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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

【77期、78期全員参加】モノクマ「ミツケタ」

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  1. 1 : : 2015/09/21(月) 19:40:22
    モノクマ「やあやあ皆さん!お元気?
    ボクはとっても元気です!
    何でかって?…うぷぷ、なんでかな
    ぁ?まあ、それはあとでわかる事だよ
    ね!では皆さんばいなr「こらー!モ
    ノクマ!注意を言わないまま終わろう
    としないでくだちゃいーっ!」
    …もう、モノミってばうるさいなぁ!
    お前は黙ってなよー!
    はい!注意です!えーっと、なに?

    ・この>>1はSSについては初心者です
    ので、心優しく見守っていてあげて
    くださいね!これが初めての作品で
    す!(どうでもいいけど)

    ・多々省略部分あり(特にモノクマの
    セリフ)だってさ、モノクマくんw

    ……って、ボクのセリフだって!?
    こんなにプリチーなボクのセリフを省
    略だなんて許せないクマ〜!」

    モノミ「許せなくないでちゅよ!あんたなんか
    のセリフ、省略されて当然でちゅ!
    あと注意は終わったんでちゅか!?」

    モノクマ「…あ、オマエのセリフも省略される
    からね。注意なんてとっくに終わって
    るよ?台本みてないの?(ハァ)」

    モノミ「え?(チラッ)…書いてありまちた…
    あちしとした事が…(しゅん)」

    というわけで、生温かい目で見守ってくれると嬉しいです。(この作品はとある童y歌の歌詞に合わせた内容になると思われます)
  2. 2 : : 2015/09/21(月) 19:52:40

    ボクの名前は苗木誠。

    『希望の学園』、希望ヶ峰学園に《超高校級の幸運》として、今日、入学する予定で、学園に希望の一歩を踏み入れたーーーーー










    でも、










    その一歩は、







    希望の一歩なんかじゃ、なかった。

  3. 3 : : 2015/09/21(月) 20:02:04

    「ーーーーー!!!!」



    遠くから、誰かの叫び声が聞こえる。






    ああ、本当にここが、希望ヶ峰学園なのか?




    それさえも疑わしいくらいに、





    ここは血に塗れ、絶望に満ちた阿鼻叫喚の声に溢れていて…









    ボクは誰かに言われた通り…

    超高校級の不運

    なのかもしれない。









    プロローグ《誰かさんの絶望》
  4. 4 : : 2015/09/21(月) 20:24:56

    …?

    気がつくと、薄暗い、教室のようなところにいた。

    苗木「ここ…どこだ…?」

    確か、ボクは希望ヶ峰学園に足を踏み入れたとき、目の前が…!

    苗木「ということは、ここは…希望ヶ峰
    学園…?」

    ふと、手元を見るとリーフレットがあった。

    《入学あんない

    あたらしいがっきが
    はじまりました。しんきいってん
    この学えんがオマエラの
    あたらしいせかいとなり
    ます。 》

    子供みたいな、汚い字で書いてあったソレは、入学案内のようだった。
    苗木「なんだ、コレ…?
    入学案内に〝オマエラ〟って…
    誰かの悪ふざけか?」

    ん?

    苗木「8時に体育館に集合!?もう五分
    も過ぎてる…!」

    急がないと。
    こんな状況なのに、こんなことを考えるのも馬鹿らしいかもしれないけど、もしかしたら他の人もいるかもしれない…そんな希望を胸に抱きながら、分からない道ながらも進む。

  5. 5 : : 2015/09/21(月) 20:50:00

    《タイイクカン》

    苗木「ここかな…?」

    扉の向こうから人の声がする…

    気がする。



    七海「キミも、ここの新入生、なのか
    な…?」

    不二咲「僕たち…、みんな希望ヶ峰学園
    の生徒なんだけど…」

    この人たち…!
    ネットに載ってた通り…。
    超高校級の高校生達!!

    苗木「あっと…、苗木誠です…!
    色々あって…遅れちゃって」

    辺りを見ると、ここにいるのは新入生だけじゃなくて、77期生の先輩達もいるみたいだった。

  6. 6 : : 2015/09/21(月) 21:53:39

    舞園「あの…苗木、君?
    根黒六中の、苗木君ですよね?」

    背後からボクに話しかけてきた彼女《超高校級のアイドル 舞園さやか》が、「同じ中学だった、舞園さやかです」と言い終わる前にボクが遮って言った。

    苗木「ま、舞園さん…!
    ホ、ホントにあの、国民的アイド
    ルグループの…!?」

    ボクがそう言うと、舞園さんは心なしか明るい笑顔になった。

    舞園「覚えててくれたんですね!
    よかった!知ってる人がいて!」

    狛枝「あれ?キミ達は知り合いなの?」

    二人で話しているところに、えっと…?この人はネットに載ってなかったな…。

    舞園「あの、お名前は…?」

    舞園さんも誰なのか疑問に思ったらしく、ボクの一足先に言葉にした。

    狛枝「ん?あぁ、ボクなんかの名前を聞
    きたいだなんて、意外だなぁ。
    キミ達みたいな希望がボクの事を
    聞いてくれるだなんて…やっぱり
    ボクはツイてるね!あ、でもこの
    後に起こる不運がキミ達を巻き込
    んだらどうしたらいいのかな、死
    んでもお詫びになりきらないよね
    「あの」ああ、ボクなんかがキミ
    達の心配だとかするのはおこがま
    しいよね、ゴメンね「あの!」…
    なにかな」

    舞園「えっと…お名前、お伺いしたいん
    ですけど…」

    全くその通りだよ。

    狛枝「あっ!ゴメンね、ボクなんかのせ
    いでキミ達の時間を無駄にしちゃ
    って!
    ん゛ん゛、ボクの名前は《狛枝凪
    斗 超高校級の幸運》だよ。」

    舞園「超高校級の幸運…?苗木君のはず
    じゃ…?」

    苗木「毎年抽選されるから…。77期生
    の方の、幸運なんじゃないかな」

    狛枝「あれ?話を聞いた限りだと、キミ
    が今年の幸運なのかな?」
  7. 7 : : 2015/09/21(月) 22:01:37

    苗木「はい、そうd「あ、ゴメンね。ボク、呼ばれてるみたいだから行かなきゃ」…じゃあまた」

    狛枝先輩が去って、また舞園さんと二人きりになる。
    舞園さんの方をちら、と見る。

    苗木(か、かわいい…。見れば見るほどキレイだな…。肌なんて、まるでお人形みたいだし…)

    舞園「(ニコ)人形じゃありませんよ、生きてますから!」

    え、なんでわかったんだろう…
    もしかして、

    苗木「え!?聞こえた!?」

    舞園さんは急に真剣そうな顔になり、

    舞園「…エスパーなんです…!私…!」

    と告白した。

    苗木「ええーーーーーーーっ!!?」

    舞園「冗談です、ただの勘です!」

    な、なんだ…驚いたなぁ

    苗木「はは…鋭すぎだよ……」

  8. 8 : : 2015/09/21(月) 22:13:46
    期待
  9. 9 : : 2015/09/22(火) 09:03:30

    十神「…おい。いつまでじゃれ合っている?さっさと本題に入るぞ」

    《超高校級の御曹司 十神白夜》

    終里「なー、食いもんねぇのか?腹減った」

    《超高校級の体操部 終里赤音》

    セレス「終里先輩…少しは緊張感をお持ちになってはどうですか?」

    《超高校級のギャンブラー セレスティア・ルーデンベルク》

    終里「あ?なんだそれ、うめぇのか?」

    十神「…チッ…全員が気を失い、気づいたら校内にいた…そういう事か?」

    澪田「そういう事っす!あと質問いいっスか!いいっスね!なんで白夜ちゃんが二人もいるんですかーっ!?」

    《超高校級の軽音楽部 澪田伊吹》

    十神?「み、澪田。そ、それはだだな、えっとあのー、あれだ」

    十神「……俺が正真正銘、十神白夜だ。異論は認めん」

    十神??「…そ、そうだ!その人が正真正銘の十神白夜で、俺は影武者だ!」

    《超高校級の御曹司? 十神白夜(以下豚神)》

    十神「!?なんだそれは、聞いてないぞ!」

    豚神「敵を騙すなら味方も騙す方が都合がいいだろう(キリッ)」

    澪田「たはーっ!影武者の白夜ちゃん、なんか知らんけどシビレるっすー!」

    …何だろう、この茶番は…

    こんな、賑やかな雰囲気を一変させたのは、この一言だった。

    罪木「あ、あのぉ…、私なんかがこんなこと言うのも何ですけど、これってまるで、監禁…みたいじゃないですかぁ?
    あ、違ってたらすみませぇん!何でもしますからぁ!」

    《超高校級の保健委員 罪木蜜柑》

    苗木「…あれ?じゃあ、皆も気を失って…?」

    そのボクの一言に、皆が口を開いた。
  10. 10 : : 2015/09/22(火) 09:52:25

    小泉「アタシのカメラはあるけど、みんな持ってたものがなくなってるみたい」

    《超高校級の写真家 小泉真昼》

    日向「…才能に関するものは、あまり奪われてないみたいだぞ?」

    《超高校級の…?? 日向創》

    この人もネットに載ってなかったな…。

    江ノ島「あたしのケータイどこよー」

    《超高校級のギャル 江ノ島盾子》

    辺古山「私の刀はあるな…」

    《超高校級の剣道家 辺古山ペコ》

    不二咲「…僕のPDAもないよ…」

    《超高校級のプログラマー 不二咲千尋》

    左右田「俺の作業道具はあるみてーだ」

    《超高校級のメカニック 左右田和一》

    七海「んっと…、私のゲームは全部あると思うよ…?」

    《超高校級のゲーマー 七海千秋》

    ゲーマーさん、か。後で面白いゲームでも紹介してもらおう。

    山田「僕の『外道天使☆もちもちプリンセス』のぶー子グッズも消失しましたァ!!」

    《超高校級の同人作家 山田一二三》

    九頭竜「ンなもん、どうでもいいだろ」

    《超高校級の極道 九頭竜冬彦》

    山田「どうでもよくないっ!僕にとっては死活問題なんですぞ!」

    西園寺「そんな事どうでもいいけどさー、ねぇそこのアゴ髭!教師とかいなかったの?」

    《超高校級の日本舞踏家 西園寺日寄子》

    桑田「あ、アゴヒゲェッ!?い、いや、姿形もねーけど…」

    《超高校級の野球選手 桑田レオン》
  11. 11 : : 2015/09/22(火) 11:12:25

    田中「…この場に漂う邪気が尋常ではない…!!まるで悪獣共の集う牢獄のような…!」

    《超高校級の飼育委員 田中眼蛇夢》

    …言ってる事の意味が分かりにくいけど、雰囲気が恐ろしい、ってことかな?

