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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

けいおん! biohazard REVELATIONS

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  1. 1 : : 2015/10/27(火) 14:49:31
    biohazard

    荒れた海の中を小さな船が進んで行く。

    憂「お姉ちゃん」

    その先には豪華客船が佇んでいる。

    唯「大きいね」

    憂「クイーン・ゼノビアかぁ」

    唯「なんか、見るからに幽霊船って感じだね


    その船からは人の気配が全く感じられなかった。

    唯「周辺を回って。進入ポイントを探すから



    そして船に乗り込む。

    唯「りっちゃんと澪ちゃんが行方不明になっ
    から94分が経過」

    憂「通信リンクが切れた位置から想定すると二人はきっとここの何処かに居るはず」

    唯「とりあえず中に入るよ」

    船が揺れて甲板にあった鐘が鳴る。

    憂「お姉ちゃん大丈夫?」

    唯「大丈夫だよぉ、憂は心配性だね」

    とりあえず扉を発見。だが鍵が掛かっていた。

    唯「どうしようか」

    憂「ちょっとどいて」

    憂が掛かっている南京錠を調べる。

    憂「脆そうだね」

    そう言って腰からナイフを取り出して叩きつけた。そして鍵はあっけなく壊れた。

    唯「さすが憂だね〜」

    憂「ありがとう」

    そうして中に入る二人だった。
  2. 2 : : 2015/10/27(火) 14:53:37
    憂が顔をしかめる。

    憂「凄い匂いだね」

    唯「放置されてどれぐらいになるんだろ」

    部屋を抜けると廊下が続き、またしても扉を発見した。それを開けると

    唯「誰なの⁉︎」

    憂「お姉ちゃん!大丈夫?」

    唯「気をつけて、この船何かいるよ」

    唯は見た。棚の隙間から一瞬見えた影を。
    ダクトから気持ちの悪い液体が垂れている
    さらに先に進む。

    唯「なんかダクトって嫌だね」

    そう呟きながら進んでたら、廊下の天井にあるダクトががたがたと揺れた。

    憂「確かに。何か居そうだね」

    それからしばらくがたがたと揺れ続けるダクトを気にしながら進む。


    そして調理室だったと思われる場所にたどり着く。

    唯「ちょっと憂、手を貸して」

    唯が見つけたのは大きな排水口の中の物体だった。ドロドロしていてとても気持ち悪いが調べられずにいられなかった。

    憂「酷い匂い」

    そして唯がなにやらカメラのような物を取り出してその物体に向けた。

    唯「何かあるね」

    憂「この形、銃かな?」

    唯が反応があった場所に手を突っ込んで何かを引っ張りだした。銃とそれを持つ人間の手が出てきた。

    憂「律さんのじゃ無いよね」

    不安そうに呟く。

    唯「そんなわけ無いよ!きっとどこかにいるよ!」

    憂「そうだよね」

    そんな会話をしている後ろから何かが近づいて来る。

    唯「それにしてもどこにいるだr

    憂「お姉ちゃん危ない!」

    間一髪、唯はその攻撃を避けた。

    唯「何なのこれは」

    そこには灰色の化け物が立っていた。人間とよく似た形だが、腕の部分が変形していた。

    パンッ

    憂「お姉ちゃんも早く撃って!」

    唯「わかった」

    護身用と持ってきたハンドガンを取り出して発砲する。

    唯「何で?何で倒れないの⁉︎」

    憂「とにかく撃って!足ならとりあえず倒れるかも」

    パンッ パンッ

    唯「ハァ、ハァ、倒したのかな」

    憂「そうみたいだね」

    唯「りっちゃん、澪ちゃん、無事なのかな」
  3. 3 : : 2015/10/27(火) 14:54:14
    今から何時間か前

    唯と憂は紬に呼び出されていた。

    紬「今日は来てくれてありがと〜」

    唯「久しぶりだね、ムギちゃん」

    憂「どうしたんですか?わざわざ呼び出すなんて」

    紬「実はね、ちょっと前からこの海岸に変な漂着物が流れ着いていたのよね〜、で、それを調査して欲しいのよ〜」

    唯「でも、どうやって調査なんかするの?」

    そう尋ねると、紬は唯に何かカメラのような物を差し出す。

    紬「それはね、ジェネシスって言うの〜」

    紬の説明によれば、これを使えばウィルス感染体かそうで無いかを解析して見分けるらしい。そしていくつかの銃や弾丸のデータも組み込まれているらしく、それらもこれで発見出来る。

