このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
東京喰種Ⅰ~unknown~
- 東京喰種トーキョーグール
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- 1 : 2016/01/23(土) 01:59:17 :
- 時系列は原作の七巻辺りです。
生暖かく見守ってください
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- 2 : 2016/01/23(土) 02:03:40 :
- オリキャラ×ヒナミです
ご了承下さい
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- 3 : 2016/01/23(土) 02:29:59 :
- イタリア
「Assonnato(眠い)」
一筋の光が広がり、人々を目覚めさせる。
普通ならば
「………………………」
一つの小さなコテージで一人の少年、いや青年が目を覚ます。
「……………Assnnato(眠い)」
また呟く、一見無表情なその顔はよく見ると眠そうに目を細めていた。
まるで灯りを寄越せと言わんばかりにコテージの周りに影が伸びる。
青年が気だるそうに体を起こそうとする。
が
「………………?」
何かに引っ張られる感触に体が本能的に反応する。
「んん……ん…」
青年より少し年下の少年が青年の服の袖を掴みながら幸せな表情で眠っていた。
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- 4 : 2016/01/23(土) 02:34:40 :
- キタイ
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- 5 : 2016/01/23(土) 02:45:27 :
- 「……………Whew…(やれやれ……)」
青年は溜め息をつくと少年の頭に
パァン!
華麗なデコピン喰らわした恐らく今世紀で一番きれいな音をたてただろう。
当然のごとく少年は
「おおおっ…!」
最早声にすらならない悲鳴をあげ飛び起きた。
…………が
「…………………(あ…)」
青年が止める暇もなく飛び起きた少年の頭が
ゴン!!
コテージの天井に激突した。漫画なら効果音が大きく書かれていただろう。
「……ああ……」
「…………Whew……」
青年はまた呟いた。
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- 6 : 2016/01/23(土) 02:50:35 :
- あんていく
東京で人気のある喫茶店である。
もっとも今は窓は割れ、血が飛び散り、異臭が鼻腔を通り脳へと伝わる。
「…………もうカネキ君には会えないと思った方がいい」
始まった
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- 7 : 2016/01/23(土) 02:55:52 :
- その街には名前が無い。
イタリアのとある街には一つの役割のために荒れ果て、朽ち、染まっていた。
世間では都市伝説レベルの話だ
あるSNSでは
《その街には政府や国にとって要らない人間、喰種問わず捨てられる。ゴミ捨て場》
というバカげたモノまで広がっている
が、案外SNS等のウワサの溜まり場は時にバカにならない時がある。
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- 8 : 2016/01/24(日) 01:20:01 :
- 実質それは的を射ていた、その街はその余りの哀しさにこう呼ばれる
《見捨てられた街》
と
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- 9 : 2016/01/25(月) 19:02:10 :
- 「…………Terribile(ひどい)」
少年が青年を見つめながら痛みを訴える。
青年はそれを軽く視線で流す。……かなり酷い。
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- 10 : 2016/01/26(火) 00:33:18 :
- その時鈴の音色が鳴り響いた、どうやら青年の携帯の着信音だったようだ。
未だに痛がる少年をよそに青年は黒いスマートフォンを木の机から取り上げ着信の相手を覗く
「………………!」
一瞬目を少し見開くと青年は携帯を耳に当てる
「……………………もしもし…」
とても流暢な日本語で答える。
「…………………」
話に時々相槌をうちながら聞く青年。
すると、青年は自分の左手の指を五本同時にペキリと鳴らす。
「…………………………わかりました…」
神妙な顔つきになった青年は少年に向かって
「…………………いくぞ…」
「?」
「…………Giappone(日本か)」
青年はその黒に赤を混ぜたような綺麗なダークレッドの髪を靡かせながらコテージの寝室がある二階から一階へと続く階段へと向かった。
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- 11 : 2016/01/26(火) 00:46:18 :
- unknown
その存在はいつから存在しているのか、何人いるのかそれさえも分からない。
彼らはイタリアにのみ存在が確認されている。
彼らは自分達に興味のあることでしか動かない行動パターンを取り、生きる
喰種でも人でもない第三の存在。
確認されている数は数えられるほどで彼らは喰種にも人にも被害を与えることない。
が、例外として同じunknown、もしくは自分達の目的の邪魔をすると
殺しはしないものの完膚なきまでに叩き伏せられる。
よって捜査官はunknownを喰種のように遭遇しても討伐をしないことがルールとなっている。
それほどまでに彼らの同胞(仲間、家族)への愛情はとても深い。
彼らは自分達に危害が加えられない限りなにもしないことから捜査官、喰種から
《傍観者》と呼ばれる。
個人の戦闘能力は極端ともいっていいほど高くレートで表すと確認されているunknownは最低でもSレート以上と驚異的である。
彼らは人と同じ食事をし、普通に生活している。
喰種のように体内から取り出せる武器もあるためある研究者は喰種の亜種という可能性を掲示している。
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- 12 : 2016/01/26(火) 00:54:29 :
- 因みに彼らunknownを一度捕獲し、解剖し殺処分したケースがあるが
殺処分から一週間後、処分されたunknownが収容された施設はたった二体のunknownにより壊滅、職員全員は生きていたものの四肢のうちどれかひとつ失っていた。
彼等の体内には《RF細胞》(RedFeather)の略
足るものが大量に含まれている。この細胞は喰種とは異なり体全体を巡っていて、その巡っている様子がまるで赤い羽根を持った天使の羽ばたきに見えることからこの名が付けられた。
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- 13 : 2016/01/26(火) 00:55:27 :
- 今日はここまでです。
寒いお
風邪引かないように皆さんもお気を付けて
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- 14 : 2016/01/27(水) 00:02:38 :
- 少しだけ更新します
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- 15 : 2016/01/27(水) 00:04:00 :
- 期待している
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- 16 : 2016/01/27(水) 00:10:24 :
- 身体能力は人間の5~7倍と喰種とほぼ同じ。
体内の《RF細胞》に関しては何一つ解明していない。
このように殆ど何も判明していない事から彼等らはunknownと名付けられた。
彼等を区別する方法が一つだけある。それは
どのunknownもまるで神話の中から出てきたような神秘的な容姿をしている。
尚、これはとあるイタリアの捜査官のレポートを一部簡略的にしたものである。
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- 17 : 2016/01/27(水) 00:11:04 :
- 〉〉15
ありがとうございます!