    大和田「オレのいた鑑別所みてーだ」

    《超高校級の暴走族 大和田紋土》

    なるほど、これで田中先輩の言ってる意味がちょっと分かったぞ!(多分)

    大神「窓の鉄板…我たちの力でもビクともせぬ…」

    《超高校級の格闘家 大神さくら》

    苗木「我たち?大神さんと、他に誰か試したの?」

    弐大「ワシと終里だ!のう終里!」

    《超高校級のマネージャー 弐大猫丸》

    終里「んあ?ああ、大神の言う通りビクともしなかったぜ」

    ここにいる一部の人を除いて、皆表情を曇らせていた。が、その一部のうちの、髪型が特徴的な一人が暢気に口を開いた。

    葉隠「学校側の用意したイベントだべ?シケた顔すんなって!」

    《超高校級の占い師 葉隠康比呂》

    終里「そうなのか?なら安心だな!」

    葉隠「だべ!俺の占いは三割当たる!」

    腐川「三割なんて…七割は外れるんじゃないの…どこが凄いのよ、十割当てなさいよ」

    《超高校級の文学少女 腐川冬子》

    葉隠「十割も当たったらオカルトだべ!俺はオカルトは信じん!」

  12. 12 : : 2015/09/22(火) 14:02:53

    朝日奈「こんな暢気で大丈夫なのかなー」

    《超高校級のスイマー 朝日奈葵》

    花村「大丈夫さ!ボクと君の愛さえあればね!というわけで今夜はボクと愛し合わない?」

    《超高校級のシェフ 花村輝々》

    朝日奈「や、やめてよ!そういうの苦手なんだから!(カァ)」

    朝日奈さんは顔を赤くしながら花村先輩に怒った。敬語使わないのかな。

    石丸「花村先輩!猥褻な言葉を口にするのは控えて下さい!」

    《超高校級の風紀委員 石丸清多夏》

    花村「えぇ?これがボクのアイデンティティーなんだけどな」

    石丸「しかも相手は女性なのですから、尚更控えるべきです!」

    花村「もう、石丸くんがそこまで言うなら…(ポッ)」

    石丸「是非そうしてください!」

    石丸くん、その先輩は危険なニオイがするから逃げてっ!!

    ソニア「まあ!ステキなドレスですね!おったまげました!」

    《超高校級の王女 ソニア・ネヴァーマインド》

    彼女が話しかけている相手は、勿論…ドレス、というか、ゴスロリを身に纏ったあの人。そうーーーーー、

    セレス「あら、ありがとうございます。
    確か、ソニア・ネヴァーマインド先輩でしたか?」

    ソニア「いいですね、そのドレス!わたし、黒色を中心としたドレスはあまり持っていないので…今度お洋服選びに付き合って頂いてもよろしいでしょうか!」

    セレス「わたくしで宜しいなら、勿論ですわ?何でしたら、わたくしの服を一着差し上げますけど…」

    ソニア「本当ですか!?マンモスうれぴーです!」

    セレス「ーーー」

    ソニア「ーーー」

    二人は仲睦まじく話している。
    初対面なのに、何処か通じるところがあったのだろうか。
  13. 13 : : 2015/09/22(火) 14:22:17
    霧切「…」

    苗木「(誰だろう…?この子の事も載ってなかったな)」

    そのまま彼女の事を見ていると、目が合った。

    霧切「…何?」

    《超高校級の?? 霧切響子》

    苗木「あ…、いや…」

    そう言ってボクが舞台の方に向き直ると、そうだな…、初代ドラぁもんみたいな声が体育館に響いた。
  14. 14 : : 2015/09/22(火) 14:38:53
    ??「アー、マイクテスッ!マイクテスッ!!聞こえてるよね?」

    その声は朝礼台から聞こえていた。

    ??「オーイ、全員集まった?じゃ、そろそろ始めよっか!!」

    それまでの不穏な雰囲気に似合わず、能天気な声。少なからず安心した奴もいるのだろうが、この声にボクは不安しか感じられなかった。

    ??「パンパカパーーン!!!」

    ぱんぱかぱーん、その声と共に飛び出てきたのは…悪趣味な、白と黒、縦半分ずつに分けられたクマ。白い方は、可愛らしい顔をしているが、黒い方は、『悪』を象ったかのようなフォルムだった。

    モノクマ「みなさん、こんにちは!!ボク、モノクマです!!オマエラの…この学園の…学園長なのだッ!!!」

    「ヨロシクねっ!」そう言って、愛らしく首をかしげる…モノクマ。こんな状況じゃなけりゃ、『かわいい』とかって言われてたかもしれない。

    だが、こんな状況に置かれた僕らは、驚き、それしか顔に出せなかった。

    不二咲「…ヌイグルミ、だよねぇ?」

    左右田「誰かがリモコンで操作してるラジコンだろ?…それにしても良くできてるな」

    その一言、ヌイグルミ、だとかラジコン、という一言に皆「なんだ、そういうことか」と安慮の表情を浮かべたのも束の間、モノクマの一言に掻き消された。

    モノクマ「ヌイグルミでも、ラジコンでもないよっ!ボクはモノクマだよッ!!」
  15. 15 : : 2015/09/22(火) 14:54:48

    石丸「学園長殿ッ!!この状況をご説明いただきたいっ!!」

    左右田「…学園長っての、受け入れんのかよ…」

    左右田先輩、同感です。

    モノクマ「ご静粛に、ご静粛に…。えー、では進行も押してるんで、さっさと式を始めちゃいましょう!」

    …こんなのが、学園長なのか?

    モノクマ「えーっと、オマエラ!この学園の基本理念は知っていますね!国の将来を担う、〝希望〟を育て上げる!そして、オマエラのような〝希望〟は、手厚く保護されなくてはなりません!つまり…オマエラには、この学園内で共同生活を送ってもらいまーす!期限は一生……!!!」

    狛枝「…ふーん」

    舞園「え…?」

    七海「一生…?それって、今から、死ぬまで…って、ことだったよね…!?」

    人によって反応は多種多様、平然としている人や、驚く人、まだ学園のイベントだと思ってるアポ…。

    モノクマ「安心してっ!ここは衣食住、娯楽にトイレ完備の快適空間だから!出入り口も完全に塞いで、外とは完全にシャットアウトされてるからねっ!」

    花村「じゃ、じゃあ、もう、母ちゃんにも会えないの…!?」

    腐川「ウ…ウソでしょ…!こんなの、ウソに決まってるわ…!!」

  16. 16 : : 2015/09/22(火) 15:03:31
    モノクマ「オマエラには、学園内での〝秩序〟を守った共同生活が義務付けられたわけですが、秩序を破った人は学園から出て行く事になります」

    西園寺「その秩序ってなんだよっ!」

    罪木「は、はいぃ!すみませぇん!」

    西園寺「アンタには言ってないっ!」

    罪木「すみません…つい癖で…」

    場が静まった頃、モノクマは言った。

    モノクマ「秩序を破る事…それはね…」
  17. 17 : : 2015/09/22(火) 15:09:23
    モノクマ「それは、この学園で…










    人が人を殺す事だよ…!」

    その言葉を聞いた途端、場の雰囲気が凍った。

    モノクマ「殴殺、刺殺、撲殺、斬殺、焼殺、圧殺、絞殺、惨殺、呪殺。
    殺し方は人それぞれ。誰かを殺した生徒だけが〝卒業〟となり、この学園をでられます!」
























    う…うそだろ…?

    誰かを殺すって…!

    それは…この中の誰かが、

    誰かを…ってことじゃないか…。





































    モノクマ「




















    って、さっきまでは思ってたわけだよ」
  18. 18 : : 2015/09/22(火) 15:19:04

    狛枝「……え?どういうことかな、モノクマ」

    モノクマ「どうもこうも、こういう事だよ!このルールに飽きちゃったからさ、もう一つルール追加します!

















    ボクと命がけの鬼ごっこをしよう!







    捕まったオマエラに待つものは…〝死〟ただそれだけだよ。」


    モノクマと…鬼ごっこ?
    なんだ、それなら楽勝だ…、相手はぬいぐるみ、ボクらには勝てないはず…!









    霧切「ちょっと待って。モノクマ、あなたの方には監視カメラがある…。つまり、私たちの居場所なんてすぐにわかる…そうよね?
    あなたの方が有利すぎる。だから、今すぐ監視カメラの破壊を希望するわ。
    モノクマに搭載されたカメラだけでも、鬼ごっこには十分でしょう?
    いくら相手がヌイグルミでも、油断できないわね」

    モノクマ「そこまで考えてるなんて、霧切さんってば流石ってところだね!



