このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/02(水) 22:56:06 ペトラの死が未だに悲しくて 書きました。文章下手です。 原作、アニメをもとにしました。 更新スピード遅いので、気長に待てる方、何でもアリな方どうぞ。 2 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/02(水) 23:10:19 「旧調査兵団本部____」オルオがまた、エレンを口説き始めた。私から見ると、はっきり言ってウザい。偉そうにして、全く似ていない兵長の真似までして、討伐数をベラベラ自慢して…。エレンだって呆れてる。「調子に乗るなよガキンチョ!!…ウガッ」突然エレンに怒鳴ったかと思うと、いつものパターン。馬が小石につまづいて、その振動で舌を噛む。私はまた大きく、ため息をついた。ホント、馬鹿みたい。 3 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/02(水) 23:20:46 そうこうしている間に、古城へと着いた。長く使われていないせいか、雑草は伸び放題。窓ガラスには蜘蛛の巣が貼られている。私はとりあえず馬をつなぎ、舌が痛いと呟いているオルオへ近寄った。「乗馬中にペラペラ喋ってれば舌も噛むよ。」呆れて私がそう言うと、「あの新兵、ビビっていやがったぜ。」だってさ。相変わらずのドヤ顔。さっきまで舌が痛いとか嘆いてたくせに、なんなんだよ。「あまりにもオルオがマヌケだからびっくりしたんだと思うよ?」ため息混じりにそう言い放つと、「何せ俺の思惑通りだな…。」兵長の真似。ああ、こいつマジでムカつく。 4 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/02(水) 23:29:22 似ていない兵長の真似だけはやめてほしい。似合ってないし。オルオがやるものでは無いし。「ねえ…昔はそんな喋り方じゃなかったよね?それが仮にもし…リヴァイ兵長の真似してるつもりなら、本当に…やめてくれない?いや…共通点とかは全く感じられないけど。」精一杯オルオを睨んだ。しかし、「俺を束縛つもりか?ペトラ。俺の女房になるには、まだ必要な手順をこなしていないぜ?」はあ、死ね。「舌を噛み切って死ねばよかったのに。討伐数とかもペラペラ自慢して。」私のイライラも限界まであと少し 5 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/02(水) 23:32:17 「大丈夫。お前らの自慢もついでにしといてやったからな。」何が大丈夫よ。馬鹿でしょ。気、緩みすぎ。「全くもう!みっともない!」私はまたまた、大きく溜息をつくのだった。 6 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/03(木) 00:14:46 オルオとの会話を終えると、しばらく裏口周辺の石段に座り、なんとなくボーっとしていた。ああ田舎だなあ。と、改めて感じる。新鮮な空気、たくさんの自然。なんとなくフラフラと立ち上がり、城の裏へと行ってみる。木と木の間から漏れた木漏れ日が眩しく輝いていた。「ほう…山奥というのはもっと汚ねえところかと思っていたが、なかなかいいじゃねえか。」振り向くと、いつの間にか兵長がいた。「あ、兵長。」私は軽く、会釈した。私の目標であり、憧れでもあるリヴァイ兵士長。恋愛心ではなく尊敬心だけど、やっぱり兵長が大好きだ。「城の周りの下見だ。何か問題が困るからな。」辺りをうろついている兵長に私は思い切って話しかけてみた。「木漏れ日、とても綺麗ですね。」その一言だけなのに、やっぱり緊張する。「そうだな。」兵長も一言だけ返した。まあ、変に思われなかったみたいだったから、いい。ホッとする。 7 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/03(木) 00:22:41 「兵長、だいぶ中が荒れています。」エルドの声が聞こえてきた。「それは重大な問題だ。すぐに取り掛かるぞ。」神経質というか、潔癖症の兵長らしいなと思いつつ、「はい!」と元気よく返事をした。 8 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/03(木) 00:35:49 エルドの言う通り、外見にも負けず、中も荒れ放題だった。ホウキではくたびに埃が舞う。その度に目がかゆくなる。「ったく…こんなんじゃキリがねえ。」オルオがぼそっとつぶやいた。兵長に聞こえていたら、きっと今頃、削がれていただろう。「じゃあ、私は二階行ってくるから。」