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童謡 とおりゃんせ

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  1. 1 : : 2016/09/09(金) 22:15:37
    怖い噂がある童謡を進撃のキャラでSS化していきます。最初は『とおりゃんせ』です。
    一応予定では次作は『かごめかごめ』をしようと思います。
    文章力がないので怖くないと思います。短編かな?
    明日から書きます。とおりゃんせの説は基本的に無視します。ごめんなさい。
    エレン達は七つを越しています。
    キャラ崩壊しまくり。
    部屋を暗くして、後ろは決して振り向かないように…。
  2. 2 : : 2016/09/09(金) 22:52:50
    期待っす!
  3. 3 : : 2016/09/10(土) 00:08:58
    >>2さん いつも期待ありがとうございます。期待にこたえられるように頑張ります。


    エレン「なぁ、知ってるか?」

    アルミン「何が?」

    エレン「天神の細道って」

    アルミン「それは誰でも知ってるよ」

    エレン「そこに肝試ししに行かない?」

    アルミン「やだよぉ…。あそこは本当にマズイ所なんだよ?」

    エレン「それが面白れぇんじゃねぇか!」

    エレン「ミカサは行くらしいぞ」

    アルミン「怖いよ…」(ミカサが居ればちょっと安心かな…)

    エレン「そうか…」

    エレン「じゃあ、他の皆を誘うか…」

    エレン「なぁ、ジャン」

    ジャン「ん?」

    エレン「天神の細道に行こうぜ」

    ジャン「ミカサがいるなら行くわ」

    エレン「いるぞ」

    ジャン「行く」
  4. 4 : : 2016/09/10(土) 00:09:51
    エレン「行くことになったのは…、アニと、ジャンと、コニーと、サシャと、クリスタと、ミカサか…」

    エレン「じゃあ行くか!」

    サシャ「ちょっとお腹痛いんで帰りますね…。サイナラー」

    エレン「帰さぬ!」

    サシャ「いや、もう出る…」

    エレン「こういう唄を知っているかい?」

    サシャ「?」

    エレン「行きはよいよい、帰りは怖い」

    サシャ「ここのことじゃないですかー。ヤダー」

    エレン「そうだ。つまり帰さぬ!」

    サシャ「・・・」

    コニー「サッサと行って帰ろうぜ」

    エレン「バカ野郎。8時からだボケ」←さっき自分が言ったことは棚の上の奥深く

    コニー「言いすぎじゃないですか?」

    ジャン「なんか…、不気味だな…」

    エレン「ただの細い道の脇に墓が並んでるだけらしいぞ」

    ジャン「えぇ…」

    ミカサ「今何時なの?」

    エレン「えーっと…」

    エレン「7時57分を3秒ほど過ぎた」

    ミカサ「普通に言えや」

    アニ「あと3分かい…」

    クリスタ「ドキドキするね…」

    ライナー「俺が命に代えても護って見せるぜ!」

    クリスタ「ありがとうございます!」ニコッ

    ライナー(結婚しよ…)

    エレン「あと5000ミリ秒!」(5秒)

