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ベルトルト「アンチスレを考える」
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- 1 : 2015/11/27(金) 19:35:13 :
- ※この作品はフィクションであり実際の人物、団体等とは一切関係がありません。
【注意】読者が不快になる可能性の高い内容が含まれます。以下の注意をご一読の上、自己責任でお読みください。
・この作品には批判的な内容が含まれますが、あくまで作者の一意見でありその思考を強要するものではありません。
・内容や論理に不備があるかもしれませんが、コメントにおける攻撃的な発言はご遠慮ください。
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- 2 : 2015/11/27(金) 19:55:52 :
僕は最近SSを読むのにハマっている。時々少しばかり執筆もしてみたりもするのだけど、お世辞にも上手いとは言えない。
そんな僕はどうしてもコメントをもらえなくて少し悲しい気持ちになる。たくさんのお気に入りやコメントをもらっている人が羨ましい。
閑話休題、僕はSS N0teというサイトで主に活動しているのだが、執筆するたびにピックアップ機能の頂点にいつも輝いている"なっちゃんさん"の作品に惚れ込んで通い始めて以来ここに足繁く通っている。
しかし、最近このサイトには異変が起き始めた。
それはアンチスレの存在だ。このサイトの登録ユーザーの1人である"KFKさん"が執筆しているアンチスレは毎度ながらピックアップの中に潜り込んでいる。
他人を叩いてピックアップに入るというのはなかなか気持ちのいい話ではないが、少し興味があったので覗いてみることにしてタイトルをクリックして新しいタブにSSをひらく。
「うわぁ……」
あまりの内容に、思わず声が漏れる。最早なんと形容していいかすらわからないといったものだった。
「ベルトルトどうしたんだ。変な声出して」
すると、そんな僕の声を聞きつけて同室のライナーが僕に近づいていくると、いつものように豪胆に笑いながら画面を覗き込む。
「うわ。なんだこれ」
彼もよく僕と一緒にSSを読むためこのサイトを知っている。しかしこの内容には流石に驚いたようだった。
その内容というのは、アルミンがサイトのユーザーや風潮といったものを好き放題に叩きまくるというものだった。
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- 3 : 2015/11/27(金) 20:09:46 :
- もちろんアルミンがこんな馬鹿げた事をするわけもない。彼は賢明で危機や問題に聡いが、不必要に他人に対して攻撃的になるような人間ではないはずだ。
実際の内容は矛盾だらけで論理破綻も甚だしいと僕でもわかるほどに稚拙でひどいものだ。
他人を批評するのはいいが、せめてすこしは筋の通った論理を展開して欲しいというのが僕とライナー共通の見解だった。
後日念のためアルミンにも実物を確認してもらったところ、そんなもの書くわけがないと憤っていた。
僕は流し読みしていた内容をライナーとともに第三者的な観点から見てみようと考えた。アンチスレがどういうものなのか、ただの興味本位だが、よく行くサイトの事だ。気にもなってしまう。
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- 4 : 2015/11/27(金) 20:57:49 :
彼のあげる問題点は数多くある。
全てをひとつひとつ考えては時間がかかりすぎるため、特に論理的に矛盾が生じており、問題であろうものを上げていくしかないという結論に至った。
「じゃあライナー頼むよ」
「おう。任せろ」
ライナーが画面をスクロールしていき、問題となる文章を探し、要約していく。
「よし、一つ目はこうだ。ある読者……この場合エレンだが、エレンが面白くないと感じた作品に駄作と言ったことを問題に取り上げている。それに対してアルミンは作者は心を込めて書いてくれているのだからそういう発言は謹めと言っている」
一見この内容に問題はない。しかし、これはその後の文章と照らし合わせることでその異常性を浮き彫りにする。
「ここからが問題だ。このアルミンはエレンチート、エレンハーレムといった、世の中のラノベテンプレと言われるようなものを酷く嫌い中傷している。挙句にデータを消せとまで言っている」
ここにまず大きな矛盾がある。僕の思考過程に異常がなければだが、この論理はすでに破綻している。
「ライナー僕がおかしいのかもしれないけど、このアルミン酷く偽善的で自分の思い通りにならないものに噛み付いているだけに見えるよ」
「奇遇だな俺もだ。2つ目の話をした時点でブーメラン刺さりすぎて失血死しているな」
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- 5 : 2015/11/27(金) 21:26:26 :
- まず前提としてなぜ所謂ラノベテンプレが叩かれる必要があるのだろうか。確かに今日このサイトではオリジナリティに欠けるテンプレSSが増えているのは事実だ。だが、それらの作品とてまだ未成熟な作者のたまごとも言うべき者達が残した作品だ。
これに対してデータを消せというのはいささか理解に苦しむ。
もし仮に彼らが文章力と独創性を習得して作品の執筆に取り組んだと考えてみてほしい。
それはたとえテンプレのチート要素やハーレム要素があったとしても面白いといえるのではないだろうか?
