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アルミン「そうだ!気晴らしに、ゆっくり夜の散歩にでも行ってきたら?」
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- 1 : 2016/05/07(土) 16:12:38 :
- 初投稿です。
誤字脱字、キャラ崩壊、読みにくい部分等あるかもしれませんが、よろしくお願いします。
こんな日常もあったら的な、まったりssの予定です。
最後まで、うまくまとめられるよう頑張ります。
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- 2 : 2016/05/07(土) 16:14:18 :
- エレン「ふぁあ。あれ、寝ちまったのか」
(確か頭痛くて横になったんだよな。最近多い気がするな)
エレン「もう夜か。夕食の時間だし食堂行くか」
~食堂~
アルミン「おはよーエレン。起きたんだね」
ミカサ「おはよう。エレン」
エレン「おはよ、気付いたら寝てたみたいなんだ」
アルミン「起こそうかと思ったんだけど、うなされてるみたいだったから」
エレン「あー。だからちょっと汗かいてるのか」
ミカサ「大丈夫なの?」
エレン「最近頭痛が多い気がするんだよなぁ、まぁ寝たし大丈夫だろ」
アルミン「とりあえずここ座りなよ、席取っておいたから。ご飯食べながら聞くよ?」
エレン「ありがとな、アルミン!でも大丈夫だ。それにとっとと食べて訓練しないとな」
アルミン「また自主訓練するの?体調悪いなら少しは体休めなきゃだめだよ?」
ミカサ「アルミンの言うとおり。エレンは無理しすぎる」
エレン「大丈夫だって。食べて寝てるし体動かさないと落ち着かないんだよなぁ」
アルミン「そこまで言うなら、僕は止めないけど…」
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- 3 : 2016/05/07(土) 16:26:44 :
- 期待です
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- 4 : 2016/05/07(土) 16:29:33 :
- >>3
ありがとうございます。
書きながら投稿してますので、ちょっと遅くなるかもしれないです;
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- 5 : 2016/05/07(土) 16:32:27 :
~自主訓練~
シュッシュッ
エレン「ふぅ。今日はこんなもんかな」
エレン(一旦部屋に戻って、風呂行くか)
~部屋~
アルミン「あ、お帰りエレン。もう終わったの?」
エレン「あぁ。これから風呂行こうと思って。一緒に行こうぜ」
アルミン「今読んでる本があと少しだから読んじゃうよー、先に行ってていいよ!」
エレン「ったく、アルミンは本当に本が大好きだなー。んじゃ先行ってるぞー」
アルミン フリフリ
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- 6 : 2016/05/07(土) 16:37:09 :
~風呂場~
ガヤガヤ…
ガラガラ
ライナー「お、エレンが来たぞ!」
ベルトルト「やぁエレン。一人かい?」
エレン「アルミンが本に夢中で、後で来るってよ」
コニー「俺らが入る時から読んでたぞあいつ」
ライナー「流石アルミンだな」
エレン「昔っから本ばっかり読んでるからな、アルミンは。 俺も入れてくれ」
ベルトルト「どうぞ」
エレン「ふー。ところで、何の話してたんだ?」
ライナー「俺たち、もうそろそろ卒業するだろ?
