この作品は執筆を終了しています。
戦刃「・・・・・・これだ・・・。」
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- 1 : 2015/10/13(火) 01:09:57 :
- ・個人的戦刃SS強化月間
・ほのぼの
・コロシアイなんてなかった。
・天丼感。
・一応ネタバレ注意
以上をご確認ください。
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- 2 : 2015/10/13(火) 01:10:25 :
- 「美味しいお弁当を作って、大切な彼を喜ばせてみましょう。簡単お弁当レシピ!」
戦刃「・・・」ボーッ
戦刃「・・・・・・これだ・・・。」
江ノ島「ん?残姉、何か言」
戦刃「これだ!」ガバッ
江ノ島「わっ!」
江ノ島「走ってっちゃった・・・残姉ごときにびっくりさせられるなんて絶望的ぃ・・・。」
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- 3 : 2015/10/13(火) 01:10:47 :
- ~厨房~
戦刃「よし!やろう。」
戦刃(苗木君に美味しいお弁当を・・・。)
戦刃「えっと・・・美味しいもの・・・美味しいもの・・・レーションに・・・あとは・・・蛇とかもいいなぁ・・・。」
戦刃「あ、そうだ。あれも入れよう・・・・・・。」
~厨房の影~
江ノ島(・・・・・・儀式か何か?)
江ノ島は何もみなかったことにしてその場を去った。
~1時間後~
戦刃「できた・・・。」
小さな箱の中に詰められた戦刃の精一杯の気持ち。
戦刃(よし、これを苗木君に・・・。)
戦刃「苗木君。」
苗木「あ、戦刃さん。こんにちは。どうしたの?」
戦刃「えっと・・・その・・・。」カァァ
戦刃「こ、これ・・・・・・。」
苗木「ん?これは・・・?」
戦刃「お、お弁当・・・。」
苗木「えっと、ボクに作ってくれたのかな?」
戦刃「・・・。」コクン
苗木「わぁ、ありがとう!嬉しいよ!」
戦刃「・・・」パァァ
戦刃(よかった、苗木君。喜んでくれた。)
苗木「ちょうどお昼だし、早速頂くね。」
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- 4 : 2015/10/13(火) 01:11:09 :
カパッ。
漂う異臭。その臭いに近くにいた飼育員とそのハムスターは本能からすぐに退散した。
毒々しい内容。赤黒い、灰色、紫・・・食べ物と言われても到底信じれないような色・・・。
苗木「・・・ハッ、一瞬気絶してた・・・。」
戦刃「な、苗木君?」ニコニコ
苗木「えっと、戦刃さん・・・。」
悪いけどこれは・・・と続けようとした苗木。
戦刃「?」ニコニコ
しかし、笑顔で感想を待つ戦刃に言葉は引っ込んだ。
苗木(女の子がせっかく作ってくれたもの・・・食べてあげなきゃ!)
苗木「」パクッ
戦刃「・・・ど、どう?」
苗木は白目を向いて倒れた。
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- 5 : 2015/10/13(火) 01:11:48 :
- ~戦刃自室~
戦刃「・・・はぁ・・・。」
戦刃(苗木君を気絶させちゃうなんて・・・そんなひどかったかな・・・。味見したけど、そんな・・・ひどくは・・・・・・あったのかな・・・。)
自身の味覚を普通と思っているが故の悲劇だった。
「美味しいお弁当を作って、大事な彼を喜ばせてみましょう。簡単お弁当レシピ!」
戦刃(・・・・・・苗木君に美味しいって言ってもらいたい・・・。)
戦刃(・・・やっぱりちゃんとこの本を参考にしたら・・・。)
と思って、手を伸ばした。
~厨房~
戦刃「えっと・・・卵と塩と砂糖、みりん・・・・・・。」
戦刃「適量・・・?これくらい?」
ドバーッ
戦刃「大さじいっぱい・・・?」
ドサドサ
~厨房の影~
葉隠「~♪」
葉隠「ぐえっ!?な、なんだこの臭いは!?」
葉隠「むむ!?インスピレーションがビビッと来たべ!さっさとここを離れたほうがいいな!」
本能の赴くままに葉隠は走り出した。
~一時間後~
戦刃「できた・・・。味は・・・・・・うん、大丈夫。」
戦刃「さっそく苗木君に・・・。」
戦刃「苗木君!」
苗木「あ、戦刃さん。こんばんわ。」
戦刃「えっと・・・これ・・・。」
苗木「わ、わぁ。お弁当・・・かな?」
戦刃「」コクン
苗木(前があれだったからなぁ・・・。)
苗木は少し覚悟を決めてから弁当箱を開いた。
苗木(あれ・・・。少し形が不格好なものもあるけど、普通のお弁当だ。)
戦刃「・・・・・・。」ジー
苗木「お、美味しそうだね。いただきます!」
