このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
監禁少女と犯罪者
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- 1 : 2016/08/08(月) 21:17:25 :
- 初投稿失礼します。
鰯です。美味しいです。食え
登場人物は、このssのネタバレに関わってしまうので、犯罪者,少女としております。ご了承ください。
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- 2 : 2016/08/08(月) 21:17:58 :
- 深夜の1時頃。
少女は外出をした。
少女「……どこに行こうかな」
少女は当てもなく歩いた。
少女(どうせ私なんてかわいくないし襲われることなんてないだろうし。どこいっても平気だよね)
少女は歩いた、人気のない道を。
少女は気がついた。後ろに人がいること。
少女は気がつくのが遅かった。気を失ってしまったのだ。
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- 3 : 2016/08/08(月) 21:18:29 :
- 朝の7時。
???「起きて……ねぇ、起きて!」
少女「ん……ん!?!?」
少女は自身が知らないところにいた。綺麗な生活感のある部屋だ。
少女は自身の服装を見た。昨夜と変わっておらず、手錠など拘束具はされていない。
少女は声の主を見た。顔をメガネとマスクで隠しているが、茶髪で普通の男性がいた。
???「おはよう」
少女「お、おはよう……?」
???「今日からキミはボクに監禁されることになりました」
少女「……」
犯罪者「ボクは犯罪者。よろしくね」
少女「よろしく」
犯罪者「あれ、驚かないの?」
少女「むしろ感謝してるよ」
犯罪者「え?」
少女「たった今……あんたに恋したところだから」
少女は犯罪者に一目惚れをした。
犯罪者「ふーん……え?」
少女「だから恋したの」
犯罪者「……待って、僕は君を監禁したけどわけだけど」
少女「その行動に感謝してる」
犯罪者「それで?」
少女「初対面でこんな嬉しいことしてくれるのあんたくらいしかいないだろうから、好きになった」
少女はきちんと説明をした。
犯罪者「……」
犯罪者「……とりあえず朝ごはん食べよっか!」
少女は頷いた。
犯罪者は困惑した。
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- 4 : 2016/08/08(月) 21:18:50 :
- 朝の7時半。
犯罪者「こんな人初めて見た。犯罪者に一目惚れだなんて」
少女は朝食の菓子パンを食べた。
少女「私も初めて。アタシなんかを攫う人」
犯罪者「こら!"アタシなんか"なんて言わない!」
少女「そんなこと言う人も初めて見た」
犯罪者「そうだねぇ」
犯罪者は小さく溜息をついた。
少女は肝心なことを聞くのを忘れていた。
少女「アタシを攫って何が目的なの?」
犯罪者は微笑みながら言った。
犯罪者「殺すこと」
少女は笑顔になった。
少女「ありがとう。完璧な答え!ますます好きになった」
犯罪者はまた困惑した。
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- 5 : 2016/08/08(月) 21:19:10 :
- 朝の10時。
少女は室内でゲームをしている。
少女「監禁なのに随分と緩い!」
少女は疑問に思った。
少女(外出以外なら、インターネットもゲームも通販も全部自由だなんて……)
犯罪者「どうしてこんなに自由か知りたい?」
少女は急に喋り出した犯罪者に驚いた。
少女「……聞かせてほしい」
犯罪者「それはね、キミがどうせここから離れないって知ってるから」
少女「わかってるじゃない」
犯罪者「最初は抵抗したら拘束する予定だったんだけど……まさかこんなことになるとは」
少女「なんにせよアタシを信用してくれてるっていうのは嬉しいな」
少女は犯罪者に身を寄せた。
犯罪者「あいにくそういう趣味はないもので」
犯罪者はすぐにその場を離れた。
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- 6 : 2016/08/08(月) 21:19:34 :
- 昼の12時。
少女「ねぇ」
犯罪者「なに?」
少女「監禁してるなら少しはそういうコトとかしてもいいんじゃない?」
少女は脱ぎ始めた。
犯罪者「そういう趣味はないって言ったでしょ!」
犯罪者は少女の服をなおした。
少女「殺すならその前に一回」
少女はまた服を脱いだ。
犯罪者「だからそういう趣味はないって」
犯罪者はまた少女の服をなおした。
少女「本当に殺すのが目的なの?」
犯罪者「それでキミが満足するなら」
少女「お金?それとも復讐?」
犯罪者「どっちでもないよ」
少女「……」
少女は考えた。
犯罪者「キミを攫ったのは……」
少女「のは?」
犯罪者「……またキミが脱ぎだしたら大変だ。言わないでおくよ」
