日向「ゲームをする理由?」
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- 1 : 2016/08/05(金) 22:59:04 :
- 初ss、ネタバレ注意
机上の空論です意味わかんないです
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- 2 : 2016/08/05(金) 22:59:42 :
日向「楽しいからするんじゃないのか」
モノクマ「は?それだけ?」
日向「それだけって言われても」
モノクマ「うーん、もっとさ、達成が得られるからとかゲームに夢中なあの子と話す口実が欲しいからとかは無いの?」
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- 3 : 2016/08/05(金) 23:00:30 :
日向「達成感はともかく、口実が欲しいからって...いや、達成感は楽しいに含まれないのか」
モノクマ「含まれないよ!感情の種類なんてそれを表す言葉の数ほどあるのに、達成感という立派な動機を楽しいのひとくくりにされちゃあたまったもんじゃないよね!これだからバブルも知らない最近の若者は...何でも略せばいいと思ってるのと合わせて実に浅はかだよ!」
日向「は?なんでバブルが出てくるんだよ」
モノクマ「モノクマだからね!話の突拍子性なんてもんは今日の朝の食卓に並んだ毛ガニの毛の本数ほどの可能性を秘めてるってことだよ!」
日向(毛ガニの本数を知って何になるんだよ)
日向「そんなことはともかく、なんで俺のコテージにいるんだよ、お前ウサミに倒されてただろ」
モノクマ「モノクマは不滅の存在だからね!倒されて消滅するほどやわに出来てないよ!」
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- 4 : 2016/08/05(金) 23:01:03 :
日向「フェルト地のくせに?」
モノクマ「ウサミと一緒にしないでよ!そんなことはどうでもいいんだよ!」
モノクマ「達成感ってものはね!それだけ偉大な可能性を秘めてるんだ。その達成感を求めるという行為だけで社会現象は起こるんだ、それの為に人は研究をし、肉体の極限を求め、収集することで発見を増やし、結果的に様々を切り開き、人類は進歩できるからね!楽しいなんてちゃちなもんじゃないよね!」
日向「わかったわかった、で、何で俺のコテージにいるんだよ」
モノクマ「いやいや、達成感とかこんなこともどうでもいいんだよ。僕は日向君になんでゲームをしているのかを聞きにわざわざここに来たんだったよ!」
日向(俺の言葉を聞いちゃいないが返答できてる)
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- 5 : 2016/08/05(金) 23:01:27 :
- モノクマ「わざわざそれを聞きに来たんだ、日向君はなんでわざわざゲームをするの?」
日向(わざわざ連呼したいだけかよ)
日向「さっきも答えただろ、楽しいからするんだって。ほかにもやりながら色々思うこと、勿論、達成感もあると思うが、第一に楽しいと思い浮かぶ時点でそれが俺のゲームをやる決定的な理由でいいんじゃないか?達成感でプレイするというより先にただ楽しいからという理由で十分だと思うぞ」
モノクマ「あーはいはい、感性豊かな返答をするなんて日向君には難しかったよね」うぷぷ
日向(なんだこいつ...)
日向「理由聞けたなら満足だろ、帰れよ」
モノクマ「まってよ!まだ帰れないよ!話の本筋が見えてないのにまだ帰るわけにはいかないよ!日向君が何でゲームをするかは実はどうでもいいんだよ」
日向「いや帰れよ」
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- 6 : 2016/08/05(金) 23:02:19 :
- モノクマ「なんなの?なんでそんなに帰るのをせかしたがるの?そんなこと女の子にしてみなよ!いい雰囲気だったのがあっという間にキンキンに冷えて興ざめどころじゃないよね!萎え萎えだよね!」
日向「帰らないならさっさとその本筋話せばいいだろ」
モノクマ「そんなに僕の話が聞きたいの?強欲なんだから!」
日向「...」
モノクマ「日向君はさ、なんでゲームをするか考えたことある?」
日向「さっき答えただろ」
モノクマ「うん、それは動機だよね、もっと根本的なところから考えた事無いの?」
日向「普通の高校生はそんなこといちいち考えてゲームしないだろ」
モノクマ「ああ、日向君はごくごく平凡で普通でどこにでもいるモブだもんね!主人公っぽいモブどころかモブっぽい主人公ですらないもんね!」
日向「その例えは何だよ...さっきから如くすぐ話題から離れるし...」
モノクマ「そうだね!日向君は意外と集中力高いからずっと同じ話題を貫いていないと気が落ち着かないよね!無個性として本当上出来だよね!」
日向「......」
モノクマ「もうっ!すぐそうやって自分の殻に閉じこもるんだから!最近の若者は本っっっ当根性が足りない!そんなことですぐへばっていちゃこの先苦労するのは自分でしょうに」
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- 7 : 2016/08/05(金) 23:02:51 :