    ミカサ「普通に言えや」

    エレン「4000!3000!2000!1000!」

    エレン「突撃!」

    ミカサ「エレン、行こ」

    エレン「おう!」ダッ
  5. 5 : : 2016/09/10(土) 00:10:35
    コニー「やっとか!」ダッ

    サシャ「ハァ…」ダッ

    ライナー「手を繋ぎな!」スッ

    クリスタ「ありがとうございます」ギュッ

    アニ「滅びろ…」ダッ

    ジャン「待てよ!」ダッ


    ~天神の細道~


    エレン「薄暗いな…」

    ミカサ「懐中電灯持ってきたから」スッ

    エレン「おお。センキュ」カチッ

    ミカサ「はい。クリスタ」スッ

    クリスタ「ありがと」

    ミカサ「ジャン…」スッ

    ジャン「お、おう」ドキドキ

    ミカサ「芋」スッ

    サシャ「ぶっ飛ばしますよ?」

    エレン「全然怖くねぇなぁ…」

    コニー「俺、まだトラえもん観てねぇんだよ…」

    エレン「中一でトラえもんとかw」

    ミカサ「エンピツじんちゃん観てたじゃ…」

    エレン「シー…!」

    ミカサ「モゴッ!」

    サシャ「もう帰りましょーよ…」

    エレン「まだ歩いて10分だぜ?」

    サシャ「長いですって~…」

    アニ「一回休憩しよ…」

    エレン「そうだな~」

    ミカサ「よっこらっせ…」

    クリスタ「お腹すいたね~…」

    エレン「まぁ、そうだな」

    ガサッ…

    サシャ「ウギャベッフォシャンチクリャー!?」ビックゥ!

    エレン「何語だ…」

    ジャン「ただのバッタじゃねぇか…」

    コニー「お、おい。もう帰ろうぜ…」

    エレン「作品が違うから」

    サシャ「こここ、怖いですぅ…」ガタガタ

    アニ「エレン、どうする?」

    アニ「帰るか?」

    エレン「帰りたい奴は帰れば~?」

    サシャ「遠慮しときます…」ガタガタ

    エレン「じゃあ、進もうぜ」

    ミカサ「そうね」
  6. 6 : : 2016/09/10(土) 00:10:57
    エレン「30分歩いたけど…」

    ジャン「何もねぇな…」

    ミカサ「帰る?」

    エレン「そうだな~…」

    エレン「明日は休みだし…」

    エレン「この道の端まで行きたいな…」

    アニ「私も同じだ」

    ミカサ「私はエレンについていく」

    コニー「俺は帰りたいけど、行きたい」

    ジャン「お、俺は…ミカサニツイテイク」

    ミカサ「え?」

    ジャン「俺はまだまだいけるぜ!」

    サシャ「誰か一緒に帰りましょうよ…」

    クリスタ「私は怖いのとか好きなんだ!」

    ライナー(離婚しよ…)

    サシャ「帰りたいー…」

    ライナー「サシャ、一緒に帰ろうぜ…」

    サシャ「え!いいんですか!?」

    ライナー「ああ…」

    サシャ「ありがとうございますぅ…」

    ライナー(結婚しよ…)