一階はグンタとオルオ達で充分だし、オルオの弱音なんていちいち聞いてられないし。ギシギシと軋む階段をゆっくり登ると、エレンと兵長の会話が聞こえてきた。「俺は、この城のどこで寝るべきでしょうか?」「地下だ。」「また地下ですか…。」 エレンのため息。失望している感じの声。表情もきっとそんなんだろう。 9 : 名無しさん : 2015/12/03(木) 09:43:55 兵長が部屋を出て行ったのを見計って、私はエレンに笑いかけた。「失望したって顔だね、エレン」エレンがビクッとした。いきなり呼び捨てはマズかったかな。そう思いつつ「あ、エレンて呼ばせてもらうよ。リヴァイ兵長にならってね。ここでは兵長がルールだから。」と、理由をつけ加えた。「それは構いませんが…俺、今、失望したって顔してましたか?」どうやら自覚していなかったようだ。目をパチパチさせて、少し首を傾けている。 10 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/03(木) 09:48:39 いくつか名無しがあると思います。私のことです。スミマセン。 11 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/03(木) 10:23:06 そういえば以前にも、兵長を初めて生で見た人が エレンのような反応を見せていたのを思い出した。ハンジさん曰く『あなたへの羨望なる眼差しも、あなたの潔癖すぎる性格を知れば減滅するだろね。』ごもっともだ。確かにそうだ。よくわかる。 12 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/03(木) 14:59:07 「珍しい反応じゃないよ。世間の言うような 完全無欠の英雄には見えないでしょ?現物のリヴァイ兵長は…思いの外小柄だし、神経質で、粗暴で、近寄りたい。」自分の思っている事を思い切って言ってやった。兵長がこの事を聞いたら、きっと私を削ぐだろう。しかし、エレンはそういうことで失望しているのではなく、「いえ…俺が意外だと思ったのは 、上の取り決めに対する従順な姿勢です。」だそう。期待外れ。はあ。私はしばらく考え込んでから、「強力な実力者だから序列や型にはまらないような人だと?」と続けた。「はい。誰の意にも介さないだと。」エレンは窓の外にチラッと目をやると、少し俯き加減になる。「私も詳しくは知らないけど…以前はそのイメージに近い人だったのかもね。リヴァイ兵長は調査兵団に入る前…都の地下街で有名なゴロツキだったって聞いたわ。そして何があったか知らないけど、エルヴィン団長に下る形で調査兵団に連れてこられたと。」ハンジさんとモブリットさんから、兵長の過去の話を少しだけ耳にしたことがあった。でも、聞いてはいけないような気がして結局 詳しくは知ることができなかったし、深く追求する気にもなれなかった。ハンジさんとモブリットさんは、兵長とは入団した時からの付き合いらしいから、何か聞けばわかるかもしれないけどね。 13 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/03(木) 22:50:41 その日の夜、ハンジさんがやけに上機嫌でやって来た。まあこの人はいつもテンションが高いけど。「リヴァイ班の皆さん、お城の住み心地は どおーお?」「まあ…悪くない。」 兵長が、私の入れた紅茶をチビリと飲んだ。チビだけに、チビリと。しょうもないダジャレを思い浮かべるのもそこそこに、計7名で色々と真面目な話をした。一ヶ月後の壁外調査のこと、エレンの実験について、今後の引越し…話がどんどん進む。すると不意に、ハンジさんが「今、二体の被実験体 巨人を____」という話を切り出した。マズイ!!ハンジさんの話で、これまで何人が犠牲となってきたのか…というほど危険だ!しかし、「はい!是非 聞かせてください!」 オルオが「よせ!」というのも間に合わず、エレンは そう口にしてしまった。エレン、地獄を味わうが良い。。。 14 : 進撃大好き♪乙女218.Vg5SxA : 2015/12/04(金) 21:48:54 「それはもう、最高に滾るやつをだよ!」ハンジさんとエレンだけの部屋の中から 声が聞こえてくる。「可哀想にな、エレン。」「ハンジさんの話を 自ら聞くなんて…。」エルドとグンタが ヤレヤレと言わんばかりに 溜息をついた。当たり前だのクラッカー……「クソ奇行種とエレンは放って置け。」兵長が吐き捨てるように言った。あの二人は 放っておこう。 ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。
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