんだ」

    苗木「そうなんだ! すごいね、清多夏クン!」

    大和田「オメーもそう思うだろ? なんたって兄弟だからな!ガッハッハッハ!」

    苗木「…ところでその、兄弟っていうのは? キミらは多分違う種族だと思ってるんだけど…」

    石丸「御名答! 確かにボクら本当の意味での兄弟ではない!だがしかし!」

    大和田「オレらの友情の繋がりは深いんだ…。 それこそ、真の兄弟と言っても過言ではねえ程にな!」
  472. 472 : : 2016/11/28(月) 18:47:24
    妹紅「…誠、そろそろ他のところに行ってきな」

    苗木「えっ?」

    妹紅「清多夏も紋土も、もう酒が入っている。酔っ払ったこいつらの相手は面倒だからな」

    大和田「オレらが面倒だぁ? 抜かすんじゃねえぞオラァ!」

    そう威勢良く叫ぶように言葉を大和田は放つも、既に顔はほんのり赤くなっており、語尾も若干ながら呂律が回らなくなっていた。

    妹紅「…まあ、こんな調子だ。 お前とはまた今度、ゆっくり話したいよ」

    石丸「むっ、それならば僕もそうだぞ! 兄弟はどうかね!?」

    大和田「まあ、オレもだな。 また会う時まで、首洗って待ってろよ!」

    苗木「そ、それだと喧嘩になっちゃうんだけど…」

    苗木「まあ、良いか…。 それじゃあ、また。 ありがとうね!」


    ーーーーーーー
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  473. 473 : : 2016/11/28(月) 19:08:52
    ソニア 女神
    人(人外も可)を導く程度の能力
    と田中
  474. 474 : : 2016/11/28(月) 20:56:44
    ふらり、と苗木は境内を歩き、隅の方で一人の少女と共にハムスターと戯れる田中の姿を見つけ、近寄り声をかける。

    苗木「眼蛇夢クン!」

    田中「…なんだ、貴様か。 此度は御苦労だった。…それと、レミリア共々迷惑を掛けて悪かったな。矢張りあの刻の我等は自らを失っていた…」

    「? 眼蛇夢さん眼蛇夢さん、この方はどなたでしょうか?」

    小首を傾げ、田中に問いかける金髪の美しい少女は苗木の目にはまるでどこかの国の王女のようにも見え、思わずそのオーラに跪きそうになった。
    そんな自分に気付いた苗木は、慌てて呼吸を整えて意識をハッキリさせる。

    田中「此奴は此度の異変にて、博麗の巫女と共に異変を終わらせた外界からの極々平凡の人間であり…俺様の友人、苗木誠だ」

    「まあ!貴方が誠さん!」

    「わたくしはソニア・ネヴァーマインドと申します。以後、よろしくお願いしますね。 そして誠さん、この度の異変解決、褒めて遣わします!」

    苗木「あ、ありがとうございます!」

    ソニア「面を上げい! …眼蛇夢さん、あっていますでしょうか?」

    田中「今の一連の時の流れにて生じた言霊が…本来の言霊の魔術式に沿っているか否か、と云えば否だぞ…メス猫よ」

    ソニア「そ、そんな…」

    苗木「確かに違ったといえば違ったけど…で、でも、様になってて素敵だったよ!」

    ソニア「ふふ、フォローありがとうございます。 貴方は優しいお方なのですね。わたくし、貴方のような方に出会えて光栄です!」

    苗木「いやいや、そんな、大袈裟な……。 それよりもさ、キミ達はどういう関係性なの?」

    田中「何も関係と言う程でも無いさ…。 遥か昔、魔界の獣と天界の従の小規模な争いを抑えた時に知り合ったまでよ…」

    ソニア「わたくしを信仰してくださっている方々の間で、犬派か猫派かで言い争いになった時にたまたま、眼蛇夢さんが旅行にいらっしゃってまして!」

    田中「自らの能力を持ってしても…争いを止めることの出来ぬ自分の無力さに堕天しかけていたところを、俺様が仲裁に入り、助けたというまで」

    田中「…思い返せば、紅の湖に映る月…レミリア・スカーレットに匹敵する程の長い付き合いかもしれんな」

    ソニア「あら、そうでしたか? レミリアさんに匹敵するとは…驚き桃の木サンショウウオです!」

    苗木「……ソニアさんと眼蛇夢クンの付き合いの長さよりも、犬派猫派論争が昔からあったことの方が驚きだよ…」
  475. 475 : : 2016/11/28(月) 20:57:15
    苗木「そもそも今の会話の最後のって…?」

    田中「言ってやるな、人間よ。 此奴は異空世界からやって来たばかり…此の国の言霊の使役が不自由なのも、仕方あるまい」

    ソニア「むう、庇い立ては不要ですよ眼蛇夢さん! 自らの勉強不足の言葉なのですし…」

    ソニア「まさかわたくしが女神だからと云う理由では無いでしょうね?」

    田中「ふん、そんな訳は有るまい。 制圧せし氷の覇王である俺様の前では神も人も意味を成さない! それ故全てが等しく見えるんだよ」

    苗木「あははは……ってちょっと待って、女神…って今言ったの?ソニアさん」

    ソニア「はい! その通りでございます!」

    ソニア「外国で信仰を集める活動をしていたのですがそれも安定してきたので、昔から憧れだった幻想郷にとやって来たのです!」

    苗木「そ、そうなんだ…。 じゃあ、能力とかもあったりするの?あと、どこかに泊まってたりしてるの?」

    ソニア「能力…ですか。 他の同業者さんや妖怪さん曰く、『人を導く程度の能力』…が名称として相応しいとは言われています」

    田中「此奴の異能力は神としてのカリスマの域を超越した物…人知を超えた存在である妖や魔族、神々までも輝きにと導くことが可能なのだ」

    田中「だが己の意思次第で闇の奥へと誘うことすら可能な恐ろしい力…。 まあ、そんな愚かな事には使わないのは俺様が保証してやるがな」

    ソニア「モチのロンですよ! 困っている方を救い、笑顔を取り戻させるのがわたくしの役目…とは言っても、まだ駆け出しものですが」

    苗木「…その気持ちだけで十分だと思うんだけどね」

    ソニア「いいえ!妥協は禁物ですよ! 種族問わず、成長を忘れるのは良いことではありませんからね」
  476. 476 : : 2016/11/28(月) 20:58:07
    ソニア「それと、現在はレミリアさんの紅魔館に住まわせてもらっております。 あの方とも眼蛇夢さん経由で長くお付き合いさせてもらっていますからね」

    ソニア「でもいつかはちゃんと我が家を幻想郷に作る予定です。 それまでお世話になる事となるでしょうね」

    苗木「あ、ところでレミリアさんは? あの時は眼蛇夢クンと一緒に居たけれど…」

    田中「奴ならば銀時計の従者、十六夜咲夜に説教されている最中だろうな。 心配も少なからず掛けただろう…ましてや館の主となれば」

    ソニア「そうでした眼蛇夢さん!」

    田中「…む?」

    ソニア「破壊神暗黒四天王さんに気を取られしまいましたが…観念してください!」

    田中「な、何をするっ!?」

    ソニア「何もこうも、わたくしは心配したんですよ! パッとした時に貴方が居なくなってて…無事だったから良かったものを…」

    ソニア「ですから、ジャパニーズ雷を落とさせていただきます!」

    苗木「え、えっと、なんだか慌ただしくなってきたからボクはこれで…」

    田中「おい苗木!俺様を見捨てる気か!? 此奴、終いには真実の雷を落としかね無いぞ!」

    苗木「そこは……ボクにはどうしようもできないから頑張って。 それじゃあ…バイバイ、ふたりとも」

    田中「なっ、苗木ーッ!」

    ソニア「覚悟ーッ!」

    苗木「あ、あははは…」


    ーーーーーーー
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  477. 477 : : 2016/11/28(月) 21:05:36
    セレス 天狐
    ギャンブルで必ず勝つ程度の能力
  478. 478 : : 2016/11/28(月) 22:28:58
    苗木が様々な面々と会話をしている間にも、博麗神社には異変解決を聞き付けた者達が次々と訪れ、神社の賑わいを増して行っていた。
    そんな中、境内の奥の方で腰掛けに座り、優雅にティーカップに口付けるゴシックロリータな服装の少女が苗木の目に止まった。

    どこから持ってきたのか苗木には不明な、小さく丸い簡単に持ち運びが出来そうなテーブルが彼女の側には添えられていた。
    少女がカップをそのテーブルに置くと、何やら溜息を吐きながらカードをシャッフルし始めた。 いい加減不思議に思ったのか、苗木は彼女に歩みを進めた。

    苗木「…なにをしてるの?」

    「何をしていると思いますか?」

    苗木「え? えーっと…トランプゲームの準備?」

    「…半分正解、といったところでしょうか」

    「正確にはギャンブルの準備をしているのですよ、苗木誠君」

    苗木「ギャンブル…!? というか、なんでボクの」

    「知る手段ならばいくらでも有りますわ。 天狗の新聞、人々の噂、貴方の会話の盗み聞き…」

    「どれの手段を取っても、わたくしはその手段を使うことが可能ですわ。 ……そうきょとんとした顔をなさらないでくださいな」

    苗木「あ、う、うん…。 ところでキミは?」

    「しがない化け狐のギャンブラー…セレスティア・ルーデンベルクと申します。 以後、お見知りおきを」

    苗木「セレスティア…?」

    セレス「セレス、と呼んでくださって結構ですわ」

    苗木「…化け狐って云うから日本の人だと思ってるんだけど、それに、キミ自身…」

    セレス「わたくしは日本の九尾の狐と西洋の吸血鬼のハーフなのです。 …よろしいですか?」

    苗木「あ、は、い…」

    セレス「ふふ…わかっていただけならば何よりです」
  479. 479 : : 2016/11/28(月) 22:29:26
    セレス「ところで苗木君」

    苗木「なに?」

    セレス「ギャンブルは、お得意ですか?」

    苗木「…いや、そもそもしたことも無いや」

    セレス「では、運の方は良い方で?」

    苗木「それも普通かなあ…」

    セレス「そうでしたか…。それは残念ですわ」

    苗木「残念?」

    セレス「…わたくし、生れ付き“ツイ”てまして。 その名の通り、何かが憑いていたのかと疑うくらいには」

    セレス「更にはわたくし、ギャンブルの勝敗に関して絶対的なモノを持っていますの。 わたくしの勝利という名のモノを…」

    苗木「…だったら、どうしてキミはギャンブルをするんだい?」

    セレス「どうして……ふふ、どうしてでしょうか。 それはわたくしにも答えはわかりませんわ」

    セレス「…答えがわからなくとも、勝敗が約束されていても、わたくしは楽しめるだけの相手を常日頃探しているのです」

    セレス「もしかするとの話ですが…わたくしも敗北する可能性もあるかもしれませんのでね」

    苗木「キミのモノ…っていうのが、ボクには正直なんなのかわかんないけど…幻想郷の人たちなら、なんだかそれを覆せる気はするよ」

    セレス「うふふ、わかっていらっしゃいますね。 わたくしが幻想入りしたのも、それが理由ですわ」

    セレス「…ただ、夏祭りという人で賑わうチャンスを生かそうと思ったのですが、どうにも相手は見つからないのです」

    セレス「ギャンブルそのものを理解し、モノの有無関係無しに遊べる様な相手すら…」

    苗木「それは…ドンマイ」
  480. 480 : : 2016/11/28(月) 22:30:13
    セレス「貴方は、ギャンブルが得意そうな方に心当たりなどはありませんか?」