これなら大丈夫だろう、と卵焼き(のようなもの)に箸を伸ばした。
苗木「からーッ!!」
苗木(なんだこれ、卵焼きなのに辛い。塩をそのまま舐めたんじゃないかってくらい辛い。)
少し嫌な予感がしながら、他の物にも手を伸ばす。
苗木(甘い・・・。砂糖舐めてるみたいだ・・・。両極端すぎる・・・。)
苗木(ご飯・・・これなら・・・。)
最後の希望を口にした。
苗木「ごふっ!」
苗木(昨日食べた弁当で感じた味が・・・。)
戦刃「苗木君!?」
苗木の意識は途切れた。
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- 6 : 2015/10/13(火) 01:12:54 :
- ~戦刃自室~
戦刃「はぁ・・・また苗木君を気絶させちゃった・・・。ちゃんと本のとおりにしたのに・・・。」
江ノ島「いや、してないからああなったんでしょ・・・。」
戦刃「あ、盾子ちゃん。」
江ノ島「あ、じゃありませんよ、この残姉!」
戦刃「ざ、残姉・・・。」
江ノ島「何今更ショック受けてるんですか・・・絶望的です・・・。」
江ノ島「って、そうじゃねーんだよ!」
江ノ島「今までの貴方の行動をずっと見てきましたが、これほどまで残念だとは思いませんでした。」
江ノ島「ぶっちゃけよぉ!料理本あってあんだけ失敗するってどんだけだよ!って話なわけよ!」
江ノ島「というわけで・・・見かねて私が口だそうと思ったわけです・・・はい・・・。」
戦刃「じゅ、盾子ちゃんが手伝ってくれる・・・!」パァァ
江ノ島「こ、今回だけなんだからね!勘違いしないでよね!」
戦刃「うん!ありがとう、盾子ちゃん。」
江ノ島(うっわ、なんか無駄にツンデレして恥ずかし。)
~厨房~
江ノ島「って言っても、ボクも料理はできるけど、残姉に教えるとかめんどくさすぎるし、途中で飽きる、と分析したから、助っ人を呼んだよ~。」
舞園「えっと・・・よろしくお願いします・・・?」
戦刃「舞園さんが助っ人・・・よ、よろしく・・・。」
舞園「いきなり戦刃さんに料理を教えて欲しい、と言われましても・・・。まぁ別にいいですけど、急にどうしたんですか?」
戦刃「えっとね」
江ノ島「この残姉の女子力があまりにも絶望的すぎるから、少しでもマシにしようってねー。まぁ料理が上手くなれば?これから先苦労が減るし?」
舞園「ああ、戦刃さんは軍人ですものね。料理とかそういったことは無縁だった、ってことでしょうか。」
江ノ島「そーそー!だから教えてやって!」
舞園「ふむ。わかりました!そういうことなら協力させていただきます!」
戦刃(目的は違うけど、教えてもらえるなら・・・いっか。)
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- 7 : 2015/10/13(火) 01:13:32 :
- 舞園「さて、まずは材料ですね。料理経験がないというなら簡単なものからですね。」
戦刃「えっと・・・これ。」
戦刃は例のお弁当の本を舞園に見せた。
舞園「あ、これで勉強していたんですか・・・。ならせっかくですし、この本のものを作ってみましょうか。」
舞園(なぜお弁当メニューなんでしょうか・・・。)
気になったが、戦刃がこれを作りたいと意欲的になっているならいいか、と舞園は気にしないことにした。
舞園「では、さっそくやりましょう!」
戦刃「えっと・・・適量・・・。」
舞園「ちょちょ! そんな大量じゃないですよ!」
戦刃「大さじいっぱい・・・。」
舞園「違いますよ!? 大さじでいっぱい入れるって意味じゃないですよ!? 一杯ですから! 1回でいいですから!」
江ノ島(舞園がツッコミに回ってて、面白いけど、私蚊帳の外で絶望的ぃ。)
~1時間後~
戦刃「で、・・・できた!」
舞園「そ・・・うです・・・ね・・・。」
江ノ島(ツッコミ疲れと残姉のありえねー行動で疲れてんな。)
戦刃「舞園さんありがとう。」
舞園「ど、どういたしまして・・・。ちょ、ちょっと私食堂のほうで休憩しますね・・・。」
戦刃「やっぱり料理って重労働なんだね・・・あの舞園さんがあんなに疲れて・・・。」
江ノ島「やっべー、残念具合がトップギアで爆走してやがる。」
戦刃「盾子ちゃん!私のためにありがとう!さっそく苗木君に・・・。」
江ノ島「ああ、はいはい。私も少し疲れたから、さっさと行ってきな。」
戦刃「うん!」
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- 8 : 2015/10/13(火) 01:13:54 :
- ~廊下~
戦刃「苗木君は・・・あ、いた。」
苗木は山田と雑談しているようだ。
戦刃(早く渡さなきゃ・・・!)