    エレン「おっ、サシャは帰るのか」

    サシャ「はい…」

    エレン「バイバイな」

    サシャ「サヨナラです…。なにかあったら学校で教えてください…」

    エレン「おう」

    コニー「じゃ、行こうぜ」

    エレン「ああ」

    エレン「しかし、ホント何もねぇな…」

    ジャン「もっと、怪物みたいなのが出てきてほしいよな」

    エレン「それはそれで困るけど…」

    エレン「確かに面白そうだな」

    ミカサ「・・・」
  7. 7 : : 2016/09/10(土) 00:11:52
    サシャ「帰りは怖いって言いますけど…」

    サシャ「何もないですね」

    ライナー「そうだなぁ…。ん?」

    ライナー「て、手だ…!」ガタガタ

    ライナーが指さす先には確かに手のようなものが落ちていた。

    サシャ「あ、ああ…」ガタガタ

    よく見ると…、ただの軍手だった。

    ライナー「なんだ…。軍手か…」

    サシャ「怖いじゃないですか…」

    ライナー「よし!早く帰ろうぜ!」

    サシャ「そうですねっ!?」ビクッ

    サシャの首筋に生ぬるく、生臭い風のようなものが当たった。

    ライナー「どうした?」

    サシャ「い、いえ…」

    ライナー「そうか?」

    サシャ「はい!い、行きましょ!」

    ライナー「あ、ああ…」
  8. 8 : : 2016/09/10(土) 00:14:25
    エレン「サシャ、一人で大丈夫かな?」

    ミカサ「サシャだから大丈夫よ」

    エレン「サシャだから?」

    ミカサ「怪物を食べちゃいそうだもの」

    エレン「何それ怖い…」

    コニー「それなw」

    ジャン「行こうぜ」

    エレン「おう」

    エレン達は歩き続けた…。何十分も。ふと、エレンが気づいた。

    エレン「あの白いの…、なんだ?」

    コニー「幽霊だぁぁ!!」

    エレン「落ち着いて餅附け」

    コニー「おおお、落ち着けるかっ!」ガタガタ

    ミカサ「あれ…」

    アニ「トイレットペーパーじゃないのか?」

    エレン「あ、ホントだ」

    エレン「コニー怖がりー」ニヤニヤ

    コニー「わかってたよ?」キッパリ

    エレン「怖がってたじゃん」

    コニー「演技ってやつよ」

    エレン「・・・」

    ミカサ「ま、まぁ進も…」

    エレン「ああ…」

    コニー「・・・」

    アニ(ちょっと寒くなったな…)ブルルッ
  9. 9 : : 2016/09/10(土) 00:16:12
    サシャ(いまの風は何だったんでしょう?)

    ライナー「サシャ、大丈夫か?顔色悪いぞ?」

    サシャ「え?」

    ライナー「顔色悪いぞ?」

    サシャ「大丈夫ですよ」

    ライナー「我慢しなくてもいいんだぞ?」

    サシャ「いえ…、心配してくれてありがとうございます」

    ライナー「え?ああ…」

    サシャ「それにしても、長いですねぇ…」

    ライナー「長いなぁ…」

    サシャ「!?」ゾワゾワゾワッ…

    サシャ「・・・!」クルッ!

    ライナー「サシャ?どうしたんだ?」

    サシャ「い、いや…」(寒気?)

    そう、寒かったのだ。

    ライナー「ホントか?」

    サシャ「はい。お気になさらず…」

    ライナー「わかった…」

    サシャ「・・・」

    ライナー「見てみろ…」

    サシャ「?」

    ライナー「あそこの山の頂上に見えるだろ?」

    サシャ「え?」

    ライナー「赤いのが『天神祠』と呼ばれているんだ」

    サシャ「そ、そうなんですか…」(よく見えますね…)

    ライナー「あそこまで行くつもりか?」

    サシャ「エレン君たちですか?」

    ライナー「ああ。人間には到底無理なのにさぁ…」

    サシャ「まぁ、あの高さですからね…。中一には…」

    ライナー「ま、行こうぜ」

    サシャ「はい」
  10. 10 : : 2016/09/10(土) 00:17:36
    エレン「疲れたなぁ…」

    アニ「今何時?」

    エレン「もう9時だ…」

    コニー「9時ぃ!?」

    エレン「ああ」

    コニー「まぁ、いっか。今は家出中だし」

    アニ「私達ってどっちかっていうと不良だよな?」

    エレン「そうだな。塩酸を職員室に投げ込んでテロごっこしたもんな」

    ミカサ「懐かしいね…」

    コニー「爆竹も投げ込んだよな?小一の教室に」

    エレン「ああ。あれは面白かったなぁ…」

    ミカサ「じゃ、行こ」

    エレン「ああ」



    コニー「まだ何も起こらねぇの?」

    ジャン「起こらねぇなぁ…」

    エレン「ただの一本道の両脇に墓が並んでるだけで立ち入り禁止かよ…」

    ジャン「なんか昔は天神に子どもを捧げていたらしいぜ」

    エレン「そうなのか?」

    ジャン「今勝手に作った話だから分からねぇけどな…」

    ミカサ「・・・」クルッ

    アニ「どした?」

    ミカサ「いや…」
  11. 11 : : 2016/09/10(土) 09:12:31
    サシャ(みんなと離れてから悪寒が…)ブルブルッ

    サシャ(後ろにすごく気配を感じる…。振り向きたいけど…、怖い…)

    サシャ(もうエレン君の誘いには絶対乗らない…)

    ライナー「大丈夫か?疲れてないか?」

    サシャ「はい…。お構いなく」

    サシャ(戻りたい…!みんなの元に帰りたい…!)