それで、こうして仲間と一緒に風呂に入りながら語らうこともなくなるのかって話をしてたんだよ」
ベルトルト「みんな、ばらばらになっちゃうかもしれないしね」
コニー「なんか、寂しいよなー」
ベルトルト「いっしょに訓練してきた仲間だしね」
ライナー「離れ離れになると思うとなぁ。クリスタと離れたくないなぁ・・・」
ベルトルト「ライナー・・・そればっかりだね・・・」
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- 7 : 2016/05/07(土) 17:15:17 :
- エレン「なんだ、ライナーはクリスタと一緒にいたいのか」
ライナー「当たり前だ!」
エレン「なら、一緒の所に入ればいいだろ」
ライナー「そ、それが出来たら苦労しないんだよ!」
コニー「どうしてだ?エレンの言うとおりだろ?」
ベルトルト「コニー。ライナーはクリスタがどこに入るか聞けないんだ」ボソッ
コニー「えっ?」
ベルトルト「だからー聞く勇っ」ガシッ
ライナー「みなまで言うな!」
エレン「そっかー、ライナーはクリスタかー、ベルトルトとコニーは誰かいるのか?」
ベルトルト「えっと、まぁ…それは」
コニー「俺は家に帰りたいな!」
ライナー「エレンこそ誰かいないのか?」
エレン「俺は、巨人を駆逐できればそれでいいな。アルミンとミカサと外の世界を見るからな」
ライナー「エレンは、そればっかりだな!」ハハハ
ベルトルト「君が、それを言っちゃいけないよライナー・・・」
コニー「エレンは、調査兵団だもんな!」
エレン「あぁ!調査兵団に入って、一体でも多く巨人を駆逐してやるぜ!」
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- 8 : 2016/05/07(土) 17:32:13 :
- 期待
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- 9 : 2016/05/07(土) 18:51:52 :
- >>8
ありがとうございます。
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- 10 : 2016/05/07(土) 18:51:59 :
- エレン「そうだ、お前らはどこに入るか決めたのか?もうすぐだぞ」
ライナー「いや、まだだな」
ベルトルト「僕もだ」
コニー「んー俺も迷ってるなぁ」
エレン「そうか、調査兵団に入った時はよろしくな!」
ライベルコニ「おう!」
ライナー「さて、俺はそろそろ出るかな」
ベルトルト「僕も暑くなってきたし出るよ」
コニー「俺も出よーっと」
エレン「俺はもう少し入ってるわ」
ライナー「んじゃ、お先な」
ベルトルト「また後でね」
ガラガラ
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- 11 : 2016/05/07(土) 20:19:45 :
エレン(みんなどこに行くのか悩んでるんだな。一緒に訓練してきた仲間か・・・まぁ、仲良しこよしじゃ巨人は駆逐できないしな)
エレン「ふー」
エレン(今でもあの光景が目に浮かぶ。忘れられない光景。ここでみんなと訓練した日々。ほんといろいろあったな・・・ )
エレン(もう…誰も死なせたくない)
エレン「よし、出るか」
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- 12 : 2016/05/07(土) 22:26:49 :
~部屋~
アルミン「おかえり、エレン」
エレン「なんだアルミン、まだ読んでんのか!」
アルミン「今さっき終わったから、これから行こうと思ったんだよ」
エレン「しょうがないなぁ、アルミンは」
アルミン「ごめん、ごめん。そういえばエレン、もう頭痛は大丈夫そう?」
エレン「多分な。まだ出てないだけかもしれないけど。また、いつ出てくるか・・・」
アルミン「訓練に入れ込み過ぎて、精神的にも身体的にも、ちょっと疲れてるのかもね。」
エレン「俺自身自覚ないんだけどな」ハハッ
アルミン「もーエレンは。そうだ!気晴らしに、ゆっくり夜の散歩にでも行ってきたら?」
エレン「んー。まぁアルミンがそう言うなら行ってくるよ。まだ、時間あるしな」
アルミン「んじゃ、僕はお風呂入ってくるからね」
エレン「あぁ。また、後でな!」
エレン(さて、散歩とは言ったものの・・・。とりあえず、喉渇いたし食堂でも行くか)
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- 13 : 2016/05/07(土) 23:07:42 :
- 期待です。
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- 14 : 2016/05/08(日) 00:39:32 :