    苗木「…うーん、そうだなあ…」

    苗木「十神白夜クンって云う人とか、レミリア・スカーレットさんっていう人…人?」

    セレス「ふふ、種族は気にしなくて結構ですわ。 …それに、わたくし自身少々偽っておりましたし」

    苗木「え?」

    セレス「わたくしの名はセレスティア・ルーデンベルク」

    セレス「生まれながらに天に愛された…化け狐なんかよりも位の高い天狐ですの」

    セレス「それでは、ご機嫌よう。 良い情報を提供してくださり、感謝いたします」

    そう言ってセレスが優雅に微笑めば、その場だけにミルクティーの香りのする煙が上がり、彼女を包み込んだ。

    苗木「えっ、ちょっと…!」

    慌てて彼女の方に苗木は手を伸ばすも、それは空を掠める。
    煙が晴れたところにはセレスの姿も、ティーカップとカードを乗せた丸いテーブルも無くなっていた。

    苗木「…き、消えた…」

    苗木「なんだか……不思議な人だったなあ…」


    ーーーーーーー
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    [合流する人物を指名してください 残り交流回:ニ回]
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  481. 481 : : 2016/11/28(月) 22:38:33
    日向と七海と狛枝で
  482. 482 : : 2016/11/29(火) 14:46:01
    焼き鳥や飲み物などを幾つかカゴに乗せて売り歩く売り子から飲食物を購入すると、苗木は神社内にソッと上がった。
    すると、彼の耳に三人の人間の話し声が届いてくる。 不思議に思いながらも、ソッと影からそちらを苗木は覗いたのだった。

    「…こーまーえーだ…。 焼きそば買ってきたぞー」

    「あははっ、そんなことよりもボクに言いたい事があるんじゃないの? ねえ、千秋さん?」

    「……ねみぃ」

    「ねみぃだってさ」

    「…そんな風にはぐらかさないでよ、ふたりとも」

    その三人の間に流れる空気は険悪なのか、なんなのか。 苗木は状況を判断するためにも、身を潜み話を影から聞く事とした。
    そこにいるのは日向創、七海千秋、そして狛枝凪斗。 会話の親しさからするに友人同士だったのだろう…と苗木は考えながらも、不安そうに彼らの背中を見つめていた。

    日向「わかった……言いたいことなら、沢山あるぞ」

    狛枝「自由に言ってよ、ボクの親友の日向創クン?」

    日向「…なあ狛枝! お前はなんでこんなことをしたんだ!?どうして、七海は辛い目に会わなきゃいけなかったんだ!」

    七海「…創、くん」

    狛枝「あははっ、そう怒らないでよ。 千秋さんも驚いちゃってるよ?」

    日向「誤魔化すなよ! …お前が人間じゃない…ってことは、正直思ってた」

    日向「けど、お前が今回の異変を起こすような奴だなんて、知らなかった…知らなかった…」

    七海「………」

    日向「なあ、お前は…俺たちを騙してたのか? お前は俺たちのことを、なんだと思ってたんだ?」

    狛枝「騙す…騙すねえ。 あはっ、なんだか他の誰かにも言われてたような気がするよ…」

    狛枝「…それに、逆に聞くけど創クン、千秋さん…。 …キミはボクのことをなんだと思ってた?」

    七海「友達以外の何者でもない……と、思うよ。 ね?創くん」

    日向「そこは言い切ってやれよ…。 …まあ、七海の言う通り、俺だってお前のことは確かに友達と思ってる」

    日向「もちろん、今でも友達だと思ってるけど…、結論はさっきの返答次第だけどな! …で、お前はどうなんだ?」

    狛枝「…あはっ、期待してた返答じゃなくてガッカリだなあ…」

    狛枝「ボクは今まで一度もキミたちを本心から友達だなんて思ったことないのに…」

    七海「だったら、今から友達になろうよ。 それに、さっき親友の日向創くんだって言ってたじゃんか」

    狛枝「…あのねえ千秋さん、あれはあくまでも創クンを煽るためで」

    七海「実現させようぜ、親友! ……って感じのシチュエーションがゲームにあったのを思い出したよ」

    日向「今までの全部ゲームのセリフかよ…」

    狛枝「あはっ、例え引用したセリフでも、随分なこと言ったことには変わりないよ」

    狛枝「まあ、友達に、親友になれるかなんて正直不安しかないけど…改めて付き合うって風に考えとくよ」

    狛枝「…良いよね?創クン」

    日向「良いに決まってんだろ?全く…。 でもその前に、異変について色々答えてしてもらうからな!」
  483. 483 : : 2016/11/29(火) 14:46:38
    なんだか幻想入りする前に読んだ…青春漫画のワンシーンを見ているようだ、と内心呟きながら苗木はソッとその場を離れようとするも、
    邪魔しないようにと思っていた彼の意思を否定するかのように狛枝の声が彼に掛かる。

    狛枝「おーい誠クン! どこに行くんだい?」

    苗木「えっ?」

    日向「うわっ!?」

    七海「……ふわあ」

    苗木「き、気付いてたん…だね?」

    狛枝「まあ、最初からね。 ちなみに創クンたちにわかるように言うと、創クンが焼きそばを買ってきた辺りから居たみたいだよ」

    日向「ま、マジか…」

    狛枝「あははっ、ボクらのくっさいセリフ…聴かれちゃったね?」

    日向「臭いってお前なあ……」

    苗木「あ、あはは…。 盗み聞きしてて、ごめんね…」

    七海「うーんと…気にしなくて良い、と…思うな」

    苗木「…千秋さんは大丈夫そうだね。いつも通りで安心したよ…」

    七海「あー……うん、大丈夫、だと思う」

    狛枝「あはっ、手荒なマネしちゃってゴメンね?千秋さん」

    日向「手荒なマネどころじゃ無いだろ! …笑いながら言うことでも、無いだろ?」

    狛枝「…厳しいなあ、キミは」

    苗木「創クンの言う通りだよ! …それとも、ボクが邪魔?」

    狛枝「んううう!キミみたいな人が邪魔なわけ無いじゃないか!」

    苗木「えっ」

    日向「うっわあ…」

    七海「…あー…」
  484. 484 : : 2016/11/29(火) 14:47:04

    七海「面倒なモードに入っちゃったね…。 えっと…誠くん、逃げた方が良いよ。これは断言できる…」

    苗木「いや、あの、何が」

    狛枝「キミの希望は素晴らしい! ああ、あの時のボクはなんて愚かなことを言ってしまったんだろう…!!」

    狛枝「希望を与えるだけでなく、キミ自身が希望の光を持っている…。 それなのにあんなことを言ったボクは死んで詫びるべきだよね…」

    苗木「いやいやいや!? 待って!ねえ、落ち着いて!」

    狛枝「こんなの落ち着いていられないよ…! あのボクを倒した瞬間が今、ボクの頭に思い浮かんできた…ああ、ぞくぞくするなあ…」

    日向「ああもう、ほんっとすぐに雰囲気壊すよなあ、お前! 色々思ってたことも全て吹き飛んだぞ!」

    日向「なあ苗木…こいつに気に入られたみたいだから、これから気を付けてくれ。 こいつは俺達がなんとかする、だから」

    七海「ここは任せて先に行け! …って奴?」

    日向「それは違うぞ! …コホン、今回の礼はまた今度な」

    苗木「う、うん…。 ごめんね、これで失礼するよ!」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [合流する人物を指名してください 残り交流回:一回]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラ、一名から三名まで指名】
  485. 485 : : 2016/11/29(火) 14:52:37
    んー、霧切さんと、満を持してのこまるちゃん。

    こまるちゃんについては「苗木の知らない間に現人神になっていた!」とか言いたかったけど人間固定って話だったはず……。

    能力は「極小の自然現象を操る程度の能力」……とか?
    モエロ(火)とかシビレロ(雷)とか的な意味で。
  486. 486 : : 2016/11/29(火) 15:20:21
    「おーにーいーちゃーん!」

    「走ったら危ないわよ、こまるさん」

    叫びながら苗木に向かって走り、飛びつくように苗木の側に一人の少女がやってきた。
    それを追うように駆け足で、霧切も近寄ってきた。

    「久しぶり、お兄ちゃん!」

    苗木「こ、こまる!?」

    彼女の名は苗木こまる。 苗木と同じくして幻想入りした苗木誠の妹で、現在は別々に暮らしている少女だ。

    こまる「元気そうでよかったあ。 しかもなんだか逞しくなってるし、いつの間にか頼もしい雰囲気だよ」

    苗木「そっちこそ! あ、もしかして背も少し伸びた?」

    こまる「あー、確かに。 まあ、とは言ってもほんの少しだけど…………お兄ちゃん、は、うん」

    苗木「な、なんだよ…その曖昧な感じは…」

    こまる「ふふっ、なんでもなーい♪」

    霧切「…兄妹仲睦まじいのは良いことなのだけれど…」

    霧切「こまるさん、誠君に報告したいことがあるんじゃなかったかしら? だから、私に案内を頼んだのよね?」

    こまる「あ、そうだったそうだった!」

    苗木「報告…?」

    こまる「うんっ。 なんとね…」

    こまる「私、能力が使えるようになりましたー!」

    苗木「……ええっ!?」

    苗木「い、いつから!? どこで何が…?」

    霧切「驚き過ぎよ…。 貴方だって立派な能力があるじゃない…。妹に素質があるのも当然といえば当然でしょう?」

    苗木「そうだけど…」

    苗木「…お世話になってる人のところで、何かあったの?」

    こまる「んー、まあ、そんなところかなあ…」


    ーーーーーーー

    [ロンパキャラを指名する場合は登場済みキャラに限定しますが、東方キャラの場合は登場の有無を問いません]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラを一名指名するか、施設、場所、建物等(守矢神社、紅魔館等)を一つ提示】
  487. 487 : : 2016/11/29(火) 15:34:28
    「おーにーいーちゃーん!」