    唯「凄いねぇ〜」

    憂「ちょっと待って下さい」

    紬「何か?」

    憂「ウィルスって、何なんですか?」

    紬「あなたたちはテラグリジア・パニックと呼ばれた大規模バイオテロを知ってるかしら?」

    唯「何なの?それ」

    憂「お姉ちゃん、wiki参照だよ。じゃなくて、何勝手に巻き込んでるんですか」

    紬「まぁ調査手伝ってもらうだけだから」

    唯「いつもお茶ご馳走になってる訳だし、どうせこのジェネなんとかを漂着物に向けるだけでしょ?」

    憂「それなら仕方ないですね」

    唯「じゃあまずこれ〜」

    ピッピッピッ

    唯「ん?何かあるね」

    漂着物から反応があった。ちょっと足で突くと何か転がり落ちてきた。

    唯「うーん?なんだこれ」

    憂「!」
    紬「!」

    紬「ちょっと貸して!」

    珍しく真剣な紬に圧倒されて思わず赤い液体の入った小さな容器を渡してしまう。

    紬「全て人為的に変質なら証拠になるかもしれないわね………」

    ピピピピ……

    紬「ちょっと待って、緊急通信だわ」

    しばらく話していたが、「うそ!あの二人が?分かった。すぐ向かわせる」といった内容が聞こえる。

    紬「二人とも、大変なの、りっちゃんと澪ちゃんが行方不明になったって」

    唯「え!?」

    紬「もしよかったら探しに行ってくれないかしら?」

    唯「わかった」

    憂「私も行く」

    紬「それなら二人の携帯に二人の通信が最後に切れた場所を送っといたわ」

    憂「ありがとうございますって、海⁉︎」

    そのGPSは海上を示していた。

    紬「あと、そこの鞄の中身は持って行っていいからね」

    唯「ありがとう」

    憂「お姉ちゃん行くの⁉︎」

    唯「だってりっちゃんと澪ちゃんが行方不明なんだよ?行かない理由が無いよ」

    憂「でも………」

    唯「大丈夫。憂は待ってて」

    憂「だめ、お姉ちゃんが危険な所に行くなら私も付いて行く」

    唯(よかったぁ〜、一人は怖いからねぇ)

    紬「鞄は階段の近くにあるから、全部持って行っていいからね」

    鞄の中には食料やらジェネシスやら、

    憂「拳銃かぁ」

    唯「あくまで護身用だよ〜」

    そうして二人は船に向かった。
  4. 4 : : 2015/10/27(火) 14:54:45
    そして、船の中の調理室で化け物に襲われた。

    唯「じゃあ調査開始だね」

    憂「私はどうしたらいい?」

    唯「憂はこの化け物について調べておいて」

    憂「わかった。気をつけてね」

    ガチャン

    唯「何?鍵の音?」

    調理室から出てすぐに扉があった。鍵が掛かっているが、中が覗けるようになっている。

    唯「何があるんだろ…」

    覗くと、椅子に縛り付けられている律が見えた。

    唯「りっちゃん!りっちゃん!返事をして!」

    すぐさま通信機で憂に報告。

    憂「わかった。私も鍵を探すよ。」

    そしてしばらく進んで階段を降りている最中、

    キャーーー!

