このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
メンヘラ彼女の狂人日記(小説)
- ホラー × 私小説 × 恋愛
- 2025
- 5
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- 1 : 2016/05/21(土) 22:25:08 :
- はい、「メンヘラ彼女の狂人日記」を読んでいただきありがとうございます。
この小説にはグロテスクな表現を多々、性的表現を若干含みます。
苦手な方は回れ右をおすすめします。
また、素人が書く小説ですので、不快に思う点も多くあると思いますが温かい目で見守っていただけると幸いです。
あらかじめ言いますが、主人公は美羽ちゃんという少女です。そこを把握の上、基本美羽ちゃん視点ということをご了承ください。
かずまというのは、美羽ちゃんの彼氏です。
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- 2 : 2016/05/21(土) 22:35:29 :
- 淡いピンク色のワンピースに白いカーデガン。
少しヒールの高いパンプス。
美羽「うん、今日も可愛い。」
私は、姿見に映る自分に見とれて呟いた。
長いまつ毛に大きな瞳。筋の通った鼻に、小さく色づく唇。
セミロングの茶髪をゆるく巻いた、美羽は「美しい」の一言につきる。
美羽「いってきまーす」
一人暮らしをしているアパートの鍵を閉めて、美羽は足取り軽く、かずまとのデートの待ち合わせ場所に向かった。
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- 3 : 2016/05/21(土) 22:49:46 :
- 待ち合わせ場所の池袋に着くと、かずまの姿はすでにあった。
美羽「かずまくん、お待たせー」
はぁはぁと美羽は息を切らせながら話しかける。
かずま「大丈夫だよ。俺も今来たとこ。」
かずまは美羽に微笑みかけ優しくそう言った。
美羽は、頬を赤く染め下を向いた。
2人は付き合ってまだ日が浅いカップルだ。
まだ1か月記念も迎えていない。
ちなみに記念日は4月24日。
大学のサークルで出会ったかずまに美羽が一目ぼれしたことから
始まった。
高身長でスタイルもよく、ルックスも人柄も良いかずまは、もちろん人気者で狙っている女子は少なくなかった。
だが、美羽には絶対にかずまを落とす自信があった。
なぜなら、美羽は自信と自己愛の塊なのだから。
次回から、美羽「」→美「」
かずま「」→か「」にします。
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- 4 : 2016/05/21(土) 23:06:10 :
- 美「ねぇねぇ、かずまくん。どこ行く?」
か「美羽の行きたいところでいいよ。」
美「えー、じゃあファミレス行こ!」
か「いいよ、じゃあ行こうか」
そんな会話をして2人は仲良く手を繋ぎながらファミレスへと足を運んだ。
「いらっしゃいませー!何名様ですかー?」
ファミレスに入ると、元気よくウェイトレスの声が響いた。
か「あ、2人で。」
かずまがウェイトレスに伝えれば、素早く席まで案内してくれた。
か「美羽は何が食べたい?」
かずまがメニューを開きながら聞いた。
美「んー、いちごパフェ!かずまくんは?」
か「じゃあ、俺はコーヒーフロート」
美「わかった!じゃあ注文しよ」
美羽はそういうと、机に設置してある呼び鈴を押した。
「はい、ただいまー!」
奥からウェイトレスの声が聞こえ、姿を現した。
「ご注文はお決まりでしょうk…ってかずま!?」
ウェイトレスがかずまの顔を見るなりそう叫んだ。
か「あぁ、久しぶりだな。沙希。」
かずまはウェイトレスに視線を向ければ、柔らかな笑顔でそう言った。
…どういうことなの。
その女は誰?ねぇかずまくん。私を見てよ。
かずまくん。かずまくん。かずまくん。かずまくん。
ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ。
見て見て見て見て見て、私を見て!!!
美羽の中は完璧に荒れていた。
感情の波が今にも溢れかえりそうだった。
目の前で仲良く話す、かずまとウェイトレス。
2人の関係性は?どこで知り合ったの?
いつからの仲なの?
美羽はただウェイトレスは睨みあげた。
その殺気を感じたのか、ウェイトレスは美羽に目をやり思わずビクついた。
「そ、そのひとは彼女さんかなにか?」
ウェイトレスはあわてて美羽に話題を振る。
か「あぁ、そうなんだ、彼女は…」
美「えぇ、私はかずまくんの彼女です。」
かずまの言葉をさえぎるように美羽が言った。
美「それよりかずまくん。早く注文しよーよー。
お腹すいたー。」
美羽は甘えた猫のような声でかずまに言う。
か「そうだな。いちごパフェを1つとコーヒーフロートを1つ」
「か、かしこまりましたぁ!」
ウェイトレスは美羽の目から逃げるようにしてその場を去った。
美羽は姿が見えなくなるまで、ひたすらウェイトレスを睨んでいた。」
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- 5 : 2016/05/21(土) 23:22:44 :
- 美「ねえ、かずまくん。今の人、だーれ?」
美羽はにっこりと笑いかずまに問う。
か「誰って、いとこだよ。そういえばここで働いてるって言ってた」
美「あ!なーんだ、いとこさんだったの?」
美羽はパアッと表情を明るくさせた。
か「あぁ、じゃあ俺ちょっとトイレ行ってくるわ。」
かずまがおもむろに席を立つ。
美「ん、いってらっしゃーい」
美羽はパタパタと手を振り、かずまの姿が完全に見えなくなるまで見つめ続けた。
そして、かずまの姿が見えなくなった瞬間…かずまのカバンを漁りケータイを開いた。
美「かずまくーん。いとこだなんて信じられないよ。
だってあの子、すごく楽しそうにかずまくんと話してた。
きっと、あの子もかずまくんのことが好きなのよ。
許せない。許せない。確認してやる。」
美羽はかずまのケータイの電源を入れた。
美「チッ、パスワード…ふふ、でもざーんねん。
私、かずまくんのパスワードしってまーす。
1125。かずまくんの誕生日だよねぇ。」
美羽が数字を押せば、ケータイはたやすくロック解除をしてしまった。
美「えっと、LINEを開いて…さっきの子の名前は確か沙希だったよねぇ。」
手慣れた手つきで、名前を探す。
美「あった♡」
ニィっと怪しく笑い、美羽はトーク画面を開く。
美「なになにー?」
沙「今度いつ会える?」
か「わかんない。予定が空き次第連絡いれる。」
沙「そっか、わかった。」
か「あぁ、また身内で集まろうな。」
沙「うん!」
トーク画面は上記の内容で終わっていた。
美「なーんだ、ホントにいとこさんだったのかぁ」
クスクスと笑い、美羽はケータイをかずまのカバンに戻した。
それから1分ほどしたあとにかずまもトイレから帰ってきた。
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