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リヴァイ「寿命で死んだ」

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  1. 1 : : 2015/08/23(日) 12:47:02
    リヴァイ(まさかこんな最期だとは思わなかったが…。まあ死んじまったもんはどうにもならねぇ。それより、ここはどこだ?何もねぇが…)



    ?「兄貴!」



    ?「久しぶりだな、リヴァイ」



    リヴァイ「イザベル、ファーラン…!お前ら…」
  2. 2 : : 2015/08/23(日) 13:48:42
    すいません
    書いていなかったのでお知らせを

    悔いなき選択の漫画とアニメ両方の話が混ざっています
  3. 3 : : 2015/08/23(日) 19:05:49
    イザベル「会いたかったぜ兄貴!」ガバッ



    リヴァイ「!…………」



    ファーラン「…くっつくな…って、言わないのか」



    リヴァイ「…すまなかった。お前らと行動を共にしていれば…無理矢理にでも壁の中に残しておけば…お前らは…」



    ファーラン「リヴァイ、過ぎたことだ。俺もイザベルも、お前のことを恨んだりなんかしてない」



    イザベル「そうだぜ兄貴!」



    ファーラン「むしろ謝るな。壁外について行くと決めたのも、お前と別行動するのを決めたのも俺達だ。お前の言葉は関係ない」



    イザベル「俺達が死んだのは俺たちに力がなかったからだ。兄貴は悪くねーよ」



    リヴァイ「お前ら…」



    ファーラン「取り敢えずその神妙な顔は何とかしてくれよ。せっかく再会できたんだ」



    リヴァイ「あぁ…そうだな」
  4. 4 : : 2015/08/23(日) 22:51:18














    イザベル「兄貴はホント強かったよな!」



    ファーラン「どこ行っても無敵だもんな。喧嘩売った俺が馬鹿だったよ」



    イザベル「あんなショボイ手に兄貴が引っかかるわけないって!」



    ファーラン「そりゃ今ならあんなことしないさ。あの時は舐めてたんだよ…」



    リヴァイ「確かにあの作戦は酷かった」



    ファーラン「おいリヴァイ!お前まで…」



    イザベル「ファーランの黒歴史ってやつだな!」ケケケ



    リヴァイ「イザベル、お前も随分とやらかしてくれたが?」



    イザベル「え゛……」
  5. 5 : : 2015/08/24(月) 00:04:10
    クソワロタ
  6. 6 : : 2015/08/24(月) 00:12:22
    期待
  7. 7 : : 2015/08/24(月) 06:21:57
    >>5>>6
    ありがとうございます!
  8. 8 : : 2015/08/24(月) 06:53:07
    ファーラン「あれだろ?俺がイザベルに怖い話をして…」



    イザベル「あっあの時は悪かったって!」



    ファーラン「床をブチ抜くわ酒をぶちまけるわ」



    リヴァイ「掃除と修理は相当大変だったな」



    イザベル「兄貴〜、許してくれって!」
  9. 9 : : 2015/08/24(月) 18:47:49
    リヴァイ「お前は計算も苦手だったな」



    ファーラン「12+28を指使って計算してたよな」



    イザベル「計算なんかできなくても生きてけるだろ!ファーランは数字でも食っとけ!」



    リヴァイ「あの時も今と同じことを言っていた気がするが?」



    イザベル「う…兄貴覚えてるのかよ…。そりゃ俺は言葉とかあんまり知らねーけどさ…」



    リヴァイ「…冗談だ。バカ」ワシャワシャ



    イザベル「兄貴も前と同じこと言って、やってんじゃんよぉ…」



    リヴァイ「わざとだ。それにあの時は『面倒くせぇな』だ」



    イザベル「むぅ……」



    ファーラン「細かいところまでよく覚えてるんだな」



    リヴァイ「当然だ。記憶の一つ一つ、全てがお前らと生きた証だからな」



    イザベル「兄貴…!」
  10. 10 : : 2015/08/24(月) 21:21:02
    ファーラン「俺とイザベルじゃ永遠にリヴァイに勝てそうにないな」