    唯「誰かいるの⁉︎」

    確か階段の下から聞こえたはずだ。そして階段を降りたすぐ目の前のガラス窓越しに、一人の女性が化け物2匹に囲まれていた。

    唯「待ってて!今すぐ向k

    ズシャッ

    ガラスに血が飛び散る。

    来ないでぇ………

    女性が叫ぶが、化け物達は食事に取り掛かる

    唯「うそ…………」

    ガラス越しとはいえ、人間が死ぬ所を目の当たりにしてしまった。

    唯「いや、すぐ周りの化け物達を倒して応急処置を施したら間に合うかも」

    静かにその部屋に入って気づかれる前に頭に発砲した。止まらない。もう一発。片方は仕留めた。頭が弱点らしい。だが、次の化け物はもう目の前にいる。攻撃をすれすれで避けてから振り向きざまにナイフを振った。手応えあり。そして距離をとって頭に発砲。

    唯「ふぅ……」

    女性は既に息絶えていた。

    唯「ごめんなさい……!間に合わなかった…」

    そして死体を調べると鍵を持っていた。さらに…………

    唯「嘘でしょ!?」

    教員証だ。細かい所は読めないが、辛うじて読める所は、

    唯「桜ヶ丘高校。まさか………」

    ふと死体の隣を見ると、割れたメガネが落ちている。

    唯「さわちゃん……でも、どうして」

    とりあえず憂に報告。

    唯「女性はさわちゃんだったよ。あと、鍵を手に入れたよ」

    憂「さわ子先生だったの………でも、その鍵で二人を助けれるかもしれないんだよね。二人が捕まってる部屋の前で待ってるね」

    そして憂と合流して鍵を開ける。

    唯「りっちゃん!」

    駆け寄るが反応は無い。

    唯「りっちゃん…?」

    肩を叩いてみたら、ポコンとプラスチックを叩いたような音がした。

    唯「偽物だよ憂!」

    憂「お姉ちゃん!扉が開かない!」

    扉には新たに鍵がかけられ、部屋の隅のパイプから何かのガスが放出される。

    憂「しまった!罠か!」

    薄れゆく意識の中で、誰かの足音が聞こえた。

    ?「ようこそ真実へ。平沢唯……」
  5. 5 : : 2015/10/27(火) 14:55:25
    その頃

    澪「待ってよりつぅ〜」

    律「しっかりしろよ。もう少しだ」

    澪「何でこんなことに……」

    律「情報によれば、この山を越えたら敵のアジトらしい」

    澪「全く、何で雪山にアジトなんか建てたんだろ。この天気のせいでムギとも連絡つかないしさ」

    そんなことを話しながら歩いていたら、

    上空から何かがもの凄い勢いで通過した。

    澪「キャッ、飛行機?」

    そして爆発音。

    律「うわ、堕ちたぞ」

    澪「この辺りに航路なんてなんか無かったはずだけど」

    律「でもアジトの情報とは一致するな。急ごう」

    しばらく進むと、飛行機の残骸が散らばっていた。

    律「うわ、これじゃ生存者なんて……」

    澪「なぁ律」

    律「ん?」

    澪「本当にあのヴェルトロが復活したのかな」

    律「わからない。でも、1年前の経験者からすると信じがたい話だろうな」

    飛行機の残骸を調査した所、テロリストの遺体から飛行計画書を入手した。

    律「目的地はヴァルコイネン・モッキ空港か。この坑道から行ったら近そうだな」

    澪「そうだな」

    そして坑道に入る。

    律「うわ、坑道も寒いな」

    澪「風が無い分まだマシだろ」

