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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

大切なものは守らなければならない

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  1. 1 : : 2016/02/13(土) 00:21:16
    謎の少年…


    CCGに所属しているわけではなく、単独で喰種を殺し続けている。


    彼に殺された喰種の中にはssレートの喰種もいたという…


    そんな彼のことを人は(喰種も)狩人と呼んだ。






    「例の少年、今は20区で狩りをしてるみたいですよ〜はぁ〜俺らの仕事も減りますねー、ね、瓜江上等!」
    「ああ、そうだな(ちっ、俺の功績は減るじゃねぇか、そいつにあったらぶん殴ってやる)」
    瓜江上等捜査官と神木二等捜査官はカフェ「:re」で今後のことについて少し考えていた。謎の少年が20区に来たことにより捜査がしにくくなったからである。もちろん、秘密にしておかなければならないことは口には出さないが…
    「そういや、瓜江上等ってここ好きですよねwなんかあるんですか?」
    「いや、特に何もない。ただ、コーヒーがうまいからな(ほんとうまいんだよなぁ、ここ)」
    「へぇー、俺てっきりあの霧島って人が好きなのかと思ってましたよw」
    「ぶふっ!!なんでそうなるんだ」
    確かに少し目で追いかけてしまうことや、無駄に声をかけようとしてしまうことはあるが好きとかそういうのではない。
    「あっ、そろそろ時間ですよ!会議!」
    「ああ、そうだな。行こうか」
    「会計よろしくお願いしまーす!」たったったっt
    「っおい!待て神木!っあいつ…あとでぶん殴ってやる…」
    「ふふっ、仲がいいんですね。」
    「え?あ、いや…まぁ、そうですね。ははh…では。」
    瓜江はさっさと会計をすませると神木を追いかけて行った。
    「(そういや、あいつ(佐々木)来なくなったな…何してんだろ)」
  2. 2 : : 2016/02/13(土) 00:58:27
    謎の少年サイド

    人間の匂いを嗅ぎつけた喰種が路地裏へやってくる。
    …わけがわからない。
    それが今の現状では一番正しかった。
    路地裏に一歩踏み入れるとそこには、大量の喰種の死体と殺気に満ちた少年の姿があった。
    やばい…本能で感じ取った…殺される。
    逃げなければ死ぬ。いや、逃げても死ぬ。
    この路地裏に入った時点で決まっていた。当然のように…


    瞬間、少年が消えた…









    俺の頭と一緒に…

    「弱…(何体殺ったかな?20?30?まぁ、いっか。)」
    少年はさっき殺した喰種を見る。絶望に満ち溢れた顔だ。
    面白くない…
    「俺が見たいのは嬉しそうな顔なんだけどなぁ」
    「おい!君!何をしている!っ!?そ、それはぐ、喰種かっ!?だとしたら…
    き、君が狩人か!?」
    なんだ狩人って…てかこいついかにも雑魚ですって感じだなぁ…CCGかな?それともただの警察?どっちにしてもめんどくせぇな…ん?なんか二人来やがったか…
    「あっ、瓜江上等!神木二等!」
    「おお、どうした…っ!?」
    「こちらの少年…例の狩人かと…」
    「狩人!?こんな奴がか!?」
    「ええ、ここの喰種の死体の山…彼が殺した喰種たちだそうです…」
    「!?こ、こんなにか、?…狩人で間違いなさそうだな…(ん?待てよ、こいつどうやって喰種を殺した?)」
    はぁ〜この人ら話してばっかじゃねぇか…
    「あのー帰っていいですか?「「「ダメだ(です)」」」ええー…」
    その後瓜江上等とかいうやつと雑魚が少し話をし、「まぁ、とりあえずCCGに連れて行こうか」という事になったらしい…非常にめんどくさい。
  3. 3 : : 2016/02/13(土) 01:31:20
    CCGにて


    「CCGに入ってはくれないか?」



    和修吉時の俺に対する初めての言葉だ。
    「…入ったとして俺は自由に動けます?」
    「…君が望むのならばいいだろう。ただ…パートナーがつく」
    「パートナー?」
    「ああ、CCGでは単独の行動はしないようにしていてな…二人一組になるようにしているんだ」
    確かに一人より二人の方が死ぬ可能性は減るからな…
    「まぁ、一人くらいならいいか…」
    「入ります。CCGに」
    「よかった…早速だが君のパートナーを紹介しよう。彼女だ。入りなさい」
    「はい」
    女か…一体どんなやつだろう…変な奴だったら即CCGなんて抜けてやる…
    「鹿島鈴です!よろしくお願いします」
    案外普通なのか…変な奴じゃなくてよかった…
    「ああ、よろしく。…そういや、和修さん。」
    「どうした」
    「俺の階級ってなんなんですか?」
    「もちろん…