    イザベル「当たり前だろ!兄貴が最強だ!」



    リヴァイ「……………」



    イザベル「どうしたんだ?」



    ファーラン「リヴァイ?」



    リヴァイ「…強けりゃいいってわけでもねぇ。どんなに力があっても、守るべきもんを守れないんじゃな」



    イザベル「兄貴…」



    ファーラン「リヴァイ、お前は本当、変わったよ」



    リヴァイ「…あ?何がだ」



    ファーラン「六年前は俺たち以外の命に責任をもちたくないって言ってただろ。けど今じゃたくさんの部下をもって、責任も負ってる。あの頃じゃ想像もできなかったさ」



    イザベル「ああ!兄貴、前よりいろんな奴に優しくなったよな!」



    リヴァイ「お前ら覗いてやがったのか…」



    ファーラン「覗くってな…」



    イザベル「俺たちずっと心配してたんだぜ?」
  11. 11 : : 2015/08/25(火) 07:21:07
    リヴァイ「そうだな…。あの頃は、特にファーランは大変だっただろう」



    ファーラン「自覚してたのか?」



    リヴァイ「今だからわかることだ。エルヴィンについてきて正解だった」



    イザベル「でもあの時は殺意湧いたぜ」



    ファーラン「わざと捕まった時か」



    リヴァイ「仕方ねぇ。あれがあいつの仕事だからな」



    ファーラン「信頼してるんだな」



    リヴァイ「ああ、あいつなら俺がいなくても人類を導いていける」



    イザベル「……………」



    ファーラン「……………」
  12. 12 : : 2015/08/25(火) 13:10:24
    リヴァイ「イザベル、ファーラン。俺はお前らに言うべきことが…」



    ファーラン「なあ、リヴァイ」



    リヴァイ「…なんだ」



    ファーラン「もう充分休んだか?」



    リヴァイ「あ?」



    イザベル「兄貴、みんな待ってるぜ」



    リヴァイ「おい、どういうことだ。誰が待ってる?」



    イザベル「本当はずっとこのまま3人でいたいけど…兄貴は帰らなきゃダメだ!」



    リヴァイ「帰る?どこにだ」



    ファーラン「お前がこっちに来るのはもっと後でいい。お前はまだ早い」



    リヴァイ「話を聞け。何が言いたい?俺はもう既に死んでいるんだが?」



    ファーラン「リヴァイ、考えてみろよ。お前まだ30代だろ。それで寿命とかどんな不運な奴だよ」



    リヴァイ「ならここは何だって言うんだ?」



    イザベル「兄貴、俺たちこれからもずっと…兄貴がしわしわんなってこっちに来るまで見てるからさ」



    ファーラン「お前にはまだ守るべき奴がいるだろ?」



    リヴァイ「お前ら…何を…」



    ファーラン「リヴァイ」



    リヴァイ「!」



    ファーラン「…フッ」



    リヴァイ「ファーラン…」



    ファーラン「救ってやれよ。お前がお前の力で得た、正真正銘の大切な仲間だろ」



    イザベル「兄貴なら大丈夫!」



    リヴァイ「お前ら…」



    イザベル「兄貴!またな!死んだら許さねーからな!」スー…



    ファーラン「じゃあな、リヴァイ。俺たちにも海とかいう所、見せてくれよ」スー…



    リヴァイ「待っ…!」



    イザベル「兄貴!」



    ファーラン「リヴァイ!」



    イザファー「信じてる!」



    リヴァイ「…!」






    パチン…






    リヴァイ「お前ら……。あぁ、今度はちゃんと全てを終わらせてから会おう。お前らのおかげで俺はまだ戦えそうだーーーー

  13. 13 : : 2015/08/25(火) 16:16:59
    ?「ーーう!ーヴァーーちょー!」



    リヴァイ(体中が痛ぇな…この声は誰だ?)



    ?「リヴァイ兵長!しっかりしてください!兵長がいなくなったら俺たちどうすればいいんですか!?兵長!」



    リヴァイ(エレンか…)



    リヴァイ「……っ」



    エレン「!兵長!聞こえますか!?俺がわかりますか!?エレンです!エレン・イエーガーです!」



    リヴァイ「耳元で叫ぶな…。うるせぇな…聞こえている。」



    エレン「兵長…!よかった…」



    ミカサ「エレン、少し落ち着いて。兵長は重症」



    エレン「…すみません。でも、本当に心配で…」



    リヴァイ「…今回、は……許してやる」



    ハンジ「リヴァイが目覚めたって!?」バタン!