早く渡したい、と戦刃は駆け出した。
戦刃「苗木く・・・!?」
ツルン・・・。
苗木「え・・・ぶふっ!?」
山田「あ、ありのまま今起こったことを話しますと、戦刃むくろ殿が走ってきたと思っていたら、苗木誠殿の顔面に弁当箱のようなものをぶちまけていますぞ。何が起こったのかわかりませんが、とりあえず、苗木誠殿ざまぁwww」
苗木「ひどくないかな山田君!? って、そうじゃない。戦刃さん、大丈夫?」
戦刃「あ・・・う・・・お、おべんと・・・。」
苗木「あ・・・・・・。」
苗木は反射的に顔を払ったとき、お弁当はそのまま廊下にぶちまけられていた。
戦刃「うっ・・・ううぅぅ・・・。」ウルウル
ダッ!
苗木「あ、戦刃さん、って早い!」
山田「ぶふぉ!ここは捕まえてフラグを建てるところですが、捕まえられないなんて苗木誠殿は主人公にはなれませんな!」
苗木「山田君ちょっと黙って・・・」
その辺で二人の会話は聞こえなくなった。
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- 9 : 2015/10/13(火) 01:14:29 :
- ~屋上~
戦刃(普段こけることなんて全くないのに・・・。あんな場面でなんで・・・。)
何度考えてもあんなところでこけてしまう自分が信じられない。
そして、どう受け止めようとも苗木に弁当を渡せなかったことが悲しかった。
戦刃「・・・これじゃあ本当に・・・残念、だよ・・・。」
苗木「それは違うよ。」
戦刃「・・・え。」
戦刃が振り向いた先には汗だくになりながら、屋上の扉を開けたところの苗木だった。
戦刃(屋上の扉が開いたことすら気付かないなんて・・・。)
苗木「戦刃さんは残念なんかじゃないよ。それはボクが保証するよ。」
戦刃「・・・慰めなんて要らないよ・・・。」
苗木「慰めなんかじゃ・・・。」
戦刃「うぅん・・・。苗木君を気絶させちゃうような料理作るし、舞園さんに協力してもらってまともにできたお弁当もミスで台無しにしちゃうし・・・これが残念以外のなんだって言うの・・・?」
苗木「・・・・・・。」
戦刃「そういうのもそうだし、大事なところで失敗しちゃうのにどこが残念じゃないって言うの・・・。苗木君は優しいから・・・そう言うんだよ・・・。」
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- 10 : 2015/10/13(火) 01:15:11 :
苗木「・・・それは違うよ。絶対に違う!」
戦刃「苗木・・・君?」
苗木「確かに戦刃さんが言ったことは事実起こったことだし、その部分で戦刃さんが落ち込んでしまうのは仕方ないと思う。」
苗木「でも、戦刃さんはボクのためにお弁当を作ってくれたんでしょ?ボクのことを想って作ってくれたんでしょ?」
戦刃「う、うん・・・。」
苗木「なら、そうやって人のことを想って行動できる戦刃さんが残念なはずがない!」
苗木「戦刃さんが本当に残念ならこうやって落ち込むことすらしないはずだよ。」
戦刃「・・・・・・。」
苗木「一度や二度失敗しただけで落ち込んでたらキリがないよ。ボクなんてもっと失敗してるよ。」
苗木「それに、まだボクにおいしいって言わせてないよね? 戦刃さんのお弁当をボクが食べてその結果気絶した、って結果しか残ってなくて戦刃さんはいいの?」
戦刃「よ、よくない・・・!」
苗木「ちゃんとボクにおいしいって言わせてほしいし、おいしいって言いたい。」
苗木「だから、さ。戦刃さん。ボクも協力するから、また一緒に頑張ろう?」
戦刃「・・・うん。」
戦刃(・・・やっぱり苗木君はすごいなぁ・・・。)
涙目で戦刃は差し出された手を握った。
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- 11 : 2015/10/13(火) 01:16:36 :
- ~翌日~
苗木「わぁ、こういう本があるんだね。じゃあ、これを参考に作ってみようか。」
戦刃「う、うん。」
戦刃(苗木君とお料理苗木君とお料理苗木君とお料理・・・。)
江ノ島(作ってあげる人と一緒にお弁当を作るってどうなのさ。本当に残姉は残姉、だね。)
江ノ島(・・・まぁ、そうじゃないと私の姉じゃありませんね。)
江ノ島(残姉は残姉らしく、これからも残念に振る舞えばいい。そうじゃないと・・・・・・つまんなすぎて絶望するからね。)
厨房で仲良くする二人を見て、一度笑った後、江ノ島は静かに厨房を去った。