    うぷぷ…脳汁ほとばしるドキドキ感!それじゃ以上です!みんな、頑張ってね!鬼ごっこは明日からです!」

  19. 19 : : 2015/09/22(火) 15:40:41
    そう言ってモノクマが台から降りようとすると、大和田くんがモノクマに向かって行った。

    大和田「おい!悪ふざけも度が過ぎんぞっ!!ナメてんのか!?」

    普通の人なら怯むものの、モノクマはそんな様子もなく、とぼけたフリをしながら、大和田くんのモロコsじゃなくて、リーゼントのジェスチャーをして言ってみせた。

    モノクマ「悪ふざけ?それってキミの髪型のこと?」

    その言葉に大和田くんがキレた。

    大和田「クソがああ!!」

    弐大「クソじゃあああ!?」

    モノクマの胸倉を掴み上げたのだ。

    大和田「さっさとここから出せってぇんだよッ!!」

    モノクマ「キャー!!学園長への暴力は校則違反だよ〜ッ!











    『ピコーン……ピコーン……』」

    いきなりの機械音。

    大和田「ああん?いきなりシカトかぁ?機械音させやがって…!このままひねり潰してやんよォォッ!!」

    この間にも、一拍、二拍と機械音は短くなっていく。

    『ピコピコ…ピピピッ……………』

    やがて機械音が聞こえなくなった。

    霧切「危なi『ドガァァァァァァァァァアン!!』

    不二咲「大和田クンっ!」

    不二咲クンが大和田クンに駆け寄る。

    澪田「…モノクマは?爆発したし、もういないっすか?」

    モノクマ「んもう、あんまりムダに壊さないでよね!もったいないじゃないか」

    豚神「新しいものが出てきたようだな」

    田中「フ…!フハハハハハハ!善と悪に引き裂かれし運命の人形よ!やはりお前も不死鳥の血を啜り、魔力を手に入れた選ばれし者だったか!!俺様の邪気眼は全てを見抜いていた!」

    モノクマ「え、なにそれ違いますけど」

    ソニア「田中さん、素晴らしい眼をお持ちなんですね!わたくし、感動しました!(キラキラ)」

    左右田「そ、ソニアさん…?」

  20. 20 : : 2015/09/22(火) 15:49:13
    苗木「大和田くん?大和田くん!モノクマ…!なんてことするんだ!死んでるかもしれないんだぞ!」

    モノクマ「じゃあ手当てでもしてくれば?保健室開放してあげたから」

    舞園「苗木くん、行きましょう」

    罪木「わ、わたわた、わたし、保健委員なのでご一緒しますぅ!」

    不二咲「ぼ、僕も一緒に行くねぇ」

    モノクマ「じゃ、各自明日からの生活のためにゆっくり休んでください!」

    花村「ねぇ、桑田くん!ボクの部屋に来ない?キミを美味しく料理してあげるよ」

    桑田「俺にそっちの気はねぇ!アポ!」

    花村「そう?じゃあ…食堂で何か食べようよ!料理してあげるからさ」

    終里「食いもんの話か?オレにも食わせてくれ!」















    モノクマ「うぷぷ、平和ってカンジ?でも、明日からは平和だなんて存在するわけがないよ。あ、そうだ。監視カメラ破壊してこないとね!」
  21. 21 : : 2015/09/22(火) 16:12:48
    *大和田視点

    …?ここ、は…?

    不二咲「大和田くん!苗木くん、舞園さん!大和田くんが目を覚ましたよ!」

    目ェ覚ました?いや、まだ俺は目を閉じてるはずだ…なんてったって、まだここは《暗い》んだからよ。

    苗木「大和田くん!大丈夫?何処か変なところはない?」

    舞園「大和田くん、起きれますか?よかったら、手、貸しますけど」

    目を、開く。

    目を、開く。










    あれ?…見えねぇ。暗い、


    大和田「…暗い」

    不二咲「え?…もしかして…」

    大和田「見えねェ。暗闇の中に、いるみてーだ」

    ガラッ。
    扉の開く音がする。誰か入って来た。

    罪木「た、ただいま帰りましたぁ…


    ふぇ、大和田さん、意識戻ったんですかぁ!?」

    苗木「うん、でも…」

    舞園「目が、見えないみたいなんです」

    不二咲「大和田くん…、(ポロポロ)」

    ガラッ

    また誰か入ってきたみたいだ。

    霧切「…ごめんなさい。」

    大和田「霧切か?…何でテメェが謝んだよ」

    霧切「私が、気づくのが遅かったせいよ。目が、見えないんでしょう?」

    大和田「…あァ」

    罪木「でも、大和田さんの補助をしてくれる人がいれば、普段通りに生活出来ますよぉ…!だから、私が言うのもなんですけど…、元気、出して下さい…!皆さん…」

    すん、と鼻をすする音がした。

    不二咲「大和田くん…!僕でよかったら、君の〝目〟にならせてくれないかな…!」

    「!」

    どうする、大和田紋土。
    こうなった以上、補助は必要だ。
    立候補してくれたんだ、引き受けてもらえばいいじゃねえか。
    でも、なんで不二咲が…、何もしてやった覚えはねーんだけどな。

    不二咲「僕ね、ずっと大和田くんみたいな強い人になりたいって、憧れてたんだぁ。小さい頃から、弱いからって虐められてて、その度に『もっと強かったら』って泣いてたんだ。
    あのね、大和田くんの力に、今、なれるんだったら、僕はお手伝いしたい。そのかわり、トレーニングとかに付き合ってもらえると嬉しいなぁ。
    大和田くん。僕を、キミの目にして下さい…。…だめ、かなぁ?」

    不二咲…!

    ああ、そうだ。
    俺は強くなけりゃいけねーんだ。
    俺が殺しちまった兄貴の分も、ずっと強くなけりゃいけねぇ。
    不二咲も、俺が守る。
    不二咲が強くなれるまで、俺が守ってみせる…!


  22. 22 : : 2015/09/22(火) 16:41:58
    大和田失明か…大変そうだな
  23. 23 : : 2015/09/22(火) 17:26:22

    *苗木視点に戻る

    【保健室前】

    結局、大和田くんは不二咲さんの願いを了承した。あんな風に頼まれたら、誰でも断れないだろう。
    ちなみに霧切さんは部屋に帰って、不二咲さんと大和田くんは部屋に入った。

    舞園「あの、苗木くん」

    苗木「…なに?」

    舞園「殺人…起きるでしょうか?」

    苗木「起きないよ、きっと。少なくともボクは、誰も殺したくない…」

    舞園「明日からの鬼ごっこ、モノクマは捕まったら死ぬ、と言ってましたよね?…捕まったり、しないですよね?
    だって、モノクマは、ヌイグルミ…ですもん…そうですよね、苗木くん」

    顔に不安の表情を浮かべ、ボクを見つめる舞園さん。
    …確証はない、けど、ここで《わからない》とかって言ったらいけない気がする。

    苗木「うん…!大丈夫だよ!外の世界には、皆で出れるはずさ!」

    ふ、と息を吐いて舞園さんは笑った。

    舞園「そうですね!皆で、外に出ましょう…!変なことを言ってすみませんでした!」

    苗木「こんなところであんな事言われて、不安にならない方がおかしいよ」

    その後、雑談をしながら自室に戻った。
    モノクマが用意してたわりには、落ち着く部屋だった。









    >>24

    何処へ行く?

    安価の番の人がいなさそうだった場合は強制進行させてもらいます。m(_ _)mご了承下さい。
  24. 24 : : 2015/09/22(火) 18:16:24
    食堂
  25. 25 : : 2015/09/22(火) 22:35:40
    【食堂】

    食堂には、終里さんと花村くん、ついでに桑田君がいた。

    桑田「おう苗木!お前も腹減ったのか?」

    花村「よかったら食べてってよ、ボクの特製料理だよ!」

    終里「これうめーぞ!」

    がつがつと凄い勢いで食べていく終里さん。だが、その食べられていく料理は減る事を知らないようだった。

    苗木「そうだね、食べて行こうかな。花村先輩、こんな量よく作れましたね」

    花村「なんてったって、ボクは超高校級のシェフだからね!」

    桑田「おい、このベルサイユ仕立てのソテーも美味いぞ苗木!」

    桑田くんから勧められたソテー(何の肉かはわからないけど)を口に運ぶと、お肉とは思えないほど柔らかく、美味しかった。

    苗木「美味しい!美味しいです、花村先輩!」

    花村「そのままボクのソーセージも食べてみないかい?」

    食事中にそんな話はやめてほしかった。

    苗木「…遠慮します」

    花村「遠慮なんかしないでよ!美味しいよ!」

    苗木「いらないです!不味いですって!」

    花村先輩はボクに飛びかかってきた。
    が、ボクはそれを避けて食堂から逃げた。

    花村「ああっ!苗木くん待ってよー!」

    後ろから聞こえる声は聞こえないフリをした。


    >>26

    次はどこへ行く?(誰に会いに行く?)
  26. 26 : : 2015/09/22(火) 22:43:02
    ソニア「更新は明日になります!
    遅くなるかもしれませんが、許してちょんまげです!」
  27. 27 : : 2015/09/22(火) 22:43:23
    左右田「安価下な!」
  28. 28 : : 2015/09/23(水) 01:34:21
    ヒナナミ
  29. 29 : : 2015/09/23(水) 07:01:22