    特等捜査官だ。」
    CCG史上最年少の特等捜査官がこの時、生まれた…その歳14であった。

    かっかっ
    廊下を歩いていると周りから
    「あれが例の…」とか「かわいい…」とか「なんかやる気が…」とか色々聞こえてきたが無視した…




  4. 4 : : 2016/02/13(土) 02:20:31
    どこかの半喰種


    「がっあっ…あっあああああああああ!!いやだ!いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだああああああああ!ぎえだぐない!!かっか、かね、ぎ…げん!やっめろ…やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろおおおおおお!」
    ブチッ…
    何かが切れた…きっとそれは佐々木琲世にとっては切れてはいけないもので金木研にとっては待ちにまったことだった…
    「……ごめんね。琲世…仕方なかったんだ。トーカちゃんを助けるには…こうするしかなかったんだ…ごめんね。琲世」


    その日この世界から佐々木琲世という人間は、人格は消えた…





    ガチャ
    そこはコーヒーのいい匂いの染み付いた場所。
    「:re」
    「ただいま…トーカちゃん」
  5. 5 : : 2016/02/13(土) 02:20:59
    眠くなったのでまた気がむいたら書きます
  6. 6 : : 2016/02/13(土) 21:26:17
    続き


    「か、ねき?お前なんで!?今は佐々木なんじゃ…」
    「佐々木の方がよかったかな?まぁ、事情は色々あるんだけど…取り敢えずコーヒーが飲みたいな…なんて」
    なんて言うとトーカちゃんは涙をこぼしながら
    「金木で…いい…おか、えり…ひっk、こ、コーヒーだな…今から入れるからまってて…」
    「うん…」
    僕はカウンターに腰掛けながらトーカの方を見ると彼女は涙を抑えながらコーヒーを入れている。
    店を見渡してみると、思い出してくる。「あんていく」を。そして、あんていくを守れなかったのだという現実を…
    だからこそ、今度は絶対に守るんだ。トーカを、この店を。
    「ねき、金木!コーヒーできてんぞ!」
    「え?あぁ、ごめんトーカちゃん。考え事してた…」
    「ふーん、どうせまた『ここは"僕が"守らなきゃ』なんて考えてたんだろうけど、それは違うよ。ここは"あたしら"の場所なんだ、だから…"みんなで"守るんだよ」
    僕の考えてることはお見通しみたいだ。
    確かにここは"みんな"の場所だ。けど、僕は…もう決めてしまったんだ…ここ(:re)は"僕が"守る、と。
    「そうだね、ここは"みんな"の場所だからね…みんなで守ろう」
    サスッ
    「わかったならいい…そうだ金木、あんたCCGに顔割れてんだからあんま外でんなよ…あたしらが困る…」
    「うん…あぁそういえば、佐々木を通じて得た情報があるんだけど」
    それは喰種にとって、最悪とも言えることだ。
    「狩人が…CCGに入った…」
    「!?」がシャン!
    「!大丈夫?トーカちゃん!」
    「あ、あぁ…大丈夫。ってか金木…それは本当なんだな?」
    「うん、確かだよ」
    まずい…まずは四方さんに伝えるか…
    「トーカちゃん、それでなんだけど…その事が僕が佐々木を殺した…いや、消した要因なんだと思うんだ…」
    「は?どういうことだよ金木」
    「たぶん、狩人がCCGに入ったからトーカちゃんたちが狙われる可能性が高いって思って…金木に戻ろうとしたんだと思う。」
    「で、佐々木を消して金木が出てきたと…あんた変わんないね」
    「はは…そうかな。」
    「金木、ちょっと待ってて四方さん呼んでくる。」
    「うん」
    佐々木琲世…僕の中にいた人格。
    君を慕っていた部下は今きっと君を探してるよね…
    彼らには憎まれるだろうな、あんなに優しくて仲間思いだった君を殺したんだもん…
    だけどね…琲世、僕は君を消したことを後悔はしていないよ…

