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阿良々木「おーい、忍ー!ドーナツだぞー!」

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  1. 1 : : 2016/05/11(水) 21:09:34
    思いつきなのでw
    ぼちぼちやってきますね
  2. 2 : : 2016/05/11(水) 21:19:09
    阿良々木「…」


    来ない、しかし僕はあわてない。


    阿良々木「ミスタードーナツだぞ!ゴールデンチョコレートだぞ!!!」


    阿良々木「…」


    3


    2


    1


    忍「ぱないの!!」


    阿良々木「えい」チョップつ


    忍「いたっ」


    …ゼロだ
  3. 3 : : 2016/05/12(木) 01:22:02
    忍「かっかっか、お前様、気が利くではないか」


    阿良々木「いや、気にするな。出掛けたついでだ」


    忍「おー…どれどれ」


    忍「!!」


    忍「…ゴールデン…チョコレートが…ぎっしり…」


    阿良々木「言ったろ?ゴールデンチョコレートだって」


    忍「…」


    忍「…ぱ」


    忍「ぱないのぉぉぉぉぉ!!!!」パアアア
  4. 5 : : 2016/05/12(木) 20:28:26
    期待
  5. 7 : : 2016/05/13(金) 22:34:57
    阿良々木「…さて、もう少ししたら、僕はまた出掛けるぞ」


    忍「なんじゃお前様モグモグ、せわしモグモグ…ないモグモグ…のうモグモグ」


    阿良々木「どっちがだ」


    忍「…ふう、して、何処にいくのじゃ?」


    阿良々木「ああ、戦場ヶ原と…映画をな!」


    僕はキメ顔でそう言った。


    忍「かかっ、童貞オーラが滲み出ておるわ」


    阿良々木「まて忍、いつ僕が童貞だと言った?」


    忍「ん?なんじゃ、あの娘と初めては済ませたのか…つまらん」


    阿良々木「いや…だが戦場ヶ原に頼めば、させてくれるはずだ!」


    阿良々木「だから、僕はいつでも非童貞になれるんだ残念だったな忍!」


    忍「…つまり、お前様はまだ童貞なんじゃな」


    阿良々木「…」


    忍「…」


    阿良々木「…ぱないの!!」


    忍「黙れお前様」


  6. 8 : : 2016/05/13(金) 22:37:05
    忍「モグ…あんあうーあいいゃ!(閑話休題じゃ!)」
  7. 9 : : 2016/05/14(土) 21:17:46
    阿良々木「よし、じゃあ行ってくるな」


    忍「ゴールデン♪ゴールデン♪」


    阿良々木「…」ガチャ


    忍「お前様!財布をモグモグ…おきっぱじゃ!」


    阿良々木「おお、ありがとう」


    当たり前だが僕は振り返る。


    忍から財布を受け取る。


    …そして、僕は見てしまった。


    忍の背後で蠢く影。


    といっても、魑魅魍魎の類いではない。


    が、間違いなく、間違えようのなく僕の…ひいては人類の…


    …天敵


    阿良々木「忍!ドーナツ持って外に出ろ!」


    忍「はぁ?なにいってるんじゃお前さ…」


    忍「…」


    ⌒虫
    ドーナツ


    忍「なあああああああああああ!!!!???」


    そう…


    ゴキブリである。
  8. 10 : : 2016/05/17(火) 20:55:07
    忍「ゴールデン…、儂のゴールデン…」


    忍「…貴様ぁ…!」


    忍「貴様ああああああっ!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ


    ゴキブリ「…!?」ビクッ


    阿良々木「お、落ち着けしのb」


    忍「消し飛べぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」つ心渡


    ゴキブリ「剃」カサカサッ!!


    忍「な、なんじゃと!?」


    阿良々木「…!?」


    まさかあのゴキブリ…


    六式使いか!?
  9. 11 : : 2016/05/17(火) 21:31:29
    ~映画館前~


    戦場ヶ原「…」


    …遅い


    遅すぎる


    もう集合時間10分前じゃない


    戦場ヶ原「はあ…」


    連絡はしているのだけれど…



    「遅い、遅いこよこよ、さみしいこよこよ…ぎゅーってしてチューってしてグサーッてしてあげるから早く来てほしいこよこよ…
    …上段(冗談)←ここ重要 は置いておいて早く来なさい…いつまでもいつまでもいつまでもいつまでも待っててあげる」



    返信がないのはおかしいわね…


    なにか困ったことでもあったのかしら…


    「ケータイがない!!?」みたいな


    …だとしたら


    もっと困ってきなさいな


    反省しなさいな


    そして段取りというものを覚えなさいな





    戦場ヶ原「…阿良々木くんが自分のアンテナがとれるぐらいの困難にぶち当たりますように」


  10. 12 : : 2016/05/17(火) 22:28:02
    阿良々木「はあ…はあ…」つキンチョール


    ゴキブリ「我が生涯に、一片の悔い…無し」


    ゴキブリ「」


    阿良々木「やった…」


    忍「…お前様」


    阿良々木「ん?」


    忍「…ゴールデン…チョコレート…」ウルウル


    かわいい


    阿良々木「わかったよ忍、帰りに買ってくるよ」


    忍「本当か!?嘘偽りないなお前様!?」


    阿良々木「当たり前だろ」


    忍「やったあ!!!ゴールデン!!!」パアッ


    阿良々木「…あっ」


    そうだ、時間は…


    阿良々木「…」


    ヤバイ


    集合時間だ…今


    阿良々木「…いってくるッ!!!」


    僕は扉を勢いよく開けた


    するとそこには…


    阿良々木「うわあああああっ!!!!?」


    忍「な、なんじゃ!?どうしたお前様!?」





    黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒


    扉の先には、黒だけだった


    いや、正確に言おう


    …ゴキブリである


    忍「は、入ってくるぞお前様!?」


    カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ


    どうする!?どうすればいい!?