    【寄宿舎前】

    日向「おい七海…!ここで寝るな!個室以外での就寝は禁止って書いてあるだろ!」

    七海「日向くん…わたし今…ねみぃ…んらよね…(スヤァ)」

    いつの間にか寄宿舎に戻って来ると、日向先輩が七海先輩をおぶっていた。
    七海さんは余程眠いのか、呂律も回っていない。

    日向「七海?おい、七海?寝たのか?」

    七海先輩は、目を閉じている。誰が見ても寝ているようにしか見えないが、日向先輩は七海先輩をおぶっているため顔が見えないらしい。

    モノクマ「こらー!どんだけ眠いのかは知らないけどね、校則違反だよ!」

    日向「うわっ!?モノクマ!でもわざとじゃないんだよ!」

    モノクマ「はにゃ?そうなの?」

    日向「(やばい何も考えてなかった…え、えっと)七海は、こんな状況に置かれて疲れてるんだ!それに七海の居眠り癖が加わって、こうなったんだ!お前のせいだぞ、モノクマ!」

    モノクマ「…居眠り癖のせいだと思いますけど、ぐぬぬ!覚えてろよー!(棒)」

    そう言ってモノクマは居なくなった。

    日向「何とか誤魔化せたか?」

    七海「(スヤァ)」

    苗木「あの…」

    日向「ああ、苗木か。七海の部屋まで行くの手伝ってくれないか?扉が開けられないからさ」


  30. 30 : : 2015/09/23(水) 07:08:24

    【七海個室前】

    日向「ナナミ…ナナミ…お、あった」

    苗木「鍵はこれでしたっけ?(ガチャ)」

    日向「ありがとな、苗木。おかげで助かったよ」

    ナナミ、と書かれたネームプレートの掛かった扉を開く。男子の部屋と違うのは、色…くらいだろうか?

    日向「俺はもう少しここに居るけど、苗木はどうする?」

    苗木「いや、ボクはいいです。他のところ回りたいので」

    日向「そ、そうか?じゃあまたな」

    >>31
    行動安価、1日目はラスト

    どこに行く?(誰に会いに行く?)

    行動を終わる?
  31. 31 : : 2015/09/23(水) 07:37:33
    購買部
  32. 32 : : 2015/09/23(水) 08:38:46


    日向「あ、そうだ。苗木、これ拾ったからやるよ」

    差し出されたのは、モノクマの顔を象られたメダルだった。

    苗木「何に使うんだろう、これ…」

    要らないものをもらっちゃったな。

    【購買部】

    山田「……(ガチャ)ふぉおお!また動くこけしですぞぉ!なんなんですかな!?」

    購買には、山田くんとセレスさん、辺古山さんと九頭竜くんがいた。

    セレス「あら、苗木くんではないですか。捜索ですか?」

    苗木「いや、何となく来ただけだよ。辺古山先輩と九頭竜先輩は何しに来たんですか?」

    辺古山「私と九頭竜は捜索しに来たんだ。いきなりあんな事を言われては、怪しまずには居られんからな」

    九頭竜「今、ペコ…山が言ったとおりだ」

    あれ?気のせいかな…九頭竜先輩が、辺古山先輩の事「ペコ」って呼んだような…?

    山田「おや?苗木誠殿、手に持っているものは…モノクマメダルですかな?」

    名前のひねりがない、そのままだね。

    苗木「あ、うん。何に使うのかは分からないけどね」

    山田「それなら、このガチャに使えますぞ!ほら、回してみて下さい!」

    グイグイと、半ば強引にガチャを回すと、出てきたのは…

    苗木「…ぬいぐるみ?」

    モノクマにそっくりな、ピンクと白のウサギだった。しばらく見ていると、ぴく、とそのヌイグルミは動いた。

    ??「ひゃー!モノクマめー!よくもやってくれまちたねー!とりy…って、モノクマは?」

    九頭竜「テメェ、モノクマの仲間か!?」

    辺古山「なら容赦はしない…!」

    ??「きゃー!やめてくだちゃい!あちしはあなた達のセンセーなんでちゅよ!モノクマなんかと仲間じゃありまちぇん!あなた達の味方でちゅ!それに、モノクマとあちしはフェルト地って事くらいしか似てまちぇんよ!ほら、見てくだちゃい!この愛らしいピンク色のボディーを!」

    セレス「…は…?」

    山田「うさ耳…センセイ…ですと…?」

    苗木「でも、どう見てもモノクマの仲間にしか見えないよ…、白とピンクに色が別れてるし……ちょっとかわいいけど」

    辺古山「(フェルト地…!という事はもふもふしてるのか?いや、ふわふわの方が近いか?)」

    九頭竜「(ペコが真剣そうに何か考えてる…何か気付いたのか?)」

  33. 33 : : 2015/09/23(水) 10:54:35
    モノミ「あちしの名前はウサミ!あなた達のセンセーでちゅ!」

    セレス「モノクマのような外見ですし、モノミ、でいいのではないでしょうか?」

    辺古山「そうだな」

    九頭竜「そうするか」

    苗木「そうだね、それに賛成だよ」

    モノミ「えっ」

    苗木「えっ?」

    九頭竜「あ?」

    山田「えっ?」

    辺古山「えっ?」

    セレス(茶番ですわね)













    その後、報告会が石丸くん、日向先輩、小泉先輩の手により開かれ、その時にモノミのことも説明した。

    今日は、舞園さん、不二咲さん、罪木先輩、大和田くん、それと桑田くん、終里先輩、花村先輩、日向先輩、七海先輩、山田くん、セレスさん、九頭竜先輩、辺古山先輩と仲良くなれた…と思う。

    13人と話したのか、結構多いな。
    明日から、《命がけの鬼ごっこ》、《コロシアイ》が始まるのか…。
    大丈夫、きっと被害者なんて出ない。

    きっと、死者なんてでない。

    大丈夫、

    大丈夫に決まってるじゃないか。
  34. 34 : : 2015/09/23(水) 11:41:40
    【二日目】

    朝。
    眩しい日差しを浴びて、気持ちよく起床する……


    そんなことも出来ない、この学園に閉じ込められて、初日の昨日を含め二日目。
    今日から、命がけの鬼ごっこ、コロシアイの二つが始まる。

    モノクマ「ピンポンパンポーン!えー、鬼ごっこは、8時5分から始まります!ああそうだ、殺すなら何時でも殺っていいよ!またね!」

    あの声が終わる。
    今の時間は、7時55分。…あと10分か。あんなヌイグルミに捕まるわけもないし、朝食を取ろうかな。

    【個室前】

    不二咲「あ…、苗木くん」

    扉を開けると、大和田くんの手を引いて歩く不二咲さんがいた。
    こうして見ると、「ああ、やっぱり見えなくなっちゃったんだな」と実感する。

    大和田「苗木か?よう、今日から…鬼ごっこ、だったな」

    苗木「…うん。二人とも、捕まらないようにしようね。

    そうだ、食堂に行くんだよね?ボクも一緒に行っていいかな?」

    不二咲「僕はモチロンいいよぉ!」

    大和田「不二咲がいいんなら、俺もいいぜ」

    【食堂】

    石丸「む!遅かったではないか!」

    苗木「あはは…ゴメン」

    大和田「いいじゃねぇか、別に」

    不二咲「ごめんねぇ、でも時間なんて決めてたっけ…?」

    石丸「いや、そんなことはないが…8時5分まであと7分だ、急ぎたまえ!
    僕は君達には、死んでもらいたくないからな!学友として!」

    大和田「…石丸、お前いいやつだったんだな…!」





    西園寺「うわぁ、暑苦しいチンパンジーどもだなぁ?」

    小泉「男にはそういう世界があるんだよ、日寄子ちゃん…(多分)」

    罪木「そ、そうなんでしょうかぁ?」





    狛枝「日向くん、一晩経ったけど才能は思い出せた?」

    日向「いや、まだ…。」

    霧切「私もまだ思い出せていないの」




    モノミ「はわっ、澪田さん何するんでちゅか!やめてくだちゃい!アーッ!!」

    澪田「レオンちゃんパース!」

    桑田「うっす!」

    モノミ「イヤァァァァァァァァァァ…!速いでちゅーーー!!」







    豚神「この肉うまいな」

    終里「マジでか!?一口くれ!」








    十神「(カレーの王子様)くっ…この俺が愚民どもと食を共にする事になるとは…」

    腐川「白夜様…ッ!今日もお美しい…!
    あら…?白夜様の食べてるあれって…子供用のやつじゃ…?」









    弐大「クソじ(ゴフッ」

    七海「食事中にそんな事言ったバチ…だと思うよ?」

    モノミ「あああっ!弐大くん!ごめんなちゃいでちゅ!」

    弐大「このくらい平気じゃ!」









    九頭竜「(もぐもぐ)」

    辺古山「坊ちゃん、お口元が(フキフキ)」

    九頭竜「やめろ!(ぷんすか)」





    花村「あー、なんかお腹いたいなー、特に下腹部がいたいなー」

    朝日奈「えっ、大丈夫なの!?薬飲む!?」

    花村「えっ、いや、大丈夫」

    大神「花村、朝日奈を困らせるような真似は辞めてもらえぬか」










    田中「これが我が使い魔!
    破壊神暗黒四天王よ!!」

    ソニア「まあ!可愛らしいハムちゃんですね!触ってもよろしいでしょうか!」

    左右田(ただのハムスターじゃねぇか)








    セレス「山田くん、紅茶を」

    山田「ブヒィッ!今すぐ入れて参りますっ!」

    葉隠「山田…南無三だべ」










    江ノ島「そんでさー、あの俳優とあのモデルがさー」

    舞園「えぇ!?そうなんですか!?」

    江ノ島「そうなの!もうマジびっくりしちゃったー!」





  35. 35 : : 2015/09/23(水) 11:43:21
    平和な世界だった。

    コロシアイなんか起きない、

    ボクらは死んだりしない、

    そう、心から思えるくらいに。

  36. 36 : : 2015/09/23(水) 15:11:47

    この平和なときを壊したのは、また、あの声だった。

    モノクマ「はいはーい!8時5分まであと1分!もうそろそろ逃げた方がいいんじゃないー?」

    ボク達は、さっきまでの楽しげな時間に毒されていた。思い込みの中にいた。
    ヌイグルミなんかに捕まるわけがない。と、余裕をかましていたのだ。

    モノクマ「ごー、よん、さん、にー、いち、




    オニゴッコの始まりだよ」



    ザシュッ




    そんな音と共にボクの頰に飛び散ってきたのは、今の今まで、皆と楽しげに話していた人の血と肉片。



    最初の被害者は、

















    超高校級の











    スイマー…









    朝日奈葵さんだった。
  37. 37 : : 2015/09/23(水) 15:37:36

    「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    そんな恐怖に満ちた声を上げながら、皆食堂から出て行く。



    食堂に残るのは、首を削ぎ落とされ、無残な姿となった朝日奈さんと、その死を哀しむ、彼女の親友の姿だけだった。




    *??視点

    どういうこと?