    だって、君が消えたのは君が弱かったからだ。僕が出てきたのは僕が強かったからだ…


    強くなきゃ…大切なものは守れないんだよ…琲世。

    「研…」
    トーカちゃんが四方さんを連れて戻ったのだろう。
    「四方さん…」
    「研…よく帰ってきたな。で、例の狩人の件だが詳しく説明してくれ」
    「はい…」
    僕は四方さんに自分のこと、狩人のことを全て話した。
    四方さんは話を全て聞き終わると、
    「俺は用ができた…お前は上に休め。」
    といって店を出て行った。
    トーカちゃんはもう寝たのだろう…
    「僕もシャワーを浴びて寝ようかな…」
    「おい…金木」
    「トーカちゃん!まだ起きてたんだ…」
    「悪い?ていうか、ねれなくて…い、一緒に寝てもいい?」
    「ぶふっ!!いい一緒に!?それで寝れるんだったら…まぁ、いいけど…」
    「いいの?だったら先に布団の中入っとく…」
    「う、うん…じゃあ僕もシャワー浴びたらいくね」
    「うん…」



    僕がシャワーを浴び終わり、布団に入るとトーカちゃんが、僕にくっつきそのまま寝息をたてながら眠ってしまった。




    ………寝れる気がしない!!!!
  7. 7 : : 2016/02/13(土) 23:35:32
    期待してます!!!
  8. 8 : : 2016/02/14(日) 00:37:42
    期待ありです!!
  9. 9 : : 2016/02/14(日) 17:26:06
    きたい
  10. 10 : : 2016/02/14(日) 22:09:46
    ここから少年サイド続きます。



    「お、おおお前は!狩人!?や、やめ、やめてくれ!!死にたくない!じにだぐない!!「死ね!ズシャッ」あ、あぁ…」
    ドサッ
    「ちっ…絶望、か。」
    「あっ!こちらでしたか…ってその喰種sレート 紙面じゃないですか!お一人で?」
    「鹿島か…こいつでsレートなの、?弱いよ?こいつ」
    ほんの数秒だったぞ。
    「あなたが強すぎるんです。」
    「そうか…」
    クインケ 甲赫 sレート /鬼殺し
    をしまいながら支局へ連絡を入れる。

    てかこのクインケ強いなぁ…前までは拾ったボロいクインケ使ってたからなぁ…
    ていうか、今まで二本のクインケ使ってたからもう一つクインケが欲しいな…
    まぁ頼んでみよう…
    「そういえば特等って名前なんていうんですか?聞いたことなくて…」
    「名前?そんなの覚えてないなぁ…しいて言うなら…"狩人"かな?」
    「はぁ…」
    4年間喰種と戦ってきたのでそれより前のことはあまり覚えていないのだ。
    ん?なんか来る!
    「鹿島…喰種だ…クインケを準備しろ」
    「!!はい…」
    特等は五感が鋭いので敵がきたらすぐわかる…さすがね…私は何にもわかんなかったのに、
    30m以内に入ってくるとさすがに私でもわかる。
    1体!?相手があの狩人と知って!?
    バカなの?それとも…それだけのじつりょくが?
    「ちっ…鹿島ぁ!逃げろ!!!
    「え!?でも…「いいから!」はい、わかりました…」スタッ…


    瞬間、鹿島がもといた場所が大量の羽赫の赫子が降り注ぐ。

    あの場にいたら死んでいた。
    鹿島は走りながら「逃げろ」と言ってくれた狩人に対し感謝をしていた。
    「ありがとうございます!!」


    「どういたしまして…お前が邪魔だっただけだけど…それは伏せとくか。」
    「 で?お前はなんなんだよ」
    クインケを起動しながら喰種に向かって言う。
    「20区から離れろ…」
    「それだけか?なぁこの20区にさぁ…死ぬ時嬉しそうな顔する奴っている?」
    「…いない」
    「そっか〜ならいいや…じゃあまたどっかであったら。(その時は殺すね…)」
    「あぁ…」スタッ
    喰種は路地裏へ消えていった…
    「うーん…とりあえず帰るかぁ」
    クインケをしまうと、帰路につく。
    まだ家はないので今はCCG20区支局で寝泊まりしている。
    支局に着くと鹿島が待っていた。
    「特等!おかえりなさい!先ほどはありがとうございました!以後気をつけます…」
    「あ、うん気をつけて…ていうか帰んないの?」
    「あぁはい、先ほどの報告書を書かなければなりませんので…」
    「おつかれぇ…」
    きっと疲れているのだろう。
    少しは休めばいいものを…
    鹿島鈴。彼女はアカデミーを主席で卒業後喰種捜査官として数々の功績を挙げ19歳という若さで上等捜査官になったCCG期待の星だ。
    それを俺につけるって…CCGって馬鹿なのか?
    俺じゃなく、有馬につければいいのに…
    この時、有馬より強いと噂されていることを俺は知らなかった。あとで聞いた時「え?有馬ってそんなに弱いの?」ってなった。