    阿良々木「窓から逃げるぞ!!!」


    忍「合点じゃ!!!」


    阿良々木「うおおおおおおおおおっ!!!」


    diving!!!!!


    スタッ
    グキッ


    阿良々木「いってぇ…」


    忍「どけどけどくのじゃお前様!!!!」


    阿良々木「えっちょっグハっ!!!」


    忍「…おねんねしている場合じゃないぞお前様」


    阿良々木「いたた…は!?」


    すでに辺りは黒に染まっていた


    至るところから、ゴキブリが沸きだしている…


    阿良々木「な、なんだってんだよ!!!!」


    忍「こ、こっちじゃお前様!!!!」


    阿良々木「お、おう!!!」
  11. 13 : : 2016/05/18(水) 21:16:47


    黒黒黒





    黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒




    黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒






    阿良々木「なんだってんだよ!!!!」


    逃げる先、逃げる先に








    忍「こっちじゃお前様!!!!」



    逃げた


    逃げて逃げて


    逃げ続けた…





















    阿良々木「はあ…はぁ」


    忍「なんなんじゃ一体…」


    阿良々木「はぁ…あれ、ここは…」


    いつの間にか僕たちは、白浪公園まで来ていた


    阿良々木「こんなとこまで来てたのか…」


    羽川「…阿良々木くん?」


    阿良々木「!羽川!」


    羽川「どうしたの?そんなに汗だくで…」
  12. 14 : : 2016/05/21(土) 23:08:07
    セツメイチュウ…











    阿良々木「…と、いうわけなんだ」


    羽川「…うーん…」


    羽川「それ、もしかしたら…」


    阿良々木「心当たりがあるのか?」


    羽川「うん、たぶんだけど…そう」


    羽川「“蠱“じゃないかな」


    阿良々木「こ?なんだよそれ?」


    羽川「あ、虫が三つにしたが皿の、“蠱“」




  13. 15 : : 2016/05/21(土) 23:29:03
    阿良々木「蠱って…それ禁忌の呪いじゃねぇか!!」


    羽川「あはは…知識の偏りが酷いね阿良々木くんは…」


    羽川「うん、確かに蠱、主に毒蠱は強力な呪いだけど、今回はそっちの蠱じゃないかな」


    羽川「今回の蠱は怪異で、意識無意識・悪意善意問わず人の思いによって遣わされる怪異なの」


    羽川「ただ、蠱はすごく弱い怪異だから目に見える形では現れない」


    羽川「なんだかこの部屋に誰かいる…みたいなのがほとんど、姿を現した時は虫の形をとることが多いの」


    羽川「ほら、虫の知らせって言うでしょ?」


    阿良々木「へぇ…お前はなんでも知ってるな」


    羽川「なんでもは知らないわよ、知ってることだけ」


  14. 16 : : 2016/05/21(土) 23:39:18
    羽川「ちなみに、蠱っていう漢字には惑わすって意味もあるの、蠱惑って言うじゃない?だからこの漢字を怪異に使われるのかもしれないね」


    阿良々木「…へぇ、お前はなんでも知ってるな」ピッ


    羽川「なんでもは知らな…って、わざとでしょ」


    阿良々木「ああ、録音できなかったあぁぁぁ!!」


    羽川「やめなさい阿良々木くん!!」
  15. 17 : : 2016/05/22(日) 00:32:59
    後日談…ではなく今回のオチ


    羽川と別れたあとも黒き軍勢は襲ってきたがどうにか映画館までたどり着いた。


    蠱は対象者…この場合は僕にしか害を与えられない怪異であるため他人といると現れないらしい。





    戦場ヶ原「あら…遅かったわねとても遅かったわね」


    セツメイチュウ…





    阿良々木「な、解ってくれたか?」


    戦場ヶ原「ええ、解ったわ解ったわ」


    戦場ヶ原「…」


    阿良々木「…?僕の顔になにかついてるか?」


    戦場ヶ原「いえ」





    戦場ヶ原「本当に困難にぶち当たってくれた……そう思っただけよ…」


    阿良々木「…えっ」


    コイツ…まさか…




    蠱は怪異で、意識・無意識問わず人の思いによって遣わされる怪異なの―――――



    end
  16. 18 : : 2016/05/22(日) 00:34:57
    はい!まぁ、ちょっとした短編でした!

    このSSが少しでもみなさんの暇つぶしなどに役立てば幸いですかね(^-^)


    でわでわ、ごきげんよう

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