    なんでこんな事になっているの?

    こんなの、ーーーーーにはなかったハズなのに…!

    やだ、

    やだ、

    怖いよ…

    私みたいなーーーーーーーがこんな事思うのはおかしいかもしれないけど、

    今、怖くて怖くてしょうがない…!




    後ろから追いかけてくるのは







    朝日奈さんから浴びた血で、











    左側の白が紅く染まった










    クマのヌイグルミ。














    モノクマ「待ってよぉ〜、ーーさん!そんなに速く走ると…



























    燃えてきちゃうじゃないか」





    そういうと、あのクマは飛び上がり、
    私に、血に濡れた爪を向けた。










    目を閉じた。










    皆を救えなくて、ごめんね。













  38. 38 : : 2015/09/23(水) 16:06:44

    *苗木視点



    「うぷぷ!もう一人捕まったよ!大好きな睡眠をずっと出来て良かったね!」



    睡眠が好き…?


    まさか、七海先輩が?

    苗木「ウソだろ…?もう、2人も死んで…?」

    まだ、殺すのか?
    まだ、鬼ごっこを続けるのか?
    ヌイグルミだからといって、舐めきっていた。
    …コロシアイ、しかないのか?
    誰かを殺して、ここから出るしかないのか?
    誰かを殺して…
    殺す?殺す殺す殺す…コロス?


    駄目だ、そんなことしたら。
    もう2人も死んだ。死んだとき、あんなに哀しかったんだ、心に穴が空いたように感じたんだ。
    もうあんな気持ちは、味わいたくない…

    そんな時、背後…食堂の方で、声がした。

    「何故だ…?何故、朝日奈を殺めたッ!!」

    「うぷぷ、聞きたい?聞きたい?聞きたいんだね?それはねー、アミダくじで決めたの!


    どう?衝撃的でしょ〜?」

    「そんな、そんな事で朝日奈を殺めたのか!!
    ハアアアアアアアアアッ!!」

    「遅いね」

    グサ。

    何かが、何かーーーーー、大神さんに刺さる音がボクの頭の中に響く。

    「うぷぷ、次に捕まるのは誰かなぁ?」

    足音が此方に近づいてくるのに、ボクは動けない。

    モノクマ「あれれー?そこにいるの、苗木クンじゃなーいー?次は、キミかな?」

    苗木「う…うあああああああっ!」

    恐怖。恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖。
    それを振り払い、足を動かす。
    走る、走る。

    でも、あいつの速度には敵わなくて、もう後ろにあいつがいる。

    苗木(もう、ダメだ…)

    そう思ったとき、機械の壊れる音がした。

    「な…苗木…、に…げろ…!」

    大神さんの声だった。
    その声に、ボクは礼を言う暇もなく逃げた。

    ごめん、

    ごめんね。

    大神さん、朝日奈さん、七海先輩。
  39. 39 : : 2015/09/23(水) 16:24:30
    *西園寺視点

    ねえ、なんで?



    おねぇ、おねぇ。

    起きてよ。

    わたしの写真、撮ってよ。




    罪木。ねえ、なに寝てんの?

    目ぇ開いてよ。

    わたしと、おねぇと、一緒に生きてよ。




    ねぇ、









    痛いよ。







    痛くて、苦しいよ。
    お腹から血が出て目の前がぼやけてく。

    やだ。やだやだやだやだ。
    死にたくない、死にたくない、
    やだよ。




















    あぁ、でも…



















    三人で死ねるなら…























    いいかも、しれないね。

  40. 40 : : 2015/09/23(水) 16:39:01

    モノクマ「ぴんぽんぱんぽーん!なんだかんだでー、今は合計6人が死亡しました!うぷぷ、まだまだオマエラを追いかけてあげるからね!」

    *苗木視点

    「ふぇぇ、もう6人も…」

    聞き覚えのある高音に、足を向ける。

    苗木「…モノミ?」

    モノミ「ひゃーーーーっ!な、苗木くんでちたか…ふぅ」

    苗木「…モノミ、一緒に行動してくれないかな?お願いだよ」

    モノミ「せ、生徒に頼られるってこんなにも嬉ちいものなんでちゅね…!
    もちろん良いでちゅよ!」

    苗木「うん、ありがとう。実は、ひとりじゃ不安でさ…。さっきも、モノクマに殺されかけてさ…」

    さっきあった事を話す。
    この話をしている間に、恐怖のあまりか涙が溢れてきた。

    苗木「…っ、………ッ!!(号泣)」

    声を押し殺し、涙を零す。
    苦しくて、堪らなかった。
    少しの時間しか、共に過ごしていないはずなのに、ずっと前から、ずっと前から共に過ごしていた…そんな、大事な人たちが死んだかのような、そのくらい哀しいのは、苦しいのは、なんでなんだろう?
  41. 41 : : 2015/09/23(水) 20:25:29

    苗木「…うん、大丈夫!元気でたよ。
    モノミ、ありがとう」

    モノミ「そうでちゅか?ならよかったでちゅ」

    苗木「さ、行こうか。まだ生き残ってる人に会えるかもしれない」

    泣いてスッキリした。
    モノクマに捕まらないように、細心の注意を払いながら歩く。

    苗木「!」

    これは、ひどい…。
    ボクが見た部屋には、西園寺先輩、罪木先輩、小泉先輩がいた。

    モノミ「どうちました?…ひゃあっ!三人とも…、モノクマなんかのせいで!」

    目に涙を浮かべ、死体を見つめるモノミ。

    ボクはよく死体をみた。
    三人とも、恐れよりも、哀しみを顔に浮かべていた。
    …合掌。また、来世で会いましょう。


  42. 42 : : 2015/09/24(木) 22:08:02

    弐大「……苗木か?」

    近くに居たのだろう、ボクの後ろから弐大先輩が現れた。

    苗木「!…ああ、弐大先輩……」

    モノミ「まだ生きてたんでちゅね…」

    弐大「…ああ。これはモノクマが?」

    死体たちの方を一瞬見て、目を逸らし悲しそうに言った。

    苗木「はい。酷い……ですね」

    弐大「ああ、そうじゃな…。」

    モニター「はーい!またまた捕まっちゃった人がいまーす!いつも同じやり方だと皆飽きちゃうでしょ。だから、ホラ。コロシアイで失敗したやつがどうなるのか、ってのを見せてあげる!
    今回捕まったのは〜、こちらの超高校級の野球選手!桑田レオンくんでーす」

    画面に映し出される桑田くんの、恐怖に満ちた顔。それでもモノクマはとても楽しげに笑いながら話す。

    桑田「い……いやだ……死にたくねぇ!舞園ちゃん!助けてくれよ!皆!」

    モノクマ「はいはい、皆キミなんかのこと助けてくれないし、舞園さんだってキミの事嫌いなんだし助けになんて来ないこない。皆も時間ないんだし、〝オシオキ〟いくよー!」
  43. 43 : : 2015/09/25(金) 16:11:03
    モノクマ「超高校級の野球選手、桑田レオンくんにスペシャルなオシオキを用意しました!」

    モノクマがピコピコハンマーのようなものでボタンを押す。

    そのボタンのモニターに写し出されるアニメーション。桑田くんが、モノクマに拘束されて引きずられていくものだった。

    現実も、そうだった。
    桑田君は刹那、拘束されて処刑場と思われる所に飛び込まされた。

    桑田「いやだ、嫌だ厭だイヤダ否だ、いやだ!やめてくれ、助けてくれ!」

    叫ぶ桑田くん。
    でも、モニターを見つめるボクらには、彼の死を観る事しかできない。











    【超高校級の野球選手 桑田レオン

    負け続き野球部〜足枷への制裁〜】

    その部室になぞらえられた処刑場には、モノクマの顔をした部員の中に、モノクマの顔をしていない部員ーーーーーー、桑田くんの姿。今まで試合だったようだが、モノクマ達は桑田くんを取り囲んで何やら憤怒している。

    後ろの予定表に書かれる文字は、“負け”“負け”“負け”“負け”…………。

    どうやら、桑田くんが負けの原因らしいが、桑田くんはいつ自分が殺されるのかと、モノクマ達をきょろきょろと、青い顔で伺う。
    それが気に触れたのだろう、モノクマ達はバットを手に持ち、一部のモノクマは硬球を持っていた。
    桑田くんは、モノクマが持つ物を見て、さらに恐怖が増したのだろう、じり、と後ずさる。
    桑田くんが後ずさるたびにモノクマ達も近づいていく。だが、桑田君の背中が壁についた。その時、一斉にモノクマ達がボールを投げる。