    「さっさと寝るかー」
    「はぁ…少しは手伝ってくれても…」
    「なんか言ったかー?」
    「いいえ!何も言っていません…」
    「そ?じゃあおやすみ〜」
    「おやすみなさい…はぁ…」
    鹿島は今から2時間報告書作りに奮闘するのだろう。
    その分まで俺はゆっくり寝るとしよう…


  11. 11 : : 2016/02/16(火) 23:55:27
    クインケ…それは喰種の赫子から作られる対喰種用の武器だ。

    現在、注文していたクインケができたらしいので取りに来ている。
    先日討伐した紙面の赫子を使ったもので刀のような形に設計した。
    この日が楽しみで刀用に立ち回りの練習がてら13区で大暴れしたのだ。
    その時に鹿島が言った「技術を学ぶ前に倒れそう…」を思い出すと少し反省してしまう。
    今まで反省などした事がなかったが、なぜか鹿島のことになると自分が悪いか…という感じで反省してしまう。
    「なんか変だなー俺…」
    「?どうしたんです、いきなり」
    「いや、別に〜あっ着いた」
    「?そうですか、、あっ本当だ…そういえば私もクインケ注文してたんです!」
    そうだったのか…だから今日休みなのについてきたのか。
    「どんなんにしたんだ?」
    甲赫かな?それとも尾赫か?
    「あぁ、特等と同じですよ。あの紙面の赫子から刀状のクインケです。特等が刀用の立ち回りなどを練習されていたので私も練習していたら案外合っていたようで」
    「そうか…」
    ラボをしばらく歩くと地行さんが待っていた。
    「やぁ、待ってたよ。」
    「どうも、で、クインケは?」
    「ふふふ…この通り完璧に出来上がったよ。」
    「「おおーーーー!!」」
    俺が設計した通りのクインケがそこに二本あった。
    俺と鹿島はクインケを手に取り、一振りするとそのクインケが結構なものであることがよくわかった。
    「どうだい?瞬間RC値5000の化け物だよ。こんな数値が出たのは鈴屋っち以来だね〜」
    「13's ジェイソンでしたっけ」
    「うん。そうだよ、あれはヤモリの赫子がもとになっているからあそこまで強くなったんだろうね」
    「ヤモリ!?さすがは鈴屋特等ですね…」
    「だいぶ昔の話だけどねー」
    「鹿島そろそろ行くぞ。このクインケを早く使いたくてうずうずする。」
    「はい!地行さん。ありがとうございました!では。」
    鹿島は地行へ挨拶をすませるとこちらへ駆けてきた。
    俺はその姿に見とれかけてしまったが鹿島が話しかけてきたことで我に戻る。
    「特等、早いですよ…ていうか今日休みだったような…まぁいっか。このクインケ使ってみたいし」
    「で、今日は何区へ行きますか?」
    鹿島に向け「何言ってんだ?」という顔で言う









    もちろん「20区だ」

  12. 12 : : 2016/02/18(木) 19:59:20
    「金木くん…今行くよ!!」
    真昼間の路地裏に一人の変態がいた。
    そう、月山習である。
    月山は金木がもどったと聞き、一目散に「:re」へと向かったのである。
    事はその途中でおきた。
    「ん?2人ついてきているみだいだねぇ…僕は今から、金木くんのところに行かなきゃならないというのに…」
    月山は仮面を取り出し装着する。
    「さすがはssレート/美食家だ。」
    「!!はぁはぁ、なんという匂いだっ!これはぁ、金木くんと!同等ぉ!いや、はぁはぁ、それっ以上!!!」
    「君を食べなければ、僕はぁ!咀嚼しせていただく!」
    月山の肩甲骨のあたりから手に巻きつくように赫子を出すとこちらへ向かってくる。
    「私がやります…」
    鹿島はそう言うと、美食家に向かってクインケを起動し美食家の攻撃をキインッという金属音とともに受け流す。
    そして美食家に一瞬の隙ができる。



