このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
手
-
- 1 : 2016/06/28(火) 19:40:38 :
- *注意*
・更新が遅いです。申し訳ありません。
・若干テンプレートではありますが、自分なりに工夫しながら書いていきますので、暖かく見守ってやって下さい。
*最期に*
・このssは純粋なホラーです。心臓の弱い方、怖い話が苦手な方、後々の恐怖に耐えられない方はブラウザバックをお勧めします。
その恐怖を味わいたいという方は
どうぞお進み下さい・・・
-
- 2 : 2016/06/28(火) 19:40:57 :
-
- 3 : 2016/06/28(火) 19:57:30 :
- 日常の些細な所に、怪異というのものは眠っているんじゃないか。
僕はこう思うんです。
例えば、シャワーを浴びている時。夜中に鏡を見た時。夜道を独りで歩いている時。
まあ、普通は何も起こらないもんですがねw痴漢とかはありそうですが。痴漢って怖いですよね。最近の痴漢も手法が変わってきてるそうですよ。男性の僕が言える話じゃ無いですがね。とにかく、女性の皆さん、夜道には気をつけて下さいね。
おっと、話が逸れました。まあそれで、こういう時って少なからず不気味に感じる方も多いのではないでしょうか。
人間の過ごしている世界と、所謂霊の世界。二つの世界は、案外近いところにあるのかもしれません。
その二つの世界が偶然クロスしたり、ぶつかったりして、多くの怪談が生まれるのかも・・・
まあ、僕がこれから話すのも、そういったパターンの一種なのかもしれませんね。
そんなに大層な話では無いです。つまらないと思われることにもなるかも。冒頭で言った通り、テンプレート過ぎると思われても仕方ないような・・・
前置きはいいから始めろって?
ごめんなさいごめんなさい。じゃあ、とにかく話すことにしましょう。
・・・1つ忠告を。
読んでいる最中は、絶対に玄関のドアの鍵を閉めておいてくださいね。
理由ですか?それはそれ が入ってくるかもしれないから、です。
では、始めましょう。
-
- 4 : 2016/06/28(火) 19:59:08 :
- 期待ッス
-
- 5 : 2016/06/28(火) 19:59:34 :
-
- 6 : 2016/06/28(火) 20:00:36 :
- >>4
ありがとうございます。
読むとき、絶対に鍵は閉めておいてくださいね
-
- 7 : 2016/06/28(火) 20:02:00 :
- おお…期待
-
- 8 : 2016/06/28(火) 21:10:06 :
- >>7
期待ありです。
貴方様も、絶対に鍵は閉めておくように・・・
お願いいたします。
テスト期間中なので執筆遅いですが、勘弁願います。
-
- 11 : 2016/06/28(火) 21:40:37 :
- 男が、いました。
その男は世に言うダメ人間、というやつで、仕事はできない、顔立ちは良くない、向上しようという意欲も無い、と。
こんなのでどーやって生活していたかと言いますと、その男(Aとしておきましょう)には中学生時代、親友がいたわけです。 その親友はBとしておきます。
そのBが非常に良くできた男でして。彼はAと真逆の人間でした。仕事はもちろんのこと、職場では周りの人々をまとめ、顔立ちも性格も良いですから、女性からの人気も高い。
本人にはそれを全く意に介さない所まであったので、余計に人気が出るという始末でした。
そんな正反対の二人だったわけですが、なぜだか中学校の時、妙に意気投合したんです。それからというもの、AとBは週末に一緒に遊びに行ったりと、とても良い仲でした。
二人とも高校には行ったものの、Aは高校の仕組みが気に入らず、遊び呆けてそのまま退学。
中学校の頃の仲を利用して、AはBからお金を何度も借りていました。
何しろAは、仕事とか勉強とかは全然出来ないのに、何故か悪知恵だけは良く働いたんです。もしかすると、Aと仲良くなったのも・・・
おっと、先を続けましょう。
まあそんな二人でしたが、Bは、Aも頑張っているのだと思い、お金を返すようにとは言いませんでした。
Aは何とかアルバイトで、足りなくなったらBから借りて、生計を立てていました。
無論、Bは高校を卒業したあと、そのまま就職先も決まったので、その会社に勤めました。
しかし、均衡は僅かな歪みで崩れます。
-
- 12 : 2016/06/28(火) 21:42:37 :
- >>10
ありがとうございます。
改良していきます、感謝です。
-
- 13 : 2016/06/29(水) 19:26:13 :
Aに、初めて彼女ができたわけです。
ここまでのダメ男を好きになる、というのもなかなか物好きだなぁ、とか思いますが・・・
そんなことはどうでもいいですね、ハイ。
えーと、そうだ、Aに彼女ができたって話でしたね。
まあ、その彼女ですが、Aのバイト先の上司でして、2つ歳上の女性だったそうです。一人じゃ生きていけないっていうような、弱そうな男がタイプの人だったとか。
Aが彼女作った、と言うと、Bはとても喜びました。BもAのことを心配してたので、良かった良かった、と。
しかし、Aは結局、その仲を長続きさせることはできませんでした。
Aがまたしても途方にくれていた時でした。Bから招待状が送られてきたのです。