    「走ったら危ないわよ、こまるさん」

    叫びながら苗木に向かって走り、飛びつくように苗木の側に一人の少女がやってきた。
    それを追うように駆け足で、霧切も近寄ってきた。

    「久しぶり、お兄ちゃん!」

    苗木「こ、こまる!?」

    彼女の名は苗木こまる。 苗木と同じくして幻想入りした苗木誠の妹で、現在は別々に暮らしている少女だ。

    こまる「元気そうでよかったあ。 しかもなんだか逞しくなってるし、いつの間にか頼もしい雰囲気だよ」

    苗木「そっちこそ! あ、もしかして背も少し伸びた?」

    こまる「あー、確かに。 まあ、とは言ってもほんの少しだけど…………お兄ちゃん、は、うん」

    苗木「な、なんだよ…その曖昧な感じは…」

    こまる「ふふっ、なんでもなーい♪」

    霧切「…兄妹仲睦まじいのは良いことなのだけれど…」

    霧切「こまるさん、誠君に報告したいことがあるんじゃなかったかしら? だから、私に案内を頼んだのよね?」

    こまる「あ、そうだったそうだった!」

    苗木「報告…?」

    こまる「うんっ。 なんとね…」

    こまる「私、能力が使えるようになりましたー!」

    苗木「……ええっ!?」

    苗木「い、いつから!? どこで何が…?」

    霧切「驚き過ぎよ…。 貴方だって立派な能力があるじゃない…。妹に素質があるのも当然といえば当然でしょう?」

    苗木「そうだけど…」

    苗木「…お世話になってる人のところで、何かあったの?」

    こまる「んー、まあ、そんなところかなあ…」


    ーーーーーーー

    [苗木こまるが世話になっている人、もしくは施設を指定してください]
    [ロンパキャラを指名する場合は登場済みキャラに限定しますが、東方キャラの場合は登場の有無を問いません]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラを一名指名するか、施設、場所、建物等(守矢神社、紅魔館等)を一つ提示】
  488. 488 : : 2016/11/29(火) 18:59:17
    蓬莱山輝夜
  489. 489 : : 2016/11/29(火) 20:49:31
    こまる「ほら、私って永遠亭でお世話になってるでしょ?」

    苗木「そうだったね。 たまたま…幻想入りした場所がそこだったからって、霊夢さんがそこに住むように決めたんだっけ」

    霧切「…そんな経緯だったのね。 博麗の巫女としてどうなのかしら、彼女は…」

    こまる「たしかに今覚えばかなり強引…だったけどね。 でも、そのおかげで、今楽しく暮らせてるし…」

    こまる「下手な危険なんてことも無いし、特に姫様に良くしてもらってるしで、外よりも面白い日常を送れてるよ!」

    苗木「姫様…ああ、輝夜さん…っていう人だったよね? こまるが幻想郷に来て最初に会った人なんだよね」

    霧切「…私のところに来た時に言っていた『修行を付けてもらった』という言葉は、蓬莱山さんに…ということで良いのかしら?」

    こまる「はい、そうです! 永琳さんの協力もあって、簡単な妖術?っていうのも覚えることができたんです!」

    霧切「元々素質がある人間みたいだから、あそこにいる方々の力も含め、相当な能力が身に付いていると思うのだけれど…」

    こまる「い、いや、そんなたいそうなことはできないって!」

    苗木「じゃあ、どれくらいなのか見てみたいな。 …あ、でも天狗さんには注意してね?」

    こまる「? よくわかんないけど、わかったよ、お兄ちゃん」

    こまる「んー…じゃあ、この紙に…なんかしまーす」

    こまる「……モエロ!!」

    地面に置いた一枚の真っ白な紙に向け、こまるは手をかざし、そして小さくもハッキリとした声を出した。
    すると赤い光が紙の上で僅かに渦巻いたと思うと、たちまちのうちに小さな炎が紙を燃やし尽くしたのだった。

    苗木「わっ、すごい!すごいよこまる!」

    こまる「そ、そうかな?」

    苗木「勿論! なんだか自分のことみたいに嬉しいやっ」

    霧切「良かったわね…ふたりとも」

    こまる「ありがとうございます、霧切さんっ。 …あっ、忘れるとこだった…」

    霧切「? なにかしら」

    こまる「是非とも霧切さんの能力で!私の能力名を決めてくれないでしょうか! 姫様からそうするように言われてきたんです!」

    霧切「…成る程ね。 私は…構わないわ」

    霧切「とは言っても…あくまでも私が貴方の能力を分析して、そこから相応しいと思う名称を決めるだけだから、過信はしないで。それだけ覚えておいて」

    霧切「それで、能力名なのだけれど…『極小の自然現象を操る程度の能力』…なんて、どうかしら」

    こまる「わあ…何だかカッコいい名前…。 ありがとうございます、霧切さん!」

    霧切「…どういたしまして」
  490. 490 : : 2016/11/29(火) 20:49:58
    三人で軽く、穏やかな談笑を続けていると、突如激しい光と共に大きな破裂音が辺り一帯に響いた。

    霧切「ッ!?」

    苗木「お、落ち着いて響子さん! 花火だから!」

    陽の光が落ちた黒の空には、弾幕とはまた違った美しい輝きを放つ花火が舞い上がっている。
    酔っ払った妖怪たちの中には、空に向かって

    霧切「…ごめんなさい、少し前まで弾幕ごっこを繰り返してたせいで…」

    こまる「い、一体何が…?」

    苗木「こまるは気にしなくて良いから…ほら、花火! 沢山打ち上がってて綺麗だよ?」

    こまる「ホントだね…。 私、別のところから見てみるね!」

    こまる「じゃあふたりともばいばーいっ」

    苗木「うん。 また会おうね、こまる」

    霧切「……私はどうしようかしら」

    苗木「ボクも…どうしようかなあ…」

    花火に目を輝かせながらも、見る位置を悩む苗木に誰かが声を掛ける。

    それは___


    ーーーーーーー

    [苗木に声を掛けた相手(花火を共に見る相手)を選択してください]
    ↓1【1:博麗霊夢 2:霧切響子 3:舞園さやか から一名選択】
  491. 491 : : 2016/11/29(火) 21:17:14
    霊夢のとこ行こうか
  492. 492 : : 2016/11/30(水) 10:30:58
    「おーい!響子おお! こっちこーい!」

    霧切「? …魔理沙!」

    苗木「ほら、行ってきなよ。 すっごい手振ってるよ?」

    霧切「そうね…。 …あら、貴方にも用がある人が居るみたいよ。それじゃあ、お互い花火を楽しみましょう」

    苗木「え?う、うん。またね!」

    「…良いかしら、誠?」

    苗木「あっ、霊夢さん! どうしたの?」

    霊夢「どうしたも何も、一緒に花火を見ようと思ってね。 異変解決を祝して、二人でどうかしら?」

    苗木「そんなの…断るわけないじゃないか。 良いよ、一緒に見よう?」

    霊夢「あんたならそう言ってくれると思ったわ。 じゃっ、飛びましょ」

    苗木「へっ? う、わっ…!?」

    霊夢は嬉しげに微笑むと、パッと苗木の腕を掴み、自然な流れで空へと彼を連れ去った。
    慌てふためく苗木を横目に見ながらも、悠々と空を泳ぎ、博麗の鳥居の上に降り立った。

    苗木「…た、かいなあ…」

    霊夢「なにビビってるのよ。 そもそも…あんた凪斗を倒す時に自分の力で飛んでたんだし、今更高い場所とか、空飛んだりでなんで恐怖感じてるの?」

    苗木「あの時は無我夢中だったし…なんで飛べたのかもわからないし…」

    苗木「それにそもそもの話として高い場所って認識してたら怖いものは怖いから!」

    霊夢「落ちたりしないかとか思ってんの? その時には…私が助けるから気にしなくて良いのに」

    苗木「…そういう問題じゃ、無いはずなんだけどなあ…」

    霊夢「ふふっ、冗談よ。それくらいわかってるわ」

    苗木「キミの冗談は冗談に聞こえないんだってば!」
  493. 493 : : 2016/11/30(水) 10:31:28
    霊夢「それよりも…ほら、わざわざこんなとこまで来たんだから、空見なさいよ、空」

    苗木「…そうだね」

    それ以上なにを言うまでもなく、二人は輝きを絶やさない夜空を見上げ、歓声を上げ、笑みを零し、花火を見つめていた。
    そんな中、霊夢はひとりごとを呟くかのように…顔を上げたまま言葉を放ち始めた。

    霊夢「…私ね、あんたがここに来てくれて良かったと思っているの」

    霊夢「この一ヶ月…いや、もっとだったかしら? …まあ、長い時間過ごしてみるとね…」

    霊夢「最初は鬱陶しくて仕方なかったあんたが、居ない状況にほんの少しだけ寂しく思うようになったの」

    霊夢「あんたが、もしこれから…外に戻ろうっていうなら止めないけど……」

    霊夢「……はあ、なんて言えば良いのかしら」

    苗木「そんな顔しなくても、ボクはずっとここに居るつもりだよ。 …幻想郷に来てから、毎日楽しいんだ」

    苗木「それも、キミが居たからだよ。 そりゃあ、何度か帰りたい、とか思ったこともあったけど…」

    苗木「…霊夢さんの側にいるのがとっても楽しいっていうことに一度気付いてからは、そんなことも思わなくなったけどね」

    霊夢「なによ…。嬉しいこと言ってくれるじゃないの。 …誠のくせに」

    苗木「あははっ、最後の要らないでしょ?」

    霊夢「なんか腹立ったからね。 別に良いでしょ?」

    苗木「ひどいなあ。 らしいといえば、らしいけどさ」

    霊夢「なによそれ…。 ほっぺ突っ撥ねるわよ」

    苗木「ひ、ひはい! ふね、つねないでって…」
  494. 494 : : 2016/11/30(水) 10:32:26
    苗木「…ありがとうね、霊夢さん」