~食堂~
エレン(お、誰かいる・・・あれは、ミーナか)
ガチャ
エレン「なんだ、ミーナ一人か?」
ミーナ「あっ!エレン。こんばんは!さっきまで同期の子と、ここでお話ししてたんだけど、お風呂行っちゃったんだよ」
エレン「こんばんは。なんだ一人で寂しく、ぼっーとしてるのかと思った」ハハハ
ミーナ「ひどいっ!た、確かにぼっーとはしてたけど、寂しくはないんだから!」
エレン「ごめんごめん。ハハッ ここいいか?」
ミーナ「どーぞどーぞ。で、エレンは何しに来たの?」
エレン「散歩がてら、喉渇いたから水飲みに来たんだよ」
ミーナ「エレンが、一人で散歩なんて珍しいね!」
エレン「アルミンが、たまには心も身体も休めろってさ、散歩でも行ってきなよって言うからな」
ミーナ「確かに!エレンいつも訓練してるもんね!休みは必要だよ!」
エレン「だから、こうしてふらふらと。って、ミーナこそ一人でなにやってたんだ?なんで、一緒にお風呂行かなかったんだ?」
ミーナ「私は、もう入っちゃったんだよね。それで、部屋に戻るのもなーって、いろいろ考えてたんだ」
エレン「そうなのか、なんか悩みでもあるのか?同じ班同士相談に乗るぞ?」
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- 15 : 2016/05/08(日) 00:39:56 :
- >>13
ありがとうございます。
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- 16 : 2016/05/08(日) 02:01:37 :
ミーナ「ありがとう!でもね、悩みじゃないの。ここに入っていなかったら今頃どうしていたのかなーって」
エレン「んー、ここに居なかった場合なんか考えたともないからわかんねぇなぁ」
ミーナ「エレンは巨人のことしか頭にないもんね!」
エレン「悪かったなそればっかりで!」
ミーナ「それでこそエレンだもんね! でもね、たまに思うんだ。普通の女の子なら、きっと恋をして、お嫁さんになって、好きな人と一緒に暮らしたりする人生なのかなって。今とは真逆のような、そんな人生もどこかで、私は選べたんじゃないかなって。まぁ巨人はいるけどね」
エレン「そうゆう選択も、あったかもしれないな」
ミーナ「ちょっと憧れちゃうよね。後悔まではいかないけど」
エレン「でも、きっとミーナは生まれ変わっても、こっちを選ぶと思うぞ」
ミーナ「えっ?」
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- 17 : 2016/05/08(日) 14:29:45 :
エレン「実際、選べたんだ。そして、こっちの世界に来た。ここにいる奴らみんな、いろんな想いがあってここにいるんだ。ミーナだってその想いがあってここにいるんだろ? もし生まれ変わって、選択を変えるような想いなら、ここにこうして座ってないからな」
ミーナ「そっか・・・そうだね。まだ、私はここに座ってるんだもんね・・・」
エレン「あぁ」
ミーナ「よしっ!なんだかスッキリした!ありがとうエレン!」
エレン「おう。なんでも言ってくれよな」
ミーナ「うん!明日も頑張るよ!」
エレン「ミーナは、もっと成績上げないとな」ハハッ
ミーナ「分かってますぅー!んじゃ私そろそろ部屋戻るね!」
エレン「またな!」フリフリ
ミーナ「お休みなさい!」フリフリ
ガチャ
エレン(さて、次はどこ行くかな)
ガチャ
エレン(お嫁さんってのが、ミーナらしいな)
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- 18 : 2016/05/09(月) 17:40:17 :
〜図書室前〜
テクテク
エレン(ん、図書室か。電気ついてるってことは誰かいるな・・・あれは、アニか)
ガチャ
アニ「なんだ、あんたかい」
エレン「悪かったな、俺で」
アニ「珍しい奴が来たもんだと、思ったからさ」
エレン「この時間に来ることは滅多にないからなー」
アニ「そうだね。座学の課題があるときぐらいだもんね、あんたは」
エレン「まぁな。 座るぞ」
アニ「どうしたんだい、急にこんなところに来て」
エレン「散歩中なんだよ。さっき食堂で、ミーナに会ったし」
アニ「また、あんたが散歩なんて珍しいじゃないか」
エレン「アルミンに言われてな。アニは・・・本を読んでるのか?」
アニ「当たり前だろ。ここは、読者する場所だよ」
エレン「へー、本読むんだな」
アニ「暇潰しにね」
エレン「邪魔だったか?」
アニ「大丈夫さ。丁度読み終えたところだったしね」
エレン「そういえば、アニは憲兵団に行くんだよな?」
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- 19 : 2016/05/09(月) 17:40:52 :