日向(ちょっと黙っただけでこの言いぐさかよ、無駄に入れてくる若者叩きは何なんだ)
日向「いいから話すすめろよ」
モノクマ「もーわかったよ!一貫性にうるさいなあ日本人は!」
モノクマ「日向君はゲームをするという行動がさ、誰かによるものと思った事無い?」
日向「自分一人の判断による行動だろ」
モノクマ「それがさー時と場合によって決定的に違うことが多いんだ!大多数を占めるわけじゃないけどね!」
日向「誰かに影響されてってことか?」
モノクマ「まあ、ざっくり言うとそれだよね」
日向「それを言うなら、すべてが当てはまるんじゃないか?誰かがゲームを作ってそれを称賛した人たちによって宣伝行為がなされ、それでゲームを知り、ゲームをプレイした人が感化され新しいモノを作る。ふと見たパッケージが気に入って買ったとしてもそれは誰かが描いたものなんだ、どういうきっかけでゲームをするにしろ全く人の影響を受けないわけがない」
モノクマ「いや、それは知るきっかけの事とかだよね?そう意味の影響じゃないんだ」
日向「そう意味じゃなかったら何だよ」
モノクマ「日向君が言ってるのはゲームをするきっかけに人が関与するかどうかなんだ。そのゲームをプレイするかどうかは最終的に自分が決めてるんだよね?ぼくの言いたい事の場合、最終的な決断が自分の意思にかかわらなかった場合の事なんだよ!」
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- 8 : 2016/08/05(金) 23:04:44 :
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日向「自分の意志によって決断されない事?ゲームをプレイするかどうかなんて自分がそうしたいかどうかでしか決まらないだろ。」
モノクマ「先ほど言ったじゃん!ゲームに夢中なあのこの為にゲームをプレイするかどうかって!」
日向「それはそのゲームに夢中な奴と仲良くしたいからゲームをすると決断したんだろう?おもむろに自分の意思じゃないか」
モノクマ「は?それをいつから自分の意志だと思っていたわけ?それは、そういう風に誘導されているのをつじつまが合わないから自分がそうだと思い込んでるってことじゃないの?」
日向「なんだ?ゲームをプレイする最終的な決断が他人の影響の場合、それは自分の意思ではないという事を言いたいのか?どう考えても自分の思想交ってるだろ」
モノクマ「いやいや、そう思い込んでるだけなんだって!というかさっきのは例えて、本当に自分が下心でプレイし始めるのも十分あるからね!それが大多数というか殆どはそうだからね!」
日向「じゃあその例はおかしいだろ」
モノクマ「えーこれでわからないなんて理解力がとことん乏しいなあ!最近の若者は日向君に限らず感受性というものが薄いのかね?」
日向「俺としか話してないんだからほかの若者関係ないだろ」
モノクマ「若者はどうでもいいんだよ!何でもかんでもケチをつけないでよ!港ではDKと称される人には理解しがたい事なんだよ!」
日向「.........」
モノクマ「改めて、僕が言いたいのはさ、ゲームをする決断に自分の意志と思いこまされてる何かの力が働いてるってことだよ」
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- 9 : 2016/08/05(金) 23:05:37 :
日向「じゃあ、さっきの言ってたことの場合、自分が下心を持ってプレイし始めていたのは、自分が下心と思い込んでるだけで、本当は完全に相手の思想でプレイしているという事だろ?何が何かの力なんだよ、完全なマインドコントロールじゃないか」
モノクマ「うーん肝心なところに触れてないよね、これだから凡人は!」
モノクマ「重要なのは、そのマインドコントロールに発した側の意思がまったく含まれていないことだよ!」
日向「無意識にやってるってことだろ」
モノクマ「そういうことだね!でも、発した側の意思が全く含まれないというのはちょっと言いすぎたね。思想を抱いてるかもしれないんだしね」
日向「無意識にやらせたとはいえ、実はやってほしいと思ってるかもしれないしな」
モノクマ「そうそう」
日向「で、それが何だよ」
モノクマ「はい?」
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- 10 : 2016/08/05(金) 23:06:47 :
日向「お前が言いたいのはさ、人が無意識に発する思想が相手に影響するという事だろ?それが何なんだよ。ちょっとそういう題で考えればたどり着く一つの例だろ。人の思想が狙わずとも物事を動かすという事なんてさ」
モノクマ「あーもう!何なのキミ!何なのさ!そういう事じゃないんだよ!なんでちょっとのところでそういう大通りの方に話を解釈するのかな?もっと思考に柔軟性を持とうよ!本当にキミが普通すぎて哀れになってくるよ」
日向「お前は一体何を言いたいんだよ」
モノクマ「言ってるじゃん!決定する瞬間に発する側受ける側の意思が関わらない現象があるんだって!」
日向「マインドコントロールと何が違うんだ」
