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廃品回収
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- 1 : 2015/09/27(日) 13:44:10 :
- 超短編です
相変わらずの文章力です
それでもいいという方どうぞ↓
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- 2 : 2015/09/27(日) 14:01:30 :
- 日向(やっと学校が終わった……)
俺は希望ヶ峰学園に予備学科として入学した
俺には才能はなかったが、代わりに多額の学費を支払うことで入学を認められた
あこがれの希望ヶ峰学園に入学することが出来て心の底から嬉しかった
——最初だけは
才能を持っている本科の生徒達はことある事に俺達予備学科に絡んでくる
それも仕方ないことだと受け入れようとはしているが、やはり簡単に出来ることではない
今日だって金を巻き上げられそうになった
偶然、金を持ってなかったから取られなかっただけだ
————————————————
本科生1「こいつ、ホントに使えねー」
本科生2「廃品みてーだな」
本科生1,2「www」
————————————————
日向(俺にだって、才能があれば)
——コチラハハイヒンカイシュウシャデス
日向「ん?」
——フヒツヨウニナッタハイヒンヲカイシュウイタシマス
日向(不必要になった廃品、か)
————廃品みてーだな————
日向(……廃品)
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- 3 : 2015/09/27(日) 14:23:01 :
- ——ドンナハイヒンデモカイシュウシ、アタラシイモノニツクリカエマス
日向「……は?」
思わず驚きが声に出てしまった
日向(新しいものに、作りかえる?)
日向(今までそんな廃品回収あったか?)
——コチラハハイヒンカイシュウシャデス
また無機質な音が繰り返される
ガシッ
日向「?!」
何かが日向の体を掴んだ
白と黒のクマの被り物をしている人だった
日向「な、なんだ!?離せ!」
被り物をしたヤツらはそのまま俺を担いで廃品回収車へ近づく
日向「なんだよ?!おい!下ろしてくれよ!」
そいつらは依然として無言だ
俺の呼び掛けにも答える気配はない
それでも俺は恐怖から逃れようと、ひたすら叫んだ
廃品回収車が近い
もうすぐそこにあると言っても過言ではない
日向(こいつら、もしかして)
——俺を回収車に回収させる気か?
日向「うわぁあああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」
その事実に気づいた俺は、ただひたすら暴れていた
日向「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ下ろしてくれ!!」
しかし奴らはものともせず、廃品回収者と距離を縮めていく
日向「やめろよ!誰か!誰か助けてくれ!」
俺の叫びは誰にも届かない
日向「誰か!誰かいないのか?!」
日向「だれ……か」
気づけば廃品回収車は俺の目の前にあった
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- 4 : 2015/09/27(日) 14:47:07 :
- 「……コイツを引き取ってくれ」
被り物は静かに言い放った
引き取るはずがない
そうだよ、ふつう引き取るわけがない
そう思っていても、俺の体は目の前の恐怖に震えていた
廃品回収「は~い、喜んで〜」
その声は若い女の声で、とても軽々しいものだった
誰か助けてくれ
誰か
誰か
女の顔がこちらに向けられた
江ノ島「やっほ〜♪日向セ〜ンパイ……じゃないか、廃品さん♪」
日向(おれのこと、しってる?)
俺は彼女を知らなかったが、あちらはそうではないようだ
江ノ島「えーっとぉ、じゃあ今から廃品を回収して、新しいものに作り替えちゃいましょう♪」
日向「つく、り、かえる?」
江ノ島「ええ、そうです」
日向「おれ、は、もの、じゃ」
江ノ島「物ですよ」
日向「!」
江ノ島「あなたは今ここで‘’廃品‘’として扱われているのです」
江ノ島「つまり貴様は、つい先ほど物になったのだ!」
日向「ちが、ちがう」
俺は物じゃない
いやだ
江ノ島「よーし♪いっちょやりますか!」
いやだいやだ
江ノ島「さ、車に乗せて」
いやだいやだいやだ
江ノ島「何に作りかえよっかな♪」
俺の体が車に乗せられる
いやだいやだいやだいやだ
江ノ島「そーいや、学園のジジイ共が‘’カムクライズルプロジェクト‘’とか言ってたっけ」
いやだいやだいやだいやだいやだ
江ノ島「すべての才能を持った天才、だったっけ」
江ノ島「……やっちゃおっか♪」
いやだいやだいやだいやだいやだいやだ
江ノ島「只今から、廃品の作りかえを開始しま〜す♪」
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
いや、だ……
…………ツマラナイ
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