アニ「そうだけど、なんだい急に」
エレン「いや、そろそろ卒業だろ?今日は、それ関係の話題が多くてな。ライナーとかと離ればなれになるかもなって話しをしてたんだよ」
アニ「成る程ね」
エレン「ライナーは、クリスタと一緒のところがいいらしいぞ!」ハハッ
アニ「ライナーの奴っ・・・」ボソッ
エレン「ん?なんだ?」
アニ「なんでもないよ。で、あんたは調査兵団なんだろ?」
エレン「あぁ!アニとは、ここでお別れってことだもんな。なんだか、寂しくなるな」
アニ「びっくりしたね。あんたにそんな感情があったんだ」
エレン「失礼な!」
エレン「俺だって寂しく思うぞ!ここまで、みんなと一緒に訓練したり生活してきたんだ。仲間だろ?」
アニ「仲間ね・・・」
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- 20 : 2016/05/09(月) 17:48:24 :
エレン「ん?」
アニ「いや、なんでもないよ」
エレン「アニは寂しくないのか?」
アニ「私はあんたみたいに周りと仲良くないからね」
エレン「それはそれでなんか寂しいな。アニはいいとこいっぱいあるのにな」
アニ「え?」
エレン「いろいろあるけど特に対人格闘は強いし、すげぇ技持ってるじゃねぇか!」
アニ「あ、ありがとう」
エレン「アニのお陰で、俺は大分強くなったと思ってるぜ!」
アニ「そりゃ、お役に立てたようで良かったよ」
エレン「残り少ない訓練もよろしくな!」
アニ「コテンパンにしてやるよ」
エレン「ハハッ。んじゃ、そろそろ行くわ。邪魔して悪かったな」
アニ「そろそろ私も部屋に戻ろうと思ってたし大丈夫だよ」
エレン「そうかまた、明日な!」
ガチャ
アニ(何処までも真っ直ぐな奴だね、あいつは。私も、あぁなれたら今どんなに楽だろって思ってしまうよ)
アニ(ほんのすこし...寂しくなるね)
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- 21 : 2016/05/09(月) 18:57:03 :
〜廊下〜
エレン(さてと、どこ行くかなー。このまま歩いて中庭に向かうか)
ジャン「死に急ぎ野郎じゃねぇか」
マルコ「やぁエレン」
エレン「ジャンにマルコか、お前らも散歩か?」
ジャン「あぁ?ちげぇよ!俺らは中庭に行ってただけだ!お前と違って忙しいんでな!」
マルコ「散歩だよ」
ジャン「おいっ!マルコっ!」
エレン「ハハッ。なんだ暇なのかお前らも」
マルコ「まぁね」ハハッ
ジャン「うるせぇ!行くぞマルコ!こいつに関わるとろくなことがねぇ!」
マルコ「わかった、わかったから引っ張らないでくれよ、ジャン」
エレン「仲いいなお前ら」ハハッ
マルコ「ジャンは、こんなんだからね。」ハハッ
マルコ「そういえば、中庭にミカサがいたよ」
ジャン「おいっ余計なこと言うなよ!くそっ!俺はもう行くからな!」
マルコ「はいはい。じゃあねエレン」フリフリ
エレン「また明日な二人とも!」フリフリ
エレン(中庭にミカサがいるのか。何してんだ?)
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- 22 : 2016/05/09(月) 20:48:45 :
〜中庭〜
エレン「お、いたいた。ミカサ何してんだ?」
ミカサ「無心になるために座禅というものしてる」
エレン「座禅?」
ミカサ「そう。前にアルミンに教えてもらった」
エレン「それをやるとどうなるんだ?」
ミカサ「心を無心に、気持ちを落ち着かせる。アルミンに、私は雑念を振り払って多少落ち着いた方がいいと」
エレン「なるほど。さすがアルミン」
ミカサ「だから、毎日寝る前にこうして神経を研ぎ澄ましてる。自然とエレンを感じることができる」
エレン「そ、そうなのか。な、なんかすごいな」
ミカサ「これを始めてから、自分の体をまた一段階上へと支配できるようになった。エレンもやるべき」
エレン「いや、それは無理だろ」
ミカサ「そう」シュン
ミカサ「エレンは、どうしてここへ?」
エレン「気分転換にぶらぶら散歩してて、マルコが中庭にミカサがいるって」
ミカサ「エレンが来てくれて嬉しい。けれど、私は座禅をしなければならない。ので惜しいがエレンの相手をすることが出来ない」
エレン「そっか、なんか邪魔したな。すげぇ訓練ってのは理解できた。まぁ頑張れよ」
ミカサ「ん。おやすみなさいエレン」
エレン「あぁおやすみミカサ」フリフリ
エレン(すげぇなミカサのやつ。俺も頑張らないとまだまだだな)テクテク
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- 23 : 2016/05/09(月) 21:42:59 :
〜兵舎外〜
エレン(ん?なんかいるぞ?)
モゾモゾ
エレン(あれは....サシャか!なんで、あんなところに隠れて...んんっ!)