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- 18 : 2016/01/27(水) 00:13:28 :
- 僕は今地獄にいる。
か
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- 19 : 2016/01/27(水) 00:13:41 :
- ミスしましたすいません
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- 20 : 2016/01/27(水) 00:22:55 :
- 僕は今地獄にいる。
黒い正方形と白い正方形を敷き詰めたような床に、外が剥き出しの赤いドームの型。
その空間はチェス盤を考えさせられる。
僕はチェス盤のような床にポツリと置かれたボロ椅子に座ってい…いや座らせられている。
手足は鎖で結ばれていて粘膜には数十分前?それとも数時間前?に流し込まれた溶岩のような感覚がボンヤリと残っている。
自分の足を見ると五本の指は何回も再生したからか紅く染まっている。
…………もうどれぐらい血を流したろう…
………………疲れたな……
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- 21 : 2016/01/27(水) 00:30:17 :
- ―金木研は半喰種だ
《大喰い》こと神代リゼから臓器を移植されヒトから喰種となった彼は
今現在ある喰種に拷問を受けている。
13区のジェイソン
喰種対策局―(CCG)
が手を焼いている喰種である。
そこは正に地獄。
目的もなく
ただ
ただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただただ
苦痛を与えられる日々
既に3日という時が経過していた。
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- 22 : 2016/01/27(水) 01:10:27 :
- 今日はここまでです………学生は辛いお
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- 23 : 2016/01/29(金) 23:56:40 :
- 更新します。
因みにちょくちょく視点が変わります何気初心者なもんで……すみません
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- 24 : 2016/01/30(土) 00:12:13 :
- 東京
―空港
「…………時差ボケが………うぷ…」
「…………………置いてくぞ」
筒状の赤いカバンを青年は二つ持って近くで今にも崩れそうな少年に告げる
「ま、まっ……うう……」
「………………やれやれ…」
道ですれ違う人達が青年の方を見てどよめく。
無理もない。
170センチ程の身長に長い脚、服装はシンプルなものだがそれがかえって映える。
ダークレッドの髪に赤い目、なにより天性のモノなのかまるで人々を従える王のような威圧感、存在感ともいうものが彼から放たれる。
すたすたと歩く青年。
すると190センチ以上の男性が彼とすれ違う。
「………………(白鳩……かなり殺ってるな…)」
「……(なんだ……今の青年は……外国人の旅行客か?)」
「…?どうした亜門上等」
20歳程の女性が男性の前にスッと表れる。
「………いや、何でもない」
「?そうか…」
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- 25 : 2016/01/30(土) 00:26:01 :
- 「………ねぇ…兄さん……あんていくまであとどれぐらい?」
少年が青年に聞く
「…………………もう見えた」
百メートルほど前方に《あんていく》と書かれた看板が立っている。
「……………休業……って読めるんだけど…」
「……裏から入るぞ、人に見られるのはごめんだ…」
二人は昼にも関わらず闇が支配する路地裏に消えていった
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- 26 : 2016/01/30(土) 00:38:13 :
- 「オイオイ、お前らどこのモンだ」
一人の眼鏡をかけた一見秀才に見えるが口が悪い大学生?位の男性が青年と少年に話しかけた
「………………芳村さんに用がある……」
その時大学生―錦は
「…………お前いくつだ?」
「………………………さぁ?」
「…年齢位知っとけよ……クソが……」
「…それで通っても?」
「「…………………」」
両者に緊迫とした空気が流れる。
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- 27 : 2016/01/30(土) 00:49:36 :
- 先に仕掛けたのは錦だ
それを見て少年が
「………(兄さんに勝てるわけないのに…)」
と錦を少し哀れんでいた
錦の体を少し浮かせた得意の蹴りが青年の横腹にクリーンヒットする。
壁に青年が吹き飛んだそのせいで持っていたカバンが宙に浮く。それを
「おろ?おろおろおろお………セーフ」
少年が見事二つとも受け止めた。
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- 28 : 2016/01/30(土) 01:22:29 :