    いけるっ!
    鹿島は直後刀を逆さに持ち替え、美食家の脇腹を貫く。


    ブシャッ

    「くっ」
    美食家は悲痛な声上げると10mほど先まで転がっていく。
    「なかなかやるようだね…戦略的撤退をさせただこう。」

    スタッ

    「させません…」
    瞬間目の前に鹿島が現れ、足を切断される。
    「ぐあっ!?」
    美食家は一瞬のことで驚くことさえ出来ない。
    「死んでください」

    「あぁ…金木くん。これは浮気してしまった僕へのpunishmentなんだね。
    金木くん…僕は最後まで君を咀嚼出来なかったよ」


    ブシャッ


    瞬間、美食家/月山習の首が飛んだ。

    「終わりました。」
    鹿島は美食家の首を飛ばした時についたであろう返り血を拭きながら俺の方へ向かってくる。
    「ん?あぁ、ってかあっけなかったなぁ」
    そうなのだ。あっけなさすぎた。
    本来上等捜査官ではssレートにはとうてい敵わない筈なのだ。
    合っていた、あの狩人の技術を学んでいる。だけではほんの数週間ではそこまで強くはなれない筈なのだ。
    そう、これが彼女。鹿島鈴の才能なのである。
    和修吉時の狙いをいまここで狩人は知ったのだった。

    「あっ瓜江さん!」
    「ん?おお〜お前ら何して、!?美食家!?狩人か?やったのは(ちっ俺でも勝てねぇ相手を…)」
    「いえ、私がやりました。」
    「へぇーそうなのかー、え?いまなんて…」
    瓜江はこの現実に向き合いたくはなかった。
    自分の後輩が自分でも倒すことの出来ない敵を傷一つなく倒しているこの現実を。
    だが、現実は叩きつけられてしまう。
    「私がやったと言いましたよ。あーあと、局に連絡しといてください。」
    「あーうん。わかった。」
    「では、また『狩り』をしてきます。」
    「いってらー(言ったよ、狩りって言っちゃったよ。似てきてるなぁー狩人に)」

    瓜江は『狩り』へ向かう二人を見て思う。


    強くなりたい。と

  13. 13 : : 2016/02/22(月) 01:40:31
    ちょっとエロ入りますがいいよね。


    それから数日。


    「あああああ…暇だ。」
    日曜日の真昼間。
    CCG20区支局の仮眠室でだらだらと過ごす喰種捜査官がいた。
    狩人である。
    ガチャ
    「あの、特等…訓練付き合って頂きたいのですが」
    「ん?いいよ。そのかわり…」
    「そのかわり、なんです?」
    「今日ここで一緒に寝ようぜ」
    ……………………………………………………あ
    やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
    間違ったああああああ…おわった。

    鹿島の方を見てみる。
    鹿島は顔を真っ赤にしながら、口をあわあわさせている。
    しかし、すぐに落ち着くとこちら向き告げる。
    「はい。か、構いませんよ。」
    「うん。だよな、OKするはずn…え?マジで?いいの?」
    「は、はい///特等には結構助けられてますし//」
    恥ずかしがりながらも鹿島は答える。
    あーなんか寝る時理性飛ぶ可能性あるなぁ。
    そん時は…流れで行こう。