ユミル「おいっ!ちょっとこっちこい死に急ぎ野郎」ズルズル
エレン「んぱぁ!ゼェゼェ いきなりなんなんだよユミル」
ユミル「とにかくしゃがめ。見つかったら不味い」
エレン「なんだどうしたんだ?」
ユミル「あそこにサシャがいるだろ?」
エレン「なんか隠れてキョロキョロしてるな」
ユミル「あいつ、たまにあそこから隠れて食料庫に行って盗んでんだよ」
エレン「なんだよ。サシャならいつものことだろ」
ユミル「あぁ。だがな今日も私とクリスタの飯を食べやがってあいつ、いい加減お灸を据えてやらないとと思ったんだよ」
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- 24 : 2016/05/09(月) 22:26:49 :
エレン「お灸って、一体何するんだ?」
ユミル「あいつが、あそこから盗みに入るのは調査済みだったからな。匿名で教官にあの場所から盗みに入る奴がいるって手紙を出しておいたんだよ」
エレン「匿名って、明らかにユミルじゃねぇか。バレるだろ」
ユミル「いいや、バレないね。あいつは色んなやつから飯奪い取ってるから、匿名だとわからなくなるわけだ」
エレン「そうか。で、もうそろそろなのか?」
ユミル「あぁ。だから、お前が現れたときは焦った、万が一にでも計画は狂わせたくないからな」
エレン「だからって、無理矢理引きずらなくても...おっサシャのやつ行ったぞ」
ユミル「ショータイムだな」ニヤリ
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- 25 : 2016/05/09(月) 22:53:49 :
- サシャ「さてさて、今日は何を狙いますかねぇ」ジュルリ
サシャ「とりあえず、盗みやすい芋にしますか」ハァハァ
サシャ「よっこいしょっと。さてさて、ここを抜けてっと、 誰もいませんね。 扉をそっとあけ」
上官「おいっ!貴様!そこで何してる!」
サシャ「ハッ!一体どこから!ヤバイ!逃げなければ!」ダッ
上官「待て!逃さないぞ!」
サシャ「ななな、なんで上官がいるんですか!いないはずなのに!」ハァハァ
上官「おいっ!そっちに逃げたぞ!」
サシャ「げっ!こっちにもいるじゃないですか!」
上官「今度はそっちだ!追えー!」
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- 26 : 2016/05/10(火) 13:48:36 :
ユミル「ププッ。あいつ捕まったな」
エレン「すげぇ焦りようだったな」
ユミル「これで走らされて当分盗みは出来やしないね」
エレン「お腹空かせたサシャが俺らの飯をたかりにくるだけじゃねぇかこれ?」
ユミル「そしたらまた別の方法で楽しませてもらうさ」
エレン「なんか楽しそうだな」
ユミル「傑作だろこりゃ」ププッ
エレン「俺、そろそろここ離れるけど」
ユミル「私はあいつを追いかけて、最後どうなるかまで見てやるよ」
エレン「んじゃ、行くわ。お前まで見つかるなよ」
ユミル「ほらさっさと行けって、それに私はそんなヘマしない」
エレン「そうだなユミルなら心配ないか。じゃぁな」ササッ
エレン(サシャは一週間は走らされるなーありゃ。とりあえず、離れたとこまで来たけど、どうするか,...そろそろ帰るかな、眠気が来てるし)
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- 27 : 2016/05/10(火) 14:14:06 :
テクテク
エレン(あれ、馬小屋の電気ついてんぞ。今日の当番消し忘れたなしょうがない)
ガチャ
パチッ
クリスタ「きゃぁ!」
エレン「わりぃ!誰かいたのか!」
パチッ
クリスタ「エレン!ひどいよっ!」
エレン「ごめんクリスタ!いると思わなくて」
クリスタ「もー!こうして夜私が馬の世話してるって知ってるくせに!」
エレン「まさか、こんな時間までやってるとは思わなかったからさ」
クリスタ「今日は、用事を片付けてたらこんな時間になっちゃったんだよ!」
