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  1. 1 : : 2016/05/21(土) 14:07:07
    長編かも。
  2. 2 : : 2016/05/21(土) 14:22:46





    『アンタ、弱いね。(スミレ)




    瑠奈(ルナ)は、私を見てそう言った。









    『…うるさい』




    私は精一杯毒づいた。




    本当は、少し嬉しかったのだけど。









    『助けてなんて、誰が言ったのよ』









    『誰も言ってないよ』




    『あたしは、ほんの気まぐれでここにいるだけ』









    『大丈夫』




    『これからは、あたしがいる』



















    そう…あれは。









    私の、遠い記憶。









    「青の時代」の、思い出。








  3. 3 : : 2016/05/21(土) 14:28:08
    期待です
  4. 4 : : 2016/05/21(土) 14:31:06
    ありがとうございます!
  5. 5 : : 2016/05/22(日) 15:39:19
    「知ってる?青山 瑠奈(アオヤマ ルナ)!」


    「もちろん!カッコいいよね!」


    「ルナが転校してくるなんて、信じられない…」


    「早く仲良くなんないとねっ」









    その日の朝は、いつになく賑わっていた。




    彼女たちの話題は、ほかでもない。




    あの人気モデルが、この学校へ転校してくることである。









    ルナは、今大人気の読者モデル。




    全国のティーン達の憧れの的である。




    皆にとっては、夢のような話だろう。




    しかし、私にはどうでもいい話だ。




    寧ろ憂鬱。









    またややこしい友達付き合いが増える。




    そのために、私は極力目を付けられないようにする必要がある。




    このクラスが終わるまで、一介のクラスメイトであり続けるのだ。








    「ねえ、ルナが来たよ!」


    「え!?どこ?」


    「ほらっ、あの校門のとこ!」


    「ホントだ!ねえ皆、ルナを迎えに行こうよ!」


    「うん!行く行く~!」




    皆が口々にそう言う。




    私は行きたくないのだが。









    「スミレちゃん!私たちも行こっ」




    しかし、全く関係を持たないのも怪しまれる。




    「そうね。行こう」




    重い足を動かし、席を立つ。
  6. 6 : : 2016/05/23(月) 19:46:33
    「おはよう。初めまして。アオヤマ ルナです」




    ルナの声に皆が湧く。




    「ルナさん!あの、私、ルナさんのこと大好きで!」




    「本当?ありがとう」




    笑顔を振り撒くルナ。




    歓声をあげる女子たち。




    私はその光景を冷めた目で眺めていた。



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