    「よし!なら訓練するかー」
    仮眠室のドアを開け、訓練場へ向かう。
    お互いに夜はどうなるかを考えながら。

    PM11:00
    どうしよう。
    鹿島は今、風呂にて考え事をしている。
    考え事というのは今日の夜。特等と一緒に寝るということについてだ。

    しっかり体を洗った方がいいかな…

    いつもしかし洗ってはいるけど、もっと隅々まで洗った方が…

    で、でも…そういうことをするわけじゃないんだし。いつも通り…

    もしかしたら…そう言う展開に…

    準備だけなら…いっか。


    鹿島は体を隅々まで洗い、いろいろ準備して狩人のいる仮眠室へと向かうのであった。


    PM11:30

    トントン
    「特等〜入りますよ〜」
    ガチャ
    「ん?よう、風呂なげぇな」
    部屋へ入ると布団を2枚敷き終わっていた。
    よかったー。
    そういうことしようとは、思ってないんだ…あれ、なんだろう。
    なんかそれもそれでやだな…
    って何考えてんの私!
    「つか今日疲れたしもう寝ようぜ〜」
    訓練が結構ハードだったので流石の特等でも疲れたのだろう。
    と、思っていた。
    だが、次の特等の行動でその考えは覆される。
    カチッカチッ
    「あの〜これ…豆電なんですが」
    「え?だってこっちの方がいいでしょう?するんだし。」
    え?え、え?えええええええええ!!?!??!
    す、する!?それはいわゆるそう言う感じのそんな感じの!?
    「え?は?だ、だめです、よ…ちょ特等?なんでこっちきt…」
    瞬間、口を塞がれ戸惑う。
    「うるさい。風呂長かったのは準備してたんだろ?なら…いいじゃん?」
    バレてました。てか今結構やば…
    「ちょ!?特等!?ゆblsjkdlーーーーー!!」



    翌朝二人は寝不足で狩りへと向かった。
    仲よさげに。
  14. 14 : : 2016/02/22(月) 01:41:52
    この夜のことは別で書くね。
  15. 15 : : 2016/02/22(月) 08:24:09
  16. 16 : : 2016/02/23(火) 01:07:39
    続きは一応考えてはいるけど繋ぎ方がなぁ…
  17. 17 : : 2016/02/23(火) 21:41:05
    金木側




    ………………………………
    月山さんが死んだ。
    という事は、『狩人』が20区に来ている。
    行かなきゃ…
    大切なものを。トーカちゃんを。




    守るために。


    金木はマスクを手に取る。
    ふと気づく、手が震えていたのだ。
    狩人。
    彼を見た喰種はほぼ確実に死ぬ。
    まるで『死神』ではないか。
    思い出す。死神との戦いを。
    恐れることしかできない。逃げることができない。勝つ事はできない。
    何もできない。

    恐怖で目からは涙が零れ出す。
    恐怖で立つこともできない。
    恐怖で思考をはべらすことさえできない。



    ふと思い出す。
    守らなければならない存在を。
    守らなければならない居場所を。

    守るんだ。
    今度こそ、僕の居場所を。

    立ち上がる。
    震える足が邪魔をする。
    重い腰が邪魔をする。

    でも立たなきゃいけない。
    行かなきゃいけない。

    守るために。
    我儘で毒舌で、仲間想いで涙もろくて、強くて、かっこ良くて…


    僕の一番大切な彼女を。
    霧嶋董香という大切を。

    『守るために』

    立ち上がる。

    軽い腰を。

    落ち着いた足を。

    持ち上げる。

    進む。

    『狩人』を。

    『大切を奪う存在』を。

    倒すために。
  18. 18 : : 2016/02/25(木) 17:32:47
    そいや、:reって20区なんですかね?それ知らないで書いてたんすけど
  19. 19 : : 2016/02/25(木) 17:36:39
    目の前を細い腕が塞ぐ。

    「トーカちゃん…」
    トーカちゃんは怒っていた。
    怒らずにはいられなかったのだろう。
    僕が約束を破った事に…
    「金木。いったよね、ここは『みんな』の居場所だから『みんな』で守るって!
    なんで…なんで一人で行こうとするの!
    もう…行かないでよ…どこにも行かないでよ…」
    トーカちゃんは泣いている。
    こんなに僕を思ってくれていたとは知らなかった。でも、もう決めてしまった。
    『僕が』ここを守ると。
    「ごめんね。トーカちゃん。でも、もう決めたんだ。『僕が』守るって。」
    「ふざけんなっ!何が『僕が守る』だ!
    あんた弱いんだから無理に決まってんじゃ、うっ」

    ドサッ

    僕はトーカちゃんを気絶させる。
    「ごめんね、トーカちゃん。でも僕は行かなきゃならないんだよ。これが間違った選択だとしても。」
    カラン

    でも弱くては何も守れない。
    強く、ならなくちゃ…

    この日から金木はあらゆる喰種と戦い続けた。
    アオギリ幹部と戦うことさえあったが、全て倒し喰らい尽くした。
    そして金木は赫者となった。

    そんな彼のことを人は喰種は、こう呼ぶ。
    『隻眼の百足』と。

    そして現在、金木はCCGの死神/有馬貴将と交戦中である。

    「IXA…」
    瞬間金木に地面からIXAが飛び出す。
    「有馬貴将…まだ僕はやられるわけにはいけないんです。」
    金木は後ろへ避ける。
    と、同時にIXAが目の前から消えナルカミの雷撃が金木を襲う。
    だが、すでにそこに金木はいないのだ。

    どこへ消えた…後ろか。

    「IXA…」
    有馬はIXAを楯状に変化させ、金木の攻撃を受ける。

    なぜ赫子を出さない?