    霊夢「なによ、改まって。 …まあ…私からも、一応言っておくわ。ありがと」

    苗木「うん。 これからも…お世話になるので、よろしくお願いします」

    霊夢「世話してやるから、よろしくしてやっても良いわよ」

    苗木「上から目線?」

    霊夢「悪い?」

    苗木「ううん」

    霊夢「…そう」

    彼女のその言葉を最後に、再び黙って二人は花火を眺めていた。
    それからしばらくすると、酔いが回り始めている魔理沙が、下から大きな声をあげて霊夢に声掛けをした。

    魔理沙「おーい、霊夢ー!なにしてんだー?」

    霊夢「別になにも〜?」

    魔理沙「…おーりーてーこーいーよー!」

    霊夢「いーやーよー」

    苗木「…花火も十分堪能したんだしさ、下に戻って楽しんできたら?」

    苗木「ほら、人も沢山居るしね」

    そう優しい目を向けながら、博麗神社の境内にいる人々を苗木は瞳に捉える。

    霊夢「それなら、あんたも一緒よ? ほら、行きましょ!」

    苗木「えっ、うわあっ! 急に引っ張らないでよ霊夢さん!」
  495. 495 : : 2016/11/30(水) 10:33:41
    下の人混みの中に混ざると、真っ先に苗木の元には舞園が駆け寄ってきた。 それも、酒の匂いを醸し出しながら。

    舞園「ま〜こ〜と〜く〜ん〜…。 もうっ、ろこ行ってたんですかぁ?」

    苗木「あの…さやかさん? 呂律回ってないよ…? お、お酒飲みすぎなんじゃあ…」

    舞園「そんなこと、ろうれもいいですよぉ…。 それよりも、霊夢さんと二人っきりなんてズルいです!」

    舞園「私らっ…だって、霊夢さんとお話ししたかったんですからぁ…」

    舞園「もちろん! 誠君とも、ですよ? ただでさえ異変のへいで四人でいられなかったんですからぁ…」

    霧切「そこら辺にしておいたら?さやかさん…」

    舞園「ええ〜? い〜や〜で〜す〜よ〜…響子ちゃんもお話ししましょうよ〜…」

    霊夢「…どうしてこんな風になったのかしら…全く」

    霧切「知らないわ…。 ずっと傍に居たわけじゃないもの…」

    苗木「お水あるけど、飲んでくれるかな…」

    舞園「飲みま〜す!」

    霧切「…ちょっと待ってちょうだい、さやかさん。 水を飲むたびにそのコップにラー油を入れないでほしいのだけれど」

    霊夢「えっ…うわっ、本当だ。 さやか!今すぐラー油の増産をやめ、ちょっ、溢れてるわよ!」

    舞園「ふふふ〜…みんな〜、いっくよ〜! 願い事ぉ、アンサンブルぅ〜!!」

    苗木「弾幕!弾幕撃たないで!?」

    霧切「…ひとまずラー油を入れる容器を持ってきたわ」

    舞園「貸してくださいぃ!」

    苗木「だっ、ダメ! なんか嫌な予感がするから!」

    石丸「どうしたのかねきみ達!騒がしいぞ!」

    大和田「喧嘩かオラァ!?」

    チルノ「喧嘩!? それならあたいに任せろ!」

    霊夢「よりによって声の大きい奴らが……あーあーあ…ぞろぞろ集まって来ちゃったじゃない…」

    魔理沙「なんだ?来ちゃダメだったのか? 私たちの仲だってのに、水臭いぜぇ、霊夢ぅ!」

    妖夢「さ、さやか!どうしたのですか!?」

    舞園「わ〜い、妖夢様だぁ、妖夢様あああ!」

    こまる「ラー油…? ラー油がたくさん!?」

    霊夢「誰かスキマ妖怪を連れてきなさい!!そしたらこの止まんないラー油、全部スキマに収納させるから!」

    霊夢「居ないの、紫!?」
  496. 496 : : 2016/11/30(水) 10:34:23
    その後は、花火も静かになるほどの騒ぎで博麗神社は包まれた。
    次々と生まれるラー油は、遅れて現れた大食いの亡霊によって処理されたのだった。
    そしてその亡霊が新たに多くの酒と食べ物を持参してきたことにより、宴会は終わるどころか再び熱を持つこととなった。

    「…プハー!お代わりぃ!」

    「す、すごいなぁ…日本酒一本飲みきっちゃったよぉ…。 あれが強さなのかなぁ…」

    「いやいやいや、それは無いそれは…。だってアイツ鬼なんだし……ってソニアさあああん!いらしてたんですね!探してましたよ!」

    「あら、こんばんは。 それよりもほら、あそこを見てみましょうよ!」

    「あそこ…って……なんだ、田中とレミリアか…。 アイツら何やってんですかね?」

    「御二人曰く、協力戦は性に合わなかったから改めて弾幕ごっこをされているのです。 らしいと言えば、らしいのですが……はあ」

    あるところでは酒豪による酒の一気飲み大会が、またあるところでは弾幕ごっこが。

    「壊れろおお!」

    「あら、今のは…台風のような物を極小ながらに引き起こしたのですね。 ふふ、素晴らしい腕前ですわ」

    「本当ですか?ありがとうございます!」

    「だったらわたしの能力はどうなのかー?」

    「…あのですね、小さな妖怪さん。 わたくしは別に鑑定をしているわけでは無いのですよ。ただ彼女が練習しようとしたところを通り掛かり…」

    「それでも見てほしいのさー!」

    「だったらついでに私も!」

    「ぼ、ボクちんも…えへへ…」

    「………」

    また場所では…なぜか能力のお披露目会が開催されていた。
  497. 497 : : 2016/11/30(水) 10:34:58

    霊夢「なんだか、最終的にはいつもの宴会と変わらなくなっちゃったわね…」

    苗木「いつもこんな感じなの…?」

    霊夢「こんな感じよ。 …ほら、気が付いたら花火ももう終わってるわ」

    霧切「ああ…本当ね。 でも、締め括りがまだだけれど…どうするの?」

    舞園「締め括りですか?」

    霊夢「あんたは水でも飲んで……ってもう酔いがさめたの?」

    舞園「ふふっ、そうですよ!」

    霊夢「…あっそ。 で、なんだったっけ、締め括り? それ、なんのことよ」

    苗木「え? 響子さんの口振りじゃ霊夢さんが関係してるように聞こえたんだけど…?」

    霊夢「ええ?締め括りなんて私やったこと無いんだけど」

    霧切「でも、彼女はする気があるみたいよ」

    舞園「…あ、私わかりました!」

    苗木「なんのことか、さっぱり…」

    魔理沙「弾幕ごっこのことだぜ、誠! なんたって宴会の終わりに、私たちは毎回弾幕ごっこしてるからな!」

    霊夢「…そうだっけ」

    魔理沙「ええっ!?まさか覚えてないっていうのかよ!」

    霊夢「冗談よ、冗談。あんたと遊んだことを忘れるわけ無いじゃない。 さ、始めましょう?」

    魔理沙「…おうっ!」
  498. 498 : : 2016/11/30(水) 10:35:23
    博麗神社の空中で行われた霊夢と魔理沙の戦いは、花火を遥かに超えるほどの強さと激しさと美しさを孕んでいた。
    騒いでいた妖怪たちも二人の鮮やかな弾幕に魅了され、動きを止めていた。

    白熱した戦いは結果として引き分けとなったが、夏祭りを、宴会を、大盛り上がりで終わらせるには十分だったのだった…。

    気が付けば深夜となり、その場に留まって就寝する者は多く、そのまま夜は更けて行った…。



  499. 499 : : 2016/11/30(水) 10:36:04
    九日目 終了

    ーーー異変 解決!

    ーーー夏祭り 終了!


    経験値を[37]入手しました! [現在経験値:47/30]レベルアップ!


    【今まで出会った人物及び本日終了時点での交友関係】
    [顔見知り]
    大神さくら パチュリー・ノーレッジ 十六夜咲夜 紅美鈴 鬼人正邪 射命丸文 森近霖之助 四季映姫 罪木蜜柑
    ミスティア・ローレライ 幽谷響子 上白沢慧音 煙蛇太郎(NEW!) リグル(NEW!) 十六夜惣之助(NEW!) 安藤流流歌(NEW!) 桑田怜恩(NEW!)
    永江衣玖(NEW!) 石丸清多夏(NEW!)

    [友人]
    霧雨魔理沙 戦刃むくろ レミリア・スカーレット 田中眼蛇夢 弐大猫丸 ルーミア アリス・マーガトロイド
    江ノ島盾子 チルノ グレート・ゴズ 魂魄妖夢 フランドール・スカーレット 赤蛮奇 葉隠康比呂 二ッ岩マミゾウ
    封獣ぬえ 日向創 七海千秋 左右田和一 不二咲千尋 十神白夜 古明地こいし 澪田唯吹 狛枝凪斗(NEW?) 大和田紋土(NEW!)
    藤原妹紅(NEW!) ソニア・ネヴァーマインド(NEW!) セレスティア・ルーデンベルク(NEW!)

    [兄妹] 苗木こまる(NEW!)