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- 12 : 2015/10/13(火) 01:17:10 :
苗木「うん、美味しいよ。戦刃さん。」
戦刃「・・・よかった。」
苗木と自分の手に収まっている小さな箱。
そこには確かに、苗木と共に築いた希望が詰まっていた。
FIN
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- 13 : 2015/10/13(火) 01:17:27 :
おまけ
舞園(なんで苗木君と戦刃さんが一緒にお料理を・・・!? あれじゃあ、まるでこいび・・・いや、むしろふう・・・ダメ、これ以上考えたら!)
江ノ島(うぷぷ。まだまだ面白いことが起こりそう・・・。)
食堂で頭を抱える舞園を見ながら江ノ島はほくそ笑んだ。
END
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- 14 : 2015/10/13(火) 01:18:51 :
- 書き終えてから一気に投下しますので、気づいたら終わっていると思います。しかも、投稿したのが深夜。できてすぐに投稿してますので、おかしいところあるかもしれません。
製作期間1ヶ月ほど。なんか忙しくって、ちょこちょこっと作っていたのでこれしか書いてないのに随分と時間がかかりました。このSSの元ネタというか着想の元は某笑顔動画の「残念なあの子で卵とじ」です。
起こっている出来事は完全にぱく・・・参考にさせて頂いたいます!舞園さんはおちに使っちゃってごめんなさいm(_ _)m
感想やご意見などあったら嬉しいのでよければ落としていってください。
では、また。
苗木の励まし部分が少し「ん?」と思うと思いますが、何とかあれで励ましたってことで・・・!
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- 15 : 2015/11/02(月) 02:49:22 :
- 凄くほのぼのしました!
お疲れ様でした!!
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- 16 : 2015/11/04(水) 00:56:26 :
- >>15
感想ありがとうございます。ちゃんと戦刃を絡ませたほのぼのSSを書けていたならよかったです。
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- 17 : 2015/11/07(土) 00:44:35 :
- 「卵とじ」的な内容でしたね(笑)
ほのぼのしました~
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- 18 : 2015/11/08(日) 01:09:25 :
- >>17
感想ありがとうございます。
戦刃SSを書きたいと思っていた時に「卵とじ」の動画を見てしまって、書くしかない!と思って衝動的に書いてしまいました。
ほのぼの描けてたならよかったです。
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- 19 : 2023/07/09(日) 19:44:41 :
- http://www.ssnote.net/archives/90995
●トロのフリーアカウント(^ω^)●
http://www.ssnote.net/archives/90991
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
sex_shitai
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16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
ちょっと時間あったから3つだけ作った
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http://www.ssnote.net/archives/90992
アカウントの譲渡について
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654
36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
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