エレン「いつも偉いよなクリスタは」
クリスタ「当たり前のことをしているだけだよ!感謝の気持ちを伝えなきゃ」
エレン「そうだったな。そう言われて、俺もちょくちょくクリスタと一緒に馬の世話するようになってから、馬も俺に応えてくれるようになったしな」
クリスタ「そうそう。そうやって、人と同じように信頼関係を築いて初めて乗りこなせるんだから!」
エレン「お陰で馬術の成績もあがったしな!」
クリスタ「メキメキ成績上がったもんね!そういえば、こんな時間にどうしたの?」
エレン「気分転換に散歩だよ。今日はいろんな奴に出会う日だったな」
クリスタ「フフッ。アルミンが言ったんでしょうー」
エレン「まぁな、ちょっと最近頭痛がする時があってな、相談したらリラックスも必要みたいなこと言われたんだよ」
クリスタ「頭痛するの?大丈夫?体はしっかり休めないとだめだよ?」
エレン「アルミンにも同じこと言われたよ」ハハッ
クリスタ「もーっ、エレンはすぐ無理するから!」
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- 28 : 2016/05/10(火) 14:37:54 :
エレン「だから今日はこうしてぶらぶらと会った奴と雑談したりしてるんだよ」
クリスタ「そうなんだ、誰と会ったの?」
エレン「なんだかんだ、成績上位のやつら全員会ってんじゃねぇかな珍しく」
クリスタ「みんなと会ったんだね!いい気分転換になった?」
エレン「そうだな…みんないろんなこと考えながら訓練してここにいるんだと改めて思ったよ」
クリスタ「そっか。みんなのこと改めて考えるいい機会になったね!」フフッ
エレン「あぁ!話し聞いてて思う所もあったり、いい刺激になったな」
クリスタ「そうだ!もう終わるから、外で待ってて?まだ時間あるから少し話そ?」
エレン「おう。んじゃ待ってるわ」
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- 29 : 2016/05/10(火) 14:46:01 :
ガチャ
カチャカチャ
クリスタ「お待たせ!って…エーレーンー藁の上で寝ちゃだめだよ!」
エレン「お疲れー、って大丈夫だよ。クリスタも乗ってみ?こんだけ厚いと対して潰れないから」
クリスタ「んもう!そういう問題じゃない気がするんだけど!」
エレン「まーまー。とりあえず、乗って乗って!今日は星がよく見えるんだ!」
クリスタ「しょうがないなぁ。よいしょっと」
エレン「ほら?綺麗だろ?」
クリスタ「うわぁ!本当に綺麗だね!空いっぱいの星!」
エレン「なんか、ここでぼーっと見上げてるとなんだか、心癒されるよな」
クリスタ「エレンにも、そういう感情があったんだね」フフッ
エレン「アニみたいなこと言うなよ」
クリスタ「巨人巨人言ってたらそりゃ言われちゃうよー」
エレン「言うだけじゃなく、いろんなこと考えてるぞ」
クリスタ「どんなこと?」
エレン「んー、もう少しで卒業だし改めて一緒に訓練した仲間と離れるのは寂しいしな」
クリスタ「そうだねー、ここまで一緒に頑張ってきたもんね」
エレン「ミーナなんか、お嫁さんになって暮らす普通の人生もあったかも、なんて言ってたぞ」
クリスタ「フフッ。ミーナらしいね!お嫁さんかぁ。考えたことなかったなー。ここに来てみんなについていく事ばっかり考えてた」
エレン「訓練頑張ってたもんな」
クリスタ「エレン見てると私も頑張らなきゃって気持ちになるからね!」
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- 30 : 2016/05/10(火) 15:38:25 :
エレン「クリスタは、卒業したらどこに所属するか決めたのか?」
クリスタ「全然。私自身どうしたらいいか分かってないし、今も迷ってるんだよね」
エレン「そうか。焦ってもしょうがないし、まだ少しあるんだからよく考えてな」
クリスタ「うん。エレンは調査兵団だもんね?」
エレン「まぁな。俺はそのためにここに来たからな」