    [親友]
    博麗霊夢 霧切響子 舞園さやか


    【本日追加されたロンパキャラの能力及び種族】
    [煙 蛇太郎 - カジ ジャタロウ]男 妖怪 〈マスクを外させない程度の能力〉
    [狛枝 凪斗 - コマエダ ナギト]男 妖怪(枕返し) 〈枕をひっくり返して相手の翌日の運勢を逆転させる程度の能力〉
    [十六夜 惣之助 - イザヨイ ソウノスケ]男 鎌鼬 〈武器を強化する程度の能力〉
    [安藤 流流歌 - アンドウ ルルカ]女 妖精 〈中毒性のあるお菓子を作る程度の能力〉
    [桑田 怜恩 - クワタ レオン]男 烏天狗 〈音速の球を投げれる程度の能力〉
    [石丸 清多夏 - イシマル キヨタカ]男 妖怪(しょうけら) 〈空気を読まない程度の能力〉
    [大和田 紋土 - オオワダ モンド]男 半妖 〈家を建てる程度の能力〉
    [ソニア・ネヴァーマインド]女 女神 〈人を導く程度の能力〉
    [セレスティア・ルーデンベルク]女 天狐 〈ギャンブルで必ず勝つ程度の能力〉
    [苗木 こまる - ナエギ コマル]女 人間 〈極小の自然現象を操る程度の能力〉
    [狛枝 凪斗 - コマエダ ナギト]男 神 〈試練を与える程度の能力〉
  500. 500 : : 2016/11/30(水) 10:36:26
    無印編【ロンパキャラの能力及び種族】

    [苗木 誠 - ナエギ マコト]男 人間 〈希望を湧き出させる程度の能力〉

    [霧切 響子 - ギリギリ キョウコ]女 魔法使い 〈物事を分析する程度の能力〉

    [戦刃 むくろ - イクサバ ムクロ]女 悪魔 〈身体能力を高める程度の能力〉

    [大神 さくら - オオガミ サクラ]女 妖精(メイド) 〈武術を扱う程度の能力〉

    [舞園 さやか - マイゾノ サヤカ]女 付喪神(刀) 〈ラー油を量産する程度の能力〉

    [江ノ島 盾子 - エノシマ ジュンコ]女 毛玉(精霊) 〈コロコロ体毛の色が変わる程度の能力〉

    [葉隠 康比呂 - ハガクレ ヤスヒロ]男 神格(妖怪) 〈三割の確率でピタリと未来を予知する程度の能力〉

    [不二咲 千尋 - フジサキ チヒロ]- 河童 〈性別を自由に変えられる程度の能力〉

    [十神 白夜 - トガミ ビャクヤ]男 妖怪(金霊) 〈人の上に立つ振る舞いを忘れない程度の能力〉

    [桑田 怜恩 - クワタ レオン]男 烏天狗 〈音速の球を投げれる程度の能力〉

    [石丸 清多夏 - イシマル キヨタカ]男 妖怪(しょうけら) 〈空気を読まない程度の能力〉

    [大和田 紋土 - オオワダ モンド]男 半妖 〈家を建てる程度の能力〉

    [セレスティア・ルーデンベルク]女 天狐 〈ギャンブルで必ず勝つ程度の能力〉
  501. 501 : : 2016/11/30(水) 10:37:17
    スーダン編【ロンパキャラの能力及び種族】

    [弐大 猫丸 - ニダイ ネコマル]男 すねこすり(妖怪) 〈他人の身体能力を活性化させる程度の能力〉

    [田中 眼蛇夢 -タナカ ガンダム]男 “自称”制圧せし氷の覇王 〈たとえ死しても新たな命に転生する程度の能力〉

    [罪木 蜜柑 - ツミキ ミカン]女 死神 〈細胞を若返らせる程度の能力〉

    [澪田 唯吹 - ミオダ イブキ]女 付喪神(ギター) 〈熱狂の音を操る程度の能力〉

    [左右田 和一 - ソウダ カズイチ]男 河童 〈エンジン付きの機械を設計出来る程度の能力〉

    [狛枝 凪斗 - コマエダ ナギト]男 妖怪(枕返し) 〈枕をひっくり返して相手の翌日の運勢を逆転させる程度の能力〉

    [ソニア・ネヴァーマインド]女 女神 〈人を導く程度の能力〉

    [狛枝 凪斗 - コマエダ ナギト]男 神 〈試練を与える程度の能力〉


    絶女&3アニメ編

    [グレート・ゴズ - ……………………]男 馬頭 〈対象に合った覆面を作り出せる程度の能力〉

    [煙 蛇太郎 - カジ ジャタロウ]男 妖怪 〈マスクを外させない程度の能力〉

    [十六夜 惣之助 - イザヨイ ソウノスケ]男 鎌鼬 〈武器を強化する程度の能力〉

    [安藤 流流歌 - アンドウ ルルカ]女 妖精 〈中毒性のあるお菓子を作る程度の能力〉

    [苗木 こまる - ナエギ コマル]女 人間 〈極小の自然現象を操る程度の能力〉

  502. 502 : : 2016/11/30(水) 10:38:20
    【まだ未登場のロンパキャラ】

    [ダンガンロンパ]

    山田一二三 朝日奈葵
    腐川冬子(及びジェノサイダー翔)


    [スーパーダンガンロンパ2]

    花村輝々 超高校級の詐欺師
    辺古山ペコ 小泉真昼
    西園寺日寄子 終里赤音
    九頭龍冬彦


    [絶対絶望少女]

    大門大 空木言子
    モナカ 新月渚
    塔和灰慈


    [ダンガンロンパ3]

    雪染ちさ 万代大作 月光ヶ原彩美
    十六夜惣之助 忌村静子 安藤流流歌
    黄桜公一 天願和夫 逆蔵十三
    宗方京助 御手洗亮太

    九頭龍菜摘 霧切仁


    【今後、可能キャラが増える可能性有り……】
  503. 503 : : 2016/11/30(水) 10:39:13
    現在の苗木誠のステータス及び強化の情報

    総合Level:4  経験値:17/40
    割り振れる強化ポイント:30


    【該当ステータス:現在レベル】……強化必要ポイント:〈レベルアップ前〉→《レベルアップ後》

    【通常弾幕:level3】……20ポイント:〈秒数一桁+(秒数二桁÷2)のダメージ〉→《秒数一桁+秒数二桁のダメージ》
    【スペルカード:level2】……12ポイント:《秒数一桁+強さのダメージ》→《秒数一桁+強さ+(秒数二桁÷2)のダメージ》
    【HP:level2】……6ポイント:〈25〉→《30》
    【新スペル:level2】……15ポイント:〈三枚〉→《四枚》

    【スペル強化】
    希符「希望の月」強さ【9】  [強化必要ポイント…10]
    奇跡「希望は前に進むんだ!」強さ【8】  [強化必要ポイント…9]
    言弾「それは違うよ」強さ【7】  [強化必要ポイント…8] 特殊効果[一度相手のスペルを避けたらいつでも発動できる。絶対命中の効果あり]


    [複数決定可能  スペルを新たに取得する場合は受理した後に安価を出します  強化せずにポイントを貯めるのも可能です]
    ↓1【強化ポイントを消費し、強化するか否か選択してください。 また強化する場合は[どれを強化するか]も決めてください】
  504. 504 : : 2016/11/30(水) 17:14:11
    HPだけ強化しとこう
  505. 505 : : 2016/11/30(水) 17:42:43
    \ 強 化 完 了 /


    総合Level:4  経験値:17/40
    割り振れる強化ポイント:24


    【該当ステータス:現在レベル】……〈過去ステータス〉→《現在ステータス》

    【通常弾幕:level3】……〈秒数一桁+秒数二桁÷2のダメージ〉
    【スペルカード:level2】……〈秒数一桁+強さのダメージ〉
    【HP:level2】……〈25〉→《30》
    【新スペル:level2】……〈三枚〉

    【スペル強化】
    希符「希望の月」強さ【9】  
    奇跡「希望は前に進むんだ!」強さ【8】  
    言弾「それは違うよ」強さ【7】   特殊効果[一度相手のスペルを避けたらいつでも発動できる。絶対命中の効果あり]
  506. 506 : : 2016/11/30(水) 17:43:06
    ーーー十日目ーーー


    雑魚寝の状態から起床した苗木は、身支度を自室で整えてから飲み水を幾つか用意し、
    自分と同じように雑魚寝をしていた、未だに寝ぼけている妖怪や人間に渡して回っていた。

    霊夢「…ああ、おはよう、誠。 朝から元気ねー…」

    苗木「こう見えてボク、結構疲れてるよ?」

    霊夢「ふーん、そうなのね。 何だか意外だわ…」

    霊夢「……ふわあぁあ……まだ、寝てる奴が居るわね…」

    霊夢「こいつらは私が叩き起こすから、あんたは朝ご飯でも作ってなさい」

    苗木「うん、わかったよ。 …ただ、手荒なことはしないでね」

    霊夢「頑張ってみるわね〜」

    苗木「…大丈夫かなあ…起こされる人」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [今日はこれからどうするか決めてください]
    ↓1【1:博麗神社で過ごす(東方かロンパのキャラを一名から三名まで指名)  2:何処かに行く(場所指定)  3:誰かに会いに行く(登場済みキャラを一名から二名まで指名)】
  507. 507 : : 2016/11/30(水) 20:50:49
    そうだ、永遠亭へ行こう
  508. 508 : : 2016/12/01(木) 13:32:47
    【 迷いの竹林 】


    竹が辺りを埋め尽くすその空間に、苗木誠は圧倒されていた。
    霧が濃く、更に長く高く伸びている竹の列を見るだけで迷路に居るような感覚に陥っていた。

    苗木「…こんな感じになってたんだ…」

    自らの妹であるこまるが世話になっている永遠亭という場所については、情報自体は知っていた物の彼自身、足を運んだ事はなかった。
    そのため、この竹林も初めて眺めることとなっていた。

    天然の迷路を前に、苗木は途方に暮れる。
    初めて行く場所だというのにどうやってこの道を通っていくか…と。

    そんな苗木を知ってか知らずか、一人の女性が彼に声を掛けた。

    「…誠か?」

    苗木「えっ……あっ、妹紅さん!」

    一瞬戸惑いの声をあげるも、苗木はその声を直様歓喜によるものへと変えた。

    妹紅「昨日振りだな。 …それで、こんなところで何をしてるんだ?」

    苗木「あー…永遠亭に行こうと思って来てみたんだけど…。 どうにも無理そうかな…って思っててさ」

    妹紅「永遠亭にね…。 それなら私が案内してやる。着いてこい」

    苗木「良いの?キミも何か用事でもあったんじゃ…」

    妹紅「いやいや。 私は普段からこの竹林に住んでるんでね、散策してただけなんだ」

    妹紅「道案内も良くしてるから、特に気にしなくても良いぞ」

    苗木「そうなんだ…。 それなら、遠慮なくお願いしようかな」

    妹紅「ん、じゃあ足元に注意しながら着いてきてくれ。 たまにうさぎが居るから、うっかり踏まないようにな」

    二人は軽快な足取りで進んで行く。 そして道中、ふと思い出したように妹紅は苗木に問い掛けた。

    妹紅「お前は…永遠亭にどんな用があるんだ? 具合が悪い、とかでも無さそうだけど」

    苗木「妹の忘れ物のハンカチを届けるのと、その妹がお世話になってる人に改めて挨拶をしようと思ってさ」

    苗木「…話は変わるけど、具合が悪いってなんのこと?」

    妹紅「ん?なんだ、知らないのか? 永遠亭には月から来た薬師が居て、診療所もある」

    妹紅「だから妖怪も人間もちょくちょく薬を貰いにここに訪れるんだ」

    苗木「そうなんだね…。 ……月から、だなんてすごいなあ」
  509. 509 : : 2016/12/01(木) 13:33:40
    【 永遠亭 】


    妹紅「ほい、抜けた。 じゃあ…私はこれで」

    苗木「案内してくれてありがとう、妹紅さん!」

    妹紅の姿が見えなくなったのを確認すると、苗木は永遠亭に体を向ける。
    永遠亭は大きな和風のお屋敷で、どこか古風な雰囲気がするというのにも関わらず、それはそれは綺麗な屋敷だった。

