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苗木「舞園さんに告白しようと思うんだけど」

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  1. 1 : : 2016/06/01(水) 18:09:59
    苗木「江ノ島さん相談に乗ってくれない?」


    江ノ島「何故よりによってアタシ?」


    苗木「なんでって…
    ほら、江ノ島さんってやり手な感じするし…」


    江ノ島「ヤり手?
    苗木もそんなこと言うのね…
    私様すごく悲しい…」


    苗木「え、いやいやそうじゃなくて」


    江ノ島「わーってるよジョークだよジョーク」


    苗木「あ、なんだ…
    傷つけたかと思ってビックリしちゃったよ」


    江ノ島「アタシがそんな事で傷つくかってーの」


    苗木「え、傷つかないの?」


    江ノ島「まさか〜」


    苗木「じゃあ江ノ島さんってどんな事で傷つくの?」


    江ノ島「え、それ質問しちゃう?」


    苗木「よく考えたら江ノ島さんが落ち込んでる所って見たことないからさ」


    江ノ島「うーん、そだね〜」
  2. 2 : : 2016/06/01(水) 18:11:58
    絶望しなかった時((((((((


    一番乗り期待
  3. 3 : : 2016/06/01(水) 18:17:33
    江ノ島「あー、ほらアレ
    特撮とかでさ、ヒーローがめちゃくちゃ絶望的な状況に陥るシーンとかあるじゃん?」


