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モノクマ「年末年始だよ!」

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  1. 1 : : 2015/12/31(木) 23:34:10
    ※キャラ崩壊、ネタバレ注意











    セレス「で、貴方方は何をしてらっしゃるのですか?」


    舞園「短冊に願い事をですね、書いてるんですよ。こんな場所じゃ時間の感覚もわからなくなっちゃいますから、季節のイベントを開催してみたらどうかなって!」


    セレス「そうでしたか…。貴方が企画したのですか?」


    舞園「いえ、苗木くんがやってみようって」


    セレス「苗木くんが…」


    舞園「苗木くんは今キッチンの方にいますけど…セレスさんもどうですか?ほら、短冊はまだまだ沢山ありますよ!」


    セレス「そんなに近づけなくても見えますわよ」


    舞園「わたしのお願い事はアイドルに関してのことなんですけどー、セレスさんは何を書くんですか?」


    セレス「わたくし、神頼みするような願い事なんて持っておりませんの。ですから、短冊に書くことなんて…」


    舞園「そんなこと言わずにー!ほら、紙とペンです!紙は、わたしと一緒の青色にします?でもセレスさんには赤の方が好きそうですよね!」


    セレス「…赤でいいですわ」


    舞園「では、早速書きましょうっ!」
  2. 2 : : 2016/01/01(金) 02:54:40
    赤の短冊と黒のマーカーを手渡すと、舞園はにこにこと言った表現の似合う笑顔でこちらの手元を見る。


    なんとなく居心地の悪い自分は、ペン先を紙の上に乗せるが願い事なんて思い付かない。


    他の皆が願い事を書いた短冊の入った箱に視線を投げるが、見えたものに参考になりそうなものはなかった。


    舞園「思い付かないんですか?」


    セレス「そうですわね、わたくしは願い事を書いたら叶ってくれるだなんて考えるほどロマンチストではありませんもの」


    舞園「女の子らしい格好をしているんですから、ロマンチストでもいいと思いますよ」


    セレス「それに、願い事なんて人に見せるものではありませんから」


    舞園「ならその短冊はセレスさんが持っておいてください。いつか願い事が叶った時に、その短冊を見せてくれると嬉しいです」


    セレス「…そうですわね」


    舞園「楽しみにしてますね!」


    セレス「この閉鎖された空間で叶う願い事なんて、たかが知れてるでしょうけど」


    舞園「…出られますよ、こんなの一時的ですぐ帰れます」


    セレス「それに願い事が叶ったとして、あなたがそこにいるかわかりませんしね」


    舞園「どういう意味ですか…?」


    セレス「あら、わたくし此処に来た理由をすっかり忘れておりました」


    舞園「ちょ、ちょっとセレスさん」


    セレス「わたくし喉の渇きがもう限界です。それでは舞園さん、ごきげんよう」
  3. 3 : : 2016/01/01(金) 02:55:10
    期待です!
  4. 4 : : 2016/01/01(金) 03:30:59
    苗木「あれ、セレスさんどうしたの?」


    何も言わずに入ってきたセレスに苗木は疑問を投げる。


    セレスは苗木を3秒ほど見つめると興味のない素振りをしてキッチンを眺めた。


    セレス「苗木くん、わたくし紅茶が飲みたいんです。淹れてくださります?」


    苗木「いいけど…どうしてボクに?」


    セレス「偶々苗木くんがそこにいたからですわ。他に理由があるとでもお思いで?」


    苗木「いや…思ってないけどさ…」


    苗木は不満気に口をすぼめると、棚から茶葉を取り出した。


    セレス「わたくし、ロイヤルミルクティーしか飲みませんので」


    苗木「ええっ、ボク淹れ方知らないんだけど」


    セレス「仕方ありませんわね、特別にわたくしが教えて差し上げますわ」


    苗木「(結局ボクが淹れるのか…)ありがとう、セレスさん。助かるよ」


    セレスは茶葉の入る缶を開けながら、苗木に問いかけた。


    セレス「苗木くんは一体此処で何をしてらしたんですか?」


    苗木「ちょっとつまめるものでも作ろうかなって思ってね。考えてたんだ」


    セレス「そうでしたか…わたくし、下品で臭いギョウザが好きですの」


    苗木「ギョウザか…あれって作るのに時間かかりそうだよね」


    セレス「楽しみにしておりますわ」


    苗木「まだ作ると決まった訳じゃ…」


    セレス「苗木くん、冷蔵庫から牛乳を取り出してくれます?」


    苗木「ああ、うんわかったよ」
  5. 5 : : 2016/01/01(金) 03:31:23
    >>3
    期待ありがとうございます!!
  6. 6 : : 2016/01/01(金) 04:05:03
    苗木「中華ならさ、チンジャオロースとかどうかな。これなら切って炒めるだけだろうし」


