この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
ねてるさんとふつうくん
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- 1 : 2015/11/24(火) 20:39:12 :
- オリジナルギャグ短編集・更新遅め・文才ナシ
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- 2 : 2015/11/24(火) 20:41:04 :
- 期待です!
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- 3 : 2015/11/24(火) 20:42:59 :
- >>2
ありがとうございます!
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- 4 : 2015/11/24(火) 21:32:46 :
- ①ふつうくん
深水はバスに揺られながら、これから始まる生活に胸を膨らませていた。
今日から高校一年生だ。
辺りを見回すと、自分の学校と同じ制服の人間が大勢いた。
おそらくこれから共に学校生活をおくるであろう者達だ、今のうちに顔だけでも覚えておこう。
バスがゆっくりと停止し、大げさな音をたてながら扉が開いた。
バス賃を払い、しっかりとした足取りで目的地へと向う。
そして辿り着いた先には、こう書かれた看板があった。
――『稲夢里高校 入学式』。
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- 5 : 2015/11/24(火) 22:04:51 :
- ②ねてるさん?
―――――
――――
――
無事入学式を終えた一年生達は、教室へ案内された。
「入学おめでとう」、「稲夢里にようこそ」…色々なコメントが派手なデコレーションつきで書かれている。
その中にぽつりとシンプルな紙が貼られている。座席表だ。
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- 6 : 2015/11/24(火) 22:06:34 :
- 期待です‼
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- 7 : 2015/12/01(火) 18:58:25 :
- >>6
ありがとうございます!
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- 8 : 2015/12/18(金) 18:16:12 :
さて自分の席は、と目をさっと通してみる。
自分の名前を見つけた。『深水 不通』、これが深水の本名である。
親はどんなつらいことも苦しい事も、通さずに跳ね返すような強い子、という由来で名付けたらしいが、
この名前はひらがなで読むと『ふつう』。散々同級生にからかわれ、なんとかそれを回避しようと自分の個性を潰して行くうちに、名前の通り『ふつう』になってしまった。
はぁと短い溜息をついて、自分の名前のとなりに目をやると、『 子出藤』…
下の名前は、鉛筆か何か濃いもので消されている。
僕もこうすればよかったな、ともう一度溜息をついた。
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- 9 : 2015/12/20(日) 01:34:21 :
③ねてるさん?2
席に座り、配布されている何冊かの教科書に名前を書いた。
上の名前だけ。『深水』、と。
隣の席には誰もいなかった。きっと誰かと、楽しいおしゃべりでもしているのだろう。
自分とは違って、友達も早くから作っていくのだろう。
三時間目が終わった。
隣の席の『子出藤さん』は、まだ来ていない。
学校を休んでいるという連絡もない。
授業をさぼって、遊ぶような人間なのだろうか?
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