    苗木「大体がヒーローパワーアップのフラグだよね」


    江ノ島「そう、それなんだよ!
    今まさしくアタシが言いたいこと!」


    苗木「ん?どういうこと?」


    江ノ島「『あー、これから逆転劇が始まるんだなー
    この怪人はそのために絶望を与えたんだなー』
    って考えちゃうわけよ」


    苗木「なるほど…
    でもそれで落ち込むかな?」


    江ノ島「アタシは落ち込むわけよそれで
    『あー、絶望的な状況が終わっちゃうー』ってなる」


    苗木「ボクには…というか大概の人が分かんない感情だよねそれ」


    江ノ島「悪を応援する奴はこの世に割といるけど、絶望を愛する人間なんてアタシ以外いないだろうしね」


    苗木「改めて聞くと物騒だなぁその感情」


    江ノ島「物騒?
    異常だからってそういう言い方すんのはどーかと思うぜ苗木クン」


    苗木「いやだってさ、絶望を愛してるなんて物騒だよ普通に考えたら」


    江ノ島「だからアタシは異常だって宣言してんじゃんよー」


    苗木「あ、そっか」


    江ノ島「ったく頭が足りないなぁ苗木は」


    苗木「江ノ島さんの方が頭いいから言い返せないや」


    江ノ島「はっ」


    苗木「なんだよ」


    江ノ島「鼻で笑ったんだよ」


    苗木「腹立つなぁ…」


    江ノ島「アタシにテストで勝ってから文句言いなよ」


    苗木「くっそ…」


    江ノ島「あ!
    つーかめちゃくちゃ脱線してる」


    苗木「あっ」
  4. 4 : : 2016/06/01(水) 18:25:49
    江ノ島「それで?
    舞園に告白したいって?」


    苗木「うん…そうなんだよ…」


    江ノ島「いや普通に告白しろよ」


    苗木「絶対そう言うと思った!」


    江ノ島「そう言われると思ってたんならなんでアタシに相談したんだよ…」


    苗木「そう言われると思ってたから、それに対する返事もあらかじめ用意してたわけだよ」


    江ノ島「ほう、申してみよ」


    苗木「ボクが相談したいのは告白の内容なんだよ…
    なんて言って告白するかっていう…」


    江ノ島「あー、返事としては点数低いわそれ」


    苗木「点数付けてもらう必要ないよ!」


    江ノ島「まーまー、そう怒るなよアンテナ」


    苗木「誰がアンテナだよ!」


    江ノ島「まあそこは置いといてだよ」


    苗木「はぁ…
    …で、江ノ島さんはどんな風に告白されたら嬉しい?」


    江ノ島「あー、なるほどねー…
    そだな、相手によりけり」


    苗木「えー…」


    江ノ島「アタシは告白の内容は考えないかな?
    例えばさ、山田に告られても全く嬉しくない」


    苗木「山田クン可哀想に…」


    江ノ島「いやいや、アイツは2次元を愛するキモオタだから問題ないっしょ」


    苗木「まあそうかもだけど…」


    江ノ島「あとね、桑田に告られるのは山田以上に嬉しくないかも」


    苗木「桑田クン…」


    江ノ島「あと同率で葉隠」


    苗木「葉隠クン…」


    江ノ島「アタシは気分屋だからね、内容よりも相手で『嬉しい』って気持ちが決まっちゃうぜ」


    苗木「うーん…」
  5. 5 : : 2016/06/01(水) 18:40:09
    苗木「じゃあ仮に舞園さんもそのタイプだったとしてだよ?
    だとしたら既に定まってしまってる好感度で戦わなきゃいけないわけ?」


