このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
すべて、なくなった。
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- 1 : 2015/10/30(金) 14:49:03 :
- 今このサイトに、私を知る人はいったいどれだけなのだろうか。
これは最低な終わり方をした、最低な私が書く、最低な実話。
主人公は、山田花子にでもしよう。当時の私のように、安直で、率直で、馬鹿げた名前だから。
軽率で、気持ち悪くて、バカで、空っぽだった、私の、すべて。
これを見て気分が害したとしても、私は責任を取らない。
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- 2 : 2015/10/30(金) 14:54:09 :
- このサイトにであったのは、小学5年生の時であった。
いつものように、なんとなく進撃の巨人について調べていたのだ。
すると、ssという文字が目に入ってきた。ふと、のぞいてみた。
そのとき、衝撃を受けた。
そこには、たくさんの人々がたくさんのお話を提供し、みんなで次の展開は何か?と、想像し合い、笑い合える夢にまで見た世界が広がっていた。
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- 3 : 2015/10/30(金) 15:01:38 :
- そのときの私は、親の離婚や祖父の他界が原因で荒れていた。
学校ではクラスメイトや先生方からの同情のまなざし。家に帰れば父によく似た弟にしか気にしない母。うんざりだった。私の事を気にかけてくれていた父や祖父はもう、いない。
知ってはいても、理解する事は出来なかった。
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- 4 : 2015/10/30(金) 15:06:45 :
- そんな時にこのサイトにであったのは、運がよかった。いや、悪かったのかも知れない。どちらにせよ、現実逃避が出来るのだ。
私にとっては、とてもとても、幸運な事だった。
辛い、痛い、苦しい、死にたいと思える現実から目をそらせて、とても、とても、楽しいときを過ごせるそこは、私にとって、桃源郷のようだった。
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