モノクマ「いい?受ける側はそれを自分の意志だと思い込んでる、発する側は思想しているかもしれないだけ。大切なのは、受ける側の意志は関わっていないこと。発する側にそう思想するかもしれない程にはその人にかかわるものであること、これを一般にマインドコントロールなどと捉えるには決定的なのが足りていないよ!」
日向「思想はもっているかもしれない程度だからそれほど重要ではなく、マインドコントロールを成り立たせるに足りないもの...発する側の意思か?」
モノクマ「そうそうそう!やっとたどり着いてくれたね!いや、重要なのはマインドコントロールであるかどうかじゃないんだけどさ!」
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- 11 : 2016/08/10(水) 22:21:15 :
- 日向「じゃあその現象とやらは何なんだよ」
モノクマ「えっとね、正確に定められた定義じゃなく、あれこれこうと仮定しただけのモノの上で成り立つものなんだ。不確定ではあるけれど、求められる可能性の内の一つというものではなく、あくまでも過程を追って仮定して出来た答えに過ぎないんだ、」
日向「まどろっこしいぞ」
モノクマ「ずばり運命だよ!」
日向「は?」
モノクマ「ずばり運命だよ!」
日向「...は?いや、そういう事じゃない、運命を語るためにお前は長々とだべっていたのか?」
モノクマ「なんでバブルが分かんないのにだべるという単語が出てくるのか不思議だよ!カルチャーショック?これってカルチャーショックっていうやつ?」
日向「いやいや、お前はいつの世代の人なんだよ、っていうか運命が何だって?」
モノクマ「もうっそんなにボクの話が聞きたいの?ボクの愛らしい声に酔いしれたいの?ここでは素直に気持ちをさらけ出してもいいんだよ日向くん」うぷぷぷ
日向「言いたいこと言ってしまえば内容はどうでもいいのか」
モノクマ「やだなぁそんなことないよ!ボクはこの一言を言うためにわざわざ平凡で素朴で平べったい顔のドンキーコ○グに会いに来ている訳じゃあないんだよ!」
日向「お前は俺を侮辱したいだけだろ」
モノクマ「あれ?傷ついちゃった?ガラスのハートだった?ごめんね!ここでキミのハートが朽ちてしまえば君を背後から刺そうとする人に申し訳ないよね!」
日向「何の話をしているんだよ…まだ言いたいことあるならさっさと喋って帰れよ」
モノクマ「どこに?愛の巣に?まさか日向くんにモノサーの趣向があったとはね!仕方ないなぁ、君は特別に20120726人目のモノクマファンクラブに入れてあげるよ!本当に貴重だからね?ファンになれること以前に僕と対面できてる時点で貴重だからね?まあだからといってそのファンや対面しただけの雑魚が特別なわけじゃあないんだけどね!」
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- 12 : 2016/08/10(水) 22:48:03 :
- 日向「早く本筋を話せよ」
モノクマ「ほんっとうにせっかちだな~」
モノクマ「もういいやもったいぶらずにさっさと話してしまおう、日向くんのために話のネタ削られるなんてたまったもんじゃないしね。削れるほどのもんじゃないけどね!」
日向「さっさと話せ」
モノクマ「焦らないでよ、君は糖質なのかい?いっつも糖分ばっかり摂ってるから頭までも甘々のドロドロになってしまったのかい?ボクにだって心の準備があるんだよね」
日向(苛立たせたいだけだろ……本当に何なんだこいつ、いきなり現れては人を馬鹿にして…話を聞くだけ無駄に思えてきた)
モノクマ「君はさ、今沢山の超高校級に囲まれているよね」
日向「それが何だ」
モノクマ「様々な超すごい才能を高校生にして開花させ、それを使い超高校級の称号をもらってるんだよね」
日向「…そうだな」
モノクマ「本当凄いと思わない?極道や王女なんて血筋家柄かと思えば、それだけではなくカリスマ性や迫力、その役柄に似合った知識や豊富さ、自分もあんな家系に生まれたかったと一瞬憧れてみるも、対面してみて超高校級という迫力に加えその人の個性や生い立ち苦悩経験に圧伏させられひれ伏せざるえなくなる事に気づいたり」
日向「そうだな、あいつらは本当に凄いよ」
モノクマ「うん、彼らは超高校級という才能を持っている。それってさ、どういうことだと思う?」
日向「えっと…うん?超高校級というということは希望ヶ峰学園に限られることなのか?」
モノクマ「ああ、そうだったね。超高校級というのは才能を持つものにして最高レベル級を指す限定の表現なんだ。超高校級という名前を持つほどの大きな才能を持っているという解釈でお願いするよ」
日向(超高校級というのが肩書だけではないような言い草だな。まあ実際凄いんだけど)
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- 13 : 2016/08/10(水) 22:58:02 :
- 日向「超高校級レベルの才能を持つ……周りに与える影響が大きいとか?」
モノクマ「いい線行ってるね!でも与える影響は周りだけじゃないんだよ!」
日向「まあ、超高校級となれば名ももっと知れ渡るし、人に与える影響は周りはおろか下手したら社会現象起こすしな」
モノクマ「あーあー!そっちじゃない!」
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