- 「通すわけねぇだろバカが」
パラパラと煙をあげながら崩れる壁に話しかけた錦。
煙が晴れるとそこには青年はいなかった
「はっ!?」
「…じゃあ…………押しとおる…」
「クソが!」
錦の尾てい骨辺りから私服の下から突き破るように水色で先端が黄緑の尾赫の赫子を放出した
そしてそのまま攻撃を仕掛けようとしたが
ポチャンと水が垂れる音が青年の後ろからしたのに気づき攻撃をするのを止めた
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- 29 : 2016/01/30(土) 13:40:26 :
- 青年の後ろに雨も降っていないのに水が零れつつづける。
そして出来た透明の水溜まりがパキパキと凍っていく。
「…くそっ…なんだよっ……お前…」
「………俺達の邪魔をするなら……」
そして、その氷は次第に形を整えていき……青年の身の丈より少し大きい程の大剣を形となり青年の右手に収まった。
余程重いのか青年の手の手袋にシワが出来る。
形だけで透明の大剣に色が着き始める。金属質な感じの冷たい質感が表れ、まるでRPGに出てきそうな剣と化した。
「………………排除する」
肩にズシリとのし掛かった大剣を背負いながら錦に近づく。
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- 30 : 2016/02/02(火) 01:25:17 :
- 「…………さよなら…」
大剣が錦の首筋に触れる直前
「そこまでにしておいてくれないか?」
優しい老人のようで鋭くハッキリとした声が静かに響いた。
「
-
- 31 : 2016/02/02(火) 01:39:12 :
- 「あ、芳村さん」
カバンを両手で持ちながら少年が近づく。
ツルッ
「あ……ぶべ!」
「………大丈夫かい?」
「うう……すみません…」
「………なにしてる…」
青年がカバンの一つを少年から取る。
「………久しぶりだね、相変わらず仲の良い兄弟だね、とりあえず中に入りなさい」
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- 32 : 2016/02/02(火) 01:39:35 :
- 「………………え?」
忘れられる錦であった
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- 33 : 2016/02/02(火) 01:49:38 :
- 裏口に入ると少し前まで血だまりが幾つも有ったとは思えないほど綺麗な店内が視界に広がった。
しかし喰種と同じように五感が鋭い二人はすぐにここで血が飛び散っていたと理解した。
「…………芳村さん。」
「ああ、勿論君たちを急に呼んだ理由を話すよ。珈琲は?」
「…ブラックで…」
「ボクも兄さんと同じで」
-
- 34 : 2016/02/03(水) 00:36:55 :
- 「………成る程…《大喰い》の内臓を移植されたその金木研……という人を《アオギリの樹》という喰種組織から助けたい…」
「それでボクと兄さんを助っ人として呼んだってことですか…」
「まぁそういうことだね、協力してくれるかい?」
「…………俺は貴方に恩がある、それに日本にまで来てなにもせずに旅に戻れませんよ……」
「ボクは兄さんに付いてくからね」
一方その影で
トーカ「………………」ジー
ヒナミ「……………?」ジー←何がなんだかわからずとりあえずトーカに引っ付いてきた
錦「…………………」ジー
トーカ「おい、錦アレか?お前をボッコ…プッ…ボコにしたやつは……くく……」ボソボソ
ニシキ「クソトーカ笑うんじゃねえ」ボソボソ
ヒナミ「??」
「…?(あれ?ボク見られてる?)」
「………(?…気のせいか…)」
――――
「ふう……」
少年があんていくの裏口に腰を降ろして座りこんだ。
青年と芳村は報酬について話し合っている。
unknownは基本自分達に得が無いと誰かの言うことを聞くことは決してない。
それが恩人からの頼みであっても。
そのため少年は今現在。日本に着いたときに買った高槻泉の処女作である拝啓カフカを速読しているのではないかと言うほど物凄い速さでページをめくっていき、時々表情を変えていった
そして読みはじめて僅か四十分後。
パタンと本を閉じ、立ち上がると
「…………出てきたらどうです?」
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- 35 : 2016/02/03(水) 01:12:43 :
- 出てきた三人組を見た少年は
「あ、さっき兄さんにボコボコにされた人」
ニシキ「…」ブチ
トーカ「ぷっ……」
ヒナミ「????」←よく状況を理解していない。
「……なんかごめんなさい、それで何のようですか?あんていくのウェイターですよね?」
トーカ「………アンタ達二人が信用できない」
「でしょうね」
トーカ「文句言わないのか」
「ボクが貴女の立場だったらそう言います」
「……まぁでも金木研には興味あるかな」
「……………………いくぞ、ライキ」
ライキ「あ、兄さん話終わったの?」
「ああ……………」
青年がチラリと三人組を見る
「……………」フッ
ニシキ「おい、待てよ」
「「?」」
ニシキ「名前位名乗ってけよ」
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