    セレス「チンジャオロースを侮らないでもらえます?下味もきっちりつけて、綺麗な短冊型に切られたものしか口にしたくありません」


    苗木「セレスさんにとって見た目は重要なんだね」


    セレス「当たり前じゃないですか、わたくし…乙女ですから」


    苗木「あはは…そうだね」


    牛乳を鍋で沸かしながらセレスは、ほっと一つ息を吐く。


    セレス「七夕、お好きなんですか?」


    苗木「あ、短冊の話?生徒手帳を見てたら、七夕が誕生日の人がいてそれで」


    セレス「そうですか。仲の良ろしいことで」


    苗木「え…いやそういうことじゃないから!違うからね!?そんなの舞園さんにも迷惑だし」


    セレス「牛乳湧いたんで火を止めてくださる?」


    苗木「はぁ…うんわかったよ」


    セレス「…苗木くん」


    苗木「何?セレスさん」


    セレス「青椒肉絲、お待ちしておりますわね」

  7. 7 : : 2016/01/01(金) 05:21:38
    セレスは舞園の部屋の前に立った。


    その扉はもう決して開くことはない。


    ポケットに入れた赤い短冊に触れながら、セレスはゆっくりと自室に向かって歩いた。


    セレス「あら、苗木くんじゃないですか」


    苗木「セレスさん…おはよう」


    セレス「もっと堪えているものかと思いましたが…意外に平気なようですわね」


    苗木「平気な訳じゃないけどさ、黒幕を倒さないと此処からは進めないわけだし…亡くなった三人にも申し訳が立たないよ」


    セレス「そうですか、まあわたくしには関係ありませんわね。わたくしは適応し、此処で暮らせば良いと考えておりますから」


    苗木「…セレスさん、本当にそう思ってるの?」


    セレス「ええ、勿論」


    苗木「どうしてそんな…」


    セレス「それが1番安全な方法ですわ。それ以外に案があるのならば、教えてくださいます?ないでしょう?結構ですわ」


    苗木「そっか…じゃあまた後でね、セレスさん」


    セレス「ごきげんよう」



    苗木「そうだ、セレスさん。青椒肉絲の件、覚えてる?」



    セレス「…覚えておりますわよ」



    苗木「良かった。今本とかで勉強してるんだけど中々美味しく作れないんだね。納得できたらセレスさんにもおすそ分けしてもいいかな?」



    セレス「ええ勿論、楽しみにしておりますわ」

  8. 8 : : 2016/01/03(日) 07:41:11
    期待です!自分も楽しみにしてます!
  9. 9 : : 2016/01/04(月) 06:54:11
    >>8
    期待ありがとうございます!
  10. 10 : : 2016/01/04(月) 06:54:24
    細切りにされたいくつもの食材が中華鍋に投入され、熱を上げる。


    鍋の中をおたまでかき回しつつ、時計を気にする。


    苗木「夜時間まであと30分くらいか…そろそろ戻ろうかな」


    山田「何やら食欲を誘う良い香りが…。おや、苗木誠殿ではないですか。こんなところで何を?」


    苗木「ちょっと料理の練習をね、これでも段々上手くなったんだよ」


    山田「ほうほう…青椒肉絲ですか。拙者もラーメンと一緒によく頼みますぞ」


    苗木「そうなんだ、ボクも好きな方だよ」


    山田「青椒肉絲といえば、中国では彩りとして赤ピーマンを入れることがあるそうですな」


    苗木「へぇ、そうなんだ。詳しいんだね山田クン」


    山田「料理漫画は何作品か読破しておりますからな!ちなみに中国ではタケノコを入れないそうですぞ」


    苗木「あはは…流石だね」


    山田「ところで苗木殿は赤ピーマンか、タケノコどちらを入れるのですか?」


    苗木「うーん…どっちにしようかな」


    山田「拙者としては、歯応えの面白いタケノコの青椒肉絲がお勧めですな」


    苗木「じゃあそっちに…」


    セレス「赤ピーマンですわ」


    山田「おや!?セレスティア・ルーデンベルク殿がこんな時間にこのような場所に!?」


    セレス「喉の渇きを潤したくてここまで」


    山田「左様でござるか…」


    苗木「セレスさんは赤ピーマンの方が良いの?」


    セレス「ええ、もちろん。色合いに感しては、本場の中国の風を味わいたいものです」


    苗木「そういうものなんだね」


    セレス「もちろん、餃子などの中華料理は日本の、宇都宮のものがわたくしの中では一番ですわ」


    山田「まあ、その方が食べ慣れておりますからなぁ」


    セレス「ええ、この国の味に合うように、適応し変化した焼き餃子こそが至高ですわね」


    苗木「それならタケノコの入った青椒肉絲の方が日本人好みの様な気もするんだけどな…」


    セレス「青椒肉絲は例外ですわ」


    山田「そういえばセレス殿は、七夕の時に赤色の短冊を選んでおりましたな。赤色がすきなのですか?」


    セレス「あら、そんなところを見られていたのですか」


    苗木「七夕か…なんだかもう随分昔に感じるな」


    セレス「そうしょうか?まだ一週間もたっておりませんし…ほんの最近のことにしか感じません」


    苗木「そうだよね…まだそれだけしか経ってないんだ。それなのに…」


    セレス「大和田くんと不二咲さん、2人とも悔やまれますわね」


    山田「お二人とも…感傷に浸っているところ悪いのですがそろそろ時間の方が…」


    苗木「そうだ!早く片付けないと。2人とも手伝って!」


    山田「了解ですぞ!」


    セレス「先に部屋に戻りますわ。それではご機嫌よう」


    苗木「待ってセレスさん…仕方ないか。山田クンありがとうちょっとこっち洗って!」


    山田「油汚れが固まって落ちませぬ!」


    苗木「洗剤ならこっちにあるから!」

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Arute28

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