    苗木「…ど、どうしよう…。 どっから入れば良いんだろうなあ…」

    狼狽えながらも、人を呼ぶ方法に苗木は悩み、辺りを見渡した。

    扉に目をやっても呼び鈴らしきものは見当たらず、耳を澄まそうとも声らしきものも聴こえ無かった。
    思わず溜息を吐きながらも、めげずに彼は声を上げながら門を叩く。

    苗木「どなたか…どなたかいらっしゃいませんか〜?」

    そうこうしている苗木の元に、一人の女性が現れた……。


    ーーーーーーー

    [遭遇するキャラクターを選択してください]
    ↓1【1:苗木こまる 2:蓬莱山輝夜 3:八意永琳 4:鈴仙・優曇華院・イナバ 5:因幡てゐ】
  510. 510 : : 2016/12/01(木) 14:19:15
    因幡てゐ
  511. 511 : : 2016/12/01(木) 15:21:46
    「おーい、お客さーん。 あんたが苗木誠かい?」

    苗木「そうだけど…キミは?」

    「私は因幡てゐ。 この迷いの竹林の主で、ここら一帯のウサギのリーダーさ」

    悪戯っぽく笑いながらてゐと名乗ったその幼い少女は、可愛らしいワンピースとウサギの白い耳と尾からわかるように、ウサギの妖怪だ。

    てゐ「で、私はお師匠にあんたを案内するように言われたんだけど…要件は何かしら?」

    苗木「えっと…妹の忘れ物を届けたいのと、永遠亭の人たちに挨拶がしたい…くらいかな」

    てゐ「ふーん?苗木って言うくらいだから、こまるの兄か弟かくらいには思ってたけど…兄なんだね。身長は明らかに弟のモノなのに」

    苗木「…まだ、身長は伸びる可能性があると思ってるよ」

    てゐ「なに、ちょっとからかっただけさ。そんな不貞腐れた顔しないでおくれよ」

    てゐ「まあ、要件は承ったから…適当に着いてきな。 姫様たちにも合わせてあげるよ」

    苗木「本当? じゃあ、よろしくね」

    てゐ「ほーい。 …さーって、どこから行くか……」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [向かう場所を選択、及び遭遇キャラを選択してください  ()内は確定で登場する人物です]
    ↓1【1:診療所(八意永琳) 2:こまるの部屋(苗木こまる、蓬莱山輝夜) 3:中庭(鈴仙・優曇華院・イナバ)
      ロンパキャラか東方キャラ、一名指名】
  512. 512 : : 2016/12/02(金) 00:27:54
    1でモナカ。
    種族は……よし、特に思いつかないのでネタに走る!


    【種族】
    妖怪(加牟波理入道)

    【能力】
    コドモに夢を与える程度の能力(いい夢か悪夢かはランダム)
  513. 513 : : 2016/12/02(金) 17:29:30
    【 永遠亭 - 診療所 】


    てゐ「おっししょーさまー。 客人連れてきましたよー」

    「ああ、ご苦労様、てゐ。 それで苗木誠さん…こんな所まで…わざわざどうしたんです?」

    苗木「あ、い、いや、単に妹に忘れ物を届けに来たのと、妹のお世話になっている事に対して改めてお礼を言いに来ただけですから」

    「あら、そうでしたか。 礼なんて、姫様と博麗の巫女が勝手に取り決めたことなので、お気になさらなくて良いですよ?」

    苗木「そんな訳にも行きませんし……ってん?」

    緊張した様子で、診療所に居た銀髪の女性と彼が話していると、車椅子に乗った緑髪の少女が苗木の直ぐ横まで来ていた。

    「ほー…凪斗お兄ちゃんを倒した、お兄ちゃんなのじゃー…」

    苗木「…そんな大したことはボクはしてないんだけどなあ…はは…。 あ、ところでキミは誰?」

    「モナカはねー、モナカっていうんだー。 コドモの味方のー、がんばり入道なのー。 …薬のお兄ちゃんも自己紹介しないの?」

    「ああ、ごめんなさいね、初対面なのに申し遅れて…。 私は八意永琳、薬師をしております」

    苗木「な、苗木誠です。 妹が普段お世話になっております」

    てゐ「…そんなぎこちない敬語とかさあ、なんか聴いてられないからやめてくれる〜?」

    永琳「てゐ、言い方って物があるでしょう? …まあ、ここは常識から外れた幻想郷なのですから、普段使いの言葉で構いませんよ」

    苗木「は、はい」

    モナカ「言われた矢先に敬語使うなんて、誠おにーさんって変なのー」

    てゐ「変なの〜」

    永琳「やめなさいな、二人とも」
  514. 514 : : 2016/12/02(金) 17:29:54
    てゐ「あ、そうだお師匠様。 こまる見てない?」

    永琳「ここ数時間はこの部屋周辺にいたけど……見てないわね。 帰って来てからは外に出てないでしょうから、探せば見つかるはずよ」

    てゐ「はーい。 ところで、モナカはどういう用事でここに来たのさ」

    モナカ「あー、それはねー、コドモたちの為だよー」

    苗木「…コドモたちの為?」

    モナカ「モナカはねー、コドモの味方だから、毎晩色んなコドモに夢を見せてあげるんだけどねー」

    モナカ「妖怪のコドモなんかが風邪を引いてるのをたまーに見掛けててー、モナカはー、それを助けて上げたいのー」

    てゐ「…コドモに夢見せてるって言っても、内容はランダムなんでしょうが。 それって悪戯込みの行動じゃないのかしらー?」

    モナカ「むー、コドモの幸せを願ってやってるのー! モナカがそう言うんだからそうなのー!」

    永琳「まあ、真偽はどうあれ、それを止める理由も方法も私達には無いのだし…それ以上の詮索はやめておきなさい」

    永琳「…とりあえず薬は用意できたから、モナカ、こっちに来てくれる?。 てゐは引き続き彼の案内を頼むわよ」

    モナカ「らじゃ〜」

    てゐ「あいあいさ〜。 ほら、行くよ〜」

    苗木「あ、う、うん。 永琳さん!ありがとうございましたー!」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [向かう場所を選択、及び遭遇キャラを選択してください  ()内は確定で登場する人物です]
    ↓1【1:こまるの部屋(苗木こまる、蓬莱山輝夜) 2:中庭(鈴仙・優曇華院・イナバ)
     ロンパキャラか東方キャラ、一名指名】
  515. 515 : : 2016/12/02(金) 17:39:03
    1で小泉さん

    種族 天狗
    能力 人の笑顔を引き出す程度の能力
  516. 516 : : 2016/12/02(金) 20:19:58
    【 永遠亭 - 苗木こまるの部屋 】


    自室に居ると踏み、永遠亭の長い木製の廊下を歩む苗木とてゐの耳に、三人の賑やかな少女の声が届いた。
    考えていた通りその中にはこまるの声も含まれており、安堵の息を漏らしながら苗木はその部屋に辿り着き、そして襖を開けたのだった。

    そこに居たのは苗木こまると、鮮やかな着物の少女と、カメラを持った赤髪の少女の三人だった。

    苗木「お、お邪魔します…」

    こまる「お兄ちゃん!? え、どうして…」

    苗木「どうしても何も、お前…忘れ物してただろ? それに術を教えてもらった事に関しても、お礼も言わないとって思ってさ」

    こまる「忘れ物…あっ、ハンカチ! ありがとうお兄ちゃん…かんっぜんに忘れてたよ…」

    「ふふ、良かったじゃない。 素敵なお兄さんね」

    苗木「いやいや、そんな……輝夜さん?」

    輝夜「ええ…そうよ、久しぶりね。 お礼なんて、私が好きでやったことなんだから別に良いのに」

    輝夜「あ、でもそういう話は新聞のいいネタになんのかしら? ね、真昼」

    「確かになるといえばなるかしら。 とは言っても最終決定は文ちゃんがするから、判断は出来ないんだけどね」

    てゐ「…なんだ、誰かと思ったらあの烏天狗の仲間かい」

    「まあ、そんなとこね。 一応名乗っとくわ。アタシの名前は小泉真昼。文ちゃんの新聞作りの手伝いをしているわ。よろしくね」

    苗木「へえ、そうなんだ。 じゃあ記事作りとかもしてるの?」

    小泉「んー…取材はするけど、本格的な事はあんまりしてないかな。 基本的にメモに相手の発言を纏めてるだけで…」

    小泉「あっ、でも写真を撮るのは得意だよ。 顔の筋肉を緩めて、笑顔を引き出させることが得意なんだよね、アタシ」

    小泉「そんなことしなくても、カメラを向けただけで笑ってくれる人は多いんだけどさ」
  517. 517 : : 2016/12/02(金) 20:20:18
    てゐ「それで、今日は何、こまるの取材?」