    ゴッ、という硬球が人に当たる音。

    その音がやがて止むと、バットを持ったモノクマ達が、桑田くんにバットを振り下ろす。


    桑田くんが何か叫ぶけど、ボクたちには何も聞こえない。
    何も、何も、何も、何も、













    聞こえない。

    そう、聞こえなかった。





















    【Chapter1 タケツミ秋イサ千】
  44. 44 : : 2015/09/25(金) 17:00:47

    最期にモニターに映ったのは、人かナニかもわからないくらいにグチャグチャになった、肉片だった。

    モニター「はい!超高校級の野球選手、桑田レオンくんでしたー!
    皆、楽しんでくれたっ?ま、ボクが楽しかったからどーでもいいけどね!
    うぷぷぷぷぷ、アーッハハハハハハ!」

    弐大「人の死を……なんだと思って……!モノクマ……!!」

    横目に見えた弐大先輩は、とても怒っていた。そして、モノクマの名を叫びながら、光の如く、走り去っていった。

    モノミ「……桑田くん……」

    悲しげに、モノミが呟く。

    苗木「モノミ…元気、出してよ。モノミはボクらの先生なんだから、元気づけてくれないと!…ね?」

    モノミ「……そうでちゅね!落ち込んでる場合じゃない、でちゅ。……あちしは、センセーなんでちゅから」

    思わず口から出た言葉。
    それに言葉を返しながら、涙を拭って笑うモノミ。

  45. 45 : : 2015/09/26(土) 18:45:09

    モニター「《ドンドンドンドン》<モノクマァァァァァ!
    ん?……弐大くん、かな?もー、そんなに死にたいなら言ってくれればいいのにィ〜!よーし、裏切り者さん!弐大君はドアの向こうだよ!さ、やっちゃえー!
    <むっ?お前は《ピーーーー》……な、何をする!やめろ……《ゴシャ》
    ……
    よし、じゃあまたね!」

    弐大先輩が死んだ。
    今回は、モノクマが直接手を下した訳ではなく……

    苗木「……裏切り者」

    裏切り者が、弐大先輩に手を下した。

    苗木「モノミ。裏切り者って、誰かわかる?」

    モノミ「えっ?……知らないでちゅ」

    そうだ、モノミが知る訳がないのに、なんでこんなことを聞いたんだろう?

    《ピロリロリーン!》
  46. 46 : : 2015/09/26(土) 22:12:05
    超面白いです!!
    期待してます!
  47. 47 : : 2015/09/27(日) 09:08:25
    生徒手帳「えー、今日のオニゴッコは終了となります!

    今日、捕まったのは

    超高校級のスイマー 朝日奈葵さん

    超高校級のゲーマー 七海千秋さん

    超高校級の格闘家 大神さくらさん

    超高校級の保健委員 罪木蜜柑さん

    超高校級の写真家 小泉真昼さん

    超高校級の日本舞踏家 西園寺日寄子さん

    超高校級の野球選手 桑田レオンくん

    超高校級のマネージャー 弐大猫丸くん

    以上8名でしたー!



    イキノコリは、モノミ含む24名!
    では各自、寄宿舎でおやすみ下さい!







    …あ、そうだ。イキノコリと死亡したヒトは電子手帳にインプットしておくよ。1日に一回更新するから見てね!
    それともう一つ、鬼ごっこの開始時間と終了時間も登録しとくから、後で把握しておけよー!



    《ぴょーい》」

    モノクマが生徒手帳から居なくなった。寄宿舎に戻って、鬼ごっこの終了時間を確認した。

    【AM8時5分〜PM8時5分の12時間】

    12時間も僕らは逃げ回っていたのか…
    その、12時間の間に8人もの人が死んで…。

    くそ…モノクマ。
    何でこんな事をするんだよ?
    出会って間もないけど、大切な仲間だったのに…。

    2年間も、共に過ごした大切な仲間だったのに…

    え?
    何言ってるんだ、ボクは…、ボクたちは昨日、出会ったばかりだってのに…
    …こんなことがあって、混乱してるのかな。今夜はもう寝ようかな?

    >>48

    どうする?

    (場所指定or人物指定or視点指定、もしくは全て指定してもOK)
  48. 48 : : 2015/09/30(水) 19:48:49
    安価飛ばしますねー。

    【二日目】

    いつの間にか寝てたみたいだ。

    ……今の時間は……、8時2分。

    苗木「8時、2分?」

    !!

    開始時間まで、あと3分しかない…!



















    待てよ?
    ここは防音だし、鍵もある。
    安全……なんじゃないか?
    昨日帰ってみたときにも、ここを荒らした跡はなかったし……。

    今日は、ここで待機しよう。




    また、被害者が出ないように。
  49. 49 : : 2015/09/30(水) 20:02:41

    *裏切り者目線

    ……こんなはずじゃなかった。
    こんなはずじゃなかったハズなのに。

    楽しく、希望に満ちた学園生活を送る、そのハズだったのに。

    この手で、人を殺してしまった。

    同じように閉じ込められた、罪なき人を。


    ……ごめんなさい。












    *黒幕視点

    面白くなってきた。

    面白くなってきたじゃない!

    私様が思うに、未来機関からここまで助けが来るまで、あと3日か4日。

    それまでの間に、何人が死ぬかしら?

    はわわ!ドキドキしちゃいますよぉ!

    ……あぁ、同じ才能のある人達が死んでいくだなんて……

    絶望的ィ!

  50. 50 : : 2015/09/30(水) 20:11:20
    *苗木視点

    なんとなく、ベッドの下に隠れてみた。
    息を潜め、ドアの方を見張る。

    すると、微かに《キィ……》と、扉の軋む音がした。

    黒と……白、の足。

    いや、白くない。

    紅と、黒の足。

    人の血を浴びた、モノクマの足。


    モノクマ「あっれ〜?苗木くん、やっぱりいないのかな〜?今日、食堂に来てなかったんだけどなぁ〜?」

    ……緊張による汗が、額を伝う。

    下を見ないでくれ。

    モノクマ「うーん……」

    てとてと、そんな音を鳴らしながらドアの方へ行くモノクマ。

    モノクマ「……なんちゃってね。今回だけ、見逃してあげるよ」

    何か意図があるのか、ボクを見逃すというモノクマ。
    というか、この位置は見つかっていたのか。
  51. 51 : : 2015/10/03(土) 14:12:48
    モノクマに居場所がバレてしまったし、取り敢えずベッドの下から這い出る。

    苗木「……まだ、放送は流れてないか。今日はまだ、人は死んでないな」

    ボクは、扉に手をかけ、外へと歩んだ。

    誰も、死なせなくない。


    そんな決意を胸にしながら。
























    *モノクマ視点

    ボクが標的を探すために、歩いているとある二人組を発見した。
    その二人組とは、……想像はつくかな?

    ちなみに、男のコ同士なんだけど……

    うぷ、ここまで言えばわかるよね?
    そう、大和田クンと不二咲クン。

    不二咲クンが、大和田くんの手を小さな手で包みながら、ちまちま歩いている。

    ふぅ、と一息ついて、大和田くんの方(つまり後ろね)を振り返った不二咲くん。その視界が、ボクをとらえた。

    不二咲「……!!お」

    おおわだくん、

    そう叫ぼうとした不二咲くんは、永遠に声が紡げなくなった。
    ボクが、殺したからね。

    「あ、ごめんね、大和田くん。ボク、トイレに行ってきていいかなぁ?」

    不二咲くんの声を出して、大和田くんの手に絡んだ肢体を外す。

    大和田「あぁ、わかった。気をつけてな」

    大和田くん、やっぱりキミってば、ふざけてるのはその髪型だけじゃなくて、脳みそも巫山戯てたんだね。










    「大和田くん、ちょっと来てくれるかなぁ?」

    ぱんぱん

    手を鳴らして、大和田くんを誘導する。
    その足は、すでに死亡した不二咲くんを躊躇なく踏む。何の違和感も覚えずに。

    (あぁ、なんて滑稽なヤツなんだろ)

    今、自ら進んで死刑台に登ってるってこと、わかってないんだよね。

    そして、手を鳴らすのをやめると、彼の首に伝わるのはピアノ線の冷たい感触。
    それでやっと「おかしい」と思ったのだろう、「……モノクマか!?不二咲はどうした!?」と声を上げた。

    モノクマ「不二咲サン?君と手を繋いでるときに捕まえたから、首はねたけど?
    あぁ、あとキミがさっき不二咲サンの身体踏んでたから、血液とかイロイロ出てきてたよ。あんなに可愛い子でも、あんな醜い姿になっちゃうんだね!」

    笑いながら話すと、彼は怒る。
    怒る、怒る。
    五月蝿かったから、取り敢えず、ピアノ線を引いた。












    モノクマ「……よし、次いこうかな」

    また今日も忙しくなりそうだ。
  52. 52 : : 2015/10/11(日) 08:27:49
    *だれかさん

    あー、多分ここなら大丈夫だ!
    なんたって、防音だし、鍵も掛かってるしな!
    モノクマに殺される心配もないべ?
    一応シャワールームの方に隠れとくか…











    モノクマ「やぁ」



    葉隠「!?も、モノクマだぁぁぁ!?」


    扉を抜けると、そこにいたのは
    モノクマだった。

    扉を抜けると、そこにあったのは
    自分の命を終わらせる機械だった。

    その機械は、自分を見て、ニヤリと笑うと、その鋭い爪を、目に刺した。

    葉隠「…あ?