    江ノ島「まあそうなるわな」


    苗木「えー…余計自信無くなっちゃったよ…」


    江ノ島「なら告るのやめる?」


    苗木「それは…」


    江ノ島「既に決まっちまってることをウジウジ考えてどーすんの?」


    苗木「ごもっともです…」


    江ノ島「当たって砕けろ!」


    苗木「できれば玉砕はしたくないけどね…」


    江ノ島「まあそうだな…
    あとは気持ちなんじゃね?」


    苗木「気持ち?」


    江ノ島「内容とか関係無くさ、告る時の言葉にどれだけ気持ちがこもってるか」


    苗木「あー…」


    江ノ島「なに?
    こういうのって鉄板じゃね?」


    苗木「いやそうなんだけどさ…
    何ていうか、どう気持ちを込めていいのか全く分かんなくて…」


    江ノ島「そうくるか」


    苗木「言葉に気持ちを込めるってどんな感じなんだろ…
    江ノ島さん分かる?」


    江ノ島「さっきから質問してばっかじゃん」


    苗木「まあ相談だしいいかなって」


    江ノ島「苗木にしちゃ理にかなってることを言ったじゃん」


    苗木「褒める気ないね…」


    江ノ島「そーだな…
    例えばだけどさ、あんたの大事な妹が誰かに殺されかけてます」


    苗木「え?」


    江ノ島「相手は複数人で、あんたは犯人グループに取り押さえられて身動きができません」


    苗木「あー…」


    江ノ島「今まさに妹の首に鋭利なナイフが…!
    …ってなったら叫ぶでしょ」


    苗木「例えがこれまた非現実的だけど、まあその状況なら叫ぶと思う」


    江ノ島「その叫びには色々な感情が乗っかるわけじゃん?」


    苗木「妹殺されかけてるしね」


    江ノ島「アタシは、そういうのが『気持ちが込もった言葉』だと思う」


    苗木「…なんか違くない?」


    江ノ島「それはあれだよ、アタシの例えのせいでそう思っちゃうんだよ」


    苗木「あー、なるほど…?」


    江ノ島「それの恋愛感情バージョンがさ、告白の時に必要なんじゃない?」


    苗木「頭空っぽにして、心の底から出た言葉ってことか…」


    江ノ島「あー、そんな感じそんな感じ」


    苗木「うーん…」


    江ノ島「なに?まだ何か不安なわけ?」


    苗木「そりゃあ不安なことばっかだよ!」


    江ノ島「まあそうだわな」


    苗木「告白してフラれちゃったらだいぶ参っちゃうしね…」


    江ノ島「そんなに好きなんだ、舞園のこと」


    苗木「うん、好き」


    江ノ島「…おう」


    苗木「え、なに?」


    江ノ島「いや、何でもないけど」


    苗木「?」
  6. 6 : : 2016/06/01(水) 18:54:51

    江ノ島「…あ、そうだ!
    苗木のことどう思ってるかアタシが聞いてきてやろっか?」


    苗木「え、そんなこと聞いたらバレちゃうよ!?」


    江ノ島「バレないようにするに決まってんじゃんよ…」


    苗木「あ、なるほど!
    でも聞いてくれるならすごく有り難いよ!」


    江ノ島「任せろ任せろ」


    苗木「今江ノ島さんがすごく頼もしく見えるよ!」


    江ノ島「それは普段どう見えてるのか気になりますね?」


    苗木「あ、いや…
    も、もちろん普段から頼もしく見えてるに決まってるじゃないか!
    江ノ島さんもヒドいなー!ハハハ!」


    江ノ島「いやいや嘘のつき方絶望的に下手くそだろ…」


    苗木「はい、すみませんでした」


    江ノ島「いや別にそれはどーでもいいよ」


    苗木「ならよかった…」


    江ノ島「まあとりあえずさ、アタシが明日の放課後舞園にそれとなく聞いてやるよ」


    苗木「ありがとうございます!ありがとうございます!」


    江ノ島「さて、そろそろアタシ仕事の時間だし行くわ」


    苗木「ごめんね、忙しいのに付き合わせちゃって」


    江ノ島「いいよいいよ見てて楽しいし」


    苗木「楽しいんだ…」


    江ノ島「恋バナはJKのおやつみたいなもんだよ
    しかもノンカロリーだから大量摂取しちゃうわけ」


    苗木「全く分からない…」


    江ノ島「まあそーゆーコト
    んじゃ、また明日〜」


    苗木「今日はありがとう!
    仕事頑張ってね」


    江ノ島「あーい」



    ガラガラガラッ…



    江ノ島「…うぷぷ♡」
  7. 7 : : 2016/06/01(水) 18:58:24
    期待です!!!!!!
  8. 8 : : 2016/06/01(水) 19:42:07





    〜〜〜〜〜




    舞園「え、えぇっ!?
    苗木君がですか!?」


    江ノ島「そだよ〜
    昨日相談受けてさ〜」


    舞園「そ、そうですか…苗木君が私のこと……
    え…嬉しい…ここ天国かも…」


    江ノ島(露骨に喜んでんなあアイドルさん)


    舞園「そう、私はアイドル」


    江ノ島「突然すぎだろ…」


    舞園「私はアイドルなんです!
    例え私がどれだけ苗木君のことを好きだろうと、苗木君が私のことを想ってくれていようと、付き合うことは叶わないんです…」


    江ノ島「あー、そっかそっか
    失念してたわ」


    舞園「ああ、なんて残酷な運命なんでしょうか…」


    江ノ島「大げさすぎね?」


    舞園「いやいや、大げさなんかじゃないですよ?
    結構本気で嘆いてます」


    江ノ島「あんたもセレス並みに嘘つくの上手いよね」


    舞園「お世話になってる方々とか、ファンの皆さんとかにはホントの笑顔ですよ?」


    江ノ島「何言いたいか分かってんじゃん
    流石エスパー」


    舞園「も〜、褒めても何も出ませんよ〜?」


    江ノ島「そんな喜ぶような内容の褒めかこれ…?」


    舞園「…まあ、話戻しましょうかね」


    江ノ島「ん、はいはい」
  9. 9 : : 2016/06/01(水) 20:07:51
    これはおもしろい
    期待!
  10. 10 : : 2016/06/02(木) 08:12:29