    ウオォォォン

    律「聞こえたか?」

    澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」

    そしてそれらは走ってきた。

    律「うわ、感染していやがる」

    律はハンドガンで迎え撃つ。

    律「もういいぞ澪」

    澪「ありがとう」

    そこから何度か襲われたが、全て律が撃退していく。

    澪「律、次からは私も戦うよ」

    律「無理はしなくていいんだぞ?」

    澪「でもこのままじゃ何のためにここに来たのか分からなくなる」

    律「ふっ、しっかり頼んだぞ。また転んでパンツ見せたりするなよ〜」

    ゴンッ

    律「いててて、まぁ頼んだぞ」

    澪「了解」

    だが、そこからは特に何事もなく坑道を進む

    律「もしかして全部倒したのかな?」

    澪「だといいんだけど」

    律「あ、ここの床は離れてるから落ちるなよ〜」

    澪「わかった」

    そこで律は弾丸をしまうポケットが壊れていることに気づいた。

    律「ちょっとそこだけ飛び越えて待ってて」

    澪「了解」


    律「よし、これで直ったかな。今すぐ行くぞ」

    そう言って床を飛ぼうとした瞬間その床が崩落する。

    律「くっマズい、うぁぁっ」

    澪「律!」

    下の方で声がする。

    律「大丈夫だけどちょっと足が痛くて立てないな。まぁでもしばらくしたr

    ウオォォォン

    澪「律!今すぐそっちに向かう!」

    律「それじゃ間に合わない!上から狙撃してくれ!」

    澪「わ、わかった」

    だが、澪はハンドガンすら撃ったことが無い。背中に担いでるスナイパーライフルなんかに至っては、途中で捨ててこようかと思った程だ。

    澪「どうやるんだ、これ」

    澪はボルトアクションを知らなかった。

    律「澪!まだか⁉︎ぐはっ」

    澪「でもっ!分からないんだよ!」

    ?「ちょっと、何してるんですか!貸して!」

    澪「あなたは、確かジャズ研の…」

    純「律先輩!無事ですか!?」

    律「大丈夫、一発食らっただけだ」

    律は驚いていた。あの後輩、とてつもなくスナイパーライフルが上手い。律が感染オオカミの気配を捉えてハンドガンを向けると既に息絶えている。そして感染オオカミを全滅させるのにはさほど時間がかからなかった。

    澪「律、ごめん…」

    律「大丈夫だ澪。まだ生きてるし」

    純「よかった。間に合って」

    そして坑道を抜けて、空港に到着した。そこにはヴェルトロの紋章がデザインされた旗が掲げられていた。

    律「お、回線が復活している。もしもし、ムギ、私だ。律と澪と純ちゃんだ」

    紬「え、何で!?何で雪山にいるの!?」

    律「どういう事だ」

    紬「実はね、唯ちゃんと憂ちゃんが偽の情報に踊らされて地中海の客船に向かって、連絡がつかなくなったの」

    律「何!?」

    純「あと、ヴェルトロの旗も見つけました」

    紬「何で純ちゃんがそこに?」

    純「先輩方がヴァルコイネン・モッキに向かったと聞いて独断で付いて行きました」

    紬「まぁいいわ。でも、まだ二人とも消息不明だから、みんなそっちに向かってくれる?」

    律,澪,純「了解」
  6. 6 : : 2015/10/27(火) 15:45:12
    罠にはめられてからしばらくして、唯はどこかのベッドの上で目覚めた。