    ライナー「大丈夫か?」

    サシャ「だいじょう…ぶです…」

    サシャ(おかしい…。なにかがおかしい…)ハァハァ…

    サシャ(行きはこんなに疲れなかった…のに)ハァハァ…

    サシャ(なんで…?)ハァハァ…

    ライナー「息があがってるし、顔も真っ赤だぞ?一回休むか?」

    サシャ「はい…」

    ライナー「やっと休むって言ってくれた…」ニヤッ
  12. 12 : : 2016/09/10(土) 09:13:25
    ミカサ(何かの気配が…)

    ミカサ(錯覚だよね…)

    エレン「まだかよ~…」

    ジャン「長げぇなぁ…」

    アニ「何キロぐらい歩いたかな?」

    エレン「10キロぐらいじゃねぇか?」

    ジャン「そんなにか~?」

    コニー「腹減ったよ…」グゥゥ…

    ミカサ「・・・」

    ミカサ「エレン、気になったけど、天神の祠まで行ったらなにかあるの?」

    エレン「ん~?知らねぇ…」

    ミカサ「はい?」

    エレン「いやさ、立ち入り禁止だと入りたくなるのが人間じゃん?」

    エレン「だから、なんとなく…、かな?」

    コニー「なんとなくぅ?」

    ジャン「そんな理由で呼び出すなっつぅの!」

    エレン「最後まで話を聞きなさい」

    ジャン「なんだよ?」

    エレン「いや噂があんじゃん?」

    コニー「どんな?」

    エレン「天神様の細道に、入った者は皆消えるっていう噂」

    ジャン「は?」

    コニー「みな消える?」

    エレン「うん」

    コニー「ふざけるんじゃねぇ!」

    ジャン「消えたくねぇよ!」

    エレン「どうせ噂だからさ…、って殴るのはやめなさい」

    コニー「消えたくない!」バキ!

    ジャン「まだデートもしてないんだぞぉ!?」バキ!