    ミカサ「分隊長、落ち着いてください」



    ハンジ「ああ、ごめんごめん。で?リヴァイ、体調はどう?」



    リヴァイ「この…状況でよく……そんなことが、聞ける……な」



    ハンジ「やっぱりしばらくは絶対安静だね。声も出しにくいだろう?」



    リヴァイ「たく…どういう状況だ?…俺は、どうなった…?」



    ハンジ「覚えてないの?…まあ無理もないね。それほどの大怪我だ。一時的な記憶障害、と言ったところかな」



    エレン「俺たちは第58回壁外調査に出て、シガンシナにある俺の家の地下室を目指していました」



    リヴァイ「ああ……そうだったな…」
  14. 14 : : 2015/08/25(火) 16:51:31
    イザベルの一人称は俺ですよ~
    期待です!
  15. 15 : : 2015/08/25(火) 18:48:14
    >>14
    指摘と期待ありがとうございます!
    修正しました
  16. 16 : : 2015/08/25(火) 18:49:34
    それからその壁外調査で何が起こったのかを聞いた



    獣の巨人と遭遇し、壊滅寸前まで追い込まれたらしい



    俺は獣が操る巨人の群れに一人で飛び込み、そこで重症をおっちまったようだ



    ハンジ「リヴァイはもう3日も眠り続けていたんだよ?医療班の見立てだと、今晩中に目覚めなければ諦めるしかないって」



    ハンジはそう言っていた



    俺が戻ってこられたのはあいつらのおかげだ



    あれが夢だったのか、あいつらが見かねて降りてきたのかはわからねぇ



    お前らに伝えられなかったことは、今度そっちにいった時に嫌ってほど聞かせてやる



    今はお前らが与えてくれたこの心臓…



    エレン「兵長、まだ無理はしないでくださいね」



    リヴァイ「…繋げるのも悪くない」



    エレン「え?何ですか?繋げるって何を?」



    リヴァイ「さあな、お前はここで怪我人の看病をしてる暇はねぇだろ。さっさと行け」



    エレン「?…はい…?」






    イザベル、ファーラン
    これからはお前らの期待も背負って戦う



    お前らに必ず海を見せる



    その時まで…見守っていてくれ
  17. 17 : : 2015/08/25(火) 22:01:42
















































  18. 18 : : 2015/08/25(火) 22:02:34
    エレン「リヴァイ兵長……」



    リヴァイ「……なんて、声…してやがる……」



    エレン「兵長…っ!この景色を見られたのは兵長のおかげです!兵長が獣の巨人を倒してくれたから…!」



    リヴァイ「エレン……悪いな……。俺にはもう、何も見えん………」



    ハンジ「リヴァイ、海だよ。ここが海なんだ。ほら、アルミンが行っていた通り、全部塩水だよ」



    リヴァイ「ハンジ…か…?もう……誰が誰だか、わかりゃしねぇ」
  19. 19 : : 2015/08/26(水) 06:32:55
    エレン「リヴァイ兵長!」



