やはり忍界でも俺のやり方は間違っている
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- 1 : 2016/03/17(木) 11:29:53 :
- 昔
妖狐ありけり
その狐 九つの尾あり
その尾 一度振らば
山崩れ津波立つ
これに困じて
人ども
忍の輩を
集めけり
僅か一人が忍の者
生死をかけ
これを封印せしめるが
その者死にけり
その忍の者
名を
四代目火影と
申すーーーーーーーーー
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- 2 : 2016/03/17(木) 12:02:23 :
- 世は忍界。
木の葉・霧・雲・砂・岩
これらの五つの大里による大戦が行われていた。
その乱世は一時的に同盟により収まったが……
× × ×
木の葉の里
~忍者アカデミ~
「今日からここか。はぁ。入りたくねぇ」
「そんな事言わないの!おにーちゃんは捻くれてるけど忍者としての素質はあるらしいんだから!」
「そーか?俺にはとてもそうとは思えん。親父小町しか褒めないし」
「あはは、それはあれだよ!もっとおにーちゃんに頑張ってほしいからだよ!……タブン」
「おい、最後の聞こえたぞ。ぼっちの耳を舐めるな」
「ごめんごめん!とにかくもうそろそろ9時だよ!小町ここで帰るから、頑張ってね~」
「おう」
俺、比企谷八幡は超エリート一家(自称)、比企谷家の長男だ。現在12歳、友達いな……まず友達の定義を知らないとこれは語れないな。うん。で、今日からこの木の葉の里に移住してきた。前は鬼隠れの里にいた。鬼ッて言っても鬼なんて見たことないけど。なにそれ詐欺?
そして俺は孤高の忍である。前のアカデミーでも2人一組とかいっつも先生と組んでた……べ、別にかなしくなんかないんだからねっ!
……あれ?俺誰に話してるんだ?
厨二病は少し前に脱したと思ったのに。
まぁいいか!とりあえず入ろう。
あぁ、帰りたい
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- 3 : 2016/03/19(土) 10:00:53 :
- とりあえず事務室的なのに行けっつってたな…
ここで俺のコミュ力が試されるのか。臨むところだぜ!俺のコミュ力をその身で感じてひれ伏すがいい!!!!!……そんな訳あるか。行こう
× × ×
はぁ、やっと教室の前に来たぜ…
事務の先生綺麗だった……おかげでめっちゃ噛んじまったじゃねーか!「よろちくおねがいしまちゅ!」ってなっちまったよ!恥ずかしい!
「こら!ナァルトォォォォオォ!!!!!!」
「ご、ごめんなさぁぁぁい!!!」
その声が聞こえてからゴチーン!といった漫画でしか出ないだろっていう擬音が聞こえた。
え……俺こんな先生の生徒になんなきゃいけないの?身の危険を感じて……いや、前のアカデミーの独身アラサー教師よりはましか。あの人の体術ヤバ過ぎた。
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- 4 : 2016/03/20(日) 20:14:01 :
- ……それはそうとさ、こーいうのって先生が俺を迎えに来てくれるんじゃねーの?絶対1人で入ってったら引かれんじゃん。転校ボッチ確定じゃん。それは避けなければ行けない。……ノックするか。
「ん?誰かいるのか?」
ノックをすると先生らしき人がこっちに言葉をかけてきた。当然俺は返事をする勇気はなく、必死に扉を叩いた。
「ちょっと待てー、今行くから」
やっとか。……出てきた先生は緑のジャケットに身を包み、顔に傷を負った30代?らしき人物だった。
「あ!忘れてた!君が今日から入って来る転入生か!」
その言葉を聞いた教室の生徒達はすごく盛り上がっていた。「カッコいいのかな?」とか、「可愛いのかな?」とかいう声が聞こえて来る。…やべぇ、絶対がっかりされんじゃん。……てか先生忘れてたのかよ。
「はい」
それだけ応えると先生は「そうか!よろしくな!」と言って俺に手を差し出してきた。それに応えて握手をする。手汗かいてねぇかな……
「じゃあ入るぞ!」
そうして俺は木の葉の里の忍者アカデミーに転入するのだった。
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- 5 : 2016/07/31(日) 19:48:08 :
- 「皆!今日から一緒に勉強していく子を紹介するぞ!」
「「「「「はーい!」」」」」
「……どうも、比企谷八幡です。鬼隠れの里から来ました。よろしくお願いします」
ふぅ、これが安全かつ、俺にダメージが少ないやり方だろう。クラスの奴からは「なんか暗いな」とか「び、びみょー。」とか聞こえて来る。
「はい、じゃあ比企谷君はあの端の方に座ってくれるかな」
「わかりました」
先生が指さした方には、ゴーグルを付けた髪の黄色い少年がいた。さっきの挨拶でわかっただろうが、俺は人との関わりが苦手というか嫌いである。それにはいろいろな理由があるのだが、今は割愛しよう。
「おう!俺、うずまきなると!火影になる男だってばよ!!!よろしくな!ひ……ひきがや?」
席に座ろうとすると、髪の黄色い少年が話しかけてきた。
「おう、よろしく。比企谷八幡だ」
これが俺となるとが初めて話した時だった
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