    舞園「まあ仮にですよ、苗木君が私に告白してくれたとして…
    私はそれに応えることができません」


    江ノ島「へぇ、仮なんだ」


    舞園「だって苗木君の事だから、きっと自分に自信が無くなって告白を渋ってるはずですし」


    江ノ島「ご名答!」


    舞園「 " 前向きなのが取り柄 " って言ってるくせに矛盾してますよね…」


    江ノ島「あー、ホントだ確かに」


    舞園「苗木君に告白されるんだったら、多分クラスの女子はみんな嬉しいと思うんですけど」


    江ノ島「アタシは普通」


    舞園「普通?」


    江ノ島「アレ、驚きはするけど嬉しくはないっつーか」


    舞園「なるほど…」


    江ノ島「大半がそうなんじゃね?
    朝日奈とかは顔真っ赤にしそーだけど」


    舞園「容易に想像できますね…」


    江ノ島「逆にセレスとかは告白を一蹴しそう」


    舞園「それも容易に想像できます…」


    江ノ島「アタシらのクラスって曲者ぞろいだからね、そもそも恋愛感すら普通じゃない奴らばっかだからそーなるわ」


    舞園「そこはみんな普通だと思いますけどね?」


    江ノ島「それマジで言ってるとしたら相当ヤバいわ…」


    舞園「そうですか?」


    江ノ島「まあアタシも人のことあんま言えねぇから言及はしないけどさ」


    舞園「江ノ島さんはハッキリ言って異常ですもんね」


    江ノ島「そんな話昨日苗木ともしたわ」


    舞園「江ノ島さんが異常って話をですか?」


    江ノ島「そうそう」


    舞園「ん?相談は…?」


    江ノ島「いやいや、本題入る前に結構脱線しちゃってさ」


    舞園「むっ…!
    相談以外で苗木君と2人きりでお喋りなんて嫉妬しちゃいます」


    江ノ島「アタシが苗木のことをそういう対象として見れないから問題ないない」


    舞園「むー…」
  11. 11 : : 2016/06/02(木) 08:25:52
    舞園「…もうっ!話戻しますよ!」


    江ノ島「超不機嫌になった…」


    舞園「それで、告白してきくれたとして…
    やっぱり私はそれを断らなくちゃならないんですよね」


    江ノ島「まあそうなるね」


    舞園「苗木君、傷つかないでしょうか…」


    江ノ島「傷つくと思うけど」


    舞園「ですよね…
    はぁ…」


    江ノ島「でもさ、そんな事気にしてたらアンタがアイドルとして生きてけないじゃん?」


    舞園「それはそうなんですけど…」


    江ノ島「極論言うと『アイドルか苗木!さあ、どっち!?』みたいな感じだよね」


    舞園「ぐぅっ…!」


    江ノ島「あ、悩むんだ」


    舞園「悩んでなんてません!答えは出てます…
    ただ、私が傷つけてしまうっていうのが嫌なんです…」


    江ノ島「へぇ?
    それはなんで?嫌われたくないから?」


    舞園「多分それもあります…
    けど、どちらかというとプライドです」


    江ノ島「プライド?」


    舞園「アイドルはみんなを笑顔にするお仕事ですから…
    みんなを笑顔にしなきゃいけない私が、誰か1人でも傷つけちゃいけないっていうプライドです」


    江ノ島「ほんとストイックなこった…」


    舞園「当たり前のことですよ?
    こんなお仕事してるんだから、誇りを持つべきだし、プライドだってあります」


    江ノ島「その向き合い方がストイックって言ってるんだけど…
    まあそれはいいとして、じゃあなに?
    苗木に告られたらどうするつもり?」


    舞園「だから、今からそれを江ノ島さんに相談しようかなって思ってまして…」


    江ノ島「テメェら揃いも揃って…」


    舞園「ダメならもちろんいいですよ?
    その時は1人寂しく考えます…」


    江ノ島「あーもー鬱陶しい!
    別に誰も断ってないっしょ!?」


    舞園「ふふっ、江ノ島さんならそう言ってくれると思ってました♪」


    江ノ島「はいはい…
    んなら早いとこ結論出そうか」


    舞園「はい…」
  12. 12 : : 2016/06/02(木) 14:36:28
    江ノ島「アンタがもしもアイドルじゃなかったとしてさ、それで苗木に告られたらどうしたい?」


    舞園「二つ返事でOKって言うに決まってるじゃないですか!」


    江ノ島「うーん…」


    舞園「私だって苗木君のこと好きですからね…
    もしも苗木君の方から言われないんだったら、本当なら私から告白したいぐらいですもん」


    江ノ島「そんなに好きなんだ…」


    舞園「はい、大好きです
    …まあ、表立っては言えませんけど」


    江ノ島「もう面倒だからアイドルやめちまえって言いたい」


    舞園「それはできませんよ!」


    江ノ島「じゃあ苗木をフるしかないね」


    舞園「そうですけど…」


    江ノ島「……苗木とアイドルを天秤にかけるなら、アイドルとるんだよね?」


    舞園「はい…」


    江ノ島「だったら苗木を切るしかないっしょ
    何かを捨てることだって人生には必要でしょ?」


    舞園「…」


    江ノ島「それともアレ?
    バレないように付き合う?」


    舞園「いや、それはダメです」


    江ノ島「まあそう言うと思った」


    舞園「…」


    江ノ島「どっちも無理ならさ、やっぱりどっちかを捨てるしかないんじゃない?
    『二兎追うものは一兎も得ず』的な?」


    舞園「……そう、ですよね」


    江ノ島「流石のアタシもこりゃあ気の毒に思うわ」


    舞園「…」


    江ノ島「…」
  13. 13 : : 2016/06/02(木) 21:32:19

    ゼツボー!ゼツボー!ゼツボー!