    うあああああああああああ!?」

    痛い。

    叫び、暴れても、あいつの爪は俺の目に刺さったままで、いや、寧ろ、爪は俺の目を抉り出そうとしている。

    モノクマ「んー、キミも痛いよねー、だから早く終わらせてあげるよ!ハイ、せーの!」

    せーの、と声高らかに言うと、俺は完全に視界を失い、それと共に激しい痛み、頬を生温かい液体が、どくどくと流れ落ちる。足元に、何か…いや、何かはわかってるけど。ナニカが、落ちた。

    モノクマ「…さて、と。この目はボクがもらっておくからね。
    んー、さてと。キミはどうやって殺そうかな?
    松田くんみたいには出来ないし…うん、そうだ!ボクが食べちゃえばいいのか!
    あー、でもそれだと皆に見せられな…!モニターに映せばいいのか!」

    そう言った瞬間に、モニターがつく音がした。みんなのざわめく声。

    モノクマ「やあやあ皆さん!今から、ボクこと学園長の食事を見てもらいます!はい!今日の食材はこちら!葉隠くん!」

    『!?な、なんてことをするんだモノクマ!』

    『盾子ちゃん、ふぁいと』

    『フン、面白くなってきたじゃないか』

    『白夜さまぁ…❤︎』

    『わお、葉隠クンも可哀想だなあ、でも光栄なことだし、葉隠くんも嬉しいだろうなあ、だって希望の踏み台になれるんだもん』

    『な、なんだこれ!?やめろモノクマ!』











    その他多数の声が聞こえたが、モノクマはそんなことも「しらない」ように、無視して、「じゃあ、しよっか」と言う。

    そして伝わってくる、モノクマの血に濡れた匂い。

    葉隠「嫌だ!嫌だべ!死にたくねぇべー!誰か助けてくrウギャァァァァァア!!」

    どっかのカワイソウダみたいな声をあげてしまった。
    無理もない、だって、俺の足をモノクマは食い千切ったから。

    俺が叫んでも、叫んでも、御構い無しにモノクマは食べ進めてくる。

















    あ、もうダメかもしれな

















    モノクマ「うっぷ、まずい肉だったけどちゃんと最期まで食べたボクってえらいよね!」




  53. 53 : : 2015/10/11(日) 08:37:10
    *苗木視点

    くそ…なんてひどいことをするんだモノクマは!

    また、犠牲者が出てしまった。

    ヴヴヴ…ヴヴヴ…

    電子手帳が振動する。
    確認すると、今日はもう3人も殺されてしまった。

    案外、すぐにボクの決意は崩されたな、

    なんて事を思った。


    モノミ「苗木くん…」

    モノミが涙目でこっちを見る。
    ボクだって泣きたい。でも、希望は負けたりしないはずだから、


    前に進む。(物理的にも)
  54. 54 : : 2015/10/11(日) 08:51:16
    大和田目が見えないから不二咲が死んだら逃げることも出来ないから可哀想…続きに期待
  55. 55 : : 2015/10/14(水) 22:20:29
    「もう…イヤ…!何で、なんでこんなことになっちゃったの…?」

    しばらく歩くと、死角になっている方から女の子の声が聞こえた。

    モノミ「…?舞園さんでちゅか…?」

    その死角まで少し歩いて、モノミが部屋の方に話しかける。

    舞園「!!?だ、誰ですかっ!近寄らないでくださいっ!」

    苗木「ま、舞園さん、落ち着いてyって、わっ!?」

    舞園さんはボクに抱きついてきた。

    舞園「苗木くん…私、怖いです。何でなんですかね…?何で、皆は死ななくちゃならなかったんですか…?」

    モノミ「らーぶらーぶ?」

    苗木「…舞園さん…」

    舞園さんは泣いていた。ボクは、胸の中にいる舞園さんをそっと抱きしめながら(身長的に抱きしめる、って言えるのかはわからないけど)慰めてあげた。

    舞園「…ありがとう、ございます。苗木くん。泣いたら、元気出ました」

    しばらく泣いた後に、舞園さんはそう言った。

    モノミ「よかったでちゅ!」

    モニター「やあやあ、皆さん!今日のオニゴッコは終了となりまーす!

    本日の失格者は

    超高校級のプログラマー、不二咲千尋ク…さん。

    超高校級の暴走族、大和田紋土くん。

    超高校級の占い師、葉隠なんとかくん

    でした!いやぁ、今日は少なかったね!じゃあ、明日は大量に捕まえちゃおうかな!」

    (やめろ)







    苗木「…部屋、戻ろうかな。行こう、二人とも」







    3日目 終了

    【目隠し鬼さん手ノ亡ル方へ】完
  56. 56 : : 2015/11/01(日) 14:23:23
    ~舞台裏~【退場者控え室】

    朝日奈「どーも!一番最初に殺されちゃった……ひ、ひ、ひ…ひ、ひ…避難者?の朝日奈葵です!」

    桑田「避難者?遭難者じゃね?」

    葉隠「被害者だと思うべ、俺のインスピレーションが被害者って言ってるべ」

    朝日奈「えー、違くない?たぶん避難者だよ!」



    ちがうっての!俺の占い信じろって!



    三割しか当たらねー占い、誰が信じるかアポ!








    罪木「あ、あう、カメラさん…こんなゲロブタ映したって、観てる人がブーイングとかしちゃうだけですよぉ!…あ、はい。作者代理ですか?はい、わかりました。こんなゲロブタでよければお引き受けします!

    えっとですね…しばらく更新してませんでしたけど、これからは前のように、更新するそうです…。

    上手く出来ましたかね?カンペ通りに話したんですけど…」

    西園寺「アンタなんかがやって上手くできてるわけないでしょ?調子乗らないでよね」

    小泉「ちょっと、日寄子ちゃん!もー、ゴメンね蜜柑ちゃん」


    死亡者’s「それじゃ、また(ね/な)ー!」
  57. 57 : : 2015/11/01(日) 14:41:21


    *??視点

    …ここから、一刻も早く逃げ出さなくては…。
    【適応】だなんて、言っていられません。

    屍としてこの学園から出ることになるなんて、屈辱的ですもの。

    わたくしの持つ、ここから出る選択肢は一つ。
    人を、殺めること。
    厳密に言うと、初めて、というわけではないと思いますが…、同じ学園で過ごした方を殺すのは初めてです。

    ごめんなさい、--君。
    貴方はわたくしの為に犠牲となるのです。

    短い間でした、またいつか…そう、来世にでも、会いましょう。


  58. 58 : : 2015/11/01(日) 15:15:41
    *苗木視点

    『ぴんぽんぱんぽーん!
    朝だよオマエラ!とっとと起きて、逃げる準備でもしておけオラー!今日のボクはヤる気だよ!』

    …夢を見た。そう、幻想を。

    死んだ皆も、生きてるみんなも、ボクも、…そして、誰かわからないけど…、黒い、短めの髪の、女の子も。皆で、学園生活を送ってた。楽しそうだった。
    今のボクらには、到底たどり着けそうもない、”平和”な世界。

    みんなでの学園生活。そんなの、ただのボクの妄想。
    其のはずなのに、何故か、とても懐かしく感じた。


  59. 59 : : 2015/11/01(日) 15:58:53
    in食堂

    ボクたちは食堂に集まった。
    初日と比べて、異様に人が少ない。
    とりあえず、石丸くんと舞園さんの間に座った。

    石丸「…おはよう、苗木君。今日もいい朝だな…」

    気付かなかったけど、石丸くんの顔が青白い。やはり、皆を大事に思っていた石丸くんとしては、こんなに人が減ってしまってショックなんだろう。

    舞園「昨日の朝、集まった時にはもうこんな状態でしたよ。おはようございます、苗木くん」

    苗木「うわっ!?驚いたなぁ、舞園さんか。もう大丈夫なの?」

    舞園「はい。だって、私は皆に笑顔を届けるアイドルですから。笑顔を届けるアイドルが笑ってないなんて、おかしいじゃないですか。…石丸くん。貴方が落ち込んでどうするんですか?貴方はいつも笑っていて、それに笑顔になる人だっていました。なのに、今ではなんですか!そんな陰気臭い顔をしてたら、死んだ皆だって浮かばれないですよ!…これはこの場にいる皆さんにも当てはまりますけど!ね、みなさん。笑ってれば、少しは気も晴れますよ?それに、そんな直ぐ死んじゃいそうな顔してたら、皆の分まで生きること、できませんよ」

    霧切「…不本意だけど、それもそうね。私たちには、死んだ人々の分まで生きる義務があるわ。…そろそろ時間よ。早く逃げたほうがいいんじゃないかしら?」

    そう言って霧切さんは去ってしまった。

    石丸くんの方に視線を戻すと、俯いて何かぼそぼそとつぶやいていた。

    石丸「そうだ…。僕は、彼らのためにも、彼らの分まで生きなければならない…。うむ!ありがとう舞園くん!君の言葉は僕の心に然と響いたぞ!」

    いつもと変わらない、堂々とした笑顔を浮かべ、顔を上げた石丸くんに、舞園さんはにこ、と微笑んで食堂から出て行った。

    いつの間にか、ボクと石丸くんしかいなくなった食堂に、鳴り響くのはモノクマのダミがかった声。

    『さぁーて、オニゴッコの始まりだよー!うぷぷぷ』
  60. 60 : : 2015/11/02(月) 18:02:05
    『さぁーて、オニゴッコの始まりだよー!うぷぷぷ』

    *セレスティア・ルーデンベルク視点

    …また、始まりました。死のオニゴッコが。
    昨日の夜、あなたを犠牲にしてわたくしが外へ脱出する…安易な計画を立てました。
    右の袖口に隠したナイフ、そっと左手で触れる。