少女「まさか……!趣味じゃないっていうのは嘘で」
少女は期待した。
犯罪者「キミが思ってるようなことじゃないから安心して」
少女は膝から崩れ落ちた。
犯罪者「あ、そうだ!お昼はボクの手料理を振る舞うよ」
少女はすぐ立ち上がった。
犯罪者はちょっと引いた。
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- 7 : 2016/08/08(月) 21:20:12 :
- 昼の13時。
少女は机の上にあるシチューを食べていた。
少女「美味しくない」
犯罪者「……我慢して」
犯罪者は低い声で叱った。
少女「いつもそのトーンで喋ってほしいんだけど」
犯罪者はいつも通りの声で話そうと決意した。
少女「……それで、なんでアタシをさらったの?」
犯罪者「とりあえず誰か殺してスッキリしたかったから」
少女「じゃあ殺してよ」
犯罪者「キミが意外と面白くって殺すの惜しくなっちゃったんだよね……」
少女は初めて犯罪者に不満を覚えた。
少女「そんな気まぐれ言わないで!!殺すなら殺して!」
犯罪者「……そういうとこが面白いんじゃないか。まだ殺せないよ!キミは熟してない果実と一緒なの。まだ食べどきじゃないってこと」
少女「なに漫画みたいなこt……なるほど!」
少女は服を脱ごうとした。
犯罪者「そういうことはしないって言ってるでしょ!!!」
犯罪者は服を元に戻した。
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- 8 : 2016/08/08(月) 21:21:03 :
- 昼の15時半。
犯罪者「ねぇ」
少女「どうしたの?急に」
少女は少し困惑している。
犯罪者「キミのこと、ちょっと調べさせてもらったんだ」
少女「……やめて」
犯罪者「キミが死にたがってる理由がわかったよ」
少女「言わないで……!!」
犯罪者「キミは、数日前に友人を亡くしている」
少女「……!!!」
犯罪者「どうやらその友人は、あの有名なヤクザの九頭龍組の妹を殺しちゃったとか」
少女「……アタシは悪くない……!!!」
犯罪者「キミ……小泉真昼さんが原因で」
小泉「違う!!!!!!!アタシは違うの……!!!アタシはただ写真を撮ってただけ!!!!!!」
犯罪者「そうだね。キミは悪くないよ」
小泉「……え?」
犯罪者「たとえ悪かったとしても、もう反省したでしょ?大丈夫」
小泉「う、うぅ……ありがと」
死体は腹部が熱くなるのを感じる。
犯罪者「罪から解放されたような、もう死にたくないって思った瞬間殺すのって最高にいいよね!」
死体「……?」
死体「あぁ……」
死体はそのまま動かなくなる。
犯罪者「死体になる予定の人とヤりたくなんてないんだよ。ごめんね?」
犯罪者はメガネとマスクを外した。
苗木「さてと、コレ片付けなきゃ」
ズリズリと死体を引きずる音が響く。
行き着く先は、焼却炉。
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- 9 : 2016/08/08(月) 21:21:35 :
- 希望ヶ峰学園にはこんな噂があった。
「希望ヶ峰専属の、いらない希望だけ殺す殺人鬼がいる」
「殺人鬼に希望を認められなかったら、殺される」
「殺人鬼は殺す前に、一瞬だけ希望を与える」
逃げ出せばよかった。
死にたいなんて言わなければよかった。
そんなの言わなかったら……
苗木「ボクだって殺してなかったかも……なんて?」
ENDO
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- 10 : 2016/08/08(月) 21:22:38 :
- 書き溜めしたものを一気に吐き出させていただきました。
気に入ってくださったら幸いです。
好みでなくとも、次作に期待してくださると嬉しいです。
ありがとうございました。
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- 11 : 2016/08/09(火) 07:19:27 :
- とても面白かったです!途中までニヤニヤしてたのに、最後の最後でゾクッと来ました
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- 12 : 2016/08/09(火) 15:36:43 :
- >>11
ありがとうございます!
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- 13 : 2016/08/25(木) 22:34:22 :
- 面白かったです!
お疲れさまでした!
次回作にも期待しています!
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- 14 : 2021/08/12(木) 21:48:39 :
- 苗木カッケーな
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