    江ノ島「ん、電話だ」


    舞園「え、今の着信音なんですか!?」


    江ノ島「あいもしもし〜?
    どうしたよいきなり」


    舞園「…誰ですか?」


    江ノ島「うん、今教室
    …ん?」


    舞園「江ノ島さん?」


    江ノ島「…」


    舞園「…?」


    江ノ島「…はっ、まあアンタらしいっちゃアンタらしい答えなんじゃない?
    でもそうだね、二兎得てるかも」


    舞園「むぅ…気になります…」


    江ノ島「そっかそっか…
    うん、分かった
    …ああ大丈夫大丈夫」


    舞園「…」


    江ノ島「うん、じゃあ後で」



    ピッ



    舞園「お仕事関係の方ですか?」


    江ノ島「うんにゃ、苗木」


    舞園「え!?」


    江ノ島「今からここ来るってさ」


    舞園「えっちょっ、えっ、え!?
    え!?!?」


    江ノ島「あー、そうだ
    苗木には『バレないように』って釘刺されてるからさ、アタシが言ったってこと内緒にしてちょ」


    舞園「え、いやいやいや、え!?
    いきなりすぎません!?」


    江ノ島「まあ苗木が来る前においとましする方がいっかな?
    んじゃ、アタシは帰りまーす」


    舞園「ええええええいや待ってくださいよ江ノ島さん!?」


    江ノ島「なんだよ舞園、アタシいない方がよくね?」


    舞園「いやだってそんな…苗木くんと2人きりなんて…」


    江ノ島「意識しちゃう?」


    舞園「…はい」


    江ノ島「知るか」


    舞園「えー!」


    江ノ島「勝手にのろけてろって感じー
    ひゃーヤダヤダ、帰って絶望的な感じのゲームやろ…」


    舞園「え、江ノ島さんホントに帰るんですか!?」


    江ノ島「私様は一度決めたら飽きるまでは曲げないタチでしてね」


    舞園「そんなぁ〜!」


    江ノ島「…あ、そーだ舞園」


    舞園「なんですか…」


    江ノ島「賭けしようよ賭け」


    舞園「賭け…ですか?」


    江ノ島「これから何年か後、アタシの元にアンタら夫婦から年賀はがきが届くか届かないかの賭け」


    舞園「え…夫婦…?」


    江ノ島「アタシは "届かない" に賭けるよ」


    舞園「待って話が追いつきません…」


    江ノ島「んじゃ、頑張りたまえよ若者
    バイなら〜」


    舞園「え、ちょ、江ノ島さん!?」



    ガラガラガラッ



    舞園「ホントに行っちゃいました…
    えー…これから苗木君がここに?」


    舞園「どうしよう…
    緊張する…」
  14. 14 : : 2016/06/02(木) 22:02:25




    〜〜〜〜〜



    ガラガラガラ…



    苗木「あれ?舞園さんだけ?」


    舞園「あっ、えっと…その…」


    苗木「?
    どうしたの舞園さん?」



    舞園「え、えええ江ノ島さんなら帰りました…
    なんか用事?があるみたいで?」


    苗木「そっか…
    『また後で』とか言ってたくせにテキトーだな江ノ島さんは」


    舞園「……江ノ島さんに会いたかったですか?」


    苗木「ん?なんで?」


    舞園「いや…言い方がそれっぽく聞こえちゃって…」


    苗木「いやいや、別に深い意味はないよ?」


    舞園「ふーん…」


    苗木「なんか舞園さん怒ってない…?」


    舞園「怒ってなんかないですっ」


    苗木「それは違う気がするけど…」


    舞園「ふんっ…
    …それで、どうしたんですか?」


    苗木「ああ、実は舞園さんに用があってね」




    舞園「〜〜〜〜〜ッ!」




    苗木「え、どうしたの!?
    顔真っ赤だよ!?」


    舞園「えええあれれれれおかしいですね???
    顔赤くなんてありませんよ???」


    苗木「もしかして熱…?
    舞園さんちょっとデコかして」



    舞園「えっ」



    ピトッ



    舞園(ななななななな苗木君の手が私のおでこにいいいいいい!!!!)