クリスタ「羨ましいな。エレンには真っ直ぐ目指す目標があって…」
エレン「クリスタは何かないのか?」
クリスタ「何にもない、ただ誰かのために。困っている人がいたら助けたいって思って訓練兵に志願したの」
クリスタ(流石に過去のことを言うわけにもいかないしね)
エレン「まぁ目標なんて、人それぞれだからな。なんか叶えたい願いとかはないのか?」
クリスタ「みんなが幸せに暮らせる世界になりますように。とか?」
エレン「んー、そういうのじゃなくて、なんかこう自分自身のこととか」
クリスタ「なんだろう。自分自身か…」
クリスタ(私は何かを望んでいいのだろうか。こんな空っぽの私が…)
エレン「クリスタ?大丈夫か?急に怖い顔してるぞ」
クリスタ(こんな私を、私自身消してしまいたい。そう願って…でも、きっとどこかで私は…)
エレン「おい!クリスタ!」
クリスタ「ハッ。何?エレン!」
エレン「どうしたんだ、急に黙って」
クリスタ「ごめんね、エレンに聞かれて考え込んじゃった!」
エレン「びっくりさせるなよ…なんか見つかったか?」
クリスタ「うん。私の願いは、私を見つけて欲しい!」
エレン「? クリスタはここにいるだろ?」
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- 31 : 2016/05/10(火) 16:48:59 :
クリスタ「そうなんだけど!みんなの知らない所が、私にはまだまだあるの!だからそれを見つけて欲しいの!」
エレン「そうか、なんかよくわからないが、俺もまだまだクリスタのこと知らないってことだな!」
クリスタ「そう!だから、エレンも頑張って見つけてね!」
エレン「おう!見つけて欲しいなら探してやる!」
クリスタ(…見つけて欲しいんだと思う。見つけられたってことは、本当の私がそこに存在するのだから。認められなくったっていい。私が私であるためのものなのだから)
クリスタ(でも、きっと叶わない。それが、許されないように。そして、自分が思っている以上にクリスタを演じられていると思う。たまに、本当にクリスタがいるんじゃないかとすら錯覚する)
クリスタ(だから、これは叶わぬ願い…)
エレン「おいおい、クリスタ。また、ぼーっとしてるぞ!」
クリスタ「ごめんごめん!考えちゃうとついね!」
エレン「しっかりしないと、訓練中なら怪我するぞ!」ハハッ
クリスタ「エレン厳しいっ!」
エレン「さて、そろそろ帰るか?遅くなったし、ユミルにどやされるからな!」
クリスタ「そうだね!ユミルは、私が言えば許してくれるから大丈夫だよ!」
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- 32 : 2016/05/11(水) 00:02:52 :
エレン「ハハッ。ユミルはクリスタにべったりだもんなー」
クリスタ「ミカサも、エレンエレンっていつも言ってるよ!」
エレン「あいつは、母親みたいに心配性だからな」
クリスタ「そうだねー、なんでも出来ちゃうミカサだから尚更だよね」
エレン「あいつに追い付いて守ってやらないとな、いつも笑顔でいて欲しいし」
クリスタ「ミカサは喜怒哀楽が全然出ないよね!」
エレン「そうなんだよな、昔はそんなことなかったと思うんだが、まぁ笑った顔なんて………」ズキンッ!
エレン「いっ!」
クリスタ「どうしたのエレン!」
エレン「わかんねぇ、急に頭痛が」ズキンッ!
エレン「頭…が…いた」ズキンッ!
クリスタ「大変!待ってて今誰か呼んでくるから!」
エレン「だ、大丈夫だ…クリスタ…ちょっと横になれば…すぐ…ウッ」ズキンッ
クリスタ「で、でも辛そうだよ!」
エレン「ちょっと…きゅうけ…すりゃ」ズキンッ!
エレン(ヤバい、意識が飛びそうだ…視界が…)
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- 33 : 2016/05/11(水) 01:17:37 :
ザザザ…
エレン(なんだ、ミカサが笑ってる…でも、どこで見たんだ…見たのか?)