    小泉「そうよ、文ちゃんからのお願いでね。 昨日こまるちゃんが術を使ってるところを見たり聴いたりしてたらしくってさ」

    苗木「ああ、それで輝夜さんも一緒に居るんだね」

    こまる「うん。 なんたって色々教えて貰ったからね。ほとんど私じゃなくって姫様の力だもん」

    輝夜「ええ?そんなことないわよ! 貴女は元々素質があったから術が扱えたのよ」

    こまる「いやいやいや、」

    てゐ「はいはいそこまで〜。 仲が良いのは悪くないけどさあ、謙遜合戦みたいなの止めてくれる?二人が困ってるじゃない。あ、私もだ」

    輝夜「…むう」

    小泉「ほら、笑って笑って。 …あ、せっかくだから四人纏めて写真撮ろうか?」

    苗木「えっ、良いのかい?」

    てゐ「…なんで私まで」

    小泉「記事になるから、だけど…まあ、記念だと思って写ってちょうだい。 ほら、笑って並んで!」

    こまる「はーいっ」

    小泉「はい、チーズ…ってね」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [遭遇する人物を指名してください 確定で鈴仙・優曇華院・イナバが登場します]
    ↓1【東方キャラかロンパキャラ、一名指名】
  518. 518 : : 2016/12/03(土) 00:59:31
    ペコ 半妖
    剣術を使う程度の能力
  519. 519 : : 2016/12/10(土) 11:59:50
    【 永遠亭 - 中庭 】


    二人はこまるの部屋から退出した後、長い廊下を抜け、中央部分に位置する爽やかな緑が印象的な中庭に辿り着いた。

    てゐ「さて、最後に…私の部下たちに合わせてあげるよ」

    苗木「部下?」

    てゐ「ま、部下と言ってもうさぎなんだけどね。 お〜い、集まれ〜!」

    口元に手を当ててメガホンのような形にしてから、てゐは何回かにわたって呼び掛ける。
    だがしかし、一向にうさぎ一匹現れる気配がしない。

    てゐ「おっかしいなあ…あっちにはいるみたいなのに…」

    苗木「じゃあ、そっちに様子を見に行ってみる?」

    てゐ「そーするよ。 あんたも着いてきな」

    三十秒と経たないうちに、中庭の奥に存在する大きな植え込みの裏側まで二人は歩みを進めた。
    そこには、怯えた様子のうさぎの群れと、涙目で慌てるうさ耳を付けた少女、そして鞘を持つ銀髪の少女が居た。

    「ち、違う!違うのよ! わわわ私たちは何もしてないの!」

    「…良い、鈴仙。 これは私の責任だ」

    「なんでそういうことを言うんですかあ!?ほら、すごく怒っちゃってますよ…!」

    てゐ「二人ともさあ…何をしてくれちゃったというのかなあ!?」

    苗木「お、落ち着いて!落ち着いてってば! 一旦話を聞こう?ね?」

    てゐ「……わかった」

    「ありがとう…。 話の前に、そこの少年の名を聞いても良いか?」

    苗木「え?ボク? えーっと…苗木誠だよ。キミたちは?」

    「私の名は辺古山ペコ。しがない剣士だ…」

    「私は…鈴仙・優曇華院・イナバ、と、申します。好きに呼んでくださいね」

    てゐ「自己紹介とかどうでも良いから、何があったのか…きちんと説明しなさいよ!」

    辺古山「…その、もふもふが…触りたかったんだ…」
  520. 520 : : 2016/12/10(土) 12:00:11
    てゐ「…も、もふ?」

    苗木「うさぎ…?」

    鈴仙「はい、その通りです。 辺古山さん曰く、てゐに了承を得たかったそうなんですが…」

    てゐ「ああ、居なかったもんねぇ…私」

    辺古山「それ故、近くに居た鈴仙に頼んでみたんだ。 うさぎ同士大丈夫かと思ってな…」

    鈴仙「私も大丈夫だと思ってたんですけどね…。案の定ダメでした」

    てゐ「はあ…。 悪意は無かったわけね…」

    苗木「でも、触っただけでこんな風になるの…?」

    辺古山「…私は…生き物に触ろうとすると、どうにも睨んでしまうようでな」

    鈴仙「眼光が強かった、と言いますか…剣を抜こうとしたのが悪かったかもしれませんし…」

    てゐ「それどう考えても後者が悪いんじゃん!」

    辺古山「力むと剣を構える癖が付いてしまってな…。 どうにもダメだ…」

    苗木「ええっと、とりあえず鞘は置こう?」

    辺古山「あ、ああ…。 ……くっ、ダメだ、怖がられる…」

    てゐ「…もう少し落ち着いて触りなよ、まったく…」
  521. 521 : : 2016/12/10(土) 12:00:30
    てゐ「ひとまずあんたは昼飯でも食べたら?時間も時間だし」

    てゐ「用意くらいするから、下手に触らないことね」

    辺古山「わかっている…すまないな」

    鈴仙「そういえば、もうそんな時間でしたか…」

    苗木「じゃあボクは…お暇しようかな。 邪魔になるといけないし」

    てゐ「んー?食べてっても良いよー?」

    苗木「…良いの?」

    鈴仙「まあ、無理は言いませんし…お好きに決めてください」

    苗木「それも…そうだよなあ」

    苗木「うーん、どうしようかな…」


    ーーーーーーー(またもや日数を空けてしまい大変申し訳御座いません。 お恥ずかしながらも、更新を再開させていただきます)

    [昼食を取る場所を決めてください]
    ↓1【1:永遠亭 2:人里 3:博麗神社】
  522. 522 : : 2016/12/10(土) 13:49:32
    永遠亭で、人(じゃないけど)の好意は受け取っとくもんだべ
  523. 523 : : 2016/12/10(土) 16:35:17
    苗木「じゃあ、遠慮なくいただいちゃおうかな」

    辺古山「人の好意は受け取っておくものだからな…」

    てゐ「…人じゃないけど」

    鈴仙「そういうことはどうでも良いから…早く用意するわよ」

    てゐ「はーいっ。 じゃあ少し待っててねー」

    二人が中庭から出て行くのを見送ると、慎重に慎重にうさぎに手を伸ばしては引っ込める、を辺古山が繰り返し始めた。
    あまりにもオーラが殺気立っており、どうしようもないまま、苗木はただそれを心配そうに眺めていた。
    そしてしばらくもしないうちに、二人がお盆を掲げながら戻ってきた。

    苗木「これは…お団子?」

    鈴仙「はい。 おむすびのような感覚で美味しくいただけますよ」

    辺古山「なるほど、海苔があるのはそれ故なのだな」

    てゐ「甘味もあるから、自由に食べなさいな。 結構お腹にたまるから、気を付けてね〜」

    苗木「う、うん…。 じゃあ、いただきます」

    うさぎに白く丸い団子に醤油を少し垂らし、パリパリとした海苔でそれを包む。
    好奇心に駆られながら、苗木は口に団子を放り込む。

    苗木「うわっ、美味しい!」

    辺古山「優しい味だな…」

    てゐ「まあ、うさぎにも人間にも食べられるように丹精込めて作ったからねぇ。 そういう感想もらえなきゃ嫌だよ」

    辺古山「うさぎ…うさぎもこれを食せるのか?」

    てゐ「ん?ああうん、そうそう。 味付け無しでならこの子らも食べられるよ」

    辺古山「そう、なのか…」

    鈴仙「…上げても良いと思いますよ?」

    苗木「ダメだったら言わないしね。 ね、てゐさん」

    てゐ「…まあ、お好きにどうぞ」

    辺古山「か、感謝する!」
  524. 524 : : 2016/12/10(土) 16:35:58
    一つ、団子を手に取り、緊張した面持ちで辺古山は一羽のうさぎに近寄る。
    まるで戦いの直前のようなその雰囲気に、思わず苗木は一旦止めに入る。

    苗木「ちょ、ちょっと待って?もう少しリラックスした方が良いんじゃないかな?」

    辺古山「リラックス…リラックスか…。 だめだ、どうしても強張ってしまう…!」

    鈴仙「ええっと…声掛けしながらとかはどうですか?」

    てゐ「おっ、鈴仙のくせに良い案思いつくじゃない。 ひとまずやってみなよ」

    辺古山「ああ…そうさせてもらう…」

    辺古山「なにも危害を加えようとしているわけではない…だから、そんなに怯えないでくれ…」

    辺古山「団子…食べるか? もしよかったら…触らせてくれないか?」

    三人が固唾を飲んで見守る中、うさぎは花をヒクヒクさせた後、団子にかぶり付いた。
    そしてたちまちのうちにそれを完食し、辺古山の足に目を細めながら擦り付いた。

    辺古山「…さ、触るぞ…うさぎ…」

    恐る恐る辺古山が背中を撫でると、さらに気持ち良さそうな表情をうさぎは見せたのだった。

    鈴仙「わあ、やりましたね!」

    苗木「つ、ついでにボクも…」

    てゐ「団子なら沢山あるから、他のうさぎにもやってあげてよ。 ほら、あんたも遠慮してないで」

    辺古山「…ありがとう。 三人のおかげで久しぶりに動物に警戒されることなく触れた…」

    苗木「そんな大層なことじゃないよ。 ほら、この子もお団子を欲しそうにしてるよ?」
  525. 525 : : 2016/12/10(土) 16:36:16
    【 永遠亭 - 門前 】


    しばらくの間うさぎに癒されてから、辺古山が先に帰ったのに続いて、苗木も神社へ帰ることにした。

    苗木「今日はありがとうございました。 お団子もとっても美味しかったです!」

    こまる「えっ、お団子食べたの!? 良いなあ…」

    輝夜「お団子くらい私が作ってあげるわよ、こまる」

    こまる「本当ですか!?…あっ、えっと…忘れ物届けてくれてありがとう、お兄ちゃん」

    苗木「…もう落とさないように気を付けるんだよ?」

    こまる「はーいっ」

    輝夜「ふふっ…あ、そうそう! はい、これ。 永琳からお土産にどうぞ…って」

    苗木「この箱は…?」

    てゐ「ああ、これお団子だよ。 お客さんによくお師匠様が渡してるからわかるよ」

    苗木「こ、こんなにたくさん…ありがとう! 永琳さんにもよろしく伝えてくれると嬉しいなあ」

    こまる「いーなー、いーなー…お団子いーなー…」

    輝夜「そんな子供っぽく強請らなくても、作って上げるってば…」

    こまる「えへへー、私にも作り方教えてくださいねー」

    苗木「あまり迷惑かけないようにな、こまる?」

    鈴仙「迷惑どころか、むしろお世話になっていますから。 心配なさらずに」

    苗木「そうなのかな…?」

    こまる「疑わないでよ、もう!」

    苗木「あははっ、冗談だよ、冗談」

    苗木「それじゃあ、今日はこの辺で。 ありがとうございました!また来るね」

    てゐ「さっ、着いてきな。 見失っても知らないからね」

    苗木「えっ!?ちょっと待ってよ!!」

    鈴仙「……大丈夫でしょうか」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [博麗神社に居た人物を指名してください]
    ↓1【ロンパキャラか東方キャラ一名及び二名指名】
  526. 526 : : 2016/12/10(土) 16:39:20
    雪染さんと宗方さん。