    エレン「八つ当たりかよ…」

    ミカサ「!」

    ミカサ「…みんな、見て…」

    アニ「なんだい?」

    エレン「?」

    ミカサ「あそこが光った…」

    エレン「気のせいだろ…」

    ミカサ「ほら!また…」

    エレン「え?」

    ジャン「光ってなくね?」

    コニー「光ってないぞ?」

    ミカサ「みんな見えないの?」

    アニ「うん」

    ミカサ「そう…」

    エレン「お前霊感があるんじゃね?」

    ミカサ「え?」

    コニー「レイカン?」

    ジャン「霊感な」

    コニー「なんだよ。そのレイカンってのは」

    エレン「知らん」

    コニー「知らんのかい」
  13. 13 : : 2016/09/10(土) 09:47:58
    エレン「ああ、知らん」

    ミカサ「ねぇ…、どうするの?」

    エレン「アニとジャンとコニーは?」

    ジャン「俺はまだまだいけるぜぇ!」

    コニー「俺も」

    アニ「あたしももちろん。こんな男たちには負けないさ」

    コニー「どういう意味だ?」

    ジャン「そうだ。どういう意味だ?」

    アニ「お前らが体力ないってことさ。このバカ」

    ジャン「生意気な…」ムカムカッ

    エレン「みんなオッケーだって。行くぞ」

    ミカサ「・・・」



    エレン「ふぅー…」

    ミカサ「疲れたね…」

    エレン「ああ…」

    コニー「今何時だ?」

    エレン「10時半だな」

    コニー「10時半!?」

    エレン「そんなに驚くか?」

    コニー「俺たち2時間半歩いたんだな…」

    エレン「まぁ、休憩入れてだけどな」

    ジャン「あんまり怖くねぇしなぁ…」

    エレン「ただ疲れるだけっていうな」

    アニ「出口がないことはないのかい?」

    エレン「それはないだろ…」

    ジャン「そんな結末救われねぇじゃねぇか…」

    アニ「ここに入った時点で終わりとかさ…」

    エレン「んなアホな」

    アニ「でも消えるんだろ?」

    エレン「そういう噂だからな?あくまでも噂」

    アニ「・・・」

    ミカサ「それでも危ないかもしれないでしょ?」

    エレン「まぁな…」

    ジャン「俺は帰らねぇぞ?コワイカラ」

    コニー「俺もだ。まだ帰らねぇ」

    クリスタ「私も」

    エレン「そうか…」

    ミカサ「あっ…」

    エレン「懐中電灯が…!」プツン…

    クリスタ「私のも…」プツッ…

    ジャン「はぁぁぁ!?」

    ジャン「明かり無しでどう進めっていうんだよ!?」

    エレン「ビビってんの?」ニヤニヤ

    ジャン「べ、別にィ?」

    エレン「じゃあ先に進めるだろ?」

    ジャン「ま、まぁな…」

    コニー「どうすんだよ?夜明けまでずっと歩くのか?」

    エレン「休憩はするけど…、こんな所で寝れるのか?」

    コニー「絶対無理」

    エレン「だろ?」

    エレン「だから寝ずに歩く」

    コニー&ジャン「そんなのあんまりだ!」

    アニ「・・・」

    クリスタ「・・・」

    ミカサ「私はエレンについていく」

    エレン「ジャンとコニーは帰るのか?」

    ジャン「いやだ」

    コニー「帰るわけねぇだろ?」

    エレン「それなら文句言わずに歩けよ」

    ジャン「はいはい…」
  14. 14 : : 2016/09/10(土) 15:48:37
    コニー「腹減ったぁ…」

    エレン「うるせぇ」

    ジャン「何キロ歩いたんだよー…」

    エレン「20キロぐらいかな」

    ミカサ「・・・」

    アニ「?」

    アニ「見てこれ」

    エレン「どうした?」

    ミカサ「看板?」

    ジャン「文字が書いてるな」

    古びた看板『通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ』

    古びた看板『天神様の細道じゃ ちっと通してくだしゃんせ 御用のないもの 通しゃせぬ』

    ジャン「歌詞?」

    エレン「そうみたいだな」

    エレン「ここからが天神の細道なのか…?」

    ミカサ「ここまでの道のりはなんだったの?」

    コニー「眠い…」

    エレン「寝ろ永遠に」

    コニー「・・・」

    アニ「本当にここからの道は細いよ」

    アニ「多分一人ずつが限度」

    エレン「前と後ろのジャンケンな」

    ジャン「負けたら後ろな」

    コニー「わかった」



    エレン「俺が後ろかよ…」

    エレン「最悪だよ~…」

    ミカサ「うわぁ…。長い…」

