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「朝…か」

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  1. 1 : : 2015/10/17(土) 23:25:55
    久しぶりの投稿ですね笑


    数少ない板や鉄屑で作った簡素なベッドを軋ませながら凝り固まった躰を解す

    「今日は…何日だっけ…」

    ある程度覚醒する迄意識を遊ばせていると下から足音と話し声が聞こえてきた

    「…!」「…?ッ!」「…??……」

    少し怒鳴るような声と慌ただしい足音が薄い床板を通して鳴り響く

    「またか…。いい加減補強…しなきゃなぁ」ノソノソ
  2. 2 : : 2015/10/17(土) 23:26:50
    これから話し合う事項に頭を痛めつつ、名残惜しい毛布を後に最低限の身支度を済ませる
    こんな生活をしていても一応女だ。
    気にする余裕があるのだからまだマシな方なのだろう

    これまた最低限の板で造られた階段似の箱を踏み台に降りる

    靴下の穴に気を掛けつつ下の同居人達の対応を考える
    非常に憂鬱でありストレスだ…

    最後の箱から足を降ろし忙しい彼等に毎朝の挨拶をする

    「…なにがあったの?」
  3. 3 : : 2015/10/17(土) 23:27:24
    6つの目が声の持ち主を発見する
    それぞれが話す悩み辛みは大体予想しているし、大したショックは受けないだろう

    「遅いじゃないかッ!またヤツらだ!毎晩毎晩盗みに入りやがって!!」

    怒鳴り散らすこの男は…名前は敢えて伏せることにしようか
    髪が金色だから金髪でいいだろう
    元軍人と頼りがいがある彼だが如何せんヘタレなのだ
    その性格が祟ってか職を辞めざるを得なくなった
    私の元同級生で偶然道で会い、独りだった彼を仲間に加えた

    金髪「今晩は必ず皆殺しにしてやるッ!」

    何度目かの宣言を吐く
    期待はもうしていない
  4. 4 : : 2015/10/17(土) 23:27:44
    「何を盗まれたの?また薬?」

    ここが平和だった頃は薬は病人にあげるモノだったが、今では病人ではなくバイヤー達との取引に使われる物資に変わってしまった。
    それもかなり高額のだ

    「ううん違うの…薬は隠してて無事だったけど今度は本や取引に使う筈だったお酒が…」

    なるほど…目当てのモノが見つからず手頃の嗜好品に…という訳か
    野盗も相当切羽詰まっているのだろうな

    このひび割れた眼鏡を掛ける大人しい彼女は茶髪としよう
    茶髪は弁護士という華々しい経歴の持ち主で口上手という天職だっただろう
    しかし裁判という概念が無くなった今、彼女の職と口は不要という訳だ
    彼女とは配給所で意気投合し仲間になった

    茶髪「これ以上は不味い…早急に対処しないと」
  5. 5 : : 2015/10/17(土) 23:28:26
    数少ない物資で出来ることは多くはないだろう

    「食料まで盗られたらまた俺の職がなくなるな」ハハハ

    この気さくな男はつい先日仲間に加えた料理人だ
    職場がある東地区が激戦区となり、避難先の南区配給所で出会った

    腕前は相当であり、彼のおかげで鼠の肉もまるで高級ステーキそのままにしてくれる
    しかしその腕も最近じゃめっきり奮えなくなってきた
    目が透き通る青色なので青目としよう

    青目「厨房が恋しいよ」

    コック帽を被り真剣に仕事する彼をいつか見てみたいものだ
  6. 6 : : 2015/10/17(土) 23:29:00
    今夜はここまでにします
    また暇な時に…

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mstayj

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