    唯「何?……ここは?」

    通信機から声が聞こえる。

    憂「お姉ちゃん、今どこか分かる?」

    唯「いや、分からない。船のどこかだとは思うんだけど」

    憂「武器も奪われちゃってるね」

    唯「じゃああとでどこかで合流しよう」

    憂「わかった」

    通信を切り、部屋を調べて、お風呂の中からドライバーを発見した。

    唯「これならドアの電子ロックを解除できるかも!」

    そしてドアに駆け寄る途中、タンスから化け物が出てきた。

    唯「わわわ、どうしよう」

    だが、考えている暇も無く、突っ込んできた。

    唯「ひゃっ!」

    とっさに避けた。化け物はそのままテレビに頭を突っ込んだ。どうやら取れないらしい。

    唯「い、今の内に」

    ドアの電子ロックを解除して、部屋から出る。

    憂「お姉ちゃん、丸腰じゃどうにもならないよ」

    唯「確かに。何かないの?」

    憂「でも私たちの武器は見つけたから後で合流しよう」

    唯「わかった」

    そしてひたすら高下し攻撃を避けながら食堂のようなところにたどり着いた。

    ガチャ

    唯「誰!?……って憂か」

    憂「お姉ちゃん、武器を発見したよ」

    唯「どこにあるの?」

    憂「ついて来て」

    そして憂についていくと、武器があった。

    憂「これからどうする?」

    唯「とりあえず連絡取りたいから船橋に向かいたいな」

    そしてエレベーターを発見して船橋に向かう

    憂「お姉ちゃん」

    唯「どうしたの?」

    憂「これ」

    そう言って足元を指差す。そこには最初憂が破壊したのと同じような南京錠の残骸があった。

    憂「誰かが中にいるみたい」

    唯「念のため、警戒しながら行動しよう」

    船橋に入る。

    憂「お姉ちゃん、あれ!」

    通信システムが破壊されていた。だが、憂が指摘したのはそこではない。爆発音が聞こえた。

    唯「タグボートが沈められる!」

    憂「早くしないと脱出不可能になっちゃうよ!」

    唯「うん!……きゃっ!」

    操縦席の影から何者かが唯に掴みかかる。

    憂「誰!お姉ちゃんを離して!」

    謎の男が唯から一瞬気をそらした。その一瞬で唯は肘で脇腹に一発入れて、ナイフの峰打ちで男の首に打撃を加え、脱出する。

    憂「諦めて武器を捨てて!」

    ?「お前達が捨てろ、平沢姉妹」

    そして素早く拳銃を取り出す。

    パンッ
  7. 7 : : 2015/10/27(火) 20:16:21
    しかし弾は唯達に当たっていない。いや、わざと外したのだ。

    憂「あなたは、レイモンド!」


    約3年前
    テラグリジア

    純「もう駄目だよ、この街は終わりだ」

    憂「………っ!」

    ?「諸君らの尽力には感謝している。この現実を世界に提示することをもって任務は貫徹した。ご苦労」

    ?「憂君、純君、通達する。この施設ももう終わりだ。退路を確保した上で最上階のヘリポートで合流せよ。以上」

    憂「じゃあ私と純でホールの敵を食い止めるからお兄さんはモルガン司令をヘリポートへ案内して」

    お兄さんと呼ばれた男、レイモンドは答える。

    レイモンド「…了解」

    そして扉を開けてホールのに降りる。

    純「本当にここも終わりなんだね」

    憂「じゃあ早く片付けてヘリポートに急ごう」

    サブマシンガンを取り出した憂は純にとってとても心強く見えた。

    タタタタタタタタタタッ

    純「ねぇ、なんで憂はそんな強気なの?もう生きて家に帰れる確率なんて………」

    憂「家ではね、お姉ちゃんが待ってるんだよ。今は修学旅行ってことにしてるの」

    純「本当に憂のお姉ちゃんって天然なんだね」

    少し笑える余裕が出てきた。

    憂「さ、もう大体片付いたね」

    純「奥のエレベーターがまだ使えたはずだよ。ついて来て」

    エレベーターに向かう途中、窓を這い上がって行くハンターの姿が見えた。

    憂「あいつら、壁も登れるの⁉︎」

    純「早く行かないとね」

    エレベーター内

    純「とりあえずこれで6階まで一気に行ってそこから直ぐにヘリポートだよ」

    憂「巻き込んでごめんね」

    純「ううん、憂は悪くないよ」

    憂「ありがt

    ガタン
    扉が開く。

    憂「く……!故障か」

    純「上に行く手段はもう階段ぐらいしか」

    憂「じゃあ早く行かないと!」

    階段に向かう途中、ショットガンを見つけた。

    憂「これは純ちゃんが使って」

    純「ありがとう」

    階段を登る。

    純「あ」

    憂「どうしたの?」

    純「6階まで階段で行ってそこからエレベーターだった」

    なんだか道が遠くなったように思った。
    オフィスにいたハンターはショットガンで片付けた。

    憂「あれがそのエレベーターだね」