    セレス「山田くん」

    わたくしが声をかけると、それまで挙動不審にあたりを伺っていた彼は振り向き、「なんですかな?セレス殿」と微笑みながら言った。

    セレス「さよなら、」

    ナイフを構えた右手、体ごと、倒れこむように彼の腹部へ。

    山田「ッ…、セ、レス殿?」

    蚊の鳴くような声で呟き、ドサ、と倒れこむ。
    何か大切なものを失ったような喪失感に、我慢できなくなり死体を見ないようにして立ち去ろうとしたが、途端に糸が切れた操り人形のように、わたくしも膝から地に落ちる。

    セレス「ごめんなさい…山田くん」

    こんなの、初めてだ。

    今まで多くの人を犠牲にしてきて、こういう風になることはなかったのに、涙が溢れ、止まることを知らない。




























    *山田視点

    セレス殿が泣いている。
    何回も、何回も「ごめんなさい」と嘆き、何度も何度も僕の名前を呼ぶ。

    この脂肪のおかげで、まだ意識はある。
    セレス殿の背中に向かって手を伸ばす。









    、頭の中に流れる映像。
    その映像が流れたのは、刹那の出来事だったけど、でも、僕は知ってしまった。
    これは、僕の記憶だ。
    この学園生活の、いや、絶望的事件の前の出来事。
    まだ、平和だった頃の、僕たち。




    そうだよ、僕らは…、ずっとずっと前から出会っていたんだね。




    セレス殿、貴女は、あなたは弱い人です。
    一人では罪を背負っては生きていけない。
    だから、僕も一緒に…いや、僕もその罪を背負いましょう。
    あなたの罪も、僕の罪も。
    だって僕は、貴女の下僕なんですから。




    さ、いきましょうか。






    その手を伸ばし、思い切り力を入れた。
  61. 61 : : 2015/11/04(水) 13:34:14

    *黒幕視点

    ピー






    ピー







    生存反応が途絶えました







    セレスティア・ルーデンベルクと







    山田 一二三

















    死亡しました






    何度目かの死亡宣告。監視カメラを壊した代わりに、アイツラにつけた機器から送信される生存情報が途絶えるとこうなる。






    え?そんなもの何処に、って?

    脳みそイジくった時にさ、霧切に「監視カメラを取って」って言われるのを分析しちゃったからさ、生存確認のために心臓に埋め込んだんだよ!

    え?心臓に埋め込んだら死ぬ?
    それはフツーの人間が開いたときの話です。私にかかれば死なせずに開くことが出来ます。

    「あー、学級裁判……ツマラナそうなのよね、今周回の場合。だから、今回はナシにしようかな」

  62. 62 : : 2015/12/29(火) 14:00:33
    *???視点

    ぼーっとしてたら、いつのまにかこうなっていた。
    ぼーっと、なんて、今までしたこと無かった。ずっと戦って、戦って、勝負して、・・・で、油断してたら負けちまうから。

    この数日の間に、何人も、何人も、強い、って思ってた人も、ちょっとは信頼できてたやつらも、死んでしまった。

    なんなんだろうな、この感じ。なんか、オレにはわかんねーけど、胸の辺りがなんか、足りない感じ。

    前も、こんなことがあった気がする。

    あるわけないのに、アホみたいなこと思ってる。
    あーあ、なんでこうなったんだろうな、なんで、こんな風なことになったんだろうか。なんで、アナたガ・・・・・・・・・・・・。
    なんで、こんな・・・・・・・・・・・・・・、ナ、んデ・・・・・

































    「うぷぷ、ボーっとしてたら駄目じゃない。いつボクに殺されるかわかったもんじゃないよ?」

    いつか見たピアノ線に、また血が滴ったのを見て、画面の外の操縦士はほくそ笑んだ。
  63. 63 : : 2015/12/29(火) 14:40:07
    *辺古山視点

    『えー、また捕まえましたよ!ハイハイ、そんなに急かさないで!今回はそう、超高校級の体操部である終里 赤音さんでっす!』

    辺古山「…、まさか、終里までも、殺される…なんて、な」

    九頭竜「ああ。…だが、前にも言ったとおり、俺を守る必要は無い。俺を守れるのは、俺だけだ」

    ぼっちゃんはそういうが、私の義務なのだ、私の存在する条件として与えられたものは、ぼっちゃんを守ること。それと同時に、ぼっちゃんは私にとって、私の命よりも、なによりも大事なお方なのだ・・・・、だから。

    「お前に、邪魔はさせない・・・・!」

    モノクマ「危ないなぁ、辺古山さん」

    後ろからぼっちゃんを襲ったモノクマに、すばやく刀を向けた。

    九頭竜「…べ、つに、お前の助けはいらなかった。こんなやつ、俺一人でかわせた」

    辺古山「ぼっちゃんはお逃げ下さい、私はあとで追います」

    モノクマ「ボクが逃がすと思う?」

    ぼっちゃんを狙う、とでもいうような台詞に、ぼっちゃんのほうに駆けようと足をうごかす、その刹那、モノクマは長いその爪を、ぼっちゃんでは無く、私に向けた。


    九頭竜「ペコッ!!!」



    ああ、ぼっちゃん、先立つ不孝をお許しくだs







    *九頭竜視点

    「おい、ペコ、ペコ、うそ、だろ…?」

    本当はわかっている、コレがもう死んでいるってこと。
    左胸をえぐられている、確実に心臓を、潰されている。

    『い、き   て』

    最後の最後、ペコの口が幾度と無く動く中で、これだけは見えた。その言葉をそっと思い出して、顔を上げるとそこには何も無かった。モノクマの姿が見えなかった
    「ココだよ」


    後ろから声がして、振り向いたときには・・・・・・・



    俺という生命体はこの地球上に存在していなかった。
  64. 64 : : 2015/12/29(火) 14:57:27
    *豚神視点

    あまりにも意外だった。ボクみたいなのが、こういう風にまだ、未だに生き残っていることが不思議でしょうがなかった。

    なにかの陰謀じゃないのだろうか、なんだろうか、ああ、不信感ばかりが募る。

    「ありえないよ、こんなの・・・・・」

    モノクマ「あっれー?いつもいつも天狗越えてるくらいに自信たっぷりな十神くんがなんでそんなに負け犬みたいに自信失ってんの?まあいいや。だって君はもう死んでしまうものね」

    え、うそだろ、「いやだ、ボクは・・・・」こんな運命を望んでいたわけじゃない

    こんな。こんな、運命のために、噓を吐き続けていたわけじゃないのに







    *黒幕視点

    「残念ながら、先ほどに加えまして三名の人物がこの世より消滅されましたことをお伝えします!その人物は---」

    ダミがかった声がモニターに映って、かつての同じ学園で過ごした仲間の顔に闇がかかった。

    その顔にまた、口元が緩む私は、通常運転だ、問題ないわ。

    むしろ笑っていないほうが私にとっては問題大有りってカンジよ!

  65. 65 : : 2015/12/30(水) 17:26:18
    *舞園視点

    舞園「…♪…♪」

    少しでもココロを落ち着かせようと小さな声で歌を歌う。

    みんな如何してるかな、私がいなくなって心配してないかな、皆はこんな目にあってないのかな。

    いろいろ考えちゃうけど、でも、何より思ってるのは、


    舞園「私は、ここにいていいのかな」

    ここに足を踏み入れて、あの強烈な目眩の後から、こんな気持ちがぐるぐるぐるグルグルグルグルグルグルグるぐル、頭の中を回ってる。

    私は、ホントはここにいるべきではない

    苗木「舞園さん?」

    はっ、として後ろを振り返る。

    苗木「あ、やっぱり舞園さんだった。きれいな声が聞こえたからさ」

    舞園「きれい、ですか?ありがとうございます。…あっ、さっきの独り言聞いてましたか?」

    だとしたら、恥ずかしい。苗木君に聞かれていただなんて…!

    苗木「え?なんのこと?歌しか聴いてないけど…。独り言?」

    *苗木視点

    本当は、聞いていた。


    「私は、ここにいていいのかな」

    その言葉を聴いて、ボクは考えるよりも先に体が動いていた。

    だって、皆に、ココから出るときに希望を持っていてほしいから。

    苗木「舞園さんは、ここにいていいんだよ。必要な人だから」

    また、ハッとした顔をして僕を見た。さっき、「聞いてない」って言ったのが噓だってバレちゃったかな。
    怒らないかな、なんて考えたのもつかの間、舞園さんは

    「…ありがとうございます、苗木くん」

    って笑ってくれた。
  66. 66 : : 2015/12/30(水) 18:28:10
    *???視点

    なんでだよ、ボクは生きていないといけないのに!

    ボクは母ちゃんのために・・・・生きていないと・・・・!



    あれ?

    前も、こんなことがあったような・・・




    いつからか、よくわからないけど、ボクの頭の中には「ここに存在する(いる)べきじゃない」っていう考えが植えついていた。

    なんでかはわからない、でも、それが正しいって気がしてる。

    ああ、なにかを忘れている。それがなにか、わからない。

    母ちゃん、ボク、ここを生きて出られるのかな?


















    *???視点

    好きな相手を守れなかったのって、どんくらい辛ェか分かるか?







    俺は、分かる。













    だって、





















    いま、実際に。












    ソニアさんは、死んでしまったからだ。

    俺の顔面のすぐ横の壁、ソコにこびり付いたのは紛れもなく俺の思い人の肉片。俺の見たことのない、残酷な姿をしたモノクマが、グチャグチャと、まだソニアさんは生きていたのに、食べてしまった。そしてソニアさんを殺害した相手は、モノクマ。こいつの視界が捕らえるのは、俺?オレ?おれ?



    俺、だった。

    また、耳元で、ぐちゃぐちゃ、と音がした。


  67. 67 : : 2023/07/11(火) 09:10:03
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    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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リュマ

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