    二人共幻想郷に漂着仕立てほやほやの外から来た人間。
    能力は現状特になし。
  527. 527 : : 2016/12/10(土) 21:32:09
    【 博麗神社 】


    夕暮れを背にしながら苗木が神社に帰ると、何やら話し声が彼の耳に届いてきた。
    不思議に思いながら居間に行けば、そこには白髪の青年とポニーテールの女性、そして霊夢が居たのだった。

    霊夢「…おかえり、誠」

    苗木「ただいま、霊夢さん。 …この二人は?」

    霊夢「あんたと同じ、外来人よ…」

    苗木「……ええっ!?」

    「あら、同じってことは貴方も外から幻想郷に来た人なの?」

    「そうはしゃぐな雪染。 俺はまだ幻想郷も、妖怪も、何もかも信じていないんだ」

    「えー…。 それで…誠くん?は同じ人間なのよね?」

    苗木「う、うん、そうだけど…。 その、キミたちは?」

    「ああ、ごめんなさいね!名乗らずに…」

    「私の名前は雪染ちさ!教師をしているわ。 それで、こっちは…」

    「宗方京助だ…」

    女性は軽快に、一方で青年は警戒心をそのままに名を告げた。 それに対し苗木も名乗ると、再び話は戻ったのだった。

    苗木「…いつからここに?」

    宗方「朝目覚めたら、この神社に居た。 以上だ」

    雪染「丁寧に布団に寝かされてて、何事かと思ったわよね…」

    雪染「まさか妖怪が住んでる場所に来ちゃったなんて、由々しき事態だわ!」

    霊夢「…まあ、由々しき事態よね。 いっくら説明しても信じてくれない奴が居るんだから…」

    苗木「正直言って、信じないのは当然の反応だと思うよ?」

    苗木「…ボクに見せたのと同じことはしたの?」

    霊夢「してないわ」

    苗木「やっぱりかあ…」

    雪染「どんなものを見せてくれるの? なんだか私、わくわくしてきちゃったわ!」

    宗方「お前はもう少し警戒という物を覚えたらどうだ?」

    雪染「そんなあ…」
  528. 528 : : 2016/12/10(土) 21:32:33
    霊夢「ねえ、もう始めちゃって良い?」

    雪染「良いわよ〜」

    宗方「…好きにしろ」

    二人が注目したのを確認すると、ふわりと霊夢は宙に浮いた。
    幻想郷において空を飛ぶ行為などは何の変哲も無い当たり前の事だが、外来人にとっては目を疑う光景でしかなかった。
    手品の類かと疑う宗方に対し、霊夢はその宗方をも空に浮かせ、悠々と天へと泳いで行った。

    そうすると、ようやく宗方も諦めがちに幻想郷のことを信じたのだった。

    宗方「それで…幻想入りとやらをなぜ俺たちはしたんだ?」

    雪染「ああ、確かにそうね…。 神隠しってやつかしら?」

    苗木「それが一番妥当かなあ…。 忘れられた、ってわけでもなさそうだしね」

    霊夢「結界の歪み…かしら」

    宗方「結界だと?」

    霊夢「ええ。 幻想郷と外界を隔てる大結界に…何らかの支障が生じたんだと思うの」

    雪染「それに貴方は…何か心当たりでもあるの?」

    霊夢「おそらく、ね。 ついこの間、時間の感覚が狂わされた…っていうか、止められたことがあってね。原因はそれだと思うの」

    霊夢「外とこっちの時間の境界にズレが起きて、その結果僅かながらに結界の一部分が歪んだ…」

    雪染「なるほど。 そこに私たちは飲まれてしまったってわけね」

    雪染「…由々しき事態ね!?」

    宗方「ならば…俺たちが元の世界に戻る方法は無いのか?」

    霊夢「んー…多分あるとは思うわ」

    霊夢「そこら辺については…詳しい奴を知ってるから、そいつに聞きましょう」
  529. 529 : : 2016/12/10(土) 21:32:50
    その後、三人は結界の管理を行っている妖怪の賢者と、別室にて話をしていた。
    その間苗木は全員分の夕食を用意し、その用意が終わった頃…三人は居間に戻ってきた。

    苗木「どうだった?何とかなりそう?」

    霊夢「…一応はね」

    宗方「戻ることは不可能では無いが、その準備及び境界の修復にどれくらいの時を有するかが不明、と言われた」

    苗木「えっ、じゃあその間キミたちはどうするの…?」

    雪染「明日になったら、場所の紹介や提供をしてくれるみたいなの」

    雪染「…明日の朝まで、ここに居なさいって言われちゃったけど」

    霊夢「寝泊まりができるだけの部屋もあるから…だそうよ」

    霊夢「まあ、誠の作った夕食があるから…難しい顔してないで、食べなさい」

    雪染「あっ、作らせちゃったわね…ごめんなさいね、苗木くん」

    苗木「ううん、料理はいつもボクが作ってるから、気にしないでよ…ちささん」

    宗方「……」

    雪染「どうしたの?」

    宗方「いや、何でも…」

    霊夢「ああ、わかったわ。 あんたとちさは恋人なのね。…だから私たちがちさって呼ぶたびに反応を…」

    宗方「確かにそれは事実だが…そこで止めておけ、博麗霊夢。 …とにかく今は、これを食べるぞ」

    雪染「そうね、京助♪」
  530. 530 : : 2016/12/10(土) 21:33:24
    十日目 終了

    【今まで出会った人物及び本日終了時点での交友関係】
    [顔見知り]
    大神さくら パチュリー・ノーレッジ 十六夜咲夜 紅美鈴 鬼人正邪 射命丸文 森近霖之助 四季映姫 罪木蜜柑
    ミスティア・ローレライ 幽谷響子 上白沢慧音 煙蛇太郎 リグル 十六夜惣之助 安藤流流歌 桑田怜恩 永江衣玖 石丸清多夏
    八意永琳(NEW!) モナカ(NEW!) 小泉真昼(NEW!) 雪染ちさ(NEW!) 宗方京助(NEW!)

    [友人]
    霧雨魔理沙 戦刃むくろ レミリア・スカーレット 田中眼蛇夢 弐大猫丸 ルーミア アリス・マーガトロイド
    江ノ島盾子 チルノ グレート・ゴズ 魂魄妖夢 フランドール・スカーレット 赤蛮奇 葉隠康比呂 二ッ岩マミゾウ
    封獣ぬえ 日向創 七海千秋 左右田和一 不二咲千尋 十神白夜 古明地こいし 澪田唯吹 狛枝凪斗 大和田紋土
    藤原妹紅 ソニア・ネヴァーマインド セレスティア・ルーデンベルク 因幡てゐ(NEW!) 蓬莱山輝夜(NEW!) 辺古山ペコ(NEW!)
    鈴仙・優曇華院・イナバ(NEW!)

    [兄妹] 苗木こまる

    [親友]
    博麗霊夢 霧切響子 舞園さやか


    【本日追加されたロンパキャラの能力及び種族】
    [モナカ]女 妖怪(がんばり入道) 〈コドモに夢を与える程度の能力〉
    [小泉 真昼 - コイズミ マヒル]女 天狗 〈人の笑顔を引き出す程度の能力〉
    [辺古山 ペコ - ペコヤマ ペコ]女 半妖 〈剣術を扱う程度の能力〉
  531. 531 : : 2016/12/10(土) 21:33:44
    ーーー十一日目ーーー


    苗木「おはよう、霊夢さん…」

    霊夢「あら、おはよう。 …朝食なら出来てるわよ」

    苗木「えっ? …あれ、そういえばあの二人は…」

    霊夢「もう出て行ったわ。 もっと話でもしたかった?」

    苗木「確かにそうだけど……幻想郷に居るなら、そのうちまた会えると思うから」

    霊夢「…そう」

    霊夢「じゃあ、ちさが作ってくれたそれを食べたら掃除しなさいね」

    苗木「うん、わかってるよ」

    苗木「それじゃあ…いただきま〜す!」


    ーーーーーーー
    【未登場のロンパキャラを指名する場合はそのキャラが持つ[能力]と[種族]を決めてください】

    [今日はこれからどうするか決めてください]
    ↓1【1:博麗神社で過ごす(東方かロンパのキャラを一名から三名まで指名)  2:何処かに行く(場所指定)  3:誰かに会いに行く(登場済みキャラを一名から二名まで指名)】
  532. 532 : : 2016/12/11(日) 01:24:13
    1で天願さんと仁さんと慧音


    天願さん
    【種族】
    妖怪(天井嘗)

    【能力】
    若者に相談させやすい空気を作る程度の能力


    仁さん
    【種族】
    幽霊(霧切さん魔女だしたぶん寿命)

    【能力】
    若者の才能を的確に伸ばす教育を施せる程度の能力
  533. 533 : : 2016/12/19(月) 11:35:44
    【謝罪及び今作更新休止のお知らせ】

    誠に身勝手ながら、今作『幻想郷生活録』の更新を終了、もしくは休止させていただきます。
    理由は伏せさせていただきます。 私の未熟故の失態、大変申し訳ございません。

    ここまで読んでくださった皆様及び安価に参加してくださった皆様。
    期待を裏切り、時間を無駄にさせてしまい、申し訳ございません。

    キチンとこのssの続きを書くか、設定のリセットや、主人公、舞台の変更という形で似た方式のssで姿を表すかもしれません。
    また、まったく違うssで細々と姿を見せるかもしれません。

    お恥ずかしい話ですが、その時はまた読んでくださると幸いです。


    読者の皆様に、心からの敬意と感謝と謝罪を申し上げます。

    皆様、申し訳ありません。 そして、ありがとうございました。
  534. 534 : : 2020/06/28(日) 17:58:50
    とても面白かった。ただ更新停止なのは残念極まりない。過去作ってこういうこと多いからね。待ってるよ!
  535. 535 : : 2020/08/03(月) 01:38:20
    これ完成できないだろうから終了でもいいんじゃね?
  536. 536 : : 2021/08/09(月) 06:49:55
    腐川さん出て欲しいな。種族は、吸血鬼で。能力は、小説家だし、設定を、書き換えるとかかな

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