    純「そう」

    ボタンを押す。

    …………
    ……………………

    憂「まだなの?早くしないとあの化け物達が」

    ガシャーン

    憂「ほらやっぱり!」

    純「ここまできたら何としてでも帰るよ」

    飛びかかるハンターを避けてサブマシンガンを撃つ憂。そして飛びかかるハンターをショットガンで返り討ちにしていく純。

    ピーンポーン

    憂「エレベーターが来たよ!」

    純「………」

    憂「純!早くしないと!」

    純「憂、行ってくれ」

    憂「な………!?」

    純「ここからそのエレベーターにたどり着くまでにもうエレベーターに乗ってしまって身動き取れない憂が死んじゃう事ぐらい目に見えてる!」

    確かに純はかなりエレベーターから遠ざかっていた。走って来れば問題無いが、その道のりには数多くのハンターが群れている。

    憂「まだ、まだ早いよ!」

    憂はあるものを握りしめている。そしてそれをハンターを大群の中心に投げ込む。

    手榴弾。軍事関連の投げ物武器といえば手榴弾である。ロケットランチャー程の威力は持たないが、一度にかなりの量を携帯出来る。

    憂「今しか無いよ!早く!」

    純「ありがとう!直ぐ行く!」

    数分後、彼女達はヘリコプターに乗っていた。

    憂「あ、始まった」

    もともと彼女達が急いでいたのは、これに巻き込まれない為だった。

    純「本当に太陽光集積システムで街を焼き払うなんてね」

    まずその熱と光に負けたガラスが崩壊し、水分は残らず蒸発し、街に残ってたハンターは塵となる。

    憂「眩しい………」

    純「ラクーンと同じだね」


    憂は、レイモンドの顔を見るなりこれら全ての事を思い出していた。
  8. 8 : : 2015/10/27(火) 20:29:21
    初投稿なんだけど割と疲れる
  9. 9 : : 2015/10/28(水) 17:27:46
    憂「レイモンドさんですよね」

    レイモンド「ふ、BSAA、いや、琴吹グループに用は無い」

    憂「FBCこそ何でこんな所に?」

    レイモンド「………」

    憂「答えて!」

    レイモンド「いつまでも同僚気取りしてるんじゃない」

    唯「ねぇ、二人とも、今はケンカしてる場合じゃないよ!私たちいm

    レイモンド「笑わせるな、どうせ脱出出来ない上に敵が見えないって話だろ?」

    レイモンドがその場を去る。

    憂「レイモンド!動かないで!」

    レイモンド「見えないなら、足掻くしかないだろ」



    唯「あーあ、行っちゃったね〜」

    憂「FBCまでいるなんて、一体ここで何があったの」

    そして周辺の部屋を調査した結果、船の地図を手に入れた。

    憂「ホールに行けば、非常用通信室があるらしいね」

    唯「そこで連絡を取ろう」

    エレベーターを使って客室に向かい、そこからホールに移動する。

    唯「うわぁ」

    憂「凄いね、お姉ちゃん」

    そのホールはちょっとしたオペラハウスのような豪華さだった。

    唯「ねぇ憂」

    憂「なに?」

    唯「レイモンドさんだっけ、どんな関係なの?」

    憂「同僚。それだけだよ」

    唯「それ。それだよ憂」

    憂「なにが?」

    唯「何で憂があんなテロリストみたいな人の同僚なの?それに、気になってたけど、ウィルスって何の事なの?」

    憂「………」

    唯「ねぇ!憂!答えてよ」

    憂「実はね、私は元々FBCで働いていたの。日本をバイオテロから守るために」

    唯「憂………」

    憂「ごめんね、今言える事はこれだけなの」

    唯「うん…教えてくれてありがとうね」

    憂「あの扉から非常用通信室に行けるよ」

    だが、その扉には鉄格子が掛かっていて、開きそうにない。

    唯「憂、この張り紙」

    そこには、こう書かれていた。

    『この先、非常用通信室
    関係者以外立ち入り禁止!
    鍵が入用の方は
    プロムナードのいつもの店まで。
    通信兵長』

    その下に、殴り書きでメッセージが残されている。

    『参ったぜ、大変な事態だ。
    船内は化け物だらけ、何もかもおしまいだ。
    俺はプロムナードに逃げるぜ。
    あそこなら店も多いし、
    食い物には困らない。
    もし生きている奴がこれを見たなら、
    いつでも来てくれ。いつもの店だ。
    俺は絶対生き残るぜ。
    アンタも生き残りたいなら俺に
    従う事だな。
    通信兵長』

    憂「プロムナードはこのホールのすぐ隣だよ。ここの鍵はすぐ手に入りそうだね」

    唯「じゃあ早速行こう」
  10. 10 : : 2015/10/30(金) 17:21:32
    ごめんなさい、忙しくて書く暇無いのでここで切ります。コメント次第で復活するかもです

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