それは、Bの結婚式の招待状でした。
彼も職場の人と付き合っていました。多才な彼のことですから、上手く仲を保って、結婚することが決まり、Aに招待状を送りました。
Aが独りに戻っていたとは知らずに。
きっかけは些細なことでした。しかし、その招待状は、Aを殺意を呼び起こすには充分過ぎました。
招待状をもらった翌日、AはBの家へ向かい、大事な話がある、と言って、近くの山へ連れ出しました。そして────
グサリ
ベチャッ ザクッ
・・・・・・
翌日、Bが殺されているのが発見されました。
四肢と胴体が、手首、足首から先が、耳が、全て切り離され、見るに堪えない状態で。
その死体は、何故か右手首から先が、つまり、右手がありませんでした。
-
- 14 : 2016/06/29(水) 19:54:30 :
-
まあ、ここまではただの殺人事件です。
絶対に許されざるものではありますが、Aの考えも分からないではありません。自分が何も出来ていないのに、親友だった人間が何もかも上手くやってのける・・・
その才能の違いが、仇と為りました。
しかし、ここからです。
その夜、Aは自分のアパートの部屋に戻っていました。そして、シャワーを浴び、荷造りを始めました。
その日のうちに彼は荷造りを終え、荷物を持って自転車で走り出しました。もちろん大家さんに何も言わずにです。
迅速な動きでした。警察もまだ発見していないうちに、Aは最も近い駅に行き、電車に乗りました。
お金に困ることはありません。自分がさっきバラバラにしてやったBの財布に、たんまり入っていましたから。
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、Aは元いた場所から遥か遠くにいました。そして、そこにあったアパートを借りました。お金は勿論、あのお金です。
そして。
事件が起こってから、3日が経った夜のこと。
新しい住居の整理も終えたAは、自分の部屋でくつろいでいました。その時
トントン
玄関からドアをノックする音が聞こえました。
もしかすると、警察ではないか・・・そう思って、彼は玄関まで行き、覗き穴から外を覗き見ました。
誰もいません。
ドアを開けてみましたが、やはり辺りには誰もいません。
気のせいだったのか
そう思い、彼は寝ることにしました。
ドアを閉め、さっさと部屋に戻り、布団はまだ無いので寝袋で眠りに落ちました。
夜中。
トントン
トントン
トントントントン
ノックの音で目を覚ましました。
時刻は夜中の2時過ぎです。普通に考えて、そんな時間に訪ねてくる人なんてまずいません。
誰だろうと、警戒するAの耳に、
キィッ
バタン
玄関の扉が開きました。
玄関の鍵は、開いていました。
-
- 15 : 2016/06/29(水) 20:42:14 :
ナイフを持った彼は、玄関へ近づき、侵入者の姿を確認しようとしました。警察であれば、すぐさま殺そうと考えながら。
しかし、彼が見たものは警察でも、大家でも、友人でも、知らない人でもなく───
それを見た瞬間、Aは横にあった部屋に入り、鍵を閉めました。入った部屋は、トイレでした。
ドアの鍵を閉めたのを確認した彼の耳に入ってきた音は、
ズルッ
ビチャッ
ズルルッ
ビチャッ
それが近づいてくる音でした。
ポケットに入っていたスマホで、彼は即刻、
ズルルッ
ビチャッ
こんなメールを
ズルルッ
ビチャッ
バイト先の同僚にあてて打ち始めました。
追いかけてくる。助けて。
○●市◇▼ー△◇にいる。
近い。はやくたすけて
まどからにげれないせまいたすけてはやく
たのむはやくきて
メールを送信すると同時に
ドンッ
ドカッガチャガチャドンドンドンドンッドドッガチャッドンドンガタガタッドンガチャッガタッドンドンドンッガタンッドッガチャッガチャガチャッドガッドンガチャッガタッドンドンガタンッガタンッガチャガチャッガチャッドカッガチャガチャドンドンドンドンッドドッガチャッドンドンガタガタッドンガチャッガタッドンドンドンッガタンッドッガチャッガチャガチャッドガッドンガチャッガタッドンドンガタンッガタンッガチャガチャッガチャッ
そして
ガチャッ
キィッ
ドアは、開きました。
-
- 16 : 2016/06/29(水) 20:56:32 :
───翌日
Aが、バラバラの状態で死んでいるのが発見されました。
その死体は
何故か、右手だけ無くなっていたそうです。
*後話*
という、話でした。
この話は、彼からメールされたという同僚の方が────ネットで知り合ったのですが───警察の話を加味して話してくれたものです。
その同僚の方も、殺人事件に巻き込まれたらしいと、またしてもネットの知り合いが言ってました。ネットの知り合いばっかりですね、信憑性薄いなぁ・・・
ただ、最近その知り合いまで何も返信してくれなくなったんですよね。何かあったのかな・・・
まあ、何はともあれ、皆さんも充分に気をつけて下さいね。
夜、ドアがノックされたら・・・
チェーンを掛けるか、デカイ鍵を内側から掛けておくと良いかもですね。
・・・おや、誰でしょう。誰かがドアをノックしています。結構遅い時間ですね。
それでは、確認してきます。
また会う機会があったなら・・・
その時には、また別の話をお話致します。
では。
手
End
- 著者情報
- 「ホラー」カテゴリの最新記事
- 「ホラー」SSの交流広場
- ホラー 交流広場