    ー リヴァイ ー



    ハンジ「リヴァイ!」



    ー 兄貴 ー



    リヴァイ「……お前ら…海は、見えたか…?約束は果たした…。お前らの命も…今までに死んだ、全ての兵士たち…の、命も……無駄じゃなかった……」



    エレン「兵長…?」



    ー 兄貴!海、すっげぇ綺麗だぜ! ー



    ー お前も一緒に見よう、リヴァイ ー



    リヴァイ「あぁ……今すぐ、お前らの…ところ……………」



    エレン「兵長!?しっかりしてください!リヴァイ兵長!」



    ハンジ「エレン…もういいよ」



    エレン「……っ!兵長……」



    ハンジ「リヴァイなら、きっと幸せだよ。あの子たちのところへいったんだ。ねぇ、見てよ、この顔」



    エレン「とても……幸せそうです…」



    ハンジ「…っバイバ〜イっ!あっぢにづいたらっ!仏頂面なんかやめて!笑顔の一つでも見せろよっ!!!バーーーカ!!!」

  20. 20 : : 2015/08/26(水) 19:06:58
    ファーラン「リヴァイ、お疲れ」



    イザベル「兄貴、約束守ってくれてありがとな!」



    リヴァイ「しわしわになるまで死ぬな…ってのは守れなかったがな」



    イザベル「海を見せてくれたからいい!」



    ファーラン「じゃあ、行こうぜ。お前の部下たちもみんな待ってる」



    イザベル「ペトラっていい奴だよな〜!」



    リヴァイ「イザベル、ファーラン」



    イザファー「?」



    リヴァイ「ありがとうな」ギュッ…



    イザファー「!?」



    イザベル「兄貴今笑っただろ!」



    ファーラン「顔隠すな!っていうかキツく抱きしめすぎだ!」



    リヴァイ「痛覚なんざねぇだろ。それより、他の奴らが待ってるんだろ?行くぞ」



    イザベル「兄貴ずりぃ!」



    ファーラン「笑顔はみんなの前までおあずけってことか」



    リヴァイ「都合よく解釈すんじゃねぇ」



    「「「リヴァイ兵長〜!」」」



    ファーラン「おっと、みんながお待ちかねだぜ」



    イザベル「早く行こうぜ!」



    リヴァイ「ああ」
  21. 21 : : 2015/08/26(水) 22:07:30
    振り返ってみれば、とんだ人生だった



    地下街で育ち、初めに教えられたことがナイフの振り方



    ゴロツキになって窃盗を繰り返し、家族同然に信頼していたこいつらを失った



    市民どもからは人類最強なんて祭り上げられ、巨人だけじゃなく人間との殺し合い



    本当に沢山の部下や仲間を失った



    ああ、お前らの言う通り俺は変わった



    平気で、なんの躊躇いもなく人殺しをしていた俺が仲間の死に心を痛めるようになるなんてな



    おかげで守りたいものが増えちまった



    エルヴィン、ハンジ、ミケ…



    バカみてぇに騒がしいが、生きようと必死に悩み足掻いたエレンたち



    夢も叶わねぇままに死んじまった奴らは数え切れねぇ



    だが、イザベルとファーランはずっと見ていてくれたんだろ?



    ならお前らも見ただろう



    人類が勝ったぞ



    お前らのおかげでな



    これから嫌ってほど礼をくれてやる



    もうどこへも行かせねぇ

  22. 22 : : 2015/08/27(木) 09:43:43
    リヴァイ「……?」



    バーカ!リヴァイのバーカ!礼くらいさせろよな!バーカ!



    兵長、俺はあなたの部下でいられてよかった…!いつまでも俺の英雄です!



    兵長…エレンを守ってくれてありがとうございます。あなたが望んだ未来、私たちが必ず守ります



    兵長!リヴァイ兵長!バーカ!リヴァイ!バーカ!兵長っ!バーカ!バーーーカ!




    リヴァイ「相変わらず騒がしい奴らだ」フッ…



    ファーラン「お〜い!リヴァイ!早く来いよ!」



    イザベル「兄貴〜!」ブンブン



    ミケ「リヴァイ」



    エルド「リヴァイ兵長」



    グンタ「兵長」



    オルオ「兵長!」



    ぺトラ「リヴァイ兵長、みんな、待ってます」



    リヴァイ「………ああ、今行く」タッ










    どんなクソみてぇな人生でも、得るものがあれば、そして、こんな幕引きなら…





    「悪くない。いや…幸せだ」







    〜END〜
  23. 23 : : 2015/08/27(木) 09:45:50
    以上で終了になります

    閲覧、コメント、お気に入りありがとうございましたm(_ _)m

  24. 24 : : 2015/08/30(日) 15:25:07
    笑えるタイトルからのシリアス文章
    ワロタwwww

    乙乙
  25. 25 : : 2015/08/30(日) 16:23:35
    >>24
    ありがとうございます!
  26. 26 : : 2015/08/30(日) 21:13:50
    やばい、ちょっと泣いた・・・。
    ほんと兵長お疲れ様だね
  27. 27 : : 2015/08/30(日) 21:19:57
    >>26
    光栄です!ありがとうございます!
    兵長は幼少期から過酷な生活でしたね(´д⊂)
  28. 28 : : 2015/08/31(月) 00:26:29
    。・゜・(ノД`)・゜・。
  29. 29 : : 2015/08/31(月) 11:36:25
    >>28
    閲覧ありがとうございます!
  30. 30 : : 2015/08/31(月) 21:28:57
    題名からでは想像出来ないくらい感動するお話でした。笑

    執筆、お疲れ様でした!
  31. 31 : : 2015/08/31(月) 22:12:41
    >>30
    ありがとうございます!
    ある意味タイトル詐欺ですね(^^;
  32. 32 : : 2015/09/25(金) 22:27:34
    タイトル→私「ぶふw」
    最後→私「っ...」ポロポロ
    素晴らしい作品をありがとうございました!
    執筆、お疲れ様でした!
  33. 33 : : 2015/09/26(土) 17:38:08
    >>32
    こちらこそ閲覧ありがとうございました!
  34. 34 : : 2016/01/10(日) 17:43:15
    笑えるタイトルなのに感動ww
  35. 35 : : 2016/01/10(日) 20:49:02
    >>34
    閲覧ありがとうございました!
  36. 36 : : 2016/08/26(金) 22:15:46
    リヴァイさんの愛されっぷりと幸せっぷりに
    こっちも幸せになった
  37. 37 : : 2016/08/27(土) 14:16:16
    >>36
    閲覧ありがとうございました!
    原作でも報われることを祈ります

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Nyuuyokuzai

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