    「教えてあげましょうか?」

    !?

    金木が有馬の眼前に現れる。
    有馬はすぐさま後ろへと避ける。そして避けながらもナルカミで攻撃を行う。

    「有馬さん。答えは簡単ですよ、こっちの方が軽くて動きやすいんです…」パキッ

    ふっ…確かに簡単だな…俺は今の金木研には勝てない。

    有馬は後退し仲間と共に撤退する。

    「行ったか。」

    有馬達が逃げたのを確認する。

    勝てる。勝つ事が出来る。
    僕は死神さえも凌いだ。圧倒した。
    いける。
    これでやっと守れる。"僕が"みんなを…!

    「それは無理だ。」

    !?

    気づかなかった、?
    くそ…なんで、僕は強くなった。なったのに…!
    くそっ…なんでだよ!!

    怒りが溢れ出す。
    そして金木の体を赫子が覆う。

    「こいよ。俺も全力で行くぞ?」

    「狩人おおおおおおおお!!!」
    ズガガガ…

    「対刀…」
    狩人がクインケを発動し、金木の一撃を受け止める。

    ガキィン!!

    「結構重い…!」

    狩人は転がりながら避ける。

    「守らなきゃぁ!"僕が"ぁあみんなを。守らなきゃいけないんだぁあ!」

    叫びながら狩人へ攻撃を仕掛ける。

    だが、











    グシャッ

    血が溢れ出す。
    狩人のクインケが金木の目を貫通して行ったのだ。

    「ぐぁああああ!!!あ、たまの、な、かがぁぐ、ぐちゃ、ぐちゃになって、あがっ、ぐがっ」

    脳を貫いたせいか金木の言動は意味不明になっている。

    だれがぁ、だずげでくだっざい。

    だれがぁああああ!!!!

    「助けてって言われちゃ、助けるしかないなぁ…例え自分を消した相手でもね、えへへ」
    目の前の男を知っている。
    でもなぜ、彼がいるのかがわからない。
    消えたはずの彼がなぜ、ここに存在するのか。

    「はい、せ?」

  20. 20 : : 2016/02/26(金) 16:23:47
    >>9 期待あざす!
  21. 21 : : 2016/03/07(月) 21:21:13
    散々悩んだわりに短くて泣ける…でも次は長くなるはず!!
  22. 22 : : 2016/03/07(月) 21:21:21
    「君は大きな間違いをしてるよ。」

    「僕が間違っていてもいい!あいつを、狩人を倒せるならそれいいんだ!…みんなを…守れるならそれで…それでいいんだ!」

    「君はなにを守りたいの?君はなぜ守りたいの?」

    心の奥へ奥へと押し込んでいた感情が浮きだす。
    だめだ。だめだ。と、何度も何度も言い聞かせていた事実が浮きだす。
    そして自分を突きつけられる。

    僕はトーカちゃんを、トーカちゃんだけを…


    "守りたいんだ"

    瞬間、涙が零れ出す。

    「だめなんだ…僕はみんなを守らなきゃいけないのに。なのにみんななんてどうでもいいって思ってしまうんだ…トーカちゃんさえいればいいと思ってしまうんだ。だめなんだ。僕は、僕は…」

    はいせは微笑む。

    彼はきっと金木研という人間(喰種)をこんなにもくるしめた事の答えをもう見つけているのだ。

    "金木研が霧嶋董香を愛している"という答えを。

    「いいんだ。いいんだよ。君が守りたいものを全力で守ればいいんだ。それなら僕もいくらでも手を貸すよ。僕もトーカさんを愛しているから」

    はいせは金木の手をとる。

    「だから一緒に倒そう?トーカさんに害を与えうる存在を。」

    金木は言う。

    「当たり前だ。僕は僕の守りたいものを守る。たとえそれが、間違った選択だとしても、だ。」

    昔ある変態が言った。
    赫子がエンジンだとすれば燃料は人の肉と…

    だがきっと彼はそうではない。
    彼らの燃料とはすなわち。




    「「トーカちゃん(さん)への愛だ!」






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taisyannT

たいし/エトの可愛さに気づく

@taisyannT

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