    苗木「やっぱり熱あるんじゃないの!?
    最近忙しかったみたいだし、無理してたんじゃ…」


    舞園「ええええいやいやいやいや私ぜんっぜん風邪なんて引いてませんよ!?
    元気!舞園さやか元気!」


    苗木「そう?ならいいけど…」


    舞園「あ、あははは…」


    苗木「…」


    舞園「…」


    苗木「…」


    舞園「…」


    苗木「………あの、さ」


    舞園「!」ドキッ


    苗木「その…えっと…」


    舞園「…」ドキドキドキドキドキドキドキドキ
  15. 15 : : 2016/06/02(木) 22:25:19

    苗木「…舞園さやかさん!」


    舞園「は、はいっ!」




    苗木「………好き、です」




    舞園「…」


    苗木「……だけどさ」


    舞園「…え?」


    苗木「よく考えたらさ、舞園さんアイドルだから恋愛なんてできないもんね」


    舞園「あっ…それは…」


    苗木「この告白はボクの中でのケジメみたいなものだからさ…
    だから『付き合ってください』なんて言わないよ」


    舞園「…」


    苗木「こうやって舞園さんに告白して、舞園さんからフられて…っていうので完成する流れなんだよ」


    舞園「…」


    苗木「………どうしたの?」


    舞園「…バカ」


    苗木「え?」


    舞園「バカバカバカバカバカバカ!
    なんでそんなに卑屈なのよ!
    私がフる前提で話進めないで!」


    苗木「え、なん…でも舞園さんはアイドル…」


    舞園「それは今の話でしょう!?
    何年後にまだアイドルやってるって保証無いわよ!」


    苗木「あの、それってつまり…」


    舞園「…///」


    苗木「え、あの…」
  16. 16 : : 2016/06/02(木) 22:44:18

    舞園「…待っててくれませんか?」


    苗木「え?」


    舞園「私がアイドルとして走りきるまで、それまで待っててくれませんか?」


    苗木「…」


    舞園「……私、アイドルとしてこれからも頑張っていきたいんです
    もっと、みんなを笑顔にしていきたいんです」


    苗木「…」


    舞園「…でも、苗木君のことどうしようないぐらい好きなんです」


    苗木「…」


    苗木「…え?」


    舞園「フることなんてできません!
    だって私もあなたのことが…っ!」


    苗木「舞園さん…」


    舞園「あなたのことが…」


    苗木「……うん、わかった」


    舞園「…え?」


    苗木「分かった、待つよ」


    舞園「ホント…ですか?」


    苗木「うん、信じてほしい」


    舞園「……嬉しい」


    苗木「ボクは問題ないよ?
    何年後だろうと舞園さんのことを今と変わらず想い続けてるに決まってるからさ」


    舞園「…もうっ///」


    苗木「だから、それまではボクもファンとして応援するよ!」


    舞園「……ありがとう」


    苗木「えっ…」



    チュッ



    苗木「…あ」


    舞園「…/////」


    苗木「舞園さ…」


    舞園「苗木君、大好きです…
    今までも、これからも」





  17. 17 : : 2016/06/02(木) 22:46:55






    〜 数年後 〜


    江ノ島「あー、寒っ…
    おー、年賀ハガキたくさんきてるや…」


    江ノ島「…ん」


    江ノ島「…」


    江ノ島「…あーあ、賭けはアタシの負けか」











  18. 18 : : 2016/06/02(木) 22:47:06









    おしまい
  19. 19 : : 2016/06/02(木) 22:48:16
    なんで書いたかわかりません!

    コメントくださった皆さん、読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます!

    なんで書いたかわかりません!!!


    それではまたいつか!
  20. 20 : : 2016/06/03(金) 19:26:22
  21. 21 : : 2016/06/07(火) 02:50:42
    お疲れ様でした!たけまんさんの会話劇はやっぱり強いなって改めて思いました!
  22. 22 : : 2017/04/22(土) 14:52:57
    妹様とくっつくかなーとも思ったけどまとまりがあって良い話だったんじゃない
  23. 23 : : 2020/10/26(月) 23:04:57
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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