    ジャン「あそこの山までつながってるのか?」

    アニ「さぁね」

    エレン「噂によると、山の頂上に天神祠があってそこで子どもを殺していたらしいぜ」

    コニー「えぇ…」

    エレン「口減らしのために殺したとか…」

    アニ「ひどい親だねぇ…」

    ミカサ「行くの?」

    エレン「もちろん」

    ジャン「呪われたりしねぇよな…?」

    エレン「もう呪われてたりして…」

    ジャン「うぉい!」
  15. 15 : : 2016/09/10(土) 17:48:09
    ミカサ「出発ね」

    エレン「後ろ怖ぇよ…」

    クリスタ「暗いね」

    アニ「懐中電灯の電池が切れたからな」

    コニー「今何時だ?」

    エレン「12時だ」

    コニー「12時ぃ!?」

    エレン「いちいちうるせぇよ」

    コニー「そりゃ驚くわ」

    ジャン「脚痛ぇ…」

    ミカサ「休めないからね…」

    ジャン「休めなくても大丈夫です!」

    ミカサ「・・・」

    エレン「狭いな…」

    ジャン「・・・」

    コニー「あと何十分歩けばいいんだよぉ…」

    アニ「相当長いからね…」

    クリスタ「サシャは大丈夫なのかな…」

    ミカサ「あの子なら一人でも大丈夫だって」

    クリスタ「そう…よね…」

    ミカサ「どうかしたの?」

    クリスタ「私ね、実はちょっとだけ霊感があるんだ…」

    ミカサ「へぇ…。そうなんだ」

    エレン「なんか悪い予感でも?」

    クリスタ「うん…。私もなんか出発直後の記憶がないの」

    エレン「えぇ…」

    ジャン「呪いか…?」

    エレン「違うだろ」

    クリスタ「そうだといいけど…」

    エレン「・・・」
  16. 16 : : 2016/09/10(土) 19:01:58
    コニー「今何時?」

    エレン「1時だバカ野郎」

    コニー「1時かバカ野郎」

    ジャン「疲れたぜ…」

    アニ「ダサいねぇ…」

    ジャン「なんだと!?」

    アニ「ダサいねぇ…」

    ジャン「この…!」

    ジャン「・・・」

    アニ「言い返す言葉がないのかい?」

    ジャン「るせぇ!」

    ミカサ「やめなさい」

    ジャン「はい」

    エレン「おい…」

    エレン「後ろから誰か来てる?」

    ジャン「お前が最後尾なんだからてめぇで確認しやがれ」

    エレン「いや怖いんだって…」

    クリスタ「大丈夫?」

    エレン「おい、クリスタ、お前霊感あるんだったらこんなモブ幽霊ブッ殺してくれよ…」

    クリスタ「霊感ある人と除霊師は違います」

    エレン「助けてくれよぉ…」

    クリスタ「私には何もできません」

    エレン「嘘だろ…、嘘だと言ってくれぇ!」

    クリスタ「嘘」

    エレン「ホントに言っちゃったよ」

    ミカサ「・・・」ピタッ

    アニ「急に止まるんじゃないよ!」

    ミカサ「なんだろう…、ここから先に進みたくない…」

    エレン「いいから進んでくれ!足音がだんだん大きく!」

    ミカサ「うっ、動けない…」

    アニ「ミカサ、蹴るけどいい?」

    ミカサ「うん。蹴って私を押して…」

    アニ「せい!」ドカッ

    ミカサ「・・・」フラフラッ

    アニ「走って!」

    ミカサ「うん…」ダッ

    エレン「ギリセーフ!」ダッ


    エレン達は走り続け、やがて開けた場所に出た


    ジャン「ここまで来れば…、ハァハァ」

    エレン「今は1時半だな…」

    コニー「みんな!見てみろ…」

    エレン「?」

    コニー「一本道に神社にあるあれが並んでる」

    ミカサ「鳥居ね…」

    エレン「神社だから神様に助けてもらおう」

    ジャン「天神だろ?」

    エレン「ああそっか…」

    ミカサ「行くんでしょ?」

    エレン「当たり前だろ。ここまで来て戻るとか」

    ジャン「後ろにはモブ幽霊だしな」

    エレン「じゃ、行くか」
  17. 17 : : 2016/09/10(土) 19:02:54
    アニ「それにしても…」

    アニ「鳥居もこう多かったら不気味だよねぇ…」

    ジャン「お前が不気味な」

    アニ「この鳥居の終わりがお前の人生の終わりだ」

    ジャン「冗談冗談」

    コニー「カメラ持って来ればよかったなぁ…」

    エレン「お前家出中なんだろ?」

    コニー「親の金を10万ほどと、デジカメと印鑑を盗ったから」

    ジャン「2万よこせ」

    アニ「・・・」

    クリスタ「これって終わりが見えないけど終わりなんてあるの?」