確かに同じような作品は飽きたのかもしれない。ならば読者が作者を育てる環境を作るべきなのではないだろうか。
こうやって一方的に公の場で叩いては読者のたまごは育たぬまま割れてしまいかねない。
この作品ではランキングに載って小説家になりたい!というたまごの意見を攻撃していたが、なんの問題があるのだろうか。
僕には理解ができない。
彼が努力してこれから独創的で画期的な面白い作品を生み出さない保証はどこにもないのだから。
逆もまた然り。このアンチスレでは、面白くないという批評コメを叩いていた。
確かに死ねといった罵声を浴びせるのは間違ってる。しかし、おもしろくないと言うのは立派な感想だ。
作者はそこで、荒らしと断じるのではなく、どこがダメでしたか?と尋ねるくらいの余裕を持つべきだろう。
この人のアンチスレは矛盾と偽善でごちゃごちゃになっているように僕は感じずにはいられない。
「やっぱりこんなのおかしいよ。読者と作者が一緒になって作品を作るのがSSだ。ここに作品を出すということは読者に評価されること。作者はそれを受け止めなければならないし、読者もまた作品に対して紳士であるべきだ」
「まあ綺麗事ではあるが、その通りだろうな。頭ごなしに全てを否定して攻撃的に罵っていいものではないだろう」
これだけではない。他にも文章力がないのにエロ注意と書くなだとか、進撃民の7割はクズだとか書いている。
もちろん前者は閲覧稼ぎだとしても、評価されることに有効なら間違っていないだろう。それがここでの本義なのだから。それにエロという物を見たくない人への立派な配慮だ。これを否定する理由もない。
また日間約1万の人が利用すると言われているこのサイトで、進撃民の7割はクズなんてデータどこでとったのだろうか。全員を確認して全員を記録したのだろうか。これは根拠のない妄想にしか僕には見えない。
「エロ注意……何が悪いんだ。進撃民の7割なんてデータどこから出したんだ統計的に根拠のない妄言だ」
「まあ落ち着けよ。だが、確かにエロ注意って優しさだよな。書いてない奴は逆に広辞苑買ったら中身ふたりエッチだったくらいの衝撃だ」
「ライナー……君って奴は……」
ともかく、確かにこの世には強烈な社会風刺を描いた作品が山ほどある。しかし、それらの作品は色々な人の想いを乗せた作品だ。
面白半分でやっているアンチスレとは違う。
僕はこれをそういった誇りをもった反抗者達と同じにはしたくない。
あえて言うならば彼は反抗期の子供だ。
自分の気にくわない物に噛み付いて、思い通りにしたい。それに内容も論理も伴っていない。
アンチスレ大いにいいとおもう。それがこのサイトを変えると言うのならば僕は歓迎しよう。
しかし、決して面白半分で他人を批判するのではない。真にサイトを思い、変えたいと願う者の社会風刺とも呼べる作品を僕はみたい。
「さあ。ライナー今日はこのあたりにして寝よう」
サイトの今と未来に想いを馳せて、僕たちは夢を見る。
今までも、そしてこれからも……
fin
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- 6 : 2015/11/27(金) 22:35:31 :
あなたの考え、読ませていただきました。
たしかにあの方のスレは矛盾点や、ほかの方を不愉快にさせるところなど、見受けられると思います。
しかし、彼(もしかしたら彼女)の、皆さんに対する考えの伝え方があのスレだと自分は思います。
激しいキャラ崩壊になっていますが、進撃の巨人やその他のキャラクターを使うのは、それはわかりやすくするため、またはみなさんに見てもらうためなのではないでしょうか。
彼(彼女かもしれない)は、グループで質問に答えています。そこに、もしかしたらあなたの求める答えがあるのではないでしょうか。
人を否定することは、相手のためになると思います。
しかし、それは相手を知り尽くした後のほうがいいと私は考えます。
丁寧に、グループで質問に答えるあの人が面白半分であのスレを立て、執筆しているとは思いません。
長文失礼いたしました。
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- 7 : 2015/11/27(金) 22:58:07 :
- >>6
否定するのは相手のためになる
それは同意だ
しかしだ、それは全てを否定するのは相手のためになるわけがないのだよ
例えばだが彼は小説家を目指すのを否定する一文やエレチーを書き過ぎだという一文は果たして否定することが相手のためになることなのかと疑うね
そして彼のアンチの仕方
馬鹿にしているとも取れる書き方だ
あの書き方には良心をも疑うレベルだ
本当に嘆かわしいね
面白半分かは関係ないのだよ
彼が嘲笑とも取れる作品を書いた
その事実がこういったアンチスレを生んだのではないのか?
君は相手を知る前に人の心情というものを知ってはどうだろうか
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- 8 : 2015/11/28(土) 00:23:10 :
- >>6
コメントありがとうございます。
これはフィクションですので悪しからず。
相手を否定することも時には必要です。しかし、それが常に相手のためになるとは限りません。
とはいえネット上に作品を上げるというのは、人の評価の場に出すということです。否定されることも覚悟しなければなりません。それが嫌なら評価の場に出さなければいいお話ですから。褒めて欲しいなら友人に見せるだけでも構いませんしね。
否定的な意見というのは第三者だからこそ意味があると思いますよ。よく見知った相手の意見というのは得てして感情が混じりやすい物で、あてにならない場合も多い。
このサイトは和気藹々としていて忘れがちですが、ここは評価の場であり競争の場です。他の人間より面白い作品を書ければお気に入りをもらえる。そのことを失念してはいけないのではないでしょうか。
真剣に考えぬいて、必死に抵抗する人が論理破綻した内容のアンチスレを立てられるわけがないと思います。質問に答えるだけなら誰にでもできます。もし本気で変えようとおもうなら、伝えようと思うのなら、そんなことはないと私には思えて止みません。
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