ザザ…
エレン(なんで、こんなときに…ライナーやベルトルトが出て…それに…アニ…)
ザ…
エレン(ユミル…それに…ペトラさんたち…あれ…見たことないのに…なんで…名前知ってるんだ…)
エレン(なにか、大切な…何かを忘れている…気がする…もうクリスタ…の声…も…)
クリスタ「エレン!エレン!大丈夫!?」
エレンエレ…………………
エレ………………
エ……………
………
…
-
- 34 : 2016/05/11(水) 01:21:14 :
…
………
エ……………
エ…レ……………
エ…レー………………
エーレーンー!……………
エレン(あれ…この声は…)
ヒストリア「エーレーンー!おーきーてー!」
エレン(俺、意識失って…)
ヒストリア「エレン!もう!起きて!手伝ってくれるって約束でしょ!」
エレン「ごめんごめんクリスタ。いつつ。俺どれくら寝て…?」
ヒストリア「もうっ!なに寝ぼけて!昔の夢でも見てたの?」
エレン(あれ、そうか、全部夢か。まさか昔のことを夢で思い出すとは…)
エレン「わるいな。どうやら昔の夢見てたみたいだ…手伝う前に休んでたら、寝ちまったみたいだ」ズキズキ
エレン(身体中固いし頭痛てぇ…)
ヒストリア「んっもうっ!探したんだから!って
………エレン泣いてるの?」
エレン「え、あ、いや、ハハッ。なんだろな、昔のことが懐かしくなったんかな」
ヒストリア「怒れないじゃない…先行ってるから、さっさと目を覚まして手伝ってよね!」
エレン「あぁ、すぐ行く」
エレン(そうか…夢の中で忘れてたのはこのことか…それで、顔が…)
エレン「んーっ!よっと。手伝うか」
エレン(あんな夜もあったな。忘れてた。そういえば、あの時ヒストリア願いって何だったっけか)
エレン(だめだ…夢ってすぐ忘れるな)
………
…
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- 35 : 2016/05/11(水) 01:23:45 :
アルミン「あ、エレン!どこいってたの」
エレン「わりぃ、ちょっとうたた寝してた」
アルミン「大分疲れが溜まってるもんね」
エレン「大丈夫だって。2人で何してんだ?」
ジャン「サボってる」
アルミン「いや、休憩をね」ハハ
………
…
ヒストリア「コラー!」
子供達「ワー!ニゲロー!」
ジャン「何か…」
アルミン「うん」
ジャン「思ってた女王と違うなぁ…王冠被ったのが2ヶ月前か…」
ジャン「今じゃ孤児院の院長の方が板についてきてる」
アルミン「実質この壁を統治してるのは兵団だから、お飾りの王政は隠しようがないんだけど…」
アルミン「ヒストリアが巷でなんて言われてるか知ってる?」
アルミン「牛飼いの女神様だって。もちろん親しみを込めてね」
ジャン「そりゃそうだ。民衆に襲い掛かる巨人を葬った英雄が、これだけ慎ましく健気だときてる。いよいよ、神様になっちまったな…」
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- 36 : 2016/05/11(水) 01:25:25 :
エレン「ヒストリアが女王になるって決意した理由のひとつは、これをやるためだ」
アルミン「これって?」
エレン「困っている人がいたら、どこにいたって見つけ出し助けに行くって言ってた。これがヒストリアのやりたいことなんだ」
ヒストリア「あー!またサボってる!」
アルミン「あ」
ジャン「見つかった」
ヒストリア「もー!」
ジャン「ちょっと休憩を…」
ヒストリア「全部運んでからにしてよ!日が暮れちゃうでしょ!?」
ヒストリア「アルミンもジャンも、ほら、それ持って行って!」
ホラ、アルミンイクゾ
ア、ウン
ジャン「あいつ…なんか俺のかーちゃんに似てきた…」
アルミン「女神様…」
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- 37 : 2016/05/11(水) 01:27:12 :
ヒストリア「実験はうまく言ってるんだってね」
エレン「あぁ。作戦にはまだ準備がいる…急がねぇと…また奴らが来ちまう」
ヒストリア「早くわかるといいね…この世界が何でこうなっているのか」
ヒストリア「私たちが初代王の力を否定したこと、後悔するわけにはいかないから…」
エレン「…」
ヒストリア「最近は、地下街にいた子達も笑うようになったの、これが間違ってるはずなんてないよ」
エレン「あぁ…お前は立派だよ」
エレン(そうだ。あの夜のこと、一つこうして叶えられたじゃねぇか)
ヒストリア「…そんなこと//」
ヒストリア(まさか、私の願いをエレンが叶えてくれるとは思わなかった。だから、私はこうしてここに立って、この子達を助けられるのかもしれない)
エレン「あの時は人類なんて滅べばいいとか言ってたのにな」
ヒストリア「あ、あの時は勢い余っただけだから…//」
ミカサ「」ヌンッ 完
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- 38 : 2016/05/11(水) 01:31:11 :
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こんな訓練兵時代の日常もあったら、と最後は書き溜めて書いてみました。
最後は夢オチになりましたが、いいオチが思いつかなかった;のと、現行の話と繋げたかったのでこうなりました。
あと最後のミカサをやりたかっただけです笑
また何か、思いついたら書いてみたいと思います。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
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- 39 : 2016/05/11(水) 03:56:29 :
- 面白かったです
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