    ミカサ「ないとおかしいでしょ」

    クリスタ「そうだよね…」

    エレン「また看板か?」

    ミカサ「さっきのより古い…」

    朽ちかけた看板『行きはよいよい、帰りは怖い、怖いながらもとおりゃんせ』

    エレン「また歌詞か…」

    ミカサ「・・・」

    エレン「続きはあるけど、読めねぇな…」

    ジャン「ホントだな」

    アニ「そんなことはどうでもいいから先に進め」

    エレン「はいはい」

    ジャン「お前が進めよ!」

    アニ「いやだね」

    ジャン「怖いんでしゅかぁ?」

    エレン「ジャン、やめろ」

    アニ「・・・」ブチギレ

    アニ「お前の人生ここで終わらす!」

    ジャン「すいませんでした」

    エレン「切り替え早すぎ」

    エレン「とっとと進むぞ」

    クリスタ「アイアイサー」
  18. 18 : : 2016/09/10(土) 20:00:09


    ミカサ「結構歩いたけど…」

    ミカサ「今何時?」

    エレン「2時」

    ジャン「・・・」ウトウト

    コニー「・・・」ウトウト

    クリスタ「二人とも眠たそうね…」

    エレン「歩きながら寝るってすごくね?」

    ミカサ「見て、あそこになんかある」

    エレン「情報少ない」


    アニ「また看板…」

    看板1『天神の祠入口→』

    看板2『←躊躇の道』

    エレン「場所案内かな?」

    クリスタ「なんて書いてるの?」

    アニ「躊躇の道」

    クリスタ「チュウチョ…?」

    アニ「迷うってことかな」

    クリスタ「エレン、どっちに行くの?」

    エレン「祠に決まってるだろ」

    ミカサ「行きましょ」

    コニー「待ってくれよ…」

    ジャン「待てよ!」

    エレン「遅いのが悪い」

    ジャン「・・・」


    アニ「どんどん暗くなっていくねぇ…」

    クリスタ「さっき、なんでみんなは看板の字を読めたの?」

    エレン「ふぇ?」

    クリスタ「真っ暗だったのに」

    ミカサ「あ…」

    エレン「俺たち死んでるの?」

    アニ「えぇ…」

    ジャン「なにそれ」

    コニー「俺は死んでない」

    アニ「でもここは暗くて見えないでしょ…」

    エレン「俺死んでるの!?」

    ジャン「そんなのあんまりだ!」

    ミカサ「今何時!?」

    エレン「一大事に決まってんだろ!」

    ミカサ「そういうのいいから」

    エレン「2時半!」

    ジャン「これって夜明けまでに天神の祠まで行け的なパターン?」

    クリスタ「私はまだ死んでないってこと?」

    エレン「知るか!」

    ジャン「走れ!」ダッ




  19. 19 : : 2016/09/10(土) 21:19:52
    エレン「死んでるわけないじゃん…」

    ジャン「今いう事かよ!」

    コニー「死にたくない!」

    クリスタ「・・・」

    アニ「・・・」



    エレン「もう2時間は走ったぞ…」

    ミカサ「4時半ね…」

    コニー「あれ!」

    ジャン「なんだよ!」

    アニ「祠じゃない?」

    ジャン「キター!」


    ~天神様の祠~


    エレン「で、どうするんだ?」

    ミカサ「わからない…」

    アニ「手を合わせるとか?」

    コニー「私たちを戻せ…」

    ジャン「戻してください」

    クリスタ「なんか…」

    エレン「どうした?」

    クリスタ「吐き気が…」

    ミカサ「大丈夫?」

    エレン「俺も…」

    コニー「リバースする…」

    ミカサ「言われてみれば…」

    アニ「私も…」


    しばらくお待ちください…


    エレン「なんか…、スッキリしたな」

    ミカサ「うん」

    コニー「霊が出たとか?」

    アニ「霊は嘔吐物扱い?」

    ジャン「これでいいんじゃね?」

    クリスタ「帰ろ」

    コニー「ほらよ。これは礼だ」バサッ

    ジャン「1万も賽銭箱に?」

    コニー「うん」

    エレン「がめついぞ。ジャン」

    ミカサ「そういう男は嫌い」

    ジャン「フッ…、俺も100円入れてやるぜ…」チャリン


    そのあとみんな無事に帰れました。めでてーめでてー。
  20. 20 : : 2016/12/11(日) 17:24:35
    サシャとライナーはどうなったんですか?
  21. 21 : : 2017/05/21(日) 13:10:46
    >>20
    それ気になる!

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