この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
幼馴染と僕
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- 1 : 2015/11/12(木) 22:52:54 :
- たまに地の文入りマッスル
明日になるまでにやり終えるンゴ
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- 2 : 2015/11/12(木) 23:05:23 :
- 朝。幼はいつもの通り異常なハイテンションを、隠す事なく家に来て家に上がってあまつさえ僕の布団へダイブして僕をぎゅうぎゅうと抱きしめ殺しにかかってくる。
男「幼…苦しい…」
押しのけようとするのだがやはり力が強い。どうした、発情期か。
幼「幼は君を起こしに来たんだよ?!幼が何か言われる筋合いは無いかも!」
異常なまでのハイテンションだ。一体何が彼女をこうも興奮状態にさせるのだろう。やはり発情期か。
払いのけなければ死ぬ、早く起きよう…
男「わかった幼…起きる起きるからギブギブギブ……」
幼「お、やっとか君ぃ、早くこのカレーパンを食べなさいな…」
いやとりあえずは顔を洗うべきだろうが。
男「待て…朝起きたらするこ「問答無用!てい!」あむ…」
幼「どうかねどうかね、美味いかね」
黄色い車のパン屋さん並に美味いな、顔を洗うべきだったろこれ……
男「あぁ、美味いなこれ。どこで買った?」
幼「あーん?ひっみっとぅー」
まぁそんな所だろうと思って居たさ。いつもの事だ、ほうっておこう。
まずは顔を洗わなければ……
幼「あぁん、まってってばー」
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- 3 : 2015/11/12(木) 23:16:17 :
- 俺は1人暮らしだ。理由は簡単、親が居ないから。毎朝顔を洗い鏡を見つめていても、どちらかに顔が似ているなど全くわからない。
施設で二年お世話になり、無事養父母が見つかったのまでは良かった。いや、今もきっと良いのだろう。
唐突に、鳩が豆鉄砲を横ざまにいきなりくらうくらい突発的に、姉が出来たのだ。美人の。出来の良い。
その美人の姉は弟が出来たと喜び、出来の良い姉はしょっちゅうお節介を焼いた。
例えば幼稚園。好きな子が居る、と姉に恥ずかしながらも相談した所、その好きだった女の子に「弟が好きなんだって!付き合ってあげなよ!」と言い出した。幼稚園の時点で初黒歴史が生産されたのであった。
それから姉に負わされた黒歴史など数知れず、達観の境地にまで脱してしまったようだと自分で思った。
そんな姉の同級生、幼は俺の面倒を昔からとてもよく見てくれ可愛がってくれた。
今も世話になっているくらいだ、成人したら一体自分がどうなるのかわからない。死なないでいるのをただただ願っているばかりである。
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- 4 : 2015/11/12(木) 23:23:01 :
- ところで彼女は美人である。
形の良い鼻、整った輪郭、艶やかな長い黒髪。足が長く、細く。触れたらぽきりと折れてしまいそうな繊細さを持っている。胸も含めて。
そんな彼女は、僕に良く告白をしてくる。勿論、僕は冗談だと思って聞き流していたが、最近になってアプローチが激しくなっており、冗談だと言えないような雰囲気にもなりつつある。
ハッキリ言おう。僕も幼が好きだと。
しかし、大学で男前の優しい方と出会ったなら話は別だ。そこに嫁に行きなさいと推奨するまである。
まぁ、その前に告白を受けるのだが。
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- 5 : 2015/11/12(木) 23:30:37 :
- 卑怯などでは無い。
俺は好意を真剣に受け止めるだけだ。
それだけで幼と、この曖昧な関係を終われるなら最善策じゃないか。
と自問した。
答えは、帰ってはこない。
ただ幼の横顔が太陽に照らされ、天女のような輝きを称えていた。
それに応じるように、僕は衝動に駆られ、こう言った。
「なぁ、幼。恋人になってくれ。」
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- 6 : 2015/11/12(木) 23:34:07 :
- 一人目終了。何かあれば書き込んで欲しいンゴ
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- 7 : 2015/11/16(月) 20:24:51 :
- 二人目
私が好きな幼馴染。
授業中に彼を見つめると、心臓の鼓動が激しくなり、顔が染まっていくのがわかる。恥ずかしい。
私は、自分で言うのもなんだが、淡白だ。
顔を見るとどもってしまって話せない。私の悪い癖。治したい、とは思ってない。
私が唯一見れる顔というのは、やはり幼馴染。彼しかいないのだ。
いつ好きになった、だの、どこが好き、だの、考えても思いつかない。本当にどこが好きなのだろう。顔が熱い。恥ずかしい。
好きという気持ちに理由は無い、と誰かが言った。
そうだと思う。一体いつ彼を好きになって一体どこを好きなのだと考えても思いつかない。
やはり好きなのだ、と思っても、いや、どこが、と考えてしまう。恥ずかしい。
私という小娘が、あの幼い頃からの付き合いである幼馴染に恋をした。
うん、普通だ。
でも、私がこの恋を彼に伝えるのはかなわないことだろう。
一定の距離を保って生きてきた私に、恋仲になって欲しいと彼に伝えるのは難しいものがある。
これは漫画の話じゃないのだ。あんな上手く運命的な出会いを果たしてめでたく結婚するなどあり得ない。私はヒロインにすらなれないだろう。
そんな事を毎度授業中に思案していた。私が彼に釣り合わないのを分かっていても、やはり想いにふけってしまう。
彼が、もし、もしも私を好きで、その想いを伝えてくれたなら…
そう頭の片隅で考えた。あり得ない、恥ずかしい。
放課後になって、生徒達の影は散り散りになり、それぞれの家路についてゆく。
私も帰ろう、と荷物をまとめ始めた時、ふいに声をかけられた。
「ねぇ、幼」
彼だ。意識の外でなにか期待している自分がいる。
「なに?」
「一緒に帰らない?」
私はOKした。
帰り道、彼は私にこう言う。
「君との曖昧な関係を辞めたいんだ。僕は君が───
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- 8 : 2015/11/17(火) 20:59:49 :
- 二人目終了
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